JP2000218816A - インクジェット記録装置及びそれに用いるインクカートリッジとインク補充具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】正規カートリッジのみ使用でき且つ正規インク
のみ再充填可能なインクカートリッジ、インク再充填器
具及びインクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】カートリッジの本体ケース６５に収容され
る３つのインク収容器６８は、仕切り６６とこれに突設
された抑え仕切り部７６ａ及び７６ｂにより本体ケース
６５の４面から隔離され、下筒部７７の段差７９により
本体ケース６５の底部から隔離され、蓋６９との間に間
隙を形成して配置され、上筒部７１の補充用孔部７２の
みが蓋６９の孔から外部に連通する。３箇所の補充用孔
部７２の上に商標「ＡＢＣ」を印刷したラベル４９が貼
着される。プリンタ側にはラベル読取装置があり、正規
のラベル以外のカートリッジでは印字を実行しない。正
規のインク補充具としては少なくともインクボトルとラ
ベル４９がセットになって提供される。補充用孔部７２
以外からでは、どの部分も孔空けによるインク補充は無
効である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、液体インクにより
印字を行うインクジェット記録装置に係り、更に詳しく
は、正規のインクカートリッジの使用及びカートリッジ
ヘのインクの補充を可能に構成して、高品質を維持しな
がらコストパフォーマンスを向上させたインクジェット
記録装置及びそれに用いるインクカートリッジとインク
補充具に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、インクジェット記録装置が、パー
ソナルコンピュータの普及と共に汎用されるようになっ
てきた。このようなインクジェット記録装置の印字ヘッ
ドによる記録方式には、ピエゾ素子を用いるものや発熱
素子を用いるもの等があり、いずれの場合も、インクカ
ートリッジのインク収容室からインクを印字ヘッドヘ供
給して、印字ヘッドの微細なインク吐出口からインク滴
を吐出して記録用紙に印字を行うものである。そして、
上記のインクカートリッジには、一般に、印字ヘッドと
別体のものと一体のものとがある。

【０００３】図１１は、上記のようなインクジェット記
録装置を模式的に示す斜視図である。同図に示すインク
ジェット記録装置１は、例えばサーマルインクジェット
方式のプリンタである。このインクジェット記録装置１
は、印字ヘッド２がキャリッジ３に保持されてプラテン
ローラ４と対向している。キャリッジ３は、ガイドシャ
フト５により滑動自在に保持され、歯付きベルト６に係
合している。歯付きベルト６は、モータ７が正逆両方向
に回転することにより不図示のギアを介して正逆に回転
駆動される。これにより、印字ヘッド２は、プラテン４
に沿って、用紙８の図の両方向矢印Ａで示す幅方向（主
走査方向）に摺動しながら用紙８に文字や画像等を印字
する。

【０００４】プラテン４は、補助ローラ９との間に用紙
８を挟持し、モータ１０に駆動されて用紙８を縦方向
（副走査方向）へ間欠的に搬送し、これによって印字ヘ
ッド２による印字が行順次に進行する。プラテン４の右
端（図の斜め右上方向）に位置してヘッド清掃装置１１
が配設されている。このヘッド清掃装置１１は、清掃口
１２を備え、この清掃口１２は、印字ヘッド２が右端の
ホームポジションに在るとき、印字ヘッド２のインク吐
出面に対峙する。このとき印字ヘッド２のインク吐出面
が必要に応じて或は定期的に清掃口１２により清掃装置
１１と係合して、インク吐出面の清掃が行われ、これに
より、印字ヘッド２のインク吐出ノズルの目詰まりが解
消または防止される。

【０００５】また、上記のキャリッジ３には黒インクカ
ートリッジ１３とカラー用インクカートリッジ１４の２
種類のインクカートリッジが着脱自在に装着されてい
る。これらのインクカートリッジ１３及び１４は、印字
ヘッド２と別体型の例を示している。

【０００６】図１２は、上記のキャリッジ３と、そのキ
ャリッジ３に装着された黒インクカートリッジ１３とカ
ラー用インクカートリッジ１４を示す斜視図である。同
図に示すように、一方のインクカートリッジ１３及び１
４のケース側部には、凹部１５及び１６が夫々形成され
ており、他方のキャリッジ３には、回動可能なロック部
材１７ａ及び１７ｂが設けられている。これらロック部
材１７ａ及び１７ｂと、上記の凹部１５及び１６とが係
合してカートリッジ１３及び１４がキャリッジ３に固定
保持されるようになっている。このキャリッジ３の後方
下部には図１１に示したガイドシャフト５に外嵌して係
合する環状の係合部１８が形成されている。

【０００７】図１３(a) は、上記のカラー用インクカー
トリッジ１４の組み立て時の構造を説明する斜視図であ
り、一部を切り欠いて示している。また、同図(b) に
は、その完成品の側断面図を示している。

【０００８】同図(a),(b) に示すように、カラー用イン
クカートリッジ１４は、カートリッジ本体（ケース）１
９の内部を２つの隔壁２１−１、２１−２によって３つ
のインク室２０（２０−１、２０−２、２０−３）に仕
切られている。各インク室２０には、スポンジ等からな
るインク保持部材２２が内蔵され、減法混色の三原色で
あるイエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）の
各インクががそれぞれ満タンに充填された後、蓋２３が
カートリッジ本体１９に例えば超音波融着等で接着され
て、工場から出荷される。

【０００９】上記の３つのインク室２０には、それぞれ
その底部に設けられたインク供給口に円筒２４が配設さ
れている。円筒２４は、上面２５が閉ざされており、そ
の直下の筒部周面にスリット２６が穿設されていて、こ
こからインク室２０内部のインクが下方にしみ出して行
くようになっている。

【００１０】円筒２４の下端には例えばアルミ箔等から
なるシール２７が接着されている。このカートリッジ１
４を、図１２に示したように、キャリッジ３に搭載する
と、キャリッジ３に配設されているインク受入のための
連結突起がシール２７を破ってインク路が連結形成さ
れ、各インク室２０のインクが印字ヘッド２へ供給され
るようになっている。

【００１１】後述する不正インク補充のためにドリル等
でケース１９の上面や側面に孔を開けてインク補充する
ことは可能だが、例えば円筒２４の上面２５のところな
どに孔をあけて補充したとすると、インクが下方に直接
落下するのでそのような孔空けは無理がある。上記のス
リット２６は、インクを適正量で供給するためのもので
ある。

【００１２】そして、一般に、インクの吐出によりイン
ク室２０内のインク収容量が所定量に減少したことに応
じてインクカートリッジ１４（インクカートリッジ１３
も同様であるが、以下の説明ではインクカートリッジ１
４のみを取り上げて説明する）の交換を報知するように
している。インクカートリッジ１４は、印字ヘッド２と
別体のものや一体型のものがあるが、いずれにしても、
インクの供給が十分でなければ印字かすれ等が生じるか
ら、上記の報知に応じてユーザがインクカートリッジ１
４を容易に交換できるように構成されている。そして新
たなインクカートリッジ１４が装着されれば引き続き印
字が可能となるようになっている。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
カートリッジ１４は、インクジェット記録装置１に対応
した消耗品として装置メーカーから提供されるが、新し
いインクカートリッジと交換に取り外された旧いインク
カートリッジは、インク切れとなっているため捨て去ら
れ、インクの再充填は考慮されていない構成となってい
る。このようにインクカートリッジは使い棄てであるた
めに、ごみ問題やコストパフォーマンスが悪いというユ
ーザ側の指摘もあり、とりわけ、高価な印字ヘッドー体
型のカートリッジの場合は、ユーザに親切な構成である
とは言い難いものであった。

【００１４】そこで、このようなカートリッジを安価な
材料で製造した類似品や、インクのみ補充できるように
特殊な孔空け器具や補充用インクが、装置メーカー以外
から提供され市場に出回っている。

【００１５】ところが、そのような前者の類似品インク
カートリッジは、カートリッジの形状を純正品の形状と
一致させることはできても、中に収容しているインク自
体がそもそも純正品と異なっているために、つまり正規
のインク以外のものを無理に補充する後者の補充用イン
クの場合と同様に元来インクの製法が異なる関係から、
インクの目詰まりや所望の印字色が出ないといった問題
が発生する。そして、そのような粗悪品の使用は、延い
てはインクジェット記録装置本体の故障要因となるとい
った問題を有していた。

【００１６】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
インクジェット記録装置に適合した正規のインクカート
リッジのみが使用できると共に正規のインクのみ再充填
が可能なインクカートリッジ及びインク再充填器具の提
供に基づいて、インクジェット記録装置の高印字品質の
維持および安価に印字を行うことができるシステムを提
供することである。

【００１７】

【課題を解決するための手段】先ず、請求項１記載の発
明のインクジェット記録装置は、インクを収容するイン
ク収容室と該インク収容室と連通しインクを補充可能に
設けられたインク補充用穴部と該インク補充用穴部を封
止すべく貼付され所定の情報が記載されたラベルとを備
えるインクカートリッジを着脱自在に装着し、該インク
カートリッジから供給されるインクを印字ヘッドから吐
出して用紙上に印字を行うインクジェット記録装置であ
って、上記ラベルに記載された情報を読取る検出手段
と、該検出手段により読取られた情報が装置に適合した
情報であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段の
判別結果に基づいて装着されたインクカートリッジを用
いて上記印字を行うか否かを制御する印字制御手段とを
備えて構成される。

【００１８】このインクジェット記録装置は、例えば請
求項２記載のように、上記適合した情報ラベルを備える
インクカートリッジが使用されて上記インクの吐出によ
り上記インク収容室内のインク収容量が所定量に減少し
たことに応じて上記インクカートリッジの交換若しくは
インク補充を報知するインク情報報知手段と、該インク
情報報知手段による報知に連動して、上記インクカート
リッジに貼付されているラベルの情報を装置に対して不
適合情報となるように記述する書込み手段とを更に備え
て構成される。

【００１９】そして、例えば請求項３記載のように、上
記ラベルは感熱ラベルからなり、上記書込み手段は発熱
部材からなるように構成される。また、上記書込み手段
は、例えば請求項４記載のように、スタンプ機構で構成
される。

【００２０】次に、請求項５記載の発明のインクカート
リッジは、印字ヘッドからインクを吐出して用紙上に印
字を行うインクジェット記録装置に着脱自在に装着され
るインクカートリッジであって、インク収容室と連通し
インクを補充可能に設けられたインク補充用穴部と、該
インク補充用穴部を封止すべく貼付され上記インクジェ
ット記録装置に設けられた検出手段により読取られるべ
き情報が記載されたラベルとを備えて構成される。

【００２１】このインクカートリッジは、例えば請求項
６記載のように、上記インク補充用穴部を介さずにイン
クの補充を不能とすべく、カートリッジ外壁と上記イン
ク収容室との間に所定の空間を備えて構成される。ま
た、例えば請求項７記載のように、一面に上記読取られ
るべき情報が記載され、他面に接着剤を有し該接着剤を
介して剥離紙と一体化され、該剥離紙から分離して上記
インク補充用穴部を封止すべく貼付可能に提供される貼
替用ラベルを更に備えて構成される。

【００２２】そして、例えば請求項８記載のように、上
記ラベルは感熱ラベルからなる。また、上記読取られる
べき情報は、例えば請求項９記載のように、上記インク
ジェット記録装置に関する情報であり、例えば請求項１
０記載のように、商標の記載であり、また、例えば請求
項１１記載のように、バーコードである。

【００２３】更に、請求項１２記載の発明のインク補充
具は、印字ヘッドからインクを吐出して用紙上に印字を
行うインクジェット記録装置に着脱自在に装着されイン
ク収容室と連通しインクを補充可能に設けられたインク
補充用穴部を有するインクカートリッジに対してインク
を補充するためのインク補充具であって、上記インク補
充用穴部を介して上記インク収容室へ補充するためのイ
ンクを収納したインク補充容器と、上記インクカートリ
ッジが上記記録装置に装着された際に該記録装置に設け
られた検出手段により読取られるべき情報が一面に記載
されており、他面に接着剤を有し該接着剤を介して剥離
紙と一体化され、該剥離紙から分離して上記インク補充
用孔部を封止すべく貼付可能に提供される貼替用ラベル
とを少なくとも備えて構成される。

【００２４】そして、上記貼替用ラベルは、例えば請求
項１３記載のように、感熱ラベルからなる。また、上記
読取られるべき情報は、例えば請求項１４記載のよう
に、上記インクジェット記録装置に関する情報であり、
また、例えば請求項１５記載のように、商標の記載であ
り、また、例えば請求項１６記載のように、バーコード
である。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図１(a) は、一実施の形態に
おけるインクジェットプリンタとそのキャリッジに搭載
されたインクカートリッジを示す斜視図であり、同図
(b) は、キャリッジおよびカートリッジ部分の拡大斜視
図である。

【００２６】この図１(a) に示すインクジェットプリン
タ（記録装置、装置本体）３０の、印字ヘッド３２、キ
ャリッジ３３、プラテンローラ３４、ガイドシャフト３
５、歯付きベルト３６、モータ３７、用紙３８、補助ロ
ーラ３９、モータ４０、ヘッド清掃装置４１、清掃口４
２、及びキャリッジ３３のロック部材４７ａ、４７ｂ、
環状係合部４８等の構成は、図１１に示した従来のイン
クジェットプリンタ１の、印字ヘッド２、キャリッジ
３、プラテンローラ４、ガイドシャフト５、歯付きベル
ト６、モータ７、用紙８、補助ローラ９、モータ１０、
ヘッド清掃装置１１、清掃口１２、及びキャリッジ３の
ロック部材１７ａ、１７ｂ、環状係合部１８等の構成と
同一である。

【００２７】ただし本実施の形態においては、装置本体
３０のキャリッジ３３の移動経路中に、ＣＣＤ等からな
るセンサ３１−２を先端に備えた検出装置３１が配設さ
れている点が、図１１の場合と異なる。

【００２８】また、図１(b) に示すように、黒インクカ
ートリッジ４３とカラー用インクカートリッジ４４の外
形も、キャリッジ３３のロック部材４７ａ及び４７ｂと
係合する凹部４５及び４６を備えている点では、図１２
に示した従来の黒インクカートリッジ１３とカラー用イ
ンクカートリッジ１４の外形と同様であるが、図１(b)
に示す黒インクカートリッジ４３及びカラー用インクカ
ートリッジ４４の場合は、上面に夫々ラベル４９が貼ら
れている点が異なる。

【００２９】このラベル４９は、インクジェットプリン
タ３０（記録装置）に関する情報を示すものであり、同
図に示すラベル４９の例では、文字「ＡＢＣ」の記載５
０を見ることができる。この記載５０は、文字、イラス
ト等いずれにしても、望ましくは記録装置３０に関する
商標であることが好ましい。また、カラー用インクカー
トリッジ４４の上記ラベル４９の外側になる位置のケー
ス上面部分には、インクの色を示す「ＹＭＣ」の文字が
刻印又は印刷等により表示されている。

【００３０】これらのカートリッジ（黒インクカートリ
ッジ４３及びカラー用インクカートリッジ４４）は正規
のものであり、キャリッジ３３に搭載された状態で、記
録装置３０のイニシャル動作でキャリッジ３３が移動す
る際に、上記のセンサ３１−２によって、ラベル４９の
記載５０の情報が読み取られるようになっている。

【００３１】そして、ここで、ラベル４９の記載５０が
正常に読み取られないと、装置本体３０側では正規のカ
ートリッジが装着されていないと判断し、装置本体３０
の印字を実行しないようなっている。

【００３２】上記ラベル４９の記載５０の読み取りと、
その判別は、記載５０がロゴであるときは、センサ３１
−２に文字認識センサを用い、ロゴの文字パターンを予
めＥＥＰＲＯＭ等に記憶させておき、これとラベル４９
から読み取った記載５０の文字パターンと比較するパタ
ーンマッチング等の文字認識方法を使用することが好ま
しい。

【００３３】また、簡易な判定装置として以下のような
方法が可能である。この方法は、記載５０の商標が文字
情報ではなく画像情報であるときにも使用できる。この
方法は、記載５０の全体の反射光量を検知するものであ
り、これには更に２通りの方法が考えられる。一つは、
記載５０の黒印刷パターンの反射光量をそのまま検出す
る方法であり、他の方法は、記載５０にはグレイの印刷
パターンを形成し、センサ３１−２側には、同一グレイ
パターンのフィルタを用意して、ラベル４９の記載５０
（グレイパターン）に重ね合わせて、その反射光量を検
出する方法である。いずれの場合も反射光量が一定の範
囲にあれば良く、それより多くても又少なくても、正規
のラベルではないと判定して、印字動作を実行しないよ
うに制御する。

【００３４】図２は、そのような制御を行う装置本体３
０の制御のシステム構成を示すブロック図である。同図
に示すように、制御のシステム構成は、静止部５１と移
動部５２とに分かれている。一方の移動部５２は、ガイ
ドシャフト３５、歯付きベルト３６及びモータ３７によ
って、図１(a) の矢印Ｂで示す主走査方向に往復移動す
るキャリッジ３３に支持される印字ヘッド３２の発熱素
子の発熱を駆動するドライバ５３からなる。

【００３５】そして、他方の静止部５１は、制御部であ
り、ＭＰＵ(micro processing unit) ５４と、このＭＰ
Ｕ５４にバス５５を介して接続されたＩ／Ｆ（インター
フェース）５６及びヘッド制御部５７、並びに上記Ｉ／
Ｆ５６に接続されたメモリＡ５８及びヘッド制御部５７
に接続されたメモリＢ５９からなる。

【００３６】この装置本体３０には、ホスト機器である
ＰＣ（パーソナルコンピュータ）６０から、Ｉ／Ｆ５６
を介して、印字データ及び制御データが入力する。ＭＰ
Ｕ５４は、Ｉ／Ｆ５６を介しメモリＡ５８を制御しなが
ら上記の印字データ及び制御データを受信する。

【００３７】また、ＭＰＵ５４には、各部を監視するセ
ンサの出力６１が入力し、ＭＰＵ５４からは用紙３８を
搬送させるためのモータ４０の回転駆動や、印字ヘッド
３２つまりキャリッジ３３を往復移動させるためのモー
タ３７の駆動を制御する駆動信号６２が出力される。ま
た、ＭＰＵ５４は、ヘッド制御部５７を介してメモリＢ
５９に１ライン毎の補完データを含む印字データを展開
し、その展開した印字データに基づいて、ヘッド制御部
５７を介してドライバ５３を制御する。

【００３８】ＭＰＵ５４は、これら各部を上記センサの
出力６１を参照しながら駆動制御し、あるいは上述した
ラベル４９の記載５０の検出結果を参照して駆動実行の
可否を判断する。また、ヘッド制御部５７からドライバ
５３への印字データや制御信号の転送は、図１(a) には
図示していないが、フレキシブル通信ケーブルを用いて
行うか、あるいは、ＩｒＤＡ（Infrared Data Associat
ion ：赤外線データ通信の標準化を行った団体又はその
方式、転じてその方式を用いた装置）を用いるようにし
てもよい。

【００３９】次にカートリッジについて説明する。な
お、以下の説明では、カートリッジについては全般的に
３色のカラー用カートリッジ４４で説明しているが、黒
１色のカートリッジ４３に関しても同様になっている。
以下の説明では、３色のカラー用カートリッジ４４を、
単にカートリッジ４４と記載する。

【００４０】図３(a) は、上記カートリッジ４４の側断
面図であり、同図(b) は、そのラベル４９を取り除いた
裸のケース外観を示す斜視図である。同図(a) に示すよ
うに、カートリッジ４４は、本体ケース６５の内部に
は、仕切り６６により３つの空房６７が形成され、それ
らの各空房６７には、インク収容器６８がそれぞれ収納
されている。これらの上に蓋６９が被せられ、その上に
前述したラベル４９が貼着されている。

【００４１】このラベルの下には、同図(a) に示すよう
にインク収容器６８の上部に突設されている上筒部７１
の上面に形成された同図(b) に示す補充孔部７２（７２
ｙ、７２ｍ、７２ｃ）が、これらに対応する蓋６９の各
孔から外部に向けて配置されている。これらの補充孔部
７２ｙ、７２ｍ及び７２ｃは、カートリッジ４４がイン
ク切れとなったときインクが補充できるように予め設け
られているものである。

【００４２】なお、「孔部」と表現したように、カート
リッジ４４が新品カートリッジである場合においては、
必ずしも「孔」にしておく必要はない。つまり、１回目
のインク切れの際にインク補充を行うとき、錐やドリル
でこれらの補充孔部７２ｙ、７２ｍ又は７２ｃに「孔」
を開口させるようにしてもよい。

【００４３】いずれにしても、図１(b) 又は図３(a) に
示すラベル４９は、上記の補充孔部７２ｙ、７２ｍ及び
７２ｃを封止するように貼付されて工場から出荷され、
ユーザに提供される。

【００４４】図４は、上記カートリッジ４４の工場にお
ける組み立て時の状態を示す斜視図、図５(a),(b) はそ
の組み立て最終工程を示す斜視図である。先ず図４に示
すように、カートリッジ４４の各部は、前述した本体ケ
ース６５、インク収容器６８、及びケース全体の蓋６９
で構成され、インク収容器６８には内部に例えばスポン
ジ体のインク保持部材７３が収容され、上には蓋７４が
接着される。

【００４５】上記の本体ケース６５は、上部全面が開口
し、内部には前述したように仕切り６６により３つの空
房６７が形成されて、これら各空房６７の下部には係合
孔７５が形成されている。そして、上記の仕切り６６に
は、更に抑え仕切り部７６ａ及び７６ｂが突設されてい
る。これにより、インク収容器６８が図の一点鎖線Ｄに
示すように上記空房６７に収納され、前述の図３(a) 又
は後述の図５(a) に示すように空房６７内に配設された
とき、インク収容器６８の周囲４面が抑え仕切り部７６
ａ及び７６ｂにより固定され、インク収容器６８の周囲
４面が本体ケース６５の外壁に密着しないように保持さ
れる。

【００４６】また、インク収容器６８の下部には、図４
に示すように、下筒部７７が一体に形成されている。こ
の下筒部７７は、インク収容器６８内部に突出される上
部は図１３(a),(b) の場合と同様に上面が閉ざされ、そ
の直下の筒部周面には内部のインクが下方にしみ出るス
リット７８が穿設されているが、インク収容器６８の外
部下方に突出する下部は、図１３(a),(b) の場合とは異
なり、インク収容器６８の外部から所定の長さの所でそ
の周面に段差７９が形成されており、この段差７９の上
方の径が太く、下方の径が細く形成されている。

【００４７】これにより、インク収容器６８が空房６７
に収納・配設されたとき、上記の段差７９が本体ケース
６５の係合孔７５の縁部に当接し、インク収容器６８の
底面が下筒部７７の径が太い上方部分の長さ分だけ本体
ケース６５の底部から離れてつまり、本体ケース６５の
底部に密着しないように配置される。

【００４８】また、インク収容器６８の蓋７４に突設さ
れた上筒部７１の高さは、ケース全体の蓋６９の厚さよ
りも所定の長さだけ高く形成されている。これにより、
インク収容器６８が空房６７に収納・配設されて蓋６９
が本体ケース６５に、接着剤又は超音波融着等により接
着されたとき、上筒部７１が蓋６９の厚さよりも高い分
だけインク収容器６８の上面と蓋６９との間に間隙が形
成される。つまり、インク収容器６８の上面が本体ケー
ス６５の組み立て完了後の上部に密着しないように配置
される。

【００４９】すなわち、このカートリッジ４４は、カー
トリッジ外壁とインク収容器６８との間に所定の空間を
備えて構成されている。これにより、上記の補充用孔部
７２を介さずにインクの補充を行おうとしたときは、イ
ンク収容器６８の補充用孔部７２以外の部分に空けた孔
は、カートリッジ外壁とインク収容器６８の外壁との間
に空間があるため、カートリッジ外壁の孔を塞ぐことは
出来ても、内部のインク収容器６８に空けられた孔は、
これを塞ぐことが出来ない。したがって、補充したイン
クが、インク収容器６８に空けられた孔からカートリッ
ジ外壁とインク収容器６８との間の空間に漏れだして、
インクの補充が意味をなさなくなる。つまり、結果とし
て、このカートリッジ４４は、補充用孔部７２を介さな
いインクの補充は不可能となるように構成されている。

【００５０】そして、上記空房６７に３個のインク収容
器６８を、図５(a) に示すように、夫々収納し、同図
(b) に示すように、蓋６９を上から接着して被せ、同図
(b) の破線８１に示す位置に、ラベル４９を貼着して、
３箇所の補充孔部７２を封鎖し、更にｍ下筒部７７の下
部開口面をシーリングして、図１(b) 又は図３(a) に示
したカートリッジ４４が出来上がる。これが最終製品と
して適宜に外装されて工場から市場に出荷される。

【００５１】尚、上述したカートリッジ４４の各部の接
合は、上述したように接着剤によるか、あるいは超音波
融着によるが、いずれにしても接合部を密着させてイン
ク収容器６８とカートリッジ本体ケース６５間の空間部
を外部から封止し、この空間部にインク以外の液体、例
えば水などを充填しておいても良い。

【００５２】また、カートリッジ４４の製造時には、蓋
６９を被せて本体ケース６５及びインク収容器６８の補
充孔部７２と接合する前に、つまり、図４に示すよう
に、インク収容器６８に蓋７４を被せる前に、インク収
容器６８にインクを充填してもよく（この場合はラベル
４９に覆われた補充孔部７２が開口していない状態で製
品が出荷される）、または、図５(a) または同図(b) に
示す製造工程段階で、インクを充填するようにしてもよ
い（この場合はラベル４９に覆われた補充孔部７２が開
口した状態で製品が出荷される）。

【００５３】図６は、上記のように構成されるカートリ
ッジ４４に、インク切れの際にインクを補充する本発明
のインク補充具の一例を示している。同図に示すよう
に、インク補充具８２は、最初のカートリッジ４４と共
に、３個のインク補充用ボトル８３（イエローインクの
入ったボトル８３ｙ、マゼンタインクの入ったボトル８
３ｍ、及びシアンインクの入ったｑボトル８３ｃ）と、
これらの補充インク容量に対応する所定枚数の貼替え用
ラベル４９−２とが、１セットとして提供される。尚、
上記のラベル４９−２は接着剤及び剥離紙付きで構成さ
れている。

【００５４】図７は、本発明のインク補充具の他の例を
示す図である。最初のカートリッジ４４は一般的にはプ
リンタ購入時に添付される場合が多いから、インク補充
具としては、図６のようにカートリッジまで含まず、図
７に示すように、３個のインク補充用ボトル８３と、こ
れらの補充インク容量に対応する所定枚数の貼替え用ラ
ベル４９−２だけを１セットとしても良い。

【００５５】図８(a),(b) は、このようなインク補充具
８２又は８４を用いたインクの再充填を説明する図であ
る。図８(a) に示すように、先ず、カートリッジ４４に
貼られていたラベル４９を剥がし、所定の色（図の例で
はシアン）のインクを補充すべく、インク補充用ボトル
８３ｃのノズル先端を、カートリッジ４４の補充用孔部
７２ｃの孔に差し込んでインクを補充する。

【００５６】インク収容器６８内のインク保持部材７３
にインクの補充が行き渡ると、開口部からインクが僅か
に漏れてくるので、これを拭き取って開口部近傍を清掃
する。これをマゼンタインク、イエローインクにも行っ
て、３色の補充が済んだなら、新しいラベル４９−２の
剥離紙を剥がして、これを上記旧いラベル４９が貼って
あった同じ場所に貼ると、３箇所の補充用孔部７２の各
孔が封止されると共に新品カートリッジと同じ状態が復
元される。このカートリッジ４４を、装置本体３０に装
着すると、ラベル４９−２の情報が検出されて正規品と
判断されるから問題無く印字が可能となる。

【００５７】同図(b) は、使用済みのカートリッジ４４
のラベル４９を同図(a) のように剥がさないで、そのま
まラベル４９の上から補充用孔部７２を介してインクを
補充した後の状態を示している。その場合は、同図(b)
に示すように、ラベル４９の上記補充用孔部７２に相当
する部分４９−３の情報（本例では商標文字）が破壊さ
れるので、このままでは装置本体３０に装着しても、正
規品と判断されないから印字できない。つまり、このカ
ートリッジ４４は、このままでは使用できない。

【００５８】このことは、不正インクの充填を防止でき
ることを意味している。ただし、図８(b) のようにして
インクを補充した場合でも、正規のインク補充具８２又
は８４によった場合には、その破壊されたラベル４９の
上に新たなラベル４９−２を貼り重ねることができる。
この場合は、カートリッジ４４を装置本体３０に装着す
ると、ラベル４９−２の情報が正規品と判断されて印字
が可能となる。

【００５９】尚、図８(a) において、剥がしたラベル４
９は、剥がしたときに変形し易い、皺が出来易い、また
は破壊され易いような薄いシート材で柔らかい塑性を有
する材料で構成することが好ましい。そのように、ラベ
ル４９を構成すると、インク補充具８２又は８４を用い
ず、不正に粗悪インクを充填して、上記剥がしたラベル
４９を再度貼り付けても、そのカートリッジ４４は正規
品と判断されることはなく、つまり、使用することはで
きない。

【００６０】尚、ラベル４９を丁寧に剥がして再度貼り
付けるような器用な人々も居るに違いない。そうすれば
正規のインクでないものを使用できる可能性がある。ま
た、インク補充具８２又は８４を提供する場合、新たに
貼るラベル４９−２が余りに変形し易く、皺が出来易
く、また破壊され易いようだと、貼り付ける前の取り扱
いが大変であり、手数が掛かる。これではユーザに不親
切であるとして変形に丈夫な素材をラベルに用いると、
今度は別段器用でなくても剥がしたラベルの再貼付が容
易となる。

【００６１】図９は、上記のような更なる不都合の再発
を防止するためのインクジェットプリンタの構成を示す
図である。同図(a) に示すように、インクジェットプリ
ンタ３０′には、新たに、ラベル４９の情報を、装置本
体（インクジェットプリンタ３０′）に対して不適合情
報となるように記述する書込み装置８５が配設される。
尚、同図のインクジェットプリンタ３０′は、この書込
み装置８５以外の構成部分は、図１のインクジェットプ
リンタ３０と同一の構成であるので、説明に必要な構成
以外の各構成部分への番号の付与は省略している。

【００６２】図９において、本例では構成を簡単にする
ために、黒インクカートリッジ４３及びカラー用インク
カートリッジ４４のラベル４９は共に感熱紙で構成し、
また、上記の書込み装置８５を回動自在なサーマルヘッ
ド若しくは発熱部材で構成する。そして、インク切れの
報知と同期して、書込み装置８５を破線に示すように下
方に回動させて、同位置にキャリッジ３３が来たとき、
ラベル４９を同図に示すように黒発色させる。これによ
り、黒ラベル４９を有するインクカートリッジ４３又は
４４は正規品とは見なされなくなる。

【００６３】なお、ラベル４９が不適合となるように情
報を書き換えるのは、必ずしも同図のようにべ夕黒に記
述する必要はなく、一部が読み取り不可となるようにす
ればよい。また、書込み装置８５としては、サーマル方
式に限るものではなく、例えばスタンプ機構のようなも
ので構成してラベル４９にスタンプを押すようにもでき
る。その他、種々の変形が可能である。また、上述した
実施の形態においては、ラベルの記載の例として商標
（最も好ましい）を主体に説明したが、本発明の主旨に
従えば必ずしも商標でなくとも良い。

【００６４】図１０は、ラベルの記載情報を商標以外で
表わす場合の一例を示す図である。同図に示す例では、
ラベル４９の記載情報８６はバーコードとなっている。
このバーコードは、例えば機種名、メーカー記号、ロッ
ト番号などの情報を記述したものである。このような変
形例でも実用性は高く、この場合、バーコードであるこ
とから、図１(a) に示した検出装置３１を、例えば比較
的簡単な構成のフォトセンサ等で実現できる利点もあ
る。

【００６５】なお、上述した例では商標を大きな記載と
して３つの補充用孔部を塞ぐようにしたラベルの例で説
明したが、本発明の主旨は補充用孔部を記載の特定され
たラベルで封止することであり、したがって、例えば図
５(b) に示す例では、少なくとも１つの補充用孔部を塞
ぐ程度の小さな記載のラベル（ラベル自体は大きくて良
い）で構成してもよいことは勿論である。

【００６６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、インク切れになった際に交換されたインクカート
リッジが正規のものでないと印字を行わないので、不良
印字の発生や装置の故障等の不具合を未然に防止するこ
とができる。また、インクカートリッジがインク切れに
なった際に正規のインクのみ補充出来る構成であるの
で、常に正規の部品及び材料のみの構成で印字を行うこ
とができ、これにより、安心して品質の良好な印字を長
期に亘って実施することができる。また、同様に常に正
規の部品及び材料のみの構成で印字を行うので、万一故
障が発生した場合には早期に原因を究明して改良・改善
を行うことができ、したがって、製品に対する信用を維
持できると共に、不具合の発生に即応して適切な改良を
重ねていくたゆまぬ技術の向上に貢献することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) は一実施の形態におけるインクジェットプ
リンタとそのキャリッジに搭載されたインクカートリッ
ジを示す斜視図、(b) はキャリッジおよびカートリッジ
部分の拡大斜視図である。

【図２】図１のインクジェットプリンタの制御を行う装
置本体のシステム構成を示すブロック図である。

【図３】(a) はインクカートリッジの側断面図、(b) は
そのラベルを取り除いた裸のケース外観を示す斜視図で
ある。

【図４】インクカートリッジの工場における組み立て時
の状態を示す斜視図である。

【図５】(a),(b) はインクカートリッジの組み立て最終
工程を示す斜視図である。

【図６】本発明のインク補充具の一例を示す図である。

【図７】本発明のインク補充具の他の例を示す図であ
る。

【図８】(a),(b) はインク補充具を用いたインクの再充
填を説明する図である。

【図９】更なる不都合の再発を防止するためのインクジ
ェットプリンタの構成を示す図である。

【図１０】ラベルの記載情報を商標以外で表わす場合の
一例を示す図である。

【図１１】従来のインクジェット記録装置を模式的に示
す斜視図である。

【図１２】従来のインクジェット記録装置のキャリッジ
とキャリッジに装着された黒インクカートリッジとカラ
ー用インクカートリッジを示す斜視図である。

【図１３】(a) は従来のカラー用インクカートリッジの
組み立て時の構造を説明する斜視図、(b) はその完成品
の側断面図である。

【符号の説明】

１ 従来のインクジェット記録装置 ２ 印字ヘッド ３ キャリッジ ４ プラテンローラ ５ ガイドシャフト ６ 歯付きベルト ７ モータ ８ 用紙 ９ 補助ローラ １０ モータ １１ ヘッド清掃装置 １２ 清掃口 １３ 黒インクカートリッジ １４ カラー用インクカートリッジ １５、１６ 凹部 １７ａ、１７ｂ ロック部材 １８ 環状係合部 １９ カートリッジ本体（ケース） ２０（２０−１、２０−２、２０−３） インク室 ２１−１、２１−２ 隔壁 ２２ インク保持部材 ２３ 蓋 ２４ インク供給口の円筒 ２５ 円筒上面 ２６ スリット ２７ シール ３０ インクジェットプリンタ（記録装置、装置本体） ３１ 検出装置 ３１−２ センサ ３２ 印字ヘッド ３３ キャリッジ ３４ プラテンローラ ３５ ガイドシャフト ３６ 歯付きベルト ３７ モータ ３８ 用紙 ３９ 補助ローラ ４０ モータ ４１ ヘッド清掃装置 ４２ 清掃口 ４３ 黒インクカートリッジ ４４ カラー用インクカートリッジ（カートリッジ） ４５、４６ 凹部 ４７ａ、４７ｂ ロック部材 ４８ 環状係合部 ４９ ラベル ５０ 記載 ５１ 静止部 ５２ 移動部 ５３ 発熱駆動ドライバ ５４ ＭＰＵ(micro processing unit) ５５ バス ５６ Ｉ／Ｆ（インターフェース） ５７ ヘッド制御部 ５８ メモリＡ ５９ メモリＢ ６０ ＰＣ（パーソナルコンピュータ） ６１ 各センサの出力 ６２ 各種の駆動信号 ６５ カートリッジ本体ケース ６６ 仕切り ６７ 空房 ６８ インク収容器 ６９ ケース全体の蓋 ７１ 上筒部 ７２（７２ｙ、７２ｍ、７２ｃ） 補充孔部 ７３ インク保持部材 ７４ インク収容器の蓋 ７５ 係合孔 ７６ａ、７６ｂ 仕切り部 ７７ 下筒部 ７８ スリット ７９ 段差 ８１ ラベル貼付位置 ８２、８４ インク補充具 ８３（８３ｙ、８３ｍ、８３ｃ） インク補充用ボトル ８５ 書込み装置 ８６ 記載情報

フロントページの続き (72)発明者 伊藤 賢三 東京都羽村市栄町３丁目２番１号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 池田 雅行 東京都羽村市栄町３丁目２番１号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 (72)発明者 五十嵐 健二 東京都羽村市栄町３丁目２番１号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 Ｆターム(参考） 2C056 EA11 EA22 EA25 EB04 EB20 EB45 EC04 EC07 EE08 FA02 KC02 KC22

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インクを収容するインク収容室と該イン
   ク収容室と連通しインクを補充可能に設けられたインク
   補充用穴部と該インク補充用穴部を封止すべく貼付され
   所定の情報が記載されたラベルとを備えるインクカート
   リッジを着脱自在に装着し、該インクカートリッジから
   供給されるインクを印字ヘッドから吐出して用紙上に印
   字を行うインクジェット記録装置であって、 前記ラベルに記載された情報を読取る検出手段と、 該検出手段により読取られた情報が装置に適合した情報
   であるか否かを判別する判別手段と、 該判別手段の判別結果に基づいて装着されたインクカー
   トリッジを用いて前記印字を行うか否かを制御する印字
   制御手段とを備えることを特徴とするインクジェット記
   録装置。
2. 【請求項２】 前記適合した情報ラベルを備えるインク
   カートリッジが使用されて前記インクの吐出により前記
   インク収容室内のインク収容量が所定量に減少したこと
   に応じて前記インクカートリッジの交換若しくはインク
   補充を報知するインク情報報知手段と、 該インク情報報知手段による報知に連動して、前記イン
   クカートリッジに貼付されているラベルの情報を装置に
   対して不適合情報となるように記述する書込み手段と、 を更に備えることを特徴とする請求項１記載のインクジ
   ェット記録装置。
3. 【請求項３】 前記ラベルは感熱ラベルからなり、前記
   書込み手段は発熱部材からなる、ことを特徴とする請求
   項２記載のインクジェット記録装置。
4. 【請求項４】 前記書込み手段は、スタンプ機構からな
   ることを特徴とする請求項２記載のインクジェット記録
   装置。
5. 【請求項５】 印字ヘッドからインクを吐出して用紙上
   に印字を行うインクジェット記録装置に着脱自在に装着
   されるインクカートリッジであって、 インク収容室と連通しインクを補充可能に設けられたイ
   ンク補充用穴部と、 該インク補充用穴部を封止すべく貼付され前記インクジ
   ェット記録装置に設けられた検出手段により読取られる
   べき情報が記載されたラベルと、 を備えることを特徴とするインクカートリッジ。
6. 【請求項６】 前記インク補充用穴部を介さずにインク
   の補充を不能とすべく、カートリッジ外壁と前記インク
   収容室との間に所定の空間を備えることを特徴とする請
   求項５記載のインクカートリッジ。
7. 【請求項７】 一面に前記読取られるべき情報が記載さ
   れ、他面に接着剤を有し該接着剤を介して剥離紙と一体
   化され、該剥離紙から分離して前記インク補充用穴部を
   封止すべく貼付可能に提供される貼替用ラベルを更に備
   えることを特徴とする請求項５又は６記載のインクカー
   トリッジ。
8. 【請求項８】 前記ラベルが感熱ラベルからなることを
   特徴とする請求項５、６又は７記載のインクカートリッ
   ジ。
9. 【請求項９】 前記読取られるべき情報は、前記インク
   ジェット記録装置に関する情報であることを特徴とする
   請求項５、６、７又は８記載のインクカートリッジ。
10. 【請求項１０】 前記読取られるべき情報は、商標の記
    載であることを特徴とする請求項９記載のインクカート
    リッジ。
11. 【請求項１１】 前記読取られるべき情報は、バーコー
    ドであることを特徴とする請求項９記載のインクカート
    リッジ。
12. 【請求項１２】 印字ヘッドからインクを吐出して用紙
    上に印字を行うインクジェット記録装置に着脱自在に装
    着されインク収容室と連通しインクを補充可能に設けら
    れたインク補充用穴部を有するインクカートリッジに対
    してインクを補充するためのインク補充具であって、 前記インク補充用穴部を介して前記インク収容室へ補充
    するためのインクを収納したインク補充容器と、 前記インクカートリッジが前記記録装置に装着された際
    に該記録装置に設けられた検出手段により読取られるべ
    き情報が一面に記載されており、他面に接着剤を有し該
    接着剤を介して剥離紙と一体化され、該剥離紙から分離
    して前記インク補充用穴部を封止すべく貼付可能に提供
    される貼替用ラベルと、 を少なくとも備えることを特徴とするインク補充具。
13. 【請求項１３】 前記貼替用ラベルは、感熱ラベルから
    なることを特徴とする請求項１２記載のインク補充具。
14. 【請求項１４】 前記読取られるべき情報は、前記イン
    クジェット記録装置に関する情報であることを特徴とす
    る請求項１２又は１３記載のインク補充具。
15. 【請求項１５】 前記読取られるべき情報は、商標の記
    載であることを特徴とする請求項１４記載のインク補充
    具。
16. 【請求項１６】 前記読取られるべき情報は、バーコー
    ドであることを特徴とする請求項１４記載のインク補充
    具。