JP2004148738A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の使用者や印刷機能を制限して管理効率を向上する。
【解決手段】ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されているか否かを判断し、キャリッジにスキャナヘッドが装着されていれば、ステップS4でスキャナヘッドのROMに書き込まれた識別情報の読み込みを行う。ステップS6では、スキャナヘッドのROMから読み出された識別情報とプリンタに予め登録された識別情報とを比較し、スキャナヘッドとプリンタの識別情報が一致しているならば、ステップS6、S7に移行してプリントデータの印刷動作を実行、終了してステップS5の待機状態に戻る。また、ステップS6でスキャナヘッドとプリンタの識別情報が不一致ならば、プリントデータの印刷動作は実行せず、ステップS13に移行して識別情報が不一致であることをホストコンピュータに通知してステップS5の待機状態に戻る。
【選択図】 図5
【解決手段】ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されているか否かを判断し、キャリッジにスキャナヘッドが装着されていれば、ステップS4でスキャナヘッドのROMに書き込まれた識別情報の読み込みを行う。ステップS6では、スキャナヘッドのROMから読み出された識別情報とプリンタに予め登録された識別情報とを比較し、スキャナヘッドとプリンタの識別情報が一致しているならば、ステップS6、S7に移行してプリントデータの印刷動作を実行、終了してステップS5の待機状態に戻る。また、ステップS6でスキャナヘッドとプリンタの識別情報が不一致ならば、プリントデータの印刷動作は実行せず、ステップS13に移行して識別情報が不一致であることをホストコンピュータに通知してステップS5の待機状態に戻る。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリッジにプリントヘッドとスキャナヘッドとを搭載して印刷するインクジェット方式の印刷装置及び印刷方法に関し、スキャナヘッドを利用して印刷装置の使用者や印刷機能を制限する技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクジェット方式の印刷装置においては、外部に通信可能に接続されたホストコンピュータから送られてくる印刷データを常に印刷しているため使用者を制限する制限機能は持っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印刷装置は、電源投入後から使用可能状態となるため、だれもが任意に印刷装置を使用することができ、管理効率が悪いという欠点もある。
【0004】
また、電源投入後から常にホストコンピュータから指定された印刷条件で印刷動作を行っているため、印刷装置の印刷条件を使用者ごとに管理できず、管理効率が悪いという欠点もある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、装置の使用者を制限すると共に、装置の使用者を管理して管理効率を向上でき、装置の管理者の利便性を向上できる印刷装置を提供することである。
【0006】
また、他の目的は、装置の機能を制限して管理効率を向上できる印刷装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、上記目的を達成するための本発明の第1形態は、記録ヘッドと、当該記録ヘッドによる印刷動作を許容あるいは制限するのに使用される情報を有したデバイスとを着脱可能に搭載するキャリッジを有し、当該キャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら記録ヘッドからインクを吐出させて印刷する印刷装置であって、前記キャリッジに前記デバイスが装着されているか否かを判断する判断手段と、前デバイスが未装着と判断された場合、前記記録ヘッドによる印刷動作を制限する制限手段とを具備するものである。
【0008】
この第1形態において、好ましくは、前記判断手段により前記デバイスが装着されていると判断されたならば、当該デバイスから第1情報(記録ヘッドによる印刷動作を許容あるいは制限するのに使用される情報)を読み出す読み出し手段と、前記読み出された第1情報と予め印刷装置に登録された情報とを照合する照合手段とを更に備え、前記制限手段は、前記第1情報と前記第2情報との照合がとれない場合に、前記印刷動作を制限する。
【0009】
また、上記第1形態において、前記デバイスは、画像の読み取りを行うスキャナヘッド、あるいは画像の読み取り機能を持たない外観上同一の擬似スキャナヘッドであることが好ましい。
【0010】
また、上記第1形態において、前記第1情報は、前記スキャナヘッドに内蔵された不揮発性メモリ内に格納されていることが好ましい。
【0011】
また、上記第1形態において、前記第1情報は、前記スキャナヘッドに固有の識別情報、又は印刷設定情報であることが好ましい。
【0012】
また、上記第1形態において、前記印刷設定情報は、少なくともインク色の種類、記録媒体の種類、印刷品位の各情報を含むことが好ましい。
【0013】
また、上記第1形態において、前記制限手段は、前記印刷設定情報として設定されたインク色の種類、記録媒体の種類、印刷品位の少なくとも1つに応じて印刷動作を制限することが好ましい。
【0014】
また、上記第1形態において、前記制限手段は、前記印刷動作が終了する前に、当該印刷動作を制限した場合、印刷中の記録媒体に対する印刷動作を完了させることが好ましい。
【0015】
また、上記第1形態において、前記制限手段は、前記印刷動作が終了する前に、当該印刷動作を制限した場合、印刷中の記録媒体に対する印刷動作を中断することが好ましい。
【0016】
また、上記第1形態において、前記制限手段は、前記印刷動作が終了する前に、当該印刷動作を制限した場合、印刷中の記録媒体に対する印刷動作を中断させ、当該制限が解除されたときに中断された印刷動作を再開することが好ましい。また、本発明の第2形態は、記録ヘッドと、当該記録ヘッドによる印刷動作を許容あるいは制限するのに使用される情報を有したデバイスとを着脱可能に搭載するキャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら記録ヘッドからインクを吐出させて印刷する印刷方法であって、前記キャリッジに前記デバイスが装着されているか否かを判断する判断工程と、前記デバイスが未装着と判断された場合、前記記録ヘッドによる印刷動作を制限する制限工程とを具備するものである。
また、本発明の第3形態は、記録ヘッドと、当該記録ヘッドによる印刷動作を許容あるいは制限するための情報を有したデバイスとを着脱可能に搭載するキャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら記録ヘッドからインクを吐出させて印刷する印刷方法を実行するためのプログラムであって、コンピュータに、前記キャリッジに前記デバイスが装着されているか否かを判断する判断工程と、前記他機能デバイスが未装着と判断された場合、前記記録ヘッドによる印刷動作を制限する制限工程とを実行する機能を実現させるためのプログラムである。
また、本発明の第4形態は、上記第3形態のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施形態では、印刷装置として、インクジェット方式によりヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェットプリンタを用いる。
【0018】
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタにおけるキャリッジの概略構成を示す正面図であり、図2は、本実施形態のプリンタにおけるキャリッジの概略構成を示す上面図である。
【0019】
図1及び図2において、キャリッジ11には、プラテン15に対向するようにインクジェットプリントヘッド12とスキャナヘッド13又はダミースキャナヘッド14とが着脱可能に搭載されている。キャリッジ11は、不図示の案内シャフトとモータにより矢印方向に往復移動される。
【0020】
図2に示すように、キャリッジ11は、上記矢印方向への往復移動の他、動作モードに応じて基準位置P1、待機位置P2、ヘッド交換位置P3の各位置に移動される。
【0021】
基準位置P1はキャリッジ11の初期化を行うときの基準となる位置である。ヘッド交換位置P3はヘッド交換時若しくはインク交換時に移動される位置である。待機位置P2はキャリッジ11が動作していないときに待機する位置である。
【0022】
次に、上述したインクジェットプリンタの記録制御を実行するための制御構成について説明する。図3は、本実施形態のインクジェットプリンタの制御回路の構成を示すブロック図である。
【0023】
図3において、21は記録信号を入力するインタフェース、22はMPU、23はMPU22が実行する制御プログラムを格納するプログラムROM、24は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくダイナミック型のRAMである。25はプリントヘッド12に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インタフェース21、MPU22、RAM24間のデータ転送制御も行う。26はキャリッジ11を搬送するためのキャリッジモータ、27は記録紙搬送のための搬送モータである。28はプリントヘッド12を駆動するヘッドドライバ、29,30はそれぞれ搬送モータ27、キャリッジモータ26を駆動するためのモータドライバである。
【0024】
また、31はスキャナヘッド13を駆動するスキャナドライバである。32は、プリンタの各種操作を実行する操作パネルを含む操作部、33は、プリンタの動作状態を表示するLCDやLEDなどを備えた表示部である。
【0025】
上記操作パネルには、図4に示すように、プリンタの電源をオン・オフ操作する電源キー32a,復帰動作を行うレジュームキー32b,ヘッド交換を行うヘッド交換キー32cとが設けられている。レジュームキー32bが押下されると、エラー状態の場合はエラーを解除し、印刷状態の場合は印刷動作を中断し、待機位置P2へ復帰する。ヘッド交換キー32cが押下されると、キャリッジ11がヘッド交換位置P3に移動される。
【0026】
また、スキャナヘッド13には不揮発性メモリとしてのROM(不図示)が設けられており、このROMにはスキャナヘッドの固有の識別情報(ID)が工場出荷時に書き換え不能に書き込まれている。また、キャリッジ11には、スキャナヘッド13のROM内に書き込まれた識別情報を読み出すための読み出し部が設けられており、当該読み出された識別情報をRAM24に記憶させる。
【0027】
次に、本実施形態のプリンタによる使用者又は印刷機能の制限制御について説明する。
【0028】
[第1実施形態の使用者制限制御]
図5は、第1実施形態の使用者制限制御動作を示すフローチャートである。
【0029】
図5において、ステップS1で電源キーが押下されると、ステップS2でプリンタの初期起動動作を実行する。
【0030】
上記初期起動動作では、通常のプリンタの起動動作に加え、ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されているか否かを判断する。
【0031】
ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されていれば(ステップS3でYES)、ステップS4でスキャナヘッドのROMに書き込まれた識別情報の読み込みを行う。
【0032】
一方、ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されていない場合には(ステップS3でNO)、ステップS9のヘッド交換のための待機状態に移行する。
【0033】
ステップS5では、プリントデータ受信又はヘッド交換のための待機状態に移行する。
【0034】
ステップS5において、プリントデータを受信したならば、ステップS6へ移行し、ヘッド交換キーが押下されたならばステップS10に移行する。
【0035】
上記ステップS5又はS9でヘッド交換キーが押下されたならば、ステップS10でキャリッジがヘッド交換位置へ移動し、ステップS11で再びヘッド交換キーが押下されたならば、ステップS12でヘッド交換位置からキャリッジ待機位置へキャリッジが移動し、ステップS3に移行する。
【0036】
ステップS6では、スキャナヘッドのROMから読み出された識別情報とプリンタに予め登録された識別情報とを比較(照合)する。
【0037】
このプリンタの使用許可情報としての識別情報の登録は、ホストコンピュータからプリンタに新たな識別情報と登録命令とを送信してROMに書き込む方法やプリンタにおける特定のキー操作によりID番号などを書き込む方法などが考えられる。
【0038】
ステップS6でスキャナヘッドとプリンタの識別情報が一致しているならば、ステップS6、S7に移行してプリントデータの印刷動作を実行、終了してステップS5の待機状態に戻る。
【0039】
また、ステップS6でスキャナヘッドとプリンタの識別情報が不一致ならば、プリントデータの印刷動作は実行せず、ステップS13に移行して識別情報が不一致であることをホストコンピュータに通知してステップS5の待機状態に戻る。
【0040】
上記第1の実施形態によれば、キャリッジに搭載されるスキャナヘッドの装着の有無や識別情報を利用して使用者を制限することで、プリンタ使用者を管理して管理効率を向上でき、プリンタ管理者の利便性を向上できる。
【0041】
[第2実施形態の使用者制限制御]
図6は、第2実施形態の使用者制限制御動作を示すフローチャートである。尚、第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】
図6に示す第2実施形態の使用者制限制御動作では、ステップS6でスキャナヘッドとプリンタの識別情報が一致しているならば、ステップS21に移行してプリントデータの印刷動作を実行すると共に、ヘッド交換のための待機状態となる。
【0043】
そして、上記ステップS21での印刷動作中にヘッド交換キーが押下されたならば、ステップS23で印刷動作を中断してキャリッジがヘッド交換位置へ移動し、スキャナヘッドが取り除かれる。ステップS24で再びヘッド交換キーが押下されたならば、ステップS25でヘッド交換位置からキャリッジ待機位置へキャリッジが移動し、ステップS26でスキャナヘッドが装着されているか否かを判断する。
【0044】
ステップS26でスキャナヘッドが装着されていれば(ステップ26でYES)、ステップS27でスキャナヘッドのROMに書き込まれた識別情報の読み込みを行い、ステップS6に移行し、識別情報が一致した場合に印刷動作を再開する。
【0045】
また、ステップS26でスキャナヘッドが装着されていないならば(ステップ26でNO)、ステップS22でキャリッジは待機位置のままでプリンタがヘッド交換状態に移行し、ステップS23以降の処理を実行する。
【0046】
上記第2の実施形態によれば、キャリッジに搭載されるスキャナヘッドの装着の有無や識別情報を利用して使用者を制限することで、プリンタ使用者を管理して管理効率を向上でき、プリンタ管理者の利便性を向上できる。
【0047】
[第3実施形態の印刷機能制限制御]
図7は、第3実施形態の印刷機能制限制御動作を示すフローチャートである。尚、第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
図7に示す第3実施形態の印刷機能制限制御動作では、スキャナヘッド13のROMには印刷対象メディア種類、使用色数(種類)、印刷品位などの印刷設定情報(ID)が書き込まれている。この印刷設定情報は、ホストコンピュータから送信される印刷設定情報と更新命令とにより書き換え可能となっている。
【0049】
尚、上記印刷設定情報は、少なくともインク色の種類、記録媒体の種類、印刷品位の各情報が含まれるが、それ以外にもインクの予備吐出条件、回復条件、印刷パス数などが含まれる。
【0050】
そして、上記印刷設定情報としてスキャナヘッドに書き込まれたインク色の種類、記録媒体の種類、印刷品位の少なくとも1つに応じて印刷動作を制限する処理を実行する。
【0051】
詳しくは、ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されていれば(ステップS3でYES)、ステップS31でスキャナヘッドのROMに書き込まれた印刷設定情報の読み込みを行う。
【0052】
そして、ステップS32でスキャナヘッドに登録された印刷設定情報とホストから受信した印刷設定情報とが一致しているならば、ステップSS7、S8に移行してプリントデータの印刷動作を実行、終了してステップS5の待機状態に戻る。
【0053】
また、上記ステップS32でスキャナヘッドに登録された印刷設定情報とホストから受信した印刷設定情報とが不一致ならば、ステップS33で印刷設定情報が不一致の場合の印刷機能制限制御動作を開始する。
【0054】
尚、以下の印刷機能制限制御動作では、ホストコンピュータの印刷設定内容として{印刷対象メディア=高品位専用紙、使用色数=6色、印刷品位=きれい}とし、スキャナヘッドの印刷設定内容として{印刷対象メディア=普通紙。使用色数=4色、印刷品位=普通}とし、ホストコンピュータで指定された印刷設定内容をスキャナヘッドの印刷設定内容に変更して印刷動作を行う場合の動作例について説明する。
【0055】
ステップS34では、ホストコンピュータから受信した使用色数が6色のプリントデータに対して、プリンタの使用色数が4色と少なく設定されているので、使用可能な色に対してプリントデータに近似色があるか否かを判断する。
【0056】
ステップS34で近似色があるならば、ステップS36に移行して使用できない2色分の制限色データを近似色で印刷するべくプリンタの近似色バッファに保持して、ステップS37で印刷動作を実行する。
【0057】
近似色は、予めホストコンピュータで指定でき、例えば、使用色数がシアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンダの6色の場合、近似できる色はシアンとライトシアン、マゼンダとライトマゼンダとなる。
【0058】
また、ステップS34で近似色がないならば、ステップS35に移行して使用できない2色分の制限色データを読み飛ばして、ステップS37で印刷動作を実行する。
【0059】
上記第3の実施形態によれば、キャリッジに搭載されるスキャナヘッドの装着の有無や印刷設定情報を利用して印刷機能を制限することで、プリンタ管理者の管理効率を向上できる。
【0060】
また、上記第1乃至第3の実施形態において、印刷動作が終了する前に、識別情報や印刷設定情報が一致しないスキャナヘッドなどに交換されて印刷動作が制限された場合には、以下のいずれかの処理を実行すればよい。即ち、
(i)印刷中の記録媒体に対する印刷動作を完了させる。
【0061】
(ii)印刷中の記録媒体に対する印刷動作を中断させ、当該制限が解除されたときに中断された印刷動作を再開する。
【0062】
なお、以上の実施形態において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
【0063】
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0064】
また、本発明に係る記録装置(印刷装置)の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
【0065】
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0066】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体および当該プログラム自体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0067】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した図5乃至図7に示すフローチャートに対応するプログラムコード及び各種テーブルが格納されることになる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、例えば、キャリッジに搭載されるスキャナヘッドの装着の有無を利用して使用者を制限することで、装置の使用者を管理して管理効率を向上でき、装置の管理者の利便性を向上できる。
【0070】
また、印刷機能を制限して管理者の管理効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプリンタにおけるキャリッジの概略構成を示す正面図。
【図2】本実施形態のプリンタにおけるキャリッジの概略構成を示す上面図。
【図3】本実施形態のインクジェットプリンタの制御回路の構成を示すブロック図。
【図4】操作部に設けられた操作パネルを示す図。
【図5】第1実施形態の使用制限制御動作を示すフローチャート。
【図6】第2実施形態の使用制限制御動作を示すフローチャート。
【図7】第3実施形態の機能制限制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11 キャリッジ
12 プリントヘッド
13 スキャナヘッド
15 プラテン
32 操作部
32a 電源キー
32b リジュームキー
32c ヘッド交換キー
P1 基準位置
P2 待機位置
P3 ヘッド交換位置
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャリッジにプリントヘッドとスキャナヘッドとを搭載して印刷するインクジェット方式の印刷装置及び印刷方法に関し、スキャナヘッドを利用して印刷装置の使用者や印刷機能を制限する技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインクジェット方式の印刷装置においては、外部に通信可能に接続されたホストコンピュータから送られてくる印刷データを常に印刷しているため使用者を制限する制限機能は持っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の印刷装置は、電源投入後から使用可能状態となるため、だれもが任意に印刷装置を使用することができ、管理効率が悪いという欠点もある。
【0004】
また、電源投入後から常にホストコンピュータから指定された印刷条件で印刷動作を行っているため、印刷装置の印刷条件を使用者ごとに管理できず、管理効率が悪いという欠点もある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、装置の使用者を制限すると共に、装置の使用者を管理して管理効率を向上でき、装置の管理者の利便性を向上できる印刷装置を提供することである。
【0006】
また、他の目的は、装置の機能を制限して管理効率を向上できる印刷装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、上記目的を達成するための本発明の第1形態は、記録ヘッドと、当該記録ヘッドによる印刷動作を許容あるいは制限するのに使用される情報を有したデバイスとを着脱可能に搭載するキャリッジを有し、当該キャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら記録ヘッドからインクを吐出させて印刷する印刷装置であって、前記キャリッジに前記デバイスが装着されているか否かを判断する判断手段と、前デバイスが未装着と判断された場合、前記記録ヘッドによる印刷動作を制限する制限手段とを具備するものである。
【0008】
この第1形態において、好ましくは、前記判断手段により前記デバイスが装着されていると判断されたならば、当該デバイスから第1情報(記録ヘッドによる印刷動作を許容あるいは制限するのに使用される情報)を読み出す読み出し手段と、前記読み出された第1情報と予め印刷装置に登録された情報とを照合する照合手段とを更に備え、前記制限手段は、前記第1情報と前記第2情報との照合がとれない場合に、前記印刷動作を制限する。
【0009】
また、上記第1形態において、前記デバイスは、画像の読み取りを行うスキャナヘッド、あるいは画像の読み取り機能を持たない外観上同一の擬似スキャナヘッドであることが好ましい。
【0010】
また、上記第1形態において、前記第1情報は、前記スキャナヘッドに内蔵された不揮発性メモリ内に格納されていることが好ましい。
【0011】
また、上記第1形態において、前記第1情報は、前記スキャナヘッドに固有の識別情報、又は印刷設定情報であることが好ましい。
【0012】
また、上記第1形態において、前記印刷設定情報は、少なくともインク色の種類、記録媒体の種類、印刷品位の各情報を含むことが好ましい。
【0013】
また、上記第1形態において、前記制限手段は、前記印刷設定情報として設定されたインク色の種類、記録媒体の種類、印刷品位の少なくとも1つに応じて印刷動作を制限することが好ましい。
【0014】
また、上記第1形態において、前記制限手段は、前記印刷動作が終了する前に、当該印刷動作を制限した場合、印刷中の記録媒体に対する印刷動作を完了させることが好ましい。
【0015】
また、上記第1形態において、前記制限手段は、前記印刷動作が終了する前に、当該印刷動作を制限した場合、印刷中の記録媒体に対する印刷動作を中断することが好ましい。
【0016】
また、上記第1形態において、前記制限手段は、前記印刷動作が終了する前に、当該印刷動作を制限した場合、印刷中の記録媒体に対する印刷動作を中断させ、当該制限が解除されたときに中断された印刷動作を再開することが好ましい。また、本発明の第2形態は、記録ヘッドと、当該記録ヘッドによる印刷動作を許容あるいは制限するのに使用される情報を有したデバイスとを着脱可能に搭載するキャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら記録ヘッドからインクを吐出させて印刷する印刷方法であって、前記キャリッジに前記デバイスが装着されているか否かを判断する判断工程と、前記デバイスが未装着と判断された場合、前記記録ヘッドによる印刷動作を制限する制限工程とを具備するものである。
また、本発明の第3形態は、記録ヘッドと、当該記録ヘッドによる印刷動作を許容あるいは制限するための情報を有したデバイスとを着脱可能に搭載するキャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら記録ヘッドからインクを吐出させて印刷する印刷方法を実行するためのプログラムであって、コンピュータに、前記キャリッジに前記デバイスが装着されているか否かを判断する判断工程と、前記他機能デバイスが未装着と判断された場合、前記記録ヘッドによる印刷動作を制限する制限工程とを実行する機能を実現させるためのプログラムである。
また、本発明の第4形態は、上記第3形態のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施形態では、印刷装置として、インクジェット方式によりヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェットプリンタを用いる。
【0018】
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタにおけるキャリッジの概略構成を示す正面図であり、図2は、本実施形態のプリンタにおけるキャリッジの概略構成を示す上面図である。
【0019】
図1及び図2において、キャリッジ11には、プラテン15に対向するようにインクジェットプリントヘッド12とスキャナヘッド13又はダミースキャナヘッド14とが着脱可能に搭載されている。キャリッジ11は、不図示の案内シャフトとモータにより矢印方向に往復移動される。
【0020】
図2に示すように、キャリッジ11は、上記矢印方向への往復移動の他、動作モードに応じて基準位置P1、待機位置P2、ヘッド交換位置P3の各位置に移動される。
【0021】
基準位置P1はキャリッジ11の初期化を行うときの基準となる位置である。ヘッド交換位置P3はヘッド交換時若しくはインク交換時に移動される位置である。待機位置P2はキャリッジ11が動作していないときに待機する位置である。
【0022】
次に、上述したインクジェットプリンタの記録制御を実行するための制御構成について説明する。図3は、本実施形態のインクジェットプリンタの制御回路の構成を示すブロック図である。
【0023】
図3において、21は記録信号を入力するインタフェース、22はMPU、23はMPU22が実行する制御プログラムを格納するプログラムROM、24は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくダイナミック型のRAMである。25はプリントヘッド12に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイであり、インタフェース21、MPU22、RAM24間のデータ転送制御も行う。26はキャリッジ11を搬送するためのキャリッジモータ、27は記録紙搬送のための搬送モータである。28はプリントヘッド12を駆動するヘッドドライバ、29,30はそれぞれ搬送モータ27、キャリッジモータ26を駆動するためのモータドライバである。
【0024】
また、31はスキャナヘッド13を駆動するスキャナドライバである。32は、プリンタの各種操作を実行する操作パネルを含む操作部、33は、プリンタの動作状態を表示するLCDやLEDなどを備えた表示部である。
【0025】
上記操作パネルには、図4に示すように、プリンタの電源をオン・オフ操作する電源キー32a,復帰動作を行うレジュームキー32b,ヘッド交換を行うヘッド交換キー32cとが設けられている。レジュームキー32bが押下されると、エラー状態の場合はエラーを解除し、印刷状態の場合は印刷動作を中断し、待機位置P2へ復帰する。ヘッド交換キー32cが押下されると、キャリッジ11がヘッド交換位置P3に移動される。
【0026】
また、スキャナヘッド13には不揮発性メモリとしてのROM(不図示)が設けられており、このROMにはスキャナヘッドの固有の識別情報(ID)が工場出荷時に書き換え不能に書き込まれている。また、キャリッジ11には、スキャナヘッド13のROM内に書き込まれた識別情報を読み出すための読み出し部が設けられており、当該読み出された識別情報をRAM24に記憶させる。
【0027】
次に、本実施形態のプリンタによる使用者又は印刷機能の制限制御について説明する。
【0028】
[第1実施形態の使用者制限制御]
図5は、第1実施形態の使用者制限制御動作を示すフローチャートである。
【0029】
図5において、ステップS1で電源キーが押下されると、ステップS2でプリンタの初期起動動作を実行する。
【0030】
上記初期起動動作では、通常のプリンタの起動動作に加え、ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されているか否かを判断する。
【0031】
ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されていれば(ステップS3でYES)、ステップS4でスキャナヘッドのROMに書き込まれた識別情報の読み込みを行う。
【0032】
一方、ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されていない場合には(ステップS3でNO)、ステップS9のヘッド交換のための待機状態に移行する。
【0033】
ステップS5では、プリントデータ受信又はヘッド交換のための待機状態に移行する。
【0034】
ステップS5において、プリントデータを受信したならば、ステップS6へ移行し、ヘッド交換キーが押下されたならばステップS10に移行する。
【0035】
上記ステップS5又はS9でヘッド交換キーが押下されたならば、ステップS10でキャリッジがヘッド交換位置へ移動し、ステップS11で再びヘッド交換キーが押下されたならば、ステップS12でヘッド交換位置からキャリッジ待機位置へキャリッジが移動し、ステップS3に移行する。
【0036】
ステップS6では、スキャナヘッドのROMから読み出された識別情報とプリンタに予め登録された識別情報とを比較(照合)する。
【0037】
このプリンタの使用許可情報としての識別情報の登録は、ホストコンピュータからプリンタに新たな識別情報と登録命令とを送信してROMに書き込む方法やプリンタにおける特定のキー操作によりID番号などを書き込む方法などが考えられる。
【0038】
ステップS6でスキャナヘッドとプリンタの識別情報が一致しているならば、ステップS6、S7に移行してプリントデータの印刷動作を実行、終了してステップS5の待機状態に戻る。
【0039】
また、ステップS6でスキャナヘッドとプリンタの識別情報が不一致ならば、プリントデータの印刷動作は実行せず、ステップS13に移行して識別情報が不一致であることをホストコンピュータに通知してステップS5の待機状態に戻る。
【0040】
上記第1の実施形態によれば、キャリッジに搭載されるスキャナヘッドの装着の有無や識別情報を利用して使用者を制限することで、プリンタ使用者を管理して管理効率を向上でき、プリンタ管理者の利便性を向上できる。
【0041】
[第2実施形態の使用者制限制御]
図6は、第2実施形態の使用者制限制御動作を示すフローチャートである。尚、第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】
図6に示す第2実施形態の使用者制限制御動作では、ステップS6でスキャナヘッドとプリンタの識別情報が一致しているならば、ステップS21に移行してプリントデータの印刷動作を実行すると共に、ヘッド交換のための待機状態となる。
【0043】
そして、上記ステップS21での印刷動作中にヘッド交換キーが押下されたならば、ステップS23で印刷動作を中断してキャリッジがヘッド交換位置へ移動し、スキャナヘッドが取り除かれる。ステップS24で再びヘッド交換キーが押下されたならば、ステップS25でヘッド交換位置からキャリッジ待機位置へキャリッジが移動し、ステップS26でスキャナヘッドが装着されているか否かを判断する。
【0044】
ステップS26でスキャナヘッドが装着されていれば(ステップ26でYES)、ステップS27でスキャナヘッドのROMに書き込まれた識別情報の読み込みを行い、ステップS6に移行し、識別情報が一致した場合に印刷動作を再開する。
【0045】
また、ステップS26でスキャナヘッドが装着されていないならば(ステップ26でNO)、ステップS22でキャリッジは待機位置のままでプリンタがヘッド交換状態に移行し、ステップS23以降の処理を実行する。
【0046】
上記第2の実施形態によれば、キャリッジに搭載されるスキャナヘッドの装着の有無や識別情報を利用して使用者を制限することで、プリンタ使用者を管理して管理効率を向上でき、プリンタ管理者の利便性を向上できる。
【0047】
[第3実施形態の印刷機能制限制御]
図7は、第3実施形態の印刷機能制限制御動作を示すフローチャートである。尚、第1実施形態と同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
図7に示す第3実施形態の印刷機能制限制御動作では、スキャナヘッド13のROMには印刷対象メディア種類、使用色数(種類)、印刷品位などの印刷設定情報(ID)が書き込まれている。この印刷設定情報は、ホストコンピュータから送信される印刷設定情報と更新命令とにより書き換え可能となっている。
【0049】
尚、上記印刷設定情報は、少なくともインク色の種類、記録媒体の種類、印刷品位の各情報が含まれるが、それ以外にもインクの予備吐出条件、回復条件、印刷パス数などが含まれる。
【0050】
そして、上記印刷設定情報としてスキャナヘッドに書き込まれたインク色の種類、記録媒体の種類、印刷品位の少なくとも1つに応じて印刷動作を制限する処理を実行する。
【0051】
詳しくは、ステップS3でキャリッジにスキャナヘッドが装着されていれば(ステップS3でYES)、ステップS31でスキャナヘッドのROMに書き込まれた印刷設定情報の読み込みを行う。
【0052】
そして、ステップS32でスキャナヘッドに登録された印刷設定情報とホストから受信した印刷設定情報とが一致しているならば、ステップSS7、S8に移行してプリントデータの印刷動作を実行、終了してステップS5の待機状態に戻る。
【0053】
また、上記ステップS32でスキャナヘッドに登録された印刷設定情報とホストから受信した印刷設定情報とが不一致ならば、ステップS33で印刷設定情報が不一致の場合の印刷機能制限制御動作を開始する。
【0054】
尚、以下の印刷機能制限制御動作では、ホストコンピュータの印刷設定内容として{印刷対象メディア=高品位専用紙、使用色数=6色、印刷品位=きれい}とし、スキャナヘッドの印刷設定内容として{印刷対象メディア=普通紙。使用色数=4色、印刷品位=普通}とし、ホストコンピュータで指定された印刷設定内容をスキャナヘッドの印刷設定内容に変更して印刷動作を行う場合の動作例について説明する。
【0055】
ステップS34では、ホストコンピュータから受信した使用色数が6色のプリントデータに対して、プリンタの使用色数が4色と少なく設定されているので、使用可能な色に対してプリントデータに近似色があるか否かを判断する。
【0056】
ステップS34で近似色があるならば、ステップS36に移行して使用できない2色分の制限色データを近似色で印刷するべくプリンタの近似色バッファに保持して、ステップS37で印刷動作を実行する。
【0057】
近似色は、予めホストコンピュータで指定でき、例えば、使用色数がシアン、マゼンダ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンダの6色の場合、近似できる色はシアンとライトシアン、マゼンダとライトマゼンダとなる。
【0058】
また、ステップS34で近似色がないならば、ステップS35に移行して使用できない2色分の制限色データを読み飛ばして、ステップS37で印刷動作を実行する。
【0059】
上記第3の実施形態によれば、キャリッジに搭載されるスキャナヘッドの装着の有無や印刷設定情報を利用して印刷機能を制限することで、プリンタ管理者の管理効率を向上できる。
【0060】
また、上記第1乃至第3の実施形態において、印刷動作が終了する前に、識別情報や印刷設定情報が一致しないスキャナヘッドなどに交換されて印刷動作が制限された場合には、以下のいずれかの処理を実行すればよい。即ち、
(i)印刷中の記録媒体に対する印刷動作を完了させる。
【0061】
(ii)印刷中の記録媒体に対する印刷動作を中断させ、当該制限が解除されたときに中断された印刷動作を再開する。
【0062】
なお、以上の実施形態において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
【0063】
以上の実施形態は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0064】
また、本発明に係る記録装置(印刷装置)の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
【0065】
[他の実施形態]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0066】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体および当該プログラム自体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0067】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した図5乃至図7に示すフローチャートに対応するプログラムコード及び各種テーブルが格納されることになる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、例えば、キャリッジに搭載されるスキャナヘッドの装着の有無を利用して使用者を制限することで、装置の使用者を管理して管理効率を向上でき、装置の管理者の利便性を向上できる。
【0070】
また、印刷機能を制限して管理者の管理効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプリンタにおけるキャリッジの概略構成を示す正面図。
【図2】本実施形態のプリンタにおけるキャリッジの概略構成を示す上面図。
【図3】本実施形態のインクジェットプリンタの制御回路の構成を示すブロック図。
【図4】操作部に設けられた操作パネルを示す図。
【図5】第1実施形態の使用制限制御動作を示すフローチャート。
【図6】第2実施形態の使用制限制御動作を示すフローチャート。
【図7】第3実施形態の機能制限制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11 キャリッジ
12 プリントヘッド
13 スキャナヘッド
15 プラテン
32 操作部
32a 電源キー
32b リジュームキー
32c ヘッド交換キー
P1 基準位置
P2 待機位置
P3 ヘッド交換位置
Claims (1)
- 記録ヘッドと、当該記録ヘッドによる印刷動作を許容あるいは制限するのに使用される情報を有したデバイスとを着脱可能に搭載するキャリッジを有し、当該キャリッジを記録媒体に対して相対的に移動させながら記録ヘッドからインクを吐出させて印刷する印刷装置であって、
前記キャリッジに前記デバイスが装着されているか否かを判断する判断手段と、
前記デバイスが未装着と判断された場合、前記記録ヘッドによる印刷動作を制限する制限手段とを具備することを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002318216A JP2004148738A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | 印刷装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011073273A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Mutoh Industries Ltd | 印字装置 |
JP2017067404A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | ダイキン工業株式会社 | 空調室内機 |
JP2020116926A (ja) * | 2019-01-28 | 2020-08-06 | セイコーエプソン株式会社 | プリントヘッド、及びアクティベーションシステム |
-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002318216A patent/JP2004148738A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011073273A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Mutoh Industries Ltd | 印字装置 |
JP2017067404A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | ダイキン工業株式会社 | 空調室内機 |
JP2020116926A (ja) * | 2019-01-28 | 2020-08-06 | セイコーエプソン株式会社 | プリントヘッド、及びアクティベーションシステム |
JP7218586B2 (ja) | 2019-01-28 | 2023-02-07 | セイコーエプソン株式会社 | プリントヘッド、及びアクティベーションシステム |
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