JP3571858B2 - 自動変速機用歯車変速装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リングギヤ入力による3組のシングルピニオン型の遊星ギヤと少ない必要締結要素を持ち、2重掛け替えのない変速制御則により前進5速が可能な自動変速機用歯車変速装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リングギヤ入力による3組のシングルピニオン型の遊星ギヤと少ない必要締結要素を持ち、2重掛け替えのない変速制御則により前進5速が可能な自動変速機用歯車変速装置としては、例えば、特開平7−4478号公報に記載のものが知られている。
【0003】
この公報には、図18のスケルトン図に示すように、リングギヤ入力による3組のシングルピニオン型の遊星ギヤG1,G2,G3と、2個の断接クラッチ(第1クラッチC1,第2クラッチC2)と1個のロッククラッチ(第3クラッチC3)と3個のブレーキB1,B2,B3との計6個の必要締結要素を持ち、図19の締結作動表に示すように、2重掛け替えのない変速制御則により前進5速・後退1速を得ると共に、図20の共線図に示すように、全ての変速段においてトルク伝達に関与しない伝動素子が入力軸よりも高い回転とはならない技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の自動変速機用歯車変速装置にあっては、ロッククラッチである第3クラッチC3が第1サンギヤS1と第1キャリヤPC1とを選択的に拘束するクラッチであり、請求項1に記載されているように、前進第3速ではこの第3クラッチC3を締結するのに対して第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とを選択的に断接する第2クラッチC2を解放することにより得ることを特徴としているため、基本的な構成と変速制御則をそのまま踏襲し、前進4速へ流用しようとする場合、前進第3速のみで解放される第2クラッチC2を廃止し、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とを一体的に連結することで行なった場合、形式的には4速化が可能であるが、ギヤ比の設定をみた場合に実際上の4速化が不可能である。
【0005】
すなわち、自動変速機用歯車変速装置として適用可能な遊星ギヤのギヤ比(=サンギヤ歯数/リングギヤ歯数)は、0.35〜0.65である。よって、このギヤ比の許容範囲の値を用い、組み合わせにより第1速と第2速のギヤ比を設定しようとしても、目標ギヤ比である1速ギヤ比=2.9程度、2速ギヤ比=1.6程度を得ることができない。
【0006】
また、3個の遊星ギヤG1,G2,G3のギヤ比α1,α2,α3を同じに設定した場合、隣接する変速位置間のギヤ比変化率がほぼ一定である目標ギヤ比による前進5速を得ることができない。尚、図19に示す各変速段でのギヤ比は、α1=0.6,α2=0.4,α3=0.6に設定した時の値である。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、リングギヤ入力による3組のシングルピニオン型の遊星ギヤと少ない必要締結要素数による低コスト・軽量・小型化と、2重掛け替えのない変速制御則による変速制御容易性と、前進5速と4速の互換性や3個の遊星ギヤの統一化が可能なギヤ比設定自由度とが併せて達成される自動変速機用歯車変速装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)
上記課題の解決手段1(請求項1)は、図1のクレーム対応図に示すように、第1サンギヤS1と,第1リングギヤR1と,両ギヤS1,R1に噛み合うピニオンを支持する第1キャリヤPC1を有するシングルピニオン型の第1遊星ギヤG1と、
第2サンギヤS2と,第2リングギヤR2と,両ギヤS2,R2に噛み合うピニオンを支持する第2キャリヤPC2を有するシングルピニオン型の第2遊星ギヤG2と、
第3サンギヤS3と,第3リングギヤR3と,両ギヤS3,R3に噛み合うピニオンを支持する第3キャリヤPC3を有するシングルピニオン型の第3遊星ギヤG3と、
第1キャリヤPC1と第3リングギヤR3とを一体的に連結する第1連結メンバM1と、
第2リングギヤR2と第3キャリヤPC3とを一体的に連結する第2連結メンバM2と、
第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とを選択的に断接する第1クラッチC1と、
第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とを選択的に断接する第2クラッチC2と、
第3キャリヤPC3と第3サンギヤS3とを選択的に拘束する第3クラッチC3と、
第2連結メンバM2の回転を選択的に停止させる第1ブレーキB1と、
第1サンギヤS1の回転を選択的に停止させる第2ブレーキB2と、
第2サンギヤS2の回転を選択的に停止させる第3ブレーキB3と、
第1リングギヤR1に連結される入力部材INと、
第2キャリヤPC2に連結される出力部材OUTと、
を備えていることを特徴とする。
【0009】
(解決手段2)
上記課題の解決手段2(請求項2)は、請求項1記載の自動変速機用歯車変速装置において、
前記第2クラッチC2と並列に第1ワンウェイクラッチを設け、前記第2ブレーキB2と並列に第2ワンウェイクラッチを設け、前記第3ブレーキB3と並列に第4ブレーキ及び第3ワンウェイクラッチを設けたことを特徴とする。
【0010】
(解決手段3)
上記課題の解決手段3(請求項3)は、請求項1または請求項2記載の自動変速機用歯車変速装置において、
第2クラッチC2と第2ブレーキB2と第3ブレーキB3の締結により1速、第3クラッチC3と第2ブレーキB2と第3ブレーキB3の締結により2速、第2クラッチC2と第3クラッチC3と第2ブレーキB2の締結により3速、第1クラッチC1と第2クラッチC2と第3クラッチC3の締結により4速、第1クラッチC1と第2クラッチC2と第2ブレーキB2の締結により5速、第2クラッチC2と第1ブレーキB1と第2ブレーキB2の締結により後退速を得る前進5速後退1速の変速制御手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
(解決手段4)
上記課題の解決手段4(請求項4)は、請求項1または請求項2記載の自動変速機用歯車変速装置において、
前記第2クラッチC2を常時締結要素とし、
第2ブレーキB2と第3ブレーキB3の締結により1速、第3クラッチC3と第2ブレーキB2の締結により2速、第1クラッチC1と第2クラッチC2の締結により3速、第1クラッチC1と第2ブレーキB2の締結により4速、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2の締結により後退速を得る前進4速後退1速の変速制御手段を設けたことを特徴とする。
【0012】
(解決手段5)
上記課題の解決手段5(請求項5)は、請求項1ないし請求項3記載の自動変速機用歯車変速装置において、
前記第1遊星ギヤG1と第2遊星ギヤG2と第3遊星ギヤG3のギヤ比を、全て同一ギヤ比に設定したことを特徴とするを特徴とする。
【0013】
(解決手段6)
上記課題の解決手段6(請求項6)は、図2のクレーム対応図に示すように、請求項1記載の自動変速機用歯車変速装置において、
前記第2クラッチC2を廃止して第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とを第3連結メンバM3により一体的に連結し、
第2ブレーキB2と第3ブレーキB3の締結により1速、第3クラッチC3と第2ブレーキB2の締結により2速、第1クラッチC1と第2クラッチC2の締結により3速、第1クラッチC1と第2ブレーキB2の締結により4速、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2の締結により後退速を得る前進4速後退1速の変速制御手段を設けたことを特徴とする。
【0014】
(解決手段7)
上記課題の解決手段7(請求項7)は、請求項6記載の自動変速機用歯車変速装置において、
前記第2ブレーキB2と並列に第2ワンウェイクラッチを設け、前記第3ブレーキB3と並列に第4ブレーキ及び第3ワンウェイクラッチを設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1は、解決手段1ないし解決手段5に対応する自動変速機用歯車変速装置である。
【0016】
まず、構成を説明する。
【0017】
図3は実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置を示すスケルトン図であり、図3において、G1,G2,G3は遊星ギヤ、M1,M2は連結メンバ、C1,C2,C3はクラッチ、B1,B2,B3,B4はブレーキ、F1,F2,F3はワンウェイクラッチ、INは入力軸(入力部材)、OUTは出力軸(出力部材)である。
【0018】
前記第1遊星ギヤG1は、第1サンギヤS1と,第1リングギヤR1と,両ギヤS1,R1に噛み合うピニオンを支持する第1キャリヤPC1を有するシングルピニオン型の遊星ギヤである。
【0019】
前記第2遊星ギヤG2は、第2サンギヤS2と,第2リングギヤR2と,両ギヤS2,R2に噛み合うピニオンを支持する第2キャリヤPC2を有するシングルピニオン型の遊星ギヤである。
【0020】
前記第3遊星ギヤG3は、第3サンギヤS3と,第3リングギヤR3と,両ギヤS3,R3に噛み合うピニオンを支持する第3キャリヤPC3を有するシングルピニオン型の遊星ギヤである。
【0021】
前記第1連結メンバM1は、第1キャリヤPC1と第3リングギヤR3とを一体的に連結するメンバである。
【0022】
前記第2連結メンバM2は、第2リングギヤR2と第3キャリヤPC3とを一体的に連結するメンバである。
【0023】
前記第1クラッチC1は、第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とを選択的に断接するクラッチである。
【0024】
前記第2クラッチC2は、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とを選択的に断接するクラッチである。この第2クラッチC2には、並列に第1ワンウェイクラッチF1が設けられている。
【0025】
前記第3クラッチC3は、第3キャリヤPC3と第3サンギヤS3とを選択的に拘束するクラッチである。
【0026】
前記第1ブレーキB1は、第2連結メンバM2の回転を選択的に停止させるブレーキである。
【0027】
前記第2ブレーキB2は、第1サンギヤS1の回転を選択的に停止させるブレーキである。この第2ブレーキB2には、並列に第2ワンウェイクラッチF2が設けられている。
【0028】
前記第3ブレーキB3は、第2サンギヤS2の回転を選択的に停止させるブレーキである。この第3ブレーキB3には、並列に第4ブレーキB4及び第3ワンウェイクラッチF3(B4とF3とは互いに直列配置)が設けられている。
【0029】
前記入力軸INは、第1リングギヤR1に連結され、エンジン回転駆動力を図外のトルクコンバータを介して入力する。
【0030】
前記出力軸OUTは、第2キャリヤPC2に連結され、出力回転駆動力を図外のファイナルギヤ等を介して駆動輪に伝達する。
【0031】
前記各クラッチC1,C2,C3及びブレーキB1,B2,B3,B4には、各変速段にて締結圧や解放圧を作り出す図外の変速油圧制御装置(油圧制御タイプ,電子制御タイプ,油圧+電子制御タイプ)が接続されている。
【0032】
次に、作用を説明する。
【0033】
[変速作用]
図4は実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置での締結作動表を示す図、図5は実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置において各変速段でのメンバ回転停止状態を示す共線図、図6〜図10は実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置において各変速段でのトルク伝達経路を示す図である。
【0034】
図4において、白丸は加速状態(牽引稼働状態)での作動、黒丸はコースティング状態(推進稼働状態)での作動を示す。
【0035】
(1速時)
第1速は、図4に示すように、第2クラッチC2と第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第4ブレーキB4の締結により得られる。
【0036】
この第1速は、図5及び図6の1stに示すように、第2ワンウェイクラッチF2の作動または第2ブレーキB2の締結により第1サンギヤS1がケースに固定され、第1クラッチC1の解放により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが切り離される。また、第1ワンウェイクラッチF1の作動または第2クラッチC2の締結により第2サンギヤS2と第3サンギヤS3が連結され、さらに、第4ブレーキB4の締結と第3ワンウェイクラッチF3の作動または第3ブレーキB3の締結により両サンギヤS2,S3はケースに固定される。
【0037】
よって、出力軸OUTの回転は、第2遊星ギヤG2において、第2リングギヤR2の回転(第1連結メンバM1の回転より低回転)と第2サンギヤS2の固定により規定され、入力回転が大幅に減速された第1速が得られる。
【0038】
(2速時)
第2速は、図4に示すように、第1速での第2クラッチC2を解放し、第3クラッチC3を締結することにより得られる。
【0039】
この第2速は、図5及び図7の2ndに示すように、第2ワンウェイクラッチF2の作動または第2ブレーキB2の締結により第1サンギヤS1がケースに固定され、第1クラッチC1の解放により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが切り離される。また、第2クラッチC2の解放と第3クラッチC3の締結により第3遊星ギヤG3はブロックとなって一体に回転し、さらに、第4ブレーキB4の締結と第3ワンウェイクラッチF3の作動または第3ブレーキB3の締結により第2サンギヤS2はケースに固定される。
【0040】
よって、出力軸OUTの回転は、第2遊星ギヤG2において、第2リングギヤR2の回転(第1連結メンバM1と同回転)と第2サンギヤS2の停止により規定され、入力回転が減速された第2速が得られる。
【0041】
(3速時)
第3速は、図4に示すように、第2速での第3ブレーキB3を解放し、第2クラッチC2を締結することにより得られる。
【0042】
この第3速は、図5及び図8の3rdに示すように、第2ワンウェイクラッチF2の作動または第2ブレーキB2の締結により第1サンギヤS1がケースに固定され、第1クラッチC1の解放により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが切り離される。また、第2クラッチC2と第3クラッチC3の締結により第2遊星ギヤG2と第3遊星ギヤG3とはブロックとなって一体に回転する。
【0043】
よって、出力軸OUTの回転は、第2遊星ギヤG2において、第2リングギヤR2の回転(第1連結メンバM1と同回転)と第2サンギヤS2の回転(第1連結メンバM1と同回転)により第1連結メンバM1と同回転に規定され、入力回転が第1遊星ギヤG1のみにより減速される第3速が得られる。
【0044】
(4速時)
第4速は、図4に示すように、第3速での第2ブレーキB2を解放し、第1クラッチC1を締結することにより得られる。
【0045】
この第4速は、第1クラッチC1の締結により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが連結される。また、第2クラッチC2と第3クラッチC3の締結により第2遊星ギヤG2と第3遊星ギヤG3とはブロックとなって一体に回転する。
【0046】
よって、入力軸INと出力軸OUTとは直結状態となり、入力回転と出力回転が同一回転によるギヤ比1の第4速が得られる。
【0047】
(5速時)
第5速は、図4に示すように、第4速での第3クラッチC3を解放し、第2ブレーキB2を締結することにより得られる。
【0048】
この第5速は、図5及び図9の5thに示すように、第2ブレーキB2の締結または第2ワンウェイクラッチF2の作動により第1サンギヤS1がケースに固定され、第1クラッチC1の締結により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが連結される。また、第1ワンウェイクラッチF1の作動または第2クラッチC2の締結と第3クラッチC3の解放により第2サンギヤS2と第3サンギヤS3が連結される。
【0049】
よって、出力軸OUTの回転は、第2遊星ギヤG2において、第2リングギヤR2の回転(入力回転)と第2サンギヤS2の回転(入力回転より高回転)により規定され、入力回転より増速となる第5速が得られる。
【0050】
(後退速時)
後退速は、図4に示すように、第2クラッチC2と第1ブレーキB1と第2ブレーキB2を締結することにより得られる。
【0051】
この後退速は、図5及び図10のRevに示すように、は第2ワンウェイクラッチF2の作動または第2ブレーキB2の締結により第1サンギヤS1がケースに固定され、第1クラッチC1の解放により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが切り離される。また、第1ワンウェイクラッチF1の作動または第2クラッチC2の締結により第2サンギヤS2と第3サンギヤS3が連結され、第1ブレーキB1の締結により第2連結メンバM2が固定される。
【0052】
よって、出力軸OUTの回転は、第2遊星ギヤG2において、第2リングギヤR2の固定と第2サンギヤS2の逆回転により規定され、入力回転とは逆回転による後退速が得られる。
【0053】
[低コスト・軽量・小型化]
市場において競争力のある自動変速機用歯車変速装置の開発を企画・検討する場合、
(a) 低コストである(価格競争力を持つ)。
(b) 重量が軽い(燃費改善に有効)。
(c) 小型である(搭載性が良い)。
が特に重要である。
【0054】
これを実現するためには、
(1) 変速要素の数を減らすこと。
理由は、要素数が減れば部品点数が減り、小型・軽量・低コストになる。
(2) ダブルピニオン遊星ギヤをシングルピニオン遊星ギヤ化すること。
理由は、ダブルピニオン遊星ギヤはシングルピニオン遊星ギヤに比べ、部品点数が多く、複雑で製造原価が高い。
(3) リングギヤ入力の構成とすること。
理由は、リングギヤ入力の場合、軸心から力が作用するギヤ噛み合い位置までのスパンをキャリヤ入力やサンギヤ入力に比べて大きくとれることからギヤの駆動負荷が小さくて済む。その結果、サンギヤ外径を小さくでき、遊星ギヤ全体の外径寸法が小さくなる。
等が要求される。
【0055】
そこで、この観点から本実施の形態1をみると、(1) については、最小限必要な締結要素の数が6個で変速制御を簡単にするために付加された要素の数が4個であり、計10個で前進5速を達成している。トータルの要素数は従来技術の8個に比べて多くなっているが、実際のレイアウトにおける工夫等で十分に小型・軽量・低コストを達成することができる。尚、電子制御等による変速タイミング制御が確立されていると変速制御を簡単にするために付加する要素の4個の全てもしくは一部を廃止することも可能である。
(2) については、3組の遊星ギヤG1,G2,G3は、いずれもシングルピニオン遊星ギヤとしている。
(3) については、第1クラッチC1の締結・解放にかかわらず、リングギヤ入力構成としている。
よって、実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置では、低コスト・軽量・小型化を図ることができる。
【0056】
[変速制御容易性]
変速制御に関しては、隣接する変速段へのアップシフトやダウンシフトにおいて、3個以上のクラッチやブレーキを締結状態から解放状態もしくは解放状態から締結状態へ切り替えると(2重掛け替え)、締結や解放のタイミングが難しく、変速ショックの悪化を招く、あるいは、2重掛け替えによる変速ショックを防止するために新たに複雑な制御が必要となる。
【0057】
これに対し、実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置では、図4に示すように、2個のクラッチやブレーキを締結状態から解放状態もしくは解放状態から締結状態へ切り替える2重掛け替えのない変速制御則としているため、変速ショックが抑えられた高品質の変速制御を複雑な制御を要することなく容易に達成することができる。
【0058】
[ギヤ比の高設定自由度]
まず、実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置を前進5速ではなく前進4速として流用する場合について説明する。
【0059】
前進4速として流用する場合には、第2速でのみ解放状態とされる第2クラッチC2を常時締結要素とする。そして、図4に示す変速制御則をそのまま用い、1速を1速、3速を2速、4速を3速、5速を4速とする。
【0060】
そして、例えば、第1遊星ギヤG1のギヤ比α1をα1=0.6、第2遊星ギヤG2のギヤ比α2をα2=0.35、第3遊星ギヤG3のギヤ比α3をα3=0.35とした場合、1速ギヤ比が2.916、2速ギヤ比が1.600、3速ギヤ比が1.000、4速ギヤ比が0.783、後退速ギヤ比が2.160となり、各変速段でのギヤ比間隔が適切で、実用に供し得るギヤ比を得ることができる。
【0061】
ちなみに、従来の自動変速機用歯車変速装置を前進5速ではなく前進4速として流用する場合、図19に示すように、第3速でのみ解放状態とされる第2クラッチC2を常時締結要素とすることになるが、この場合、遊星ギヤの許容ギヤ範囲0.35〜0.65の値を用い、あらゆる組み合わせを考慮しても目標ギヤ比を得ることができない。
【0062】
次に、実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置に用いられている3組の遊星ギヤG1,G2,G3のギヤ比の設定について説明する。
【0063】
各変速段でのギヤ比間隔を目標に近いギヤ比間隔にするべく、例えば、第1遊星ギヤG1のギヤ比α1をα1=0.6、第2遊星ギヤG2のギヤ比α2をα2=0.5、第3遊星ギヤG3のギヤ比α3をα3=0.55とすると、図4の右側部分に記載のように、1速ギヤ比が3.720、2速ギヤ比が2.400、3速ギヤ比が1.600、4速ギヤ比が1.000、5速ギヤ比が0.815、後退速ギヤ比が2.640となる。
【0064】
これに対し、例えば、3組の遊星ギヤG1,G2,G3のギヤ比α1,α2,α3を全て同じギヤ比であるα1,α2,α3=0.525にした場合、図4の右側括弧部分に記載のように、1速ギヤ比が3.547、2速ギヤ比が2.326、3速ギヤ比が1.525、4速ギヤ比が1.000、5速ギヤ比が0.816、後退速ギヤ比が2.326というように、十分に実用に供し得るギヤ比を得ることができる。
【0065】
ちなみに、従来の自動変速機用歯車変速装置で3組の遊星ギヤG1,G2,G3のギヤ比α1,α2,α3を全て同じギヤ比に設定しようとしても、実用に供し得るギヤ比を得ることはできない。尚、図19の右側部分に記載の各変速段でのギヤ比は、α1=0.6、α2=0.4、α3=0.6に設定した時の値である。
【0066】
よって、実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置は、実用に供し得る変速段ギヤ比を持つ前進4速化を達成できるし、また、実用に供し得る変速段ギヤ比を持つ3組の遊星ギヤG1,G2,G3のギヤ統一化を達成できるというように、特開平7−4478号公報に記載の従来装置と比べてギヤ比の設定自由度が高いという優れた特徴がある。
【0067】
尚、3組の遊星ギヤG1,G2,G3の統一化した場合、部品の種類が少なくなるし、より一層の低コストを達成できる。
【0068】
次に、効果を説明する。
【0069】
(1)リングギヤ入力による3組のシングルピニオン型の遊星ギヤG1,G2,G3を採用し、最小限必要な締結要素数を6個とする構成としたため、前進5速後退1速を得る歯車変速装置の低コスト・軽量・小型化を達成できる。
【0070】
(2)前進5速を得る変速制御則として2重掛け替えのない変速制御則を採用したため、簡単な変速制御により容易に変速ショックを抑えることができる。
【0071】
(3)断接クラッチである第2クラッチC2を第2速のみで解放として各変速段でのギヤ比を得る構成としたため、前進5速と前進4速の互換性を第2クラッチC2の常時締結要素化により達成することができ、遊星ギヤG1,G2,G3のギヤ比変更により実用に供し得る前進4速のギヤ比を達成することができる。
【0072】
(4)拘束クラッチである第3クラッチC3を、従来は第1キャリヤPC1と第1サンギヤS1とを選択的に拘束するクラッチとしたのに対し、本発明では第3キャリヤPC3と第3サンギヤS3とを選択的に拘束するクラッチとし、従来装置と比べた場合、第2速と第3速とのギヤ比のとり方を異ならせたため、実用に供し得る変速段ギヤ比を持つ3個の遊星ギヤG1,G2,G3のギヤ統一を達成することができる。
【0073】
(実施の形態2)
実施の形態2は、解決手段6及び解決手段7に対応する自動変速機用歯車変速装置である。
【0074】
まず、構成を説明する。
【0075】
図11は実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置を示すスケルトン図であり、図11において、G1,G2,G3は遊星ギヤ、M1,M2,M3は連結メンバ、C1,C3はクラッチ、B1,B2,B3,B4はブレーキ、F2,F3はワンウェイクラッチ、INは入力軸、OUTは出力軸である。
【0076】
この実施の形態2では、図3に示す実施の形態1と対比した場合、第2クラッチC2と第1ワンウェイクラッチF1を廃止して第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とを第3連結メンバM3により一体的に連結した。すなわち、前進4速化に伴い変速要素の数を10個から8個に減少させた実施の形態である。
【0077】
尚、他の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0078】
次に、作用を説明する。
【0079】
[変速作用]
図12は実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置での締結作動表を示す図、図13は実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置において各変速段でのメンバ回転停止状態を示す共線図、図14〜図17は実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置において各変速段でのトルク伝達経路を示す図である。
【0080】
図12において、白丸は加速状態(牽引稼働状態)での作動、黒丸はコースティング状態(推進稼働状態)での作動を示す。
【0081】
(1速時)
第1速は、図12に示すように、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第4ブレーキB4の締結により得られる。
【0082】
この第1速は、図13及び図14の1stに示すように、第2ワンウェイクラッチF2の作動または第2ブレーキB2の締結により第1サンギヤS1がケースに固定され、第1クラッチC1の解放により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが切り離される。また、第4ブレーキB4の締結と第3ワンウェイクラッチF3の作動または第3ブレーキB3の締結により両サンギヤS2,S3はケースに固定される。
【0083】
よって、出力軸OUTの回転は、第2遊星ギヤG2において、第2リングギヤR2の回転(第1連結メンバM1の回転より低回転)と第2サンギヤS2の固定により規定され、入力回転が大幅に減速された第1速が得られる。
【0084】
(2速時)
第2速は、図12に示すように、第1速での第3ブレーキB3を解放し、第3クラッチC3を締結することにより得られる。
【0085】
この第2速は、図13及び図15の2ndに示すように、第2ワンウェイクラッチF2の作動または第2ブレーキB2の締結により第1サンギヤS1がケースに固定され、第1クラッチC1の解放により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが切り離される。また、第3クラッチC3の締結により第2遊星ギヤG2と第3遊星ギヤG3とはブロックとなって一体に回転する。
【0086】
よって、出力軸OUTの回転は、第2遊星ギヤG2において、第2リングギヤR2の回転(第1連結メンバM1と同回転)と第2サンギヤS2の回転(第1連結メンバM1と同回転)により第1連結メンバM1と同回転に規定され、入力回転が第1遊星ギヤG1のみにより減速される第2速が得られる。
【0087】
(3速時)
第3速は、図12に示すように、第2速での第2ブレーキB2を解放し、第1クラッチC1を締結することにより得られる。
【0088】
この第3速は、第1クラッチC1の締結により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが連結される。また、第3クラッチC3の締結により第2遊星ギヤG2と第3遊星ギヤG3とはブロックとなって一体に回転する。
【0089】
よって、入力軸INと出力軸OUTとは直結状態となり、入力回転と出力回転が同一回転によるギヤ比1の第3速が得られる。
【0090】
(4速時)
第4速は、図12に示すように、第3速での第3クラッチC3を解放し、第2ブレーキB2を締結することにより得られる。
【0091】
この第4速は、図13及び図16の4thに示すように、第2ブレーキB2の締結または第2ワンウェイクラッチF2の作動により第1サンギヤS1がケースに固定され、第1クラッチC1の締結により第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とが連結される。
【0092】
よって、出力軸OUTの回転は、第2遊星ギヤG2において、第2リングギヤR2の回転(入力回転)と第2サンギヤS2の回転(入力回転より高回転)により規定され、入力回転より増速となる第4速が得られる。
【0093】
(後退速時)
後退速は、図12に示すように、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2を締結することにより得られる。
【0094】
この後退速は、図13及び図17のRevに示すように、は第2ワンウェイクラッチF2の作動または第2ブレーキB2の締結により第1サンギヤS1がケースに固定され、第1クラッチC1の解放により第1リングギヤR1とと第2リングギヤR2とが切り離される。また、第1ブレーキB1の締結により第2連結メンバM2が固定される。
【0095】
よって、出力軸OUTの回転は、第2遊星ギヤG2において、第2リングギヤR2の固定と第2サンギヤS2の逆回転により規定され、入力回転とは逆回転による後退速が得られる。
【0096】
[各変速段でのギヤ比]
例えば、第1遊星ギヤG1のギヤ比α1をα1=0.6、第2遊星ギヤG2のギヤ比α2をα2=0.35、第3遊星ギヤG3のギヤ比α3をα3=0.35とした場合、図12の右側部分に記載のように、1速ギヤ比が2.916、2速ギヤ比が1.600、3速ギヤ比が1.000、4速ギヤ比が0.783、後退速ギヤ比が2.160となり、各変速段でのギヤ比間隔が適切で、実用に供し得るギヤ比を得ることができる。
【0097】
次に、効果を説明する。
【0098】
(5)リングギヤ入力による3組のシングルピニオン型の遊星ギヤG1,G2,G3を採用し、最小限必要な締結要素数を5個とし、変速制御を簡単にするために付加された要素を加えても変速要素が合計8個である構成としたため、前進5速後退1速の歯車変速装置をベースとして大半を共通化させながら前進4速後退1速の歯車変速装置を低コスト・軽量・小型化により提供することができる。
【0099】
(6)前進4速を得る変速制御則として2重掛け替えのない変速制御則を採用したため、簡単な変速制御により容易に変速ショックを抑えることができる。
【0100】
(その他の実施の形態)
実施の形態1では変速制御を簡単にするために4個の要素を付加し、実施の形態2では変速制御を簡単にするために3個の要素を付加する例を示したが、変速制御側で同様の機能を達成する例とした場合には、これらの付加要素の全部もしくは一部を省略しても良い。
【0101】
実施の形態1,2では、入力部材として入力軸IN、出力部材として出力軸OUTとする例を示したが、例えば、入力部材や出力部材として、入力ギヤや出力ギヤを用いたものであっても良い。
【0102】
【発明の効果】
請求項1記載の発明にあっては、シングルピニオン型の3組の遊星ギヤと、第1キャリヤと第3リングギヤとを一体的に連結する第1連結メンバと、第2リングギヤと第3キャリヤとを一体的に連結する第2連結メンバと、第1リングギヤと第2リングギヤとを選択的に断接する第1クラッチと、第2サンギヤと第3サンギヤとを選択的に断接する第2クラッチと、第3キャリヤと第3サンギヤとを選択的に拘束する第3クラッチと、第2連結メンバの回転を選択的に停止させる第1ブレーキと、第1サンギヤの回転を選択的に停止させる第2ブレーキと、第2サンギヤの回転を選択的に停止させる第3ブレーキと、第1リングギヤに連結される入力部材と、第2キャリヤに連結される出力部材と、を備えている構成としたため、リングギヤ入力による3組のシングルピニオン型の遊星ギヤと少ない必要締結要素数による低コスト・軽量・小型化と、2重掛け替えのない変速制御則による変速制御容易性と、前進5速と4速の互換性や3個の遊星ギヤの統一化が可能なギヤ比の高設定自由度とが併せて達成される自動変速機用歯車変速装置を提供することができるという効果が得られる。
【0103】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の自動変速機用歯車変速装置において、第2クラッチと並列に第1ワンウェイクラッチを設け、第2ブレーキと並列に第2ワンウェイクラッチを設け、前記第3ブレーキと並列に第4ブレーキ及び第3ワンウェイクラッチを設けたため、上記効果に加え、段間比の小さいOD状態(4→5変速)のみが掛け替え制御となり変速制御が複雑化することなく滑らかな変速を得ることができる。
【0104】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1または請求項2記載の自動変速機用歯車変速装置において、第2クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキの締結により1速、第3クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキの締結により2速、第2クラッチと第3クラッチと第2ブレーキの締結により3速、第1クラッチと第2クラッチと第3クラッチの締結により4速、第1クラッチと第2クラッチと第2ブレーキの締結により5速、第2クラッチと第1ブレーキと第2ブレーキの締結により後退速を得る前進5速後退1速の変速制御手段を設けたため、上記効果に加え、2重掛け替えのない変速制御則による自動変速にて前進5速を得ることができる。
【0105】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1または請求項2記載の自動変速機用歯車変速装置において、第2クラッチを常時締結要素とし、第2ブレーキと第3ブレーキの締結により1速、第3クラッチと第2ブレーキの締結により2速、第1クラッチと第3クラッチの締結により3速、第1クラッチと第2ブレーキの締結により4速、第1ブレーキと第2ブレーキの締結により後退速を得る前進4速後退1速の変速制御手段を設けたため、請求項1または請求項2の発明の効果に加え、第2クラッチの常時締結要素化により前進5速から前進4速への変速制御手段の流用を達成することができる。
【0106】
請求項5記載の発明にあっては、請求項1ないし請求項3記載の自動変速機用歯車変速装置において、第1遊星ギヤと第2遊星ギヤと第3遊星ギヤのギヤ比を、全て同一ギヤ比に設定したため、請求項1ないし請求項3の発明の効果に加え、実用に供し得る各変速段のギヤ比を確保しながら、遊星ギヤの統一規格化により低コストを達成することができる。
【0107】
請求項6記載の発明にあっては、請求項1記載の自動変速機用歯車変速装置において、第2クラッチを廃止して第2サンギヤと第3サンギヤとを第3連結メンバにより一体的に連結し、第2ブレーキと第3ブレーキの締結により1速、第3クラッチと第2ブレーキの締結により2速、第1クラッチと第3クラッチの締結により3速、第1クラッチと第2ブレーキの締結により4速、第1ブレーキと第2ブレーキの締結により後退速を得る前進4速後退1速の変速制御手段を設けたため、請求項1の発明の効果に加え、前進5速後退1速の歯車変速装置をベースとして大半を共通化させながら前進4速後退1速の歯車変速装置を低コスト・軽量・小型化により提供することができる。
【0108】
請求項7記載の発明にあっては、請求項6記載の自動変速機用歯車変速装置において、第2ブレーキと並列に第2ワンウェイクラッチを設け、第3ブレーキと並列に第4ブレーキ及び第3ワンウェイクラッチを設けたため、請求項6の発明の効果に加え、段間比の小さいOD状態(3→4変速)のみが掛け替え制御となり変速制御が複雑化することなく滑らかな変速を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の自動変速機用歯車変速装置を示すクレーム対応図である。
【図2】請求項6記載の自動変速機用歯車変速装置を示すクレーム対応図である。
【図3】実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置を示すスケルトン図である。
【図4】実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置での各変速要素の締結作動表を示す図である。
【図5】実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置において各変速段でのメンバ回転停止状態を示す共線図である。
【図6】実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置において第1速での駆動力伝達経路を示す図である。
【図7】実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置において第2速での駆動力伝達経路を示す図である。
【図8】実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置において第3速での駆動力伝達経路を示す図である。
【図9】実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置において第5速での駆動力伝達経路を示す図である。
【図10】実施の形態1の自動変速機用歯車変速装置において後退速での駆動力伝達経路を示す図である。
【図11】実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置を示すスケルトン図である。
【図12】実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置での各変速要素の締結作動表を示す図である。
【図13】実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置において各変速段でのメンバ回転停止状態を示す共線図である。
【図14】実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置において第1速での駆動力伝達経路を示す図である。
【図15】実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置において第2速での駆動力伝達経路を示す図である。
【図16】実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置において第4速での駆動力伝達経路を示す図である。
【図17】実施の形態2の自動変速機用歯車変速装置において後退速での駆動力伝達経路を示す図である。
【図18】従来の自動変速機用歯車変速装置を示すスケルトン図である。
【図19】従来の自動変速機用歯車変速装置での各変速要素の締結作動表を示す図である。
【図20】従来の自動変速機用歯車変速装置において各変速段でのメンバ回転停止状態を示す共線図である。
【符号の説明】
G1 第1遊星ギヤ
S1 第1サンギヤ
PC1 第1キャリヤ
R1 第1リングギヤ
G2 第2遊星ギヤ
S2 第2サンギヤ
PC2 第2キャリヤ
R2 第2リングギヤ
G3 第3遊星ギヤ
S3 第3サンギヤ
PC3 第3キャリヤ
R3 第3リングギヤ
M1 第1連結メンバ
M2 第2連結メンバ
M3 第3連結メンバ
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
C3 第3クラッチ
B1 第1ブレーキ
B2 第2ブレーキ
B3 第3ブレーキ
IN 入力部材
OUT 出力部材

Claims (7)

  1. 第1サンギヤと,第1リングギヤと,両ギヤに噛み合うピニオンを支持する第1キャリヤを有するシングルピニオン型の第1遊星ギヤと、
    第2サンギヤと,第2リングギヤと,両ギヤに噛み合うピニオンを支持する第2キャリヤを有するシングルピニオン型の第2遊星ギヤと、
    第3サンギヤと,第3リングギヤと,両ギヤに噛み合うピニオンを支持する第3キャリヤを有するシングルピニオン型の第3遊星ギヤと、
    第1キャリヤと第3リングギヤとを一体的に連結する第1連結メンバと、
    第2リングギヤと第3キャリヤとを一体的に連結する第2連結メンバと、
    第1リングギヤと第2リングギヤとを選択的に断接する第1クラッチと、
    第2サンギヤと第3サンギヤとを選択的に断接する第2クラッチと、
    第3キャリヤと第3サンギヤとを選択的に拘束する第3クラッチと、
    第2連結メンバの回転を選択的に停止させる第1ブレーキと、
    第1サンギヤの回転を選択的に停止させる第2ブレーキと、
    第2サンギヤの回転を選択的に停止させる第3ブレーキと、
    第1リングギヤに連結される入力部材と、
    第2キャリヤに連結される出力部材と、
    を備えていることを特徴とする自動変速機用歯車変速装置。
  2. 請求項1記載の自動変速機用歯車変速装置において、
    前記第2クラッチと並列に第1ワンウェイクラッチを設け、前記第2ブレーキと並列に第2ワンウェイクラッチを設け、前記第3ブレーキと並列に第4ブレーキ及び第3ワンウェイクラッチを設けたことを特徴とする自動変速機用歯車変速装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の自動変速機用歯車変速装置において、
    第2クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキの締結により1速、第3クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキの締結により2速、第2クラッチと第3クラッチと第2ブレーキの締結により3速、第1クラッチと第2クラッチと第3クラッチの締結により4速、第1クラッチと第2クラッチと第2ブレーキの締結により5速、第2クラッチと第1ブレーキと第2ブレーキの締結により後退速を得る前進5速後退1速の変速制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機用歯車変速装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の自動変速機用歯車変速装置において、
    前記第2クラッチを常時締結要素とし、
    第2ブレーキと第3ブレーキの締結により1速、第3クラッチと第2ブレーキの締結により2速、第1クラッチと第3クラッチの締結により3速、第1クラッチと第2ブレーキの締結により4速、第1ブレーキと第2ブレーキの締結により後退速を得る前進4速後退1速の変速制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機用歯車変速装置。
  5. 請求項1ないし請求項3記載の自動変速機用歯車変速装置において、
    前記第1遊星ギヤと第2遊星ギヤと第3遊星ギヤのギヤ比を、全て同一ギヤ比に設定したことを特徴とする自動変速機用歯車変速装置。
  6. 請求項1記載の自動変速機用歯車変速装置において、
    前記第2クラッチを廃止して第2サンギヤと第3サンギヤとを第3連結メンバにより一体的に連結し、
    第2ブレーキと第3ブレーキの締結により1速、第3クラッチと第2ブレーキの締結により2速、第1クラッチと第3クラッチの締結により3速、第1クラッチと第2ブレーキの締結により4速、第1ブレーキと第2ブレーキの締結により後退速を得る前進4速後退1速の変速制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機用歯車変速装置。
  7. 請求項6記載の自動変速機用歯車変速装置において、
    前記第2ブレーキと並列に第2ワンウェイクラッチを設け、前記第3ブレーキと並列に第4ブレーキ及び第3ワンウェイクラッチを設けたことを特徴とする自動変速機用歯車変速装置。
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