JP3569043B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感熱記録材料に関し、更に詳しくは記録材料の裏面の滑り性を向上させる事で表面と裏面が接した場合の滑り性の良好な感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来技術】
感熱記録材料は、支持体上に電子供与性の無色もしくは、淡色の染料前駆体(ロイコ染料)と電子受容性の顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設けたものであり、熱ヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱することによりロイコ染料と顕色剤とが瞬時に反応して記録画像が得られるものである。かかる感熱記録材料は比較的簡単な装置で記録画像が得られる、また保守が容易であり、さらに騒音の発生が少ない等の利点があることから、ファクシミリ、ラベルプリンター、券売機のほかワードプロフェッサー等の記録材料として広く利用されている。
【0003】
このような感熱記録材料での記録も最近、高速化が進み、それに伴い紙送りをスムースにする必要が生じている。そのために例えば特開昭62−170386号や特開平3−47790号では感熱記録層中に澱粉粒子を含有させるなど記録面と熱ヘッドとの間の滑り性を良くすることで記録紙の流れをスムースにすることが提案されている。
また、特開昭58−211489号では、感熱記録材料の表面と裏面の静摩擦係数を0.40以上とする事で、ローラーのスリップをなくし、紙送りをスムースにする事が提案されている。
【0004】
ところが、最近では感熱記録材料の用途も多様化し、ファクシミリやワードプロフェッサー等の記録用紙として、シート状で重ね合せて用いる事も多くなっている。このような場合には、記録紙の表面と裏面が面で接しており、その間の滑り性が用紙の搬送性に大きな影響を与える。その為、従来のように感熱記録材料の表面だけの滑り性を改善したり、表面、裏面の摩擦係数を大きくするような方法では十分な搬送性は得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、表面と裏面との間の滑り性を向上し、紙送りのスムースな感熱記録材料を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、電子供与性の無色のロイコ染料と電子受容性の顕色剤とを主成分とする感熱記録層を支持体上に形成し、その反対側にバックコート層を設けた感熱記録材料における裏面静摩擦係数の表面静摩擦係数に対する比(裏面静摩擦係数/表面静摩擦係数)の比が0.5〜2.0であり、前記バックコート層中に澱粉(生澱粉を除く)又は澱粉誘導体粒子を含有する事を特徴とし、良好な滑り特性を示す感熱記録材料が提供される。特に、該バックコート層中に含有される澱粉又は澱粉誘導体粒子の体積平均粒子径が4ミクロン以上であること及び、該バックコート層中に含有される澱粉又は澱粉誘導体粒子の体積平均粒子径がバックコート層の厚さよりも大きいこと、さらに、感熱記録材料の印字方法としてシリアルヘッドで印字することを特徴とする上記感熱記録材料が提供される。
【0007】
【発明の実施の態様】
本発明の特徴は、上記感熱記録材料の裏面静摩擦係数の表面静摩擦係数に対する比(裏面静摩擦係数/表面静摩擦係数)の比が0.5〜2.0好ましくは0.7〜1.2とした点にある。
裏面静摩擦係数の表面静摩擦係数に対する比(裏面静摩擦係数/表面静摩擦係数)の比が0.5未満であると、裏面の滑りが良くなりすぎて、プラテンによる紙送りがスムースに行なわれてなくなる。
また裏面静摩擦係数の表面静摩擦係数に対する比(裏面静摩擦係数/表面静摩擦係数)の比が2.0を越えると、重ね合せた時に表面と裏面の間の滑り性が悪くなり、紙送りの際に重ね送り等が発生しやすくなり、本発明の所期の目的を達成することができない。
裏面静摩擦係数の表面静摩擦係数に対する比(裏面静摩擦係数/表面静摩擦係数)の比が0.5〜2.0の感熱記録材料を作成するには、表面層及び裏面層の構成材料等を適宜組み合わせ、そのような値となるように選定すればよい。
本発明において好ましく用いられる態様はバックコート層中に澱粉又は澱粉誘導体粒子を含有させたものである。
【0008】
本発明において、支持体の裏面に設けるバックコート層に用いる澱粉及び澱粉誘導体粒子の具体例としては、以下のものが挙げられるがこれらに限られるわけではない。
ばれいしょ澱粉、かんし土澱粉、小麦澱粉、とうもろこし澱粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、架橋澱粉、グラフト化澱粉、酸化澱粉、アルファー化澱粉などがある。
また、この場合、バックコート層を形成する成分としては、上述の澱粉及び澱粉誘導体に加えて後述の結合剤(バインダー)、顔料(フィラー)を用いることができる。
【0009】
また、上記澱粉又は澱粉誘導体粒子の体積平均粒子径は4μm以上、特に10〜40μmとすることが好ましい。
このような体積平均粒子径にすると裏面の表面上に滑り性を向上させる澱粉誘導体粒子が存在する確率が高くなり、その結果滑性が良好となる。
更にバックコート層に含有される澱粉又は澱粉誘導体粒子の体積平均粒子径はバックコート層中に含まれる澱粉誘導体粒子が塗布乾燥後にバックコート層表面に存在することを確実にし、その滑性効果を高めるという観点からみてバックコート層の厚さよりも大きいことが望ましい。
【0010】
本発明において、感熱記録層で用いられるロイコ染料は単独又は2種以上混合して適用されるが、このようなロイコ染料としては、この種の感熱材料に適用されているものが任意に適用され、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フエノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。このようなロイコ染料の具体例としては、例えば、以下に示すようなものが挙げられる。
【0011】
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラクトン)、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−クロルフタリド、
3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリド、
3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、
3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、
3−N−メチル−N−イソブチル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−N−エチル−N−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、
3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
2−{N−(3’−トリフルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、
2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリクロロメチルアニリノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、
3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、
3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2’,4’−ジメチルアニリノ)フルオラン、
3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、
ベンゾイルロイコメチレンブルー、
6’−クロロ−8’−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、
6’−ブロモ−3’−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、
3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−クロルフェニル)フタリド、
3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−ニトロフェニル)フタリド、
3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジエチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−メチルフェニル)フタリド、
3−(2’−メトキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−ヒドロキシ−4’−クロル−5’−メチルフェニル)フタリド、
3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、
3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、
3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニルフェニルアミノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、
2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、
3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、
3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4’−ブロモフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフルオラン、
3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 、
3−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−4’、5’−ベンゾフルオラン、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−{1,1−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル}フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−{1,1−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル}−6−ジメチルアミノフタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェニル−1−フェニルエチレン−2−イル)フタリド、
3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1−p−ジメチルアミノフェニル−1−p−クロロフェニルエチレン−2−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3−(4’−ジメチルアミノ−2’−メトキシ)−3−(1’’−p−ジメチルアミノフェニル−1’’−p−クロロフェニル−1’’,3’’−ブタジエン−4’’−イル)ベンゾフタリド、
3−(4’−ジメチルアミノ−2’−ベンジルオキシ)−3−(1’’−p−ジメチルアミノフェニル−1’’−フェニル−1’’,3’’−ブタジエン−4’’−イル)ベンゾフタリド、
3−ジメチルアミノ−6−ジメチルアミノ−フルオレン−9−スピロー3’(6’−ジメチルアミノ)フタリド、
3,3−ビス{2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテニル}−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
3−ビス{1,1−ビス(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル}−5,6−ジクロロ−4,7−ジブロモフタリド、
ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−1−ナフタレンスルホニルメタン、
ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−1−p−トリルスルホニルメタン等。
【0012】
また、本発明の感熱記録層で用いる顕色剤としては、前記ロイコ染料を接触時発色させる電子受容性の種々の化合物、例えばフェノール性化合物、チオフェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその金属塩等が好ましく適用され、その具体例としては以下に示すようなものが挙げられる。
【0013】
4,4’−イソプロピリデンビスフェノール、
4,4’−イソプロピリデンビス(o−メチルフェノール)、
4,4’−セカンダリーブチリデンビスフェノール
4,4’−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブチルフェノール)、
4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、
4,4’−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、
2,2’ーメチレンビス(4−エチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、
4,4’−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−2−メチルフェノール)、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシャリブチルフェニル)ブタン、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、
4,4’−チオビス(6−ターシャリーブチル−2−メチルフェノール)、
4,4’−ジフェノールスルホン、
4−イソプロポキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、
4−ベンジルオキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、
4,4’−ジフェノールスルホキシド、
P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、
P−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、
プロトカテキユ酸ベンジル、
没食子酸ステアリル、
没食子酸ラウリル、
没食子酸オクチル、
1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、
1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペンタン、
1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパン、
1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒドロキシプロパン、
N,N’−ジフェニルチオ尿素、
N,N’−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、
サリチルアニリド、
5−クロロ−サリチルアニリド、
2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、
2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、
1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、
ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシウム等の金属塩、
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステル、
ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエステル、
1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、
1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、
2,4’−ジフェノールスルホン、
3,3’−ジアリル−4,4’−ジフェノールスルホン、
α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチルトルエン、
チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、
テトラブロモビスフェノールA、
テトラブロモビスフェノールS、
4,4’−チオビス(2−メチルフェノール)、
4,4’−チオビス(2−クロロフェノール)等。
【0014】
また、本発明においては、感度向上剤として種々の熱可融性物質を使用することができ、その具体例としては以下に示すものが挙げられるが、これに限られるわけでわない。ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パルチミン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、パルチミン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p−ベンジルビフェニル、ターフェニル、トリフェニルメタン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β−ベンジルオキシナフタレン、β−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフト酸フェニル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチル、ジフェニルカーボネート、グレヤコールカーボネート、テレフタル酸ジベンシル、テレフタル酸ジメチル、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−ジベンジロキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,4−ジフェノキシ−2−ブテン、1,2−ビス(4−メトキシフェニルチオ)エタン、ジベンゾイルメタン、1,4−ジフェニルチオブタン、1,4−ジフェニルチオ−2−ブテン、1,3−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェル、p−アリールオキシプフェニル、p−プロパギルオキシビフェニル、ジベンゾイルオキシメタン、ジベンゾイルオキシプロパン、ジベンジルジスルフィド、1,1−ジフェニルエタノール、1,1−ジフェニルプロパノール、p−ベンジルオキシベンジルアルコール、1,3−フェノキシ−2−プロパノール、N−オクタデシルカルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、N−オクタデシルカルバモイルベンゼン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)プロパン、1,5−ビス(4−メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタン、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ビス(4−メチルベンジル)、シュウ酸ビス(4−クロロベンジル)等。
【0015】
本発明の感熱記録材料を製造するために、ロイコ染料及び顕色剤を支持体上に結合支持させる場合、慣用の種々の結合剤を適宜用いることができ、その具体例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0016】
ポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マイレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のエマルジョンやスチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックス等。
【0017】
なお、本発明において前記ロイコ染料及び顕色剤とともに、必要に応じこの種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例えば填料、界面活性剤、滑剤、圧力発色防止剤等を併用することができる。この場合、填料としては、例えば炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン軽樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができ、滑剤としては高級脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、動物性、植物性、鉱物性または石油系の各種ワックス類等が挙げられる。
【0018】
さらに、本発明の感熱材料は記録画像の保存安定性を向上させたり、記録材料への筆記性向上等の目的により、感熱発色層の上に保護層を設けることも可能であるが、この場合、保護層を構成する成分としては前記の顔料、結合剤(バインダ)、熱可溶性物質等を用いることができる。また層構成に関しては、単層でも多層でもよく、必要に応じて支持体上に下引き層を設けることができる。
【0019】
【実施例】
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明する。尚、以下に示す部及び%はいずれも重量基準である。
【0020】
実施例1〜8、比較例1〜2
[A液]
3−ジブチルアミノ−6−メチル−N−7−アニリノ 20部
フルオラン−A
ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部
水 60部
[B液]
4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスルホン 20部
ポリビニルアルコールの10%水溶液 25部
水 50部
[C液]
炭酸カルシウム 20部
メチルセルローズの5%水溶液 20部
水 60部
上記の混合物のそれぞれを磁性ボールミル中で2日間粉砕して[A液]、[B液]、[C液]を調整した。
次に[A液]15部、[B液]45部、[C液]45部及びイソブチレン/無水マレイン酸共重合体の20%アルカリ水溶液10部を混合して感熱発色層形成液[D液]とした。
[E液]
ポリビニルアルコール10%水溶液 50部
炭酸カルシウム 2.5部
ステアリン酸亜鉛 0.2部
水 47.3部
上記の混合物のそれぞれを磁性ボールミル中で2日間粉砕して[E液]を調整し、[E液]にポリアミドエピクロルヒドリン共重合物を固形分で[E液]中のポリビニルアルコールの1.0部に対して0.4部になるように添加し、オーバーコート層形成液[F液]とした。
[G液]
ポリビニルアルコール10%水溶液 10部
表1記載の澱粉及び澱粉誘導体 10部
水 80部
上記の混合物を撹拌し、澱粉及び澱粉誘導体の懸濁液を調整し、〔澱粉懸濁液〕とした。
また、
[H液]
ポリビニルアルコール10%水溶液 10部
表1記載の顔料 10部
水 80部
上記磁性ボールミル中で2日間粉砕して[H液]を調整した。
次に[G液]50部と[H液]50部を混合して、[I液]を調整した。
[感熱発色層の形成]
感熱発色層形成液[D液]を坪量50g/mの上質紙上に乾燥後の染料付着量が0.5g/mとなるように塗布乾燥して感熱発色層を設けた。
[オーバーコート層の形成]
オーバーコート層形成液[F液]を感熱発色層上に乾燥後の全付着量が2g/mとなるように塗布乾燥してオーバーコート層を設けた。
[バックコート層の形成]
前述の[G液]、[H液]、[I液]を各々支持体の裏面に塗布乾燥する事で各種バックコート層を形成した。
以上のようにして作製した感熱記録材料にカレンダー掛けして評価サンプルを作製した。
その評価結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
Figure 0003569043
【0022】
〈ワープロ搬送性評価〉
実施例及び比較例の評価サンプルをA4サイズにカットし、リコー製ワードプロセッサー(NT−350)にて、オートシートフィダーを用いて30枚連続印字を行ない、その状況を目視観察する。
◎ : エラーがない
○ : エラーが1〜3枚
○〜△:エラーが4〜5枚
△ : エラーが5〜7枚
× : エラーが7枚以上
ここで言うエラーとは重送、ジャム、紙の不送り等を言う。
【0023】
〈静摩擦係数の測定〉
協和界面科学製、静動摩擦係数測定器DF−PM−SSにて、点接触荷重100gの条件で測定を行った。
【0024】
表1に示したように、本発明の感熱記録材料は、表面と裏面との間のすべり性が良好であることから、搬送性に優れた感熱記録材料であることが判る。
従って、本発明の感熱記録材料は、シート状で自動粉紙装置に装着しても、紙詰りがなく紙送りがスムースに行なえるという利点を有する。

Claims (4)

  1. 電子供与性の無色のロイコ染料と電子受容性の顕色剤とを主成分とする感熱記録層を支持体上に形成し、その反対側にバックコート層を設けた感熱記録材料における裏面静摩擦係数の表面静摩擦係数に対する比(裏面静摩擦係数/表面静摩擦係数)の比が0.5〜2.0であり、前記バックコート層中に澱粉(生澱粉を除く)又は澱粉誘導体粒子を含有する事を特徴とし、良好な滑り特性を示す感熱記録材料。
  2. 前記バックコート層に含有される澱粉又は澱粉誘導体粒子の体積平均粒子径が4μm以上であることを特徴とする請求項1記載の感熱記録材料。
  3. 前記バックコート層に含有される澱粉又は澱粉誘導体粒子の体積平均粒子径が、バックコート層の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の感熱記録材料。
  4. シート状で、自動給紙により用いる事を特徴とする請求項1、2又は3記載の感熱記録材料。
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