JP4265528B2 - レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート - Google Patents

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本発明は、レーザトリミング加工により所望の形状に切断されるレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートに関するものである。
自動車の内装品として使用するルームトレイやラゲージトレイ等の自動車内装用トレイとして、熱可塑性樹脂シートを真空成形加工して得られる製品が多く使用されている。この自動車内装用トレイは、折り曲げたり撓ませて室内に装着するため、柔軟な材質からなることが望まれる。そのため、自動車内装用トレイには、主成分として低密度ポリエチレン(以下「LDPE」と称す)やエチレン−プロピレンゴム(以下「EPR」と称す)の材料が多く使用されている。また、LDPEを主成分とする熱可塑性樹脂シートは、真空成形後の寸法収縮率が大きくなるため、これを抑制するための無機フィラーが添加されている。また、自動車内装用トレイの色調は通常黒色のものが多く、その着色材としてカーボンブラック等のカーボンが一般的に使用されている。従来使用されている熱可塑性樹脂組成物の配合は、熱可塑性樹脂の含有量及び無機フィラーの含有量を合わせて100質量部とした場合に、無機フィラーの含有量は10乃至30質量部程度、カーボンの含有量は1乃至2質量部程度となっている。
なお、特開平10−58613号には、LDPE等の熱可塑性樹脂に調整用の無機フィラーが添加された熱可塑性樹脂シートの一例が開示されている。また、特開平9−132682号には着色用のカーボンが添加された熱可塑性樹脂組成物の一例が開示されている。
自動車内装用トレイは、真空成形後に熱可塑性樹脂シートをレーザトリミング加工により所望の形状に切断して製造される。レーザトリミング加工は、作業が比較的容易でしかも短時間に行える上に、製品の寸法精度を向上させることができるため、熱可塑性樹脂シートを切断する方法として一般に採用されている。
特開平10−58613号公報 特開平9−132682号公報
この種の熱可塑性樹脂シートの切断をレーザトリミング加工により行うと、製品の寸法精度が向上するだけでなく作業コストを抑えることができるものの、その一方で熱可塑性樹脂シートの切断面に煤やざらつき等の汚れが付着する問題が生じる。この切断面に付着する汚れは、熱可塑性樹脂シートに無機フィラー及びカーボンが含有されていることに起因するものである。
本発明の目的は、レーザトリミング加工により切断した熱可塑性樹脂シートの切断面に汚れが付着し難いレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート本来の機能を低下させることなく、レーザトリミング加工により切断した熱可塑性樹脂シートの切断面に汚れが付着し難いレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートを提供することにある。
本発明が改良の対象とするレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートは、熱可塑性樹脂と、この熱可塑性樹脂の性質を調整する無機フィラーと熱可塑性樹脂を着色するカーボンとを含有する熱可塑性樹脂組成物を原材料として作られる。そしてレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートは、レーザトリミング加工により所望の形状に切断される。
本発明においては、熱可塑性樹脂組成物として、熱可塑性樹脂の含有量及び無機フィラーの含有量を合わせて100質量部とした場合に、無機フィラーを5質量部以下含有し、かつ、カーボンを0.5質量部以下含有したものを用いる。このような配合の熱可塑性樹脂組成物を用いると、無機フィラーの機能を大きく阻害しない範囲で、熱可塑性樹脂シートの切断面の汚れの原因の一つとなる無機フィラー及びカーボンの含有率を少なくすることができる。そのため、レーザトリミング加工時に熱可塑性樹脂シートの切断面に汚れが付着し難くなる。
熱可塑性樹脂としては、安価で剛性の低い或いは柔軟性に富んだ低密度ポリエチレン(以下LDPEという)及びエチレン−プロピレンゴム(以下EPRという)からなる汎用の熱可塑性樹脂を用いることができる。また無機フィラーには熱可塑性樹脂の剛性を調整する機能を有する無機材料を用いることができる。このような無機フィラーとしては、タルク、シリカ、マイカ、クレー、炭酸カルシウム及び硫酸バリウム等から選択された少なくとも一種類の無機材料を用いることができる。無機フィラーの一例としてタルクを用いると、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートに求められる剛性を与えることができ、また成形後の熱可塑性樹脂シートの寸法収縮率を小さくすることができる。着色用のカーボンには、安価で着色性の高いカーボンブラックを用いるのが好ましい。
本発明において、熱可塑性樹脂は、LDPE、EPR及びポリプロピレン(以下PPという)からなる樹脂を用いることもできる。このようにすると熱可塑性樹脂中の無機フィラーの含有量減少させた場合でも、成形収縮率が大きくなるのを抑えることができる上、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートに要求される剛性を維持することができる。無機フィラーを配合するには、予め樹脂に無機フィラーを練りこんで製造したマスターバッチが必要となるが、そのマスターバッチと比較してPPのグラム単価は安価であるため、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートの製造コストを下げることができる。この場合のポリプロピレンの含有量は、熱可塑性樹脂組成物における熱可塑性樹脂の含有量及び無機フィラーの含有量を合わせて100質量部とした場合に、10乃至15質量部にするのが好ましい。
本発明によれば、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートをレーザトリミング加工により切断した場合でも、シート切断面に煤やざらつき等の汚れが付着し難くなるため、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート製品の歩留まりが悪くなるのを防止することができる。
また、熱可塑性樹脂にポリプロピレンを含有させると、無機フィラーの含有量を減量しても、無機フィラーの含有量を減量する前のものと同程度に、剛性を維持することができ、しかも成形収縮率が大きくなるのを防止することができる。
以下、本発明のレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートの実施の形態について説明する。本実施の形態のレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートは、レーザトリミング加工により所望の形状に切断されるレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートであって、熱可塑性樹脂にこの熱可塑性樹脂の性質を調整する無機フィラーと熱可塑性樹脂を着色するカーボンとを含んでなる熱可塑性樹脂組成物を原材料として押出成形により製造される。熱可塑性樹脂として、安価でしかも剛性の低い或いは柔軟性に富む低密度ポリエチレン(LDPE)及びエチレン−プロピレンゴム(EPR)を主成分とする汎用の熱可塑性樹脂を用いることができる。本実施の形態では、上記熱可塑性樹脂に、ポリプロピレン(PP)をさらに含有させた熱可塑性樹脂を用いる場合もある。
本実施の形態では、低密度ポリエチレン(LDPE)として、三井住友ポリオレフィン株式会社製の「F101−1」(MFR:0.3g/10min,密度:0.910〜0.925kg/m程度)を使用し、ポリプロピレン(PP)として押出成形に適した汎用品の日本ポリケム株式会社製の「EC9」(MFR:0.5g/10min,密度0.90〜0.91kg/m)を使用した。またエチレン−プロピレンゴム(EPR)はエチレンとプロピレンとの共重合によって得られるエラストマであり、本実施の形態ではJSR株式会社製の「EP07P」(MFR:0.8g・10min,密度0.86〜0.87kg/m程度)を使用した。
また、無機フィラーには、熱可塑性樹脂の剛性を調整する機能を有する無機材料を用いる。このような無機フィラーとしては、タルク、シリカ、マイカ、クレー、炭酸カルシウム及び硫酸バリウム等の無機材料から選択した少なくとも一種類の材料を適宜に用いることができる。本実施の形態では竹原化学株式会社製の「MAX1470T」(タルク含有率70質量%のLDPEマスターバッチ)を用いた。加工用熱可塑性樹脂シートにタルク等の無機フィラーを含有させると、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートに求められる剛性を高めることができ、また押出成形後の熱可塑性樹脂シートの寸法収縮率を小さくすることができる。また着色用のカーボンとしては、安価で着色性の高いカーボンブラックを用いた。本実施の形態では大日本インキ株式会社製の「F30940M」のカーボンブラックを用いた。
本実施の形態のレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートは、上記の無機フィラーを含有する熱可塑性樹脂を原材料として、押出成形を行い、約1.8mmの厚み寸法に厚みを調整して製造した。このレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートは、真空成形された後に、レーザトリミング加工により所望の形状に切断され、ルームトレイやラゲージトレイ等の自動車内装用トレイに加工することができる。
以下、本実施の形態のレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートの実施例と、性能比較のための比較例ならびに従来例をいくつか例に挙げて説明する。なお以下の説明において、低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン−プロピレンゴム(EPR)、ポリプロピレン(PP)としては、前述の各社の製品を用いた。また無機フィラーは、前述のタルク含有LDPEマスターバッチ一種類を用いた。
[実施例1]
LDPE:90質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:5質量部、カーボンブラック:0.5質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[実施例2]
LDPE:90質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:5質量部、カーボンブラック:0.3質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[実施例3]
LDPE:75質量部、PP:15質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:5質量部、カーボンブラック:0.3質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[実施例4]
LDPE:80質量部、PP:10質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:5質量部、カーボンブラック:0.3質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[実施例5]
LDPE:85質量部、PP:5質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:5質量部、カーボンブラック:0.3質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[比較例1]
LDPE:85質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:10質量部、カーボンブラック:2質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[比較例2]
LDPE:90質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:5質量部、カーボンブラック:2質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[比較例3]
LDPE:80質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:15質量部、カーボンブラック:1質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[比較例4]
LDPE:85質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:10質量部、カーボンブラック:1質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[比較例5]
LDPE:90質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:5質量部、カーボンブラック:1質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[比較例6]
LDPE:80質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:15質量部、カーボンブラック:0.5質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[比較例7]
LDPE:85質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:10質量部、カーボンブラック:0.5質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[比較例8]
LDPE:80質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:15質量部、カーボンブラック:0.3質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[比較例9]
LDPE:85質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:10質量部、カーボンブラック:0.3質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
[従来例1]
LDPE:80質量部、EPR:5質量部、無機フィラー:15質量部、カーボンブラック:2質量部からなる樹脂組成物を押出成形して1.8mm厚のシートを作製した。
なお、本発明の効果が得られる数値範囲を確認するため、上記の各実施例、比較例及び従来例の配合は、下記(A)乃至(D)の組み合わせになるように調整されている。
(A)比較例1,比較例2および従来例1:カーボンブラックを2質量部に固定して、無機フィラーを10質量部、5質量部および15質量部と変化させた組み合わせ
(B)比較例3,比較例4および比較例5:カーボンブラックを1質量部に固定して、無機フィラーを15質量部、10質量部および5質量部と変化させた組み合わせ
(C)比較例6,比較例7および実施例1:カーボンブラックを0.5質量部に固定して、無機フィラーを15質量部、10質量部および5質量部と変化させた組み合わせ
(D)比較例8,比較例9および実施例2:カーボンブラックを0.3質量部に固定して、無機フィラーを15質量部、10質量部および5質量部と変化させた組み合わせ
(E)実施例3,実施例4および実施例5:カーボンブラックを0.3質量部、無機フィラーを5質量部に固定して、PPを15質量部、10質量部および5質量部と変化させた組み合わせ
上記(A)乃至(E)の組み合わせから判るように、無機フィラーおよびPPの変化分については、LDPEで充当した。
上記の各実施例、比較例および従来例について、(1)レーザ加工性、(2)成形収縮率(%)、(3)曲げ弾性率(MPa)の各測定項目についてそれぞれ測定した結果を表1に示す。
Figure 0004265528
なお、表1における各測定項目の測定方法は次のとおりである。
(1)レーザ加工性:レーザトリミング後に、裁断面を白い紙で拭き取り、汚れ度合いを評価する。明らかに黒い汚れが紙に付着するものは×、そうでないものは○とする。この測定結果から、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート切断面の汚れの程度を確認する。
(2)成形収縮率:真空成形時の展開倍率が1.5倍となる成形型で真空成形を行い、成形型に対する成形後の寸法収縮率を測定する。この測定結果から、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートにおける寸法収縮率の大きさを確認する。
(3)曲げ弾性率:動的粘弾性装置「Rheogel−E4000」を用い、モードを「曲げモード」、チャック間距離を30mm、歪み量を10μmとし、入力波形を正弦波、振動数を10Hzとして測定する。この測定結果から、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートの剛性を確認する。
表1に示すように、(1)レーザ加工性の測定結果を見ると、従来例1、比較例1乃至比較例9の結果は×であるのに対して、実施例1乃至5の結果は○であった。これは、無機フィラーを5質量部以下、カーボンブラックを0.5乃至0.3質量部に調整、すなわち従来例1より無機フィラー及びカーボンブラックを減量して、従来例1に比べてレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート切断面に汚れが付き難くなっていることを示している。
また(2)成形収縮率の測定結果を見ると、従来例1の成形収縮率は2.0%であるのに対して、実施例1乃至2の成形収縮率は従来例1からの誤差が+1.0%であり、実施例3乃至5の成形収縮率は従来例1からの誤差が−0.2〜+0.5%以内にある。すなわち、実施例1乃至5の成形収縮率は、成形収縮率が小さい従来例1の成形収縮率に近似した値となっており、このうち特に実施例3乃至5の成形収縮率は、従来例1の成形収縮率に極めて近似した値となった。これは、熱可塑性樹脂の主成分としてLDPE、EPRのほかに更にPPを含有させることにより、無機フィラーの含有量を減量しても、無機フィラーを減量しない従来例1と同程度に成形収縮率小さくすることができることを示している。
また(3)曲げ弾性率の測定結果をみると、従来例1の曲げ弾性率は450MPaであるのに対して、実施例1乃至5の曲げ弾性率は従来例1からの誤差が−100MPa〜+30MPaの範囲内にある。これは、実施例1乃至5の剛性が、従来例1の剛性と同程度であることを示している。
以上の測定結果を総合すると、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートの配合を、熱可塑性樹脂の含有量及び無機フィラーの含有量を合わせて100質量部とした場合に、カーボンの含有量を0.3〜0.5質量部とし、無機フィラーの含有量を5質量部以下の配合とすると、レーザトリミング加工時に熱可塑性樹脂シートの切断面に汚れが付着し難くなることが判った。また、レーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートの主成分としてPPを更に含有し、その際のPPの含有量を、熱可塑性樹脂組成物における熱可塑性樹脂の含有量及び無機フィラーの含有量を合わせて100質量部とした場合に、10乃至15質量部とすると、レーザトリミング加工時に熱可塑性樹脂シートの切断面に汚れが付着し難くなるだけでなく、熱可塑性樹脂の樹脂の無機フィラーの含有量が減量されても、従来例1と同程度に成形収縮率を小さくすることでき、しかも、従来例1と同程度の剛性を維持することができる。

Claims (6)

  1. 熱可塑性樹脂と、前記熱可塑性樹脂の性質を調整する無機フィラーと、前記熱可塑性樹脂を着色するカーボンとを含有する熱可塑性樹脂組成物を原材料として作られ、レーザトリミング加工により所望の形状に切断されるレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シートであって、
    前記熱可塑性樹脂は、低密度ポリエチレン及びエチレン−プロピレンゴムからなり、
    前記熱可塑性樹脂組成物は、前記熱可塑性樹脂の含有量及び前記無機フィラーの含有量を合わせて100質量部とした場合に、前記無機フィラーを5質量部以下及び前記カーボンを0.5質量部以下含有することを特徴とするレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート。
  2. 記無機フィラーは前記熱可塑性樹脂の剛性を調整する無機フィラーを含んでおり、
    前記カーボンがカーボンブラックである請求項1に記載のレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート。
  3. 前記無機フィラーが、タルク、シリカ、マイカ、クレー、炭酸カルシウム及び硫酸バリウムから選択された少なくとも一種類の無機フィラーである請求項1に記載のレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート。
  4. 前記無機フィラーがタルクである請求項1に記載のレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート。
  5. 前記熱可塑性樹脂が、低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレンゴム及びポリプロピレンからなることを特徴とする請求項1に記載のレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート。
  6. 前記ポリプロピレンの含有量が、前記熱可塑性樹脂組成物における前記熱可塑性樹脂の含有量及び前記無機フィラーの含有量を合わせて100質量部とした場合に、10乃至15質量部である請求項5に記載のレーザトリミング加工用熱可塑性樹脂シート。
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