JP3564871B2 - ロータンクの手洗い用電気温水器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、補助タンク等により加熱された湯を、ロータンクの手洗い用の湯として使用するロータンクの手洗い用電気温水器に管するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータンクの手洗い用電気温水器においては、実開昭62−172771にあるように、給水管からの水を補助タンクで加熱し、加熱された湯をロータンクの給水孔を介して手洗い用の吐出口から供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記ロータンクの手洗い用電気温水器では、補助タンク内の水が逆流しないように逆止弁等が必要となり、コストがかかるという問題点があった。
【0004】
また、補助タンクをロータンクの近傍に備えるため、スペースがかなり必要になるという問題もあった。
【0005】
従って、本発明の第1の目的は、ロータンクには給水孔が左右夫々1つづつあることに着目し、逆止弁等が必要なく、しかもロータンクの手洗い用の温水として、使用者に快適な湯温で供給できるロータンクの手洗い用電気温水器を提供することにある。
【0006】
また、本発明の第2の目的は、新たなスペースを必要としないロータンクの手洗い用電気温水器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明においては、給水管からの水を加熱体を備えた補助タンクで加熱し、前記加熱された湯をロータンク上部の吐出口から供給するロータンクの手洗い用電気温水器において、前記ロータンク内部の給水管から分岐した入水管と、前記補助タンクを経由して、前記吐出口に湯を供給する出湯管とで構成した経路を設け、同経路は、ロータンクの左右に夫々1つずつある既存の給水孔のうち、ロータンクの給水管が取付けられていない方の給水孔を介して前記ロータンクの外部に設けられた補助タンクと接続したことを特徴とする。
【0009】
更に、前記入水管に、定流量弁を設けたことを特徴とする。
【0010】
更に、前記給水管に、ロータンク内の水位が一定水位以上になると閉じ、一定水位以下になると開く開閉弁を設けたことを特徴とする。
【0011】
更に、前記補助タンク上面は、前記入水管あるいは前記開閉弁よりも下方に設けたことを特徴とする。
【0012】
更に、前記給水管の水を前記補助タンクで加熱された湯と混合するためのバイパス管と、前記バイパス管に流れる水の量を調節する調節弁を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明のロータンクの手洗い用電気温水器の一実施形態が適用される構成図である。
【0016】
上記ロータンクの手洗い用電気温水器は、図1に示すように、給水源からの水を、ロータンク1及び補助タンク3に供給する給水管11と、補助タンク3で加熱された湯を吐出する吐出口15を備える。
【0017】
図2はロータンク1及び補助タンク3の内部構成を示す。
【0018】
ロータンク1内には、給水管11を通る水を便器の洗浄用水として使用するためのボールタップ7を備え、補助タンク3内に入水管5を介して水を供給する。ここで、補助タンク3の上面はボールタップ7より、下部に設けている。また入水管5には水の量を制限する定流量弁6を備える。更に、入水管5から供給された水を補助タンク3内で加熱するためのヒータ13と、ヒータ13により加熱された湯を出湯管9を介し、ロータンク1上部に設けられた吐出口15により湯を供給する。
【0019】
ここで、入水管5と出湯管9は、ロータンク1の給水管11が取付けられていない方の給水孔21に取付けられており、その接続部には、袋ナット23、パッキン25を介している。
【0020】
またボールタップ7は、先端に浮き玉27を備え、ロータンク1内の水位がある水位以上、下がると開き、上がると閉じる開閉弁を内部に備える。
【0021】
次に本発明の一般的な動作を説明する。
【0022】
まず、使用者が便器洗浄のためにレバー(図示しない)を操作すると、ロータンク1内の水位が下がり、浮き玉27が下方に動くことにより、ボールタップ7内の開閉弁が開く。このとき、入水管5に設けられた定流量弁6により補助タンク3内の水がオーバーフローすることがない。
【0023】
次に、給水管11から水がロータンク1及び入水管5を介して補助タンク3内に供給されると、その圧力により、補助タンク3内に貯湯されていた湯が、出湯管9を介し、吐出口15から吐出される。ロータンク1内の水位が一定水位以上になると、浮き玉27が上方に動くことにより、ボールタップ7内部の開閉弁が閉じ、給水管11からの水の供給は停止される。
【0024】
なお、補助タンク3内のヒータ13による加熱手段は、適温になるよう加熱制御してもよいが、ある一定の高温で貯湯するように加熱制御してもよい。高温で貯湯する場合は図3に示すように、バイパス管31等を設け、入水管5の水と出湯管9の湯を混合させ、バイパス管31を流れる水の量を調節弁33により調節し、適温になるように制御する。
【0025】
また、図4に示すように、補助タンク3と吐出口15を一体型としてもよい。この場合も、給水管11から分岐した入水管7から供給された水は、補助タンク3内で加熱された後、出湯管9を通って吐出口15から吐出される。
【0026】
次に、他の実施例を図5に示す。
【0027】
ロータンク1内に小孔37を設けた仕切り板35を備え、ロータンク1内の水位がある一定水位以上のとき、小孔37からロータンク1内の水が入り、仕切り板35によって形成された貯湯部51内に備えられたヒータ13により加熱される。加熱された湯は、吐出口15に近傍に設けられたセンサー39により、使用者の手をセンサー39が感知すると、出湯管9に設けられたポンプPが作動し、湯が吐出口15から供給される。使用者の手をセンサー39が感知しなければ、ポンプPは停止し、湯の供給は停止される。
【0028】
なお、上記実施例は、補助タンク3内で貯湯された湯を供給する、いわゆる貯湯式タイプで説明したが、瞬間式タイプでもよい。
【0029】
上記瞬間式タイプの場合は、家庭用の電源では、適温の湯が充分に得られない場合があるために、吐出口15からの吐出状態をシャワー状にして、手洗い感覚を向上させてもよい。
【0030】
また、例えば局部洗浄装置などに使用するために、適温の湯が必要な場合は、補助タンク3から別配管にて、適温の湯を供給するように構成してもよい。この場合、局部洗浄の停止信号あるいは、使用者が便座に着座したことを感知するセンサーにて開閉する電磁弁等を別配管中途に設けて、湯の供給の開始、停止を制御する。
【0031】
【発明の効果】
(1)入水管及び出湯管は、ロータンクの左右に夫々1つずつある既存の給水孔のうち、ロータンクの給水管が取付けられていない方の給水孔を介して前記ロータンクの外部に設けられた補助タンクと接続したので、わざわざ孔を設ける必要がない。
【0032】
(2)更に、定流量弁を設けて給水量を制限しているので、補助タンク内の湯切れを防止できる。
【0033】
(3)更に、浮き玉の上下運動に連動して開閉する開閉弁により、必要に応じて吐出口から適温の湯が使用者に供給することができる。
【0034】
(4)更に、補助タンクを開閉弁あるいは入水管よりも下部に設けたので、逆止弁等が不要である。
【0035】
(5)更に、入水管から出湯管にバイパス管を設けたことにより、高温貯湯した場合にも適温の湯を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のロータンクの手洗い用電気温水器が適用される構成図。
【図2】ロータンク及び補助タンクの内部構成図。
【図3】他の実施形態の補助タンクの内部構成図。
【図4】他の実施形態のロータンク及び補助タンクの内部構成図。
【図5】他の実施形態のロータンクの手洗い用電気温水器が適用される構成図。
【符号の説明】
1…ロータンク
3…補助タンク
5…入水管
6…定流量弁
7…ボールタップ
9…出湯管
11…給水管
13…ヒータ
15…吐出口
21…給水孔
23…袋ナット
25…パッキン
27…浮き玉
31…バイパス管
33…調節弁
35…仕切り板
37…小孔
39…センサー
51…貯湯部
Claims (5)
- 給水管からの水を加熱体を備えた補助タンクで加熱し、前記加熱された湯をロータンク上部の吐出口から供給するロータンクの手洗い用電気温水器において、
前記ロータンク内部の給水管から分岐した入水管と、前記補助タンクを経由して、前記吐出口に湯を供給する出湯管とで構成した経路を設け、同経路は、ロータンクの左右に夫々1つずつある既存の給水孔のうち、ロータンクの給水管が取付けられていない方の給水孔を介して前記ロータンクの外部に設けられた補助タンクと接続したことを特徴とするロータンクの手洗い用電気温水器。 - 請求項1記載のロータンクの手洗い用電気温水器において、前記入水管に、定流量弁を設けたことを特徴とするロータンクの手洗い用電気温水器。
- 請求項1記載のロータンクの手洗い用電気温水器において、前記給水管に、ロータンク内の水位が一定水位以上になると閉じ、一定水位以下になると開く開閉弁を設けたことを特徴とするロータンクの手洗い用電気温水器。
- 請求項1、3記載のロータンクの手洗い用電気温水器において、前記補助タンク上面は、前記入水管あるいは前記開閉弁よりも下方に設けたことを特徴とするロータンクの手洗い用電気温水器。
- 請求項1記載のロータンクの手洗い用電気温水器において、前記給水管の水を前記補助タンクで加熱された湯と混合するためのバイパス管と、前記バイパス管に流れる水の量を調節する調節弁を備えたことを特徴とするロータンクの手洗い用電気温水器。
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- 1996-05-10 JP JP15279096A patent/JP3564871B2/ja not_active Expired - Fee Related
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