JPH09314828A - インクジェット記録装置及び記録ヘッドユニット - Google Patents

インクジェット記録装置及び記録ヘッドユニット

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JPH09314828A
JPH09314828A JP8136953A JP13695396A JPH09314828A JP H09314828 A JPH09314828 A JP H09314828A JP 8136953 A JP8136953 A JP 8136953A JP 13695396 A JP13695396 A JP 13695396A JP H09314828 A JPH09314828 A JP H09314828A
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head unit
head
ink jet
recording head
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JP8136953A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Hirota
哲郎 廣田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01—Ink jet
    • B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503—Ink cartridges
    • B41J2/17543—Cartridge presence detection or type identification
    • B41J2/17546—Cartridge presence detection or type identification electronically

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストが高く、ヘッド性能情報の設定作業が
煩雑である。 【解決手段】 記録ヘッドユニット４の外郭４ａにヘッ
ドの性能に関する情報をバーコードで保持したバーコー
ドラベル７を貼り付け、プリンタ本体２側に反射型光学
センサ８を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置及び記録ヘッドユニットに関し、特にインクジェッ
ト記録装置に脱着可能に装着される記録ヘッドユニット
及びこのような記録ヘッドユニットを用いるインクジェ
ット記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録時の振
動、騒音が殆どなく、特にカラー化が容易なことから、
コンピュータ等のデジタル処理装置のデータを出力する
プリンタの他、ファクシミリやコピー機等にも用いられ
るようになっている。このようなインクジェット記録装
置の記録ヘッドユニットを構成するインクジェットヘッ
ドは、圧電素子、発熱抵抗体等のアクチュエータ素子を
記録信号に応じて駆動することによってノズルからイン
ク滴を吐出飛翔させることによって記録媒体上に画像記
録を行なうものである。
【０００３】ところで、インクジェット記録装置におい
て、インクジェットヘッドとインクカートリッジを記録
ヘッドユニットとしてユニット化し、インクカートリッ
ジのインク残量が少なくなった場合や、ヘッドに異常が
発生して画像品質が低下した場合などに備えて、記録ヘ
ッドユニットを交換可能にしている。
【０００４】このように記録ヘッドユニットを交換可能
とした場合、ユーザーによってヘッド性能（これには、
ヘッドの特性を含む意味で用いる。）の異なる記録ヘッ
ドユニットが記録装置本体に装着されることになり、交
換によって所期の性能を維持できなくなり、画像品質が
低下するなどのおそれがある。そのため、記録装置自体
の所期の性能を保証するため、記録ヘッドユニットのバ
ラツキを絞り込んで均一な性能を記録ヘッドユニットの
みを出荷するか、或いは、記録ヘッドユニットのバラツ
キが生じた場合でも性能的に追従できるようにする必要
がある。また、記録ヘッドユニットをインクカートリッ
ジと別体のインクジェットヘッドで構成する場合であっ
ても、その用途、例えばフルカラー記録かモノクロ記録
か、或いは高密度記録か低密度記録かなどによって記録
ヘッドユニットを交換できるようにすることもある。
【０００５】そこで、従来のインクジェット記録装置と
して、例えば特開昭６１−１９７２４７号公報に記載さ
れているように、記録ヘッドユニットのインタフェース
部に記録ヘッドユニットの駆動電圧を電気的にビット信
号として設定する電圧設定部を備え、このインタフェー
ス部と電気的に接続されることで電圧設定部に設定され
た駆動電圧をビット信号として読出し、このビット信号
に基づいてヘッド駆動電圧を制御するようにしたものが
知られている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインクジェット記録装置にあっては、記録ヘッ
ドユニットに駆動電圧を電気的にビット信号として設定
する電圧設定部を備えたインタフェース部を設けなけれ
ばならないので、コストが高くなると共に、ビット信号
を設定するための作業が煩雑である。
【０００７】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構成で記録ヘッドユニットの性能に応じて
記録装置本体の状態設定などを行ない得るようにするこ
とを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項１の記録ヘッドユニットは、インクジェット
記録装置に脱着可能に装着される記録ヘッドユニットに
おいて、この記録ヘッドユニットの外郭にはヘッド性能
に関する情報を保持した情報保持手段を備えた。
【０００９】請求項２の記録ヘッドユニットは、上記請
求項１の記録ヘッドユニットにおいて、前記情報保持手
段がバーコードで前記ヘッド性能に関する情報を記録し
たバーコードラベルである構成とした。
【００１０】請求項３の記録ヘッドユニットは、上記請
求項１の記録ヘッドユニットにおいて、前記情報保持手
段が切り欠きの有無で前記ヘッド性能に関する情報を記
録したプレート状部材である構成とした。
【００１１】請求項４の記録ヘッドユニットは、上記請
求項１乃至３のいずれかの記録ヘッドユニットにおい
て、前記ヘッド性能に関する情報がノズル数、記録密
度、インク吐出効率の少なくともいずれかに関する情報
である構成とした。
【００１２】請求項５のインクジェット記録装置は、記
録ヘッドユニットを交換可能なインクジェット記録装置
において、前記記録ヘッドユニットの外郭に備えられる
ヘッド性能に関する情報を保持した情報保持手段で保持
している情報を読取る読取り手段と、この読取り手段で
読取った前記ヘッド性能に関する情報に基づいて当該情
報に対応した設定若しくは情報伝達を行なう制御手段と
を備えた。
【００１３】請求項６のインクジェット記録装置は、上
記請求項５のインクジェット記録装置において、前記記
録ヘッドユニットの情報保持手段がバーコードで前記ヘ
ッド性能に関する情報を記録したバーコードラベルであ
り、前記読取り手段が反射型光学センサである構成とし
た。
【００１４】請求項７のインクジェット記録装置は、上
記請求項５のインクジェット記録装置において、前記記
録ヘッドユニットの情報保持手段が切り欠きの有無で前
記ヘッド性能に関する情報を記録したプレート状部材で
あり、前記読取り手段がフォトインタラプタである構成
とした。
【００１５】請求項８のインクジェット記録装置は、上
記請求項５乃至７のいずれかのインクジェット記録装置
において、環境温度を検出する環境温度検出手段を備
え、前記制御手段が、前記記録ヘッドユニットの情報保
持手段で保持されているインク吐出効率に関する情報と
前記環境温度検出手段で検出した環境温度情報に基づい
て、前記記録ヘッドユニットのアクチュエータ素子の駆
動条件を設定する手段を備えている構成とした。
【００１６】請求項９のインクジェット記録装置は、上
記請求項５乃至８のいずれかのインクジェット記録装置
において、前記制御手段が、前記記録ヘッドユニットの
情報保持手段で保持されているノズル数及び記録密度に
関する情報に基づいてキャリッジの走査速度及び／又は
紙送り搬送量を設定する手段を備えている構成とした。
【００１７】請求項１０のインクジェット記録装置は、
上記請求項５乃至９のいずれかのインクジェット記録装
置において、この記録装置には複数の記録ヘッドユニッ
トを装着可能で、この複数の記録ヘッドユニットの各情
報保持手段で保持された前記ヘッド性能に関する情報
を、前記読取り手段を１回走査することで読取る手段を
備えた。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図１は本発明を適用するイン
クジェット記録装置を含むプリンタシステムの概略構成
図である。このプリンタシステムは、パーソナルコンピ
ュータ等のホスト１と、本発明に係るインクジェット記
録装置であるプリンタ本体２とからなり、ホスト１とプ
リンタ本体２とはインタフェースケーブル３を介して接
続される。
【００１９】プリンタ本体２は、本発明に係る記録ヘッ
ドユニットである交換可能な記録ヘッドユニット４を脱
着可能に装着することができる。この記録ヘッドユニッ
ト４は、図２に示すようにインクジェットヘッド５とこ
のインクジェットヘッド５にインクを供給するインクカ
ートリッジ６を一体化したものである。インクジェット
ヘッド５は、例えばアクチュエータ素子に圧電素子を用
いて、記録情報に応じて圧電素子を駆動することによっ
て振動板を介して加圧液室が加圧され、この加圧液室に
連通するノズル５ａからインク滴が吐出されるようにし
たものであり、複数のノズルを備えたマルチノズルイン
クジェットヘッドである。
【００２０】そして、この記録ヘッドユニット４の外郭
（外面）４ａのうちの上面には、ヘッドの性能に関する
情報をバーコードで保持した情報保持手段である情報記
録媒体としてのバーコードラベル７を貼り付けている。
ここでは、このバーコードラベル７のバーコードは、ノ
ズル数、記録密度、インク吐出効率に関する情報を記録
したものである。
【００２１】なお、バーコードラベル７を貼り付ける位
置は上面だけでなく、仮想線で図示するバーコードラベ
ル７のように背面に貼り付けても良いし、或いはその他
の下面、左側面、右側面等に貼り付けてもよい。すなわ
ち、バーコードラベル７の貼り付け位置は、後述するプ
リンタ本体２の読取り手段で読取り可能な位置であれば
特に制限されない。また、バーコードラベル７を記録ヘ
ッドユニット４の外郭４ａに貼り付ける代わりに、外郭
４ａに直接バーコードを印刷して形成する、つまり記録
ヘッドユニット４の外郭４ａそれ自体を情報保持手段と
して兼用することもできる。
【００２２】一方、プリンタ本体２には、この記録ヘッ
ドユニット４のバーコードラベル７のバーコードを読取
る読取り手段であるバーコードリーダ等の反射型光学セ
ンサ８と、この反射型光学センサ８で読取ったヘッドの
性能に関する情報に基づいてヘッド駆動電圧、キャリッ
ジの走査速度、紙送りの搬送量等の設定、ホスト１側へ
の読取り情報の送出等を行なう本発明に係る制御手段を
兼ねたプリンタ本体全体の制御を行なう制御部等を設け
た制御ボード９とを備えている。
【００２３】ここで、このプリンタ本体２の機構部につ
いて図３を参照して説明する。図示しない左右の側板間
にガイドシャフト１１，１２を横架して、これらのガイ
ドシャフト１１，１２にキャリッジ１４を摺動自在に搭
載し、このキャリッジ１４に２個の記録ヘッドユニット
４，４を搭載し、一側部に主走査モータ１５を配設し
て、この主走査モータ１５の回転軸に固定した駆動プー
リ１６と他側部に配設したアイドラプーリ１７との間に
ワイヤ１８を張装して、このワイヤ１８を前記キャリッ
ジ１４に連結し、主走査モータ１５を回転駆動すること
でキャリッジ１４を主走査する。一方、後方側に副走査
モータ２０を配設し、この副走査モータ２０の回転をギ
ヤ列２１を介してプラテン２２に伝達し、副走査モータ
２０を回転駆動することでプラテン２２を回転させて用
紙２３を搬送する。
【００２４】このような構成によって、記録ヘッドユニ
ット４，４（キャリッジ１４）を主走査方向に移動走査
させながら、プラテン２２で用紙２３を副走査方向に搬
送して、記録ヘッドユニット４，４のノズルからインク
滴を噴射させることによって、用紙２３上に所要の画像
を記録する。
【００２５】そして、このプリンタ本体２の機構部にお
いては、図４にも示すように、キャリッジ１４に装着し
た記録ヘッドユニット４，４の上面に設けられたバーコ
ードラベル７のバーコードを読み取るためにキャリッジ
走査領域の上方側に前記反射型光学センサ８を配置して
いる。
【００２６】次に、図５はプリンタ本体２の制御部の概
略を示すブロック図である。この制御部は、プリンタ本
体２全体の制御を司るマイクロコンピュータ（以下以下
「ＣＰＵ」と略称する。）２５と、ホスト１側との間で
記録データ等を送受するためのインタフェース（Ｉ／
Ｆ）２６と、ホスト１側から受領した記録データを格納
する入力バッファ２７と、記録ヘッドユニット４を記録
データに応じて駆動するためのデータを格納する出力バ
ッファ２８と、記録ヘッドユニット４を駆動するヘッド
駆動電圧を調整可能なヘッドドライバ２９と、主走査モ
ータ１５及び副走査モータ２０を各々駆動するモータド
ライバ３０と、環境温度を検出するための環境温度検出
手段である環境温度センサ３１及び反射型光学センサ８
からの各情報等その他の図示しない各種センサからの入
力するインタフェース３２等とを備えている。
【００２７】そして、この制御部は、ホスト１側から受
領した記録データを入力バッファ２７に蓄積して、所定
の処理を行って出力バッファ２８に転送し、記録データ
に応じてヘッドドライバ２９が記録ヘッドユニット４の
インクジェットヘッド５の各圧電素子を選択的に駆動す
る一方、モータドライバ３０が主走査モータ１５及び副
走査モータ２０を駆動制御してキャリッジ１４及び用紙
２３を走査して記録動作を行わせる。
【００２８】また、環境温度センサ３１からの環境温度
情報及び反射型光学センサ８が読み取った記録ヘッドユ
ニット４のヘッドの性能に関する情報（以下、「ヘッド
性能情報」という。）に基づき、ヘッドドライバ２９が
出力するヘッド駆動電圧を所定の値に設定するなどの処
理を行う。
【００２９】このように構成したプリンタシステムの作
用について図６以降をも参照して説明する。プリンタ本
体２の制御部は、電源投入ごと、或いは記録ヘッドユニ
ット４の交換ごと、若しくはホスト１側からの指示を受
けたときに、図６に示す状態設定処理を行う。
【００３０】この状態設定処理では、先ず、キャリッジ
１４を反射型光学センサ８が記録ヘッドユニット４のバ
ーコードラベル７の情報を読み取り可能な速度で移動さ
せることによって、記録ヘッドユニット４のヘッド性能
情報を読み取り、次いで環境温度センサ３１が検出した
環境温度情報を取り込む。
【００３１】そして、読み取った記録ヘッドユニット４
のヘッド性能情報のうちのインク吐出効率と環境温度に
基づいてヘッド駆動電圧を設定し、ノズル数及び記録密
度に基づいてキャリッジ４の走査速度（主走査速度）を
設定し、更にノズル数及び記録密度に基づいて紙送り搬
送量を設定する。
【００３２】そこで、先ず、ヘッド駆動電圧設定処理に
ついて図７を参照して説明すると、インク吐出効率が良
／普通／悪のいずれであるかを判別する。このとき、当
該記録ヘッドユニット４のインク吐出効率が「良」であ
れば、環境温度が高温／常温／低温のいずれであるかを
判別する。そして、環境温度が「高温」であるときには
ヘッド駆動電圧を３５Ｖに設定し、「常温」であるとき
にはヘッド駆動電圧を２９Ｖに設定し、「低温」である
ときにはヘッド駆動電圧を２５Ｖに設定する。
【００３３】また、当該記録ヘッドユニット４のインク
吐出効率が「普通」であれば、環境温度が高温／常温／
低温のいずれであるかを判別する。そして、環境温度が
「高温」であるときにはヘッド駆動電圧を３０Ｖに設定
し、「常温」であるときにはヘッド駆動電圧を２６Ｖに
設定し、「低温」であるときにはヘッド駆動電圧を２３
Ｖに設定する。
【００３４】さらに、当該記録ヘッドユニット４のイン
ク吐出効率が「悪」であれば、環境温度が高温／常温／
低温のいずれであるかを判別する。そして、環境温度が
「高温」であるときにはヘッド駆動電圧を２５Ｖに設定
し、「常温」であるときにはヘッド駆動電圧を２２Ｖに
設定し、「低温」であるときにはヘッド駆動電圧を２１
Ｖに設定する。
【００３５】このように記録ヘッドユニットのインク吐
出効率と環境温度に応じてヘッド駆動電圧を変化させる
（補正する）ことによって、所期のインク吐出効率でイ
ンク滴を吐出することができて、画像品質を向上するこ
とができる。つまり、一般的に、インクジェットヘッド
自体のインク吐出効率が悪くなるほどより高いヘッド駆
動電圧をかけなければインク滴の吐出が十分でなくな
り、他方、環境温度が低いときには、インクの粘度が高
くなると共にヘッド構成部品の剛性が高くなるため、イ
ンク吐出効率が低下する傾向にあるので、全体的にイン
クジェットヘッド自体の持つインク吐出効率に関係なく
高いヘッド駆動電圧をかける必要がある。
【００３６】このように、記録ヘッドユニット自体のイ
ンク吐出効率と各吐出効率の温度特性に応じてヘッド駆
動電圧を変化させる必要があるので、ここでは、例えば
図８に示すようにインク吐出効率を３段階に分類すると
共に環境温度範囲も３段階に分類してヘッド駆動電圧を
補正するようにしている。これによって、例えばインク
吐出効率の悪いインクジェットヘッドを使用したときで
環境温度も低いような場合であっても、十分なヘッド駆
動電圧をかけることができて、所期のインク吐出効率を
確保することができるようになる。なお、ここでは、ヘ
ッド駆動電圧の設定を大まかに示しているが、実際には
記録ヘッドユニットのインク吐出効率と環境温度に応じ
てさらに細かくヘッド駆動電圧を設定することになる。
【００３７】次に、主走査速度及び紙送り搬送量の設定
について図９乃至図１１を参照して説明する。記録ヘッ
ドユニット４としては、例えば図９（ａ）に示すように
１００個のノズルを８５μｍのピッチで配置した記録密
度３００dpiのものや、同図（ｂ）に示すように１２８
個のノズルを６４μｍのピッチで配置した記録密度４０
０dpiのもの、若しくはこれら以外のもの等種々の特性
（性能）を持ったヘッドが提供され、ユーザーが低解像
度のヘッド、高解像度のヘッド等の希望する特性のヘッ
ドを選択してプリンタ本体２に装着できるようにするこ
とが好ましい。
【００３８】この場合、交換されて装着された記録ヘッ
ドユニットの性能に応じて主走査方向のドット間隔や用
紙の送り量を変える必要がある。例えば、１００個のノ
ズルを８５μｍのピッチで配置した記録密度３００dpi
のヘッドユニットを用いる場合には、図１０に示すよう
に、主走査方向のドットピッチが８５μｍになるように
すると共に、改行量（紙送り搬送量）を８５μｍ＊１０
０＝８．５mmにしなければならないのに対して、１２８
個のノズルを６４μｍのピッチで配置した記録密度４０
０dpiのヘッドユニットを用いる場合には、図１１に示
すように、主走査方向のドットピッチが６４μｍになる
ようにすると共に、改行量を６４μｍ＊１２８＝８．１
９mmにしなければならない。
【００３９】ここで、主走査方向のドットピッチは、キ
ャリッジ１４の走査速度を変化させることで変更するこ
とができ、走査速度を遅くすればドットピッチは広くな
り、走査速度を速くすればドットピッチは狭くなる。ま
た、記録ヘッドユニット４のインクジェットヘッド５の
圧電素子の駆動周波数を変化させることによっても変更
することができ、駆動周波数を高くすればドットピッチ
は広くなり、駆動周波数を遅くすればドットピッチは狭
くなる。これらのいずれかを採用してもよいし、或いは
両者を組合わせて採用することもできる。さらに、改行
量を変更するには１改行当りの紙送り搬送量を変化させ
ればよい。
【００４０】このように、このインクジェット記録装置
に用いる記録ヘッドユニットは、ヘッドユニットの外郭
にヘッド性能情報を保持した情報保持手段を設けるよう
にしたので、簡単な構成で低コストでプリンタ本体（記
録装置本体）に対してヘッドのインク吐出効率、ノズル
数、記録密度等の性能に関する情報を与えることができ
るようになる。そして、この場合、この実施例のようの
バーコードラベルを用いることによって、一層構成が簡
単でコストが低減する。
【００４１】そして、このインクジェット記録装置は、
記録ヘッドユニットの外郭に設けられた情報保持手段で
保持されたヘッド性能情報を読み取る読取り手段と、こ
の読み取った情報に応じた状態設定を行う制御手段とを
備えることによって、記録ヘッドユニットが交換された
場合でも、例えばユーザーやサービスマン等によるヘッ
ド駆動回路（ヘッドドライバ）の調整操作を行うことな
く、自動的に当該交換後の記録ヘッドユニットに応じた
状態設定を行うことができる。
【００４２】次に、本発明に係る記録ヘッドユニット及
びインクジェット記録装置の他の例について図１２乃至
図１４を参照して説明する。図１２は記録ヘッドユニッ
トの外観斜視図、図１３は図１２の情報保持プレートの
拡大図、図１４はインクジェット記録装置側の読み取り
部を説明する側面図である。
【００４３】記録ヘッドユニット４の外郭４ａ背面には
情報保持手段としての情報保持プレート３７を設けてい
る。この情報保持プレート３７は、記録ヘッドユニット
４の外郭４ａと別体にして取付けてもよいし、外郭４ａ
と一体形成してもよく、その材質はプラスチックでもよ
いし、金属でもよく、特に限定されるものではない。そ
して、この情報保持プレート３７は、図１３に示すよう
に、保持する情報、例えば前述したインク吐出効率、ノ
ズル数、記録密度などとその情報の内容に応じて予め定
めた位置に切り欠き３８を形成し、又は形成しないこと
で情報及びその内容を保持するようにしたものである。
【００４４】一方、インクジェット記録装置側には図１
４に示すように記録ヘッドユニット４の情報保持プレー
ト３７に形成される切り欠き３８の有無を検出するため
の読み取り手段であるホトインタラプタ３９を配置す
る。
【００４５】このように記録ヘッドユニット４の情報保
持手段をプレート状部材（情報保持プレート３７）で形
成することによって、インク等の付着によって情報の読
み取りが困難になってしまうようなことがなく、高い信
頼性で情報を保持することができる。
【００４６】次に、図１５を参照して複数の記録ヘッド
ユニットを備える場合の読み取り方法について説明する
と、同図に示すように４個の記録ヘッドユニット４、例
えばフルカラー記録が可能なようにイエロー（Ｙ）、マ
ゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）及びブラック（Ｋ）の各イ
ンク滴を吐出する記録ヘッドユニット４Ｙ，４Ｍ，４
Ｃ，４Ｋを装着するような場合、これらは主走査方向に
配置することで、キャリッジを主走査することによって
１回のスキャンによって反射型光学センサ８ですべての
記録ヘッドユニット４Ｙ，４Ｍ，４Ｃ，４Ｋをバーコー
ドを読み取り、各ヘッドのヘッド性能情報を得ることが
できる。
【００４７】なお、上記実施例においては、記録ヘッド
ユニットに備える情報保持手段としてバーコードラベル
或いはプレート状部材を用いた例で説明したが、例え
ば、ヘッド性能に応じた数字、文字等を印刷したラベル
を貼り付けたり、ヘッドユニットに直接印刷したりする
こともできる。また、上記実施例ではインクジェット記
録装置が読み取ったヘッド性能情報に基づいて各種の状
態を設定する例で説明しているが、例えば読み取ったヘ
ッド性能情報をホスト側に送出するようにすることもで
き、このようにすれば、ホスト側で例えばノズル数情報
や記録密度情報に基づいて画像処理を行ったり、記録密
度の変換を行うことができるようになる。
【００４８】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１の記録ヘ
ッドユニットによれば、インクジェット記録装置に脱着
可能に装着される記録ヘッドユニットにおいて、この記
録ヘッドユニットの外郭にはヘッド性能に関する情報を
保持した情報保持手段を備えたので、簡易で低コストの
情報保持手段を採用することができ、簡単な構成で記録
ヘッドユニットの性能に応じて記録装置本体の状態設定
などを行ない得るようにすることができる。
【００４９】請求項２の記録ヘッドユニットによれば、
上記請求項１の記録ヘッドユニットにおいて、情報保持
手段がバーコードでヘッド性能に関する情報を記録した
バーコードラベルである構成としたので、構成が簡単で
コストが低減する。
【００５０】請求項３の記録ヘッドユニットによれば、
上記請求項１の記録ヘッドユニットにおいて、情報保持
手段が切り欠きの有無でヘッド性能に関する情報を記録
したプレート状部材である構成としたので、情報保持の
信頼性が向上する。
【００５１】請求項４の記録ヘッドユニットによれば、
上記請求項１乃至３のいずれかの記録ヘッドユニットに
おいて、ヘッド性能に関する情報がノズル数、記録密
度、インク吐出効率の少なくともいずれかに関する情報
である構成としたので、ヘッド駆動電圧や記録密度を自
動設定可能なインクジェット記録装置を提供することが
できるようになる。
【００５２】請求項５のインクジェット記録装置によれ
ば、記録ヘッドユニットを交換可能なインクジェット記
録装置において、記録ヘッドユニットの外郭に備えられ
るヘッド性能に関する情報を保持した情報保持手段で保
持している情報を読取る読取り手段と、この読取り手段
で読取ったヘッド性能に関する情報に基づいて当該情報
に対応した設定若しくは情報伝達を行なう制御手段とを
備えたので、記録ヘッドユニットの性能に応じた状態設
定を自動的に行うことができ、若しくはホスト側でのイ
ンクジェット記録装置の性能に応じた処理等を行うこと
ができるようになる。
【００５３】請求項６のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項５のインクジェット記録装置において、
記録ヘッドユニットの情報保持手段がバーコードでヘッ
ド性能に関する情報を記録したバーコードラベルであ
り、読取り手段が反射型光学センサである構成としたの
で、構成が簡単でコストが低減する。
【００５４】請求項７のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項５のインクジェット記録装置において、
記録ヘッドユニットの情報保持手段が切り欠きの有無で
ヘッド性能に関する情報を記録したプレート状部材であ
り、読取り手段がフォトインタラプタである構成とした
ので、情報保持及び読み取りの信頼性が向上する。
【００５５】請求項８のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項５乃至７のいずれかのインクジェット記
録装置において、環境温度を検出する環境温度検出手段
を備え、制御手段が、記録ヘッドユニットの情報保持手
段で保持されているインク吐出効率に関する情報と環境
温度検出手段で検出した環境温度情報に基づいて、記録
ヘッドユニットのアクチュエータ素子の駆動条件を設定
する手段を備えている構成としたので、ヘッド駆動電圧
を自動的に設定することができ、画像品質が向上する。
【００５６】請求項９のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項５乃至８のいずれかのインクジェット記
録装置において、制御手段が、記録ヘッドユニットの情
報保持手段で保持されているノズル数及び記録密度に関
する情報に基づいてキャリッジの走査速度及び／又は紙
送り搬送量を設定する手段を備えている構成としたの
で、画像品質が向上するとと共に、必要な画像品質に応
じた記録ヘッドユニットを使用できるようになる。
【００５７】請求項１０のインクジェット記録装置によ
れば、上記請求項５乃至９のいずれかのインクジェット
記録装置において、この記録装置には複数の記録ヘッド
ユニットを装着可能で、この複数の記録ヘッドユニット
の各情報保持手段で保持されたヘッド性能に関する情報
を、読取り手段を１回走査することで読取る手段を備え
たので、簡単な構成でヘッド性能情報を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用するインクジェット記録装置を含
むプリンタシステムの概略構成図
【図２】本発明を適用した記録ヘッドユニットの斜視図
【図３】プリンタ本体の機構部の概略斜視図
【図４】同機構部の要部拡大正面図
【図５】同プリンタ本体の制御部の概略ブロック図
【図６】同制御部が行う状態設定処理の概要を説明する
フロー図
【図７】図６のヘッド駆動電圧設定処理の概要を説明す
るフロー図
【図８】図７の説明に供する線図
【図９】図６の説明に供する説明図
【図１０】記録ヘッドユニットと記録密度及び紙送り搬
送量の関係の説明に供する説明図
【図１１】記録ヘッドユニットと記録密度及び紙送り搬
送量の関係の説明に供する説明図
【図１２】本発明に係る他の記録ヘッドユニットの外観
斜視図
【図１３】図１２の情報保持プレートの拡大図
【図１４】インクジェット記録装置側の読み取り部を説
明する側面図
【図１５】複数の記録ヘッドユニットからの情報読み取
りの説明に供する斜視説明図
【符号の説明】
１…ホスト、２…プリンタ本体、４…記録ヘッドユニッ
ト、５…インクジェットヘッド、６…インクカートリッ
ジ、７…バーコードラベル、８…反射型光学センサ、９
…制御ボード、１４…キャリッジ、１５…主走査モー
タ、２０…副走査モータ、２２…プラテン、２３…用
紙、３１…環境温度センサ、３７…情報保持プレート、
３８…切り欠き、３９…フォトインタラプタ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 インクジェット記録装置に脱着可能に装
    着される記録ヘッドユニットにおいて、この記録ヘッド
    ユニットの外郭にヘッド性能に関する情報を保持した情
    報保持手段を備えたことを特徴とする記録ヘッドユニッ
    ト。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の記録ヘッドユニットに
    おいて、前記情報保持手段がバーコードで前記ヘッド性
    能に関する情報を記録したバーコードラベルであること
    を特徴とする記録ヘッド。
  3. 【請求項３】 請求項１に記載の記録ヘッドユニットに
    おいて、前記情報保持手段が切り欠きの有無で前記ヘッ
    ド性能に関する情報を記録したプレート状部材であるこ
    とを特徴とする記録ヘッドユニット。
  4. 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれかに記載の記録
    ヘッドユニットにおいて、前記ヘッド性能に関する情報
    がノズル数、記録密度、インク吐出効率の少なくともい
    ずれかに関する情報であることを特徴とする記録ヘッド
    ユニット。
  5. 【請求項５】 記録ヘッドユニットを交換可能なインク
    ジェット記録装置において、前記記録ヘッドユニットの
    外郭に備えられるヘッド性能に関する情報を保持した情
    報保持手段で保持している情報を読取る読取り手段と、
    この読取り手段で読取った前記ヘッド性能に関する情報
    に基づいて当該情報に対応した設定若しくは情報伝達を
    行なう制御手段とを備えたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  6. 【請求項６】 請求項５に記載のインクジェット記録装
    置において、前記記録ヘッドユニットの情報保持手段が
    バーコードで前記ヘッド性能に関する情報を記録したバ
    ーコードラベルであり、前記読取り手段が反射型光学セ
    ンサであることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項７】 請求項５に記載のインクジェット記録装
    置において、前記記録ヘッドユニットの情報保持手段が
    切り欠きの有無で前記ヘッド性能に関する情報を記録し
    たプレート状部材であり、前記読取り手段がフォトイン
    タラプタであることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項８】 請求項５乃至７のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、環境温度を検出する環境
    温度検出手段を備え、前記制御手段が、前記記録ヘッド
    ユニットの情報保持手段で保持されているインク吐出効
    率に関する情報と前記環境温度検出手段で検出した環境
    温度情報に基づいて、前記記録ヘッドユニットのアクチ
    ュエータ素子の駆動条件を設定する手段を備えているこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項９】 請求項５乃至８のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、前記制御手段が、前記記
    録ヘッドユニットの情報保持手段で保持されているノズ
    ル数及び記録密度に関する情報に基づいてキャリッジの
    走査速度及び／又は紙送り搬送量を設定する手段を備え
    ていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項１０】 請求項５乃至９のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置において、この記録装置には複数
    の記録ヘッドユニットを装着可能で、この複数の記録ヘ
    ッドユニットの各情報保持手段で保持された前記ヘッド
    性能に関する情報を、前記読取り手段を１回走査するこ
    とで読取る手段を備えたことを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
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