JP3234767B2 - 給水装置及び外部被注水装置の開閉弁の開閉検知方法 - Google Patents

給水装置及び外部被注水装置の開閉弁の開閉検知方法

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JP3234767B2
JP3234767B2 JP15249296A JP15249296A JP3234767B2 JP 3234767 B2 JP3234767 B2 JP 3234767B2 JP 15249296 A JP15249296 A JP 15249296A JP 15249296 A JP15249296 A JP 15249296A JP 3234767 B2 JP3234767 B2 JP 3234767B2
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water
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は被注水装置の開閉
弁の開閉状態に応じて給水又は給水停止を行う給水装置
並びに開閉検知方法に関し、特に他のシステムとの連係
を持たない被注水装置への注水、例えば単独で機能する
全自動洗濯機等へ、その洗濯及びすすぎの工程に対応し
た給水を行うことができる給水装置並びに被注水装置の
開閉弁の開閉検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】温水給湯機からの水や温水、或は浴槽か
らの残水などを洗濯機への洗濯水として注水することが
できるようにした給湯給水装置がある。このような装置
は、例えば特開平4−143547や特開平4−150
17号公報等に記載されており、洗濯及びすすぎの工程
に応じた温水や水を適宜選択し、全自動洗濯機へ給水す
るよう構成されている。このような給湯給水装置は、洗
濯機の洗濯及びすすぎの工程に対応して予め設定された
プログラムで動作するものであり、あるいは洗濯機の制
御系と連動するようにシステム化され、両者間の通信に
基づいて動作するよう構成されている。
【0003】ところが一般家庭で用いられる全自動洗濯
機は、製造メーカーによって洗濯及びすすぎの工程が個
々に相違すると共に、給湯機等の他のシステムとの連係
を持たない、いわゆる単独で機能する洗濯機が通常であ
り、従って従来の給湯給水装置や給水方法を実現するに
はコストがかさみ、あるいは構造が複雑化してこうした
要求に対して十分に応えることが困難であった。
【0004】そこで出願人は、このような問題点を解決
するべく、単独の全自動洗濯機に対し、洗濯及びすすぎ
の工程に応じた水や温水を選択しつつ給水できる洗濯機
用給水装置を特開平5−23487号にて提案した。上
記装置には、給水回路内に水流スイッチが設けられ、か
かる水流スイッチのオン、オフにより、洗濯機側の注水
用電磁弁の開閉が検知され、その閉時間に応じて工程の
状態が判別されるよう構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成によれば、水
流スイッチで注水用電磁弁の開閉動作を検知するため、
給水回路内は、洗濯機の注水用電磁弁が閉状態であって
も常時給水圧を加えておく必要がある。かかる給湯給水
装置においては、電磁弁が閉状態にあり給水停止時に作
用する給水圧に対し、十分な耐圧力を備えた給水回路が
要求され、温・冷水回路を含む給水回路系の全てに対し
て耐圧力を高めなければならない。そのため、回路構成
部材の強度アップや材質変更等を図る必要が生じ、製造
コストが著しく押し上げられる。また浴槽からの残り湯
を装置内のポンプ等を用いて給水する場合には、給水停
止状態にもかかわらずポンプを作動させておく必要があ
り、そのための経費がかさみ、またポンプ音がうるさい
といった問題も生ずる。
【0006】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、本発明の第1の目的は、給
水回路の耐圧力を必要以上に高めることなく、開閉検出
手段が確実に機能して、適切なタイミングで給水をする
ことができる、低コストで製造できる給水装置並びに開
閉検知方法を提供することにある。本発明の第2の目的
は、開閉弁の開弁中のみに有効な給水動作が行われる、
効率の高い給水装置並びに外部被注水装置の開閉弁の開
閉検知方法を提供することにある。本発明の第3の目的
は、被注水装置へ注水しない場合には注水用のポンプを
停止状態に維持できるようにして騒音低減が図れるよう
にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載にかかる給水装置の発明
は、給水路が外部の被注水装置の開閉弁に連結され、前
記被注水装置の開閉弁の開動作又は閉動作を検出する開
閉検出手段が、給水路中に設けられ、前記開閉弁の開閉
動作に連動して、前記給水路を介して前記被注水装置へ
の給水又は給水停止が行われる給水装置であって、前記
給水路には、該給水路を封止する封止手段が設けられ、
前記開閉検出手段は、前記給水路内における前記封止手
段よりも下流側の水圧を検知する感圧検知部材であっ
て、且つ、前記水圧がしきい値以下に圧力低下したとき
に前記開動作の検知信号を出力するものであり、前記封
止手段は、前記開閉弁の閉動作に対応して閉弁し、かか
る閉弁により、前記給水路内における、前記開閉弁と前
記封止手段との封止領域には、水が加圧状態で封止さ
れ、前記開動作の検知信号に応答して、前記給水回路へ
給水するポンプが駆動される、ことを特徴としたもので
ある。
【0008】請求項2記載にかかる給水装置の発明は、
請求項1記載の発明のうち、封止手段として、給水路の
給水方向を順方向とする逆止弁を用いたものである。
【0009】請求項3記載にかかる被注水装置における
開閉弁の開閉検知方法は、外部の被注水装置の開閉弁へ
給水路を連結し、前記開閉弁の開動作又は閉動作を検知
し、前記開動作の検知によりポンプを駆動させて該ポン
プから前記給水路を介して前記被注水装置へ給水する一
方前記閉動作の検知により前記ポンプを停止させる給水
制御に用いる前記開閉弁の開閉検知方法であって、前記
給水路内に特定領域を設定し、前記被注水装置の開閉弁
が閉動作されている間は、前記特定領域に給水を加圧状
態で封止させるようにし、前記開閉弁の開閉動作は、前
記特定領域における水圧力の変化をもって検知するよう
にした、ものである。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載にか
かる給水装置の発明は、被注水装置の開閉弁の開閉動作
を検知する開閉検出手段として、給水路内の水圧を検知
する感圧検知部材が用いられ、この感圧検知部材は封止
手段よりも給水路の下流側に設けられている。本発明の
給水装置が外部の被注水装置の開閉弁へ連結されると、
感圧検知部材はこの開閉弁と封止手段との封止領域内に
位置付けられる。開閉弁が閉動作すると、封止手段が対
応して閉弁するから、この封止領域は封止された領域と
なり、給水による水はこの封止領域内に封止される。こ
れにより、感圧検知部材に水圧が加わった状態で保持さ
れ、所定の検知が行なえる。そして開閉弁が開動作する
と封止された水の加圧状態が開放され、このとき、感圧
検知部材は水圧がしきい値以下へ低下したのを検知す
る。そして、開閉検知手段は、水圧がしきい値以下に低
下したときに開閉弁の開動作の検知信号を出力し、該開
動作の検知信号に応答して、給水回路へ給水するポンプ
が駆動される。よって本発明の給水装置によれば、開閉
弁の閉動作中は、従来のように水流スイッチが設けられ
た給水路全域にわたり、給水を満たしておくとともに前
記ポンプによる給水圧を作用させておく必要もなく、給
水回路に要求される耐圧力は最小限に留めることができ
る。しかもなんら複雑な配管や制御等を要しない。この
ため本発明によれば、低コストで給水装置を製造するこ
とができる。又、給水装置からの給水停止中にもかかわ
らず、感圧検知部材は封止領域内に封止されて加圧され
た状態の水中に保持され、そして、感圧検知部材は封止
領域内の水圧の変化により開閉弁の開閉を検知するもの
であるため、精度良く検知することができると共に適切
なタイミングで給水でき、信頼性の向上が図れる。また
更に本発明によれば、開閉弁の開動作時だけ給水回路に
給水するポンプを駆動させることができ、閉動作中は前
記給水用のポンプ動作を停止させることができ、電気代
の節約及び静音化が図れる。このように、開閉弁の開動
作中のみ給水装置から有効な給水動作をさせることがで
きるから効率の向上が図れる。
【0011】請求項2記載の発明は、封止手段として、
給水方向を順方向とする逆止弁を用いている。このため
開閉弁の開いた給水中は、給水圧が逆止弁の順方向へ作
用して給水路が導通し、ひとたび開閉弁が閉弁状態とな
ると封止領域内の水はこの逆止弁によって上流側への逆
流が阻止され、そのまま封止領域内に加圧状態に封止さ
れる。そして再び開閉弁が開弁すると給水圧の作用によ
り給水路が導通して給水される。従って、逆止弁を用い
ることにより、なんら外的手段を講じることなく、開閉
弁の開閉動作に応じた給水路の開閉が実行される。
【0012】
【0013】請求項3の記載にかかる開閉弁の開閉検知
方法の発明は、給水路内に特定領域を設定し、開閉弁に
おいて閉動作が実行されている間は、この特定領域に水
を加圧状態に封止させるようにし、そしてこの特定領域
における水圧力の変化をもって開閉状態を検知するよう
にした。よって開閉弁の閉弁中は、特定領域に水が加圧
封止されており、従って従来のように給水路内へ給水を
満たしておくとともに給水圧を作用させておく必要もな
く、給水回路に要求される耐圧力は最小限に留めること
ができる。しかもなんら複雑な配管や制御等を要しな
い。このため本発明の開閉検知方法によれば、低コスト
で容易に検知することができるとともに、水圧の変化を
検知するものであるため、開閉弁の開閉状態を精度良く
検知することができ、信頼性の向上が図れる。また更
に、本発明の開閉検知方法によれば、開閉弁の開動作中
のみポンプを駆動して給水動作を行えば良いから効率が
良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる給水装置
の実施例の形態を、図示例と共に説明する。図1は本発
明の給水装置の全体を示す構成図である。器具(1) は給
水源に接続され、水又は温水を注水ユニット(2) へ供給
する、例えば追焚き機能付の給湯器である。器具(1) に
は追焚き熱交換器(12a) 及び給湯熱交換機(12b) 、そし
てこれらを加熱する追焚きバーナ(13a) 及び給湯バーナ
(13b) を備えると共に、循環用のポンプ(11)が配設され
ている。更に器具(1) には管路(14)内を循環状態或は給
湯状態に切り換え、あるいはポンプ(11)及びバーナ(13
a),(13b) の作動制御を行う電装ユニット(10)が装着さ
れている。なお管路(14)は器具(1) 内の配管全般を指
す。
【0015】注水ユニット(2) は器具(1) から供給され
る水又は温水を外部の浴槽(4) や洗濯機(3) へ適宜切り
換えて給水し、あるいは器具(1) のポンプ(11)によって
浴槽(4) の残り水を洗濯機(3) へ給水する。このため注
水ユニット(2) には、器具(1) からの管路(15)及び管路
(16)に接続される管路 (27a)、管路(27b) 、これらに設
けた第1三方弁(21)及び第2三方弁(22)を介して接続さ
れる管路(29)、管路(27c) が配設され、第1三方弁(21)
及び第2三方弁(22)の切り換えにより給水経路が適宜選
択される。注水ユニット(2) から浴槽(4) へは、管路(6
2)及び管路(63)が管路(27a) 及び管路(27b) と接続さ
れ、また注水ユニット(2) から洗濯機(3)へは、給水管
(61)が給水路(29)と接続されて、水又は温水を給水する
ことができる。注水ユニット(2) において、給水路(29)
の途中には、給水方向、即ち洗濯機(3) 側を順方向とし
て、順方向に給水圧が生じているとき、閉弁方向に付勢
するバネ(24a) に逆らって開弁する逆止弁(24)が設けら
れており、更に給水路(29)中には、逆止弁(24)よりも下
流側に、給水路(29)内の水圧を検知するための圧力スイ
ッチ(25)が設けられている。また逆止弁(24)と第1三方
弁(21)の接続口cとの間には、フィルタ(23)が介在して
設けられている。逆止弁(24)とフィルタ(23)との間には
第2三方弁(22)の接続口cからの管路(27c) が接続され
ている。管路 (27a)における第1三方弁(21)の接続口a
と接続口bの間には、洗濯機への注水時電磁弁(30)が急
に閉弁したとき、給水管(61)、給水路(29)、管路(15)内
の水圧が過剰に上昇しないよう、過圧逃がし弁(28)を設
けたバイパス路(27d) が第1三方弁(21)をバイパスして
並列に接続されている。更に器具(1) 内の管路(14)にお
いて、ポンプ(11)の下流には、水流の有無を検知する水
流スイッチ(26)が設けられている。また注水ユニット
(2) においても、圧力スイッチ(25)や水流スイッチ(26)
の検知に基づいて、第1三方弁(21)及び第2三方弁(22)
を切り換える制御を行う電装ユニット(20)が設けられて
いる。上記例の給水装置では、器具(1) と注水ユニット
(2) とが分離した構成であるが、これらが一つの装置体
として構成されていてもよい。
【0016】上記構成によれば、浴槽(4) への湯張り動
作は、まず該動作が器具のリモコン(51)により選択さ
れ、電装ユニット(10),(20)の制御によって、注水ユニ
ット(2) の第1三方弁(21)及び第2三方弁(22)が接続口
a〜接続口b間で導通し、給水源から導入された供給
水、即ち、さら水は、器具(1) の管路(14)から給湯熱交
換器(12b) を経る際、給湯バーナ(13b) の燃焼熱により
加熱されて温水とされ、管路(15)、管路 (27a)そして管
路(62)を経て浴槽(4) へ供給されるとともに管路(16)、
管路(27b) そして管路(63)を経て浴槽(4) へ供給され
る。
【0017】次に本実施の形態における、給水装置の動
作について、図2から図9を参照しつつ以下に詳述す
る。これらの図において、図2から図4は、給水状態を
示した給水回路図であり、うち図2は浴槽(4) から洗濯
機(3) への給水状態、図3はフィルタ(24)の洗浄状態、
図4は洗濯機(3) へのさら水の給水状態をそれぞれ示し
ている。図5は本実施の形態の給水路(29)中における逆
止弁(24)と圧力スイッチ(25)の動作状態を説明する要部
拡大図である。図6から図8は本実施の形態による洗濯
機(3) への給水動作を説明するためのフローチャートで
あり、うち図6は浴槽(4) からの残り水を洗濯水として
給水する工程、図7はすすぎのための給水工程、そして
図8はさら水を洗濯水として給水する工程を示してい
る。さらに図9は逆止弁(24)の別の実施の形態を示して
いる。 [浴槽(4) から洗濯機(3) への洗濯水の給水]洗濯機
(3) がオン操作される(S1)と注水ユニットのリモコン(5
2)に設けたモード切替スイッチが『残り湯洗濯モード』
状態である場合(S2)、電装ユニット(10)及び(20)の制御
に基づいて浴槽(4) の残り水(又は残り湯)を洗濯機
(3) へ給水する。図2及び図6において、まず第1三方
弁(21)が接続口a〜接続口cで導通(S3)すると共に、第
2三方弁(22)が接続口b〜接続口aで導通(S4)する。そ
して(S5)で圧力スイッチ(25)がオフを検知して電磁弁(3
0)の開弁が判断されるとポンプ(11)が作動(S6)し、浴槽
(4) からの残り水は管路(63)→管路(27b) →管路(16)→
ポンプ(11)→追焚き熱交換器(12a) →管路(15)→第1三
方弁(21)→給水路(29)→給水管(61)の給水回路を経た
後、洗濯機(3) の電磁弁(30)を介して洗濯機(3)内へ給
水される。
【0018】ここで、図例で明らかなように、洗濯機
(3) には、開閉手段である電磁弁(30)を備え、注水ユニ
ット(2) における給水路(29)と、電磁弁(30)との間は給
水管(61)によって連結されている。本装置においては、
圧力スイッチ(25)によって洗濯機(3) における電磁弁(3
0)の開閉動作の検知がなされ、これに基づいて本給水装
置の給水制御を行うよう図られ、圧力スイッチ(25)は、
連結された給水路(29)及び給水管(61)の内部であって、
しかも逆止弁(24)と電磁弁(30)との間で規定された封止
領域(64)内に実質的に保持されている。
【0019】浴槽(4) からの残り水の給水中において
は、洗濯機(3) 側電磁弁(30)が開弁状態であると共に、
逆止弁(24)は順方向へ給水圧が作用して水流が生じてい
るため開弁状態が維持されている。ここで、以下のステ
ップで説明する圧力スイッチ(25)の働きについて、図5
を用いて説明する。図5は、給水路(29)の逆止弁(24)か
ら洗濯機(3) の電磁弁(30)までの封止領域(64)における
給水状態を示す。なお、電磁弁(30)の開弁に伴い、洗濯
機(3) 側への通水が開始されるため、図5(c)から図
5(d)、図5(a)そして図5(b)への順序となる
が、説明の都合上、図5(a)から先に説明する。まず
図5(a)は給水路内部側(29a) からの給水が、給水路
(29)中における逆止弁(24)を経て洗濯機(3) の電磁弁(3
0)へ給水中の状態を示している。この状態は、給水圧力
が逆止弁(24)に対し、順方向に作用して水流が生じて逆
止弁(24)は開弁状態となっている。圧力スイッチ(25)
は、給水路(29)が通水状態にあるとき、オフとなるよう
しきい値が設定されている。
【0020】ここで洗濯機(3) の制御装置が洗濯水が所
定量給水されたと判断すると、図5(b)に示すように
洗濯機(3) 側において自動的に電磁弁(30)が閉弁する。
これにより電磁弁(30)の上流側は給水路(29)内に給水圧
が加わっているのに、水流が停止するため、圧力スイッ
チ(25)は所定のしきい値よりも高い圧力を検知してオン
状態となる。そして逆止弁(24)の上流部と下流部とにお
ける圧力差が生じなくなり、図5(c)に示すように、
逆止弁(24)はバネ(24a) の付勢力で閉弁する。即ち電磁
弁(30)と逆止弁(24)とで規定された封止領域(64)内には
水が加圧状態で保持されて通水時よりも圧力(静圧)が
高い。従って封止領域(64)内に配置された圧力スイッチ
(25)は給水中か給水停止かを問わず、常に水が封止され
た加圧状態下でオン状態になる。このため洗濯機の電磁
弁(30)が閉状態のときにもポンプを回す等により給水圧
を加えておく必要が無く、給水経路には封止された加圧
状態に対する耐圧が確保されていればよい。その後電磁
弁(30)が開弁すると、図5(d)に示すように封止領域
(64)内の封止された水の加圧状態が開放されることによ
って封止領域(64)内の水圧が低下し、圧力スイッチ(25)
は所定のしきい値よりも低い圧力を検知してオフ状態と
なり、ポンプ(11)を作動させると逆止弁(24)が開弁して
通水状態となり、図5(a)になる。なお、上記で明ら
かなように、封止領域(64)内の水の封止状態は、少なく
とも圧力スイッチ(25)がこの封止水中に浸漬されていれ
ばよく、必ずしも封止領域(64)内に水がフルに充填され
ている必要がない。本発明では、封止手段としてばね(2
4a) の付勢力で閉弁方向に付勢する逆止弁(24)の代わり
に図9に示すように弁自体の重さ(重力)で閉弁状態を
維持する逆止弁(24)としてもよい。図9 (a)は弁(24)が
自重により閉弁状態の場合であり、図9 (b)は弁(24)が
給水圧力で浮き上がり開弁状態となっている場合を示
す。また封止手段として、電磁弁を用いて開閉させるこ
ともできる。この場合、圧力スイッチ(25)がオン(高圧
検知)したとき電磁弁を閉弁させ、圧力スイッチ(25)が
オフ(低圧検知)したとき電磁弁を開弁させればよい。
本実施例では逆止弁(24)を用いているため、電磁弁(30)
の開閉に対応して自動的に開閉し、開閉に伴う制御を一
切行う必要がない。このため、より一層簡素な構成で実
現できる。なお洗濯機(3) 側の電磁弁(30)に代えて、手
動による開閉バルブ等で開閉することを妨げない。
【0021】さて再び図6のステップに戻る。水流スイ
ッチ(26)がオフを検知して水の流れが無いとき(S7)、圧
力スイッチ(25)がオンの場合には(S8),洗濯機(3) 内に
所定量の残り水が給水されて洗濯機(3) の制御装置が電
磁弁(30)を閉弁させたものと認識できる。これに伴っ
て、ポンプ(11)が停止(S9)される。また(S8)において、
水の流れが無い(S7)のに圧力スイッチ(25)がオフのまま
の時は、浴槽内の水が無くなったと判断して、ポンプ(1
1)が停止(S81) され、後述する図8の『さら水モード』
に切り替わり、(S101)のステップに進む。
【0022】次に(S9)でポンプ(11)が停止後、所定時間
が経過((S10) ;本実施では3分以上)すると、洗濯機
の制御装置が洗濯工程のための洗濯水の注水が完了した
と判断したものとして、フィルタ(23)洗浄工程(S11) 〜
(S13) に進み、経過していないときには圧力スイッチ(2
5)がオフ状態となり、電磁弁(30)が開動作されたかどう
か(S10a)の判断をし、オフ状態であれば給水量が不十分
であり、再び給水動作を行うためポンプをオンさせ(S10
b)た後、(S7)へ戻る。
【0023】フィルタ(23)洗浄工程では、図3に示すよ
うに、第1三方弁(21)が接続口c〜接続口bに切り換え
(S11) られ、第2三方弁(22)が接続口a〜接続口cへ切
り換え(S12) られて、(S13) の水はり運転を行う。即
ち、給水弁(k) が開弁して給水源から導入されたさら水
は、器具(1) の管路(14)から給水され、管路(16)→管路
(27c) →給水路(29)→フィルタ(23)→管路 (27a)→管路
(62)を経て、浴槽(4) へ排出され、これによりフィルタ
(23)が洗浄される。尚、この洗浄工程は、図示しない流
量カウンタが5リットルを積算したら、給水弁(k) を閉
弁して給水停止する。 [さら水を洗濯機(3) へすすぎ水として給水]上記に続
き、図4及び図7を用いてさら水をすすぎ水として給水
するステップを以下に説明する。(S13) のフィルタ洗浄
工程が終了すると第1三方弁(21)が接続口a〜接続口c
への導通に切り換え(S20) られ、第2三方弁(22)が止栓
(S21)される。これにより、給水経路は図4に示すよう
に、器具(1) の管路(14)の給水弁(k) から、熱交換器(1
2a)(12b)→管路(15)→第1三方弁(21)→給水路(29)→給
水管(61)を経て洗濯機(3) へ至る経路が形成される。こ
こで洗濯機の制御装置がすすぎ工程を行うために電磁弁
(30)を開弁すると圧力スイッチ(25)がオフ状態である(S
22) ことが判断され、器具(1) の給水弁(k) を開弁して
給水源からさら水が給水(S23) (水はり運転)される。
所定量が洗濯機(3) に給水されたと洗濯機(3) の制御装
置が判断すると洗濯機は電磁弁(30)を閉弁させてすすぎ
動作を行なうが、この場合、水流スイッチ(26)がオフし
て水の流れがない状態(S24) で圧力スイッチ(25)がオン
状態を検出したとき(S25) 、電磁弁(30)が閉弁したと判
断し給水弁を閉じて給水を停止(S26) させる。もし水流
スイッチがオフ状態(S25) なのに圧力スイッチ(25)がオ
フ状態である場合には、電磁弁(30)が閉弁したのではな
く給水が無い、即ち断水であると判断され、給水弁(K)
を閉弁させて水はり運転が停止(S251)し、異常表示(S2
9) を行う。
【0024】洗濯機(3) のすすぎ動作が再度繰り返され
るときには、それに伴って電磁弁(30)が開弁状態とな
り、圧力スイッチ(25)がオフ状態(S27) を検知して、給
水のステップ(S23) のル−チンへ戻る。(S26) の最初の
給水停止から、所定時間が経過(本実施では20分以
上)して、圧力スイッチ(25)がオン状態であると判断さ
れた場合(S27),(S28) は、洗濯機においてすすぎ工程が
終了したと判断される。尚、20分経過するまでは、す
すぎ工程の途中と判断し、電磁弁(30)が開弁したことを
圧力スイッチ(25)オフにより判断する毎に(S23) のルー
チンへ戻って、すすぎのための水はりを行う。 [さら水を洗濯水として給水]さら水を用いて洗濯機
(3) への洗濯水として給水する工程を、図4及び図8を
用いて説明する。洗濯機(3) がオン操作されたとき、注
水ユニットのリモコン(52)に設けたモード切替スイッチ
が『さら水モード』である場合(図6のステップ(S2)に
対応)、まず第1三方弁(21)が接続口a〜接続口cへの
導通に切り換え(S101)られ、第2三方弁(22)が止栓(S10
2)される。これにより、給水経路は、図4に示すよう
に、器具(1) の管路(14)の給水弁(k) から、熱交換器(1
2b)(12a)→管路(15)→第1三方弁(21)→給水路(29)→給
水管(61)を経て洗濯機(3) へ至る経路が形成され、(S10
3)で圧力スイッチ(25)がオフになって電磁弁(30)の開弁
が判断されると給水弁(k) が開弁して器具(1) の給水源
からさら水が給水(S104)される(水はり運転)。次に洗
濯機(3) の制御装置が所定量の水が給水されたものと判
断して電磁弁(30)が閉弁するに伴い、水流スイッチがオ
フ(S105)且つ圧力スイッチ(25)がオン状態(S106)を検出
することとなり、給水弁(k) を閉弁させて給水が停止(S
107)される。もし水流スイッチ(26)がオフ(S105)である
のに圧力スイッチ(25)がオフのままであれば(S106)、断
水であると判断してこの場合も給水動作が停止(S1061)
し、異常表示を行う。そして(S107)の給水停止後、所定
時間が経過((S108);本実施では3分以上)すると、洗
濯機の制御装置が洗濯工程のための洗濯水の注水が完了
したと判断したものとして、既に説明した(S22) のすす
ぎ工程に進む。上記所定時間が経過していない場合に
は、圧力スイッチ(25)がオフ状態かどうか(S1081) を検
知して電磁弁(30)の開弁を判断し、オフ状態であれば給
水不十分として再度(S104)の水はり運転を行う。
【0025】本願発明にかかる給水装置は、上記のよう
に実施されるものであり、電磁弁(30)の開閉動作を検知
するために、水圧の変化を検知する圧力スイッチ(25)が
用いられ、この圧力スイッチ(25)は逆止弁(24)よりも給
水路(29)の下流側に設けられている。本発明の給水装置
が外部の洗濯機(3) の電磁弁(30)へ連結されると、圧力
スイッチ(25)はこの電磁弁(30)と逆止弁(24)との封止領
域(64)内に位置付けられる。電磁弁(30)が閉動作する
と、逆止弁(24)が対応して閉弁するから、この封止領域
(64)は封止された領域となり、給水による水はこの封止
領域(64)内に封止される。これにより、水圧が加わった
状態で保持されて圧力スイッチ(25)の検知圧力が高レベ
ルとなって、所定の検知が行なえる。そして電磁弁(30)
が開動作すると封止された水の加圧状態が開放され、圧
力スイッチ(25)は容易にこの水圧の低下を検知して低レ
ベルとなって、開弁状態であるとの検知が行えて給水開
始できる。よって閉弁中は、従来のように、水流スイッ
チ(26)が設けられた給水路全域にわたり、給水を満たし
ておくと共に、給水圧を作用させておく必要もなく、給
水回路に要求される耐圧力は最小限に留めることができ
る。しかもなんら複雑な配管や制御等を要しない。この
ため本発明によれば、低コストで給水装置を製造するこ
とができる。そして本発明によれば、ポンプ(11)などで
浴槽内の残水を給水する場合にも、電磁弁(30)の閉弁中
は給水(ポンプ(11))動作を停止させることができ、電
気代の節約が図れる。このように、電磁弁(30)の開弁中
のみ有効な給水動作をさせることができるから効率の向
上も図れる。また電磁弁(30)の閉弁中には上記ポンプ(1
1)が停止することによって、騒音の発生も可及的に低減
できることは言うまでもない。
【0026】上記給水装置によれば、逆止弁(24)に代え
て前述した電磁弁を用いることができるほか、手動によ
る開閉バルブやシ−ル部材等を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による給水装置の全体を示
す構成図である。
【図2】図1の給水路における給水状態を説明する給水
回路図である。
【図3】図1の給水路における給水状態を説明する給水
回路図である。
【図4】図1の給水路における給水状態を説明する給水
回路図である。
【図5】図1の圧力センサの動作状態を説明する要部拡
大図である。
【図6】本発明の実施の形態による給水装置の動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図7】本発明の実施の形態による給水装置の動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図8】本発明の実施の形態による給水装置の動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図9】本発明の実施の形態による逆止弁の別の構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
(1) ・・・器具 (22)・・・第2三方弁 (2) ・・・注水ユニット (24)・・・逆止弁 (3) ・・・洗濯機 (25)・・・圧力スイッ
チ (4) ・・・浴槽 (29)・・・給水路 (11)・・・ポンプ (30)・・・電磁弁 (21)・・・第1三方弁 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水路が外部の被注水装置の開閉弁に連
    結され、 前記被注水装置の開閉弁の開動作又は閉動作を検出する
    開閉検出手段が、給水路中に設けられ、前記開閉弁の開
    閉動作に連動して、前記給水路を介して前記被注水装置
    への給水又は給水停止が行われる給水装置であって、 前記給水路には、該給水路を封止する封止手段が設けら
    れ、 前記開閉検出手段は、前記給水路内における前記封止手
    段よりも下流側の水圧を検知する感圧検知部材であっ
    て、且つ、前記水圧がしきい値以下に圧力低下したとき
    に前記開動作の検知信号を出力するものであり、 前記封止手段は、前記開閉弁の閉動作に対応して閉弁
    し、 かかる閉弁により、前記給水路内における、前記開閉弁
    と前記封止手段との封止領域には、水が加圧状態で封止
    され、 前記開動作の検知信号に応答して、前記給水回路へ給水
    するポンプが駆動される、ことを特徴とする給水装置。
  2. 【請求項2】 前記封止手段は、前記給水路の給水方向
    を順方向とする逆止弁である、請求項1記載の給水装
    置。
  3. 【請求項3】 外部の被注水装置の開閉弁へ給水路を連
    結し、前記開閉弁の開動作又は閉動作を検知し、前記開
    動作の検知によりポンプを駆動させて該ポンプから前記
    給水路を介して前記被注水装置へ給水する一方前記閉動
    作の検知により前記ポンプを停止させる給水制御に用い
    る前記開閉弁の開閉検知方法であって、 前記給水路内に特定領域を設定し、 前記被注水装置の開閉弁が閉動作されている間は、前記
    特定領域に給水を加圧状態で封止させるようにし、 前記開閉弁の開閉動作は、前記特定領域における水圧力
    の変化をもって検知するようにした、ことを特徴とする
    外部被注水装置の開閉弁の開閉検知方法。
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