JP3572235B2 - 背もたれ付き椅子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、背もたれ部が執務位置と安楽位置との間を傾動可能である背もたれ付き椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の背もたれ付き椅子としては、特開平6−253940号公報に記載のものがある。この背もたれ付き椅子は、支持脚の上端部に設けられた主フレームと、先端部が主フレームに回動可能に設けられ、それによって後端側上部に設けられたシートバックを執務位置と安楽位置との間で傾動可能させる背もたれフレームと、シートが設けられる座フレームとを備えている。座フレームの後端部は、背もたれフレームに回動可能に連結されている。一方、座フレームの先端部は、確動カム機構を介して主フレームに連結されている。確動カム機構は、主フレームに形成されたカム孔と、座フレームに設けられ、カム孔に移動可能に嵌合した軸部とから構成されており、背もたれフレームの回動に伴って座フレームの後端部が上下に回動すると、その上下方向への回動との関係において座フレーム全体を前後および上下方向へ変位させるとともに、上下方向へ傾動させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
確動カム機構のカム孔は、座フレームを前後方向へ移動させるのみならず、上下方向へ変位および傾動させる必要上、上下方向の長さが長くなっている。このため、主フレームもカム孔の上下方向の長さに対応して上下方向の幅も広くせざるを得ず、小型化することが困難であるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題を解決するために、主フレームと、この主フレームの上側に配置された座フレームと、先端部が上記主フレームの先端部に水平な軸を介して回動可能に連結され、それによって後端部が執務位置と安楽位置との間を傾動可能である背もたれフレームと、上記座フレームの後端部と上記背もたれフレームとの間に設けられ、上記背もたれフレームの回動に伴って上記座フレームの後端部を斜め前後方向へ変位させる変位機構、この変位機構と連繋して上記座フレームを上下方向及び前後方向へ変位させるとともに、上下方向へ傾動させる確動カム機構を有する背もたれ付き椅子において、上記確動カム機構を、上記座フレームの先端部と上記背もたれ部フレームの先端部との間に設け、上記確動カム機構を、上記背もたれフレームを上記主フレームに回動可能に連結する上記軸より後方に配置したことを特徴としている。
この場合、上記確動カム機構が、カム孔とこのカム孔の長手方向へ移動可能に挿入された軸部とを有しており、上記カム孔と上記軸部とのいずれか一方が上記座フレームに設けられ、他方が上記背もたれフレームに設けられていることが望ましい。上記カム孔は、上記背もたれフレームに設けられていることが特に望ましい。
上記変位機構が、下端部が上記主フレームに水平な軸線を中心として回動自在に連結されるとともに、上端部が上記座フレームの後端部に水平な軸線を中心として回動自在に連結されたリンクを有しており、このリンクの上端部と上記背もたれフレームとの間には、上記背もたれフレームの回動に伴って上記リンクを回動させる第2の確動カム機構が設けられ、この第2の確動カム機構が、上記背もたれフレームの上端部と上記リンクとのいずれか一方に設けられた第2のカム孔と、他方に設けられ、上記第2のカム孔に移動可能に挿入された第2の軸部とを有していることが望ましい。
上記主フレームには、上記リンクに係脱可能に係合し、係合時には上記リンクの回動を阻止することによって上記背もたれフレームを上記執務位置に位置固定する係合部材が設けられていることが望ましい。
上記主フレームの先端部には、主フレームの先端部と上記座フレームまたはこの座フレームに設けられたシートとの間の間隙を遮蔽する遮蔽板の下端部が水平な軸線を中心として回動自在に設けられており、上記座フレームの変位に応じて上記間隙の大きさが変化したとき上記遮蔽板が上記間隙の大きさに応じて回動するように、上記遮蔽板の上部が上記座フレームの先端部に連結されていることが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1〜図13を参照して説明する。
図1〜図12はこの発明の一実施の形態を示すものであり、図3に示すように、この実施の形態の背もたれ付き椅子1は、支持部2、主フレーム3、座部4および背もたれ部5を備えている。
【0006】
支持部2は、支持フレーム21を有している。この支持フレーム21の下端部には、複数のキャスター22が設けられており、床面上を走行可能になっている。支持フレーム21の中央部には支持筒23が鉛直に立設されている。この支持筒23には支持脚24の下端部が回動可能に挿入されている。この支持脚24は、ガス圧等を利用した上下移動機構(図示せず)により、支持筒23に対して上下方向へ位置調節可能になっている。支持脚24の上端部には主フレーム3が設けられており、主フレーム3には座部4および背もたれ部5が設けられている。したがって、座部4および背もたれ部5は、支持脚24を上下方向へ位置調節することにより、上下方向へ位置調節可能である。
【0007】
上記主フレーム3は、図9に示すように、底板部31と、この底板部31の左右の両側部に上方へ向って一体に立設された側板部32,32とを有している。底板部31の後端部には、連結筒33が固定されている。この連結筒33に支持脚24の上端部が嵌合固定されている。
【0008】
図3および図4に示すように、上記座部4は、左右一対の座フレーム41,41(図3には、一方の座フレーム41のみ図示)と、この座フレーム41,41に支持されたシート42とを有している。座フレーム41は、図12に示すように、長手方向を前後方向に向け、かつ幅方向を上下方向に向けた鉛直板部43と、この鉛直板部43の上端部から外側に突出する支持板部44とを有している。支持板部44は、鉛直板部43から離れるのにしたがって上方へ向うように傾斜しているが、水平にしてもよい。各座フレーム41,41は、鉛直板部43,43が主フレーム3の側板部32,32とその外側において対向し、かつ支持板部44,44が側板部32より上側に位置するように配置されている。
【0009】
図3および図4に示すように、上記背もたれ部5は、背もたれフレーム51と、この背もたれフレーム51の後端上部に設けられたシートバック52とを有している。背もたれフレーム51は、図10に示すように、前後方向に延びる左右一対のアーム部53,53と、このアーム部53,53の後端部間に架け渡された補強板部54と、アーム部53,53および補強板部54の後端部に固定された上方へ向って延びる背板部55とから構成されている。一対のアーム部53,53は、その先端部が主フレーム3の側板部32,32とその外側において対向するように配置されている。しかも、図4から明らかなように、アーム部53,53は、座フレーム41,41の鉛直板部43,43の外側に配置されている。背板部55には、シートバック52が設けられている。
【0010】
上記背もたれ部5のシートバック52は、図3において実線で示す執務位置と想像線で示す安楽位置との間を傾動可能であり、シートバック52(背もたれ部5)が執務位置と安楽位置との間を傾動すると、それに伴って座部4のシート42が実線で示す位置(以下、座部4のこの位置も執務位置という。)と、想像線で示す位置(以下、座部4のこの位置も安楽位置という。)との間を傾動するようになっている。
【0011】
すなわち、図1、図2および図4に示すように、主フレーム3の側板部32,32の先端部には、左右方向に延びる水平な軸61が架け渡されている。この軸61の両端部は、側板部32,32を貫通して外側に突出しており、そこには背もたれフレーム51のアーム部53,53の先端部が連結されている。つまり、背もたれフレーム51の先端部が軸61を介して主フレーム3の先端部に回動可能に連結されている。背もたれフレーム51がその先端部を中心として上下方向へ回動することにより、シートバック52が上下方向へ傾動する。
【0012】
主フレーム3の側板部32,32の後端部には、左右方向に延びる水平な軸62が設けられている。この軸62の両端部には、一対の連結板(リンク)63,63の下端部が連結されており、一対の連結板63,63の下端部が軸62を介して主フレーム3に回動可能に連結されている。一対の連結板63,63は、図11に示すように、補強板64によって互いに連結され、一体に回動するようになっている。各連結板63の斜め上後方の上端部とこれに隣接する背もたれフレーム51のアーム部53との各間には、確動カム機構(第2の確動カム機構)65がそれぞれ設けられている。確動カム機構65は、連結板63に設けられたカム孔(第2のカム孔)66と、アーム部53,53間に架け渡された軸部(第2の軸部)67とを有している。カム孔66は、軸62の径方向に延びており、アーム部53に対して右上がりに傾斜した状態で配置形成されている。一方、軸部67は、アーム部53に水平に固定され、カム孔66に移動可能に嵌合されている。したがって、アーム部53が回動すると、それに追随して連結板63がアーム部53と同方向へ回動する。
【0013】
連結板63の上端部は、軸68を介して座フレーム41の垂直板部43に回動可能に連結されている。したがって、連結板63が軸62を中心として回動すると、座フレーム41の後端部が軸62を中心として回動する。その結果、座フレーム41の後端部は、斜め上下方向へ変位する。この場合、軸68が軸62に対して右斜め上後方に配置されているので、背もたれフレーム51が図1の矢印X方向(執務位置側から安楽位置側へ向う方向)へ回動すると、座フレーム41の後端部が右斜め下後方へ変位し、背もたれ部51が図1の矢印Y方向(安楽位置側から執務位置側へ向う方向)へ回動すると、座フレーム41の後端部が左斜め上前方へ変位する。これから明らかなように、連結板63および確動カム機構65により、座フレーム41の後端部を背もたれフレーム51の回動に伴って斜め前後方向へ変位させる変位機構が構成されている。
【0014】
座フレーム41の先端部は、従来のものと異なり、主フレーム3に連結されることなく、背もたれフレーム5に連結されている。すなわち、図1、図2および図4に示すように、背もたれフレーム51のアーム部53と、座フレーム41の鉛直板部43との各先端部(軸61よりは若干後端側の先端部)間には、確動カム機構70が設けられている。確動カム機構70は、カム孔71(図10参照)と軸部72(図12参照)とを有している。カム孔71は、アーム部53の先端部に形成されている。この場合、カム孔71は、アーム部53を貫通することなく底部を有しているが、アーム部53を貫通する貫通孔として形成してもよい。一方、軸部72は、鉛直板部43の外側を向く面に水平方向へ突出して形成されており、カム孔71にローラ73を介して挿入されている。ローラ73は、カム孔71の長手方向へは移動可能であるが、幅方向へは移動不能である。したがって、背もたれフレーム5が回動すると、それに応じて座フレーム41の前端部が回動および変位する。しかも、前述したように、背もたれフレーム51が回動すると、座フレーム41の後端部が変位することになり、座フレーム41全体は、背もたれフレーム51が執務位置と安楽位置との間を傾動したとき、後端部の変位と前端部の変位との関連において、執務位置と安楽位置との間を傾動変位するようになっている。
【0015】
このように、この背もたれ付き椅子1においては、確動カム機構70が座フレーム41と主フレーム3の間でなく、座フレーム41と背もたれフレーム51との間に設けられており、確動カム機構70のカム孔71が背もたれフレーム51に形成されている。勿論、この椅子1においてもカム孔71が上下方向の長さを有しているが、カム孔71の下端部(後端部)は、背もたれフレーム51の執務位置側から安楽位置側への回動に伴って下方へ変位するので、カム孔71の上下方向の長さは、それを主フレーム3に形成した場合よりも短くなる。したがって、背もたれフレーム51の上下方向の幅を小さくすることができる。しかも、主フレーム3は、カム孔が形成されないので、その上下方向の幅を狭くすることができる。よって、主フレーム3および背もたれフレーム51の小型化を達成することができる。
【0016】
背もたれ付き椅子1は、さらに次の各構成を備えている。それらの構成について順次説明すると、図1および図2に示すように、軸62には、断面円形のばね受け81が設けられている。このばね受け81の一端部と他端部とには、一対のコイルばね(図1には一方のコイルばねのみ図示)82が巻回されている。各コイルばね82の一端部は、主フレーム3に水平に設けられた調節軸83に支持され、他端部は上記軸68に支持されている。そして、コイルばね82は、軸68および確動カム機構65を介して背もたれフレーム51を安楽位置側から執務位置側へ向う方向へ付勢している。したがって、シートバック52にコイルばね82の付勢力より大きい力を執務位置側から安楽位置側へ向って作用させない限り、シート42およびシートバック52(座部4および背もたれ部5)は、執務位置に維持される。この場合、ローラ73がカム孔71の執務位置側の端部に突き当たることにより、シート42およびシートバック52が執務位置に維持されているが、軸67をカム孔66の端部に突き当てることによって執務位置に維持するようにしてもよい。
【0017】
図4、図5および図9に示すように、主フレーム3の底板部31の左右の両側には、一対のガイド片34,34が立設固定されている。各ガイド片34には、右斜め上方へ向って延びるガイド孔34aが形成されており、各ガイド孔34aに上記調節軸83の両端部がガイド孔34aの長手方向へ移動可能に挿入されている。調節軸83には、ねじ部材84の頭部84aが嵌合されている。このねじ部材84のねじ部84bは、底板部31を貫通して下方に突出しており、そこにはハンドル85が螺合されている。このハンドル85は、底板部31に突き当たっている。したがって、ハンドル85を回動させると、調節軸83が上下方向へ移動する。これにより、コイルばね82の付勢力を調節することができるようになっている。
【0018】
図4および図6に示すように、上記軸61の一端側には操作レバー86の後端部が回動可能に設けられている。この操作レバー86は、図6において実線で示す固定位置と、想像線で示す調節位置との間を回動可能であり、操作アーム87の先端部が連結されている。この操作アーム87の中間部は、主フレーム3の側板部32,32間に架け渡された軸88に回動可能に嵌合されている。操作アーム87の後端部は、上記支持脚24の上端部に設けられた操作ボタン25と上下に対向しており、操作レバー86を調節位置に回動させると操作ボタン25を下方へ押し下げるようになっている。そして、操作ボタン25が押し下げられると、支持筒23と支持脚24との間に設けられた移動機構が支持脚24を上限位置まで上方へ移動させる。勿論、移動機構の付勢力に抗してシート42を押し下げることにより、支持脚24を下方へ移動させることができる。そして、支持脚24を適宜の高さに調節した後、操作レバー86を元の位置に戻すことにより、支持脚24、ひいてはシート42を所望の高さに固定することができる。
【0019】
図4および図7に示すように、上記軸61の他端側には操作レバー89の後端部が回動可能に設けられている。この操作レバー89は、図7において実線で示す解除位置と、想像線で示す係合位置との間を回動可能であり、操作レバー89には主フレーム3の一方の側板部32の内側に沿って配置された係合板(係合部材)90の先端部が連結されている。この係合板90は、操作レバー89の回動に伴って前後方向へ移動するようになっている。主フレーム3の他方の側板部32の内側にも係合板90が配置されている。この係合板90は、連結板91によって一方の係合板90に連結されている。したがって、操作レバー89を回動操作すると、両係合板90,90が前後方向へ一体に移動する。
【0020】
連結板63の係合板90と対向する外周面には、多数の係合歯63aが周方向に所定のピッチで形成されている。連結板63の外周面と対向する係合板90の後端面には、複数の係合歯90aが係合歯63a同一のピッチで形成されている。係合歯63a,90aは、係合板90を後方へ移動させると互いに噛み合う。しかも、係合板90の後端部は、軸92によって上下方向への移動が阻止されている。したがって、係合歯63a,90aを噛みあわせると、連結板63が回動不能になり、背もたれフレーム51が位置固定される。この場合、背もたれフレーム51は、係合歯90aの係合歯63aに対する噛み合い個所を変えることにより、執務位置または安楽位置に位置固定することができるのみならず、それらの間において係合歯60a,90aのピッチ毎に位置固定することができる。
【0021】
図8に示すように、座部4のシート42と主フレーム3の先端部に設けられた操作レバー86,89との間には、隙間が形成される。この隙間の上下方向の間隔は、シート42が執務位置に位置しているときには比較的大きいが、安楽位置に回動すると小さくなる。このため、シート42と操作レバー86,89との間に指を差し込んだ状態でシート42を執務位置から安楽位置に回動させると、シート42と操作レバー86,89とによって指が挟まれて怪我をするおそれがある。
【0022】
このような不都合を防止するために、この実施の形態の椅子1においては、シート42と操作レバー86,89との間に形成される隙間を遮蔽する遮蔽板92が設けられている。この遮蔽板92は、シート42と操作レバー86,89との間を遮蔽する遮蔽部93を備えており、この遮蔽部93の前側の両端部には、連結部94が形成されている。この連結部94は、上記軸61に回動可能に連結されている。遮蔽部93の後端部の両側には、操作部95が形成されており、この操作部95にはカム孔95aが形成されている。このカム孔95aには、座フレーム41の鉛直板部43にこれと直交するように形成された軸部45がカム孔95aの長手方向へ移動可能に挿入されている。この軸部45とカム孔95aとによって確動カム機構が構成されている。この確動カム機構は、遮蔽部93の上端とシート42との間の隙間を、シート42の位置に拘わらず、指が入らない程度の一定の大きさに維持するように構成されている。
【0023】
なお、この発明は上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、確動カム機構70のカム孔71を背もたれフレーム51に形成し、軸部72を座フレーム41に形成しているが、カム孔71を座フレーム41に形成し、軸部72を背もたれフレーム51に形成してもよい。この点は、確動カム機構(第2の確動カム機構)65のカム孔66と軸部67とについても同様である。
【0024】
また、上記の実施の形態においては、連結板63と座フレーム41とを軸部68によって連結しているが、図13に示す実施の形態のように、確動カム機構65の軸部67によって連結板63と座フレーム41とを連結してもよい。この場合、連結板63と座フレーム41との姿勢がそれらの回動に伴って互いに変化するので、連結板63と座フレーム41との少なくとも一方と軸部67とは、回動可能に連結する。図13における他の構成は、前述した実施の形態と同様である。
【0025】
また、上記の実施の形態においては、主フレーム3の先端部に操作レバー86,89が設けられ、一対の座フレーム41,41が主フレーム3の外側に配置されているので、遮蔽板92を操作レバー86,89とシート42との間に配置しているが、操作レバー86,89が設けられず、かつ座フレーム41,41の支持板部44,44が一体に連結されて主フレーム3と対向するような場合には、遮蔽板92が主フレーム3と座フレーム41との間に設けられる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、主フレーム、座フレームまたは背もたれフレームの上下方向の幅を小さくすることができ、それによって各フレーム全体を小型化することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態について背もたれフレームを執務位置に回動させた状態で示す一部省略縦断側面図である。
【図2】背もたれフレームを安楽位置に回動させた状態で示す図1と同様の断面図である。
【図3】同実施の形態の全体を示す側面図である。
【図4】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図5】同実施の形態の背もたれフレームを安楽位置側から執務位置側へ付勢するための構成と、付勢力を調節するための構成とを示す図1と同様の断面図である。
【図6】同実施の形態の支持脚の高さを調節するための構成を示す図1と同様の断面図である
【図7】同実施の形態の連結板を執務位置に係止するための構成を示す図1と同様の断面図である。
【図8】同実施の形態のシートと操作レバーとの間の隙間を遮蔽する構成を示す図1と同様の断面図である。
【図9】同実施の形態において用いられている主フレームを示す図であって、図9(A)はその平面図、図9(B)は図9(A)のB−B線に沿う断面図である。
【図10】同実施の形態において用いられている背もたれフレームを示す図であって、図10(A)はその平面図、図10(B)はその側面図である。
【図11】同実施の形態において用いられている連結板を示す図であって、図11(A)はその正面図、図11(B)はその側面図である。
【図12】同実施の形態において用いられている座フレームを示す図であって、図12(A)はその平面図、図11(B)はその側面図、図11(C)はその正面図である。
【図13】この発明の他の実施の形態を示す図1と同様の断面図である。
【符号の説明】
1 背もたれ付き椅子
3 主フレーム
41 座フレーム
42 シート
51 背もたれフレーム
63 連結板(リンク)
65 確動カム機構(第2の確動カム機構)
66 カム孔(第2のカム孔)
67 軸部(第2の軸部)
70 確動カム機構
71 カム孔
72 軸部
90 係合板(係合部材)
92 遮蔽板

Claims (6)

  1. 主フレームと、この主フレームの上側に配置された座フレームと、先端部が上記主フレームの先端部に水平な軸を介して回動可能に連結され、それによって後端部が執務位置と安楽位置との間を傾動可能である背もたれフレームと、上記座フレームの後端部と上記背もたれフレームとの間に設けられ、上記背もたれフレームの回動に伴って上記座フレームの後端部を斜め前後方向へ変位させる変位機構、この変位機構と連繋して上記座フレームを上下方向及び前後方向へ変位させるとともに、上下方向へ傾動させる確動カム機構を有する背もたれ付き椅子において、
    上記確動カム機構を、上記座フレームの先端部と上記背もたれ部フレームの先端部との間に設け
    上記確動カム機構を、上記背もたれフレームを上記主フレームに回動可能に連結する上記軸より後方に配置したことを特徴とする背もたれ付き椅子。
  2. 上記確動カム機構が、カム孔とこのカム孔の長手方向へ移動可能に挿入された軸部とを有しており、上記カム孔と上記軸部とのいずれか一方が上記座フレームに設けられ、他方が上記背もたれフレームに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の背もたれ付き椅子。
  3. 上記カム孔が上記背もたれフレームに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の背もたれ付き椅子。
  4. 上記変位機構が、下端部が上記主フレームに水平な軸線を中心として回動自在に連結されるとともに、上端部が上記座フレームの後端部に水平な軸線を中心として回動自在に連結されたリンクを有しており、このリンクの上端部と上記背もたれフレームとの間には、上記背もたれフレームの回動に伴って上記リンクを回動させる第2の確動カム機構が設けられ、この第2の確動カム機構が、上記背もたれフレームの上端部と上記リンクとのいずれか一方に設けられた第2のカム孔と、他方に設けられ、上記第2のカム孔に移動可能に挿入された第2の軸部とを有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の背もたれ付き椅子。
  5. 上記主フレームには、上記リンクに係脱可能に係合し、係合時には上記リンクの回動を阻止することによって上記背もたれフレームを上記執務位置に位置固定する係合部材が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の背もたれ付き椅子。
  6. 上記主フレームの先端部には、主フレームの先端部と上記座フレームまたはこの座フレームに設けられたシートとの間の間隙を遮蔽する遮蔽板の下端部が水平な軸線を中心として回動自在に設けられており、上記座フレームの変位に応じて上記間隙の大きさが変化したとき上記遮蔽板が上記間隙の大きさに応じて回動するように、上記遮蔽板の上部が上記座フレームの先端部に連結されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の背もたれ付き椅子。
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