JP3570874B2 - 光接続構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光通信システムあるいはコンピュータ・交換機等に使用される光信号−電気信号変換モジュール基板における受光/発光素子と光導波路との光信号伝送のための光接続構造に関し、詳しくは光電変換素子と光導波路との間の入出射光を基板上に形成した鏡面を介して容易に精度よく接続するための光接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信システムやコンピュータ・交換機等の光信号伝送システムにおいては、伝送された光信号の信号処理は電子デバイスが担っているため、光信号と電気信号との変換を行なう光電変換装置が必要であり、そのような光信号と電気信号の境界領域には光ファイバや光導波路などの光の伝送路と、レーザダイオード等の発光素子・フォトダイオード等の受光素子などの光電変換素子と、それら光電変換素子や電子素子の制御や電気信号の処理を行なうためのLSI・電子部品を駆動させるための電気回路等が混在することとなる。
【0003】
中でも、高速・広帯域通信システムを実現するために、光通信システムにおけるチップ間光インターコネクションとして光表面実装や光配線を用いた装置あるいは光モジュールへの関心が高まっているが、重要な要素技術の一つとして、光導波路とレーザダイオード等の発光素子・フォトダイオード等の受光素子などの光電変換素子との間を高効率に光接続する技術が求められている。
【0004】
このような要求に対し、例えば図3に断面図で示すように、基板1上に表面実装された光電変換素子3としての面受光型フォトダイオードの下面の受光面3aに、基板1の上面に形成された、光導波路2のコア部2aを伝搬してきた光を入射させるために、光導波路2の端部に対向させた反射面として基板1の上面に45度の角度に切り出した鏡面4を形成し、この鏡面4で光を上方へ光路変換させる技術が提案されている。
【0005】
また、この技術によれば、光電変換素子3としての面発光型レーザダイオードの下面の発光面3aから発光された光を光導波路2のコア部2aに入射させる場合には、上記とは逆に、発光された光は鏡面4で基板1の上面に平行な方向へ光路変換されて光導波路2の端面に入射されることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような鏡面4を介して光路変換する従来の光接続構造においては、光導波路2の端面と鏡面4との間は通常は空気層であり、光電変換素子3を表面実装する際に鏡面4上にゴミ等が付着することがあるため、そのような場合には光導波路2を伝搬してきた光はゴミ等によって散乱させられて伝搬光を正確に光路変換することができなくなってしまい、また、散乱によって伝搬損失が大きくなってしまうという問題点があった。
【0007】
さらに、従来の光接続構造においては光導波路2の端面は伝搬光の進行方向、つまり基板1の上面に対して垂直に切り出されて形成されており、しかも光導波路2のコア部2aの屈折率と空気層の屈折率とが大きく異なるため、光導波路2の端面における伝搬光の反射が生じてしまい、光信号を減衰させる原因となるという問題点もあった。
【0008】
また、このような光接続構造は、例えば2本の光導波路2と光電変換素子3とを接続する場合であれば、2本の光導波路2を互いの光の伝送方向が90度となるようにして端面を隣り合わせて配設し、それら端面に対向させて互いに90度に隣り合う2つの鏡面4を形成することが行なわれる。
【0009】
しかしながら、上記のような従来の光接続構造においては、鏡面4は、例えば光導波路2の端部をECR装置を用いて異方性エッチングを行なって基板1の上面に対して垂直に切り出した後に同じくECR装置を用いて鏡面4の傾きが45度となるように加工して形成され、あるいは、基板2の上面に光導波路2を形成してその端部をECR装置を用いて異方性エッチングを行なって基板1の上面に対して垂直に切り出し、鏡面4は異なる基板上に鏡面支持台を形成してダイシングソーやダイヤモンドソー等で傾きが45度となるように切り出して、基板1の上面に光導波路2の端面と対向させて形成した位置決めガイドに従って鏡面支持台と鏡面4とを接着剤を用いて装着固定することにより形成されていることから、一方向の光導波路2に対して各1回の加工が必要であり、上記のように互いに90度となるように配設された方向の違う光導波路2に対向させて鏡面4を形成するには、その加工・作製に非常に手間がかかってしまうという問題点もあった。
【0010】
本発明は以上のような従来技術の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、光導波路の端面での光の反射光による光の減衰ならびに鏡面へのゴミの付着による悪影響を防止し、基板上面に形成された光導波路と基板上に実装された光電変換素子とを鏡面を介して効率的に光接続することができ、しかも従来の光接続構造よりも容易にかつ精度よく作製することができる光接続構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の光接続構造は、基板の上面に形成された、クラッド部とこのクラッド部中のコア部とから成る光導波路と、前記基板上に実装された、下面に受光部もしくは発光部を有する光電変換素子とを、前記基板の上面に前記クラッド部と同じ材料で形成された鏡面支持台の斜面に金属膜を被着して形成された、前記光導波路の端面に対向するとともに前記光電変換素子の受光部もしくは発光部にその下方で対向する鏡面を介して光学的に接続した光接続構造であって、前記光導波路の端面を前記基板の上面に対して斜面とし、かつ前記光導波路の端面と前記鏡面との間に前記光導波路のコア部と略同じ屈折率を有する樹脂を充填して、この樹脂の上に前記光電変換素子を実装したことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光接続構造について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の光接続構造の実施の形態の一例を示す断面図である。図1において11は基板、12は基板11の上面に形成された、クラッド部12bとクラッド部12b中のコア部12aとから成る光導波路、13は基板11上に実装された、下面に受光部もしくは発光部としての受発光面13aを有する光電変換素子である。また、14は基板11の上面に形成された、光導波路12の端面12cに対向するとともに光電変換素子3の受発光面13aにその下方で対向する鏡面であり、15は光導波路12の端面12cと鏡面14との間に充填された、光導波路12のコア部12aと略同じ屈折率を有する樹脂である。
【0013】
基板11としては、光ファイバ実装用V溝付きシリコン基板あるいは多層セラミック回路基板、ポリイミド樹脂・フッ素樹脂・オレフィン樹脂・エポキシ樹脂等の絶縁層と銅等の配線導体とを用いた有機系薄膜多層回路を積層したアルミナ・ムライト・窒化アルミニウム・ガラスセラミックス等から成るセラミック電気回路基板、多層有機回路基板等を用いることができる。
【0014】
基板11として石英基板またはシリコン基板を用いる場合は、その基板11の上面の表面粗さはRa=0.1 μm以下と非常に平担であることから、火炎堆積法によりその基板11上に石英から成る光導波路12を形成した際に良好な伝搬特性を示すものとなるという点で有利である。さらに、シリコン基板は、その性質からKOHによるエッチングにより約57度の角度をなすV溝をその上面に容易に形成できるため、光導波路12と外部との接続に使用する光ファイバとの接続において、光ファイバをそのV溝に実装することにより、基板11上で高精度に光導波路12と光ファイバを接続できるという点でも有利となる。
【0015】
また、基板11にアルミナ・ムライト・窒化アルミニウム・ガラスセラミックス等から成る多層セラミック基板を使用する場合には、基板11内部にも電気配線を設けることが可能となるため、石英基板やシリコン基板においては上面に形成される電気配線を基板11内部に配線できることから、基板11の小型化を図ることが可能となるという点で有利となる。
【0016】
さらに、窒化アルミニウムは熱伝導が約170 W/K程度と大きいため、基板11上に実装された光電変換素子13からの発熱を、基板11内に配設された配線を通して効率よく基板11の下面に逃がすことが可能となり、それにより光電変換素子13の温度が安定するため、安定した動作が得られるという点でも有利となる。
【0017】
また、ガラスセラミックスを基板11として用いた場合には、多層配線基板とできるとともに内層の電気配線を銀または銅からなるものとすることができ、アルミナ・ムライト・窒化アルミニウム等を基板として用いた場合の配線材料であるタングステンやモリブデン等の高融点金属に比べて1/2以下の電気抵抗となるため、電気配線を伝播する信号や電源電圧を減衰することなく光電変換素子13に電気信号や電源を供給でき、安定した動作を得ることができるという点でも有利となる。
【0018】
なお、基板11として多層セラミック回路基板を用いる場合であれば、従来周知の技術を利用して、例えば、アルミナ・シリカ等のセラミックス原料粉末に適当な溶媒を混合してシート状となした絶縁層と成るセラミックグリーンシートを製作し、このセラミックグリーンシート上にタングステン・モリブデン等の高融点金属を含有する配線導体と成る導電ペーストを所定パターンにスクリーン印刷するとともに順次積層し、しかる後、セラミックグリーンシートと導電ペーストとを同時に一体焼成して多層セラミック回路基板を製作する。また、光電変換素子13を実装するための搭載部には光電変換素子13の搭載固定用の金属パッドを形成し、半田バンプ等の接続端子16により光電変換素子13を所定位置に搭載・固定するとともに配線導体と光電変換素子13との電気的な接続を行なう。
【0019】
基板11の上面に形成された光導波路12はクラッド部12bとクラッド部12b中のコア部12aとから成り、光電変換素子13に光接続される側の端面12cは基板11の上面に対して角度θが32〜162 度の斜面となるように形成されており、他端(図示せず)は外部回路との光信号の授受のための光ファイバあるいは他の光電変換素子等に光接続されている。
【0020】
光導波路12の端面12cを基板11の上面に対して角度θが32〜162 度の斜面となるようにするのは、次のような理由による。
【0021】
まず、角度θが基板11の上面に対して鋭角の場合については、図1中にLで示した光導波路12の端面12cのコア部12aと鏡面14との水平距離は後述するように40μm以下とする必要があることから、この端面12aに対向する鏡面14の角度θを後述するように最小の30度として基板11の上面で端面12aの下端と鏡面14の下端とが接するときに、基板11の上面からコア部12aの中心までの高さをh=12μmとすると、
h(1/tanθ+1/tanθ)≦40(μm)
より、
θ≧32(度)
となる。一方、角度θが基板11の上面に対して鈍角の場合については、同様に水平距離Lを40μm以下とし、この端面12aに対向する鏡面14の角度θを後述するように最大の60度として、光導波路12の上面と鏡面14の上端とが同じ高さのときに両者の間に異方性エッチングを行なうために必要な間隙として10μmを確保するものとし、コア部12aの中心から鏡面14の上端までの高さをh’=12μmとすると、
h’{1/tan(180 −θ)+(1/tanθ)}≦40−10(μm)
より、
θ≦162 (度)
となる。従って、光導波路12の端面12cの基板11の上面に対する斜面の角度θは、32度〜162 度の範囲内とする必要がある。
【0022】
光導波路12としては基板11の上面に形成される一般的な埋め込み型光導波路を用いることができ、例えば、クラッド部にSiO膜を用い、コア部にSiO−GeOを用いたシリカ系のものや、クラッド部とコア部とにシロキサンポリマを用いたもの、ポリイミド・ベンゾシクロブテン・PMMA・SiO−TiO等を用いたものを使用することができる。
【0023】
中でも、シロキサンポリマから成る光導波路12を用いると、下地の平坦化材料を兼ねた光導波路12の下部のクラッド部12b用材料としてキュア前後の膜厚の収縮率が99%程度と極めて小さいため、深さや高さが100 μm程度もあるような基板上の段差や溝等があっても下部のクラッド部12bの形成後には1μm程度の段差が生じるだけとなり、光導波路12を形成した場合の損失がほとんど問題とならなくなり、十分低損失な光伝送が可能となる。併せて、基板11の上面の起伏形状による散乱が極めて小さくなり、クロストークノイズ発生の原因となるような散乱光の発生を抑制することもできる。また、シロキサンポリマが下地の平坦化層と光導波路12の下部のクラッド部12bとを兼ねているものであることから、製造上の容易性ならびに経済性にも優れたものとなる。
【0024】
このようなシロキサンポリマから成る光導波路12を形成するには、例えば以下のようにすればよい。まず、基板11の上面にシロキサンポリマ溶液をスピンコート法により塗布し、100 ℃/30分+270 ℃/60分の熱処理を行ない、厚さ9μmのシロキサンポリマ膜(屈折率1.4440、λ=1.3 μm)から成る下部のクラッド部12bを形成する。次に、テトラnブトキシチタン/シロキサンポリマ混合溶液をスピンコート法・ロールコート法・スプレーコート法等により塗布し、100 ℃/30分+270 ℃/60分の熱処理を行ない、厚さ6μmのシロキサンポリマ膜(屈折率1.4482、λ=1.3 μm)から成るコア部12aを形成する。続いてRIE加工を行なうためのマスクとなるAl膜をスパッタリング法により形成し、コア部12aのパターンとなるライン幅7μmのレジストパターンをフォトリソグラフィの手法により形成してHPO/CHCOOH/HNOの混合溶液によりAl膜をエッチングしてレジストパターンをAl膜に転写する。次いでレジストパターンを除去した後フッ素ガスを用いたRIE加工によりコア部12aのエッチングを行ない、その後Al膜を除去してクラッド部12bを形成する。
【0025】
以上により、コア部12aの高さが6μmで幅が7μm、屈折率が1.4482であり、クラッド部12bの屈折率が1.4440のシロキサンポリマから成る埋め込み型の光導波路12を得ることができる。
【0026】
なお、光導波路12のコア部12aならびにクラッド部12bには、前述のように以下のような種々の材料を使用することができる。
Figure 0003570874
これらの材料の中からコア部12aの屈折率がクラッド部12bの屈折率よりも大きくなるようにそれぞれ選択して使用すればよい。そして、これらの材料によるコア部12aの加工には上記の例と同様にフォトリソグラフィ法およびRIE加工を利用すればよく、例えば前述のように下部のクラッド部12bとしてシロキサンポリマ膜を形成した後に屈折率1.45・厚さ8μmのSiO−TiO膜をスパッタリング法により形成し、その後、コア部12aの加工等を同様に行なえばよい。
【0027】
また、光導波路12の端面12cを基板11の上面に対して角度θが32〜162 度の斜面とするには、例えば、ECR装置を用いた異方性エッチングやフッ素ガス雰囲気中でのRIE(反応性イオンエッチング)等によればよい。
【0028】
例えば、光導波路12として前述のシロキサンポリマ膜から成る光導波路12を用いた場合であれば、まず前述のようにして形成された光導波路12の端部にRIEの際のマスクとなるアルミニウム膜をスパッタリング法等により成膜し、フォトリソグラフィの技術を用いて端面12cを形成する斜面の形状のパターンをパターニングする。このパターニングを行なったアルミニウム膜をマスクとしてフッ素系ガス雰囲気中でRIEにより、端面12cを32度から162 度の基板11の上面に対する角度θを有する斜面に加工する。この基板11の上面に対する角度θの角度はRIE条件を最適化することによって任意に設定することができる。
【0029】
基板11の上面に形成される鏡面14は、前述のように光導波路12の端面12cに対向するとともに光電変換素子13の受発光面13aにその下方で対向するように、また基板11の上面に対して角度θが30〜60度の斜面となるように形成されている。このような鏡面14は、基板11の上面の一部を利用して、あるいは図1に示したように基板11の上面に例えば光導波路12のクラッド部12bと同様にして積層された鏡面支持台17を使用して、基板11の上面に対する角度θが30〜60度の斜面を形成し、その斜面にアルミニウムやチタン・銅・銀等の金属膜を周知の蒸着法やスパッタリング法等によって被着することによって形成される。
【0030】
例えば、鏡面支持台17として前述のシロキサンポリマ膜から成るクラッド部12bと同様のものを用いる場合であれば、まず前述の方法と同様にして光導波路12と略同じ高さとなる鏡面支持台17を形成し、次に、RIEの際のマスクとなるアルミニウム膜をスパッタリング法により成膜し、フォトリソグラフィの技術を用いて鏡面14を形成する斜面の形状のパターンをパターニングする。このパターニングを行なったアルミニウム膜をマスクとしてフッ素系ガス雰囲気中でRIEにより、鏡面14となる30度から60度の基板11の上面に対する角度θを有する斜面を加工する。この基板11の上面に対する角度θの角度はRIE条件を最適化することによって任意に設定することができる。次に、斜面のうち光路を変換する鏡面14となる部分に金属膜を被着させるために、その部分だけをフォトリソグラフィの技術によってマスクを形成して露出させる。そして、蒸着法やスパッタリング法等によってアルミニウム等の金属膜を被着させる。
【0031】
なお、基板11の上面に対する角度θの角度は、鏡面14で反射された光が光導波路12と鏡面14との間に充填した樹脂15から空気層へ出る際の屈折角θが基板11の上面に垂直な方向に対して45度以下になるように設定したものである。従って、鏡面14は必ずしもその全面にわたって平面である必要はなく、コア部12aに対向する領域において基板11の上面に対する角度θが30〜60度の範囲内に入っていればよく、基板11の上面に対する角度θが連続的に変化するような曲面となっていてもよい。
【0032】
この基板11の上面に対する角度θの設定の理由は、光が空気層へ出る際の屈折角θが45度以上になると鏡面14と光電変換素子13の面受発光面13aとの光学的結合が困難になるためである。
【0033】
すなわち、この鏡面14に光導波路12のコア部12aから基板11の上面に平行な光が入射して鏡面14によって全反射し、光導波路12の端面12cと鏡面14との間に充填された屈折率nの樹脂15を通ってその基板11の上面に平行な表面から屈折率n=1.0 の空気層へ基板11の上面に垂直な方向から屈折角θで出て行く場合について考えると、鏡面14の上方に実装された光電変換素子13の下面の受発光面13aに光が入射するためには屈折角θが−45度〜+45度の範囲内となる必要がある。
【0034】
まず、屈折角θが+45度となるには、n=1.445 とすると、
Figure 0003570874
より、
90−2θ≒30
θ≒30(度)
となる。一方、屈折角θが−45度となるには、同様にして
Figure 0003570874
より、
2θ−90≒30
θ≒60(度)
となる。従って、鏡面14の基板11の上面に対する斜面の角度θは、30度〜60度の範囲内とする必要がある。
【0035】
なお、光電変換素子13から発光された光を光導波路12に効率よく入射させたい場合には、鏡面14の角度θを略45度に設定すると、光電変換素子13から発光された光の光路が鏡面で90度変換されて光導波路12の光の伝送方向に平行となってコア部12aに入射させることが容易となるので好適となる。
【0036】
ここで、通常は光導波路12の端面12cと鏡面14とは同じ作製工程でもって同時に斜面として形成され、斜面とした後の両者の間には従来の光接続構造と同様に空気層(空隙)が存在することとなる。
【0037】
そこで、本発明においては、この光導波路12の端面12cと鏡面14との間の空気層(空隙)に、光導波路12のコア部12aと略同じ屈折率を有する樹脂15を充填する。このように光導波路12の端面12cと鏡面14との間をコア部12aと略同じ屈折率を有する樹脂15で充填することによって、光電変換素子13を表面実装する際に鏡面14上にゴミが付着することを防ぐと同時に、樹脂15が充填された充填部において光信号を損失させることなく光電変換素子13に結合することができる。
【0038】
このような樹脂15の充填部において、光導波路12を伝搬してきた光は光導波路12の端面12cでフレネル反射を生じる。一般的に、光導波路12のコア部12aの屈折率と、光導波路12の端面12cと鏡面14との間に充填する樹脂15の屈折率との差が大きい方がフレネル反射率が大きい。従って、コア部12aの屈折率と樹脂15の屈折率とは同じであることが最適であるが、このフレネル反射率が1%以下であれば光導波路12を伝搬する光の伝搬損失の増加を無視できることから、光導波路12のコア部12aの屈折率と光導波路12の端面12cと鏡面14との間に充填する樹脂15の屈折率差△nは一4.0 %〜+5.6 %の範囲内として、略同一の屈折率とすることが望ましい。このような樹脂としては、例えばコア部12aと同じシロキサンポリマやフッ素樹脂・エポキシ樹脂・ポリイミド樹脂等が挙げられる。
【0039】
このように光導波路12の端面12cと鏡面14との間を樹脂15で充填することによって、光電変換素子13を表面実装する際に鏡面14上にゴミが付着することを防ぐことができる。また、光導波路12を形成するコア部12aと略同じ屈折率を有する樹脂15で光導波路12の端面12cと鏡面14との間を充填するため、コア部12aと樹脂15との屈折率差がコア部12aと空気層との屈折率差より小さくなることから、従来の光接続構造で問題であった光導波路12の端面12cでの光の反射を抑制することができ、例えば反射率で1%以下と小さくすることができる。
【0040】
また、コア部12aと樹脂15との屈折率を略同じとし、両者の屈折率差をほとんど無視できる小さなものとしていることから、光導波路12の端面12cの角度が基板11の上面に対して90度となる場合であっても、その端面12cにおける伝搬光の反射はほとんど無視できる程度に抑制することができる。
【0041】
なお、図1中にLで示した光導波路12の端面12c(中心部)と鏡面14との間の水平距離(基板11の上面と平行な方向の距離)はできるだけ短い方が、光導波路12の端面12aから分散して広がった光が効率よく鏡面14に当たり、鏡面14で反射した光が上面に実装している光電変換素子13の受発光面13aに効率よく入射する。しかしながら、鏡面14および光導波路12の端面12cの加工限界を考慮すると、光導波路12の端面12c(中心部)と鏡面14との間の水平距離Lは約22μmが最短距離となる。
【0042】
一方、光導波路12を伝搬する光をガウスビームで近似すると光導波路12の端面12aから出てきた光のビーム径ωは、光導波路12内のビーム径をω、入射波長をλ、水平距離をLとしたとき、式ω=λL/2ωより、約±5度の広がりを持つことが計算される。この分散して広がった光が鏡面14に当たって、鏡面14で反射した光が基板11上に実装されている光電変換素子13の受発光部13aに入射するためには、光導波路12の端面12c(中心部)と鏡面14との間の水平距離Lを約40μm以下にすることが望ましい。これに対し、水平距離Lを40μmを超えて大きな値にすると、広がりを持った光が鏡面14に到達せずに、基板11上の空気層へ逃げたり、あるいは基板11側へ入射して乱反射したりするため損失が大きくなる。従って、光導波路12の端面12c(中心部)と鏡面14との間の水平距離Lは約22〜40μmの範囲とすることが望ましい。
【0043】
基板11上に実装され、鏡面14の上方に位置する、下面に受発光面13aを有する光電変換素子13としては、例えばフォトダイオード等がある。この光電変換素子13の受発光面13aと鏡面14との距離としては、光導波路12の端面12cから樹脂15中に出射され分散して広がった光が鏡面14に当たって、鏡面14で反射した光がその上方に実装されている光電変換素子13の受発光面13aに入射する構造を設計する必要があるが、鏡面14で反射した光は、樹脂15から空気層へ出るときに広がりを持つ。この広がりの大きさは樹脂15と空気層との屈折率差の大きさによって異なり、その屈折率差や前述の水平距離Lを組み合わせて考慮して設計しなければならないが、それらを前述の各々のパラメータの上記範囲を考慮すると、図1中にDで示した鏡面14の上面(鏡面14の上方に位置する樹脂15の表面)から光電変換素子13の受発光面13aまでの距離は、0〜20μm程度の範囲内に設定するのが望ましい。
【0044】
次に、本発明の光接続構造について、2本の光導波路12を互いの光の伝送方向が90度となるようにしてその端面12cを隣り合わせて配設し、それら端面12cに対向させて互いに90度に隣り合う2つの鏡面14を形成した例を、図2に平面図で示す。図2では光電変換素子を除き、かつ樹脂15を充填する前の状態を示しており、図1と同様の箇所には同じ符号を付してある。
【0045】
図2の例によれば、樹脂15が充填される充填部を、互いの光の伝送方向が90度となるように配設された2つの光導波路12の角度θが鋭角の端面12c同士がそれぞれ斜面を構成し、かつ、それら2つの光導波路12にそれぞれ対向する鏡面14が互いに90度となるように隣接して配置されて斜面を構成するようなテーパー面を有する四角形穴として形成している。
【0046】
このような四角形穴は、例えば、光導波路12と鏡面14の鏡面支持台17とを光導波路12のクラッド部12bを形成する材料で形成し、光導波路12の端面12cの角度θも30〜60度の範囲に設定する場合には、光導波路12の端面12cと鏡面14とを基板11の上面に対してそれぞれ角度が30〜60度の斜面となるように前述のRIE等により同時に加工することにより、容易にかつ精度よく形成することができる。
【0047】
また、図2のような構成としてテーパー面を有する四角形穴を加工することによって、2種類の方向の光導波路12の端面12cと鏡面14との加工を一度に行なうことができ、光電変換素子実装用の回路基板作製における工程数を減少させることができる。
【0048】
さらに、光導波路12と鏡面14の鏡面支持台17とに同じ材料を用いて同時に形成した場合には、光導波路12の端面12cと鏡面14とのアライメントが、高さ方向や左右にずれる心配がなくなって容易になる。
【0049】
そして、所定の四角形穴を形成し、金属膜を被着して鏡面14を形成した後に、コア部12aと略同じ屈折率を有する樹脂15、例えばTiOをドープしたシロキサンポリマで四角形穴を充填し、必要に応じて光電変換素子13を表面実装するための電極パッド等をアルミニウム等の金属膜を成膜・パターン加工することによって形成することにより、光モジュール用の回路基板を得ることができる。
【0050】
なお、上記の例に対して、光導波路12の端面12cの角度θを32〜162 度の範囲で鏡面14の角度θと異なるものとする場合には、光導波路12の端面12cと鏡面14とを別々の条件や工程で加工し形成してもよいことは言うまでもない。
【0051】
本発明は上記の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更・改良を施すことは何ら差し支えない。例えば、図2においては2本の光導波路を互いの光の伝送方向が90度となるような光接続構造を示したが、これらは任意の角度に設定して、光導波路とそれに対向する鏡面とに対応する斜面を形成するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、基板の上面に対向して形成される光導波路の端面および光導波路のクラッド部と同じ材料で形成された鏡面支持台の斜面に金属膜を被着して形成された鏡面を各々基板の上面に対して斜面とし、かつ光導波路の端面と鏡面との間に光導波路のコア部と略同じ屈折率を有する樹脂を充填して、この樹脂の上に光電変換素子を実装したことから、鏡面の上方に光電変換素子を表面実装する際に鏡面上にゴミが付着して伝搬光がゴミによって散乱や反射光による光の減衰を起こすことを防ぐと同時に、光導波路の端面と鏡面との間を伝搬する光を空気層を伝搬する場合に比較して散乱を少なくして光電変換素子と光学的に良好に接続することができる。また、光導波路を伝搬してきた光または光導波路に入射する光が光導波路の端面で反射を起こすことが抑制されて効率的に光電変換素子との間で入出力させることができる。
【0053】
また、光導波路の端面と、鏡面を形成する、光導波路のクラッド部と同じ材料で形成される鏡面支持台およびその斜面とを同時に加工することによって、例えば2方向の光導波路の端面と鏡面の加工を一度に行なうことができ、それらのアライメントを容易にかつ精度よく行なうことができるとともに、光モジュール用等の回路基板作製における工程数を減少させることができる。
【0054】
以上により、本発明によれば、光導波路の端面での光の散乱ならびに鏡面へのゴミの付着による悪影響を防止し、基板上面に形成された光導波路と基板上に実装された光電変換素子とを鏡面を介して効率的に光接続することができ、しかも従来の光接続構造よりも容易にかつ精度よく作製することができる光接続構造を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光接続構造の実施の形態の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の光接続構造の実施の形態の他の例を示す平面図である。
【図3】従来の光接続構造の例を示す断面図である。
【符号の説明】
11・・・・・基板
12・・・・・光導波路
12a・・・コア部、12b・・・クラッド部、12c・・・端面
13・・・・・光電変換素子
13a・・・受発光面
14・・・・・鏡面
15・・・・・樹脂

Claims (1)

  1. 基板の上面に形成された、クラッド部と該クラッド部中のコア部とから成る光導波路と、前記基板上に実装された、下面に受光部もしくは発光部を有する光電変換素子とを、前記基板の上面に前記クラッド部と同じ材料で形成された鏡面支持台の斜面に金属膜を被着して形成された、前記光導波路の端面に対向するとともに前記光電変換素子の受光部もしくは発光部にその下方で対向する鏡面を介して光学的に接続した光接続構造であって、前記光導波路の端面前記基板の上面に対して斜面とし、かつ前記光導波路の端面と前記鏡面との間に前記光導波路のコア部と略同じ屈折率を有する樹脂を充填して、該樹脂の上に前記光電変換素子を実装したことを特徴とする光接続構造。
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