JP3567530B2 - 自動水栓装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は貯湯式の温水器を給湯源とする自動水栓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実公平5―21568号公報で開示されたように、従来の自動水栓装置は、給水路の開閉を行なう電磁弁、温水器、混合水を吐出する吐出管、吐出管に設けられた人体検知器(光電スイッチ)および人体検知器を遮蔽する反射板、人体検知器からの検知信号に基づいて電磁弁の開閉制御を行なうコントロールボックスを備えている。
【0003】
自動水栓装置の設置後、温水器への最初の貯水は、吐出管に設けられた人体検知器の前方を、手、または人体検知器の近傍に設けられた反射板で、継続して遮蔽することで行なわれる。
コントロールボックスは、人体検知器からの継続した検知信号に基づき、電磁弁を開放状態に保持し、温水器に所定量の貯水を行なう。
【0004】
また、従来の自動水栓装置において、瞬間的に人体検知器を遮蔽することで、継続して電磁弁を開放状態にし、温水器への最初の貯水が行なわれるものが知られている。
【0005】
さらに、従来の自動水栓装置において、人体検知器の遮蔽を繰返し、一回毎に所定の時間電磁弁を開放状態にして段階的に給水し、温水器の貯水が行なわれるものが知られている。
【0006】
このように従来の自動水栓装置は、温水器への最初の貯水が、人体検知器を遮蔽することで行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動水栓装置は、温水器に所定量の貯水がなされた際、手または反射板での遮蔽を停止したり、もしくは再度人体検知器の検知を行なわねばならず、貯水設定の作業がわずらわしい課題がある。
【0008】
また、従来の自動水栓装置は、温水器の貯水が所定量になるまで、手で繰返し、人体検知器を遮蔽しなくてはならず、貯水設定の作業がわずらわしい課題がある。
【0009】
さらに、従来の自動水栓装置は、電磁弁が電気で駆動されるため、停電時には温水器の貯水ができないという課題がある。
【0010】
この発明はこのような課題を解決するためなされたもので、その目的は装置の設置時、温水器の貯水を自動で行なうことができる利便性の高い自動水栓装置を提供することにある。
【0011】
また、停電の場合にも、手動で貯水を行なうことのできる自動水栓装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明に係る自動水栓装置は、給水源および電磁弁を接続する一次側給水路と、貯湯式の温水器および電磁弁を接続する二次側給水路と、温水器の流出側に接続する吐出管に設けた人体検知器と、この人体検知器の検知信号に基づいて電磁弁の開閉制御を行なう開閉モード制御手段を設けた制御手段と、この制御手段に供給する電源とを備えた自動水栓装置において、制御手段は、電源の投入を検出して所定の時間、電磁弁を開放状態にすることを特徴とする。
【0013】
また、この発明に係る自動水栓装置は、給水源および電磁弁を接続する一次側給水路と、貯湯式の温水器および電磁弁を接続する二次側給水路と、温水器の流出側に接続する吐出管に設けた人体検知器と、この人体検知器の検知信号に基づいて電磁弁の開閉制御を行なう開閉モード制御手段を設けた制御手段と、この制御手段に供給する電源とを備えた自動水栓装置において、制御手段は、電源の投入を検出した後、温水器の満水検出まで電磁弁を開放状態にすることを特徴とする。
【0014】
さらに、この発明に係る自動水栓装置は、制御手段に、制御変更手段を備え、所定の時間、開閉モード制御手段の開閉モードを変更することを特徴とする。
【0015】
また、この発明に係る自動水栓装置は、制御手段は、人体検知器からの検知信号を伝達するとともに、電源検出信号を制御手段に供給するコネクタを備え、このコネクタの接続後、所定の時間、もしくは温水器の満水検出まで電磁弁を開放状態にすることを特徴とする。
【0016】
さらに、この発明に係る自動水栓装置は、電磁弁をバイパスし、一次側給水路と二次側給水路を接続するバイパス路を備え、バイパス路の途中にバイパス弁を設けるとともに、給水源側のバイパス路の途中に排出路を接続し、排出路の途中に排出弁を設けたことを特徴とする。
【0017】
また、この発明に係る自動水栓装置は、排出弁と一次側給水路の給水源の近傍に設けた止水弁を、止水弁が開放状態の場合には、排出弁を閉結状態にするとともに、止水弁が閉結状態の場合には、排出弁を開放状態にする連動動作を行なうようにしたことを特徴とする。
【0018】
【作用】
前記課題を解決するためこの発明に係る自動水栓装置は、制御手段により、電源の投入を検出して所定の時間、電磁弁を開放状態にすることができる。
【0019】
また、この発明に係る自動水栓装置は、制御手段により、電源の投入を検出して満水検出部による温水器の満水検出まで電磁弁を開放状態にすることができる。
【0020】
さらに、この発明に係る自動水栓装置は、制御手段に、制御変更手段を備え、所定の時間、開閉モード制御手段の開閉モードを変更するので、所定時間内では変更された開閉モードに基づいて前記電磁弁の開閉制御を行なうことができる。
【0021】
また、この発明に係る自動水栓装置は、制御手段に、人体検知器からの検知信号を伝達するとともに、電源検出信号を制御手段に供給するコネクタを備えたので、このコネクタの接続後、所定の時間、もしくは温水器の満水検出まで電磁弁を開放状態にすることができる。
【0022】
さらに、この発明に係る自動水栓装置は、電磁弁をバイパスし、一次側給水路と二次側給水路を接続するバイパス路を備え、バイパス路の途中にバイパス弁を設けるとともに、給水源側のバイパス路の途中に排出路を接続し、排出路の途中に排出弁を設けたので、バイパス路の一部を排出路の一部として兼用することができる。
【0023】
また、この発明に係る自動水栓装置は、排出弁と一次側給水路の給水源の近傍に設けた止水弁を、止水弁が開放状態の場合には、排出弁を閉結状態にするとともに、止水弁が閉結状態の場合には、排出弁を開放状態にする連動動作を行なうようにしたので、止水弁の開閉操作だけで、排出弁の開閉操作を行なうことができる。
【0024】
【実施例】
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1はこの発明に係る自動水栓装置の全体構成図である。
図1において、自動水栓装置1は、吐出管13に設けた人体検知器15、人体検知器15からの検知信号Saを伝達する16a、16bからなるコネクタ16、直流電源Vdで駆動される制御手段17、制御手段17からの電磁弁駆動信号Doにより開閉制御される電磁弁7、交流電源Vaで加熱して湯を沸す温水器9、水と湯を混合する混合弁11を備える。
【0025】
また、自動水栓装置1は、止水弁3a、定流量弁4、チャッキ弁5、一次側給水路6、二次側給水路8、バイパス路18、バイパス弁19、排出路20、排出弁3bを備える。
【0026】
また、制御手段17は、マイクロプロセッサを基本に、ROM等のメモリ、各種演算機能、処理機能を備え、検知器15からの検知信号Saに基づいて開閉モード信号Smを出力し、リセットモード制御手段26を介して電磁弁7の開閉制御を行なう開閉モード制御手段25、直流電源Vdの投入またはコネクタ16の接続の際に発生する電源検出信号Scを検出して電磁弁7の開閉を制御したり、開閉モード制御手段25のモード制御を行なうモード制御信号Shを提供するリセットモード制御手段26を備える。
【0027】
なお、制御手段17には人体検知器15からの検知信号Saを受信するためのコネクタ16bを内蔵する。
【0028】
図2にこの発明に係る自動水栓装置の制御手段の要部ブロック構成図を示す。 図2において、制御手段17は、開閉モード制御手段25、リセットモード制御手段26、コネクタ16bを備える。
【0029】
開閉モード制御手段25は、3種類の開閉モードA、B、Cを選択する図示しないスライドスイッチもしくはジャンパースイッチ等の選択スイッチ、ROM等のメモリを備え、選択スイッチでモードを選択し、予めメモリに記憶した3種類の開閉モードA、B、Cに対応する2値化された開閉モード信号Smを、リセットモード制御手段26に提供するよう構成する。
【0030】
例えば、開閉モード信号Smのレベルは、開閉モードAの場合には、人体検知器15の検知中のみHレベル、非検知ではLレベル、開閉モードBの場合には、人体検知器15の検知でHレベルを継続し、再検知でLレベル、また開閉モードCの場合には、人体検知器15の瞬間的な検知により、所定の時間(通常、洗浄に要する短い時間)だけHレベルになる。
【0031】
また、開閉モード制御手段25は、直流電源Vdの投入またはコネクタ16の接続の際に出力される電源検出信号Scに基づき、後述するリセットモード制御手段26に設けた制御変更手段31からのモード制御信号Shを受信する。
【0032】
リセットモード制御手段26は、電源投入検出部27、タイマ部28、制御変更手段31、論理和演算部29、駆動部30を備える。
【0033】
電源投入検出部27は、例えばコンデンサ、抵抗等の時定数回路、パルス回路等で構成し、直流電源Vdの投入を検知し、開閉モード制御手段25およびリセットモード制御手段26に供給する直流電源Vdが安定した後に、パルス状の電源投入信号Srをタイマ部28、および制御変更手段31に提供する。
【0034】
また、電源投入検出部27は、直流電源Vdが安定して供給された後、コネクタ16の接続により、直流電源Vdと同一の電源検出信号Sc(例えば、Hレベルの信号)により駆動され、電源投入信号Srを出力する。
【0035】
タイマ部28は計時回路を備え、電源投入検出部27からの電源投入信号Srにより起動し、例えばHレベルのタイマ出力信号Stを、所定の時間、論理和演算部29に出力する。
【0036】
タイマ出力信号Stの時間幅は、図1に示す温水器9のタンク容量、給水圧力、定流量弁4の特性に基づき、タンクが所定量まで貯水されるように設定を行ない、大きなタンク容量、または小さな給水圧力の場合には長く、小さなタンク容量、または大きな給水圧力の場合には短くする。
【0037】
制御変更手段31は、例えば計時回路等を備え、電源投入検出部27からの電源投入信号Srで起動され、所定の時間、開閉モード制御手段25にモード制御信号Shを出力する。
【0038】
開閉モード制御手段25は、電源Vdの投入にともない出力される制御変更手段31からのモード制御信号Shを受信し、開閉モード信号Smを、自動的に所定の時間(例えば、5分間)、例えば開閉モードBに制御する。
なお、開閉モードCに強制的に制御するよう構成することもできる。
【0039】
論理和演算部29は、開閉モード制御手段25からの開閉モード信号Smまたはタイマ部28からのタイマ出力信号StがHレベルの場合に、Hレベルの論理和信号Swを駆動部30に提供する。
【0040】
駆動部30は、例えばトランジスタ、FET等のスイッチング素子で構成し、論理和演算部29からの論理信号Swに基づいて電磁弁駆動信号Doを出力して電磁弁7を駆動し、タイマ出力信号StがLレベルになるまで図1に示す温水器9に給水を行なう。
【0041】
タイマ出力信号StがLレベルになると電磁弁7は閉結状態になり、図1に示す温水器9の貯水が終了する。
貯水終了後、開閉モード制御手段25は、人体検知器15からの検知信号Saに基づき、図示しない選択スイッチで選択された開閉モードA、B、Cのいずれか1つのモードに対応した開閉モード信号Smを論理和演算手段29に提供する。
【0042】
論理和演算手段29は、開閉モード信号Smの論理和信号Swを駆動部30に出力するとともに、駆動部30は、電磁弁駆動信号Doにより電磁弁7の開閉制御を行なう。
【0043】
このように、自動水栓装置1は、装置の設置時、制御手段17が直流電源Vdの投入、またはコネクタ16の接続を検知し、所定の時間電磁弁駆動信号Doを出力し、電磁弁7を開放状態にすることができる。
【0044】
次に、図1に基づいて自動水栓装置1の概略動作について説明する。
直流電源Vdが制御手段17に投入されると、制御手段17は電源の投入を検出して電磁弁駆動信号Doを所定の時間発生し、電磁弁7を開放状態にする。
【0045】
給水源2からの水は、開放状態の止水弁3aから定流量弁4、チャッキ弁5を介し、一次側給水路6、電磁弁7、二次側給水路8a、8b、8cと流れ、温水器9に所定量の貯水を行なう。
温水器9に貯水された水は、交流電源Vaにより電気加熱されて湯になる。
【0046】
自動水栓装置1は、手で人体検知器15を遮蔽すると、制御手段17は、人体検知器15の検知信号Saに基づき、開閉モードA、B、Cに対応した電磁弁駆動信号Doを出力する。
電磁弁7は、電磁弁駆動信号Doで駆動されて開放状態になり、一次側給水路6からの水は、二次側給水路8を介して温水器9、混合弁11に流入する。
【0047】
温水器9の湯は、給湯路10を介して混合弁11に流入し、二次側給水路8dからの水と混合され、混合水路12を介して吐出口14から吐出する。
【0048】
停電時には、電磁弁7が閉結状態のために、一次側給水路6と二次側給水路8は遮断される。
停電時の貯水は、排出弁3bを閉結状態にしたまま、バイパス弁19を開放状態にし、水をバイパス路18a、18b、バイパス弁19、バイパス路18c、二次側給水路8c、温水器9と給水することで行なう。
【0049】
温水器9の水抜きは、止水弁3aを閉結状態にし、バイパス弁19および排出弁3bを開放状態にして行なう。
温水器9の水は、排出路と兼用した二次側給水路8c、バイパス路18c、バイパス弁19、バイパス路18b、排出路20、排出弁3bを通り、排出する。
【0050】
止水弁3a、排出弁3bは、例えば水の圧力で弁の開閉制御を行なうダイヤフラム式の構造にして1つの止水/排出弁3として構成する。
【0051】
ダイヤフラム式の止水/排出弁3は、止水弁3aの二次側の水の圧力で排出弁3bの排出を制御し、止水弁3aが開放状態の場合には、排出弁3bを閉結状態にし、止水弁3aが閉結状態の場合には、排出弁3bを開放状態にする連動動作を行なうように構成する。
【0052】
図3にこの発明に係る自動水栓装置の制御手段の別実施例要部ブロック構成図を示す。
以下、図3の説明を図1を参照して行なう。
図3において、制御手段32は、リセットモード制御手段33がタイマ部28の代りに満水検出部34を備え、直流電源Vdの投入、またはコネクタ16の接続後、満水検出部34による温水器9の満水検出まで電磁弁7を開放状態にする点が、図2に示す制御手段17と異なる。
【0053】
満水検出部34は、例えばフリップフロップ回路等を備え、電源投入検出部27からの電源投入信号Srで起動され、Hレベルの満水出力信号Sfを、論理和演算部29に出力し、温水器9の満水を検出する図示しないセンサからの満水検出信号が入力されると、Lレベルの満水出力信号Sfを出力する。
【0054】
論理和演算部29は、開閉モード制御手段25からの開閉モード信号Sm、または満水検出部34からの満水出力信号SfがHレベルの場合に、Hレベルの論理和信号Swを駆動部30に提供する。
【0055】
駆動部30は、論理和演算部29からの論理信号Swが、例えばHレベルの場合には、電磁弁駆動信号Doを出力して電磁弁7を駆動し、満水出力信号SfがLレベルになるまで温水器9に給水を行なう。
【0056】
満水出力信号SfがLレベルになると電磁弁7は閉結状態になり、温水器9の貯水が終了する。
【0057】
図4にこの発明に係る自動水栓装置の別実施例要部構成図を示す。
(a)図において、図1に示す自動水栓装置1との違いは、バイパス弁19をバイパス路18aの途中に設けた点で、バイパス弁19を操作しないで、温水器9の水を排出することができる。
【0058】
(b)図において、図1に示す自動水栓装置1との違いは、バイパス弁19および排出弁3bの代りに、例えばシングルレバーユニット、ワンストップユニット等で構成したユニット弁35を設けた点で、バイパス弁19、排出弁3bの開閉操作を1度で行なうことができる。
【0059】
例えば、ユニット弁35のレバー35aが実線の位置の場合には、給水源2からの水は、バイパス路18a、ユニット弁35、バイパス路18cとバイパスさて給水を行なう。
また、レバー35aが破線の位置の場合には、止水弁3aを閉結状態にし、温水器9の水を、バイパス路18c、ユニット弁35、排出路20を通じて排出する。
【0060】
(c)図において、図1に示す自動水栓装置1との違いは、排出弁3bの代りに、チャッキ弁36を設けた点である。
チャッキ弁36は、止水弁3aが開放状態の場合には、一次側給水路6、バイパス路18a、排出路20を通じて水圧がかかるため閉結状態を保つ。
【0061】
温水器9の水を排出する場合には、止水弁3aを閉結状態にして、チャッキ弁36にかかる水圧を弱める。
水圧が弱まると、チャッキ弁36は開放状態になり、温水器9の水は、バイパス路18c、開放状態にしたバイパス弁19、バイパス路18b、排出路20、チャッキ弁36を通じて排出する。
【0062】
このように、自動水栓装置1は、装置の設置時、温水器9の貯水を自動で行なうことができ、また停電の場合にも、手動で貯水を行なうことができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る自動水栓装置は、制御手段により、電源の投入を検出して所定の時間、電磁弁を開放状態にすることができるので、装置の設置時、自動的に温水器の貯水を行なうことができる。
【0064】
また、この発明に係る自動水栓装置は、制御手段により、電源の投入を検出して満水検出部による温水器の満水検出まで電磁弁を開放状態にすることができるので、装置の設置時、自動的に温水器の貯水を行なうことができる。
【0065】
さらに、この発明に係る自動水栓装置は、制御手段に、制御変更手段を備え、所定の時間、開閉モード制御手段の開閉モードを変更し、所定時間内では変更された開閉モードに基づいて前記電磁弁の開閉制御を行なうことができるので、装置の設置時、手動ながらも容易に温水器の貯水を行なうことができる。
【0066】
また、この発明に係る自動水栓装置は、制御手段に、人体検知器からの検知信号を伝達するとともに、電源検出信号を制御手段に供給するコネクタを備え、このコネクタの接続後、所定の時間、もしくは満水検出部による温水器の満水検出まで電磁弁を開放状態にすることができるので、装置の設置時、自動的に温水器の貯水を行なうことができる。
【0067】
さらに、この発明に係る自動水栓装置は、電磁弁をバイパスし、一次側給水路と二次側給水路を接続するバイパス路を備え、バイパス路の途中にバイパス弁を設けるとともに、給水源側のバイパス路の途中に排出路を接続し、排出路の途中に排出弁を設け、バイパス路の一部を排出路の一部として兼用することができるので、停電時にも温水器の貯水を行なうことができるとともに、配管の低コスト化が図れる。
【0068】
また、この発明に係る自動水栓装置は、排出弁と一次側給水路の給水源の近傍に設けた止水弁を、止水弁が開放状態の場合には、排出弁を閉結状態にするとともに、止水弁が閉結状態の場合には、排出弁を開放状態にする連動動作を行なうようにしたので、止水弁の開閉操作だけで、排出弁の開閉操作を行なうことができ、止水弁、排出弁の開閉操作ミスを低減することができる。
【0069】
よって、装置の設置時、温水器の貯水を自動で行なうことのできる利便性の高い自動水栓装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動水栓装置の全体構成図
【図2】この発明に係る自動水栓装置の制御手段の要部ブロック構成図
【図3】この発明に係る自動水栓装置の制御手段の別実施例要部ブロック構成図
【図4】この発明に係る自動水栓装置の別実施例要部構成図
【符号の説明】
1…自動水栓装置、2…給水源、3…止水/排出弁、4…定流量弁、5,36…チャッキ弁、6…一次側給水路、7…電磁弁、8…二次側給水路、9…温水器、10…給湯路、11…混合弁、12…混合水路、13…吐出管、14…吐出口、15…人体検知器、16…コネクタ、17,32…制御手段、18…バイパス路、19…バイパス弁、20…排出路、25…開閉モード制御手段、26,33…リセットモード制御手段、27…電源投入検出部、28…タイマ部、29…論理和演算部、30…駆動部、31…制御変更手段、34…満水検出部、35…ユニット弁、3a…止水弁、3b…排出弁、8a,8b,8c…一次側給水路、16a,16b…コネクタ、18a,18b,18c,18d…二次側給水路、35a…レバー、Va…交流電源、Vd…直流電源、Sa…検知信号、Do…電磁弁駆動信号、Sm…開閉モード信号、Sc…電源検出信号、Sr…電源投入信号、St…タイマ出力信号、Sf…満水出力信号、Sh…モード制御信号、Sw…論理和信号、Do…電磁弁駆動信号。

Claims (6)

  1. 給水源および電磁弁を接続する一次側給水路と、貯湯式の温水器および前記電磁弁を接続する二次側給水路と、前記温水器の流出側に接続する吐出管に設けた人体検知器と、この人体検知器の検知信号に基づいて前記電磁弁の開閉制御を行なう開閉モード制御手段を設けた制御手段と、この制御手段に供給する電源とを備えた自動水栓装置において、
    前記制御手段は、前記電源の投入を検出して所定の時間、前記電磁弁を開放状態にすることを特徴とする自動水栓装置。
  2. 給水源および電磁弁を接続する一次側給水路と、貯湯式の温水器および前記電磁弁を接続する二次側給水路と、前記温水器の流出側に接続する吐出管に設けた人体検知器と、この人体検知器の検知信号に基づいて前記電磁弁の開閉制御を行なう開閉モード制御手段を設けた制御手段と、この制御手段に供給する電源とを備えた自動水栓装置において、
    前記制御手段は、前記電源の投入を検出した後、前記温水器の満水検出まで前記電磁弁を開放状態にすることを特徴とする自動水栓装置。
  3. 記制御手段に、制御変更手段を備え、前記所定の時間、前記開閉モード制御手段の開閉モードを変更することを特徴とする請求項1または2記載の自動水栓装置。
  4. 前記制御手段は、前記人体検知器からの前記検知信号を伝達するとともに、電源検出信号を前記制御手段に供給するコネクタを備え、このコネクタの接続後、前記所定の時間、もしくは前記温水器の満水検出まで前記電磁弁を開放状態にすることを特徴とする請求項1または2記載の自動水栓装置。
  5. 前記電磁弁をバイパスし、前記一次側給水路と前記二次側給水路を接続するバイパス路を備え、このバイパス路の途中にバイパス弁を設けるとともに、前記給水源側の前記バイパス路の途中に排出路を接続し、この排出路の途中に排出弁を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の自動水栓装置。
  6. 前記排出弁と前記一次側給水路の前記給水源の近傍に設けた止水弁は、この止水弁が開放状態の場合には、前記排出弁を閉結状態にするとともに、前記止水弁が閉結状態の場合には、前記排出弁を開放状態にする連動動作を行なうようにしたことを特徴とする請求項記載の自動水栓装置。
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