JP3566514B2 - 記録装置及び信号制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録装置及び信号制御方法に係り、更に詳しくは、記録媒体上にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置等に適用して好適な記録装置及び信号制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、ホスト装置−記録装置間のデータ転送は、いわゆるセントロニクスと呼ばれるパラレルインターフェイスによって行われる。このセントロニクスインターフェイスでは、ホスト装置から1バイト単位でデータが記録装置へ転送される。
【0003】
一般的な処理として、記録装置側はデータをホスト装置から受信すると受信バッファに転送し、それを記録可能なデータとして加工する等の処理を行う。その際、記録装置はデータ受信処理中であることを示す信号(BUSY信号)を出力し、ホスト装置側に次のデータが受信不可状態である旨を通知する。その後、記録装置側はデータ処理が終了するとBUSY信号の出力を停止し、データ受信可能状態である旨をホスト装置に通知する。また、この際に、記録装置側はデータ受信が終了したことを示すACKNOWLIDGE信号(以下、ACKX信号と称する)を一定時間“L”にして、ホスト装置側にデータ受信が完了した旨を示す。
【0004】
ところで、従来のセントロニクスインターフェイスでは、上記のACKX信号の出力タイミングは厳密に規定されておらず、各記録装置で様々である。また、ホスト装置側においてもACKX信号を見ないものもある。特に最近のホスト装置はその傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術においては下記のような問題があった。即ち、上述したように、セントロニクスインターフェイスを介してホスト装置に接続された記録装置においては、全てのホスト装置が必要としているわけではないACKX信号を出力する必要があった。このため、記録装置は、セントロニクスインターフェイスを介して接続されたホスト装置によっては、次のデータ受信が可能になるまでの期間が長くなり、その結果、スループット向上を妨げる要因となっていた。
【0006】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、記録装置側がホスト装置側のACKX信号の必要性に関する情報を取得し、ACKX信号更にBUSY信号の制御を変更することにより、各ホスト装置に対応した高速なデータ受信を可能とし、スループットの向上を図った記録装置及び信号制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、上位装置からのデータ受信が可能な記録装置であって、上位装置からのデータ受信の完了を示す完了信号を上位装置に出力する通信手段と、上位装置に対して前記完了信号を第1の時間で出力するよう制御し、前記完了信号を前記第1の時間で出力した後にデータを受信できた場合、上位装置に対して前記完了信号を前記第1の時間より短い第2の時間で出力するよう制御し、前記完了信号を前記第2の時間で出力した後にデータを受信できなかった場合、上位装置に対して前記完了信号を前記第1の時間で出力するよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2の発明は、前記制御手段は、前記完了信号を不要と判断した場合は以後前記完了信号を出力しないように制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、前記第2の時間がなくなった場合、前記完了信号を出力しないようにすることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記通信手段は、上位装置からのデータ受信処理中であることを示す処理中信号を上位装置に出力し、前記制御手段は、前記処理中信号の出力が終わってから前記完了信号の出力が終わるまでが短くなるように前記第2の時間を前記第1の時間より短くし、または、前記処理中信号の出力が始まってから前記完了信号の出力が始まるまでが短くなるように、前記第2の時間を前記第1の時間より短くすることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記制御手段は、上位装置からの複数回のデータ受信に基づき前記完了信号の出力を制御することを特徴とする。
請求項6の発明は、前記制御手段は、上位装置へ前記完了信号の幅情報を送信するコマンドを利用して前記完了信号の出力を制御することを特徴とする。
請求項7の発明は、走査方向とは直角の方向に配列された複数の印字素子を装備した記録ヘッドを有し、該記録ヘッドを走査して記録媒体上に記録を行うと共に走査の度に所定量の記録媒体送りを行うことを特徴とする。
請求項8の発明は、上位装置からのデータ受信が可能な記録装置における信号制御方法であって、上位装置からのデータ受信の完了を示す完了信号を上位装置に第1の時間で出力するよう制御するステップと、前記完了信号を前記第1の時間で出力した後にデータを受信できた場合、前記完了信号を上位装置に前記第1の時間より短い第2の時間で出力するよう制御するステップと、前記完了信号を前記第2の時間で出力した後にデータを受信できなかった場合、前記完了信号を上位装置に前記第1の時間で出力するよう制御する制御ステップとを有することを特徴とする。
請求項9の発明は、前記制御ステップでは、前記完了信号を不要と判断した場合は以後前記完了信号を出力しないように制御することを特徴とする。
請求項10の発明は、前記第2の時間がなくなった場合、前記完了信号を出力しないようにすることを特徴とする。
請求項11の発明は、上位装置からのデータ受信処理中であることを示す処理中信号の出力が終わってから前記完了信号の出力が終わるまでが短くなるように前記第2の時間を前記第1の時間より短くし、または、前記処理中信号の出力が始まってから前記完了信号の出力が始めるまでが短くなるように、前記第2の時間を前記第1の時間より短くすることを特徴とする。
請求項12の発明は、前記制御ステップでは、上位装置へ前記完了信号の幅情報を送信するコマンドを利用して前記完了信号の出力を制御することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0020】
[1]第1の実施の形態
図1は本発明を実施するための構成を簡潔に表した第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置の主要部の制御系及びホスト装置を示すブロック図である。インクジェット記録装置の主要部の制御系は、CPU21と、I/F(インターフェイス)制御ブロック22と、ROM(プログラムメモリ)24と、ワーキングメモリ25(図3参照)の受信バッファ25Aとから構成されている。また、インクジェット記録装置は、I/F制御ブロック22を介してホスト装置100と接続されている。
【0021】
上記各部の構成を詳述すると、CPU21は、ROM24内に記録されたプログラムに基づきインクジェット記録装置各部を制御する。I/F制御ブロック22は、ホスト装置100から送信されてくるデータを受信し、該受信したデータを一旦、受信バッファ25Aへ転送する。また、I/F制御ブロック22は、ACKX信号/BUSY信号制御ブロック22Aを備えている。
【0022】
ACKX信号/BUSY信号制御ブロック22Aには、ホスト装置100からSTBX信号が入力され、ACKX信号/BUSY信号制御ブロック22Aからは、ホスト装置100にACKX信号(データ受信が完了したことを示す信号)、BUSY信号(データ受信処理中であることを示す信号)が出力される。また、ACKX信号/BUSY信号制御ブロック22Aには、CPU21からACKX/BUSY設定が入力され、ACKX信号/BUSY信号制御ブロック22Aからは、CPU21にSTBX受信情報が出力される。
【0023】
受信バッファ25Aは、I/F制御ブロック22から転送されたデータをコマンドと記録データとに分類する。受信バッファ25Aで分類されたコマンドはCPU21が読み出し、受信バッファ25Aで分類された記録データはワーキングメモリ25の他のワークエリア25B(図3参照)に転送される。
【0024】
図2は第1の実施の形態に係る電気熱変換体を吐出エネルギ発生手段に有する所謂バブルジェット(BJ)方式のカラーのインクジェット記録装置の構成例を示す斜視図である。インクジェット記録装置は、搬送ローラ2、3、ガイドシャフト5、キャリッジ6、ベルト8、シート送りモータ70、キャリッジモータ71、記録ヘッド90、インクカートリッジ92、操作パネル160等を装置本体に装備している。
【0025】
上記各部の構成を動作と共に詳述すると、インクジェット記録装置に装填された紙またはプラスチックシート等からなる記録媒体1は、記録領域の上下に配置された一対の搬送ローラ2、3によって支持されると共に、シート送りモータ70により駆動される搬送ローラ2によって図中矢印A方向へ搬送される。搬送ローラ2、3の前方には、該搬送ローラ2、3と平行にガイドシャフト5が配置されている。キャリッジ6は、このガイドシャフト5に沿ってキャリッジモータ71の出力によりベルト8を介して図中矢印B方向に往復移動される。
【0026】
ヘッド移動手段としてのキャリッジ6には、BJ方式のインクジェットヘッドである記録ヘッド90が搭載されている。この記録ヘッド90は、カラー画像用であり、キャリッジ6の操作方向に配置されている。記録ヘッド90は、それぞれシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色のインクに対応させて設けた4個の記録ヘッド、即ち、黒記録ヘッド9A、シアン記録ヘッド9B、マゼンタ記録ヘッド9C、イエロー記録ヘッド9Dから構成されている。
【0027】
記録ヘッド90を構成する各記録ヘッド9A〜9Dの前面、即ち、記録媒体1の記録面と所定間隔(例えば0.8mm)を置いて対向する面には、複数(例えば48個または64個)のインク吐出口をキャリッジ6の操作方向と交差させる方向にして縦一列に配置したインク吐出部が設けられている。記録ヘッド90は、インク吐出部から記録媒体1上にインクを吐出し印字動作を行う。
【0028】
インクジェット記録装置の外装ケース(図示略)に取付けられる操作パネル160には、インクジェット記録装置のオンライン/オフラインの切換えを行うためのオンライン/オフライン切換えキー60A、メニューキー60B、切換えキー60C、選択キー60D等のキー操作部の他に、警告用のアラームLED61A、パワーLED61B、表示用のLCD(Liquid Crystal Display)65を含む表示部が設けられている。
【0029】
図3は第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置の全体の制御系及び各機構部の構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置は、CPU21、データメモリ23、プログラムメモリ24、ワーキングメモリ25、電源回路28、記録ヘッド制御回路29、黒記録ヘッド9A、シアン記録ヘッド9B、マゼンタ記録ヘッド9C、イエロー記録ヘッド9D、インターフェイス(I/F制御ブロック)22、操作キー60A〜60D、入力ポート32、出力ポート26、キャリッジモータ制御回路42、キャリッジモータ71、シート送りモータ制御回路44、シート送りモータ70、搬送機構43、出力ポート36、アラームLED61A、パワーLED61B、LCD65を備えている。
【0030】
上記要部の構成を詳述すると、CPU21は、マイクロプロセッサ形態として構成されており、インターフェイス22を介してホスト装置100に接続され、ホスト装置100のコントローラからデータメモリ23に読み込まれた指令信号(コマンド)や記録データ、並びにプログラムメモリ24やワーキングメモリ25等に格納されたプログラムや印字指令データに基づいて記録動作を制御する。
【0031】
また、CPU21は、出力ポート26及びキャリッジモータ制御回路42、シート送りモータ制御回路44を介して、キャリッジモータ71やシート送りモータ70を制御すると共に、データメモリ23に格納されている記録情報に基づきキャリッジ6上に配設されている記録ヘッド制御回路29を介して、各記録ヘッド9A〜9Dを制御し記録を行わせる。
【0032】
プログラムメモリ24は、ROM形態として構成されており、プログラムを格納している。データメモリ23は、ホスト装置100のコントローラからの指令信号(コマンド)を記憶する。ワーキングメモリ25は、RAM形態として構成されており、印字指令データを記憶する。ワーキングメモリ25は、受信バッファ領域25Aとその他のワークエリア25Bとから構成されている。
【0033】
操作キー60A〜60Bからの出力は、入力ポート32を介してCPU21に伝達される。また、アラームLED61A、パワーLED61BやLCD65等の表示素子に対しては、CPU21から出力ポートを介して制御信号が供給され表示制御が行われる。
【0034】
また、電源回路28からは、制御ロジック回路を動作させるためのロジック駆動電圧VCC(例えば5V)、各種モータ駆動電圧VM(例えば30V)、リセット電圧RESET、各記録ヘッド9A〜9Dの電気熱変換体に通電し発熱させるためのヒート電圧VH(例えば25V)がそれぞれ出力される。
【0035】
次に、上記の如く構成してなる第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置におけるACKX信号、BUSY信号の制御を変更する手順について、図4〜図6のフローチャート及び図7〜図10のタイミングチャートを参照しながら説明する。図4〜図6はACKX信号、BUSY信号の制御を変更する手順を示したものであり、図7〜図10は該手順に従ってSTBX、BUSY、ACKXのタイミングを示したものである。
【0036】
本処理が開始されると(ステップS0)、タイミングA(図7(A)参照)のタイミングでホスト装置100からデータの受信を複数回試みる(ステップS1)。次に、データが正しく受信されるか否かを判定し(ステップS2)、データが正しく受信されない場合は、エラーとなる(ステップS21)。他方、データが正しく受信される場合は、BUSY“L”且つACKX“L”の領域でSTBXが受信されたか否かを判定する(ステップS3)。
【0037】
BUSY“L”且つACKX“L”の領域でSTBXが受信された場合は(ステップS3の答がYes)、ACKXの後半部を短くする(図7(B)、(C)参照)。最終的にBUSY“L”後のACKX幅が0になるまで、ACKX幅を短くする(図8(A)参照、ステップS4〜ステップS7)。
【0038】
次に、BUSY“H”中のACKX“L”時間を徐々に短くする(図8(B)参照、ステップS12〜ステップS15)。最終的にACKXが無くなってもデータ受信が可能ならば、以後、ACKXは出力しないように設定する。もしも、途中でデータ受信が行われなくなった場合には、その時点の1つ前の条件でACKXとBUSYのタイミングを設定し、データの受信を行う。
【0039】
他方、上記ステップS1にてタイミングA(図9(A)参照)でBUSY“L”且つACKX“L”の領域でSTBXが受信されない場合は(ステップS3の答がNo)、ACKXの前半部を短くする(図9(B)、(C)参照)。最終的にBUSY“H”中のACKX幅が0になるよう、ACKX幅を短くする(図10(A)参照、ステップS8〜ステップS11)。
【0040】
次に、BUSY“L”後のACKX“L”時間を徐々に短くする(図10(B)参照、ステップS16〜ステップS19)。最終的にACKXが無くなってもデータ受信が可能ならば、以後、ACKXは出力しないように設定する。もしも、途中でデータ受信が行われなくなった場合には、その時点の1つ前の条件でACKXとBUSYのタイミングを設定し、データの受信を行う。
【0041】
以上の手順でACKX幅を制御することにより、インクジェット記録装置は、ホスト装置に対応した最適なSTBX−BUSY−ACKX制御を行うことが可能となる。
【0042】
上述したように、第1の実施の形態によれば、インクジェット記録装置は、ホスト装置100からのデータ受信が完了したことを示すACKX信号をホスト装置100に出力するインターフェイス制御ブロック22と、ホスト装置100からの複数回のデータ受信に基づき、ACKX信号を不要と判断した場合は以後ACKX信号を出力しないように制御し、ACKX信号を必要と判断した場合はACKX信号の最適な幅を決定しACKX信号を出力するように制御するCPU21とを有するため、インクジェット記録装置が接続されている各ホスト装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0043】
[2]第2の実施の形態
第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の主要部の制御系は、上記第1の実施の形態と同様に、CPU21と、I/F(インターフェイス)制御ブロック22と、ROM24と、ワーキングメモリ25の受信バッファ25Aとから構成されている(上記図1参照)。
【0044】
また、第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置は、上記第1の実施の形態と同様に、搬送ローラ2、3、ガイドシャフト5、キャリッジ6、ベルト8、シート送りモータ70、キャリッジモータ71、記録ヘッド90、インクカートリッジ92、操作パネル160等を装置本体に装備している(上記図2参照)。
【0045】
また、第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の全体の制御系及び各機構部は、上記第1の実施の形態と同様に、CPU21、データメモリ23、プログラムメモリ24、ワーキングメモリ25、電源回路28、記録ヘッド制御回路29、黒記録ヘッド9A、シアン記録ヘッド9B、マゼンタ記録ヘッド9C、イエロー記録ヘッド9D、インターフェイス(I/F制御ブロック)22、操作キー60A〜60D、入力ポート32、出力ポート26、キャリッジモータ制御回路42、キャリッジモータ71、シート送りモータ制御回路44、シート送りモータ70、搬送機構43、出力ポート36、アラームLED61A、パワーLED61B、LCD65から構成されている(上記図3参照)。
【0046】
第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置における上記各部の構成及び動作については、上記第1の実施の形態で詳述したので説明を省略する。
【0047】
上記第1の実施の形態においては、インクジェット記録装置は最適なACKX制御を行うために、ホスト装置から複数回のデータ受信を行った。これに対し、第2の実施の形態においては、インクジェット記録装置側からホスト装置側へACKX幅情報を送るコマンドを用意しこれを利用するようにしている。これによっても上記第1の実施の形態と同様の効果がある。
【0048】
上述したように、第2の実施の形態によれば、インクジェット記録装置は、ホスト装置100からのデータ受信が完了したことを示すACKX信号をホスト装置100に出力するインターフェイス制御ブロック22と、インクジェット記録装置側からホスト装置側へACKX幅情報を送るコマンドを利用してACKX信号の出力を制御するCPU21とを有するため、インクジェット記録装置が接続されている各ホスト装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0049】
上述した第1の実施の形態及び第2の実施の形態においては、記録装置としてインクジェット記録装置の場合を例に挙げて説明したが、インクジェット方式の記録装置に限定されるものではなく、他の方式の記録装置に適用することも勿論可能である。
【0050】
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0051】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0052】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0053】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0054】
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、上位装置からのデータ受信が可能な記録装置であって、上位装置からのデータ受信の完了を示す完了信号を上位装置に出力する通信手段と、上位装置に対して前記完了信号を第1の時間で出力するよう制御し、前記完了信号を前記第1の時間で出力した後にデータを受信できた場合、上位装置に対して前記完了信号を前記第1の時間より短い第2の時間で出力するよう制御し、前記完了信号を前記第2の時間で出力した後にデータを受信できなかった場合、上位装置に対して前記完了信号を前記第1の時間で出力するよう制御する制御手段とを有するため、前記完了信号を制御することにより、各上位装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0056】
請求項2の発明によれば、記録装置の前記制御手段は、前記完了信号を不要と判断した場合は以後前記完了信号を出力しないように制御するため、従来の如く上位装置が必要としていない完了信号を出力しないようにすることで、上位装置から次のデータ受信が可能になるまでの期間を短縮することが可能となり、この結果、各上位装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0057】
請求項3の発明によれば、前記第2の時間がなくなった場合、前記完了信号を出力しないようにするため、スループットの向上を図ることができる。
請求項4の発明によれば、前記通信手段は、上位装置からのデータ受信処理中であることを示す処理中信号を上位装置に出力し、前記制御手段は、前記処理中信号の出力が終わってから前記完了信号の出力が終わるまでが短くなるように前記第2の時間を前記第1の時間より短くし、または、前記処理中信号の出力が始まってから前記完了信号の出力が始まるまでが短くなるように、前記第2の時間を前記第1の時間より短くするため、スループットの向上を図ることができる。
【0058】
請求項5の発明によれば、記録装置の前記制御手段は、上位装置からの複数回のデータ受信に基づき前記完了信号の出力を制御するため、前記完了信号を制御することにより、各上位装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0059】
請求項6の発明によれば、記録装置の前記制御手段は、上位装置へ前記完了信号の幅情報を送信するコマンドを利用して前記完了信号の出力を制御するため、前記完了信号を制御することにより、各上位装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0060】
請求項7の発明によれば、記録装置は、走査方向とは直角の方向に配列された複数の印字素子を装備した記録ヘッドを有し、該記録ヘッドを走査して記録媒体上に記録を行うと共に走査の度に所定量の記録媒体送りを行うため、複数の印字素子を装備した記録ヘッドを有する記録装置においても、前記完了信号を制御することにより、各上位装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0061】
請求項8の発明によれば、上位装置からのデータ受信が可能な記録装置における信号制御方法であって、上位装置からのデータ受信の完了を示す完了信号を上位装置に第1の時間で出力するよう制御するステップと、前記完了信号を前記第1の時間で出力した後にデータを受信できた場合、前記完了信号を上位装置に前記第1の時間より短い第2の時間で出力するよう制御するステップと、前記完了信号を前記第2の時間で出力した後にデータを受信できなかった場合、前記完了信号を上位装置に前記第1の時間で出力するよう制御する制御ステップとを有するため、前記完了信号を制御することにより、各上位装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0062】
請求項9の発明によれば、記録装置における信号制御方法の前記制御ステップでは、前記完了信号を不要と判断した場合は以後前記完了信号を出力しないように制御するため、従来の如く上位装置が必要としていない完了信号を出力しないようにすることで、上位装置から次のデータ受信が可能になるまでの期間を短縮することが可能となり、この結果、各上位装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【0063】
請求項10の発明によれば、前記第2の時間がなくなった場合、前記完了信号を出力しないようにするため、スループットの向上を図ることができる。
【0064】
請求項11の発明によれば、上位装置からのデータ受信処理中であることを示す処理中信号の出力が終わってから前記完了信号の出力が終わるまでが短くなるように前記第2の時間を前記第1の時間より短くし、または、前記処理中信号の出力が始まってから前記完了信号の出力が始めるまでが短くなるように、前記第2の時間を前記第1の時間より短くするため、スループットの向上を図ることができる。
【0065】
請求項12の発明によれば、記録装置における信号制御方法の前記制御ステップでは、上位装置へ前記完了信号の幅情報を送信するコマンドを利用して前記完了信号の出力を制御するため、前記完了信号を制御することにより、各上位装置に対応した高速なデータ受信が可能となり、スループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の主要部の制御系及びホスト装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の主要部の模式的な構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1及び第2の実施の形態に係るインクジェット記録装置の全体の制御系及び各機構部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置におけるACKX信号、BUSY信号制御の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置におけるACKX信号、BUSY信号制御の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置におけるACKX信号、BUSY信号制御の手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置におけるSTBX−BUSY−ACKX信号のタイミングを示す図であり、(A)はタイミングAの状態を示す説明図、(B)はタイミングA中にSTBXを受信した状態を示す説明図、(C)はBUSY“L”後のACKX幅を短くした状態を示す説明図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置におけるSTBX−BUSY−ACKX信号のタイミングを示す図であり、(A)はBUSY“L”後のACKX幅を“0”にした状態を示す説明図、(B)はBUSY“H”中のACKX幅を短くした状態を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置におけるSTBX−BUSY−ACKX信号のタイミングを示す図であり、(A)はタイミングAの状態を示す説明図、(B)はACKX出力後にSTBXを受信した状態を示す説明図、(C)はBUSY“H”中のACKX幅を短くした状態を示す説明図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット記録装置におけるSTBX−BUSY−ACKX信号のタイミングを示す図であり、(A)はBUSY“H”中のACKX幅を“0”にした状態を示す説明図、(B)はBUSY“L”後のACKX幅を短くした状態を示す説明図である。
【符号の説明】
21 CPU
22 I/F制御ブロック
22A ACKX信号/BUSY信号制御ブロック
24 ROM
25 ワーキングメモリ
25A 受信バッファ
90 記録ヘッド
100 ホスト装置
Claims (12)
- 上位装置からのデータ受信が可能な記録装置であって、
上位装置からのデータ受信の完了を示す完了信号を上位装置に出力する通信手段と、
上位装置に対して前記完了信号を第1の時間で出力するよう制御し、前記完了信号を前記第1の時間で出力した後にデータを受信できた場合、上位装置に対して前記完了信号を前記第1の時間より短い第2の時間で出力するよう制御し、前記完了信号を前記第2の時間で出力した後にデータを受信できなかった場合、上位装置に対して前記完了信号を前記第1の時間で出力するよう制御する制御手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記制御手段は、前記完了信号を不要と判断した場合は以後前記完了信号を出力しないように制御することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
- 前記第2の時間がなくなった場合、前記完了信号を出力しないようにすることを特徴とする請求項1或いは2に記載の記録装置。
- 前記通信手段は、上位装置からのデータ受信処理中であることを示す処理中信号を上位装置に出力し、
前記制御手段は、前記処理中信号の出力が終わってから前記完了信号の出力が終わるまでが短くなるように前記第2の時間を前記第1の時間より短くし、または、前記処理中信号の出力が始まってから前記完了信号の出力が始まるまでが短くなるように、前記第2の時間を前記第1の時間より短くすることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の記録装置。 - 前記制御手段は、上位装置からの複数回のデータ受信に基づき前記完了信号の出力を制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の記録装置。
- 前記制御手段は、上位装置へ前記完了信号の幅情報を送信するコマンドを利用して前記完了信号の出力を制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の記録装置。
- 走査方向とは直角の方向に配列された複数の印字素子を装備した記録ヘッドを有し、該記録ヘッドを走査して記録媒体上に記録を行うと共に走査の度に所定量の記録媒体送りを行うことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の記録装置。
- 上位装置からのデータ受信が可能な記録装置における信号制御方法であって、
上位装置からのデータ受信の完了を示す完了信号を上位装置に第1の時間で出力するよう制御するステップと、
前記完了信号を前記第1の時間で出力した後にデータを受信できた場合、前記完了信号を上位装置に前記第1の時間より短い第2の時間で出力するよう制御するステップと、
前記完了信号を前記第2の時間で出力した後にデータを受信できなかった場合、前記完了信号を上位装置に前記第1の時間で出力するよう制御する制御ステップとを有することを特徴とする信号制御方法。 - 前記制御ステップでは、前記完了信号を不要と判断した場合は以後前記完了信号を出力しないように制御することを特徴とする請求項8記載の信号制御方法。
- 前記第2の時間がなくなった場合、前記完了信号を出力しないようにすることを特徴とする請求項8或いは9に記載の信号制御方法。
- 上位装置からのデータ受信処理中であることを示す処理中信号の出力が終わってから前記完了信号の出力が終わるまでが短くなるように前記第2の時間を前記第1の時間より短くし、または、前記処理中信号の出力が始まってから前記完了信号の出力が始めるまでが短くなるように、前記第2の時間を前記第1の時間より短くすることを特徴とする請求項8乃至10の何れかに記載の信号制御方法。
- 前記制御ステップでは、上位装置へ前記完了信号の幅情報を送信するコマンドを利用して前記完了信号の出力を制御することを特徴とする請求項8乃至11の何れかに記載の信号制御方法。
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