JP3568159B2 - 三次元地図オブジェクト表示装置および方法、およびその方法を用いたナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、三次元表示装置および方法と、その方法を用いたナビゲーション装置とに関し、より特定的には、三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示する装置および方法と、その方法を用いてナビゲーションを行う装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のナビゲーション装置では、三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示する方法として、次の2つのうち、どちらかの方法を用いていた。
図19は、従来のナビゲーション装置で用いられていた、三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示する2つの方法を説明するための図である。図19(A)には、三次元地図の上に重ねて、不透明な誘導案内看板を表示する方法が示されている。図19(B)には、三次元地図の上に重ねて、半透明な誘導案内看板を表示する方法が示されている。
【0003】
図19(A),(B)に共通して、ディスプレイには三次元地図が表示されており、その上に重ねて、誘導案内看板が表示されている。この誘導案内看板は、各々が1つ1つの車線と対応する複数の矢印が看板に記された車線案内看板であって、最も右側にある矢印だけが他の矢印と異なる色に着色されている。この異なる色に着色された矢印が、ユーザ(車両)の進むべき車線(方向)を視覚的に表現している。
【0004】
従来のナビゲーション装置では、ユーザ(車両)の現在位置と目的地とに基づいて最適経路の探索が行われ、その最適経路に添って目的地へとユーザを誘導案内するための上記のような看板が、三次元地図の上に重ねて表示される。ユーザは、三次元地図と、その上に重ねて表示されている看板に記された誘導案内とを見ながら、車線変更や右折・左折等の運転操作を行い、それによって、目的地へと到達することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図19(A)の方法では、誘導案内看板が不透明なので、その看板はよく見えるものの、その看板に遮られてその看板の先にある道路や建物(つまり、三次元地図に記載されている道路や建物のうち、誘導案内看板の下にあるもの)が全く見えなくなる。その結果、その看板の示す誘導案内に従って適切な運転を行うのが困難となる場合があった。具体的には、図19(A)のように右折を示す誘導案内看板が表示されていても、三次元地図に記載されている右折すべき交差点が誘導案内看板に隠れて見えないので、ユーザは、現在位置から交差点までの距離感がわからず、誘導案内の通りにうまく右折できない場合があった。
【0006】
一方、図19(B)の方法では、誘導案内看板が半透明なので、その看板の先にある道路や建物はその看板を透かして視認できるものの、今度はその看板自体が判然としなくなる。その結果、看板に記された誘導案内を見落としたり、看板にどのような誘導案内が記されているのかがよくわからないが場合があった。
すなわち、図19(A),(B)どちらの方法を用いても、適切な誘導案内を行えない場合があった。
【0007】
そして、このような問題点は、ナビゲーションのために三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示する場合だけでなく、単に、三次元地図の上に重ねて、特定の建造物、すなわち三次元地図に予め記載されている道路や建物以外の建造物―書店やコンビニ等の入居したビルや、ガソリンスタンド、駐車場など―や、進入禁止等の交通規制を示す道路標識を表示する場合においても生じ得る。すなわち、特定建造物や道路標識を不透明表示すると、三次元地図の一部が特定建造物や道路標識に隠れるので、三次元地図に記載されている道路や建物の一部が見えなくなり、特定建造物や道路標識を半透明表示すると、今度は、その特定建造物が何であるか(どのような店舗が入居しているか)や、その道路標識がどのような交通規制を示しているのかがわかりにくくなる。
【0008】
それゆえに、本発明の目的は、三次元地図の上に重ねて誘導案内看板や特定建造物、道路標識など(以下、これらを「オブジェクト」と総称する)を表示する際、そのオブジェクトが表現しようとする事象(ここでいう事象は、オブジェクトが誘導案内看板の場合は進むべき方向であり、特定建造物の場合は、例えばその建造物が何であるかやそこにどのような店舗が入居しているかであり、道路標識の場合は、進入禁止や速度制限などの交通規制である)をユーザにはっきりと伝えることができ、しかも、三次元地図に元々記載されている道路や建物がオブジェクトに隠れて見えなくなることのないような三次元地図オブジェクト表示装置および方法、およびその方法を用いたナビゲーション装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、三次元地図の上に重ねて、ユーザに対し所定の事象を視覚的に伝えるためのオブジェクトを表示する装置であって、
オブジェクトは、複数のパートで構成されており、
各パートについて、描画情報と、そのパートの重要度に関連して不透明または非不透明に予め決められた透明度属性とを記憶する記憶手段、
三次元地図を表示する地図表示手段、および
記憶手段が記憶している各パートの描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、重要なパートが不透明であり、非重要なパートが非不透明であるようなオブジェクトを、地図表示手段が表示している三次元地図の上に重ねて表示するオブジェクト表示手段を備える。
【0010】
上記第1の発明では、重要なパートが不透明であり、非重要なパートが非不透明であるようなオブジェクトを三次元地図の上に重ねて表示するので、ユーザは、重要なパートを確実に視認することができ、しかも、非重要なパートを透かして三次元地図を見ることができる。すなわち、第1の発明に係る三次元地図オブジェクト表示装置は、三次元地図の上に重ねてオブジェクトを表示する際、そのオブジェクトが表現しようとする事象をユーザにはっきりと伝えることができ、かつ、三次元地図に元々記載されている道路や建物をも見えるように表示することができる。
【0011】
ここで、非不透明には、透明と半透明とがある。オブジェクトを透明表示する方法としては、オブジェクトをワイヤーフレームの態様で表示するなどの方法があり、半透明表示する方法としては、ワイヤーフレームの態様で表示されたオブジェクトに網掛けや色付けを施すなどの方法がある。
なお、ここでいう不透明は、透明度が0%の完全な不透明に限定されるわけではない。同様に、透明も、透明度が100%の完全な透明に限定されるわけではない。すなわち、少なくとも、半透明は透明よりも透明度が小さく、不透明は半透明よりも透明度が小さければよい。
【0012】
三次元地図は、あるエリア―地表を碁盤の目状に分割して得られる複数のエリアのいずれか―の地形を、そこにある道路や橋などの建造物も含めて立体的に表現した地図である。オブジェクトは、例えば誘導案内看板や特定建造物、道路標識などである。オブジェクトが表現しようとする事象は、オブジェクトが誘導案内看板の場合は進むべき方向であり、特定建造物の場合は、例えばその建造物が何であるかや、そこにどのような店舗が入居しているかなどであり、道路標識の場合は、速度制限や進入禁止などの交通規制である。
【0013】
誘導案内看板は、例えば、高速道路上でジャンクションの手前などに設置される車線変更案内看板、あるいは、一般道上で交差点の手前などに設置される道路案内看板などがその典型例であって、進むべき方向に沿ってユーザ(車両)を誘導案内するための図形(矢印など)や文字列(「右折せよ」などの文字列)と、それら図形や文字列が記される看板とからなる。
【0014】
特定建造物は、三次元地図に予め記載されている以外の建造物であって、例えば、書店やコンビニなどの店舗が入居したビルをはじめ、市役所や郵便局などの公共機関の建物、駐車場、ガソリンスタンドなどがその典型例である。特定建造物、例えば「書店の入居したビル」は、建造物本体(ビル)と、そのビルに書店が入居していることを視覚的に示す看板―「本」などが記されている―とからなる。
【0015】
道路標識は、速度制限標識や進入禁止標識などがその典型例であって、交通規制を視覚的に表現する図形や文字列(具体的には、よく知られた進入禁止を示す図形や、丸で囲まれた数字―制限速度を示す―など)と、それら図形や文字列が記される看板とからなる。
【0016】
そして、下記第3の発明のように、オブジェクトが誘導案内看板である場合、重要なパートは、図形および/または文字列と対応し、非重要なパートは、看板と対応しており、看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を設定し、図形および/または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を設定する。その結果、三次元地図の上に重ねて表示される本誘導案内看板では、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明となるので、ユーザは、誘導案内を示す図形および/または文字列を確実に視認することができ、しかも、看板―図形および/または文字列の記された部分を除く―を透かして三次元地図が見えるので、誘導案内に従ってどのような運転操作を行えばよいかが予めわかり、その結果、誘導案内に従って運転を行うのが容易になる。
【0017】
一方、下記第5の発明のように、オブジェクトが、看板の掲げられた特定建造物である場合、重要なパートは、看板と対応し、非重要なパートは、建造物本体と対応しており、看板については、予め決められた透明度属性として不透明を設定し、建造物本体については、予め決められた透明度属性として非不透明を設定する。その結果、三次元地図の上に重ねて表示される本特定建造物では、看板が不透明であり、建造物本体が非不透明となるので、ユーザは、その建造物が何であるか(あるいは、その建造物に何の店舗が入居しているか)を示す看板を確実に視認することができ、しかも、建造物本体―看板の掲げられた部分を除く―を透かして、三次元地図に記載されている道路や建物がよく見える。
【0018】
また、下記第8の発明のように、オブジェクトが道路標識である場合、重要なパートは、図形および/または文字列と対応し、非重要なパートは、看板と対応しており、看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を設定し、図形および/または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を設定する。その結果、三次元地図の上に重ねて表示される道路標識では、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明となるので、ユーザは、速度制限・進入禁止等の交通規制や道路案内などを示す図形および/または文字列を確実に視認することができ、しかも、看板―図形および/または文字列の記された部分を除く―を透かして三次元地図に記載されている道路や建物がよく見える。
【0019】
ところで、上記第1の発明では、重要なパートに対して、予め決められた透明度属性として不透明が設定されているが、下記第2の発明のように、この予め決められた透明度属性(デフォルト透明度属性)に加えて、所定の条件下でのみ有効な透明度属性としての非不透明をさらに設定してもよい。
【0020】
第2の発明は、第1の発明において、
記憶手段は、重要なパートについては、予め決められた透明度属性としての不透明に加え、所定の条件と、当該条件下でのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
オブジェクト表示手段は、重要なパートについて、当該条件が満足されているか否かを判定して、当該判定の結果が肯定である場合には、重要なパートを非不透明表示することを特徴とする。
【0021】
上記第2の発明では、通常は不透明表示される重要なパートが、所定の条件が満足されている場合に限って、非不透明表示される。これにより、非不透明表示されるパートの数が増えて、非不透明表示されるパートを透かして見える三次元地図の範囲がより拡がるので、三次元地図に記載されている道路や建物がさらによく見えるようになる。
【0022】
第3の発明は、第1の発明において、
オブジェクトが、看板と、当該看板に記されて誘導案内を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成される誘導案内看板であるとき、重要なパートは、図形および/または文字列と対応し、非重要なパートは、看板と対応し、
記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を記憶し、図形または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶し、
オブジェクト表示手段は、図形または文字列を不透明表示し、看板を非不透明表示することを特徴とする。
【0023】
第4の発明は、第1の発明において、
オブジェクトが、看板と、当該看板に記されて、各々が互いに異なる車線を表現する複数の矢印とで構成される車線案内看板であるとき、重要なパートは複数あって、各重要なパートが1つ1つの矢印と対応し、非重要なパートは、看板と対応し、
記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を記憶し、1つ1つの矢印については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶し、
オブジェクト表示手段は、1つ1つの矢印を不透明表示し、看板を非不透明表示することを特徴とする。
【0024】
第5の発明は、第1の発明において、
オブジェクトが、特定の建造物と、当該建造物に付随して設けられて当該建造物の属性を視覚的に表現する看板とで構成されるとき、重要なパートは、看板と対応し、非重要なパートは、特定の建造物と対応し、
記憶手段は、
特定の建造物については、予め決められた透明度属性として非不透明を記憶し、
看板については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶し、
オブジェクト表示手段は、看板を不透明表示し、特定の建造物を非不透明表示することを特徴とする。
【0025】
第6の発明は、第5の発明において、
いずれかの特定建造物を選択するための選択手段をさらに備え、
記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性としての不透明に加え、非選択である場合にのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
オブジェクト表示手段は、選択手段を通じて選択された特定建造物に付随する看板だけを不透明表示し、選択されなかった特定建造物に付随する看板を非不透明表示することを特徴とする。
【0026】
上記第6の発明では、いずれかの特定建造物が選択されると、その選択された特定建造物に掲げられている看板だけが不透明表示され、選択されなかった特定建造物に掲げられている看板は非不透明表示される。これにおり、ユーザは、選択された特定建造物の看板だけを、はっきりと視認することができるようになる。具体的には、例えば書店の入居したビルを探したいとき、「書店」を入力すれば、「書店の入居したビル」に掲げられた看板だけが不透明表示されるので、ユーザは、書店の在処を素早く知ることができる。
【0027】
第7の発明は、第5の発明において、
記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性としての不透明に加え、所定の時間帯と、当該時間帯でのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
オブジェクト表示手段は、現在時刻が当該時間帯に含まれるか否かを判定して、当該判定の結果が肯定である場合には、看板を非不透明表示することを特徴とする。
【0028】
上記第7の発明では、通常は不透明表示される看板が、所定の時間帯に限って非不透明表示される。
すなわち、上記第5の発明では、特定建造物が「書店の入居したビル」であるとき、典型的には、ビルは常に非不透明表示され、看板は常に不透明表示される。これに対して、第7の発明では、ビルが常に非不透明表示される点は同じだが、看板については、現在時刻が所定の時間帯(典型的には、その書店が閉店中であるような時間帯)に含まれる場合に限って、不透明でなく非不透明表示される。これにより、非不透明表示されるパートが多くなり、非不透明表示されるパートを透かして見える三次元地図の範囲がより拡がるので、三次元地図に元々記載されている道路や建物が、さらによく見えるようになる。
【0029】
第8の発明は、第1の発明において、
オブジェクトが、看板と、当該看板に記されて交通規制を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成される道路標識であるとき、重要なパートは、図形および/または文字列と対応し、非重要なパートは、看板と対応し、
記憶手段は、
看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を記憶し、
図形および/または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶し、
オブジェクト表示手段は、看板を非不透明表示し、図形および/または文字列を不透明表示することを特徴とする。
【0030】
第9の発明は、第8の発明において、
記憶手段は、図形および/または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶するのに加えて、所定の時間帯と、当該時間帯でのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
オブジェクト表示手段は、図形および/または文字列について、現在時刻が当該時間帯に含まれるか否かを判定して、当該判定の結果が肯定である場合には、当該図形および/または文字列を非不透明表示することを特徴とする。
【0031】
上記第9の発明では、通常は不透明表示される図形および/または文字列が、所定の時間帯に限って非不透明表示される。
すなわち、上記第8の発明では、オブジェクトが道路標識であるとき、典型的には、図形および/または文字列は常に非不透明表示され、看板は常に不透明表示される。これに対して、第9の発明では、看板が常に非不透明表示される点は同じだが、図形および/または文字列については、現在時刻が所定の時間帯(典型的には、その図形および/または文字列が示す交通規制の解除されるような時間帯―例えば夜間や休日など―に該当する場合)に含まれる場合に限って、不透明でなく非不透明表示される。これにより、非不透明表示されるパートが増えて、非不透明表示されるパートを透かして見える三次元地図の範囲がより拡がるので、三次元地図に元々記載されている道路や建物が、さらによく見えるようになる。
【0032】
第10の発明は、三次元地図の上に重ねて、ユーザに対し所定の事象を視覚的に伝えるためのオブジェクトを表示する方法であって、
オブジェクトは、複数のパートで構成されており、
各パートについて、描画情報と、そのパートの重要度に関連して不透明または非不透明に予め決められた透明度属性とを記憶する記憶ステップ、
三次元地図を表示する地図表示ステップ、および
記憶ステップを通じて記憶している各パートの描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、重要なパートが不透明であり、非重要なパートが非不透明であるようなオブジェクトを、地図表示ステップを通じて表示している三次元地図の上に重ねて表示するオブジェクト表示ステップを備える。
【0033】
上記第10の発明は、第1の発明に係る三次元地図オブジェクト表示装置と対応する三次元地図オブジェクト表示方法である。
【0034】
第11の発明は、三次元地図の上に重ねて、ユーザに対し所定の事象を視覚的に伝えるためのオブジェクトを表示する装置に備わるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
オブジェクトは、複数のパートで構成されており、
各パートについて、描画情報と、そのパートの重要度に関連して不透明または非不透明に予め決められた透明度属性とを記憶する記憶ステップ、
三次元地図を表示する地図表示ステップ、および
記憶ステップを通じて記憶している各パートの描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、重要なパートが不透明であり、非重要なパートが非不透明であるようなオブジェクトを、地図表示ステップを通じて表示している三次元地図の上に重ねて表示するオブジェクト表示ステップを備える。
【0035】
上記第11の発明は、第1の発明に係る三次元地図オブジェクト表示装置と対応する三次元地図オブジェクト表示プログラムである。
【0036】
第12の発明は、三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示することによりナビゲーションを行う装置であって、
誘導案内看板が、看板と、当該看板に記されて誘導案内を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成されており、
看板については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての非不透明とを記憶し、図形および/または文字列については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての不透明とを記憶する記憶手段、
三次元地図を表示する地図表示手段、および
記憶手段が記憶している描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明であるような誘導案内看板を、地図表示手段が表示している三次元地図の上に重ねて表示する誘導案内看板表示手段を備える。
【0037】
上記第12の発明では、看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を設定し、図形および/または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を設定する。その結果、三次元地図の上に重ねて表示される本誘導案内看板では、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明となるので、ユーザは、誘導案内を示す図形および/または文字列を確実に視認することができ、しかも、看板―図形および/または文字列の記された部分を除く―を透かして三次元地図が見えるので、誘導案内に従ってどのような運転操作を行えばよいかが予めわかり、その結果、誘導案内に従って運転を行うのが容易になる。
【0038】
ところで、上記第12の発明において、誘導案内看板として、各々が互いに異なる車線を表現する複数の矢印が記された車線案内看板を用いることができる。すなわち、看板が非不透明であり、複数の矢印は全て不透明であって、進むべき方向を示す矢印だけが他の矢印と異なる色に着色された車線案内看板を三次元地図上に表示すれば、ユーザは、誘導案内を示す矢印を確実に視認することができ、しかも、看板―矢印の記された部分を除く―を透かして道路や建物を見ることができる。これに対して、下記第13の発明では、複数の矢印のうち進むべき方向を示す矢印だけが不透明であり、それ以外の矢印は非不透明であるような車線案内看板を表示する。
【0039】
第13の発明は、第12の発明において、
図形および/または文字列は、各々が互いに異なる車線を視覚的に表現する複数の矢印であり、
車両の現在位置に基づいて最適経路を探索することによって、当該車両の進むべき方向を決定して、誘導案内看板表示手段に通知する探索手段をさらに備え、記憶手段は、1つ1つの矢印について、予め決められた透明度属性としての不透明を記憶するのに加えて、当該矢印の示す方向と、車両の進むべき方向が当該矢印の示す方向と不一致である場合にのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
誘導案内看板表示手段は、1つ1つの矢印について、車両の進むべき方向が当該矢印の示す方向と不一致である否かをそれぞれ判定して、当該判定の結果が否定である矢印を不透明表示し、肯定である矢印を非不透明表示することを特徴とする。
【0040】
上記第13の発明では、誘導案内看板として、複数の矢印のうち、進むべき方向を示す矢印だけが不透明であり、それ以外の矢印は非不透明であるような車線案内看板を三次元地図上に表示するので、ユーザは、進むべき方向を示す矢印(つまり誘導案内を理解するのに不可欠な矢印のみ)を確実に視認することができ、しかも、看板―進むべき方向を示す矢印の記された部分を除く―を透かして三次元地図を見ることができる。つまり、誘導案内看板として、前述したような、複数の矢印全てが不透明であって、進むべき方向を示す矢印だけが他と異なる色に着色されている車線案内看板を表示する場合と比べて、非不透明な矢印の数が多く、看板―不透明な矢印の記された部分を除く―を透かして見える三次元地図の範囲がより拡がるので、三次元地図に元々記載されている道路や建物がさらによく見える。その結果、誘導案内に従って運転を行うのが、さらに容易になる。
【0041】
第14の発明は、第12の発明において、
いずれかの特定建造物を目的地として選択するための選択手段をさらに備え、記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性としての不透明に加え、非選択である場合にのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
オブジェクト表示手段は、選択手段を通じて目的地に選択された特定建造物に付随する看板だけを非不透明表示し、選択されなかった特定建造物に付随する看板を非不透明表示することを特徴とする。
【0042】
上記第14の発明では、いずれかの特定建造物が目的地に選択されると、その目的地に選択された特定建造物に掲げられている看板だけが不透明表示され、選択されなかった特定建造物に掲げられている看板は非不透明表示される。これにおり、ユーザは、目的地に選択された特定建造物の看板だけを、はっきりと視認することができるようになる。具体的には、例えば、ある書店に行きたいとき、その「書店」の電話番号や住所等を入力すれば、該当する「書店の入居したビル」に掲げられた看板だけが不透明表示されるので、ユーザは、その書店の在処を素早く知ることができる。
【0043】
第15の発明は、三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示することによりナビゲーションを行う方法であって、
誘導案内看板が、看板と、当該看板に記されて誘導案内を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成されており、
看板については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての非不透明とを記憶し、図形および/または文字列については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての不透明とを記憶する記憶ステップ、
三次元地図を表示する地図表示ステップ、および
記憶ステップを通じて記憶している描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明であるような誘導案内看板を、地図表示ステップを通じて表示している三次元地図の上に重ねて表示する誘導案内看板表示ステップを備える。
【0044】
上記第15の発明は、第12の発明に係るナビゲーション装置と対応するナビゲーション方法である。
【0045】
第16の発明は、三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示することによりナビゲーションを行う装置に備わるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
誘導案内看板が、看板と、当該看板に記されて誘導案内を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成されており、
看板については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての非不透明とを記憶し、図形および/または文字列については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての不透明とを記憶する記憶ステップ、
三次元地図を表示する地図表示ステップ、および
記憶ステップを通じて記憶している描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明であるような誘導案内看板を、地図表示ステップを通じて表示している三次元地図の上に重ねて表示する誘導案内看板表示ステップを備える。
【0046】
上記第16の発明は、第12の発明に係るナビゲーション装置と対応するナビゲーションプログラムである。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車載ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図1において、本ナビゲーション装置は、制御部9と、記憶部4と、入力部5と、出力部6と、位置検出部7と、通信部8とを備えている。
【0048】
本ナビゲーション装置では、制御部9が、他の各部(記憶部4、入力部5、出力部6、位置検出部7および通信部8)を制御することにより、例えば車両の現在位置を特定して経路探索を行ったり、地図や案内などの画像を表示したりといったナビゲーション機能が実現される。
【0049】
制御部9は、CPU1と、RAM2と、ROM3とを含む。ROM3には、所定のプログラムが格納されており、CPU1がRAM2を作業領域として利用しつつROM3内のプログラムを実行することによって、上記の制御を行うことができる。
【0050】
記憶部4は、例えばCD−ROMやDVD、ハードディスク等の記憶媒体によって実現され、経路探索や誘導案内を行うための各種情報・画像データなどが格納されている。
【0051】
図2は、図1の記憶部4のメモリマップを示す図である。図2に示すように、記憶部4には、各々が1つ1つのエリアと対応する複数の三次元地図を描画するための情報(三次元地図情報11)と、各々が1つ1つの誘導案内看板や道路標識、特定の建造物と対応する複数のオブジェクトを描画するための情報(オブジェクト情報12)と、画像データ13とが記憶されている。
【0052】
ここでいう三次元地図は、あるエリア―地表を碁盤の目状に分割して得られる複数のエリアのいずれか―の地形を、そこにある道路や橋などの建造物も含めて立体的に表現した地図である。
一方、誘導案内看板は、例えば、高速道路上でジャンクションの手前などに設置される車線変更案内看板、あるいは、一般道上で交差点の手前などに設置される道路案内看板などがその典型例である。道路標識は、例えば、速度制限標識や進入禁止標識などがその典型例である。特定の建造物は、三次元地図に予め記載されている以外の建造物であって、例えば、書店やコンビニなどの店舗が入居したビルをはじめ、市役所や郵便局などの公共機関の建物、駐車場、ガソリンスタンドなどがその典型例である。
【0053】
オブジェクトは、複数のパートからなる。例えば、誘導案内看板は、進むべき方向に沿ってユーザ(車両)を誘導案内するための図形(矢印など)や文字列(「右折せよ」などの文字列)と、それら記号や文字列が記される看板とからなる。同様に、道路標識は、交通規制を視覚的に表現する図形や文字列(具体的には、よく知られた進入禁止を示す図形や、丸で囲まれた数字―制限速度を示す―など)と、それら図形や文字列が記される看板とからなる。特定建造物、例えば「書店の入居したビル」は、ビル本体と、そのビルに書店が入居していることを視覚的に示す看板―「本」などが記されている―とからなる。
【0054】
本ナビゲーション装置は、上記のような誘導案内看板等を三次元地図の上に重ねて表示することによって、これから進むべき方向、すなわち最適経路に沿った方向へとユーザ(車両)を案内誘導する。
【0055】
さらに、本ナビゲーション装置は、このナビゲーション機能とは別の機能として、現在位置周辺にある道路標識や特定建造物(三次元地図に載っていない店舗や駐車場等)と対応するオブジェクトを三次元地図の上に重ねて表示することによって、ユーザに対して現在位置付近における制限速度や進入禁止等を告知したり、現在位置付近にある特定建造物の位置や、その建造物が何であるか(またはその建造物にどのような店舗が入居しているか)を通知する機能をも持つ。
【0056】
そして、本ナビゲーション装置の最も重要な特徴は、前述のようなオブジェクトを構成する1つ1つのパートについて、そのパートの重要度に関連して不透明または非不透明に予め決められた透明度属性を設定する点である。それによって、重要なパートが不透明であり、非重要なパートが非不透明であるようなオブジェクトを、三次元地図の上に重ねて表示することができる。
【0057】
例えば、オブジェクトが誘導案内看板であるとき、重要なパートは、図形および/または文字列と対応し、非重要なパートは、看板と対応する。看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を設定し、図形または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を設定する。そうすれば、三次元地図の上に重ねて、図形または文字列が不透明表示され、看板が非不透明表示されるので、ユーザは、誘導案を視覚的に表現する図形や文字列をはっきり視認することができ、しかも、非不透明な看板を通して看板の下の三次元地図(看板の先にある道路や建物)を見ることができる。
【0058】
同様に、オブジェクトが「書店の入居したビル」であるとき、重要なパートは、看板と対応し、非重要なパートは、ビルと対応する。ビルについては、予め決められた透明度属性として非不透明を記憶し、看板については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶する。そうすれば、三次元地図の上に重ねて、看板が不透明表示され、ビルが非不透明表示されるので、ユーザは、そのビルに書店が入居していることを示す看板をはっきり視認することができ、しかも、非不透明なビルを通してその先にある道路や橋等を見ることができる。
【0059】
なお、ここでいう非不透明には、透明と半透明とがある。オブジェクトを透明表示する方法としては、例えばオブジェクトをワイヤーフレームの態様で表示するなどの方法があり、半透明表示する方法としては、例えばワイヤーフレームの態様で表示されたオブジェクトに網掛けや色付けを施すなどの方法がある。
また、不透明は、透明度が0%の完全な不透明に限定されるわけではなく、透明も、透明度が100%の完全な透明に限定されるわけではない。例えば、「透明」が透明度95%であり、「半透明」が透明度30%であり、「不透明」が透明度5%であってもよい。すなわち、少なくとも、半透明は透明よりも透明度が小さく、不透明は半透明よりも透明度が小さければよい。
【0060】
再び図1において、入力部5は、キーボードやタッチパネル等によって実現され、ユーザの命令入力を受け付ける。出力部6は、例えばディスプレイによって実現され、前述のような三次元地図やオブジェクトを映像として出力する。位置検出部7は、例えばGPSレシーバによって実現され、(車両の)現在位置を検出する。通信部8は、例えば移動体電話によって実現され、(車両の)外部から、例えば交通情報や気象情報などの経路探索に必要な情報や、経路周辺にある店舗や駐車場に関する最新情報(営業時間など)を取得する。
【0061】
以上のように構成されたナビゲーション装置の動作について、以下に説明する。なお、ここでは、本装置が車両に搭載されているものとして説明する。
図3は、本ナビゲーション装置(に備わる制御部9)の動作を示すフローチャートである。図3において、本装置の電源が投入されると、最初、制御部9は、位置検出部7を通じ、車両の現在位置を取得する(ステップS1)。具体的には、位置検出部7がGPS衛星からの電波を受信して現在位置を算出し、その算出結果を制御部9に通知する。
次に、制御部9は、車両の現在位置付近の三次元地図を記憶部4から読み出して、出力部6を通じて出力、つまりディスプレイに表示する(ステップS2)。
【0062】
ここで、ステップS2の三次元地図表示処理を詳細に説明する。
図4は、図1の記憶部4に記憶されている1つ1つの三次元地図情報11の構成(A)と、その情報に基づいて描画される三次元地図の表示例(B)とを示す図である。図4(A)に示すように、記憶部4内の三次元地図情報11は、位置情報21―その三次元地図がどのエリアの地図であるかを特定可能な情報であって、例えば緯度経度によって表現される―と、そのエリアの三次元地図を描画するための描画情報22とを含んでいる。
【0063】
ステップS2の三次元地図表示処理では、最初、制御部9は、記憶部4内の1つ1つの三次元地図情報11に含まれている位置情報21を参照して、車両の現在位置を含むようなエリアと対応する三次元地図情報11を選択する。そして、その三次元地図情報11に含まれる描画情報22に基づいて、記憶部4内の画像データ13を用いつつ描画処理を行い、それにより得られた三次元地図を出力部6を通じて出力する。こうして、ディスプレイには、図4(B)のような三次元地図が表示される。
【0064】
再び図3において、次に、制御部9は、特定建造物の表示を行うか否かを判断する(ステップS3)。そして、その判断結果が肯定の場合、制御部9は、特定建造物の表示を行い(ステップS4)、その後ステップS5に進む。一方、その判断結果が否定の場合には、直接ステップS5に進む。なお、ステップS4の特定建造物表示処理の詳細については、後述する。
【0065】
次に、制御部9は、経路探索を行うか否かを判断する(ステップS5)。そして、その判断結果が否定の場合、ステップS1に戻る。
ステップS5の判断結果が肯定の場合、制御部9は、出発地および目的地の位置を取得する(ステップS6)。出発地の位置は、ステップS1で取得した現在位置であり、目的地の位置は、ユーザが入力部5を通じて入力したものであり、どちらの位置も、例えば緯度経度によって表現されている。
【0066】
次に、制御部9は、出発地から目的地に至る最適経路を探索する(ステップS7)。この経路探索には、よく知られたダイクストラ法をはじめ、様々な探索方法を用いることができる。
次に、制御部9は、ステップS2を通じて表示している三次元地図の上に重ねて、車両の進むべき方向を視覚的に示す誘導案内看板を表示をする(ステップS8)。
【0067】
ここで、ステップS8の誘導案内看板表示処理について、詳細に説明する。
図5は、図3のステップS8(誘導案内看板表示処理)の詳細を示すフローチャートである。図5において、制御部9は、最初、位置検出部7を通じ、車両の現在位置を取得する(ステップS21)。次に、制御部9は、ステップS7で探索した最適経路と、ステップS21で取得した現在位置とに基づいて、車両の進むべき方向を記述した誘導データを作成する(ステップS22)。具体的には、例えば、最適経路に沿って進むために車両が次の交差点を右折する必要がある場合、右折を示す誘導データが作成される。
【0068】
次に、制御部9は、ステップS22で作成した誘導データと対応する誘導案内看板を、出力部6を通じて出力する(ステップS23)。これにより、ステップS2を通じて表示されている三次元地図の上に重ねるようにして、車両の進むべき方向を示す誘導案内看板が表示される。その後、図3のフローに戻って、ステップS9が実行される(S9以降の処理については後述する)。
【0069】
次に、図5のステップS23(誘導案内看板出力処理)について詳細に説明する。ここでは、一例として、誘導案内看板が「各々が複数の車線と対応する複数の矢印の記された車線案内看板であって、進むべき車線(方向)と対応する矢印だけが他の矢印とは異なる色に着色された車線案内看板」の場合を説明する。
上記の「車線案内看板」は、看板と、その看板に記されて、各々が1つ1つの車線(進むべき方向)と対応する複数の矢印との2つのパートで構成される。
【0070】
図6は、図1の記憶部4に記憶されている誘導案内看板情報の構成(A)と、その情報に基づいて描画される看板の表示例(B)と、その看板が三次元地図の上に重ねて表示された様子(C)とを示す図である。
【0071】
図6(A)に示すように、記憶部4内の誘導案内看板情報は、その看板が誘導案内しようとする方向―例えば直進、右折および左折のうちいずれか―を示す情報(誘導方向情報31)と、その誘導案内看板を構成する1つ1つのパート―看板本体が1つのパートに該当し、そこに記される矢印が別の1つパートに該当する―に関する情報(パート情報32)とを含んでいる。
【0072】
そして、1つ1つのパート情報32は、そのパートを描画するための描画情報33―そのパートの形状や色彩などが含まれる―と、そのパートが不透明表示されるべきか非不透明表示されるべきかを示す透明度属性34とを含んでいる。
【0073】
図6に示されている例は、各々が互いに異なる1つの車線を表現する複数の矢印が看板に記された車線案内看板である。これら複数の矢印のうち最も右寄りの車線と対応する矢印だけが他と異なる色に着色されおり、ユーザは、この看板を見れば、着色された矢印と対応する最も右寄りの車線に添って進みつつ右折すればよいことがわかる。
【0074】
そして、図6(A)に示されているように、重要なパートである複数の矢印の透明度属性34として〔不透明〕が設定され、非重要なパートである看板の透明度属性34として〔半透明〕が設定されている。
【0075】
このように、矢印の透明度属性34が不透明、看板の透明度属性34が半透明に設定されているので、この車線案内看板は、図6(B)に示されるように、矢印が不透明表示され、看板が半透明表示される。
なお、ここでは、非重要なパートである看板の透明度属性34として〔半透明〕を設定し、その結果、看板が半透明表示されているが、代わりに、看板の透明度属性34として〔透明〕を設定することにより、看板が透明表示されるようにしても構わない。
【0076】
図7は、図5のステップS23(誘導案内看板出力処理)の詳細を示すフローチャートである。図7において、制御部9は、最初、ステップS22で作成した誘導データの示す方向と一致するような方向情報を含むオブジェクト情報12が記憶部4内に存在するか否かを判定する(ステップS31)。その判定結果が否定の場合、図3のフローに戻って、ステップS9を実行する。
【0077】
ステップS31の判定結果が肯定の場合、制御部9は、誘導データの示す方向と一致するような方向情報を含むオブジェクト情報12〔誘導案内看板〕を記憶部4から取得する(ステップS32)。次いで、そのオブジェクト情報12がパート情報32を含んでいるか否かを判定し(ステップS33)、判定結果が否定の場合、ステップS31に戻る。
【0078】
ステップS33の判定結果が肯定の場合、制御部9は、ステップS32で取得したオブジェクト情報12からパート情報32を取り出す(ステップS34)。そして、取り出した1つ1つのパート情報32に含まれる描画情報33および透明度属性34に従って、記憶部4に記憶されている画像データ13を用いつつ描画を行い、それにより得られた誘導案内看板を、出力部6を通じて出力する(ステップS35)。そして、ステップS33に戻って、上記と同様の処理を繰り返す。
【0079】
具体的には、ステップS34において、例えば図6(A)に示されるような看板の情報と矢印の情報との2つのパート情報32が取り出された場合、看板の透明度属性34が半透明であり、矢印の透明度属性34が不透明なので、それら透明度属性34に従って描画を行えば、図6(B)に示されるような、矢印が不透明で看板が半透明の誘導案内看板が得られる。
【0080】
このとき、図6(C)に示すように、出力先のディスプレイにはステップS2を通じて三次元地図が表示されており、この三次元地図の上に重ねて、誘導案内看板―半透明の看板に不透明な矢印が記されている―が表示される。図6(C)の看板では、全ての矢印が不透明であって、かつ、それら矢印のうち最も右寄りの1本だけが他と異なる色に着色されている(例えば、最も右寄りの矢印だけが赤に、残りの矢印は白に着色される)。この他と異なる色に着色された矢印によって、ユーザは、最適経路に沿って目的地に向かうためには、最も右側の車線に乗って進みつつ、次の交差点で右折すればよいことがわかる。
【0081】
上記の誘導案内看板の主たる特徴は、誘導案内を示す重要な矢印が不透明であり、非重要な看板―矢印の記された部分を除く―が半透明となっている点である。このような看板を三次元地図に重ねて表示すれば、看板の先にある道路や建物は透けて見えながら、しかも、矢印が道路や建物に紛れて不明瞭とならないようにすることができる。
【0082】
すなわち、前述したように、従来の、三次元地図に重ねるようにして誘導案内看板を表示することによって誘導案内を行うようなナビゲーション装置では、矢印も含めて全体が不透明な誘導案内看板を表示した場合、その看板はよく見えるが、その看板に遮られてその看板の先にある道路や建物が見えなくなり、一方、矢印も含めて全体が半透明(もしくは透明)な誘導案内看板を表示すれば、その看板の先にある道路や建物は見えるものの、今度はその看板自体が判然としなくなるので、誘導案内看板に従って運転を行うのが困難となる不都合があった。
【0083】
これに対して、本ナビゲーション装置において三次元地図の上に重ねて表示される本誘導案内看板では、矢印だけが不透明であり、矢印を除く看板が半透明(もしくは透明)なので、誘導案内を示す矢印を確実に視認することができ、しかも、矢印を除く看板を透かしてその先にある道路や建物が見えるので、誘導案内に従ってどのような運転操作を行えばよいかが予めわかり、その結果、誘導案内に従って運転を行うのが容易になる。
【0084】
再び図3において、次に、制御部9は、目的地に到着したか否かを判断する(ステップS9)。そして、その判断結果が肯定の場合、ステップS1に戻る。
ステップS9の判断結果が否定の場合、制御部9は、位置検出部7を通じて車両の現在位置を取得し(ステップS10)、次いで、車両の現在位置が経路から外れているか否かを判定する(ステップS11)。そして、その判定結果が否定であれば、ステップS8に戻って、先に探索した最適経路に沿って引き続き誘導案内を行う。
【0085】
ステップS11の判定結果が肯定の場合、制御部9は、ステップS7に戻って、経路探索をやり直し、以降、新たに探索した最適経路に沿って誘導案内を行う。
以上のナビゲーション処理は、装置の電源が切断されるまで継続して行われる。
【0086】
次に、図3のステップS4の特定建造物表示処理の詳細について説明する。
図8は、図3のステップS4(特定建造物表示処理)の詳細を示すフローチャートである。図8において、制御部9は、最初、位置検出部7を通じ、車両の現在位置を取得する(ステップS41)。次に、制御部9は、ステップS41で取得した現在位置の周辺にある特定建造物を、出力部6を通じて出力する(ステップS42)。これにより、ステップS2を通じて表示されている三次元地図の上に重ねるようにして特定建造物が表示される。その後、図3のフローに戻って、ステップS5が実行される(以降の処理については前述した)。
【0087】
次に、図8のステップS42の特定建造物出力処理の詳細について説明する。ここでは、一例として、特定建造物が「書店の入居したビル」の場合を説明する。「書店の入居したビル」は、ビル本体と、そのビルに掲げられてそのビルに書店が入居していることを示す看板との2つのパートで構成される。
【0088】
図9は、図1の記憶部4に記憶されているオブジェクト情報12〔書店の入居したビル〕の構成(A)と、その情報に基づいて描画される「書店の入居したビル」の表示例(B)と、その「書店の入居したビル」が三次元地図の上に重ねて表示された様子(C)とを示す図である。
【0089】
図9(A)に示すように、記憶部4内のオブジェクト情報12〔書店の入居したビル〕は、そのオブジェクトの位置を示す情報(位置情報41)と、そのオブジェクトを構成する1つ1つのパート―ビル本体が1つのパートに該当し、ビルに掲げられる看板が別の1つパートに該当する―に関する情報(パート情報42)とを含んでいる。
【0090】
1つ1つのパート情報42は、そのパートを描画するための描画情報43―そのパートの形状や色彩などが含まれる―と、そのパートが不透明表示されるべきか非不透明表示(ここではワイヤーフレームによる透明表示)されるべきかを示す透明度属性44とを含んでいる。
【0091】
そして、図9(A)に示されているように、重要なパートである看板の透明度属性44として〔不透明〕が設定され、非重要なパートであるビル本体の透明度属性44として〔透明〕が設定されている。
【0092】
その結果、図9(B)示されるように、「書店の入居したビル」は、ビル本体が例えばワイヤーフレームで三次元的に透明表示される一方、看板―ここでは「本」なる文字が記されている―は、不透明表示されている。
【0093】
図10は、図8のステップS42(特定建造物出力処理)の詳細を示すフローチャートである。図10において、制御部9は、最初、ステップS41で取得した現在位置の周辺に位置する特定建造物に関するオブジェクト情報12が記憶部4内に存在するか否かを判定する(ステップS51)。その判定結果が否定の場合、図3のフローに戻って、ステップS5を実行する。
【0094】
ステップS51の判定結果が肯定の場合、制御部9は、現在位置周辺の所定領域内に含まれるような位置情報41を含むオブジェクト情報12〔書店の入居したビル〕を記憶部4から取得する(ステップS52)。次いで、そのオブジェクト情報12がパート情報42を含んでいるか否かを判定し(ステップS53)、判定結果が否定の場合、ステップS51に戻る。
【0095】
ステップS53の判定結果が肯定の場合、制御部9は、ステップS52で取得したオブジェクト情報12からパート情報42を取り出す(ステップS54)。そして、取り出した1つ1つのパート情報42に含まれる描画情報43および透明度属性44に従って、記憶部4に記憶されている画像データ13を用いつつ描画を行い、それにより得られた特定建造物を、出力部6を通じて出力する(ステップS55)。そして、ステップS53に戻って、上記と同様の処理を繰り返す。
【0096】
具体的には、ステップS54において、例えば図9(A)に示されるようなビル本体の情報と看板の情報と2つのパート情報42が取り出された場合、ビルの透明度属性44が透明であり、看板の透明度属性44が不透明なので、それら透明度属性44に従って描画を行えば、図9(B)に示されるような、ビル本体が透明で看板が不透明であるような「書店の入居したビル」が得られる。
【0097】
このとき、図9(C)に示すように、出力先のディスプレイにはステップS2を通じて三次元地図が表示されており、この三次元地図の上に重ねて、特定建造物である「書店の入居したビル」―透明(ワイヤーフレームで表現された透明なビルに、不透明な看板が掲げられている―が表示される。図9(C)の看板には文字「本」が記されており、この看板によって、ユーザは、三次元地図上で書店の位置を知ることができる。
【0098】
上記の特定建造物「書店の入居したビル」の主たる特徴は、そのビルに書店が入居していることを示す重要な看板が不透明であり、非重要なビル本体―看板を除く―が透明となっている点である。このような特定建造物「書店の入居したビル」を三次元地図に重ねて表示すれば、そのビルの先にある道路や他の建物はビル本体を透かして見えながら、看板が道路や建物に紛れて不明瞭とならないようにすることができる。
【0099】
すなわち、前述したように、従来、三次元地図に重ねるようにして特定建造物を表示する場合、看板も含めて全体が不透明な特定建造物を表示すれば、その建造物はよく見えるものの、その建造物に遮られてその建造物の先にある道路や建物が見えなくなり、一方、看板も含めて全体が透明(もしくは半透明)な特定建造物を表示すれば、その建造物の先にある道路や他の建物は見えるものの、今度はその建造物が何であるかを示す看板が判然としなくなって、その建造物の把握に支障が出る不都合があった。
【0100】
これに対して、本ナビゲーション装置において、三次元地図の上に重ねて表示される特定建造物では、看板だけが不透明であり、建造物本体が透明(もしくは半透明)なので、その建造物が何であるか(何の店舗が入居しているか)を理解するのに不可欠な看板を確実に視認することができ、しかも、看板を除く建造物本体を透かして道路や他の建物が見えるので、その特定建造物の三次元地図上での位置を把握することができる。
【0101】
なお、本実施形態では、三次元地図の上に重ねて特定建造物「書店の入居したビル」を表示する場合について説明したが、速度制限標識や進入禁止標識等の道路標識や道路案内看板を表示する場合も同様である。速度制限標識の表示例を図11に、道路案内看板の表示例を図12に示す。
【0102】
図11の標識では、制限速度を視覚的に示す文字列「40」が重要なパートであり、「40」を囲む図形(丸い枠)が非重要なパートであり、その結果、文字列「40」が不透明表示され、それを囲む丸い枠は半透明表示される(あるいは、文字列「40」を除く看板全体―丸い枠も含めて―が半透明表示されてもよい)。図12の看板では、行き先を視覚的に示す文字列「〇〇〇」等が重要なパートであり、看板が非重要なパートであり、その結果、文字列「〇〇〇」等が不透明表示され、看板は半透明表示される。
【0103】
また、車線案内看板は、誘導案内看板としてでなく、特定建造物の場合と同様、単に表示される場合もある。すなわち、前述した誘導案内看板としての車線案内看板(図6参照)では、各々が1つ1つの車線と対応する複数の矢印のうち、進むべき方向を示す矢印だけが他と異なる色に着色されていたが、特定建造物として表示される車線案内看板では、どの矢印も同じ色(例えば白色)に着色されている。比較のため、図13に、三次元地図の上に重ねて単に表示される場合の車線案内看板について、その看板の情報(オブジェクト情報12〔車線案内看板〕)の構成(A)と、その看板の表示例(B)と、その看板を三次元地図の上に重ねて表示した様子(C)とを示しておく。
【0104】
誘導案内看板としての車線案内看板(図6)と、特定建造物としての車線案内看板(図13)との間の注意すべき相違は、前者の場合、オブジェクト情報12に方向情報31が含まれるのに対し、後者の場合、オブジェクト情報12に位置情報51が含まれる点である。
【0105】
以上のように、本実施形態によれば、三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示することによりナビゲーションを行う際、非重要なパートである看板については、予め決められた透明度属性34として非不透明を設定し、誘導案内を示す重要なパートである図形および/または文字列については、予め決められた透明度属性34として不透明を設定する。その結果、三次元地図の上に重ねて表示される本誘導案内看板では、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明となるので、ユーザは、誘導案内を示す図形および/または文字列を確実に視認することができ、しかも、看板―図形および/または文字列の記された部分を除く―を透かして三次元地図が見えるので、誘導案内に従ってどのような運転操作を行えばよいかが予めわかり、その結果、誘導案内に従って運転を行うのが容易になる。
【0106】
また、三次元地図の上に重ねて、看板の掲げられた特定建造物を単に表示する際には、非重要なパートである建造物本体については、予め決められた透明度属性44として非不透明を設定し、その建造物が何であるか(あるいは、その建造物にどのような店舗が入居しているか)を示す重要なパートである看板については、予め決められた透明度属性44として不透明を設定する。その結果、三次元地図の上に重ねて表示される本特定建造物では、看板が不透明であり、建造物本体が非不透明となるので、ユーザは、その建造物が何であるか(あるいは、その建造物に何の店舗が入居しているか)を示す看板を確実に視認することができ、しかも、建造物本体―看板の掲げられた部分を除く―を透かして、三次元地図に記載されている道路や建物がよく見える。
【0107】
また、三次元地図の上に重ねて道路標識や案内看板を単に表示する際には、非重要なパートである看板については、予め決められた透明度属性54として非不透明を設定し、交通規制や道路案内を示す重要なパートである図形および/または文字列については、予め決められた透明度属性54として不透明を設定する。その結果、三次元地図の上に重ねて表示される道路標識や案内看板では、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明となるので、ユーザは、速度制限・進入禁止等の交通規制や道路案内などを示す図形および/または文字列を確実に視認することができ、しかも、看板―図形および/または文字列の記された部分を除く―を透かして三次元地図に記載されている道路や建物がよく見える。
【0108】
なお、前述した特定建造物表示処理(図3のステップS4)では、現在位置の周辺にある特定建造物を表示する例を説明しているが、目的地が入力されるのを待って、目的地の周辺にある特定建造物を表示してもよい。
【0109】
また、現在位置や目的地とは無関係に、ユーザが所望の店舗を選択―例えば店舗名や住所、電話番号などを指定することによって選択―するのを受け、選択された店舗が入居している特定建造物を表示してもよい。この場合、ユーザが例えば「書店」を選択すれば、「書店の入居したビル」―看板が不透明で、ビル本体は透明―が三次元地図の上に重ねて表示される。
【0110】
あるいは、いずれかの特定建造物が目的地として選択されるのを受け、その目的地に選択された特定建造物を表示してもよい。具体例を挙げると、目的地―経路探索のための―を指定する方法の1つとして、ユーザが店舗の電話番号や建物の住所等を入力する方法が知られているが、こうして電話番号や住所を入力することによりいずれかの特定建造物が目的地に選択されるのを受け、その目的地に選択された特定建造物を表示してもよい。すなわち、例えば、ユーザがこれから行きたい目的地である「書店」の電話番号を入力すると、「書店の入居したビル」―看板が不透明で、ビル本体は透明―が三次元地図の上に重ねて表示される。
【0111】
このように、ステップS4の特定建造物表示処理では、三次元地図の上に重ねて表示する特定建造物を様々な基準で選択することができるが、どの特定建造物を表示するにしろ、看板を不透明表示し、建造物本体を非不透明表示する点に変わりはなく、そのための処理手順は、前述したものと同様である。
【0112】
さて、第1の実施形態では、三次元地図の上に重ねて表示されるオブジェクト(具体的には、ナビゲーションのための誘導案内看板のほか、特定建造物や道路標識など)を構成する各パートの透明度属性は、そのパートが重要か非重要かによって、不透明または非不透明のいずれかに予め決められており、その透明度属性が変化することはなかった。これに対し、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様、各パートの透明度属性は、そのパートが重要か非重要かによって、不透明または非不透明のいずれかに予め決められてはいるものの、第1の実施形態と異なり、重要なパートが所定の条件下で非重要となるのに応じて、そのパートの透明度属性を不透明から非不透明へと動的に変更する。
【0113】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るナビゲーション装置の構成は、第1の実施形態と同様であり、図1に示されている。図1の各部の動作は、以下に説明する点を除いて、第1の実施形態と同様である。すなわち、本実施形態では、第1の実施形態と同様の動作については、詳しい説明を省略し、相違点だけを詳細に説明する。
【0114】
図1の記憶部4のメモリマップは、第1の実施形態と同様であり、図2に示されている。図2の三次元地図情報11の構成は、第1の実施形態と同様であり、図4に示されている。
図2のオブジェクト情報12は、第1の実施形態と同様、方向情報(31)または位置情報(41,51)と、複数のパート情報(32,42,52)とを含む。ただし、それら各パート情報の構成が、第1の実施形態と異なっている。第1の実施形態におけるパート情報の構成と、本実施形態におけるパート情報の構成との間の相違を、図14に示す。
【0115】
図14(A)に示されているのが第1の実施形態におけるパート情報の構成であり、(B)に示されているのが本実施形態におけるパート情報の構成である。前者の場合、1つ1つのパート情報61には、描画情報62と、予め決められた1つの透明度属性63とが含まれているが、後者の場合、1つ1つのパート情報64には、描画情報65と、予め決められた1つの透明度属性(デフォルト透明度属性66)と、所定の条件下でのみ有効な透明度属性67とが含まれている。
【0116】
本ナビゲーション装置の基本的な動作は、第1の実施形態と同様であり、図3に示されている。図3のステップS2で表示される三次元地図は、第1の実施形態と同様であり、図4に示されている。図3のステップS8の詳細は、第1の実施形態と同様であり、図5に示されている。ただし、図5のステップS23(誘導案内看板出力処理)が、第1の実施形態とは異なる。そこで、以下に、図5のステップS23(誘導案内看板出力処理)の詳細について説明する。
【0117】
ここでは、一例として、誘導案内看板が「各々が複数の車線と対応する複数の矢印の記された車線案内看板であって、進むべき車線(方向)と対応する矢印だけが不透明表示され、他の矢印は看板本体と共に半透明表示された車線案内看板」の場合を説明する。
上記の「車線案内看板」は、看板と、その看板に記されて、各々が1つ1つの車線と対応する複数の矢印とで構成される。第1の実施形態では、複数の矢印全てをまとめて1つのパートと見なしていたが、本実施形態では、1本1本の矢印それぞれを1つのパートと見なす。つまり、看板本体が1つのパートであり、右折矢印が1つのパートであり、直進矢印も1つのパートであり、左折矢印も1つのパートである。
【0118】
図15は、図1の記憶部4に記憶されているオブジェクト情報12〔誘導案内看板〕の構成(A)と、その情報に基づいて描画される看板が三次元地図の上に重ねて表示された様子(B)とを示す図である。
【0119】
図15(A)に示すように、記憶部4内のオブジェクト情報12は、その誘導案内看板を構成する1つ1つのパート―看板本体が1つのパートに該当し、そこに記される右折矢印が別のパートに該当し、直進矢印がさらに別の1つパートに該当する―に関する情報(パート情報71)とを含んでいる。ただし、ここでは右折矢印と直進矢印との2つのパート情報71だけしか図示していない。
【0120】
そして、1つ1つのパート情報71は、そのパートを描画するための描画情報72―そのパートの形状や色彩などが含まれる―と、そのパートが不透明表示されるべきか非不透明表示されるべきかを示すデフォルト透明度属性73と、1以上の条件と、各条件と対応付けられた1以上の透明度属性74とを含んでいる。右折矢印については、デフォルト透明度属性73が〔不透明〕であり、条件〔直進時〕の下でのみ有効な透明度属性74は〔半透明〕、条件〔左折時〕の下でのみ有効な透明度属性74も〔半透明〕である。一方、直進矢印については、デフォルト透明度属性73が〔不透明〕であり、条件〔右折時〕の下でのみ有効な透明度属性は74〔半透明〕、条件〔左折時〕の下でのみ有効な透明度属性74も〔半透明〕である。
【0121】
なお、図示してはいないが、看板本体は、描画情報と、デフォルト透明度属性〔半透明〕とを含んでおり、条件付きの透明度属性を含まない。ここでは、非重要なパートである看板の透明度属性として〔半透明〕を設定し、その結果、看板が半透明表示されるが、代わりに、看板の透明度属性として〔透明〕を設定することにより、看板が透明表示されるようにしても構わない。
【0122】
図16は、図5のステップS23(誘導案内看板出力処理)の詳細を示すフローチャートである。図16において、制御部9は、最初、オブジェクト情報12〔誘導案内看板〕が記憶部4内に存在するか否かを判定する(ステップS61)。その判定結果が否定の場合、図3のフローに戻って、ステップS9を実行する。
【0123】
ステップS61の判定結果が肯定の場合、制御部9は、オブジェクト情報12〔誘導案内看板〕を記憶部4から取得する(ステップS62)。次いで、そのオブジェクト情報12がパート情報71を含んでいるか否かを判定し(ステップS63)、判定結果が否定の場合、ステップS61に戻る。
【0124】
ステップS63の判定結果が肯定の場合、制御部9は、ステップS62で取得したオブジェクト情報12からパート情報71を取り出して(ステップS64)、そのパート情報71に条件が設定されているか否かを判定する(ステップS65)。そして、その判定結果が否定の場合、制御部9は、ステップS64で取り出したパート情報71に含まれる描画情報72およびデフォルト透明度属性73に従って、記憶部4に記憶されている画像データ13を用いつつ描画を行い、それにより得られた誘導案内看板を、出力部6を通じて出力する(ステップS66)。そして、ステップS63に戻って、他のパートに関して上記と同様の処理を繰り返す。
【0125】
ステップS65の判定結果が肯定の場合、ステップS64で取り出したパート情報71に設定されている条件が、ステップS22で作成した誘導データの示す方向と一致するか否かを判定する(ステップS67)。そして、その判定結果が否定の場合、ステップS65に戻って他の条件の有無を判定し、他の条件がなければ、ステップS66へと進んでデフォルト透明度属性73による描画が行われる。
【0126】
ステップS67の判定結果が肯定の場合、制御部9は、ステップS64で取り出したパート情報71に含まれる描画情報72、および、誘導データの示す方向と一致するような条件と対応する透明度属性74(つまり、その条件下でのみ有効な透明度属性74)に従って、記憶部4に記憶されている画像データ13を用いつつ描画を行い、それにより得られた誘導案内看板を、出力部6を通じて出力する(ステップS68)。そして、ステップS63に戻って、他のパートに関して上記と同様の処理を繰り返す。
【0127】
具体的には、ステップS64において、例えば図15(A)に示されるような右折矢印の情報と直進矢印の情報との2つのパート情報71が取り出されたとする。この場合、右折矢印については、デフォルト透明度属性73が〔不透明〕であり、条件〔直進時〕の下でのみ有効な透明度属性74は〔半透明〕、条件〔左折時〕の下でのみ有効な透明度属性74も〔半透明〕である。一方、直進矢印については、デフォルト透明度属性73が〔不透明〕であり、条件〔右折時〕の下でのみ有効な透明度属性74は〔半透明〕、条件〔左折時〕の下でのみ有効な透明度属性74も〔半透明〕である。
【0128】
誘導データの示す方向が「右折」であるとすると、右折矢印については、「右折」に合致する条件は設定されていないので、デフォルト透明度属性〔不透明〕に従って描画が行われる。一方、直進矢印については、「右折」に合致する条件が設定されているので、それと対応する右折時の透明度属性〔半透明〕に従って描画が行われる。なお、看板本体については、何ら条件は設定されていないので、デフォルト透明度属性〔不透明〕に従って描画が行われる。
【0129】
その結果、ステップS23では、誘導データの示す方向(この場合「右折」)と一致する右折矢印だけが不透明であり、直進その他の矢印および看板本体が半透明の誘導案内看板が出力されることになる。
なお、看板本体の透明度属性を〔透明〕に設定しておけば、右折矢印だけが不透明であり、直進その他の矢印が半透明であり、看板本体は透明の誘導案内看板が出力される。
【0130】
このとき、出力先のディスプレイにはステップS2を通じて三次元地図が表示されており、図15(B)に示すように、この三次元地図の上に重ねて、誘導案内看板―右折矢印だけが不透明で、他の矢印や看板本体は半透明である―が表示される。このただ1つ不透明な矢印によって、ユーザは、最適経路に沿って目的地に向かうためには、最も右側の車線に乗って進みつつ、次の交差点で右折すればよいことがわかる。
【0131】
上記の誘導案内看板の主たる特徴は、誘導案内を示す重要な直進矢印だけが不透明であり、非重要な直進その他の矢印および看板本体が半透明となっている点である。このような看板を三次元地図に重ねて表示すれば、看板の先にある道路や建物は透けて見えながら、直進矢印が道路や建物に紛れて不明瞭とならないようにすることができる。
【0132】
すなわち、第1の実施形態の誘導案内看板では、全ての矢印が不透明であり、進むべき方向を示す矢印だけが他の矢印と異なる色に着色されていた。これに対して、本誘導案内看板では、進むべき方向を示す矢印だけを不透明に、それ以外の矢印を半透明(もしくは透明)にしたことによって、誘導案内に不可欠な矢印だけを確実に視認することができ、しかも、他の矢印および看板を透かして看板の先の道路や建物が見える。つまり、看板を透かして見える範囲が、誘導案内に不可欠ではない矢印を半透明にしたことによって、第1の実施形態よりも拡がるので、誘導案内に従って運転を行うのがさらに容易になる。
以上が、図5のステップ23(誘導案内看板出力処理)である。
【0133】
再び図3において、ステップS4の詳細は、第1の実施形態と同様であり、図8に示されている。ただし、図8のステップS42(特定建造物出力処理)が、第1の実施形態とは異なる。そこで、以下に、図8のステップS42(特定建造物出力処理)の詳細について説明する。
【0134】
ここでは、一例として、特定建造物が「書店の入居したビル」の場合を説明する。「書店の入居したビル」は、ビル本体と、そのビルに掲げられてそのビルに書店が入居していることを示す看板との2つのパートで構成される。
図17は、図1の記憶部4に記憶されているオブジェクト情報12〔書店の入居したビル〕の構成(A)と、その情報に基づいて描画される「書店の入居したビル」の表示例(B)とを示す図である。
【0135】
図17(A)に示すように、記憶部4内のオブジェクト情報12〔書店の入居したビル〕は、そのオブジェクトの位置を示す情報(位置情報81)と、そのオブジェクトを構成する1つ1つのパート―ビル本体が1つのパートに該当し、ビルに掲げられる看板が別の1つパートに該当する―に関する情報(パート情報82)とを含んでいる。
【0136】
1つ1つのパート情報82は、そのパートを描画するための描画情報83―そのパートの形状や色彩などが含まれる―と、そのパートが不透明表示されるべきか非不透明表示(ここではワイヤーフレームによる透明表示)されるべきかを示すデフォルト透明度属性84とを含んでいる。
【0137】
そして、図17(A)に示されているように、重要なパートである看板のデフォルト透明度属性84として〔不透明〕が設定され、非重要なパートであるビル本体のデフォルト透明度属性84として〔透明〕が設定されている。
看板については、デフォルト透明度属性84に加え、条件〔閉店中〕の下でのみ有効な透明度属性85として〔半透明〕が設定されている。
【0138】
その結果、図17(B)示されるように、「書店の入居したビル」は、ビル本体が例えばワイヤーフレームで三次元的に透明表示される一方、看板―ここでは「本」なる文字が記されている―は、通常は不透明表示されるが、閉店中に限っては半透明表示されることになる。
【0139】
図18は、図8のステップS42(特定建造物出力処理)の詳細を示すフローチャートである。図18において、制御部9は、最初、現在時刻を取得し(ステップS70)、次いで、オブジェクト情報12〔書店の入居したビル〕が記憶部4内に存在するか否かを判定する(ステップS71)。その判定結果が否定の場合、図3のフローに戻って、ステップS9を実行する。
【0140】
ステップS71の判定結果が肯定の場合、制御部9は、オブジェクト情報12を記憶部4から取得する(ステップS72)。次いで、そのオブジェクト情報12がパート情報82を含んでいるか否かを判定し(ステップS73)、判定結果が否定の場合、ステップS71に戻る。
【0141】
ステップS73の判定結果が肯定の場合、制御部9は、ステップS72で取得したオブジェクト情報12からパート情報82を取り出して(ステップS74)、そのパート情報82に条件が設定されているか否かを判定する(ステップS75)。そして、その判定結果が否定の場合、制御部9は、ステップS74で取り出したパート情報82に含まれる描画情報83およびデフォルト透明度属性84に従って、記憶部4に記憶されている画像データ13を用いつつ描画を行い、それにより得られた特定建造物を、出力部6を通じて出力する(ステップS76)。そして、ステップS73に戻って、他のパートに関して上記と同様の処理を繰り返す。
【0142】
ステップS75の判定結果が肯定の場合、ステップS74で取り出したパート情報82に設定されている条件が、ステップS60で取得した現在時刻と一致するか否かを判定する(ステップS77)。そして、その判定結果が否定の場合、ステップS75に戻って他の条件の有無を判定し、他の条件がなければ、ステップS76へと進んでデフォルト透明度属性84による描画が行われる。
【0143】
ステップS77の判定結果が肯定の場合(すなわち書店が現在閉店中の場合)、制御部9は、ステップS74で取り出したパート情報82に含まれる描画情報83、および、現在時刻と一致するような条件と対応する透明度属性85(つまり、その条件下でのみ有効な透明度属性85)に従って、記憶部4に記憶されている画像データ13を用いつつ描画を行い、それにより得られた特定建造物を、出力部6を通じて出力する(ステップS78)。そして、ステップS73に戻って、他のパートに関して上記と同様の処理を繰り返す。
【0144】
具体的には、ステップS74において、例えば図17(A)に示されるようなビルの情報と看板の情報との2つのパート情報82が取り出されたとする。この場合、ビルについては、デフォルト透明度属性84が〔透明〕であり、何ら条件が設定されていない。一方、看板については、デフォルト透明度属性84が〔不透明〕であり、条件〔閉店中〕が設定されている。そして、この条件〔閉店中〕の下でのみ有効な透明度属性85は〔半透明〕である。
【0145】
書店の開店時間が「10:00〜20:00」であり、ステップS70で取得した現在時刻が「21:00」であるとすると、看板については、現在時刻が条件〔閉店中〕に合致するので、その条件〔閉店中〕の下でのみ有効な透明度属性〔半透明〕に従って描画が行われる。一方、ビルについては、何ら条件が設定されていないので、デフォルト透明度属性〔透明〕に従って描画が行われる。
なお、もし現在時刻が「19:00」であれば、その時刻に合致する条件が設定されていないので、看板についても、デフォルト透明度属性〔不透明〕に従って描画が行われる。
【0146】
その結果、ステップS42では、現在時刻が条件〔閉店中〕と一致する場合、つまりその書店が現在閉店中の場合には、看板が半透明であり、ビル本体が透明の特定建造物〔書店の入居したビル〕が出力されることになる。そうでない場合(つまり開店中)には、看板が不透明であり、ビル本体が透明の特定建造物〔書店の入居したビル〕が出力されることになる。
なお、ビル本体のデフォルト透明度属性84を〔半透明〕に設定しておけば、その書店が現在閉店中の場合、看板もビル本体も半透明の特定建造物〔書店の入居したビル〕が出力される。
【0147】
このとき、出力先のディスプレイにはステップS2を通じて三次元地図が表示されており、この三次元地図の上に重ねて、図17(B)に示されるような特定建造物―ビル本体は常に透明であり、看板は、通常(つまり開店中)不透明だが閉店中には半透明となる―が表示される。
【0148】
第1の実施形態では、そのビルに書店が入居していることを示す重要な看板が常に不透明であり、非重要なビル本体―看板を除く―が常に透明となっていた。これに対し、本実施形態では、ビル本体が常に透明である点は同じであるが、看板については、その書店の閉店中だけは不透明でなく半透明表示する。つまり、看板は、店舗が開店中であれは重要であるが、閉店中は非重要である点に注目して、閉店中に限り、不透明表示でなく半透明表示している。
これによって、ユーザは、開店中の店舗が入居した特定建造物についてのみ、その建造物の三次元地図上での位置を把握することができる。また、閉店中の店舗の看板が半透明表示されるので、第1の実施形態では看板の陰に隠れて見えなかった部分も見えるようになり、その結果、開店中の店舗が入居した特定建造物の三次元地図上での位置を、より的確に把握することができるようになる。
【0149】
なお、本実施形態では、三次元地図の上に重ねて表示する特定建造物「書店の入居したビル」について説明したが、速度制限標識や進入禁止標識等の道路標識や、道路案内看板などの場合も同様である。
例えば進入禁止標識や駐車禁止標識等の中には、夜間や日曜日など特定の時間帯には禁止が解除されるものがある。そのような標識について、通常は不透明表示するが、禁止が解除される時間帯に限って半透明表示に変更するといった方法が考えられる。
【0150】
以上のように、本実施形態では、ナビゲーションを行う際に、複数の矢印のうち、進むべき方向を示す矢印だけが不透明であり、それ以外の矢印は非不透明であるような車線案内看板を三次元地図上に表示するので、ユーザは、誘導案内を示す矢印だけを確実に視認することができ、しかも、看板―進むべき方向を示す矢印の記された部分を除く―を透かして三次元地図を見ることができる。つまり、誘導案内看板として、第1の実施形態で用いたような、複数の矢印全てが不透明であって、進むべき方向を示す矢印だけが他と異なる色に着色されている車線案内看板を表示する場合と比べて、非不透明な矢印の数が多く、看板―不透明な矢印の記された部分を除く―を透かして見える三次元地図の範囲がより拡がるので、三次元地図に元々記載されている道路や建物がさらによく見える。その結果、ユーザは、誘導案内に従って運転を行うのが、さらに容易になる。
【0151】
また、看板の掲げられた特定建造物を表示する際に、通常は不透明表示される看板が、所定の時間帯に限って非不透明表示される。
すなわち、第1の実施形態では、特定建造物が「書店の入居したビル」であるとき、ビルは常に非不透明表示され、看板は常に不透明表示された。これに対して、本実施形態では、ビルが常に非不透明表示される点は同じだが、看板については、現在時刻が、その書店が閉店中であるような時間帯に含まれる場合に限って、不透明でなく非不透明表示される。これにより、非不透明表示されるパートが多くなり、非不透明表示されるパートを透かして見える三次元地図の範囲がより拡がるので、三次元地図に元々記載されている道路や建物が、さらによく見えるようになる。
【0152】
また、三次元地図の上に重ねて道路標識を表示する際に、通常は不透明表示される図形および/または文字列が、所定の時間帯に限って非不透明表示される。すなわち、第1の実施形態では、図形および/または文字列は常に非不透明表示され、看板は常に不透明表示された。これに対して、本実施形態では、看板が常に非不透明表示される点は同じだが、図形および/または文字列については、現在時刻が、その図形および/または文字列が示す交通規制の解除されるような時間帯に含まれる場合に限って、不透明でなく非不透明表示される。これにより、非不透明表示されるパートが増えて、非不透明表示されるパートを透かして見える三次元地図の範囲がより拡がるので、三次元地図に元々記載されている道路や建物が、さらによく見えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車載ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の記憶部4のメモリマップを示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る車載ナビゲーション装置(に備わる制御部9)の動作を示すフローチャートである(第2の実施形態にも援用されている)。
【図4】図1の記憶部4に記憶されている1つ1つの三次元地図情報11の構成(A)と、その情報に基づいて描画される三次元地図の表示例(B)とを示す図である。
【図5】図3のステップS8(誘導案内看板表示処理)の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図1の記憶部4に記憶されているオブジェクト情報12〔誘導案内看板〕の構成(A)と、その情報に基づいて描画される看板の表示例(B)と、その看板が三次元地図の上に重ねて表示された様子(C)とを示す図である(ここでは、誘導案内看板として車線案内看板が用いられている)。
【図7】図5のステップS23(誘導案内看板出力処理)の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図3のステップS4(特定建造物表示処理)の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図1の記憶部4に記憶されているオブジェクト情報12〔書店の入居したビル〕の構成(A)と、その情報に基づいて描画される「書店の入居したビル」の表示例(B)と、その「書店の入居したビル」が三次元地図の上に重ねて表示された様子(C)とを示す図である。
【図10】図8のステップS42(特定建造物出力処理)の詳細を示すフローチャートである。
【図11】速度制限標識の表示例を示す図である。
【図12】道路案内看板の表示例を示す図である。
【図13】三次元地図の上に重ねて、単に表示される場合の車線案内看板について、その看板の情報(オブジェクト情報12)の構成(A)と、その看板の表示例(B)と、その看板を三次元地図の上に重ねて表示した様子(C)とを示した図である。
【図14】第1の実施形態におけるパート情報の構成と、第2の実施形態におけるパート情報の構成との間の相違を示す図である。
【図15】第2の実施形態における図1の記憶部4に記憶されているオブジェクト情報12〔誘導案内看板〕の構成(A)と、その情報に基づいて描画される看板が三次元地図の上に重ねて表示された様子(B)とを示す図である。
【図16】第2の実施形態における図5のステップS23(誘導案内看板出力処理)の詳細を示すフローチャートである。
【図17】第2の実施形態における図1の記憶部4に記憶されているオブジェクト情報12〔書店の入居したビル〕の構成(A)と、その情報に基づいて描画される「書店の入居したビル」の表示例(B)とを示す図である。
【図18】第2の実施形態における図8のステップS42(特定建造物出力処理)の詳細を示すフローチャートである。
【図19】従来のナビゲーション装置で用いられていた、三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示する2つの方法を説明するための図である。
【符号の説明】
4…記憶部
5…入力部
6…出力部
7…位置検出部
8…通信部
9…制御部
11…三次元地図情報
12…オブジェクト情報
31…方向情報
32,42,53,71,82…パート情報
33,43,53,72,83…描画情報
34,44,54,73,84…(デフォルト)透明度属性
41,51,81…位置情報
74,85…所定の条件下でのみ有効な透明度属性
Claims (16)
- 三次元地図の上に重ねて、ユーザに対し所定の事象を視覚的に伝えるためのオブジェクトを表示する装置であって、
オブジェクトは、複数のパートで構成されており、
各パートについて、描画情報と、そのパートの重要度に関連して不透明または非不透明に予め決められた透明度属性とを記憶する記憶手段、
三次元地図を表示する地図表示手段、および
前記記憶手段が記憶している各パートの描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、重要なパートが不透明であり、非重要なパートが非不透明であるようなオブジェクトを、前記地図表示手段が表示している三次元地図の上に重ねて表示するオブジェクト表示手段を備える、三次元地図オブジェクト表示装置。 - 前記記憶手段は、重要なパートについては、予め決められた透明度属性としての不透明に加え、所定の条件と、当該条件下でのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
前記オブジェクト表示手段は、重要なパートについて、当該条件が満足されているか否かを判定して、当該判定の結果が肯定である場合には、重要なパートを非不透明表示することを特徴とする、請求項1に記載の三次元地図オブジェクト表示装置。 - オブジェクトが、看板と、当該看板に記されて誘導案内を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成される誘導案内看板であるとき、重要なパートは、図形および/または文字列と対応し、非重要なパートは、看板と対応し、
前記記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を記憶し、図形または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶し、
前記オブジェクト表示手段は、図形または文字列を不透明表示し、看板を非不透明表示することを特徴とする、請求項1に記載の三次元地図オブジェクト表示装置。 - オブジェクトが、看板と、当該看板に記されて、各々が互いに異なる車線を表現する複数の矢印とで構成される車線案内看板であるとき、重要なパートは複数あって、各重要なパートが1つ1つの矢印と対応し、非重要なパートは、看板と対応し、
前記記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を記憶し、1つ1つの矢印については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶し、
前記オブジェクト表示手段は、1つ1つの矢印を不透明表示し、看板を非不透明表示することを特徴とする、請求項1に記載の三次元地図オブジェクト表示装置。 - オブジェクトが、特定の建造物と、当該建造物に付随して設けられて当該建造物の属性を視覚的に表現する看板とで構成されるとき、重要なパートは、看板と対応し、非重要なパートは、特定の建造物と対応し、
前記記憶手段は、
特定の建造物については、予め決められた透明度属性として非不透明を記憶し、
看板については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶し、
前記オブジェクト表示手段は、看板を不透明表示し、特定の建造物を非不透明表示することを特徴とする、請求項1に記載の三次元地図オブジェクト表示装置。 - いずれかの特定建造物を選択するための選択手段をさらに備え、
前記記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性としての不透明に加え、非選択である場合にのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
前記オブジェクト表示手段は、前記選択手段を通じて選択された特定建造物に付随する看板だけを不透明表示し、選択されなかった特定建造物に付随する看板を非不透明表示することを特徴とする、請求項5に記載の三次元地図オブジェクト表示装置。 - 前記記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性としての不透明に加え、所定の時間帯と、当該時間帯でのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
前記オブジェクト表示手段は、現在時刻が当該時間帯に含まれるか否かを判定して、当該判定の結果が肯定である場合には、看板を非不透明表示することを特徴とする、請求項5に記載の三次元地図オブジェクト表示装置。 - オブジェクトが、看板と、当該看板に記されて交通規制を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成される道路標識であるとき、重要なパートは、図形および/または文字列と対応し、非重要なパートは、看板と対応し、
前記記憶手段は、
看板については、予め決められた透明度属性として非不透明を記憶し、
図形および/または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶し、
前記オブジェクト表示手段は、看板を非不透明表示し、図形および/または文字列を不透明表示することを特徴とする、請求項1に記載の三次元地図オブジェクト表示装置。 - 前記記憶手段は、図形および/または文字列については、予め決められた透明度属性として不透明を記憶するのに加えて、所定の時間帯と、当該時間帯でのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
前記オブジェクト表示手段は、図形および/または文字列について、現在時刻が当該時間帯に含まれるか否かを判定して、当該判定の結果が肯定である場合には、当該図形および/または文字列を非不透明表示することを特徴とする、請求項8に記載の三次元地図オブジェクト表示装置。 - 三次元地図の上に重ねて、ユーザに対し所定の事象を視覚的に伝えるためのオブジェクトを表示する方法であって、
オブジェクトは、複数のパートで構成されており、
各パートについて、描画情報と、そのパートの重要度に関連して不透明または非不透明に予め決められた透明度属性とを記憶する記憶ステップ、
三次元地図を表示する地図表示ステップ、および
前記記憶ステップを通じて記憶している各パートの描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、重要なパートが不透明であり、非重要なパートが非不透明であるようなオブジェクトを、前記地図表示ステップを通じて表示している三次元地図の上に重ねて表示するオブジェクト表示ステップを備える、三次元地図オブジェクト表示方法。 - 三次元地図の上に重ねて、ユーザに対し所定の事象を視覚的に伝えるためのオブジェクトを表示する装置に備わるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
オブジェクトは、複数のパートで構成されており、
各パートについて、描画情報と、そのパートの重要度に関連して不透明または非不透明に予め決められた透明度属性とを記憶する記憶ステップ、
三次元地図を表示する地図表示ステップ、および
前記記憶ステップを通じて記憶している各パートの描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、重要なパートが不透明であり、非重要なパートが非不透明であるようなオブジェクトを、前記地図表示ステップを通じて表示している三次元地図の上に重ねて表示するオブジェクト表示ステップを備える、三次元地図オブジェクト表示プログラム。 - 三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示することによりナビゲーションを行う装置であって、
誘導案内看板が、看板と、当該看板に記されて誘導案内を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成されており、
看板については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての非不透明とを記憶し、図形および/または文字列については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての不透明とを記憶する記憶手段、
三次元地図を表示する地図表示手段、および
前記記憶手段が記憶している描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明であるような誘導案内看板を、前記地図表示手段が表示している三次元地図の上に重ねて表示する誘導案内看板表示手段を備える、ナビゲーション装置。 - 図形および/または文字列は、各々が互いに異なる車線を視覚的に表現する複数の矢印であり、
車両の現在位置に基づいて最適経路を探索することによって、当該車両の進むべき方向を決定して、前記誘導案内看板表示手段に通知する探索手段をさらに備え、
前記記憶手段は、1つ1つの矢印について、予め決められた透明度属性としての不透明を記憶するのに加えて、当該矢印の示す方向と、車両の進むべき方向が当該矢印の示す方向と不一致である場合にのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
前記誘導案内看板表示手段は、1つ1つの矢印について、車両の進むべき方向が当該矢印の示す方向と不一致である否かをそれぞれ判定して、当該判定の結果が否定である矢印を不透明表示し、肯定である矢印を非不透明表示することを特徴とする、請求項12に記載のナビゲーション装置。 - いずれかの特定建造物を目的地として選択するための選択手段をさらに備え、
前記記憶手段は、看板については、予め決められた透明度属性としての不透明に加え、非選択である場合にのみ有効な透明度属性としての非不透明とをさらに記憶し、
前記オブジェクト表示手段は、前記選択手段を通じて目的地に選択された特定建造物に付随する看板だけを非不透明表示し、選択されなかった特定建造物に付随する看板を非不透明表示することを特徴とする、請求項12に記載のナビゲーション装置。 - 三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示することによりナビゲーションを行う方法であって、
誘導案内看板が、看板と、当該看板に記されて誘導案内を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成されており、
看板については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての非不透明とを記憶し、図形および/または文字列については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての不透明とを記憶する記憶ステップ、
三次元地図を表示する地図表示ステップ、および
前記記憶ステップを通じて記憶している描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明であるような誘導案内看板を、前記地図表示ステップを通じて表示している三次元地図の上に重ねて表示する誘導案内看板表示ステップを備える、ナビゲーション方法。 - 三次元地図の上に重ねて誘導案内看板を表示することによりナビゲーションを行う装置に備わるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
誘導案内看板が、看板と、当該看板に記されて誘導案内を視覚的に表現する図形および/または文字列とで構成されており、
看板については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての非不透明とを記憶し、図形および/または文字列については、描画情報と、予め決められた透明度属性としての不透明とを記憶する記憶ステップ、
三次元地図を表示する地図表示ステップ、および
前記記憶ステップを通じて記憶している描画情報および透明度属性に基づいて描画を行うことにより、図形および/または文字列が不透明であり、看板が非不透明であるような誘導案内看板を、前記地図表示ステップを通じて表示している三次元地図の上に重ねて表示する誘導案内看板表示ステップを備える、ナビゲーションプログラム。
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