JPS5818477B2 - セイシキカイヨウ ノ ニ−ドルフエルト ノ セイホウ オヨビ ソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カーデングした繊維ウェブを長手方向移動中
のベース織布上に繊維マットとして供給しかつそのベー
ス織布上に固定することから成るニードルフェルトの製
造装置に関する。

今日、製紙機械に用いる二一ドルフエルトハ、カーデン
グした繊維ウェブな折りたたみ機械によって無端状ベー
ス織布上に所望の巾の繊維マットとして供給しかつその
上にニードリングにより固定して製造している。

この方法では、カーディングした薄℃・ウェブを用いこ
れを数枚に折りたたんでベース織布上に添着することに
よって、有用なニードルフェルトを作ることができる。

そして、このフェルトを十分に硬くかつ耐摩性のものと
した構造とするには、ニードリングによってベース織布
上にクレープを固定する。

更に、ベース織布をその長手方向に移動させながら同時
にその移動方向と交叉するその横断方向に前後に往復動
させながら、その上に繊維ウェブを折りたたんで層状に
載せて行く繊維ウェブ折りたたみ方法では厚さの均一な
フェルトを得ることが出来ない。

そしてこのようにフェルトの厚さが不均一であると、製
紙機にお℃・て加圧ロールが振動し、結局フェルトの摩
耗を早めることになる。

また上述の折りたたみ方法は連続的でなく前後往復動方
式であるので、その効率が低い。

折りたたみ速度が３０ｍ／分以上となると、それにより
生じる気流のため折りたたみが困難とな乙。

また、ベース織布の端縁の所で折りたたみ機械を止める
ので、フェルトに余分の重量が加わることになる。

本発明の１つの目的は、上述の欠陥を回避する技術を得
ることであり、繊維ウェブをベース織布上にその横断方
向に関しピッチαをもって長手方向に沿って供給するこ
とにより、該ウェブを上記ベース織布上に長手方向螺旋
状態１４ａ、１４ｃとなるように添着することを特徴と
するニードルフェルト製造装置を提供することにある。

即ち、本発明のフェルト製造装置によると、繊維ウェブ
は直接ベース織布上に供給され、従って従来のようなウ
ェブ折りたたみ方法は不要である。

カードをベース織布の横方向に動がす時、無端状ベース
織布の長手方向への各回転ごとに、ベース織布上に薄い
ウェブの螺旋状配置が得られる。

この場合にはウェブは連続的に同じ方向に送られかつカ
ードの速度を相当高（できる。

螺旋配列の全ウェブ層の厚さは、カードの横方向送り、
即ち、ウェブの螺旋配置のピッチと、各ウェブ層の１平
方メータ当りの重量とによって調整する。

即ち、ウェブの螺旋配置のピッチを変えることにより各
相互に隣り合うウェブ層の重り度合を変えることが出来
る。

このようにウェブをベース織布の長手方向に送ることに
よって、いくつかの利点が得られるが、その最も重要な
ものは、フェルトの長手方向への凹凸が極めて少なくな
り、従って加圧手段が振動する恐れが軽減される。

また、ウェブはこれらを横方向シームで接合する必要が
もはやないので、フェルトの長手方向の凹凸が改善され
る。

更にカーデングしたウェブは最大速度で走らせ得るので
、フェルト製造効率は極めて高くなる。

またこの方法ではベース織布を溶解又は溶融することが
ないので、強い不織布フェルトを製造することができる
。

現在の折りたたみ方法では、繊維がフェルトの横方向に
位置し従ってフェルトの伸長が過大となるので、本発明
におけると同じ強さの製品を得ることは困難である。

本発明の装置によれば繊維はその大部分が、フェルト走
行方向に位置しているために、フェルト又は最終製品の
耐伸長強度が極めて良くなる。

また、この装置では、従来の折りたたみ機械よりも小型
であり、またカード作動機構も低廉なものとなし得る。

加圧ロールを用いることによって、カーデングしたウェ
ブは、ベース織布及び先に螺旋状に添着したウェブ層へ
と加圧することが出来る。

非常に厚いウェブ層では、ニードリング機械を用いてニ
ードリング加工を行うことが困難であるので、ウェブを
複数の螺旋状の重ね合せウェブ層として供給する際に、
各螺旋状ウェブ層１枚ごとにニードリング加工してこれ
を固定して行匂ウェブ材としては、ウール、ポリアマイ
ド、ｐｖｃ、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアク
リルニドレイト等の通常の繊成用ステイプル繊維を℃・
ることかできる。

フェルトの相互接着性及び嵩高性を良くするには、普通
繊維でなく巻縮した繊維を用いる。

ベース織布は、紡糸ヤーン、半紡糸ヤーン；マルチフィ
ラメントヤーン、半紡糸モノフィラメントヤーン、又は
単なるモノフィラメントヤーン、モノフィラメントとマ
ルチフィラメントの組合せヤーンいずれでも作ったもの
でも良い。

更にウェブは、カードから送り出す代りに、予め用意し
たウェブ・ロールから繰出しても良い。

ウェブのカードとしては、所謂気流式カードを用いるこ
ともできる。

本発明を以下、添付図面に示す実施例について詳細に説
明する。

第１，２図において、無端状ベース織布１はローラ２，
３，４上に掛は渡してあり、その内で上記ローラ３は、
テンション・ローラであり、またそれらローラの内の１
個は、ベース織布をその長手方向Ａへと駆動する動力源
に連結しである。

ベース織布の入口端の所には、ニードリング機械５と加
圧ロール６とを配置しである。

ベース織布の入口の側には、カード装置７を設けである
が、このカード装置７は、ベース織布の長手方向Ａと直
交するレール８に沿って移動する支持装置９から成り、
またこの支持装置９は、補助ローラと、クレープ・ロー
ル１１を進めるための支持体１２とを含むカード１０を
支えている。

レール間には、移動ネジ１３を回転自在に取付けてあり
、このネジ１３が支持装置９をレールに沿って送るよう
にその支持体９と係合している。

更にこのネジは、移動ネジをベース織布の送り速度に合
せて所望の速度で回転させるように動力源（図示せず）
に連結しである。

ウェブは、カード１０へとクレープ・ロール１１１から
送られ、更に加圧ローラ６の下側を通っテヘース織布土
へと送り出される。

なお、ベース織布自体もこの時その長手方向Ａに連続的
に移動して℃・る。

他方、カード装置７は、ベース織布の移動速度に応じた
所望の速度でその横方向Ｂへと連続的に移動し、それに
よって、カーデングしたウェブ１４が、所定のピッチで
、即ち、ベース織布の長手方向に対し角度αを成してベ
ース織布上に送られる。

従って、このカーデングしたウェブは、螺旋状にベース
織布上に添着されることになリ、このベース織布上のウ
ェブ層は、相互に部分的に重り合った、換言すれば、ベ
ース織布の１回転ごとに１螺旋配列と取るようになった
状態の複数の螺旋配列１４ａを取ることになる。

このウェブ層の螺旋ピッチは、ウェブの供給中が、その
ピッチの正確な倍数となるように定める必要がある、と
云うのは、このようにすることによって、ウェブ層が凹
凸のない平坦な状態となるためである。

このウェブは、密接に重り合った螺旋配列となるよう、
即ち、所望の全ウェブ厚さをそのベース織布の全中にわ
たって得ることのできる多層ウェブ形式となるように該
ベース織布上に広がっている。

勿論、ウェブのベース織布上への供給は、該ベース織布
の一側から始めるようにして、所定のウェブ層厚さを正
確にベース織布の縁から得ることができる。

ベース織布の縁からはみ出たウェブ層は後で切り取って
再使用する。

第１図においては、カーデングしたウェブ１４はベース
織布の側縁の内側にある状態で示しである。

所望のウェブ層を得た所でニードリング機械により公知
の方法でウェブをベース織布に固定する。

本発明の装置により得られるニードルフェルトについて
、第３〜７図を参照し更に詳細に説明する。

実施例 １（第３図参照） この実施例で製造せんとする無端状フェルトの寸法は、
２０．０ ｍＸ ５．Ｏｍであり、その重量は１０００
ｆ／ｍである。

他方、ベース織布の重量は６００ｆ／ｍである。

カードの送り速度は４０ｍ／分またその巾は２ｍ、ウェ
ブの重量は２０ｆｔ ／ ｍ”、ベース織布の走行速度
は４０ｍ／分である。

カードをベース織布の１回転ごとに横力向Ｂに２０Ｃｒ
ＩＬ進めると、ベース織布１上には、部分的な重り合い
螺旋配列１４ａのウェブ層１４ａが得られる。

２０Ｏｆ／ｍのウェブをフェルト上に供給した所で、こ
のウェブをニードリング加工により、即ち、まず最初に
小さし・ニードリング作業で次℃・で大きいニードリン
グ作業によってベース織布上に固定する。

次いで新たなウェブ１４ｄ、即ち、重量が２００ｆ／ｍ
である螺旋配列１４ｃから成るウェブ層１４ｄを上記光
のウェブ層１４ｂとは反対の方向に供給し、この第２ウ
ェブ層を通常の方法、即ち、まず最初にベース織布の３
回転の間のニードルによる深いパンチング作業と次の浅
いパンチング作業とより成る方法でベース織布上にニー
ドリング固定する。

次いでこのフェルトを反転し、反対側をニードリングし
、繊維ウェブ層を適宜ベース織布に固定する。

実施例 ２（第４図参照） 実施例１と同じ寸法及び重量のフェルトを得る。

この実施例では、ウェブは螺旋配列１４ａから成るウェ
ブ層１４ｂをベース織布１上に供給する。

この場合、カードの速度は４０ｍ／分で、ウェブは巾２
００Ｃｍ、重量２０グ／ｍ２のものを用いる。

ベース織布はニードリング機械上を４ｍ／分の速度で走
らせ、カードは、ベース織布の１回転当り１０ＣｒｒＬ
の割合で進む。

こうすることにより、カードの一定性当り４００グの全
ウェブ層１４ｂが形成される。

次いで、まず最初にニードルにより小さいパンチングで
、次にベース織布の４回転にわたり大きいニードルパン
チングにより、更に２回転にわたり浅いパンチングによ
りウェブをベース織布上に固定する。

最後にこのフェルトを反転し、その反対側を再度、小さ
いニードルによりパンチ×グする。

実施例 ３（第５図参照） この実施例によるフェルトもその寸法は上述の実施例と
同じである。

この場合にはまずウェブを２ｏｏｆ／ｍの割合で螺旋配
列１４ａの状態にフェルトのこれを製紙機について使っ
た場合の紙と接する側に支える。

この時のカードの横方向移動速はベース織布の１回転当
り２０ＣｒｒＬである。

次℃・でこのウェブをベース織布の２回転の間にわたっ
てニードリング加工し該ベース織布上に固定しする。

その後、ベース織布を反転し更に別のウェブを２００ｆ
／ｍの割合で螺旋配列１４ｃの状態のフェルトの裏側上
につけ、このウェブをまず最初に反対側に３回転する間
のニードリング加工で固定し、次いでこのフェルトを反
転しその表面の繊維を更に２回転の間にわたってニード
リング加工し固定する。

実施例 ４（第６図参照） この実施例は基本的には実施例１と同じであるが、この
場合にはただ、重ね合せたウェブ層１４ｂ、１４ｃが反
対方向に供給しである、即ち、ベース織布の反対端縁側
からスタートしている。

実施例 ５（第７図参照） この実施例は基本的には実施例３と同じであるが、ベー
ス織布の両側にあるウェブ層１４ｂ。

１４ｄが反対方向、即ち、ベース織布の反対側縁部から
スタートしている。

以上の実施例は、それぞれ形態の異るフェルトについて
示しているが、本発明の装置はこれら実施例に示したニ
ードルフェルトの製造に限るものではなく、例えばニー
ドリングの回転数をそのニードリング深さと共に増減す
ることができる。

なお本願の記載及び図面は本発明の技術思想を説明する
ものであり、その詳細については種々の設計変更を加え
得ることは勿論である。

例工ばベース織布へのウェブの固定は、ニードリングの
代りにプレスによっても良い。

また、この場合のウェブは、これを加圧下で加熱により
ベース織布へ添着固定できるように熱溶融性の繊維を含
んでいることが好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るフェルト製造装置の好ましい実
施例の概略頂面図、第２図は、その側面図、第３〜７図
は、本発明のフェルト製造装置により製造したフェルト
の概略図、である。 １・・・・・・ベース織布；１４，１４ｂ、１４ａ・曲
・繊維ウェブ：１４ａ、１４ｃ・・・・・・ウェブの螺
旋状配列；５・・・・・・ニードリング装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 無端状ベース織布を長手方向に移動させる装置と、 カーディング処理した繊維ウェブを前記ベース織布上に
   供給する装置であって、繊維ウェブをベース織布に関し
   横方向に一定のピッチで供給して長手方向に延びる螺旋
   状の巻回配列が形成されるように供給する装置と、 繊維ウェブをベース織布に対しニードリングする装置と
   、からなるニードルフェルト製造装置にお℃・て、 繊維ウェブを通過させてベース織布上に供給するカード
   １０を有し、 該カード１０は、繊維ウェブと共にベース織布に関し横
   方向に移動できるように配設されていることを特徴とす
   るニードルフェルト製造装置。