JP3571922B2 - ケーブル工事車 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブル(電線)の繰出しや巻取りを行うリールを回転自在に保持させることができるケーブル工事車に関する。
【0002】
【従来の技術】
電柱間に配設されたケーブルを対象として行う工事(架空線工事)の主なものとしては、架空ケーブルの新設工事や、すでに電柱間に配設されている古い架空ケーブルを新しい架空ケーブルに交換する交換工事、あるいは無停電工法に使用するバイパスケーブルの架設・撤去工事等がある。
【0003】
架空ケーブルの新設・交換工事を行う場合には、図9に示すような架空ケーブル工事車8が用いられる。この架空ケーブル工事車8は、荷台81上に揺動自在に枢支されたリール支持アーム82を有して構成されている。そして、例えば架空ケーブルの新設を行う場合には、まず、架空ケーブルCkが巻き取られている架空リールDkを鎖線で示すように荷台81上に載置する。
【0004】
その後、この状態でリール支持アーム82を後方に倒伏させ、リール支持アーム82の上端部に設けられているリール支持部83において架空リールDkを支持する。このようにリール支持部83で架空リールDkを支持した状態でリール支持アーム82を起仰させれば、荷台81の上方で架空リールDkを回転自在に支持することができる。そして、この状態で架空リールDkを繰出方向に回転(図においては右回転)させることにより、架空ケーブルCkの繰り出しを行えば電柱間への架空ケーブルCkの新設を行うことができる。
【0005】
また、バイパスケーブルの架設・撤去工事を行う場合には、図10に示すようなバイパス工事車9が用いられる。バイパスケーブルCbは、架空ケーブルCkとは異なって繰り返し使用することから、耐久性を向上させるために一本のケーブルの被覆が厚く形成されて外径が太くなっている。このため、架空ケーブルCkと同じ長さのバイパスケーブルCbを1個のリールに巻き取ろうとすると、リールの径が大きくなってしまう。
【0006】
そこで、バイパス工事車9においては、荷台91上に公転装置92を配設し、この公転装置92に複数のバイパスリールDbを取り付けている。そして、例えばバイパスケーブルCbの架設を行う場合には、この公転装置92を駆動させてバイパスリールDbをリール回転装置93によって保持可能な位置まで順次移動させ、リール回転装置93を駆動することによってバイパスリールDbを繰出方向に回転させることにより、バイパスケーブルCbの繰り出しを行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、同じように電柱間に配設されたケーブルを対象として行う工事であっても、従来は工事の種類によってそれぞれ専用の工事車を使用していた。このため、工事を行う者は工事車を複数台所有しなければならず、ケーブル工事を行う場合のコストが増大するという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、工事車の保有台数を削減することができるように、従来の架空ケーブル工事車とバイパス工事車とが有する機能を併せ持ったケーブル工事車を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明のケーブル工事車は、荷台を有する車両と、この車両の荷台上に配設されて複数のリール(例えば、実施形態に記載のバイパスリールDb)を収納保持可能なリール収納装置と、荷台上においてリール収納装置の後方に配設された揺動装置とから構成されている。そして、リール収納装置は、荷台上に配設されて公転軸を有する収納装置基台と、この収納装置基台に公転軸を中心として回転自在に取り付けられるとともに公転軸を中心とする同一円周上にリールのリールシャフトを着脱自在に保持可能なリールシャフト保持部が複数設けられてなるリール収納部とを有して構成されている。
【0010】
また、揺動装置は、荷台上に前後方向に揺動自在に取り付けられたアーム本体と、このアーム本体の先端部側に取り付けられてリール(例えば、実施形態に記載の架空リールDkやバイパスリールDb)のリールシャフトを着脱自在に且つ回転自在に保持可能なリールシャフト回転保持部とを有して構成されており、リール収納装置に対してリールの受け渡しが可能な収納装置受け渡し位置からケーブルの繰り出し・巻き取りを行う作業位置を経て荷台上へのリールの受け渡しが可能な荷台受け渡し位置まで揺動自在に構成されている。より具体的には、アーム本体が収納装置受け渡し位置から作業位置を経て荷台受け渡し位置まで揺動自在であり、リールシャフト回転保持部が収納装置受け渡し位置でリールシャフト保持部に位置するように配設され、収納装置受け渡し位置でリール収納装置とのリールの受け渡しが可能であり、作業位置で前記リールシャフト保持部によって保持したリールシャフトを回転させて電線の繰り出し・巻き取りを行うことが可能であり、且つ、荷台受け渡し位置で前記荷台上へのリールの受け渡しが可能である。
【0011】
このように構成されたケーブル工事車によれば、リール収納部に複数のリールを保持させた状態でリール収納部を回転させることにより、各リールは公転軸を中心に公転する。従って、上記のように揺動装置は収納装置受け渡し位置に揺動させたときにリールシャフト回転保持部がリールシャフト保持部に位置するように配設されているため、リールを保持したリール収納部を公転させるだけで、収納装置受け渡し位置に揺動された揺動装置のリールシャフト回転保持部による受け渡しが可能な位置に、リールを移動させることができる。このように揺動装置による受け渡しが可能な位置にリールを移動させた後は、リール収納部よりリールをリールシャフト回転保持部に受け渡してから揺動装置を起立(作業位置方向に揺動)させればリール収納部の回転が可能となる。このため、荷台受け渡し位置まで揺動装置を揺動させて受け渡されているリールを取り外した後に、再度収納装置受け渡し位置まで揺動装置を揺動させることにより、連続してリール収納装置からのリールの受け渡しを行うことができる。
【0012】
なお、本発明に係るケーブル工事車においては、リールシャフト回転保持部によって保持したリールシャフトを回転駆動させるリールシャフト駆動手段(例えば、実施形態に記載の駆動用モータ41、第一伝達用チェーン42、第三伝達用チェーン16および駆動ギア14)を設けることが好ましい。このような構成とすることにより、揺動装置を作業位置に揺動させた状態でリールシャフト駆動手段によるリールシャフトの回転駆動を行えば、簡単にケーブルの繰り出し・巻き取りを行うことができる。
【0013】
さらに、本発明に係るケーブル工事車においては、公転軸を中心としてリール収納部を回転駆動させる収納部回転手段(例えば、実施形態に記載の駆動用モータ41、第二伝達用チェーン43および公転用スプロケット23)を設けることが好ましい。このような構成とすることにより、1つのリールのリール収納部への受け渡しが終了した後に他のリールの受け渡しを行う場合でも、受け渡しを行うリールの移動を簡単に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係るケーブル工事車1を示している。このケーブル工事車1は、トラック50をベースとして構成されており、車体の上部に荷台51を有して構成され、荷台51の前方には運転キャビン52が設けられるとともに荷台51の後部にはパワーゲート53が設けられている。荷台51の後部(パワーゲート53側)には揺動装置10が取り付けられるとともに、前部(運転キャビン52側)にはリール収納装置20が取り付けられている。また、揺動装置10とリール収納装置20との間には、揺動装置10におけるリールの回転駆動もしくはリール収納装置20の回転駆動を行うための駆動装置40が取り付けられている。
【0015】
揺動装置10は図2に詳細を示すように、荷台51に取り付けられたベース11と、このベース11に前後方向に揺動自在に枢支されたアーム本体12と、このアーム本体12の先端部側に設けられたリールシャフト回転保持部13と、伸縮作動を行うことによってアーム本体12を荷台51に対して前後方向に揺動させる揺動シリンダ15とから構成されている。そして、この揺動シリンダ15を伸長させることにより、図3に示すようにアーム本体12を荷台51の後方に向かって倒伏させた位置である荷台受け渡し位置に倒伏させることができる。逆に、揺動シリンダ15を縮小させた場合には、図5に示すようにアーム本体12を運転キャビン52側に倒伏させた位置である収納装置受け渡し位置に倒伏させることができる。なお、荷台受け渡し位置と収納装置受け渡し位置とのほぼ中間の位置で、図4に示すようにアーム本体12を起仰させた位置が詳細を後述するように、各種ケーブルの繰り出しや巻き取りを行う作業位置である。
【0016】
ここで、図8を参照して揺動装置10によって回転自在に保持されるリールとして、架空リールDkを例にとって説明する。また、併せてこの架空リールDkを回転自在に支持するためのリールシャフト30についても説明する。架空リールDkは、胴部材Dkb、ツバ部材Dkc等の複数の部材によって構成され、これらの部材は、取付ボルトDkfによって取り付けられている。
【0017】
ツバ部材Dkc,Dkcの中心にはそれぞれ貫通孔Dke,Dkeが形成されており、これらの貫通孔Dke,Dkeはリールシャフト30におけるシャフト本体31が挿入可能な内径で形成されている。リールシャフト30は、棒状に形成されたリールシャフト本体31と、このリールシャフト本体31に固着されたリール用被動ギア32と、同じくリールシャフト本体31に固着された駆動力伝達プレート33とから構成されている。
【0018】
以下、図2から図4を参照して上記のように構成された架空リールDkに巻き取られている架空ケーブルCkの繰り出しを行う場合について説明する。架空ケーブルCkの繰り出しを行う場合には、まず、図2に示すようにパワーゲート53を用いて荷台51の後部に架空リールDkを載せる。その後、図8に示すように架空リールDkの貫通孔Dke,Dkeにリールシャフト本体31を矢印方向から挿入して横貫させる。この場合、駆動力伝達プレート33に設けられている長穴33aに、取付ボルトDkfに螺合されたナットDkaを挿入させることにより駆動力伝達プレート33と架空リールDkとを係止させる。このようにしてリールシャフト30が架空リールDkに挿入保持された状態においては、架空リールDkのツバ部Dkc,Dkcからリールシャフト本体31の両端部が突出した状態となる。
【0019】
このようにリールシャフト30を横貫させた後は、図3に示すように揺動シリンダ15の伸長作動を行ってアーム本体12を荷台受け渡し位置まで揺動させ、リールシャフト本体31において架空リールDkから突出した部分をアーム本体12の先端部に設けられたリールシャフト回転保持部13で保持する。なお、アーム本体12には、リール用被動ギア32と歯合する駆動ギア14が設けられており、リールシャフト回転保持部13にリールシャフト30を保持させた状態においては、このリール用被動ギア32と駆動ギア14とが歯合するようになっている。
【0020】
このようにして架空リールDkを保持した後は、揺動シリンダ15の縮小作動を行うことにより図4に示す作業位置までアーム本体12を起仰させる。そして、この状態で駆動ギア14を駆動させることによりリールシャフト30を回転させて架空リールDkの回転駆動を行う。駆動ギア14の回転駆動は、駆動装置40からの駆動力を受けることによってなされる。駆動装置40は、油圧もしくは電動の駆動用モータ41と、駆動ギア14への駆動力の伝達を行うための第一伝達用チェーン42と、公転用スプロケット23への駆動力の伝達を行うための第二伝達用チェーン43とを有してなり、駆動用モータ41の駆動力を第一伝達用チェーン42に伝達させるか第二伝達用チェーン43に伝達させるかの切り換えは、各チェーン42,43が掛け回されたスプロケットと駆動用モータ41との間に設けられた切換装置(図示せず)によってなされる。
【0021】
従って、揺動装置10に保持された架空リールDkの回転駆動を行わせる場合には、切換装置の切換操作を行うことによって駆動用モータ41の駆動力を第一伝達用チェーン42に伝達させるようにする。第一伝達用チェーン42を介して揺動装置10に伝達された駆動力は、アーム本体12内に配設されている第三伝達用チェーン16を介して駆動ギア14に伝達される。これにより、リールシャフト30を回転駆動させることができるため、駆動力伝達プレート33を介して架空リールDkの回転駆動を行わせることができる。なお、駆動用モータ41は、正転および逆転の切換が可能に構成されているため、架空リールDkを所望の方向に回転させることができ、架空ケーブルCkの繰り出しのみならず巻き取りも行うことができる。
【0022】
このようにして、架空リールDkからの架空ケーブルCkの繰り出しがなされた後は、揺動シリンダ15の伸長作動を行って再度図3に示すような荷台受け渡し位置までアーム本体12を揺動させ、荷台51上に空になった架空リールDkを降ろす。そして、荷台51上でリールシャフト回転保持部13によるリールシャフト30の保持を解除し、パワーゲート53を用いて空になった架空リールDkを荷台51から降ろす。その後、架空ケーブルCkが巻き付けられている別の架空リールDkを荷台51に載せて、前記と同様の手順で架空ケーブルCkの繰り出しを行う。すなわち、架空ケーブルCkの繰り出しを行う場合には、リール収納装置20は使用しない。
【0023】
次に、図5から図7を加えて、バイパスリールDbを用いてバイパスケーブルCbの繰り出しを行う場合について説明する。バイパスリールDbは、3本のバイパスケーブルCbを同時に繰り出したり巻き取ったりすることができるように、横に並んだ状態で一体に連結された3個のリール部材によって構成されている。このように構成されたバイパスリールDbは、架空リールDkと同様にリールシャフト30を横貫させた状態でリール収納装置20に取り付けられる。リール収納装置20は、収納装置基台21と、この収納装置基台21に公転軸21aによって回転自在に枢支されたリール収納部22とから構成されている。
【0024】
リール収納部22は、放射状に伸びる3本の突出部材22cを有して形成され、その先端にはリールシャフト保持部22aが公転軸21aを中心とする同一円周上に形成されており、さらにその先端部にはリールシャフト保持部22aに対して図6に示すように開閉自在なストッパ22bが設けられている。ストッパ22bは、ストッパピン(もしくはボルト)24を係止させることによって、閉位置でリールシャフト保持部22aに係止されるようになっている。そして、ストッパ22bが開位置にあるときにバイパスリールDbに横貫されたリールシャフト30を着脱できるようになっており、ストッパ22bが閉位置にあるときにはリールシャフト30を回転自在に保持することができるようになっている。
【0025】
従って、リール収納部22においては、3個のバイパスリールDb(計9個のリール部材)が保持(着脱)可能に構成され、このようにバイパスリールDbを保持した状態で収納装置基台21に対して回転自在に構成されている。ここで、リール収納部22には第二伝達用チェーン43が掛け回された公転用スプロケット23が固着されており、駆動用モータ41の駆動力を第二伝達用チェーン43に伝達させることによってリール収納部22を回転駆動させることができるようになっている。これにより、3個のバイパスリールDbは、公転軸21aを中心に公転するように構成される。
【0026】
バイパスケーブルCbの繰り出し作業を行う場合には、前記の架空リールDkによるケーブルの繰り出しを行う場合と同様に、まず、パワーゲート53を用いて荷台51の後部に、バイパスケーブルCbが巻き付けられるとともにリールシャフト30が横貫されたバイパスリールDbを載せる。その後、揺動装置10を荷台受け渡し位置に倒伏させてバイパスリールDbを支持した後、そのまま収納装置受け渡し位置まで揺動装置10を揺動させ、ストッパ22bの開閉操作を行ってリール収納装置20におけるリール収納部22にまず1個目のバイパスリールDbを収納する。リール収納部22へのバイパスリールDbの収納が終了したら揺動装置10を再度荷台受け渡し位置に倒伏させてバイパスリールDbを支持するとともに、2個目のバイパスリールDbの収納が可能な位置までリール収納部22を回転させ、前記と同様にリール収納部22へのバイパスリールDbの収納を行う。この作動を繰り返し行うことにより3個のバイパスリールDbをリール収納装置20におけるリール収納部22にセットする。
【0027】
そして、(前記の架空リールDkの繰り出しを行うと同様に)4個目のバイパスリールDbをパワーゲート53を用いて荷台51に載せた後、アーム本体12の起伏作動およびリールシャフト回転保持部13によるリールシャフト30の保持を行って、図4に示す位置である作業位置にアーム本体12を位置させてバイパスケーブルCbの繰り出しを行う。バイパスケーブルCbの繰り出しがなされた後は、再度図3に示すような荷台の受け渡し位置までアーム本体12を揺動させ、荷台51上に空になったバイパスリールDbを降ろす。そして、荷台51上でリールシャフト回転保持部13によるリールシャフト30の保持を解除し、パワーゲート53を用いて空になったバイパスリールDbを荷台51から降ろす。
【0028】
このようにして、1個目のバイパスリールDbからのバイパスケーブルCbの繰り出しが終了した後は、揺動シリンダ15の縮小作動を行って図5に示すような収納装置受け渡し位置にアーム本体12を揺動させる。そして、収納装置受け渡し位置にアーム本体12を揺動させた状態で、リール収納装置20に保持されている3個のバイパスリールDbのうち、荷台51の後方に位置しているバイパスリールDbのリールシャフト30をリールシャフト回転保持部13に保持させる。
【0029】
次いで、ストッパ22bの解放作動を行った後、揺動シリンダ15の伸長作動を行ってアーム本体12の起仰作動を行うことにより、図6に示すようにリール収納装置20のリール収納部22からバイパスリールDを取り外すとともに作業位置までアーム本体12を揺動させる。そして、この状態で駆動用モータ41の駆動力が第一伝達用チェーン42に伝わるように切換装置を切り換えて駆動ギア14を駆動させることにより、バイパスリールDbからのバイパスケーブルCbの繰り出しを行う。
【0030】
このようにしてバイパスリールDbからのバイパスケーブルCbの繰り出しがなされた後は、揺動シリンダ15の伸長作動を行うことにより、図7に示す荷台受け渡し位置までアーム本体12を揺動させ、荷台51上に空になったバイパスリールDbを降ろす。そして、荷台51上でリールシャフト回転部13によるリールシャフト30の保持を解除し、パワーゲート53を用いて空になったバイパスリールDbを荷台51から降ろす。
【0031】
また、バイパスリールDbからのバイパスケーブルCbの繰り出しが終了したときは、切替装置の切替操作を行って駆動用モータ41の駆動力が第二伝達用チェーン43に伝達させるようにしてリール収納部22を120°回転させる。これにより、バイパスケーブルDbに横貫されたリールシャフト30をリールシャフト回転保持部13によって保持可能な位置に移動させることができる。すなわち、リールシャフト保持部22aは、公転軸21aを中心とする同一円周上においてリールシャフト30が着脱自在に保持可能に構成されているため、リール収納部22を回転させれば収納装置受け渡し位置に揺動させたリールシャフト回転保持部13によってリールシャフト30を保持することができる。
【0032】
このようにして、リール収納部22の回転(バイパスリールDbの公転)を行った後は、(前記と同様に)アーム本体12を運転キャビン52の方向に揺動させ、バイパスリールDbに横貫されたリールシャフト30をリールシャフト回転保持部13で保持させる。そして、作業位置への揺動や、荷台受け渡し位置への揺動を行ったり、切換装置を切り換えることによりリール収納部22の回転を行ったりして、リール収納装置20に保持されていた全てのバイパスリールDbのバイパスケーブルCbの繰り出しを行う。このようなバイパスケーブルCbの繰り出しが終了した後は、上記と逆の手順の作業を行って、空になったバイパスリールDbをリール収納部22に格納していく。
【0033】
なお、バイパスケーブルCbは、無停電工法による配電工事を行う時にのみ架設するものであるため、工事終了後は再度バイパスリールDbに巻き取られる。従って、上記のようにバイパスケーブルCbの繰り出しが終了した後は、空のバイパスリールDbをリール収納部22に収納していくのではなく、空のバイパスリールDbを作業位置で保持させ、繰り出し時とは逆方向に駆動用モータ41の回転駆動を行ってバイパスケーブルCbを巻き取った後に、バイパスリールDbをリール収納部22に収納していくようにしてもよい。
【0034】
なお、上記の実施形態においては、リール収納装置20おいて3セットのバイパスリールDbが保持可能に構成された場合について説明したが、本発明はこのような構成に限られるものではない。すなわち、近時においては、電柱間の距離が短く配設されることが多いため、無停電工法を用いる場合でも計4セット(揺動装置10に1セット、リール収納装置20に3セット)のバイパスリールDbを用いて各リールDbに巻き取られているバイパスケーブルCbを繋いでいけば足りることから、ケーブル工事車1においてはリール収納装置20に3セットのバイパスリールDbが保持可能な構成とした。しかしながら、電柱間の距離が長くてバイパスケーブルCbの長さが長く必要な場合には、リール収納装置20に4セット以上のバイパスリールDbを保持することができるように構成してもよい。また、リール収納装置20の3セットのバイパスリールDbではバイパスケーブルCbの長さが不足する場合には、3セットのバイパスリールDbからのバイパスリールDbの繰り出しが終わって空になったリール収納部22へ、さらにバイパスケーブルCbが巻き付けられたバイパスリールDbを保持させるようにして対応するようにしてもよい。
【0035】
なお、リール収納装置20には、必ずしもバイパスリールDbを保持させる必要はなく、1個もしくは複数のリール部材からなる架空リールDkを保持させるように構成してもよい。そして、バイパスリールDbも必ずしもリール部材を横に3個並べた構成とする必要はなく、架空リールDkのように1個でもよく、さらには2個もしくは4個以上のリール部材から構成してもよい。なお、上記の実施形態においては、バイパスリールDbを揺動装置10やリール収納装置20に支持させるために、バイパスリールDbと別個に構成されたリールシャフト30を横貫させた場合について説明したが、リールシャフト30は必ずしも別個に構成する必要はなく、バイパスリールDbと一体に構成するようにしても良い。
【0036】
さらに、上記の実施形態においては、作業位置で駆動装置40の駆動力を駆動ギア14に伝達することにより揺動装置10において架空リールDk等の保持したリールを回転駆動させて、架空ケーブルCk等の繰り出しや巻き取りを行うようにしている。しかしながら、揺動装置10においては必ずしも保持したリールを回転駆動させる駆動手段を設ける必要はなく、単にリールを自由に回転自在に保持させるだけにして(いわゆる、自由繰り出しが可能なようにして)、ケーブルの繰り出し(引っ張り)を行う駆動装置を別個に設けるように構成してもよい。また、リール収納装置20においても、リール収納部22を単に自由に回転自在に保持するだけにして、リール収納部22の回転(リールの公転)は作業者の人力等によって行うようにしてもよい。従って、上記の揺動装置10においては、切換装置によって駆動装置40の駆動力を第一伝達用チェーン42に伝達させるか第二伝達用チェーン43に伝達させるかの切り換えを行うのみならず、どちらのチェーン42,43にも駆動力を伝達しないフリーな状態が得られるように構成することが好ましい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のケーブル工事車は、荷台の前方にリール収納装置が設けられているとともに、荷台の後方には揺動装置が設けられている。そして、揺動装置は荷台前方の収納装置受け渡し位置から作業位置を経て荷台後方の荷台受け渡し位置まで揺動自在に構成されている。これにより、揺動装置を前方に揺動させれば(作業位置においてケーブルの繰り出しや巻き取りを行う)リールのリール収納装置に対する受け渡しを容易に行うことができるとともに、揺動装置を後方に揺動させれば(作業位置においてケーブルの繰り出しや巻き取りを行う)リールの荷台に対する受け渡しを容易に行うことができる。従って、1台の工事車でも多数のリールを用いたケーブル工事を行うことができ、且つ、このように多数のリールを利用することができるようにしても装置全体をコンパクトに構成することができるため荷台上を有効に使用することができる。
【0038】
なお、本発明に係るケーブル工事車においては、リールシャフト回転保持部によって保持したリールシャフトを回転駆動させるリールシャフト駆動手段を設けたり、公転軸を中心としてリール収納部を回転駆動させる収納部回転手段を設けることが好ましい。このような構成とすることにより、簡単にケーブルの繰り出し・巻き取りを行うことができたり、リール収納装置からのリールの受け渡しを順次行う場合でも、受け渡しを行うリールの移動(公転)を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル工事車の側面図である。
【図2】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図3】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図4】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図5】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図6】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図7】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図8】上記ケーブル工事車に用いられている架空リールおよびリールシャフトの斜視図である。
【図9】従来のケーブル工事車の一例である架空ケーブル工事車の側面図である。
【図10】従来のケーブル工事車の一例であるバイパスケーブル工事車の側面図である。
【符号の説明】
1 バイパス工事車
10 揺動装置
20 リール収納装置
30 リールシャフト
40 駆動装置
Ck 架空ケーブル
Cb バイパスケーブル
Dk 架空リール
Db バイパスリール
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブル(電線)の繰出しや巻取りを行うリールを回転自在に保持させることができるケーブル工事車に関する。
【0002】
【従来の技術】
電柱間に配設されたケーブルを対象として行う工事(架空線工事)の主なものとしては、架空ケーブルの新設工事や、すでに電柱間に配設されている古い架空ケーブルを新しい架空ケーブルに交換する交換工事、あるいは無停電工法に使用するバイパスケーブルの架設・撤去工事等がある。
【0003】
架空ケーブルの新設・交換工事を行う場合には、図9に示すような架空ケーブル工事車8が用いられる。この架空ケーブル工事車8は、荷台81上に揺動自在に枢支されたリール支持アーム82を有して構成されている。そして、例えば架空ケーブルの新設を行う場合には、まず、架空ケーブルCkが巻き取られている架空リールDkを鎖線で示すように荷台81上に載置する。
【0004】
その後、この状態でリール支持アーム82を後方に倒伏させ、リール支持アーム82の上端部に設けられているリール支持部83において架空リールDkを支持する。このようにリール支持部83で架空リールDkを支持した状態でリール支持アーム82を起仰させれば、荷台81の上方で架空リールDkを回転自在に支持することができる。そして、この状態で架空リールDkを繰出方向に回転(図においては右回転)させることにより、架空ケーブルCkの繰り出しを行えば電柱間への架空ケーブルCkの新設を行うことができる。
【0005】
また、バイパスケーブルの架設・撤去工事を行う場合には、図10に示すようなバイパス工事車9が用いられる。バイパスケーブルCbは、架空ケーブルCkとは異なって繰り返し使用することから、耐久性を向上させるために一本のケーブルの被覆が厚く形成されて外径が太くなっている。このため、架空ケーブルCkと同じ長さのバイパスケーブルCbを1個のリールに巻き取ろうとすると、リールの径が大きくなってしまう。
【0006】
そこで、バイパス工事車9においては、荷台91上に公転装置92を配設し、この公転装置92に複数のバイパスリールDbを取り付けている。そして、例えばバイパスケーブルCbの架設を行う場合には、この公転装置92を駆動させてバイパスリールDbをリール回転装置93によって保持可能な位置まで順次移動させ、リール回転装置93を駆動することによってバイパスリールDbを繰出方向に回転させることにより、バイパスケーブルCbの繰り出しを行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、同じように電柱間に配設されたケーブルを対象として行う工事であっても、従来は工事の種類によってそれぞれ専用の工事車を使用していた。このため、工事を行う者は工事車を複数台所有しなければならず、ケーブル工事を行う場合のコストが増大するという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、工事車の保有台数を削減することができるように、従来の架空ケーブル工事車とバイパス工事車とが有する機能を併せ持ったケーブル工事車を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明のケーブル工事車は、荷台を有する車両と、この車両の荷台上に配設されて複数のリール(例えば、実施形態に記載のバイパスリールDb)を収納保持可能なリール収納装置と、荷台上においてリール収納装置の後方に配設された揺動装置とから構成されている。そして、リール収納装置は、荷台上に配設されて公転軸を有する収納装置基台と、この収納装置基台に公転軸を中心として回転自在に取り付けられるとともに公転軸を中心とする同一円周上にリールのリールシャフトを着脱自在に保持可能なリールシャフト保持部が複数設けられてなるリール収納部とを有して構成されている。
【0010】
また、揺動装置は、荷台上に前後方向に揺動自在に取り付けられたアーム本体と、このアーム本体の先端部側に取り付けられてリール(例えば、実施形態に記載の架空リールDkやバイパスリールDb)のリールシャフトを着脱自在に且つ回転自在に保持可能なリールシャフト回転保持部とを有して構成されており、リール収納装置に対してリールの受け渡しが可能な収納装置受け渡し位置からケーブルの繰り出し・巻き取りを行う作業位置を経て荷台上へのリールの受け渡しが可能な荷台受け渡し位置まで揺動自在に構成されている。より具体的には、アーム本体が収納装置受け渡し位置から作業位置を経て荷台受け渡し位置まで揺動自在であり、リールシャフト回転保持部が収納装置受け渡し位置でリールシャフト保持部に位置するように配設され、収納装置受け渡し位置でリール収納装置とのリールの受け渡しが可能であり、作業位置で前記リールシャフト保持部によって保持したリールシャフトを回転させて電線の繰り出し・巻き取りを行うことが可能であり、且つ、荷台受け渡し位置で前記荷台上へのリールの受け渡しが可能である。
【0011】
このように構成されたケーブル工事車によれば、リール収納部に複数のリールを保持させた状態でリール収納部を回転させることにより、各リールは公転軸を中心に公転する。従って、上記のように揺動装置は収納装置受け渡し位置に揺動させたときにリールシャフト回転保持部がリールシャフト保持部に位置するように配設されているため、リールを保持したリール収納部を公転させるだけで、収納装置受け渡し位置に揺動された揺動装置のリールシャフト回転保持部による受け渡しが可能な位置に、リールを移動させることができる。このように揺動装置による受け渡しが可能な位置にリールを移動させた後は、リール収納部よりリールをリールシャフト回転保持部に受け渡してから揺動装置を起立(作業位置方向に揺動)させればリール収納部の回転が可能となる。このため、荷台受け渡し位置まで揺動装置を揺動させて受け渡されているリールを取り外した後に、再度収納装置受け渡し位置まで揺動装置を揺動させることにより、連続してリール収納装置からのリールの受け渡しを行うことができる。
【0012】
なお、本発明に係るケーブル工事車においては、リールシャフト回転保持部によって保持したリールシャフトを回転駆動させるリールシャフト駆動手段(例えば、実施形態に記載の駆動用モータ41、第一伝達用チェーン42、第三伝達用チェーン16および駆動ギア14)を設けることが好ましい。このような構成とすることにより、揺動装置を作業位置に揺動させた状態でリールシャフト駆動手段によるリールシャフトの回転駆動を行えば、簡単にケーブルの繰り出し・巻き取りを行うことができる。
【0013】
さらに、本発明に係るケーブル工事車においては、公転軸を中心としてリール収納部を回転駆動させる収納部回転手段(例えば、実施形態に記載の駆動用モータ41、第二伝達用チェーン43および公転用スプロケット23)を設けることが好ましい。このような構成とすることにより、1つのリールのリール収納部への受け渡しが終了した後に他のリールの受け渡しを行う場合でも、受け渡しを行うリールの移動を簡単に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1には、本発明に係るケーブル工事車1を示している。このケーブル工事車1は、トラック50をベースとして構成されており、車体の上部に荷台51を有して構成され、荷台51の前方には運転キャビン52が設けられるとともに荷台51の後部にはパワーゲート53が設けられている。荷台51の後部(パワーゲート53側)には揺動装置10が取り付けられるとともに、前部(運転キャビン52側)にはリール収納装置20が取り付けられている。また、揺動装置10とリール収納装置20との間には、揺動装置10におけるリールの回転駆動もしくはリール収納装置20の回転駆動を行うための駆動装置40が取り付けられている。
【0015】
揺動装置10は図2に詳細を示すように、荷台51に取り付けられたベース11と、このベース11に前後方向に揺動自在に枢支されたアーム本体12と、このアーム本体12の先端部側に設けられたリールシャフト回転保持部13と、伸縮作動を行うことによってアーム本体12を荷台51に対して前後方向に揺動させる揺動シリンダ15とから構成されている。そして、この揺動シリンダ15を伸長させることにより、図3に示すようにアーム本体12を荷台51の後方に向かって倒伏させた位置である荷台受け渡し位置に倒伏させることができる。逆に、揺動シリンダ15を縮小させた場合には、図5に示すようにアーム本体12を運転キャビン52側に倒伏させた位置である収納装置受け渡し位置に倒伏させることができる。なお、荷台受け渡し位置と収納装置受け渡し位置とのほぼ中間の位置で、図4に示すようにアーム本体12を起仰させた位置が詳細を後述するように、各種ケーブルの繰り出しや巻き取りを行う作業位置である。
【0016】
ここで、図8を参照して揺動装置10によって回転自在に保持されるリールとして、架空リールDkを例にとって説明する。また、併せてこの架空リールDkを回転自在に支持するためのリールシャフト30についても説明する。架空リールDkは、胴部材Dkb、ツバ部材Dkc等の複数の部材によって構成され、これらの部材は、取付ボルトDkfによって取り付けられている。
【0017】
ツバ部材Dkc,Dkcの中心にはそれぞれ貫通孔Dke,Dkeが形成されており、これらの貫通孔Dke,Dkeはリールシャフト30におけるシャフト本体31が挿入可能な内径で形成されている。リールシャフト30は、棒状に形成されたリールシャフト本体31と、このリールシャフト本体31に固着されたリール用被動ギア32と、同じくリールシャフト本体31に固着された駆動力伝達プレート33とから構成されている。
【0018】
以下、図2から図4を参照して上記のように構成された架空リールDkに巻き取られている架空ケーブルCkの繰り出しを行う場合について説明する。架空ケーブルCkの繰り出しを行う場合には、まず、図2に示すようにパワーゲート53を用いて荷台51の後部に架空リールDkを載せる。その後、図8に示すように架空リールDkの貫通孔Dke,Dkeにリールシャフト本体31を矢印方向から挿入して横貫させる。この場合、駆動力伝達プレート33に設けられている長穴33aに、取付ボルトDkfに螺合されたナットDkaを挿入させることにより駆動力伝達プレート33と架空リールDkとを係止させる。このようにしてリールシャフト30が架空リールDkに挿入保持された状態においては、架空リールDkのツバ部Dkc,Dkcからリールシャフト本体31の両端部が突出した状態となる。
【0019】
このようにリールシャフト30を横貫させた後は、図3に示すように揺動シリンダ15の伸長作動を行ってアーム本体12を荷台受け渡し位置まで揺動させ、リールシャフト本体31において架空リールDkから突出した部分をアーム本体12の先端部に設けられたリールシャフト回転保持部13で保持する。なお、アーム本体12には、リール用被動ギア32と歯合する駆動ギア14が設けられており、リールシャフト回転保持部13にリールシャフト30を保持させた状態においては、このリール用被動ギア32と駆動ギア14とが歯合するようになっている。
【0020】
このようにして架空リールDkを保持した後は、揺動シリンダ15の縮小作動を行うことにより図4に示す作業位置までアーム本体12を起仰させる。そして、この状態で駆動ギア14を駆動させることによりリールシャフト30を回転させて架空リールDkの回転駆動を行う。駆動ギア14の回転駆動は、駆動装置40からの駆動力を受けることによってなされる。駆動装置40は、油圧もしくは電動の駆動用モータ41と、駆動ギア14への駆動力の伝達を行うための第一伝達用チェーン42と、公転用スプロケット23への駆動力の伝達を行うための第二伝達用チェーン43とを有してなり、駆動用モータ41の駆動力を第一伝達用チェーン42に伝達させるか第二伝達用チェーン43に伝達させるかの切り換えは、各チェーン42,43が掛け回されたスプロケットと駆動用モータ41との間に設けられた切換装置(図示せず)によってなされる。
【0021】
従って、揺動装置10に保持された架空リールDkの回転駆動を行わせる場合には、切換装置の切換操作を行うことによって駆動用モータ41の駆動力を第一伝達用チェーン42に伝達させるようにする。第一伝達用チェーン42を介して揺動装置10に伝達された駆動力は、アーム本体12内に配設されている第三伝達用チェーン16を介して駆動ギア14に伝達される。これにより、リールシャフト30を回転駆動させることができるため、駆動力伝達プレート33を介して架空リールDkの回転駆動を行わせることができる。なお、駆動用モータ41は、正転および逆転の切換が可能に構成されているため、架空リールDkを所望の方向に回転させることができ、架空ケーブルCkの繰り出しのみならず巻き取りも行うことができる。
【0022】
このようにして、架空リールDkからの架空ケーブルCkの繰り出しがなされた後は、揺動シリンダ15の伸長作動を行って再度図3に示すような荷台受け渡し位置までアーム本体12を揺動させ、荷台51上に空になった架空リールDkを降ろす。そして、荷台51上でリールシャフト回転保持部13によるリールシャフト30の保持を解除し、パワーゲート53を用いて空になった架空リールDkを荷台51から降ろす。その後、架空ケーブルCkが巻き付けられている別の架空リールDkを荷台51に載せて、前記と同様の手順で架空ケーブルCkの繰り出しを行う。すなわち、架空ケーブルCkの繰り出しを行う場合には、リール収納装置20は使用しない。
【0023】
次に、図5から図7を加えて、バイパスリールDbを用いてバイパスケーブルCbの繰り出しを行う場合について説明する。バイパスリールDbは、3本のバイパスケーブルCbを同時に繰り出したり巻き取ったりすることができるように、横に並んだ状態で一体に連結された3個のリール部材によって構成されている。このように構成されたバイパスリールDbは、架空リールDkと同様にリールシャフト30を横貫させた状態でリール収納装置20に取り付けられる。リール収納装置20は、収納装置基台21と、この収納装置基台21に公転軸21aによって回転自在に枢支されたリール収納部22とから構成されている。
【0024】
リール収納部22は、放射状に伸びる3本の突出部材22cを有して形成され、その先端にはリールシャフト保持部22aが公転軸21aを中心とする同一円周上に形成されており、さらにその先端部にはリールシャフト保持部22aに対して図6に示すように開閉自在なストッパ22bが設けられている。ストッパ22bは、ストッパピン(もしくはボルト)24を係止させることによって、閉位置でリールシャフト保持部22aに係止されるようになっている。そして、ストッパ22bが開位置にあるときにバイパスリールDbに横貫されたリールシャフト30を着脱できるようになっており、ストッパ22bが閉位置にあるときにはリールシャフト30を回転自在に保持することができるようになっている。
【0025】
従って、リール収納部22においては、3個のバイパスリールDb(計9個のリール部材)が保持(着脱)可能に構成され、このようにバイパスリールDbを保持した状態で収納装置基台21に対して回転自在に構成されている。ここで、リール収納部22には第二伝達用チェーン43が掛け回された公転用スプロケット23が固着されており、駆動用モータ41の駆動力を第二伝達用チェーン43に伝達させることによってリール収納部22を回転駆動させることができるようになっている。これにより、3個のバイパスリールDbは、公転軸21aを中心に公転するように構成される。
【0026】
バイパスケーブルCbの繰り出し作業を行う場合には、前記の架空リールDkによるケーブルの繰り出しを行う場合と同様に、まず、パワーゲート53を用いて荷台51の後部に、バイパスケーブルCbが巻き付けられるとともにリールシャフト30が横貫されたバイパスリールDbを載せる。その後、揺動装置10を荷台受け渡し位置に倒伏させてバイパスリールDbを支持した後、そのまま収納装置受け渡し位置まで揺動装置10を揺動させ、ストッパ22bの開閉操作を行ってリール収納装置20におけるリール収納部22にまず1個目のバイパスリールDbを収納する。リール収納部22へのバイパスリールDbの収納が終了したら揺動装置10を再度荷台受け渡し位置に倒伏させてバイパスリールDbを支持するとともに、2個目のバイパスリールDbの収納が可能な位置までリール収納部22を回転させ、前記と同様にリール収納部22へのバイパスリールDbの収納を行う。この作動を繰り返し行うことにより3個のバイパスリールDbをリール収納装置20におけるリール収納部22にセットする。
【0027】
そして、(前記の架空リールDkの繰り出しを行うと同様に)4個目のバイパスリールDbをパワーゲート53を用いて荷台51に載せた後、アーム本体12の起伏作動およびリールシャフト回転保持部13によるリールシャフト30の保持を行って、図4に示す位置である作業位置にアーム本体12を位置させてバイパスケーブルCbの繰り出しを行う。バイパスケーブルCbの繰り出しがなされた後は、再度図3に示すような荷台の受け渡し位置までアーム本体12を揺動させ、荷台51上に空になったバイパスリールDbを降ろす。そして、荷台51上でリールシャフト回転保持部13によるリールシャフト30の保持を解除し、パワーゲート53を用いて空になったバイパスリールDbを荷台51から降ろす。
【0028】
このようにして、1個目のバイパスリールDbからのバイパスケーブルCbの繰り出しが終了した後は、揺動シリンダ15の縮小作動を行って図5に示すような収納装置受け渡し位置にアーム本体12を揺動させる。そして、収納装置受け渡し位置にアーム本体12を揺動させた状態で、リール収納装置20に保持されている3個のバイパスリールDbのうち、荷台51の後方に位置しているバイパスリールDbのリールシャフト30をリールシャフト回転保持部13に保持させる。
【0029】
次いで、ストッパ22bの解放作動を行った後、揺動シリンダ15の伸長作動を行ってアーム本体12の起仰作動を行うことにより、図6に示すようにリール収納装置20のリール収納部22からバイパスリールDを取り外すとともに作業位置までアーム本体12を揺動させる。そして、この状態で駆動用モータ41の駆動力が第一伝達用チェーン42に伝わるように切換装置を切り換えて駆動ギア14を駆動させることにより、バイパスリールDbからのバイパスケーブルCbの繰り出しを行う。
【0030】
このようにしてバイパスリールDbからのバイパスケーブルCbの繰り出しがなされた後は、揺動シリンダ15の伸長作動を行うことにより、図7に示す荷台受け渡し位置までアーム本体12を揺動させ、荷台51上に空になったバイパスリールDbを降ろす。そして、荷台51上でリールシャフト回転部13によるリールシャフト30の保持を解除し、パワーゲート53を用いて空になったバイパスリールDbを荷台51から降ろす。
【0031】
また、バイパスリールDbからのバイパスケーブルCbの繰り出しが終了したときは、切替装置の切替操作を行って駆動用モータ41の駆動力が第二伝達用チェーン43に伝達させるようにしてリール収納部22を120°回転させる。これにより、バイパスケーブルDbに横貫されたリールシャフト30をリールシャフト回転保持部13によって保持可能な位置に移動させることができる。すなわち、リールシャフト保持部22aは、公転軸21aを中心とする同一円周上においてリールシャフト30が着脱自在に保持可能に構成されているため、リール収納部22を回転させれば収納装置受け渡し位置に揺動させたリールシャフト回転保持部13によってリールシャフト30を保持することができる。
【0032】
このようにして、リール収納部22の回転(バイパスリールDbの公転)を行った後は、(前記と同様に)アーム本体12を運転キャビン52の方向に揺動させ、バイパスリールDbに横貫されたリールシャフト30をリールシャフト回転保持部13で保持させる。そして、作業位置への揺動や、荷台受け渡し位置への揺動を行ったり、切換装置を切り換えることによりリール収納部22の回転を行ったりして、リール収納装置20に保持されていた全てのバイパスリールDbのバイパスケーブルCbの繰り出しを行う。このようなバイパスケーブルCbの繰り出しが終了した後は、上記と逆の手順の作業を行って、空になったバイパスリールDbをリール収納部22に格納していく。
【0033】
なお、バイパスケーブルCbは、無停電工法による配電工事を行う時にのみ架設するものであるため、工事終了後は再度バイパスリールDbに巻き取られる。従って、上記のようにバイパスケーブルCbの繰り出しが終了した後は、空のバイパスリールDbをリール収納部22に収納していくのではなく、空のバイパスリールDbを作業位置で保持させ、繰り出し時とは逆方向に駆動用モータ41の回転駆動を行ってバイパスケーブルCbを巻き取った後に、バイパスリールDbをリール収納部22に収納していくようにしてもよい。
【0034】
なお、上記の実施形態においては、リール収納装置20おいて3セットのバイパスリールDbが保持可能に構成された場合について説明したが、本発明はこのような構成に限られるものではない。すなわち、近時においては、電柱間の距離が短く配設されることが多いため、無停電工法を用いる場合でも計4セット(揺動装置10に1セット、リール収納装置20に3セット)のバイパスリールDbを用いて各リールDbに巻き取られているバイパスケーブルCbを繋いでいけば足りることから、ケーブル工事車1においてはリール収納装置20に3セットのバイパスリールDbが保持可能な構成とした。しかしながら、電柱間の距離が長くてバイパスケーブルCbの長さが長く必要な場合には、リール収納装置20に4セット以上のバイパスリールDbを保持することができるように構成してもよい。また、リール収納装置20の3セットのバイパスリールDbではバイパスケーブルCbの長さが不足する場合には、3セットのバイパスリールDbからのバイパスリールDbの繰り出しが終わって空になったリール収納部22へ、さらにバイパスケーブルCbが巻き付けられたバイパスリールDbを保持させるようにして対応するようにしてもよい。
【0035】
なお、リール収納装置20には、必ずしもバイパスリールDbを保持させる必要はなく、1個もしくは複数のリール部材からなる架空リールDkを保持させるように構成してもよい。そして、バイパスリールDbも必ずしもリール部材を横に3個並べた構成とする必要はなく、架空リールDkのように1個でもよく、さらには2個もしくは4個以上のリール部材から構成してもよい。なお、上記の実施形態においては、バイパスリールDbを揺動装置10やリール収納装置20に支持させるために、バイパスリールDbと別個に構成されたリールシャフト30を横貫させた場合について説明したが、リールシャフト30は必ずしも別個に構成する必要はなく、バイパスリールDbと一体に構成するようにしても良い。
【0036】
さらに、上記の実施形態においては、作業位置で駆動装置40の駆動力を駆動ギア14に伝達することにより揺動装置10において架空リールDk等の保持したリールを回転駆動させて、架空ケーブルCk等の繰り出しや巻き取りを行うようにしている。しかしながら、揺動装置10においては必ずしも保持したリールを回転駆動させる駆動手段を設ける必要はなく、単にリールを自由に回転自在に保持させるだけにして(いわゆる、自由繰り出しが可能なようにして)、ケーブルの繰り出し(引っ張り)を行う駆動装置を別個に設けるように構成してもよい。また、リール収納装置20においても、リール収納部22を単に自由に回転自在に保持するだけにして、リール収納部22の回転(リールの公転)は作業者の人力等によって行うようにしてもよい。従って、上記の揺動装置10においては、切換装置によって駆動装置40の駆動力を第一伝達用チェーン42に伝達させるか第二伝達用チェーン43に伝達させるかの切り換えを行うのみならず、どちらのチェーン42,43にも駆動力を伝達しないフリーな状態が得られるように構成することが好ましい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のケーブル工事車は、荷台の前方にリール収納装置が設けられているとともに、荷台の後方には揺動装置が設けられている。そして、揺動装置は荷台前方の収納装置受け渡し位置から作業位置を経て荷台後方の荷台受け渡し位置まで揺動自在に構成されている。これにより、揺動装置を前方に揺動させれば(作業位置においてケーブルの繰り出しや巻き取りを行う)リールのリール収納装置に対する受け渡しを容易に行うことができるとともに、揺動装置を後方に揺動させれば(作業位置においてケーブルの繰り出しや巻き取りを行う)リールの荷台に対する受け渡しを容易に行うことができる。従って、1台の工事車でも多数のリールを用いたケーブル工事を行うことができ、且つ、このように多数のリールを利用することができるようにしても装置全体をコンパクトに構成することができるため荷台上を有効に使用することができる。
【0038】
なお、本発明に係るケーブル工事車においては、リールシャフト回転保持部によって保持したリールシャフトを回転駆動させるリールシャフト駆動手段を設けたり、公転軸を中心としてリール収納部を回転駆動させる収納部回転手段を設けることが好ましい。このような構成とすることにより、簡単にケーブルの繰り出し・巻き取りを行うことができたり、リール収納装置からのリールの受け渡しを順次行う場合でも、受け渡しを行うリールの移動(公転)を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るケーブル工事車の側面図である。
【図2】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図3】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図4】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図5】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図6】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図7】上記ケーブル工事車に用いられている揺動装置およびリール収納装置の作業状態を示す側面図である。
【図8】上記ケーブル工事車に用いられている架空リールおよびリールシャフトの斜視図である。
【図9】従来のケーブル工事車の一例である架空ケーブル工事車の側面図である。
【図10】従来のケーブル工事車の一例であるバイパスケーブル工事車の側面図である。
【符号の説明】
1 バイパス工事車
10 揺動装置
20 リール収納装置
30 リールシャフト
40 駆動装置
Ck 架空ケーブル
Cb バイパスケーブル
Dk 架空リール
Db バイパスリール
Claims (3)
- 荷台を有する車両と、
前記荷台上に配設されて複数のリールを収納保持可能であり、前記荷台上に配設されて公転軸を有する収納装置基台と、この収納装置基台に前記公転軸を中心として回転自在に取り付けられるとともに、前記公転軸を中心とする同一円周上にリールのリールシャフトを着脱自在に保持可能なリールシャフト保持部が複数設けられてなるリール収納部とを有するリール収納装置と、
前記荷台上において前記リール収納装置の後方に配設されて、前記荷台上に前後方向に揺動自在に取り付けられたアーム本体と、このアーム本体の先端部側に取り付けられてリールのリールシャフトを着脱自在に且つ回転自在に保持可能なリールシャフト回転保持部とを有する揺動装置とからなり、
前記揺動装置は、前記アーム本体が収納装置受け渡し位置から作業位置を経て荷台受け渡し位置まで揺動自在であり、
前記リールシャフト回転保持部が、前記収納装置受け渡し位置で前記リールシャフト保持部に位置するように配設されるとともに該収納装置受け渡し位置で前記リール収納装置とのリールの受け渡しが可能であり、前記作業位置で前記リールシャフト保持部によって保持したリールシャフトを回転させて電線の繰り出し・巻き取りを行うことが可能であり、且つ、前記荷台受け渡し位置で前記荷台上へのリールの受け渡しが可能であることを特徴とするケーブル工事車。 - 前記リールシャフト回転保持部によって保持したリールシャフトを回転駆動させるリールシャフト駆動手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル工事車。
- 前記リール収納部を前記公転軸を中心として回転駆動させる収納部回転手段が設けられていること特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル工事車。
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