JP3569177B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱部を有する加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な加熱調理器は、ヒーターを駆動する方法としてリレー又はトライアックのどちらか一方が使用されており、これらの素子がショートで故障するとヒーターが連続通電になってしまう。
【0003】
これを防ぐために温度ヒューズを使用して回路を遮断したり、リミッターやサーモスタットを設けて、ある一定温度以上は、上昇しないようにしてある。
【0004】
又は、カレントトランスを使用しても電流の有無と負荷への出力パターンで故障判断するものが多い。
【0005】
(例えば、特開平07ー177964号公報等参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の方法では、温度ヒューズ劣化による誤動作、リミッター、サーモスタットにおいては、ヒーターのON/OFF通電が繰り返され完全にヒーターを停止させることが出来ない。
【0007】
また、カレントトランスによる電流の有無だけでは負荷のヒーターが複数個あると、どの駆動部が故障したか判断し難く、リミッターやサーモスタットが直列に接続されているとマイクロコンピュータの出力に関係なく、リミッターやサーモスタット自身でOFFされてしまい、リレーや各トライアックのオープン故障判定がし難いという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、鍋等を加熱するヒーターと、そのヒーターの近傍に温度を検出するリミッター及び報知や発光等による表示部を有し、且つ前記ヒーターと前記リミッター及び表示部を制御するマイクロコンピュータを具備した電子回路部を設けた加熱調理器において、前記ヒーターを複数有し、電流を遮断するリレーと各ヒーターを駆動するトライアックを直列接続し、カレントトランスを使用した電流検出回路を設け、その電流値をマイクロコンピュータで取り込み、マイクロコンピュータ自身から出力するトライアックやリレーの動作パターンとその電流値から故障内容を判断して表示や報知音などでユーザーに知らせるものとした。
【0009】
また、前記ヒーターにリミッターが直列接続されている場合は、それらの動作温度より下の温度T1を設定してT1に達するまでの間、リレーや各トライアックのオープン故障判定を行うものとした。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は鍋等を加熱するヒーターと、そのヒーターの近傍に温度を検出するリミッター及び報知や発光等による表示部を有し、且つ前記ヒーターと前記リミッター及び表示部を制御するマイクロコンピュータを具備した電子回路部を設けた加熱調理器において、前記ヒーターを複数有し、電流を遮断するリレーと各ヒーターを駆動するトライアックを直列接続し、カレントトランスを使用した電流検出回路を設け、その電流値をマイクロコンピュータで取り込み、マイクロコンピュータ自身から出力するトライアックやリレーの動作パターンとその電流値から故障内容を判断して表示や報知音などでユーザーに知らせる構成とすることにより、最終的に電流を遮断するリレー及び各負荷駆動部のトライアックがショート及びオープンで故障しても、どの部分の故障なのかマイクロコンピュータで判断させ、その状況を知らせることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を示す図面に従って説明する。
【0012】
図1において、1はヒーターであり、複数個のヒーターA、ヒーターB、ヒーターCがトッププレート部に加熱装置として設けられ、それらのヒーターA、ヒーターB、ヒーターC等のヒーター1に各々温度検出を行うリミッターA、リミッターB、リミッターC等のリミッター2を直列接続している。
【0013】
リミッター2は、トッププレート部がガラスのため、その耐熱温度より低い動作温度のものを使用し、動作温度に達すると接点が開く構成となっている。
【0014】
機体の内部にはマイクロコンピュータ12を搭載した電子回路部3が収められている。
【0015】
トッププレート部には、各加熱装置として設けられたヒーターA、ヒーターB、ヒーターC等のヒーター1の火力レベルを示したり、高温注意警告も兼ねるトップ表示部4があり、手前側には各加熱装置として設けられたヒーターA、ヒーターB、ヒーターC等のヒーター1を操作するための操作スイッチを含んだ表示部5が設けられている。
【0016】
図2は、実施例である加熱調理器のヒーター制御回路のブロック図である。
【0017】
リレー8、トライアック6、ヒーター1、リミッタ2が電源に対して直列に接続されており、ヒーター1に流れる電流を検出するために図のようにカレントトランス7を介した構成になっている。
【0018】
リレー8はマイクロコンピュータ12からリレー駆動回路9を通して駆動され、トライアック6はマイクロコンピュータ12からトライアック駆動回路11を通して駆動される。
【0019】
ヒーター1へ流れる電流は、カレントトランス7から電流検出回路10を通してマイクロコンピュータ12のA/D入力ポートへ入力される。
【0020】
これらの制御動作からトライアック6及びリレー8の故障をマイクロコンピュータ12で判断し表示部5へ出力し、その表示部5の報知手段により報知させる。
【0021】
図3、図4、図5、および図6は負荷であるヒーター1を3種類使用した場合のヒーター駆動に対するカレントトランス7から電流検出回路10を通してマイクロコンピュータ12に入力される電流値との関係を示したものである。
【0022】
図3は、ヒーター消費電力が(ヒーターA>ヒーターB>ヒーターC)の関係にある場合の特性を示す特性図である。
【0023】
図4は、ヒーター消費電力が(ヒーターA=ヒーターB>ヒーターC)の関係にある場合の特性を示す特性図である。
【0024】
図5は、ヒーター消費電力が(ヒーターA>ヒーターB=ヒーターC)の関係にある場合の特性を示す特性図である。
【0025】
図6は、ヒーター消費電力が(ヒーターA=ヒーターB=ヒーターC)の関係にある場合の特性を示す特性図である。
【0026】
表1〜7は、リレー8とトライアック6の出力状態と電流検出回路10からの電流値をもとにマイクロコンピュータ12が判断するためのデータテーブルを示す。
【0027】
表1、2は、図3に示すヒーター消費電力が(ヒーターA>ヒーターB>ヒーターC)の場合の故障判断データテーブルを示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
表3、4は、図4に示すヒーター消費電力が(ヒーターA=ヒーターB>ヒーターC)の場合の故障判断データテーブルを示す。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
表5、6は、図5に示すヒーター消費電力が(ヒーターA>ヒーターB=ヒーターC)の場合の故障判断データテーブルを示す。
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
表7は、図6に示すヒーター消費電力が(ヒーターA=ヒーターB=ヒーターC)の場合の故障判断データテーブルを示す。
【0037】
【表7】
【0038】
マイクロコンピュータ12は常にリレー8、トライアック6の各出力パターンと電流検出回路10から取り込む電流値とを比較して、表1〜7のパターンに当てはまる状態があった時、異常と判定し、その異常内容を示す表示を出力し、表示部5により異常報知音を鳴らしてユーザーに知らせる。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ヒーターを駆動させる素子がオープンや短絡故障して、ヒーターが異常通電になったとしても、それをマイクロコンピュータでデータテーブルから異常内容を比較し異常であれば、ヒーターへの通電を停止させることができ、且つエラー表示や異常報知により知らせることで安全性を更に向上でき、修理する箇所がすぐに判断できてサービス性を向上させることができる等有益な加熱調理器を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す加熱調理器の外観斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す加熱調理器のヒーター制御回路図である。
【図3】本発明の一実施例を示す加熱調理器のヒーター消費電力が(ヒーターA>ヒーターB>ヒーターC)の場合の各ヒーター出力と電流値との関係図である。
【図4】本発明の一実施例を示す加熱調理器のヒーター消費電力が(ヒーターA=ヒーターB>ヒーターC)の場合の各ヒーター出力と電流値との関係図である。
【図5】本発明の一実施例を示す加熱調理器のヒーター消費電力が(ヒーターA>ヒーターB=ヒーターC)の場合の各ヒーター出力と電流値との関係図である。
【図6】本発明の一実施例を示す加熱調理器のヒーター消費電力が(ヒーターA=ヒーターB=ヒーターC)の場合の各ヒーター出力と電流値との関係図である。
【符号の説明】
1 ヒーター
2 リミッター
3 電子回路部
4 トップ表示部
5 表示部
6 トライアック
7 カレントトランス
8 リレー
9 リレー駆動回路
10 電流検出回路
11 トライアック駆動回路
12 マイクロコンピュータ
Claims (2)
- 鍋等を加熱するヒーター(1)と、そのヒーター(1)の近傍に温度を検出するリミッター(2)及び報知や発光等による表示部(5)を有し、且つ前記ヒーター(1)と前記リミッター(2)及び表示部(5)を制御するマイクロコンピュータ(12)を具備した電子回路部(3)を設けた加熱調理器において、前記ヒーター(1)を複数有し、電流を遮断するリレー(8)と各ヒーター(1)を駆動するトライアック(6)を直列接続し、カレントトランス(7)を使用した電流検出回路(10)を設け、その電流値をマイクロコンピュータ(12)で取り込み、マイクロコンピュータ(12)自身から出力するトライアック(6)やリレー(8)の動作パターンとその電流値から故障内容を判断して表示や報知音などでユーザーに知らせることを特徴とする加熱調理器。
- 前記ヒーター(1)にリミッター(2)が直列接続されている場合は、それらの動作温度より下の温度(T1)を設定してT1に達するまでの間、リレー(8)や各トライアック(6)のオープン故障判定を行うことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
Priority Applications (1)
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JP27772299A JP3569177B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27772299A JP3569177B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 加熱調理器 |
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Family Applications (1)
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JP27772299A Expired - Fee Related JP3569177B2 (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 加熱調理器 |
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-
1999
- 1999-09-30 JP JP27772299A patent/JP3569177B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001095683A (ja) | 2001-04-10 |
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