JP3234776B2 - 給水装置及び給水方法 - Google Patents

給水装置及び給水方法

Info

Publication number
JP3234776B2
JP3234776B2 JP25054896A JP25054896A JP3234776B2 JP 3234776 B2 JP3234776 B2 JP 3234776B2 JP 25054896 A JP25054896 A JP 25054896A JP 25054896 A JP25054896 A JP 25054896A JP 3234776 B2 JP3234776 B2 JP 3234776B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
water supply
bathtub
pressure
circulation circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25054896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1094696A (ja
Inventor
憲司 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP25054896A priority Critical patent/JP3234776B2/ja
Publication of JPH1094696A publication Critical patent/JPH1094696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3234776B2 publication Critical patent/JP3234776B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浴槽への給水給
湯の他、浴槽以外の外部へも注水できるよう構成された
給水装置及び給水方法に関し、特に洗濯機への注水時に
洗濯機の注水弁が閉弁された場合、通水経路内へ作用す
る内部圧力の影響を低減するようにした給水装置並びに
給水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】温水給湯機からの水や温水あるいは浴槽
からの残水を切り換え、洗濯機用の洗濯水として注水で
きるようにした給水装置がある。このような装置は、例
えば、特開平7−127908号公報に記載されてお
り、洗濯及びすすぎの工程に応じた温水や水を適宜選択
し、洗濯機へ給水するよう構成されている。かかる給水
装置では、洗濯機の洗濯工程に対応して予め設定された
プログラムで動作し、洗濯機の制御系と連動するようシ
ステム化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の給水装置によれ
ば、給水装置から洗濯機への給水中において、洗濯機側
の注水電磁弁が閉じられると、通水経路内は水流が停止
して給水元圧が直接かかり水圧が急激に上昇する。この
ため、通水経路内の各部に所要の圧力負担が強いられ、
それに応じた耐圧強度を高めることは製造コストを押し
上げる要因となる。さらに注水電磁弁が閉弁する際に生
じる不快音、いわゆるウォーターハンマー音が発生す
る。このような不具合を軽減するために、水道圧直圧に
よる給水時の場合、通水経路内に配設された圧力センサ
61によって給水元側を閉弁すると共に、圧力逃がし弁
52によって追焚き循環回路20へ過圧給水を排出させ
るよう構成されている。しかしながら、かかる構成で
は、水道圧直圧が給水されている時は有効に機能するも
のの、浴槽からの水を利用して追焚き循環回路20を経
て給水する際には、排出先が過圧状態であるため過圧給
水の排出ができない。
【0004】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、本発明の第1の目的は、閉
弁時に作用する過圧給水に対して、通水経路への耐圧力
を高めることなく、簡素でしかも低コストな構成でもっ
て対応することができる、給水装置並びに給水方法を提
供することにある。本発明の第2の目的は、閉弁時に作
用する過圧給水に対して、水道直圧が加わった給水又は
浴槽水からの給水を問わず、通水経路への影響を確実に
回避することができる、信頼性の高い給水装置並びに給
水方法を提供することにある。本発明の第3の目的は、
閉弁時の過圧給水に起因して生じるウォーターハンマー
音などの不快な音の発生が防止される、静粛な給水装置
並びに給水方法を提供することにある。
【0005】
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載にかかる給
水装置の発明は、『給水源から給水される給水路と、前
記給水路に接続され、浴槽へ給水すると共に浴槽からの
水を前記給水路側へ帰還させる循環回路と、前記循環回
路における、前記給水路と前記循環回路との接続部、よ
りも下流側に設けられた切り換え手段と、前記切り換え
手段を介し、前記循環回路から分岐して設けられた外部
注水回路と、前記給水路、前記循環回路又は前記外部注
水回路のうち、外部注水時に通水経路となる部位へ一方
が接続され、他方が前記循環回路における前記切り換え
手段よりも下流の浴槽側に接続されてなる、過圧防止部
材とを備え、外部注水中において、前記給水路からの給
水、または前記循環回路からの浴槽水の給水にかかわら
ず、外部被注水側が閉塞されて前記通水経路へ所定以上
の給水圧が作用した時には、前記過圧防止部材を通過し
た水が前記循環回路の前記下流の浴槽側へ排出される』
ことを特徴としたものである。
【0008】この解決手段によれば、通水経路に所定以
上の給水元圧が印加したときに、給水を通過させて通水
経路の内部圧力が所定以上に上昇しないようにする過圧
防止部材を用いた。この過圧防止部材は、前記内部圧力
が上昇しようとする側の通水経路の部位へ一方が接続さ
れ、他方が循環回路の切り換え手段よりも下流の浴槽側
へ接続されている。この循環回路における切り換え手段
の下流の浴槽側は、外部注水回路への給水中は、切り換
え手段の存在によって外部注水回路側と隔絶されてい
る。
【0009】このため外部注水回路への給水中は、給水
路からの例えば水道圧直圧が加わった給水であっても、
或は浴槽からの浴槽水を循環回路を経て給水する場合で
あっても、これらの給水は切り換え手段によって全て外
部注水回路へ給水され、切り換え手段で隔絶された循環
回路の下流の浴槽側へ流入することはない。即ち、外部
注水回路への給水中は、この循環回路における切り換え
手段の下流の浴槽側は、通水の無い状態となっている。
これにより外部被注水側が閉塞され、水流が停止して給
水元圧が通水経路内へ直接かかり、通水経路の内部圧力
が上昇しようとしても、過圧防止部材が所定以上の圧力
とならないよう給水を通過させる。そして、この過圧防
止部材を通過した水は、循環回路の前記下流の浴槽側へ
容易に流れ込むことができる。この下流の浴槽側は通水
が無いため、通過した水は容易に流れ込むと共に、容易
に浴槽側へ排出される。従って、外部注水中において、
給水路からの給水、または循環回路からの浴槽水の給水
にかかわらず、外部被注水が閉塞されて通水経路へ所
定以上の圧力が作用しようとしても、過圧防止部材によ
り、これを通過した水が循環回路の前記下流の浴槽側へ
確実に排出される。
【0010】本発明によれば、上記のように過圧防止部
材を所定に配設するといった簡素な構成でもって、この
ような過圧給水の影響を回避することができるから、低
コストで製造することができる。そして外部注水回路へ
の注水中は、確実に上記影響を回避することができるか
ら、信頼性の高い給水装置が得られる。しかも従来のよ
うな外部被注水側の閉塞時に生じる不快な音も発生しな
い。
【0011】請求項2記載にかかる給水方法の発明は、
『浴槽循環回路の所定部位から外部の被注水箇所へ注水
され、前記注水中に、前記被注水箇所側の注水電磁弁の
閉弁により、前記被注水箇所が閉塞し、かかる閉塞によ
り、上昇する通水経路中の内部圧力が所定圧力以上とな
らないよう、前記通水経路中の水を前記浴槽循環回路の
前記所定部位よりも下流の浴槽側へ排出させるようにし
た』ことを特徴としたものである。
【0012】この給水方法によれば、外部の被注水箇所
へ注水中にもかかわらず、被注水箇所側の注水電磁弁の
閉弁により、被注水箇所が閉塞して水流が停止すると、
通水経路中へ給水元圧が直接かかり通水経路中の内部圧
力が上昇しようとする。このため、所定圧力以上となら
ないように給水を循環回路の所定部位の下流の浴槽側へ
排出させるようにしたことにより、排出された水は容易
に浴槽へ排出される。従ってこのような過圧給水から極
めて容易に回避でき、しかも確実にこうした影響から回
避でき、低コストで信頼性の高い給水方法が得られる。
またこの方法によれば、被注水箇所の閉塞時に発生する
不快音もない。
【0013】
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載にか
かる給水装置の発明は、外部注水中において、給水路か
らの給水、または循環回路からの浴槽水の給水にかかわ
らず、外部被注水側が閉塞されて通水経路へ所定以上の
給水圧が作用した時には、過圧防止部材を通過した水が
循環回路の下流側へ排出されるようにした。これによ
り、閉塞時に作用する過圧給水に対して、通水経路への
耐圧力を高めることなく、簡素でしかも低コストに構成
できる。また、水道直圧が加わった給水又は浴槽水から
の給水を問わず、給水経路への影響を確実に回避するこ
とができ、さらに閉塞時の過圧給水に起因して生じるウ
ォーターハンマー音などの不快な音の発生も防止され
る。
【0015】請求項2記載にかかる給水方法の発明で
は、通水経路中の内部圧力が所定圧力以上とならないよ
うに給水を循環回路の所定部位の下流側へ排出させるよ
うにした。これにより、過圧給水による影響を確実且つ
容易に回避でき、低コストで信頼性が高く、またこの方
法によれば、被注水箇所の閉塞時に発生する不快音もな
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる給水装置
の実施の形態を、図示例と共に説明する。図1は本発明
の給水装置の全体を示す構成図である。器具(1) は給水
源に接続される例えば追焚き機能付の給湯器である。器
具(1) には追焚き熱交換器(12a) 及び給湯熱交換機(12
b) 、そしてこれらを加熱する追焚きバーナ(13a) 及び
給湯バーナ(13b) を備えると共に、循環用のポンプ(11)
が配設されている。更に器具(1)には管路(14)内を循環
状態或は給湯状態に切り換え、あるいはポンプ(11)及び
バーナ(13a),(13b) の作動制御を行う電装ユニット(10)
が装着されている。なお管路(14)は器具(1) 内の配管全
般を指す。
【0017】注水ユニット(2) は器具(1) から供給され
る水又は温水を外部の浴槽(4) や洗濯機(3) へ適宜切り
換えて給水し、あるいは器具(1) のポンプ(11)によって
浴槽(4) の残り水を洗濯機(3) へ給水する。このため注
水ユニット(2) には、器具(1) からの管路(15)及び管路
(16)に接続される管路 (27a)、管路(27b) 、これらに設
けた第1三方弁(21)及び第2三方弁(22)を介して接続さ
れる管路(29)、管路(27c) が配設され、第1三方弁(21)
及び第2三方弁(22)の切り換えにより通水経路が適宜選
択される。注水ユニット(2) から浴槽(4) へは、管路(6
2)及び管路(63)が管路(27a) 及び管路(27b) と接続さ
れ、また注水ユニット(2) から洗濯機(3)へは、給水管
(61)が管路(29)と接続されて、水又は温水を給水するこ
とができる。
【0018】注水ユニット(2) において、管路(29)の途
中には、給水方向、即ち洗濯機(3)に向う方向側を順方
向として、順方向に給水圧が生じているとき、閉弁方向
に付勢するバネ(24a) に逆らって開弁する逆止弁(24)が
設けられており、更に管路(29)中には、逆止弁(24)より
も下流側に、管路(29)内の水圧を検知するための圧力ス
イッチ(25)が設けられている。また、逆止弁(24)と第1
三方弁(21)の接続口cとの間には、フィルタ(23)が介在
して設けられている。逆止弁(24)とフィルタ(23)との間
には第2三方弁(22)の接続口cからの管路(27c) が接続
されている。管路 (27a)における第1三方弁(21)の接続
口a側と接続口b側の間には、洗濯機(3) への注水時に
洗濯機(3) 内の電磁弁(30)が閉弁したとき、給水管(6
1)、管路(29)、管路(15)内の水圧が過剰に上昇しないよ
う、後述する過圧逃がし弁(28)を設けたバイパス路(27
d) が第1三方弁(21)をバイパスして並列に接続されて
いる。
【0019】更に器具(1) 内の管路(14)において、ポン
プ(11)の下流には、水流の有無を検知する水流スイッチ
(26)が設けられている。また注水ユニット(2) において
も、圧力スイッチ(25)や水流スイッチ(26)の検知に基づ
いて、第1三方弁(21)及び第2三方弁(22)を切り換える
制御を行う電装ユニット(20)が設けられている。上記例
の給水装置では、器具(1) と注水ユニット(2) とが分離
した構成であるが、これらが一つの装置体として構成さ
れていてもよい。
【0020】上記構成によれば、浴槽(4) への湯張り動
作は、まず該動作が器具のリモコン(51)により選択さ
れ、電装ユニット(10),(20)の制御によって、注水ユニ
ット(2) の第1三方弁(21)及び第2三方弁(22)が接続口
a〜接続口b間で導通し、給水源から導入された供給
水、即ち、さら水は、器具(1) の管路(14)から給湯熱交
換器(12b) を経る際、給湯バーナ(13b) の燃焼熱により
加熱されて温水とされ、管路(15)、管路 (27a)そして管
路(62)を経て浴槽(4) へ供給されるとともに管路(16)、
管路(27b) そして管路(63)を経て浴槽(4) へ供給され
る。
【0021】次に本実施の形態における、給水装置の動
作について、図2から図8を参照しつつ以下に詳述す
る。これらの図において、図2から図4は、給水状態を
示した給水回路図であり、うち図2は浴槽(4) から洗濯
機(3) への給水状態、図3はフィルタ(24)の洗浄状態、
図4は洗濯機(3) へのさら水の給水状態をそれぞれ示し
ている。図5は本実施の形態の過圧逃し弁(28)の動作状
態を説明する要部拡大図である。図6から図8は本実施
の形態による洗濯機(3) への給水動作を説明するための
フローチャートであり、うち図6は浴槽(4) からの残り
水を洗濯水として給水する工程、図7はすすぎのための
給水工程、そして図8はさら水を洗濯水として給水する
工程を示している。 [浴槽(4) から洗濯機(3) への洗濯水の給水]洗濯機
(3) がオン操作される(S1)と注水ユニットのリモコン(5
2)に設けたモード切替スイッチが『残り湯洗濯モード』
状態である場合(S2)、電装ユニット(10)及び(20)の制御
に基づいて浴槽(4) の残り水(又は残り湯)を洗濯機
(3) へ給水する。図2及び図5において、まず第1三方
弁(21)が接続口a〜接続口cで導通(S3)すると共に、第
2三方弁(22)が接続口b〜接続口aで導通(S4)する。そ
して(S5)で圧力スイッチ(25)がオフを検知して電磁弁(3
0)の開弁が判断されるとポンプ(11)が作動(S6)し、浴槽
(4) からの残り水は管路(63)→管路(27b) →管路(16)→
ポンプ(11)→追焚き熱交換器(12a) →管路(15)→第1三
方弁(21)→管路(29)→給水管(61)の給水回路を経た後、
洗濯機(3) の電磁弁(30)を介して洗濯機(3) 内へ給水さ
れる。
【0022】ここで、図例のように、洗濯機(3) には、
開閉手段である電磁弁(30)を備え、注水ユニット(2) に
おける管路(29)と、電磁弁(30)との間は給水管(61)によ
って連結されている。本装置においては、圧力スイッチ
(25)によって洗濯機(3) における電磁弁(30)の開閉動作
の検知がなされ、これに基づいて本給水装置の給水制御
を行うよう図られる。圧力スイッチ(25)は、連結された
管路(29)及び給水管(61)の内部であって、しかも逆止弁
(24)と電磁弁(30)との間で規定された封止領域(64)内に
実質的に保持され、そして圧力スイッチ(25)は、管路(2
9)が通水状態にあり、低圧であるとき、オフとなるよう
しきい値が設定されている。
【0023】ポンプ(11)による浴槽(4) からの残り水の
給水中においては、洗濯機(3) 側電磁弁(30)が開弁状態
であると共に、逆止弁(24)は順方向へ給水圧が作用して
水流が生じているため開弁状態が維持されている。ここ
で洗濯機(3) の制御装置が洗濯水が所定量給水されたと
判断すると、洗濯機(3) 側において自動的に電磁弁(30)
が閉弁する。これにより電磁弁(30)の上流側は管路(29)
内にポンプ(11)による給水圧が加わっているのに、水流
が停止するため、圧力スイッチ(25)は所定のしきい値よ
りも高い圧力を検知してオン状態となり、給水装置は電
磁弁(30)の閉弁を検知する。そして逆止弁(24)の上流部
と下流部とにおける圧力差が生じなくなり、逆止弁(24)
はバネ(24a) の付勢力で閉弁する。即ち上記閉弁検知に
よりポンプ(11)は停止するが、電磁弁(30)と逆止弁(24)
とで規定された封止領域(64)内には水が加圧状態で保持
されるから、通水時よりも圧力(静圧)が高く、従って
封止領域(64)内に配置された圧力スイッチ(25)は加圧状
態下でオン状態に維持される。このため洗濯機の電磁弁
(30)が閉状態のときにもポンプを回す等により給水圧を
加えておく必要が無く、給水経路には封止された加圧状
態に対する耐圧が確保されていればよい。その後洗濯機
(3) 側の制御の都合により、電磁弁(30)が開弁すると、
封止領域(64)内の封止された水の加圧状態が開放される
ことによって封止領域(64)内の水圧が低下し、圧力スイ
ッチ(25)は所定のしきい値よりも低い圧力を検知してオ
フ状態となり、給水装置は電磁弁(30)の開弁を検知す
る。この開弁検知に基づき、ポンプ(11)を作動させると
逆止弁(24)が開弁して再び通水状態となる。
【0024】ところで、上記のように、浴槽(4) から浴
槽水が給水中にもかかわらず、洗濯機(3) 側において自
動的に電磁弁(30)が閉弁されると、図2に示したポンプ
(11)→熱交換器(12a) →管路(15)→管路(27a) →第1三
方弁(21)→管路(29)→給水管(61)には、水流が停止する
ために、ポンプ(11)の吐出圧による給水元圧が直接上記
の各部へかかる。これによって内部圧力が上昇し上記各
部へ過剰な圧力が作用しようとし、このため上記経路の
給水各部には所要の圧力負担を強いられることになる。
しかしながら本実施によれば、管路(27a) の第1三方弁
(21)をバイパスするバイパス路(27d) に過圧防止部材と
しての過圧逃がし弁(28)が設けられ、上記通水経路中へ
は一定以上の圧力が加わらないよう図られている。
【0025】ここで、過圧逃がし弁(28)の動作につい
て、図5により説明する。図5は図1の回路中、第1三
方弁(21)の付近を示し、うち図5(a)は、浴槽(4) の
浴槽水が洗濯機(3) へ給水されている状態を示し、図5
(b)は洗濯機(3) の電磁弁(30)が閉弁された状態を示
している。まず図5(a)において、洗濯機(3) への給
水中は、電磁弁(30)が開弁されている為、浴槽水は上記
したように『循環回路』の一部である管路(15)及び管路
(27a) を経て、『切り換え手段』である第1三方弁(21)
から分岐し、そして『外部注水回路』を構成する管路(2
9)及び給水管(61)を経て洗濯機(3) 側へ給水されてい
る。
【0026】過圧逃がし弁(28)は一方が管路(15)側へ接
続され、他方が浴槽(4) 側、即ち循環回路における第1
三方弁(21)よりも下流側へ接続されたバイパス路(27d)
に配されている。そして過圧逃がし弁(28)はこれに作用
する給水の圧力が所定値内ではバネ(28a) の付勢力によ
り閉塞状態を維持し、所定値を越えるとバネ(28a) の付
勢力に勝って開弁する。そして過圧逃がし弁(28)が開弁
すると、バイパス路(27d) が導通し、水が通過する。図
5aに示す給水状態では、過圧逃がし弁(28)が閉塞状態
となるように、そのバネ(28a) の付勢力によるしきい値
が設定されているため、バイパス路(27d) は不通になっ
ている。従って給水中は、循環回路側の浴槽(4) へ通じ
る管路(27a) 並びに管路(62)には通水が無い状態となっ
ている。そして管路(15)側からの給水が行われているに
もかかわらず、電磁弁(30)が閉弁すると、通水経路であ
る、管路(15)→管路(27d) →第1三方弁(21)→管路(29)
→給水管(61)間はポンプ(11)による給水元圧が直接にか
かるため、圧力が急激に上昇しようとする。しかしこの
圧力の上昇は、過圧逃がし弁(28)に設定された所定のし
きい値を越える為、過圧逃がし弁(28)は、図5(b)に
示すように、給水圧の上昇と共に開弁する。
【0027】かかる開弁により通過水(33)は、通水の無
い状態となっている浴槽(4) 側の管路(27a) から管路(6
2)を経て浴槽(4) へ流れ込む。この通過水(33)の排出
は、過圧逃がし弁(28)へ作用する給水の圧力が所定のし
きい値に低下するまで行われ、従って通水経路中には一
定以上の圧力がかからない。このため、洗濯機(3) 側へ
給水中に、電磁弁(30)が閉弁しても、過圧逃がし弁(28)
により、通水経路中の各部位に作用するこのような過圧
給水の影響を回避することができる。しかも洗濯機(3)
側への給水中は、循環回路における第1三方弁(21)の下
流側、すなわち管路(27a) から管路(62)を経て浴槽(4)
へ通じる流路(浴槽流入路)は、通水の無い状態であ
り、従って通過水(33)は、容易にこの流路へ流れ込むこ
とができるから、過圧逃がし弁(28)を確実に機能させる
ことができる。
【0028】さて再び図6のステップに戻る。水流スイ
ッチ(26)がオフを検知して水の流れが無いとき(S7)、圧
力スイッチ(25)がオンの場合には(S8),洗濯機(3) 内に
所定量の残り水が給水されて洗濯機(3) の制御装置が電
磁弁(30)を閉弁させたものと認識できる。これに伴っ
て、ポンプ(11)が停止(S9)される。また(S8)において、
水の流れが無い(S7)のに圧力スイッチ(25)がオフのまま
の時は、浴槽内の水が無くなったと判断して、ポンプ(1
1)が停止(S81) され、後述する図8の『さら水モード』
に切り替わり、(S101)のステップに進む。
【0029】次に(S9)でポンプ(11)が停止後、所定時間
が経過((S10) ;本実施では3分以上)すると、洗濯機
の制御装置が洗濯工程のための洗濯水の注水が完了した
と判断したものとして、フィルタ(23)洗浄工程(S11) 〜
(S13) に進み、経過していないときには圧力スイッチ(2
5)がオフ状態(電磁弁(30)が開動作)になったかどうか
(S10a)の判断をし、オフ状態であれば洗濯機(3) 内の給
水量が不十分であり、再び給水動作を行うためポンプを
オンさせ(S10b)た後、(S7)へ戻る。
【0030】フィルタ(23)洗浄工程では、図3に示すよ
うに、第1三方弁(21)が接続口c〜接続口bに切り換え
(S11) られ、第2三方弁(22)が接続口a〜接続口cへ切
り換え(S12) られて、(S13) の水はり運転を行う。即
ち、給水弁(k) が開弁して給水源から導入されたさら水
は、器具(1) の管路(14)から給水され、管路(16)→管路
(27b) →第2三方弁(22)→管路(27c) →管路(29)→フィ
ルタ(23)→第1三方弁(21)→管路 (27a)→管路(62)を経
て、浴槽(4) へ排出され、これによりフィルタ(23)が洗
浄される。尚、この洗浄工程は、図示しない流量カウン
タが5リットルを積算したら、給水弁(k) を閉弁して給
水停止する。 [さら水を洗濯機(3) へすすぎ水として給水]上記に続
き、図4及び図7を用いてさら水をすすぎ水として給水
するステップを以下に説明する。(S13) のフィルタ洗浄
工程が終了すると第1三方弁(21)が接続口a〜接続口c
への導通に切り換え(S20) られ、第2三方弁(22)が止栓
(S21)される。これにより、給水経路は図4に示すよう
に、器具(1) の管路(14)の給水弁(k) から、熱交換器(1
2b)(12a)→管路(15)→管路(27a) →第1三方弁(21)→管
路(29)→給水管(61)を経て洗濯機(3) へ至る経路が形成
される。ここで洗濯機(3) の制御装置がすすぎ工程を行
うために電磁弁(30)を開弁すると圧力スイッチ(25)がオ
フ状態である(S22) ことが判断され、器具(1) の給水弁
(k) を開弁して給水源からさら水が給水(S23) (水はり
運転)される。所定量が洗濯機(3) に給水されたと洗濯
機(3) の制御装置が判断すると洗濯機(3) は電磁弁(30)
を閉弁させてすすぎ動作を行なうが、この場合、水流ス
イッチ(26)がオフして水の流れがない状態(S24) で圧力
スイッチ(25)がオン状態を検出したとき(S25) 、電磁弁
(30)が閉弁したと判断し給水弁を閉じて給水を停止(S2
6)させる。水流スイッチがオフ状態(S25) 且つ圧力スイ
ッチ(25)がオフ状態である場合には、電磁弁(30)が閉弁
したのではなく給水が無い、即ち断水であると判断さ
れ、給水弁(K) を閉弁させて水はり運転が停止(S251)
し、異常表示(S29) を行う。
【0031】洗濯機(3) のすすぎ動作が再度繰り返され
るときには、それに伴って電磁弁(30)が開弁状態とな
り、圧力スイッチ(25)がオフ状態(S27) を検知して、給
水のステップ(S23) のル−チンへ戻る。(S26) の最初の
給水停止から、所定時間が経過(本実施では20分以
上)して、圧力スイッチ(25)がオン状態であると判断さ
れた場合(S27),(S28) は、洗濯機においてすすぎ工程が
終了したと判断される。尚、20分経過するまでは、す
すぎ工程の途中と判断し、電磁弁(30)が開弁したことを
圧力スイッチ(25)オフにより判断する毎に(S23) のルー
チンへ戻って、すすぎのための水はりを行う。 [さら水を洗濯水として給水]さら水を用いて洗濯機
(3) への洗濯水として給水する工程を、図4及び図8を
用いて説明する。洗濯機(3) がオン操作されたとき、注
水ユニットのリモコン(52)に設けたモード切替スイッチ
が『さら水モード』である場合(図6のステップ(S2)に
対応)、まず第1三方弁(21)が接続口a〜接続口cへの
導通に切り換え(S101)られ、第2三方弁(22)が止栓(S10
2)される。これにより、給水経路は、図4に示すよう
に、器具(1) の管路(14)の給水弁(k) から、熱交換器(1
2b)(12a)→管路(15)→管路(27a) →第1三方弁(21)→給
水路(29)→給水管(61)を経て洗濯機(3) へ至る経路が形
成され、(S103)で圧力スイッチ(25)がオフになって電磁
弁(30)の開弁が判断されると給水弁(k) が開弁して器具
(1) の給水源からさら水が給水(S104)される(水はり運
転)。次に洗濯機(3) の制御装置が所定量の水が給水さ
れたものと判断して電磁弁(30)が閉弁するに伴い、水流
スイッチがオフ(S105)且つ圧力スイッチ(25)がオン状態
(S106)を検出することとなり、給水弁(k) を閉弁させて
給水が停止(S107)される。もし水流スイッチ(26)がオフ
(S105)であるのに圧力スイッチ(25)がオフのままであれ
ば(S106)、断水であると判断してこの場合も給水動作が
停止(S1061) し、異常表示を行う。そして(S107)の給水
停止後、所定時間が経過((S108);本実施では3分以
上)すると、洗濯機の制御装置が洗濯工程のための洗濯
水の注水が完了したと判断したものとして、既に説明し
た(S22) のすすぎ工程に進む。上記所定時間が経過して
いない場合には、圧力スイッチ(25)がオフ状態かどうか
(S1081) を検知して電磁弁(30)の開弁を判断し、オフ状
態であれば給水不十分として再度(S104)の水はり運転を
行う。
【0032】本願発明にかかる給水装置は、上記のよう
に実施されるものであり、浴槽(4)からの循環回路であ
る、管路(63)→管路(27b) →管路(16)→管路(14)→管路
(15)→管路(27a) →を経て、外部注水回路側である、管
路(29)→給水管(61)への通水経路を用いた注水中におい
て、外部被注水側である電磁弁(30)の閉弁により、水流
が停止し、これにより上記通水経路各部にはポンプ(11)
の吐出圧(給水元圧)による内部圧力が上昇しようとす
る。その際、循環回路のうち、通水経路とならない第1
三方弁(21)より浴槽(4) 側の管路(27a) と管路(62)に
は、この給水元圧による内部圧力の上昇は生じない。過
圧防止手段としての過圧逃がし弁(28)は、この給水元圧
によって内部圧力が上昇しようとする管路(15)側の管路
(27a) 側と、給水元圧によって内部圧力の上昇が生じな
い浴槽(4) 側の管路(27a) 側(即ち上記循環回路におけ
る第1三方弁(21)よりも下流側)との間に設けられてい
る。このため、電磁弁(30)の閉弁によって通水経路内に
は給水元圧で内部圧力が上昇しようとしても、過圧逃が
し弁(28)で通過した水(33)が下流側(管路(27a) 側)へ
確実に排出されるから、通水経路内の水圧はこの過圧逃
がし弁(28)によって所定以上とならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による給水装置の全体を示
す構成図である。
【図2】図1の給水路における給水状態を説明する給水
回路図である。
【図3】図1の給水路における給水状態を説明する給水
回路図である。
【図4】図1の給水路における給水状態を説明する給水
回路図である。
【図5】図1の給水路における過圧逃し弁(28)の動作を
説明する拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態による給水装置の動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図7】本発明の実施の形態による給水装置の動作を示
すフロ−チャ−トである。
【図8】本発明の実施の形態による給水装置の動作を示
すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
(1) ・・・器具 (22)・・・第2三方弁 (2) ・・・注水ユニット (24)・・・逆止弁 (3) ・・・洗濯機 (25)・・・圧力センサ (4) ・・・浴槽 (28)・・・過圧逃がし
弁 (11)・・・ポンプ (30)・・・給水路 (21)・・・第1三方弁 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給水源から給水される給水路と、 前記給水路に接続され、浴槽へ給水すると共に浴槽から
    の水を前記給水路側へ帰還させる循環回路と、 前記循環回路における、前記給水路と前記循環回路との
    接続部、よりも下流側に設けられた切り換え手段と、 前記切り換え手段を介し、前記循環回路から分岐して設
    けられた外部注水回路と、 前記給水路、前記循環回路又は前記外部注水回路のう
    ち、外部注水時に通水経路となる部位へ一方が接続さ
    れ、他方が前記循環回路における前記切り換え手段より
    も下流の浴槽側に接続されてなる、過圧防止部材とを備
    え、 外部注水中において、前記給水路からの給水、または前
    記循環回路からの浴槽水の給水にかかわらず、外部被注
    水側が閉塞されて前記通水経路へ所定以上の給水圧が作
    用した時には、前記過圧防止部材を通過した水が前記循
    環回路の前記下流の浴槽側へ排出される、ことを特徴と
    する給水装置。
  2. 【請求項2】浴槽循環回路の所定部位から外部の被注水
    箇所へ注水され、前記注水中に、前記被注水箇所側の注
    水電磁弁の閉弁により、前記被注水箇所が閉塞し、 かかる閉塞により、上昇する通水経路中の内部圧力が所
    定圧力以上とならないよう、前記通水経路中の水を前記
    浴槽循環回路の前記所定部位よりも下流の浴槽側へ排出
    させるようにした、ことを特徴とする給水方法。
JP25054896A 1996-09-20 1996-09-20 給水装置及び給水方法 Expired - Lifetime JP3234776B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25054896A JP3234776B2 (ja) 1996-09-20 1996-09-20 給水装置及び給水方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25054896A JP3234776B2 (ja) 1996-09-20 1996-09-20 給水装置及び給水方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1094696A JPH1094696A (ja) 1998-04-14
JP3234776B2 true JP3234776B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=17209558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25054896A Expired - Lifetime JP3234776B2 (ja) 1996-09-20 1996-09-20 給水装置及び給水方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3234776B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101256141B1 (ko) * 2008-12-15 2013-04-23 동부대우전자 주식회사 세탁기의 세탁첨가제 공급장치
JP5977425B1 (ja) * 2015-12-11 2016-08-24 タイム技研株式会社 逆流防止装置における過圧逃がし構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1094696A (ja) 1998-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3234776B2 (ja) 給水装置及び給水方法
JP3234767B2 (ja) 給水装置及び外部被注水装置の開閉弁の開閉検知方法
KR20050104377A (ko) 화장실장치
JP3333688B2 (ja) 給水装置
JP2003172549A (ja) 排水ホッパーおよび電気温水器
JPH0311494Y2 (ja)
JP7398998B2 (ja) 機器システム
JP4472936B2 (ja) トイレ装置
JP3172013B2 (ja) 自動給湯装置
JP3912894B2 (ja) 雑用水供給装置
JPS61134539A (ja) 給湯機付ふろ釜の制御方法
JP3044080B2 (ja) 衛生洗浄装置における安全制御装置
JP3710033B2 (ja) 風呂装置及び風呂注水方法
JP2589778B2 (ja) 風呂装置
JP2002266387A (ja) 残り湯送水装置
JP2000171096A (ja) 浴水給湯装置
JP2003222389A (ja) 風呂給湯装置
JPH0357234Y2 (ja)
JPH11248242A (ja) 給湯機付風呂釜の安全装置
JP2004044831A (ja) 機器への注湯装置
JPH02133756A (ja) 浴槽への自動給湯及び水位検知方法
JP2535067Y2 (ja) 局部洗浄装置
JP2652328B2 (ja) 風呂装置の水抜方法
JPH0289955A (ja) 風呂装置
JPS6349659A (ja) 強制追焚付給湯器の凍結防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term