JP3568124B2 - ディスク駆動装置 - Google Patents

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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク駆動装置、詳しくは光ディスクなどのディスクがディスククランプ位置とディスク着脱位置との間で搬入搬出されるようになっているディスク駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2及び図3に、CD、DVD、CD−ROM、CD−R、CD−RWといった盤状の記録媒体(ディスク)を使用対象としたディスク駆動装置の基本的な構成を概略で示してある。また、図4にディスクトレイ1を平面図である。
【0003】
図4のように、ディスクトレイ1は、平面視略矩形に形成された合成樹脂成形体でなり、その底板部12の前側部分に円形にディスク載架領域13が形成されていると共に、このディスク載架領域13とその後側部分とに亘って開口14が形成されている。
【0004】
ディスク駆動装置において、ディスクトレイ1は図示していないディスク着脱位置と図3に示したディスククランプ位置との間で水平に移動することができるようになっている。また、ディスクトレイ1が図3に示したディスククランプ位置に進入した後、ディスクトレイ1のディスク載架領域13に載架されているディスクDがクランプ機構5によってクランプされるようになっている。
【0005】
図例のクランプ機構5は、図3の矢印Fのようにディスククランプ位置に進入したディスクトレイ1の下側で定位置の支点51を中心にして上下に揺動されるアーム52を備え、このアーム52に搭載されたモータ53の回転軸にターンテーブル54が取り付けられている。また、ディスククランプ位置に進入したディスクトレイ1の上側に、上記ターンテーブル54に対向してクランパ55が配備されている。このクランパ55は保持部材56に浮き上がり可能に保持されている。
【0006】
このクランプ機構5では、ディスクDが、ディスクトレイ1のディスク載架領域13に載架されてディスククランプ位置に搬入された後、アーム52が図3矢印aのように上向き揺動し、それによってターンテーブル54がディスクトレイ1の開口14に突入してディスクDをディスクトレイ1のディスク載架領域13から持ち上げると共に、そのようにして持ち上げられたディスクDが、クランパ55を押し上げて保持部材56から少し浮き上がらせる。この状態では、ターンテーブル54又はクランパ55に設けられている磁石の吸引力でディスクDがターンテーブル54とクランパ55とによって挟持されている。
【0007】
このようなディスク駆動装置では、その全体形状の薄型化を図るためには、クランプ機構5のアーム52の上下方向の揺動幅を大きくすることに限界がある。また、ディスクトレイ1は、その幅方向の両端部がガイドされてディスク着脱位置とディスククランプ位置との間で移動するようになっている。そのため、ディスクトレイ1の幅方向中央部が、その自重で下方に張り出す形状に反り変形を起こすことがある。特に、ディスクトレイ1が汎用グレードの安価な合成樹脂を用いた成形体によって形成されている場合には、上記のような反り変形を起こす可能性が高くなる。そして、ディスクトレイ1が上記のような反り変形を起こした場合、その程度によっては、ディスククランプ位置への進入時やディスククランプ位置からの後退時に、下方に張り出した変形箇所がターンテーブル54やその他の機構部品と干渉してディスクローディング動作やディスクアンローディング動作の安定性が損なわれたり、それの動作が円滑に行われなくなったりする。
【0008】
一方、特開平10−275390号公報には、図2及び図3で説明したディスク駆動装置に類似する構造のディスク駆動装置についての記載がある。それによると、図2のように、ディスクトレイ1がディスククランプ位置から矢印Rのようにディスク着脱位置に後退するときにディスクトレイ1とクランパ55とが干渉して動作不良を起こすことを回避するために、ディスクトレイ1側に前上がりに傾斜したガイド面を形成しておき、ディスクトレイ1が矢印Rのように後退するときには、そのガイド面がクランパ55に摺動してそのクランパ55を押し上げながら後退させるようになっている。
【0009】
しかし、この公報で開示されている技術は、ディスクトレイ1とその上側に配備されているクランパ55との干渉による動作不良を防ぐ技術である過ぎないので、上記したようなディスクトレイ1の下方に張り出す反り変形によってそのディスクトレイがその下側に配備されているターンテーブル54やその他の機構部品と干渉することによる動作不良を防ぐことには適用することができない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の状況の下でなされたものであり、反り変形したディスクトレイが、ディスククランプ位置で、そのディスクトレイの下側に配備されているターンテーブルやその他の機構部品と干渉することを確実に防止することのできるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】
さらに、本発明は、ディスクトレイを合成樹脂成形体で形成する場合に、安価な汎用グレードの合成樹脂を用いた場合でも、ディスクローディングやディスクアンローディング時の動作安定性に優れるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るディスク駆動装置は、ディスククランプ位置とディスク着脱位置との間で移動可能なディスクトレイと、このディスクトレイに載架されて上記ディスククランプ位置に搬入されたディスクをクランプするクランプ機構とを備えている。また、クランプ機構が、ディスククランプ位置に進入した上記ディスクトレイの下側で定位置の支点を中心に上下に揺動されるアームと、このアームに搭載されたモータの回転軸に取り付けられたターンテーブルと、ディスククランプ位置に進入した上記ディスクトレイの上側に配備されて上記ターンテーブルに対向しているクランパとを備えていて、上記アームの上向き揺動によってターンテーブルがディスクをディスクトレイから持ち上げてそのターンテーブルとクランパとによってディスクを挟持するようになっている。そして、上記アームに、上記クランプ機構のディスククランプ動作終了時に上記ディスクトレイをそのディスクトレイの下から支えてそのディスクトレイが下向きに反り変形を起こすことを阻止する上向 き突部が設けられている。
【0013】
このディスク駆動装置によると、クランプ機構のディスククランプ動作終了時に、アームに設けられている上向き突部がディスクトレイを下から支えてそのディスクトレイが下向きに反り変形を起こすことを阻止するので、ディスクトレイが下向きに反り変形してディスクトレイの下側に配備されている機構部品、たとえばターンテーブルなどに干渉するおそれがなくなる。そのため、ディスクローディング動作やディスクアンローディング動作が安定し、その動作信頼性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態に係るディスク駆動装置の構成を示した説明図である。
【0015】
図1のディスク駆動装置において、ディスクトレイ1やディスク駆動装置のその他の構成は、図2〜図4で説明した従来のものと同様である。
すなわち、ディスクトレイ1は、平面視略矩形に形成された合成樹脂成形体でなり、その底板部12の前側部分に円形にディスク載架領域が形成されていると共に、このディスク載架領域とその後側部分とに亘って開口14が形成されている。
【0016】
ディスクトレイ1は図示していないディスク着脱位置と図1に示したディスククランプ位置との間で水平に移動することができるようになっている。また、ディスクトレイ1が図1に示したディスククランプ位置に進入した後、ディスクトレイ1のディスク載架領域に載架されているディスクがクランプ機構5によってクランプされるようになっている。
【0017】
クランプ機構5は、図1の矢印Fのようにディスククランプ位置に進入したディスクトレイ1の下側で定位置の支点51を中心にして上下に揺動されるアーム52を備え、このアーム52に搭載されたモータ53の回転軸にターンテーブル54が取り付けられている。また、ディスククランプ位置に進入したディスクトレイ1の上側に、上記ターンテーブル54に対向してクランパ55が配備されている。このクランパ55は保持部材56に浮き上がり可能に保持されている。
【0018】
このクランプ機構5では、ディスクDが、ディスクトレイ1のディスク載架領域に載架されてディスククランプ位置に搬入された後、アーム52が図1矢印aのように上向き揺動し、それによってターンテーブル54がディスクトレイ1の開口14に突入してディスクDをディスクトレイ1のディスク載架領域から持ち上げると共に、そのようにして持ち上げられたディスクDが、クランパ55を押し上げて保持部材56から少し浮き上がらせる。この状態では、ターンテーブル54又はクランパ55に設けられている磁石の吸引力でディスクDがターンテーブル54とクランパ55とによって挟持されている。
【0019】
図1に示したディスク駆動装置では、アーム52に、クランプ機構5のディスククランプ動作終了時にディスクトレイ1の底板部12の開口14の前側部分15を下から支えてそのディスクトレイ1が下向きに反り変形を起こすことを阻止する上向き突部41が設けられている
【0020】
この実施形態によると、クランプ機構5のディスククランプ動作終了時に、ディスクトレイ1の前側部分15がアーム52の上向き突部41により下から支えられて下向きの反り変形が防止される。この作用は、ディスクトレイ1が汎用グレードの安価な合成樹脂の成形体で作られている場合にも発揮される。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ディスククランプ位置に進入したディスクトレイが下方に張り出すような反り変形を起こすことが阻止されるので、ディスクトレイが、ディスククランプ位置で、そのディスクトレイの下側に配備されているターンテーブルやその他の機構部品と干渉することがなくなり、ディスクローディングやディスクアンローディング時の動作安定性に優れたディスク駆動装置を提供することが可能になる。
【0022】
また、上向き突部をクランプ機構のアームに具備させることによって、部品点数の増大によるコスト高を招かずに、ディスクローディングやディスクアンローディング時の動作安定性に優れたディスク駆動装置を提供することが可能になる。したがって、動作安定性に優れたディスク駆動装置を安価に提供することができる。加えて、本発明によれば、ディスクトレイを合成樹脂成形体で形成する場合に、安価な汎用グレードの合成樹脂を用いて動作安定性に優れるディスク駆動装置を提供することが可能になるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るディスク駆動装置の説明図である。
【図2】従来のディスク駆動装置の概略説明図である。
【図3】従来のディスク駆動装置の他の状態での概略説明図である。
【図4】従来のディスク駆動装置に採用されていたディスクトレイの平面図である。
【符号の説明】
D ディスク
1 ディスクトレイ
5 クランプ機構
41 上向き突部
51 支点
52 アーム

Claims (1)

  1. ディスククランプ位置とディスク着脱位置との間で移動可能なディスクトレイと、このディスクトレイに載架されて上記ディスククランプ位置に搬入されたディスクをクランプするクランプ機構とを備え、このクランプ機構が、ディスククランプ位置に進入した上記ディスクトレイの下側で定位置の支点を中心に上下に揺動されるアームと、このアームに搭載されたモータの回転軸に取り付けられたターンテーブルと、ディスククランプ位置に進入した上記ディスクトレイの上側に配備されて上記ターンテーブルに対向しているクランパとを備えていて、上記アームの上向き揺動によってターンテーブルがディスクをディスクトレイから持ち上げてそのターンテーブルとクランパとによってディスクを挟持するようになっているディスク駆動装置において、
    上記アームに、上記クランプ機構のディスククランプ動作終了時に上記ディスクトレイをそのディスクトレイの下から支えてそのディスクトレイが下向きに反り変形を起こすことを阻止する上向き突部が設けられていることを特徴とするディスク駆動装置。
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