JP3569434B2 - クリーニング用ゴム体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタ、現金自動取り引き装置(ATM)等で取り扱われる通帳等の紙葉類の手垢等の汚れを除去するためのクリーニング用ゴム体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまでのプリンタ、ATM等には通帳や紙葉類についた手垢等の汚れを除去する機構はついていなかった。
【0003】
このため、手垢などの汚れが付着した通帳や紙葉類に印字を行うと、汚れている部分の印字がきれいに行われないという問題を生じることがあった。この問題に対し、現状では十分な対応がなされていないのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる点に立ってなされたものであって、その目的とするところは前記した従来技術の欠点を解消するため、プリンタ、ATM等に使用される通帳や紙葉類についた手垢等の汚れを除去することができるクリーニング用ゴム体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、紙葉類についた手垢等の汚れを除去すべく、その紙葉類と接触して手垢等を除去するためのクリーニング用ゴム体であって、ベースポリマからなるゴム組成物に対して吸油性樹脂を、ベースポリマ100重量部に対して5〜400重量部の範囲で添加し、これを混練してクリーニング用ゴム組成物とすると共にローラ状、ベルト状、板状に成型したクリーニング用ゴム体である。
【0006】
ペースポリマには必要な配合剤、すなわち充填剤、可塑剤、架橋剤、老化防止剤、安定剤、着色剤、滑剤等を添加する。
【0007】
本発明のクリーニング用ゴム体は、プリンタ、ATM等に使用される通帳や紙葉類と接触するように構成し、これにより紙葉類についた手垢等の汚れを除去することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明においてベースポリマとしては、ブタジエンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、エチレン・プロピレンゴム、天然ゴム、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、ふっ素ゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム等の合成ゴムを単体あるいはブレンドで使用することが可能である。
【0009】
本発明において、吸油性樹脂としては、吸油倍率が2倍以上のものをベースポリマ100重量部に対して5〜400重量部の範囲で用いることが適当である。添加量がベースポリマ100重量部に対して5重量部未満のときは手垢等の汚れを除去する効果がなく、添加量がベースポリマ100重量部に対して400重量部を越えると混練性等の加工性が著しく低下し、実用上問題が生じる。
【0010】
吸油性樹脂としては、特にアクリル系、塩素化ポリエチレン系、ポリノルボーネン系の樹脂を用いた場合に良好な結果を得ることができた。これらは手垢等の汚れを吸収する効果が特に優れているためと考える。
【0011】
各種吸油性樹脂は単独あるいは併用で使用することは可能である。
【0012】
本発明のクリーニング用ゴムローラの製造方法としては工業的に製造する方法なら特に限定されない。混練はロール、バンバリ、ニーダ等のいずれの方式で行ってもよい。成型は例えば、ローラ形状に成型するのであれば射出成型、押出成型、プレスモールド等の方法を用いることができる。また、板状、ベルト形状に成型する場合も同様である。
【0013】
【実施例】
次に、本発明のクリーニング用ゴム組成物でローラに成型して用いたときの実施例および比較例について説明する。
【0014】
【表1】
【0015】
表1は実施例1〜15のローラおよび比較例1〜6のローラについて、それらのゴム成分配合およびローラの特性試験結果を示したものである。
【0016】
これらのローラの成型手順は、まず表1のように配合した混和物を6インチロールを用いて混練してそれぞれのゴム組成物を得る。
【0017】
次に、かくして得られたゴム組成物を金型を用いて160℃でプレス架橋し、
その後、所定の形状に研摩して試験用ゴムローラを作製した。
【0018】
印字性は以下の方法で行った。手垢の付いた紙の上でローラを回転させ、その後紙全面が黒色になるように印字を行い、印字の濃淡などを目視により観察して評価した。
【0019】
表1に示す本発明の実施例1〜15のローラはいずれも本発明の請求範囲を満たしているものであり、印字性、加工性は良好な結果が得られている。
【0020】
吸油性樹脂の添加量が本発明の請求範囲より少ない比較例1、3、5のローラは、印字性が劣る。吸油性樹脂の添加量が本発明の請求範囲より多い比較例2、4、6のローラは加工性が劣ることが分る。
【0021】
【発明の効果】
本発明のクリーニング用ゴム体は、良好な印字性を得るために、プリンタ、ATM等に使用される通帳や紙葉類についた手垢等の汚れを除去できるという優れた特徴を発揮できるものであり、工業上有用である。
Claims (1)
- 紙葉類についた手垢等の汚れを除去すべく、その紙葉類と接触して手垢等を除去するためのクリーニング用ゴム体であって、ベースポリマからなるゴム組成物に対して吸油性樹脂を、ベースポリマ100重量部に対して5〜400重量部の範囲で添加し、これを混練してクリーニング用ゴム組成物とすると共にローラ状、ベルト状、板状に成型したことを特徴とするクリーニング用ゴム体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04939398A JP3569434B2 (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | クリーニング用ゴム体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04939398A JP3569434B2 (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | クリーニング用ゴム体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246710A JPH11246710A (ja) | 1999-09-14 |
JP3569434B2 true JP3569434B2 (ja) | 2004-09-22 |
Family
ID=12829797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04939398A Expired - Fee Related JP3569434B2 (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | クリーニング用ゴム体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3569434B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7815050B2 (en) * | 2006-10-12 | 2010-10-19 | Mckee Foods Kingman, Inc. | Flexible snack package with finger wiping feature |
-
1998
- 1998-03-02 JP JP04939398A patent/JP3569434B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11246710A (ja) | 1999-09-14 |
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