JP3567637B2 - 留守番電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、留守番電話機や、留守番電話機能付ファクシミリ装置等の留守番電話装置に関し、詳しくいえば、回線上のトーン信号により、録音又は再生の動作が制御される留守番電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、留守番電話機又は留守番電話機能付きのファクシミリ装置が多く使用されている。これらの留守番電話装置は、ユーザーが不在のときに相手からの音声のメッセージを録音しておき、後でそれを再生して聞くことができ便利である。留守番電話装置は、以前は録音する媒体としてカッセトテープが使用されていたが、近年では録音媒体として半導体メモリが使用されている。
【0003】
また、ユーザーが外出先から留守番電話装置に電話して、録音されたメッセージの内容を聞くことができる、いわゆるリモート操作も備えられていることが多い。これらの装置では、ユーザーが外出先の電話で、所定の数字をダイヤルして装置にDTMF(Dial Tone Multi−Frequency)を送信すると、装置はそのDTMFに応じた動作、例えばメッセージの再生やメッセージの消去をする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の留守番電話装置では、相手からのメッセージの録音終了は以下の三つの方法により判断されることが多い。
(1)一定時間以上の無音が検出された。
(2)話中音が検出された(相手が電話を切った)。
(3)録音時間が所定時間を越えた。
【0005】
(2)の方法では、日本では話中音は400Hzの断続信号であるので、相手の音声中に含まれる400Hzの周波数成分で装置が誤動作するおそれがある。そこで従来の装置は、話中音が1波又は2波検出された時に、始めて話中音であると判断し録音を停止していた。しかし、このようにすると、録音が停止されるまでに、1波又は2波の話中音が録音されてしまい、後でユーザーがメッセージを再生する時に、録音された話中音が耳障りとなる問題があった。
【0006】
この問題を解決するために、400Hzが検出されてから話中音と判定されるまでの時間の分、録音されたメッセージの後部を消去することも考えられる。しかし、この時間を正確に計算することは困難であり、メッセージの一部まで削除されたり、あるいは話中音が残ったりする問題点がある。また、録音媒体としてカセットテープやフラッシュメモリが用いられている場合には、細かい制御が困難であるので、この方法は適当でない。
【0007】
一方、上記リモート操作を備えた装置の場合、録音しているメッセージ、再生しているメッセージ、あるいは保留メロディー中にDTMFと同じ周波数成分が含まれていると、誤って停止や消去等の動作をしてしまうおそれがある。この問題を解決するにはエコーキャンセラーを用いて、装置が送出する音は無視する方法がある。しかし、エコーキャンセラーを装置に装備するのは、装置の価格が上昇してしまう問題がある。
【0008】
また、留守番電話機に外付電話機が接続されている場合、留守番電話機が応答中に外付電話機がオフフックされると、そのオフフックを何らかの形で検出して回線を外付電話機に着替える必要がある。これは、外付電話機は装置本体から離れた場所に設置されることが多いので、装置本体のキーを直接操作できないからである。外付け話機で所定のダイヤルし、装置にDTMFがきた場合に、回線を外付電話機に切り換えるようにするのが最も簡便である。しかし、この場合には録音又は再生しているメッセージ中のDTMFと同じ周波数成分により、誤って回線を切り換えてしまう問題がある。
【0009】
外付電話機に直流電圧を加えておき、外付電話機のオフフックをホトカプラで検出する方法ならば、誤って回線を切り換えることはないが、装置に直流電源を備えねばならず、装置の価格が上昇してしまう問題点があった。
【0010】
本発明は上記に鑑みなされたもので、録音されたメッセージに話中音が含まれて耳障りとなったり、メッセージの後部が欠落することのない留守番電話装置の提供を目的としている。また、メッセージや保留メロディーに特定の周波数成分が含まれていても、それで誤動作することのない留守番電話装置の提供を目的としてる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、メッセージを録音及び再生する録音再生手段と、回線上の話中音を検出する話中音検出手段とを備えた留守番電話装置であって、話中音検出手段で話中音が検出されている時間を計測する計時手段を備え、話中音検出手段で話中音が検出されると録音再生手段を一時停止し、計時手段が所定の時間を計時しないときは録音再生手段の動作を再開し、計時手段が所定の時間を計時したとき録音再生手段が停止することを特徴としている。
【0012】
請求項1の発明では、話中音の周波数成分を検出すると一旦録音を停止する。そして、その周波数成分が所定の時間続いて始めて話中音と判断し、録音を停止する。話中音の周波数成分が検出されて時点で録音が停止されているから、そのまま話中音と判定され録音が終了しても、録音されたメッセージ中に話中音が含まれて耳障りなこともなく、また話中音が始まった時点で相手はすでに電話を切っているのだから、メッセージの後部が欠けることもない。
【0013】
また、たまたま相手の音声中に含まれる話中音の周波数成分を検出したとしてもそれは所定の時間持続しない。従って、所定の時間が経過しないうちにその周波数成分が無くなるから、録音動作を再開すればよい。録音が若干の時間途切れることにはなるが、それは短い時間なので再生時に耳障りとなることもない。なお、録音の一時停止とは、録音動作そのものを停止することだけではなく、録音再生手段の入力をマイクロホン等に切り替えたり、ミュートする等、実質的に録音が行われない状態も含むものとする。
【0014】
請求項2の発明は、メッセージを録音及び再生する録音再生手段と、回線上のトーン信号を検出するトーン検出手段とを備え、録音再生手段がトーン検出手段で検出されたトーンに応じた動作をする留守番電話装置であって、トーン検出手段がトーンを検出している時間を計測する計時手段を備え、トーン検出手段でトーンが検出されると録音再生手段を一時停止し、計時手段が所定の時間を計時しない場合には録音再生手段の動作を再開し、計時手段が所定の時間を計時した場合には、トーンに対応する動作を録音再生手段が行うことを特徴としている。
【0015】
請求項2の発明では、リモート操作のトーンが検出された場合には、一旦録音又は再生動作を停止する。そして、その周波数成分がその後も検出され、それが所定時間継続した場合にのみ、トーンに応じた動作をするものである。録音又は再生されるメッセージ中、あるいは保留メロディー中にそのような周波数成分があったとしても、それは所定の時間継続することはないので、そのような周波数成分で装置が誤動作することもなくなる。
【0016】
また、録音又は再生が停止する時間はわずかであるから、それが耳障りとなることもない。請求項1の場合と同様、録音又は再生の停止とは、録音又は再生動作を実際に停止するのみならず、ミュートや入出力の切り替え等実質的に録音又は再生がなされない場合も含むものである。
【0017】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、回線を外付電話機との間で切り換える回線切替手段を備え、上記トーン検出手段が所定のトーンを検出し、上記計時手段が所定の時間を計時した場合には回線切替え手段が回線を外付電話機に切り替えることを特徴としている。
【0018】
請求項3の発明では、外付電話機から回線切り替えを要求するトーンが検出されたとき、やはりこのトーンが所定時間持続してから、回線を切り替える。従って、録音中のメッセージや、再生中のメッセージ又は保留メロディー中に、切り替えを要求するトーンと同じ周波数成分が含まれたとしても、それで回線を誤って切り替えることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜3に基づいて以下に説明する。この実施の形態では、本発明を留守番電話機能付きファクシミリ装置に適用したものであり、図1は同ファクシミリ装置の回路構成の概略を説明するブロック図である。
【0020】
破線で囲まれる部分は、網制御回路(以下NCUという)1である。NCU1は、CML(Connect Modem to Line)リレー1a、Sリレー1b、ダイヤルパルス発生回路1c、ライントランス1d,呼出信号検出回路1e、オフフック検出回路1fから構成される。また、端子Lは電話回線に接続され、もう1組みの端子Tには、外付電話機(図示せず)が接続される。
【0021】
CMLリレー1aは、Sリレー1bと共同してライントランス1dの一次側巻線を、電話回線Lに接続させる。Sリレー1bは、CMLリレー1aの上側の端子をライントランス1d側とダイヤルパルス発生回路1c側とに切り換えて接続する。CMLリレー1aとSリレー1bとは共に後述のCPU16により制御される。ライントランス1dは、後述のモデム13等と電話回線とを電気的に絶縁する為に設けられている。
【0022】
ダイヤルアパルス発生回路1cはCPU16の指令に基づきダイヤルパルスを電話回線上に送出する。呼出信号検出回路1eはホトカプラから構成され、抵抗R及びコンデンサCを介して外付電話機に接続されており、回線上の呼出信号を検出してCPU16に伝える。オフフック検出回路1fは、ホトカプラ等から構成され、上記外付電話機のオフフックを検出し後述のCPU16に伝える。なお、外付電話機からのトーンは、抵抗R、コンデンサCを介して、ライントランス1dの一次巻線側に加えられる。
【0023】
ライントランス1dの二次側巻線の一つの端子は接地され、他の1つの端子はローパスフィルタ(以下LPFという)2及びアンプ4に接続されている。LPF2の入力はリレー3に接続されている。リレー3はLPF2の入力をモデム13の出力端子と留守番電話LSI(以下TAD−LSIという)14の出力との間で切り換える。
【0024】
一方、アンプ4の出力はモデム13の入力端子及びリレー5に接続される。リレー5は、TAD−LSI14の入力端子をアンプ4の出力とアンプ6の出力との間で切り換える。アンプ6は、マイクロホン7からの音声信号を増幅して、リレー5を介してTAD−LSI14の入力端子に入力する。なお、CPU16はこれらリレー3、5の切り換え動作を制御する。
【0025】
マイクロホン7は、留守番電話の応答メッセージ(例えば「ただいま留守にしております。ご用の方はピー音の後にお話下さい。」)を録音する際に用いられると共に、外部の雑音を計測するためにも用いられる。マイクロホン7は、ダイナミック型やコンデンサ型等の形式を採用することができる。
【0026】
リレー8はアンプ9の入力を、接地とTAD−LSI14の出力端子との間で切り換える。CPU16は、このリレー8の動作も制御する。アンプ9の出力は、トランス10を介してスピーカ11に加えられる。また、アンプ9の入力には、ベル音発生回路12の出力が接続されている。CPU16は、ベル音発生回路12のオン/オフ及びベル音の音量を制御する。
【0027】
モデム13、TAD−LSI14は、バス22を介してCPU16に接続される。モデム13は、画信号を変復調する機能(国際電気通信連合(以下ITUという)−T勧告V27ter,V.29等)、ITU−T勧告T.30に準拠する手順信号を送受信する機能(ITU−T勧告V.21)を有している。
【0028】
TAD−LSI14は、回線又はマイクロホン7からの音声信号をデジタル化し圧縮し、メモリ15に記憶させる機能、メモリ15に記憶されたメッセージデータを伸張しアナログ化する機能、DTMFを受信しそれに基づいた動作を行うリモート操作機能、保留メロディー再生機能を有している。
【0029】
CPU16は、装置全体の制御をするとともに、画信号の符号化・復号の機能も有している。リードオンリメモリ(以下ROMという)17は、CPU16の動作プログラムや、フォント等の固定的なデータが記憶されている。ランダムアクセスメモリ(以下RAMという)18は、CPU16の作業領域となると共に、短縮ダイヤルのデータ等変動的なデータが記憶される。
【0030】
スキャナ19は、CCD等の光電変換素子、光電変換素子からのアナログ画信号を処理してデジタル化する画像信号処理回路、原稿を搬送する機構部等を備えている。スキャナ19は、CPU16の制御の下、原稿の画像を読み取り、デジタルの画信号をバス22に出力する。
【0031】
サーマルプリンタ20は、サーマルヘッド、サーマルヘッドの駆動回路、感熱記録紙を送る機構部等を備えている。サーマルプリンタ20は、CPU16の制御の下、バス22上の復号された画信号を取り込み、感熱記録紙上に可視画像を形成する。なお、サーマルプリンタに代えて、熱転写方式プリンタや電子写真方式のプリンタを採用してもよい。
【0032】
操作パネル21は、液晶表示器及びキーマトリクスを含み、装置の状態をユーザーに表示するとともに、ユーザーの指示をキー操作によりCPU16に入力できるようになっている。
【0033】
次に、図2を参照しながら話中音の検出により録音を停止する動作を説明する。まず、呼出信号が交換機より来ると、呼出信号検出回路1eが呼出信号を検出し、CPU16はCMLリレー1aを図1中上側に、Sリレー1bを図1中下側に切り替える。そして、モデム13及びTAD−LSI14がライントランス1dを介して回線に接続される。なお、リレー5は図1中上側に切り替わっており、回線上の信号がアンプ4で増幅されてTAD−LIS14の入力端子に入力されるようになっている。
【0034】
TAD−LSI14は、応答メッセージを送出した後、録音を開始する。この間に、相手からCNG(呼出音)信号をモデム13が検出すれば、CPU16はTAD−LSI14の動作を停止させ、以降ファクシミリ通信をモデム13を介して行う。また、TAD−LSI14が所定のDTMFを受信した時には、リモート操作であるとして、リモート操作のための案内メッセージを送出する。
【0035】
TAD−LSI14は録音を開始した後、まず、話中音の周波数成分が検出されたかどうか判断する(ステップ(以下STという)1)。この判断がNOの場合には、TAD−LSI14はST2に分岐し、録音時間が所定以内かどうか判断する。ST2の判定がYESの場合には、TAD−LSI14は録音を停止し、そのことをCPU16に伝える。CPU16は録音が停止した場合には、リレー1aを図1中下側に切り替え回線を切り離す。
【0036】
ST2の判定がNOの場合には、TAD−LSI14はST1に分岐する。ST1の判定がYESになった場合には、TAD−LSI14はST3に分岐し、録音動作を一時停止する。すなわち、TAD−LSI14は入力端子に加わる信号をデジタル化して圧縮しメモリ15に書き込む作業を中断する。
【0037】
ST4では、TAD−LSI14は400Hzの周波数成分が所定時間、例えば30ms継続したかどうかを判定する。ST4の判定がYESの場合には、本当の話中音であるとして、TAD−LSI14は録音を停止してそのことをCPU16に伝える。この場合も、CPU16はリレー1aを図1中下側に切り替え回線を開放する。
【0038】
ST4の判定がNOの場合には、TAD−LSI14はST5の判定に分岐する。ST5では、TAD−LSI14は400Hzの周波数成分が持続しているかどうか判定する。ST5の判定がNOの場合には、TAD−LSI14はST4に分岐する。ST5の判定がYESの場合、すなわち400Hzの周波数成分が検出されたが30ms継続しなかった場合にはST6に分岐する。
【0039】
ST6では、TAD−LSI14は一時停止していた録音動作を開始して、ST1の判定に戻る。なお、TAD−LSI4が録音を一時停止するかわりに、録音動作を継続したまま入力信号をミュートする、あるいはリレー5を図1中下側に切り替えるようにしてもよい。
【0040】
次に、メッセージ録音時又はリモート操作時のDTMF検出動作について図3を参照しながら以下に説明する。今、CMLリレー1aが図1上側に、Sリレー1b及びリレー3が図1中下側に切り替わっており、TAD−LSI14がラインランス1dを介して電話回線に接続されている。
【0041】TAD−LSI14が電話回線上のメッッセージを録音、または録音されたメッセージ若しくは保留メロディーの再生を始めたとする。まず、TAD−LSI14は、DTMFの周波数成分が検出されたかどうか判断する(ST11)。DTMFは、低群及び高群の2つの周波数成分から構成されている。低群の周波数は、697Hz、770Hz、852Hz、941Hzのいずれかであり、高群の周波数は、1,209Hz、1,333Hz、1,477Hz、1,633Hzのいずれかである。
【0042】
低群の周波数成分のいずれか一つと、高群の周波数成分のいずれか一つをTAD−LSI14が検出したとき、ST11の判定はYESとなる。ST11の判定がYESの場合にはTAD−LSI14はST13に分岐し、NOの場合にはTAD−LSI14はST12の判定に分岐する。
【0043】
ST12では、録音時間又は再生時間が所定時間を経過したかどうかをTAD−LSI14が判断する。この判断がYESの場合には、TAD−LSI14は録音又は再生動作を終了し、CPU16にそれを伝える。CPU16は、CMLリレー1aを図1中上側に切り替えて回線を開放する。ST12の判定がNOの場合には、TAD−LSI14はST11に分岐する。
【0044】ST11の判定がYESの場合には、TAD−LSI14はST13に分岐する。ST13では、TAD−LSI14は録音又は再生動作を一時停止する。さらに、ST14では、DTMFの周波数成分が所定時間、例えば30ms持続したかどうかを判定する。この判定がYESの場合には、ST15に分岐し、TAD−LSI14はDTMFに応じた動作、例えば、再生の停止、メッセージのスキップ、メッセージの消去等の動作を行う。
【0045】
また、外付電話機からの切り替え要求を示すDTMFの場合には、TAD−LSI14はそれが検出されたことを、CPU16に伝える。CPU16は、CMLリレー1aを図1中下側に切り替え、外付電話機を電話回線に接続する。
【0046】
ST14の判定がNOの場合には、TAD−LSI14はDTMFの周波数成分が消滅したかどうか判定する(ST16)。この判定がNOの場合には、TAD−LSI14はST14に分岐する。ST16の判定がYESの場合、すなわちDTMFと確認されなかった場合には、TAD−LSI14はST17に分岐し録音又は再生を再開する。録音又は再生が停止した時間は30ms未満であるので、相手又はユーザーの耳障りとなることはない。そして、TAD−LSI14はST11の判定に戻る。
【0047】
なお、ST13の録音又は再生の一時停止は、TAD−LSI14が録音又は再生自体を一時停止するか、録音又は再生レベルを0にする、入力端子をマイクロホン7側に切り替える(リレー5を図1中下側に切り替える)、出力端子をライントランス1dから切り離す(リレー3を図1中上側に切り替える)というように、TAD−LSI14の録音又は再生動作自体を停止するのではないが、実質的に録音又は再生を停止したのと同じ状態を達成できればよい。
【0048】
また、この実施の形態では、ファクシミリ装置に本発明を実施した例を示しているが、留守番電話機等、留守番電話機能を備えた各種装置に本発明は適用可能なものである。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明は話中音を検出した場合に、一旦録音を停止するようにしたため、録音されたメッセージを再生する際に話中音が再生されたり、メッセージの後部が途切れたりして耳障りとなることがない利点を有している。
【0050】
また、請求項2の発明は、トーンの周波数成分を検出してから、それが一定時間持続したときに、所定のトーンであると判断するため、録音中のメッセージや再生中のメッセージ若しくは保留メロディー中の周波数成分を誤って所定のトーンと検出することがない利点を有している。
【0051】
さらに、請求項3の発明は、外付電話機からの切り替えのためのトーン信号の周波数成分が、録音中のメッセージや再生中のメッセージ若しくは保留メロディー中に含まれていても、誤って回線を外付電話機に切り替えることがない利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の回路構成の概略を説明するブロック図である。
【図2】同ファクシミリ装置の話中音検出の動作を示すフロー図である。
【図3】同ファクシミリ装置のDTMF検出の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 :NCU
3,5,8 :リレー
14 :TAD−LSI
15 :メモリ
16 :CPU

Claims (3)

  1. メッセージを録音及び再生する録音再生手段と、回線上の話中音を検出する話中音検出手段とを備えた留守番電話装置であって、話中音検出手段で話中音が検出されている時間を計測する計時手段を備え、話中音検出手段で話中音が検出されると録音再生手段を一時停止し、計時手段が所定の時間を計時しないときは録音再生手段の動作を再開し、計時手段が所定の時間を計時したとき録音再生手段が停止することを特徴とする留守番電話装置。
  2. メッセージを録音及び再生する録音再生手段と、回線上のトーン信号を検出するトーン検出手段とを備え、録音再生手段がトーン検出手段で検出されたトーンに応じた動作をする留守番電話装置であって、トーン検出手段がトーンを検出している時間を計測する計時手段を備え、トーン検出手段でトーンが検出されると録音再生手段を一時停止し、計時手段が所定の時間を計時しない場合には録音再生手段の動作を再開し、計時手段が所定の時間を計時した場合には、トーンに対応する動作を録音再生手段が行うことを特徴とする留守番電話装置。
  3. 回線を外付電話機との間で切り換える回線切替手段を備え、上記トーン検出手段が所定のトーンを検出し、上記計時手段が所定の時間を計時した場合には回線切替手段が回線を外付電話機に切り替える請求項2記載の留守番電話装置。
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