JP3569355B2 - 材料ウェブのニードリング方法及びこの方法に適した装置 - Google Patents

材料ウェブのニードリング方法及びこの方法に適した装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、シート又は不織布のような材料ウェブのニードリング方法、及び、この方法の実施に適した装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ボンデッド・ファブリックス(bonded fabrics)即ち不織布や積層材料の製造及び加工には、機械式コンソリデイティング工程(mechanical consolidating steps)即ち機械的一体化処理工程を使用でき、従来、ニードル、空気噴流又は水噴流が使用されている。この種の処理工程の例には、ボンデッド・ファブリックス予圧縮工程、又は複数のボンデッド・ファブリックス層を接合して積層材料を形成する工程がある。この種の機械的処理は一般的なものであり、例えば、ゲオルグ・ティーム出版社が1982年に発行したリューネンシュロッシュ/アルブレヒト著の「不織布(Viesstoffe)」の第122頁乃至第129頁の「フリース圧密 (Vliesverfestigung)」の章に記載されている。
【0003】
ニードルをフリース圧密以外のボンデッド・ファブリックス加工工程で使用することもまた知られている。
【0004】
かくして、ドイツ国実用新案第82−11,455号には、ニードルを備えたベルトの形態の移送装置を使用することによって形成したフリース(fleece)を予圧密(preconsolidation)即ち予備的一体化処理をするための機械が開示されている。
【0005】
更に、ドイツ国特許公開明細書第2,160,209号には、ニードルを備えた硬化ローラ上に、処理されるべきフリースを案内する、フリースを熱硬化させるための方法が開示されている。
【0006】
従って、これらの従来周知の方法及び装置では、ニードルは、単に材料ウェブを移送することにしか役立たない。
【0007】
材料ウェブのニードリングに回転ニードルローラを一つだけ使用することは、既に説明されている。
【0008】
ドイツ国特許公開第2,530,872号公報には、フェルトニードルを備えた単一のローラ、及び圧力に抵抗するが横方向に撓むことのできる支持要素を備えた支持ローラを有するニードリング装置が説明されている。二つのローラは反対方向に移動し、織物材料のローラとの係合領域が、フェルトニードルによってニードル加工される。従って、ニードルローラを使用する場合、ニードル加工が施されるべき材料ウェブには、苛酷なニードリング状態で損傷が加わることが予想される。これらの装置では、ローラから半径方向に突出し且つローラとともに回転するニードルは、根元と先端とで周速が異なる。従って、ニードルは、一定速度で移動する材料ウェブにニードルが配置された場合、通常は、材料ウェブへの貫入深さに従って異なる作用を及ぼす。
【0009】
ドイツ国特許公開第3,822,652号公報には、単一のニードルローラが、一方ではニードルローラの軸を中心として、及び他方ではローラ軸と平行な回転軸を中心として、ハイポサイクロイド行路を通るニードリング装置が開示されている。この装置では、低いニードリング密度しか得られず、即ち、単位面積当たりの刺し数が小さ過ぎる。
【0010】
従来のニードリングでは、ニードルバーは、ニードル加工が施されるべき基材の移動方向に対して垂直方向に上下に移動する。これと同時に、ニードルは、特定の基材に進入し、これから脱出し、材料ウェブを穿孔し、これによって、ニードルに設けられた返しにより、個々の繊維が互いに絡み合わせる。従来技術のニードリング機で従来得ることのできた最大製造速度は、毎分約40mであり、原理的には、ニードルバーの最大可能な往復頻度、所望のニードリング密度、及びドウェル時間によってフリースに生ぜしめられる長手方向延伸によって制限される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、一般的なニードリング装置を使用して従来技術のニードリング方法と比べてかなり高い製造速度を得ることができる、材料ウェブのニードリング方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は材料ウェブのニードリング方法に関し、この方法では材料ウェブを複数のニードルローラ上に所定速度で案内する。これらのニードルローラは、それらの長手方向軸を中心として回転するように構成されると共に、材料ウェブの移動方向に対して横方向に配置されており、材料ウェブは、それぞれ、ニードルローラの表面を部分的に覆っている。そして、ニードルローラの周速は、前記材料ウエブの長手方向への調節自在な延伸を伴う所望量のニードリングが前記材料ウエブに行われるように、材料ウェブの速度に対して設定されている。
【0013】
本明細書中では、「材料ウェブ」という用語は、ニードルローラのニードルの作用により構造を変えるシート状構造を意味し、このようなシート状構造の例には、シート、シート状織物構造、特に、ボンデッド・ファブリックス、又は、ボンデッド・ファブリックス及びこれらのボンデッド・ファブリックスに接合されて積層材料を形成するシート状構造を含む組み合わせが含まれる。
【0014】
本明細書中では、「ニードリング」という用語は、ニードルローラのニードルによる上述の材料ウェブの処理を意味し、材料ウェブはこの処理によりその構造を変える。ニードリング工程の例には、シート又はシート状織物構造の穿孔又はスリッティング(slitting)があり、好ましくは、機械的インターレーシング(mechanical interlacing)、即ち例えばボンデッド・ファブリックス又はボンデッド・ファブリックスを含む積層材料のようなシート状織物構造の繊維の接合が含まれる。ニードルは、滑らかであってもよいし、返しを備えていてもよい。
【0015】
上述のように、ニードルローラが所定の回転速度で回転しているとき、ローラから半径方向に突出したニードルは、それらの半径方向延長部に沿って速度が異なる。ニードルローラの係合領域に配置され且つ所定の速度で移動する材料ウェブは、この箇所でのニードルと材料ウェブとの間の相対速度により、その厚さに沿って異なる程度の変形を受ける。
【0016】
更に、材料ウェブは、ニードルローラに沿った輸送中にその移動方向を変え、その結果、ニードルと材料ウェブとの間の相対速度が変わる。従って、ニードルローラに沿った材料ウェブの輸送中、材料ウェブの特定の位置で材料ウェブに作用する力が変化する。
【0017】
本発明による方法は、ニードルの移動速度と材料ウェブの移動速度との間の相対速度により材料ウェブに発生した力を、所望のニードリング効果が得られるように調節することの発見に基づいている。
【0018】
本発明による方法の好ましい実施例では、ニードルローラの回転速度nは、ニードルの根元と先端との間の領域で材料ウェブに配置された少なくとも一つの箇所で、及びニードル進入点とニードル脱出点との間の領域の箇所で、ニードルの周速Vneedleが材料ウェブの速度Vmat と一致するように選択されている。
【0019】
特に好ましくは、ニードルローラの回転速度nは、ニードルの根元と先端との間の領域で、及びニードル進入点とニードル脱出点との中間で材料ウェブに配置された少なくとも一つの箇所で、ニードルの周速Vneedleが材料ウェブの速度Vmat と一致するように選択されている。
【0020】
本発明による方法の別の好ましい実施例では、ニードルローラの回転速度n、材料ウェブの速度Vmat 、及びニードルローラを中心とした材料ウェブのループ角αは、ニードルが材料ウェブを刺す箇所でニードル先端の周速Vnspeと材料ウェブの速度Vmat との間のベクトル差として、ニードルの貫入速度Vreleが得られるように選択されており、この貫入の方向は、ニードルがこの材料ウェブを刺す箇所での材料ウェブの移動方向に対して垂直方向である。
【0021】
勿論、材料ウェブからのニードルの脱出中の比を同様に使用できる。この場合には、ニードルローラの回転速度n、材料ウェブの速度Vmat 、及びニードルローラを中心とした材料ウェブのループ角αは、ニードルが材料ウェブから脱出する箇所でのニードル先端の周速Vnspeと材料ウェブの速度Vmat との間のベクトル差として、ニードルの脱出速度Vrelaが得られるように選択されており、この脱出の方向はニードルがこの材料ウェブを脱出する箇所での材料ウェブの移動方向に対して垂直方向である。
【0022】
本発明による方法の別の特に好ましい実施例では、半径がrの複数のニードルローラがそれらの長手方向軸を中心として回転し、半径Rの円をなして案内される。材料ウェブは、好ましくは、ニードルローラが外接した円弧をなした移動路の距離の約半分に沿ってニードルローラと接触できるように案内される。
【0023】
このようにニードルローラを衛星の移動の形態で案内することによって、ニードルローラが簡単な方法で材料ウェブ上を転動するようにできる。かくして、ニードルの根元と先端との間の回転速度の相違を、動力学的に較正できる。
【0024】
ニードルローラの衛星移動により、ニードル延伸、ニードル密度、及び製造速度に対する好ましい解決策をもたらす一連の設計パラメータが得られる。ニードルローラの軸を材料ウェブと逆の関係で移動させることによって、例えば、ニードルローラは、その周速が材料ウェブよりも高速であるけれども、ニードルとの係合中、材料ウェブの移動と同期した挙動を示す。
【0025】
ニードルローラが材料ウェブに関して転動することによって、ニードルは材料ウェブと貫入深さに応じた種々の周速で係合する。これらの周速は、可能である場合には、材料ウェブの移送速度と適合していなければならない。これらの二つの速度間の差が大き過ぎる場合には、材料ウェブを長手方向に延伸してしまったり、材料ウェブを損傷してしまう。従って、好ましくは、ニードルが材料ウェブの移動方向に対して垂直方向に、できるだけ大きく貫入移動するように構成されることが望ましい。
【0026】
本発明による方法によれば、転動連続ニードリング作業中、ニードルの移動と材料ウェブの移動との間の相対速度を、ニードルの移動のウェブに差し向けられた成分と材料ウェブの速度との間の差がゼロに向かって最小になるように、材料ウェブへのニードルの貫入深さと無関係に設定できる。
【0027】
本発明による方法の特に好ましい実施例では、半径がrの複数のニードルローラがそれらの長手方向軸を中心として回転し、前記ニードルローラは、半径Rの円をなして案内され、ニードルローラの回転方向はニードルローラ軸の回転方向と反対方向であり、材料ウェブの速度Vmat 、半径rのニードルローラの回転速度n、及び半径Rの円形の行路上でのニードルローラ軸の軌道回転速度Nは、これらが以下の関係(I)、即ち、
Vmat =2πrn−2π(r+R)N (I)
を満たすように選択されている。
【0028】
【実施例】
図1による装置は、回転速度nで作動する半径rの複数のニードルローラ(1)及び複数の支持ローラ(2)を有する。長さがΔrのニードルが各ニードルローラから半径方向に突出している。ニードルローラ(1)及び支持ローラ(2)は、各場合において、互いに交互に連続しており、それらの長手方向軸(3、4)を中心として回転自在であり、それら自体が円をなして配置されている。ニードルローラは、回転速度Nで半径Rの円弧上を案内される。この目的のため、ニードルローラ(1)及び支持ローラ(2)はキャリヤ(5)に配置されている。キャリヤ(5)及びニードルローラ(1)は、別の駆動装置(図示せず)で駆動されている。ニードルローラは、好ましくは、歯車駆動装置を介して駆動される。材料ウェブ(9)は、ニードルローラ及び支持ローラからなる円形の構成の表面の部分に沿って速度Vmat で案内され、好ましくは、各場合において、材料ウェブ(9)が本発明による装置と出会う前の位置及び材料ウェブが装置を出た後の位置に偏向ローラ(8)が設けられている。
【0029】
図2は、図1によるニードルローラ(1)及び支持ローラの構成を詳細に示す。この図には、更に、ニードルが材料ウェブに進入した瞬間及びニードルが材料ウェブから脱出した瞬間の好ましい速度比が示してある。ニードルローラ(1)は、半径がrで回転速度がnである。長さがΔrのニードル(部分的にだけ示す)がニードルローラ(1)から半径方向に突出している。材料ウェブ(9)は、支持ローラ(2)及びニードルローラ(1)に沿って速度Vmat で移動する。ニードルローラ(1)を中心とした材料ウェブ(9)のループ角α及び接触角βは、支持ローラ(2)の位置を変えることによって変化させることができる。
【0030】
ループ角2αは、ニードルローラ(1)の中心点と材料ウェブ(9)がニードルローラ(1)と出会う点との間の線、及びニードルローラ(1)の中心点と材料ウェブ(9)がニードルローラ(1)から離れる点との間の線が互いに形成する角度を意味する。
【0031】
接触角2βは、ニードルローラ(1)の中心点と材料ウェブ(9)がニードルの先端と出会う点との間の線、及びニードルローラ(1)の中心点と材料ウェブ(9)がニードルの先端から離れる点との間の線が互いに形成する角度を意味する。
【0032】
ニードルローラ(1)の回転軸(3)は、半径Rの円上を軌道回転速度Nで移動する。
【0033】
上掲の関係(I)、即ち、
Vmat =2πrn−2π(r+R)N (I)
から、材料ウェブの所定の速度及び選択された軌道回転速度Nからニードルローラの好ましい回転速度nを決定できる。従って、これは、
n=(2π(R+r)N+Vmat )/2πr (II)
となる。
【0034】
種々のパラメータを変化させることによって、ニードル密度や材料ウェブの長手方向延伸を変化させることができる。
【0035】
これらのパラメータには、例えば、半径R、ニードルローラの直径及び数、ループ角α又は接触角β、回転速度n及びNが含まれる。
【0036】
特に好ましい実施例では、半径Rが800mmの円上を移動する半径rが200mmの8個のニードルローラを使用する。この構成を、22.5°のループ角2αについて図2に示す。
【0037】
材料ウェブの速度が毎分100mで軌道回転速度Nが毎分10回転の状態は、上掲の関係(II)によれば、ニードルローラの回転速度nが毎分129.6回転の状態に相当する。
【0038】
これから得られるニードル進入点及びニードル脱出点での速度関係は、図2に示すベクトル線図から理解される。ニードル先端の速度Vneedle及び材料ウェブの速度Vmat が形成する相対速度Vrele及びVrelaがベクトル線図から得られ、これらの速度は、ここでは、1030mm/sである。
【0039】
本発明による方法の図示の態様では、Vrele及びVrelaは、材料ウェブの速度に対して垂直方向に配置されているため、このことは、ニードルと材料ウェブとが相対的に先行したり遅れたりしていない、即ちニードルの進入点及び脱出点で延伸が起こっていないということを示す。ニードルローラの外接円に沿った材料ウェブのループ角が157.5°(3つのニードルローラ及び4つの支持ローラがループ領域にある)の場合には、材料ウェブとの係合中のニードルローラの転動回数は5.83回である。この結果、10mmのニードル区分での、材料ウェブの長手方向でのニードリング密度が3.74mmになる。
【0040】
長手方向に延伸するのが所望である場合、これは、上述の状態では、例えば回転速度n及び/又はNを僅かに変化させるだけで可能になる。しかしながら、これは、例えば支持ローラの半径方向位置を変えてループ角αを変化させることによっても行うことができる。
【0041】
図3のベクトル線図A及びBには、ニードルが材料ウェブを刺す位置での図2に示すベクトル線図が二つの実施例について詳細に示してある。これから、ニードル先端の速度Vnspe自体が、周速Vneedleでのニードルローラの回転速度n及びニードルローラ軸の軌道回転速度N、及び周速Vplが構成する相対運動であるということがわかる。図3は、材料ウェブの速度Vmat が毎分100mで同じであり、速度Vpl及びVnspeが異なる場合についての速度比を示す。図示の二つの態様において、ニードルが材料ウェブを刺す箇所でのニードル先端の周速Vnspeと材料ウェブの速度Vmat との間のベクトル差により、ニードルがこの材料ウェブを刺す箇所での材料ウェブの移動方向に対して垂直方向でのニードルの貫入速度がVreleとなるということに着目されたい。なお、図3の上側のベクトル線図は、ニードリング中の速度比を表し、ここでは、n=毎分179.58回であり且つN=毎分20回であり、図3の下側のベクトル線図は、ニードリング中の速度比を表し、ここでは、n=毎分129.577回であり且つN=毎分10回である。
【0042】
図4は、本発明による装置を用いたプレコンソリデイテッド・ボンデッド・ファブリック即ち予備的一体化処理が施された不織布のニードリングを示す。ノン・プレコンソリデイテッド・ボンデッド・ファブリック(13)即ち予備的一体化処理が施されていない不織布を、フリース製造設備(図示せず)のローラ(11)間を走行するコンベヤバンド(12)でプレコンソリデイティング装置(14)即ち予備的一体化処理装置、例えば、予ニードリングを水噴流で行う装置に供給する。これに続いて、本発明による装置(15)で材料ウェブ(9)を更に大きくニードリングする。本発明による装置では、材料ウェブ(9)は、放射状に配置され且つ移動するニードルローラ(1)及び支持ローラ(2)に沿った半円弧上を案内され、ニードルローラ及び支持ローラは、それらの軸を中心として回転し且つそれらの軸とともに回転方向と反対方向に移動する。材料ウェブの移動中、ニードリング作業についてそれ自体周知の回転バンドのような案内要素で材料ウェブを外側から支持できることは勿論のことである。次いで、ニードリング加工済みの不織布を乾燥器及び巻取り器(図示せず)に供給する。偏向ローラ(16、17、18)は、各場合において、プレコンソリデイティング装置(14)と本発明による装置(15)との間に取り付けられており、偏向ローラ(17)には、水吸い出し装置が更に設けられている。
【0043】
図示の実施例では、本発明による装置は、以下の設定に従って作動できる。
【0044】
不織布の速度:毎分100m、
本発明による装置に沿った不織布のウェブの半径R+r:1000mm、
軌道回転速度:毎分20回(これは、毎分125.66mの外側速度に対応する)
ニードルローラの半径r:200mm
ニードルローラの回転速度n:毎分179.58回(これは、毎分225.67mの外側速度に対応する)
ニードル長さ:12mm(ニードル先端の外側速度毎分239.21mに対応する)
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施するための装置の断面図である。
【図2】図1による装置の詳細を示す拡大図である。
【図3】図3A及び図3Bは、図1の装置によるニードリング中の速度比を示すベクトル線図である。
【図4】予圧密不織布のニードリングでの本発明による装置の使用を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ニードルローラ
2 支持ローラ
3、4 長手方向軸
5 キャリヤ
8 偏向ローラ
9 材料ウェブ
11 ローラ
12 コンベヤバンド
13 プレコンソリデイテッド・ボンデッド・ファブリックス
14 ノン・プレコンソリデイティング装置
15 ニードリング装置
16、17、18 偏向ローラ

Claims (16)

  1. 材料ウェブを複数のニードルローラ上に所定の速度で案内し、前記複数のニードルローラは、それぞれ、前記ニードルローラの長手方向軸を中心として回転し、かつ、前記材料ウェブの移動方向に対して横切る方向に配置され、前記材料ウェブは、それぞれ、前記ニードルローラの表面を部分的に覆い、前記ニードルローラの周速は、前記材料ウエブの長手方向への調節自在な延伸を伴う所望量のニードリングが前記材料ウエブに行われるように、前記材料ウェブの速度に対して設定されている、材料ウェブのニードリング方法。
  2. 前記ニードルローラの回転速度nは、ニードルの根元と先端との間の領域内で前記材料ウェブに配置された少なくとも一つの点において、及び、ニードル進入点とニードル脱出点との間の領域内の点において、ニードルの周速Vneedleが前記材料ウェブの速度Vmat と一致するように選択されている、請求項1に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  3. 前記ニードルローラの回転速度nは、ニードルの根元と先端との間の領域内で前記材料ウェブに配置された少なくとも一つの点において、及び、ニードル進入点とニードル脱出点との中間において、ニードルの周速Vneedleが材料ウェブの速度Vmat と一致するように選択されている、請求項1に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  4. 前記ニードルローラの回転速度n、前記材料ウェブの速度Vmat 、及び、前記ニードルローラの周囲の前記材料ウェブのループ角αは、ニードルが前記材料ウェブを刺す点におけるニードル先端の周速Vnspeと前記材料ウェブの速度Vmat との間のベクトル差として、ニードルの貫入速度Vreleが得られるように選択され、前記ニードルの貫入方向は、前記ニードルが前記材料ウェブを刺す点における前記材料ウェブの移動方向に対して垂直方向である、請求項1に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  5. 前記ニードルローラの回転速度n、前記材料ウェブの速度Vmat 、及び、前記ニードルローラの周囲の前記材料ウェブのループ角αは、ニードルが前記材料ウェブから脱出する点におけるニードル先端の周速Vnspeと前記材料ウェブの速度Vmat との間のベクトル差として、前記ニードルの脱出速度Vrelaが得られるように選択され、前記ニードルの脱出方向は前記ニードルが前記材料ウェブから脱出する点における前記材料ウェブの移動方向に対して垂直方向である、請求項1に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  6. 半径がrの複数のニードルローラがそれらの長手方向軸を中心として回転し、前記複数のニードルローラが半径Rの円をなして案内される、請求項1に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  7. 前記ニードルローラの回転方向は前記ニードルローラの軸の回転方向と反対方向であり、前記ニードルローラの回転速度n及び前記ニードルローラの軸の軌道回転速度Nは、ニードルの根元とニードルの先端との間の領域内で前記材料ウェブに配置された少なくとも一つの点において、及び、ニードル進入点とニードル脱出点との間の領域内の点において、ニードルの周速Vneedleが前記材料ウェブの速度Vmat と一致するように選択されている、請求項6に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  8. 前記材料ウェブは、前記ニードルローラが外接した円弧をなした移動路の距離の約半分に沿って、前記ニードルローラと接触できるように案内される、請求項6に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  9. 半径rの複数のニードルローラがそれらの長手方向軸を中心として回転し、前記ニードルローラは半径Rの円をなして案内され、前記ニードルローラの回転方向は前記ニードルローラの軸の回転方向と反対方向であり、前記材料ウェブの速度Vmat 、前記ニードルローラの回転速度n、及び、前記ニードルローラの軸の軌道回転速度Nは、以下の(I)の関係、即ち、
    Vmat =2πrn−2π(r+R)N (I)
    を満たすように選択されている、請求項6に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  10. 複数の支持ローラであってそれらの長手方向軸を中心として回転するように構成された前記支持ローラが追加的に設けられ、かつ、前記支持ローラは円をなして案内され、前記ニードルローラと支持ローラとは、それぞれ、互いに交互に連続している、請求項6に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  11. 予備的一体化処理が施されていない不織布予備的一体化処理装置で処理し、これに続いて請求項6に記載のニードリングを施す、請求項6に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  12. 前記予備的一体化処理が水噴流によって行われる、請求項11に記載の材料ウェブのニードリング方法。
  13. 複数のニードルローラ(1)がそれらの長手方向軸(3)を中心として回転自在に構成され、前記ニードルローラの長手方向軸(3)は、それぞれ、前記長手方向軸自体が円形の行路上を移動し、材料ウェブ(9)が前記複数のニードルローラ上で案内されるようになっている、材料ウェブをニードリングするための装置。
  14. 付加的に設けられた複数の支持ローラ(2)がそれらの長手方向軸(4)を中心として回転自在に構成され、前記支持ローラの長手方向軸(4)は、それぞれ、前記長手方向軸自体が円形の行路上を移動するようになっており、前記ニードルローラ(1)と支持ローラ(2)とは、それぞれ、互いに交互に連続している、請求項13に記載の装置。
  15. 前記支持ローラ(2)は半径方向に移動自在である、請求項13に記載の装置。
  16. 不織布又は積層材料等の材料ウェブをニードリングするために使用される、請求項13に記載の装置。
JP16396095A 1994-06-30 1995-06-29 材料ウェブのニードリング方法及びこの方法に適した装置 Expired - Fee Related JP3569355B2 (ja)

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