JP2005096407A - 印刷装置 - Google Patents

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JP2005096407A JP2004120482A JP2004120482A JP2005096407A JP 2005096407 A JP2005096407 A JP 2005096407A JP 2004120482 A JP2004120482 A JP 2004120482A JP 2004120482 A JP2004120482 A JP 2004120482A JP 2005096407 A JP2005096407 A JP 2005096407A
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Toyohiko Mitsusawa
豊彦 蜜澤
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Abstract

【課題】インク吐出部をその特性と検出した温度に基づいて制御することにより形成されるドットサイズの相違を抑制する印刷装置等を実現する。
【解決手段】インク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、温度を検出するための温度センサと、を備えた印刷装置において、前記インク吐出部群の特性を示す特性情報をそれぞれ有し、前記信号生成部は、前記特性情報と、前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成する。
【選択図】 図11

Description

この発明は、複数のインク吐出部からインクを吐出して媒体上にドットを形成することによって印刷を行う印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法に関する。
複数のインク吐出部からインクを吐出して媒体上にドットを形成することによって印刷を行う印刷装置として、例えばインクジェット方式のプリンタが知られている。インクジェット方式のプリンタにあっては、複数のインク吐出部から吐出されるインクにより形成されるドットのサイズが、温度の違いによって異なることを抑制することが提案されている。
特開2000−272103号公報
しかしながら、複数のインク吐出部は、各々のインク吐出部におけるインクの吐出特性が相違する。このため、形成されるドットのサイズは、インク吐出部におけるインクの吐出特性によっても相違する。従って、単に温度の違いに基づいて各々のインク吐出部を一様に制御するだけでは、各インク吐出部から吐出されたインクにて形成されるドットのサイズの相違を抑制することは難しいという課題があった。
この発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、インク吐出部をその特性と検出した温度に基づいて制御することにより形成されるドットサイズの相違を抑制する印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法を提供することを目的とする。
主たる発明は、インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、温度を検出するための温度センサと、を備えた印刷装置において、前記インク吐出部群の特性を示す特性情報をそれぞれ有し、前記信号生成部は、前記特性情報と、前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明確にする。
本発明によれば、インク吐出部をその特性と検出した温度に基づいて制御することにより形成されるドットサイズの相違を抑制する印刷装置、コンピュータプログラム、印刷システム、及び、印刷方法を実現することが可能である。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、温度を検出するための温度センサと、を備えた印刷装置において、前記インク吐出部群の特性を示す特性情報をそれぞれ有し、前記信号生成部は、前記特性情報と、前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、温度センサにより温度を検出するとともに、インク吐出部の特性情報を取得して、検出した温度に対応させ、かつ、インク吐出部の特性に応じた駆動信号をインク吐出部群毎に生成することが可能である。このため、温度の相違によりインク吐出部から異なる量のインクが吐出されることを抑えて、温度に影響されにくく安定してインクを吐出することが可能な印刷装置を実現することが可能である。よって、安定してインクが吐出されるので、異なる温度下にあるインク吐出部を用いて画像を印刷しても、画像の色合い等が相違することなく良好な画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置において、前記温度センサの出力と、前記駆動信号を生成するための生成情報とが対応付けられた信号生成データテーブルを有していることが望ましい。
このような印刷装置によれば、温度センサの出力に対応した駆動信号の生成情報を信号生成データテーブルから取得することにより、検出された温度に適した駆動信号を容易に生成することが可能である。
かかる印刷装置において、前記インク吐出部は、電圧の変化に応じて前記インク吐出部からインクを吐出するための吐出駆動素子を有し、前記駆動信号は、時間の経過に対する電圧の変化を示す駆動波形にて設定され、前記生成情報は、前記駆動波形を生成するための情報であることが望ましい。
このような印刷装置によれば、駆動信号は時間の経過に対する電圧の変化を示す駆動波形にて設定されるので、電圧の変化によりインクを吐出する吐出駆動素子を制御しやすいため、適切な駆動信号を容易に生成することが可能である。
かかる印刷装置において、前記特性情報は、前記吐出駆動素子の固有振動周期を示す情報であり、前記生成情報は、前記固有振動周期に基づいて前記駆動波形を生成するための情報であることが望ましい。
このような印刷装置によれば、固有振動周期に基づいて前記駆動波形を生成するので、吐出駆動素子をより良好な動作状態にて駆動することが可能な駆動信号を生成することが可能である。このため、より適切な駆動信号にて吐出駆動素子を駆動することにより、インク吐出部から適正な量のインクを吐出することが可能である。
かかる印刷装置において、前記特性情報は、所定の前記駆動信号に基づいてインクを吐出したときに、吐出されるインクの量を示す吐出量情報であってもよい。
このような印刷装置によれば、吐出量情報に基づいて前記駆動信号を生成するので、所定の前記駆動信号に基づいてインクを吐出したときのインクの吐出量に応じた駆動信号をインク吐出部群毎に生成することが可能である。
かかる印刷装置において、各々の前記インク吐出部群の前記吐出量情報と、前記温度センサの出力とが対応付けられた吐出量データテーブルを備えていることが望ましい。
このような印刷装置によれば、温度センサの出力に対応した駆動信号の生成情報を吐出量データテーブルから取得することにより、検出された温度に適した駆動信号を容易に生成することが可能である。
かかる印刷装置において、前記特性情報は、所定の前記駆動信号に基づいてインクを吐出したときに、吐出されたインクにて印刷された印刷パターンの濃度を示す濃度情報であることとしてもよい。
このような印刷装置によれば、実際に印刷された印刷パターンにもとづく濃度情報を得ることが可能である。このため、温度の相違によりインク吐出部から異なる量のインクが吐出されることを、実機に則した情報に基づいて抑えることが可能であり、温度に影響されにくくインクを安定して適切に吐出することが可能な印刷装置を実現することが可能である。
かかる印刷装置において、前記印刷パターンの濃度を測定可能な濃度測定部を有し、前記濃度情報は、前記印刷パターンを前記濃度測定部にて測定して求めることが望ましい。
このような印刷装置によれば、印刷パターンを印刷した印刷装置から、印刷パターンが印刷された媒体を取り外すことなく、印刷パターンの濃度を測定することが可能である。
かかる印刷装置において、前記濃度測定部は、前記インク吐出部群と一体に設けられていることが望ましい。
このような印刷装置によれば、インク吐出部と濃度測定部との相対位置が変化しないので、濃度測定器の位置と印刷パターンの位置とを認識し、適正な位置にて濃度を測定することが可能である。
かかる印刷装置において、前記印刷パターンは、所定方向に搬送される媒体に印刷され、前記濃度測定部は、前記インク吐出部群に対し、前記所定方向の下流側に設けられていることが望ましい。
このような印刷装置によれば、印刷パターンを印刷した後に、印刷パターンが印刷された媒体を逆方向に搬送することなく、濃度測定部にて濃度を測定することが可能である。このため、印刷パターンを印刷し、濃度を測定する際の処理が容易であり、且つ、短時間にて効率よく実行することが可能である。
かかる印刷装置において、前記濃度情報は、前記印刷パターンの濃度を外部に設けられた濃度測定器にて測定して求めることとしても良い。
このような印刷装置によれば、印刷装置に濃度測定部を設けることなく、温度に影響されにくく安定してインクを吐出することが可能な印刷装置を実現することが可能である。
かかる印刷装置において、前記信号生成部は、各々の前記インク吐出部群から吐出されるインクの量の差が小さくなるように、前記駆動信号を前記インク吐出部群毎に生成することが望ましい。
このような印刷装置によれば、各インク吐出部群から吐出されるインクの量のばらつきを小さく抑えることが可能である。例えば、媒体に同サイズのドットを形成すべく各インク吐出部群から吐出されるインクの量をほぼ均一にそろえることが可能であり、ドットのサイズがそろうことにより、より高画質の画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置において、前記インク吐出部群を複数有する少なくとも2つのインク吐出部ユニットを有し、各々の前記インク吐出部ユニットは、複数の前記吐出部群から互いに異なる色のインクを吐出し、前記信号生成部は、異なるインク吐出部ユニットが有する同色のインクを吐出するインク吐出部群から吐出されるインクの量の差が小さくなるように、前記駆動信号を前記インク吐出部群毎に生成することが望ましい。
このような印刷装置によれば、異なるインク吐出ユニットの同色のインクを吐出するインク吐出部群から吐出されるインクの量をほぼ均一にそろえることが可能である。このため、異なるインク吐出部群を用いて1つの画像を印刷する場合であっても、各インク吐出ユニットから吐出された同色のインクにて形成されるドットのサイズがほぼ等しいため、印刷された画像の中で色合いのムラ等が生じにくく、良好な画像を印刷することが可能である。
かかる印刷装置において、前記温度センサの数は、前記インク吐出部群の数より少ないことが望ましい。
このような印刷装置によれば、少ない温度センサにて温度変化に対応させて良好な画像を印刷することが可能である。
また、インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、温度を検出するための温度センサと、を備えた印刷装置において、前記温度センサの数は、前記インク吐出部群の数より少なく、前記インク吐出部は、電圧の変化に応じて前記インク吐出部からインクを吐出するための吐出駆動素子を有し、前記吐出駆動素子の固有振動周期を示す情報を有し、前記駆動信号は、時間の経過に対する電圧の変化を示す駆動波形にて設定され、前記信号生成部は、前記温度センサの出力と前記固有振動周期に基づいて前記駆動波形を生成するための情報とが対応付けられた信号生成データテーブルに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、少ない温度センサにより温度の変化を検出し、インク吐出部の固有振動周期を示す情報を取得して、検出した温度に対応するとともに、固有振動周期に基づいて生成した駆動波形により、吐出駆動素子をより良好な動作状態にて駆動することが可能である。また、温度センサの出力に対応した駆動信号の生成情報を信号生成データテーブルから取得することにより、検出された温度に適した駆動信号を容易に生成することが可能である。このため、温度変化に対応し、より適切な駆動信号にて吐出駆動素子を駆動することにより、インク吐出部からの吐出量の温度による変動を抑えて、安定してインクを吐出することが可能な印刷装置を実現することが可能である。よって、安定してインクが吐出されるので、温度変化や、インク吐出部群間における温度差が生じても印刷した画像の色合い等が変わることなく良好な画像を印刷することが可能である。
また、インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、温度を検出するための温度センサと、を備えた印刷装置において、前記温度センサの数は、前記インク吐出部群の数より少なく、前記インク吐出部群を複数有する少なくとも2つのインク吐出部ユニットを有し、各々の前記インク吐出部ユニットは、複数の前記吐出部群から互いに異なる色のインクを吐出し、所定の前記駆動信号に基づいてインクを吐出したときに、前記インク吐出部群から吐出されるインクの量を示す吐出量情報をそれぞれ有し、各々の前記インク吐出部群の前記吐出量情報と、前記温度センサの出力とが対応付けられた吐出量データテーブルを備え、前記信号生成部は、前記吐出量データテーブルと、前記温度センサの出力とに基づいて、異なるインク吐出部ユニットが有する同色のインクを吐出するインク吐出部群から吐出されるインクの量の差が小さくなるように、前記駆動信号を前記インク吐出部群毎に生成することを特徴とする印刷装置である。
このような印刷装置によれば、吐出量情報に基づいて生成した駆動信号に基づいて、異なるインク吐出ユニットの同色のインクを吐出するインク吐出部群を駆動するので、同色のインクを吐出するインク吐出部群から吐出されるインクの量を、ほぼ均一にそろえることが可能である。このため、異なるインク吐出部ユニットを用いて1つの画像を印刷する場合であっても、各インク吐出ユニットから吐出された同色のインクにて形成されるドットのサイズがほぼ等しいため、印刷された画像の中で色合いのムラ等が生じにくく、良好な画像を印刷することが可能である。また、温度センサの出力に対応した吐出量情報を吐出量データテーブルから取得することにより、検出された温度に適した駆動信号を容易に生成することが可能である。
また、インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、温度を検出するための温度センサと、を備えた印刷装置において実行されるコンピュータプログラムであって、前記信号生成部に、前記インク吐出部群の特性を示す特性情報と、前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成させる機能を実現するためのコンピュータプログラムも実現可能である。
また、コンピュータ本体、及び、このコンピュータ本体に接続され、インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、温度を検出するための温度センサと、を備えた印刷装置、とを有する印刷システムにおいて、前記インク吐出部群の特性を示す特性情報をそれぞれ有し、前記信号生成部は、前記特性情報と、前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成することを特徴とする印刷システムも実現可能である。
また、温度センサにより温度を検出するステップと、インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群の特性を示す特性情報を取得するステップと、前記信号生成部は、取得した前記特性情報と、検出した前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部にて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成するステップと、を有することを特徴とする印刷方法も実現可能である。
===印刷装置の全体構成===
図1は、本発明にかかる印刷装置としてのインクジェットプリンタの構成の概略を示す斜視図、図2は、インクジェットプリンタが有する印刷部の構成の概略を示す説明図、図3は、印刷部を説明するための断面図である。
本発明にかかる印刷装置としてのインクジェットプリンタ(以下、プリンタという)20は、例えばJIS規格のA列0番用紙やB列0番用紙やロール紙といった比較的大型の印刷用紙Pに対応したプリンタである。プリンタ20は、インクを吐出して印刷用紙Pに印刷する印刷部22と、印刷用紙Pを搬送するための印刷用紙搬送部21とに大別される。以下で各部について説明する。
===印刷部===
印刷部22は、複数の印刷ヘッド28を保持するキャリッジ30と、このキャリッジ30を、前記印刷用紙Pの搬送方向(以下、副走査方向ともいう)とほぼ直交する方向(以下、主走査方向または左右方向ともいう)に往復移動可能に案内するための上下一対のガイドレール11と、前記キャリッジ30を往復移動させるためのキャリッジモータ12と、キャリッジモータ12の動力によりキャリッジ30を往復移動させるための駆動ベルト13とを備えている。
ガイドレール11は、主走査方向に沿って2本設けられ、副走査方向に互いに間隔を隔てて上下に配置され、左右の両端部側にて基台となるフレーム(図示せず)により支持されている。このとき、2本のガイドレール11は、下側のガイドレール11bが上側のガイドレール11aより手前に配置されている。このため、これら2本のガイドレール11a,11bに架け渡されるように配置されるキャリッジ30は、上部が後方に位置するように傾斜した状態にて走査する。
駆動ベルト13は、金属製の帯状体であり、上下のガイドレール11a,11bの中間位置にて、ガイドレール11a,11bの長さとほぼ等しい間隔を隔てて配置された2つのプーリ44a,44bに架け渡されている。これらプーリ44a,44bのうち一方のプーリ44bには駆動ベルト13を介してキャリッジモータ12が繋がれている。この駆動ベルト13は、キャリッジ30の左端縁および右端縁にそれぞれ固定されている。
キャリッジ30にはインクを吐出するための20個の印刷ヘッド28が設けられている。各印刷ヘッド28はインク吐出部としての複数のノズルnを有し、後述する駆動制御部330(図6参照)に制御されて所定のノズルnからインクを吐出する。印刷ヘッド28及びノズルnの配列については後述する。また、キャリッジ30には、搭載された20個の印刷ヘッド28に、各印刷ヘッド28にて吐出するインクを一時的に貯留する複数のサブタンク3が搭載されている。キャリッジ30の主走査方向の移動範囲の外側には、サブタンク3にインクを供給するためのメインタンク9が設けられている。また、キャリッジ30には、印刷用紙等の先端位置や紙幅等を検知するための反射型光学式センサ31が、印刷用紙等と対向する側に設けられている。この反射型光学式センサ31は、印刷されたパターン等の濃度を測定するための濃度測定部としても用いられる。
また、キャリッジ30は、図3に示すように2段のサブタンク用プレート30A、30Bを備えている。サブタンク用プレート30A、30B上には、それぞれ複数のサブタンク3が搭載されている。各サブタンク3は、バルブ4を経由して印刷ヘッド28の各々に接続されている。また、サブタンク3は、インク供給路14(図2)によってメインタンク9に接続されている。メインタンク9は、印刷ヘッド28から吐出するブラックK、シアンC、淡シアンLC、マゼンタM、淡マゼンタLM、イエロYの6種類のインクを格納している。なお、温度センサ29a、29b・・・29eについては後述する。
この実施の形態では、ブラックK、シアンC、淡シアンLC、マゼンタM、淡マゼンタLM、イエロYの6色のインクのサブタンク3a〜3fが設けられている。これらの6つのサブタンク3a〜3fは、対応する6つのメインタンク9a〜9fにそれぞれ接続されている。但し、利用可能なインクは6色に限らず、4色のインク(例えば、ブラックK、シアンC、マゼンタM、イエロY)や、7色のインク(例えば、ブラックK、淡ブラックLK、シアンC、淡シアンLC、マゼンタM、淡マゼンタLM、イエロY)等、上記の例に限ることなく利用することができる。
プリンタ20は、キャリッジ30がキャリッジモータ12により駆動される駆動ベルト13に牽引されて、ガイドレール11に沿って主走査方向に移動し、このキャリッジ30に備えられた20個の印刷ヘッド28からインクを吐出することにより、印刷用紙搬送部21により紙送された印刷用紙Pに印刷する。
===ノズル及び印刷ヘッド等の配置===
図4は1つの印刷ヘッド28の下面におけるノズルの配置を説明するための図である。印刷ヘッド28の下面には、48個のノズルが印刷用紙Pの搬送方向に列状に配置されたノズル列が、吐出するインク色毎に設けられている。各インク色のノズル列、すなわちブラックノズル列K、濃シアンノズル列C、淡シアンノズル列LC、濃マゼンタノズル列M、淡マゼンタノズル列LM、イエロノズル列Yは、ガイドレール11に沿う方向に間隔を隔てて並べて配置されている。各ノズルには、各々のノズルからインクを吐出するための駆動素子としてピエゾ素子PE(図7)が設けられている。
図5は、キャリッジ30を矢印A(図3)の方向から見た図である。当然のことながら図5に示す左右の方向は図1に示す左右の方向とは逆方向となる。キャリッジ30は、20個の印刷ヘッド28a,28b,・・・,28tから構成される印刷ヘッド群27を備えている。20個の印刷ヘッド28は、印刷用紙Pの搬送方向に沿って、互いに間隔を隔てて5個ずつ配置された印刷ヘッド列が、主走査方向に沿って4列並べられている。各印刷ヘッド28a,28b,・・・,28tが有するノズルの位置は、印刷用紙の搬送方向において一致しないように配置されている。例えば図5に示すように、各列の最上位置に位置する4つの印刷ヘッド28a,28f,28k、28pでは、図5における最も右に位置する印刷ヘッド28aが最も上側に位置し、右から3列目の最上位置の印刷ヘッド28kが上から2番目に位置し、右から2列目の最上位置の印刷ヘッド28fが上から3番目に位置し、最も左に位置する列の最上位置の印刷ヘッド28pが上から4番目に位置している。そして、最も上側に位置する印刷ヘッド28aの48番ノズルと、上から2番目に位置する印刷ヘッド28kの1番ノズルとの、搬送方向における距離が、各ノズル列におけるノズルピッチk・Dと一致するように配置されている。以下、上側から2番目の印刷ヘッド28kと3番目の印刷ヘッド28f、及び、3番目の印刷ヘッド28fと4番目の印刷ヘッド28pの搬送方向における距離も同様にノズルピッチk・Dと一致するように配置されている。さらに、各印刷ヘッド列の上下方向の同じ位置に配置された4つの印刷ヘッド28同士も、最上位置に位置する4つの印刷ヘッド28と同様に配置されている。従って、最も右の列の最上に位置する印刷ヘッド28aの一番ノズルから、最も左の列の最下に位置する印刷ヘッド28tの48番ノズルまでは、副走査方向には等ピッチに配置されることになる。
印刷ヘッド群27のうち最も右に位置する印刷ヘッド列の印刷ヘッド28a、28b,28c,28d,28eには、それぞれ温度センサ29a、29b、29c、29d、29eが装着されている。副走査方向に並ぶ印刷ヘッド28a、28b、28c、28d、28eにのみ温度センサ29a、29b、29c、29d、29eが装着されているのは、副走査方向の温度変化が大きく、主走査方向の温度変化が無視できる程度に小さいことが予測されるからである。副走査方向の温度の変化や相違が大きくなることが予測されるのは、図3から分かるように駆動中の印刷ヘッドにより暖められた空気が上側に溜まりやすいので、印刷ヘッド28aが印刷ヘッド28eよりも熱くなりやすいからである。主走査方向の温度変化が小さいことが予測されるのは、印刷中はキャリッジ30が主走査方向に絶えず高速で往復運動をしているからである。なお、「温度変化が無視できる程度に小さい」とは、インクの吐出量にほとんど影響を与えない程度に温度変化が小さいという意味である。
また、キャリッジ30の上部側には、反射型光学式センサ31が設けられている。この反射型光学式センサ31は、印刷時に用紙等が搬送される搬送方向において、印刷ヘッド群27に対し下流側に位置するように配置されている。
===印刷用紙搬送部===
印刷用紙Pを搬送するための印刷用紙搬送部21は、前記2本のガイドレール11の背面側に設けられている。そして、この印刷用紙搬送部21は、下側ガイドレール11bより下方にて印刷用紙Pを回動自在に保持する用紙保持部15と、上側のガイドレール11aより上方にて印刷用紙Pを搬送する用紙搬送ホルダ16と、それら用紙保持部15と用紙搬送ホルダ16との間にて搬送される印刷用紙Pが沿わされるプラテン17とを有している。
プラテン17は、搬送される印刷用紙Pの全幅に亘る平面を有している。そして、この平面は、副走査方向に搬送される印刷用紙Pを同方向に沿わせて支持する支持面として機能する。
用紙保持部15は、印刷用紙Pを回転自在に保持するホルダ15aを備えている。このホルダ15aは、印刷用紙Pを保持した状態で回動軸となる軸体15bを有し、その軸体15bの両端部には、供給する印刷用紙Pの蛇行や斜行を防止するためのガイド円盤15cがそれぞれ設けられている。
用紙搬送ホルダ16は、印刷用紙Pを搬送するための搬送ローラ16aと、これと対向して配置され搬送ローラ16aとの間に印刷用紙Pを挟持する挟持ローラ16bと、搬送ローラ16aを回動させるための搬送モータ18とを備えている。搬送モータ18の軸には駆動ギア18aが、搬送ローラ16aの軸には駆動ギア18aと噛み合う中継ギア18bがそれぞれ設けられ、搬送モータ18の動力は、駆動ギア18aと中継ギア18bとを介して搬送ローラ16aに伝達される。すなわち、ホルダ15aに保持された印刷用紙Pは、搬送ローラ16aと挟持ローラ16bとの間に挟持され、プラテン17に沿わされて搬送モータ18によって搬送される。
===プリンタの制御部===
図6は、プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
プリンタ20には、1つの主制御部310、キャリッジ30上の複数の印刷ヘッド28にそれぞれ対応する複数のデータ処理部320、プリンタ20が接続されたコンピュータから入力された画像データをプリンタ20にて印刷可能な印刷データに変換する画像処理部350、キャリッジモータ12を駆動するための主走査駆動ドライバ105、搬送モータ18を駆動するための副走査駆動ドライバ106、などが設けられている。キャリッジ30には、各印刷ヘッド28が、それぞれ対応する駆動制御部330と1つにユニット化されている。また、プリンタ20には、各駆動制御部330と対応するデータ処理部320が設けられ、駆動制御部330と対応するデータ処理部320とは1本のフレキシブルケーブル340にて接続されている。
主制御部310は、プリンタ全体の制御を行う制御回路であり、各印刷ヘッド28が有するノズルの特性を印刷ヘッド毎に示す特性情報を記憶する記憶部としてのメモリ401とアクセス可能に構成されている。特性情報については後述する。
データ処理部320は、プリンタ20とキャリッジ30との間の双方向通信を行うための制御回路である。駆動制御部330は、前述したように印刷ヘッド28にインクを吐出させるための制御を実行するとともに、データ処理部320と双方向通信を行うための制御回路である。
データ処理部320は、制御回路400と、差動ドライバ410と、SRAM420と、インタフェイス430とを有している。
駆動制御部330は、制御回路500と、差動ドライバ510と、SRAM520と、インタフェイス530と、原駆動信号生成部540と、を有している。制御回路500は、PTSパルス発生回路502と、マスク信号発生回路504とを有している。
なお、制御回路400と差動ドライバ410とは、本体側の送受信部(データ処理部)を構成する。また、制御回路500と差動ドライバ510とは、キャリッジ側の送受信部(駆動制御部)を構成する。PTSパルス発生回路502とマスク信号発生回路504と原駆動信号生成部540とは、ヘッド駆動制御部を構成する。
インタフェイス430,530との間に接続されたフレキシブルケーブル340は、クロック信号SCLKを伝送するためのクロック信号線と、フラグ信号FLGを伝送するためのフラグ信号線対と、シリアルにデータDATAを伝送するためのシリアル信号線対と、を有している。なお、本明細書において、信号を示す符号と、その信号線(または信号線対)を示す符号とは、同じものを使用している。
画像処理部350は、解像度変換処理部と、色変換処理部と、ハーフトーン処理と、ラスタライズ処理部と、複数の色変換データテーブルLUTとを有している。
解像度変換処理部は、入力された画像データの解像度を、印刷解像度に変換する役割を果たす。解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの色成分からなる画像情報である。色変換処理部は、色変換データテーブルLUTを参照しつつ、画素毎にRGB画像データを、プリンタ20が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。ハーフトーン処理部は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフトーン画像データを生成する。このハーフトーン画像データは、ラスタライズ処理部及びラスタロウ変換処理部によりプリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとして出力される。印刷データPDは、各主走査時のドット形成状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。
===印刷ヘッドの駆動===
図7は、印刷ヘッドの駆動方法を説明するための構成を示すブロック図である。
駆動制御部330には原駆動信号生成部540と、複数のマスク信号発生回路504とを備えている。マスク信号発生回路504は、印刷ヘッド28の各ノズルn1〜n48をそれぞれ駆動するための複数のピエゾ素子PEに対応して設けられている。なお、図7において、各信号名の最後に付されたかっこ内の数字は、その信号が供給されるノズルの番号を示している。
原駆動信号ODRVは、キャリッジ30が1画素分の距離を移動する単位時間(以下、1画素区間という)に、ノズルからインクを吐出させるための基準となる基準駆動信号であり、1画素区間内に複数のパルスを含む信号である。原駆動信号生成部540は、原駆動信号ODRVの各パルスの波形を異ならせることにより、波形の異なる複数種類の信号を生成することが可能である。この原駆動信号ODRVは、印刷ヘッド毎、又は、印刷ヘッドが有するノズル列毎に共通に供給される共通信号である。
図8は、原駆動信号ODRVの駆動波形を示す図である。原駆動信号は、4つの波形、すなわち第1波形W1,第2波形W2,第3波形W3,第4波形W4から構成されている。これら4つの波形を適宜組み合わせて、小ドット、中ドット、大ドットを形成する。例えば、第1波形W1、第3波形W3、第4波形W4がマスクされて、第2波形のみに基づいて電圧を変化させた駆動信号が出力されることにより小ドットが形成される。また、第2波形W2、第4波形W4がマスクされて、第1波形W1と第3波形W3とに基づいて電圧を変化させた駆動信号が出力されることにより中ドットが形成され、すべての波形1W1、波形2W2、波形3W3、波形4W4に基づいて電圧を変化させた駆動信号が出力されることにより大ドットが形成される。
原駆動信号ODRVの第1波形は、中間電位VMから最大電位VHまで一定の勾配で電位を上昇させる第1励振要素Pwa1と、第1励振要素Pwa1に続いて発生されて最大電位VHを維持(ホールド)する第1ホールド要素Pwb1と、第1ホールド要素Pwb1に続いて発生され最大電位VHから最小電位VLまで一定の勾配で電位を降下させることでノズルからインクを吐出させる第1吐出要素Pwc1と、第1吐出要素Pwc1に続いて発生されて最小電位VLを維持する第2ホールド要素Pwd1とを有している。
原駆動信号ODRVの第2波形、第3波形、第4波形は、それぞれ、前の波形の終端にて最小電位VLを維持するホールド要素から継続される第3ホールド波形Pwa2,Pwa3,Pwa4と、最小電位VLから中間電位VMと最小電位との中間の電位Vmまで一定の勾配で電位を上昇させる第2励振要素Pwb2、Pwb3,Pwb4と、第2励振要素Pwb2、Pwb3,Pwb4に続いて発生されて中間電位VMと最小電位との中間の電位Vmを維持する第3ホールド要素Pwc2、Pwc3,Pwc4と、中間電位VMと最小電位との中間の電位Vmから中間電位VMまで一定の勾配で電位を上昇させる第3励振要素Pwd2、Pwd3,Pwd4、と、第3励振要素Pwd2、Pwd3,Pwd4に続いて発生されて中間電位VMを維持する第4ホールド要素Pwe2、Pwe3,Pwe4と、中間電位VMから最大電位VHまで一定の勾配で電位を上昇させる第4励振要素Pwf2、Pwf3,Pwf4と、第4励振要素Pwf2、Pwf3,Pwf4に続いて発生されて最大電位VHを維持する第5ホールド要素Pwg2、Pwg3,Pwg4と、第5ホールド要素Pwg2、Pwg3,Pwg4に続いて発生され最大電位VHから最小電位VLまで一定の勾配で電位を降下させることでノズルからインクを吐出させる第2吐出要素Pwh2、Pwh3,Pwh4と、第2吐出要素Pwh2、Pwh3,Pwh4に続いて発生されて最小電位VLを維持する第6ホールド要素Pwi2、Pwi3,Pwi4をそれぞれ有している。
そして、原駆動信号ODRVは、第1〜第6ホールド要素のホールド時間、及び、第1〜第4励振要素の勾配等を変化させること、すなわち、波形を変更することにより、1画素区間に吐出するインクの量を変更して、形成するドットのサイズを変更することが可能である。
===反射型光学式センサの構成例===
図9は、反射型光学式センサ31の一例を説明するための模式図である。反射型光学式センサ31は、例えば発光ダイオードから構成される発光部38と、例えばフォトトランジスタから構成される正反射受光部40及び拡散反射受光部41とを有している。
この反射型光学式センサ31は、発光部38が発した光が媒体としての例えば印刷用紙に対し所定の角度をなして光を照射するように設定されており、正反射受光部40は、印刷用紙に照射された反射光の主に正反射成分が入射される位置に配設されている。また、拡散反射受光部41は、発光部38と、正反射受光部40との中間位置、即ち印刷用紙Pの照射位置に対して鉛直上に配置され、これら発光部38と、正反射受光部40と、拡散反射受光部41とは搬送方向に並べて配置されている。そして、これら正反射受光部40と、拡散反射受光部41とに受光された入射光は、電気信号に変換され、受光した反射光の光量に応じた反射型光学式センサ31の出力値として、電気信号の大きさが測定される。このとき、光沢紙等にて反射した光は正反射受光部40の出力が大きくなり、普通紙等にて反射した光は拡散反射受光部41の出力が大きくなることにより、紙種を判別することが可能である。そして、反射型光学式センサ31は、発光部38が発した光が用紙にて反射した際における受光部40,41の出力と、プラテン17にて反射した際における受光部40,41の出力との違いにて、用紙の先端位置、及び、紙幅を検出する。また、反射型光学式センサ31は、発光部38が発した光が用紙の印刷されていない部位にて反射した際における受光部40,41の出力、印刷されている部位にて反射した際における受光部40,41の出力に基づいて、印刷されている部位の濃度を測定することが可能である。すなわち、濃度が高い場合には、所定領域内に吐出されたインク量が多いため、吐出されたインクにて形成されたドットの占有面積が大きくなる。このため、ドットのない白紙部分が小さくなるため、反射光による受光部40,41の出力が低くなる。一方、濃度が低い場合には、所定領域内に吐出されたインク量が少ないため、吐出されたインクにて形成されたドットの占有面積が小さくなる。このため、ドットのない白紙部分が大きくなるため、反射光による受光部40,41の出力が高くなる。このような受光部40,41の出力の違いに基づいて印刷パターンの濃度を測定することが可能である。
なお、上記においては、図に示されるように、発光部38と正反射受光部40と拡散反射受光部41とを一体として反射型光学式センサ31とする構成としたが、発光機器と2つの受光機器のように各々別個の機器として構成してもよい。
また、上記においては、受光した反射光の光量を得るために、反射光を電気信号に変換した後に電気信号の大きさを測定することとしたが、これに限定されるものではなく、受光した反射光の光量に応じた受光センサの出力値を測定することができればよい。
===第1実施形態===
各ノズルに設けられたピエゾ素子PEは、各々安定してインクを吐出させることを可能とする固有振動周期が個々にあり、固有振動周期の異なるピエゾ素子PEを、同一の駆動波形の駆動信号にて駆動してもノズルから吐出されるインクの量は相違する。このため、第1実施形態では、印刷ヘッド毎に固有振動周期を示す情報を特性情報としてメモリ401に記憶しておき、この特性情報に基づいて原駆動信号ODRVの波形を変更することにより、各印刷ヘッドから吐出されるインクによって形成される大ドット、中ドット、小ドット同士におけるサイズの差が小さくなるようにする制御する。
第1実施形態では、メモリ401に各印刷ヘッドに対応付けられて、各印刷ヘッドが有する各ピエゾ素子PEの固有振動周期の平均値が、特性情報として記憶されている。また、メモリ401には、原駆動信号ODRVを生成するための生成情報として、温度と、原駆動信号ODRVの波形を変更するための固有振動周期Tcを変数とする関数とが対応付けられた信号生成データテーブルが記憶されている。
図10は、本実施形態において用いる信号生成データテーブルを説明するための図である。本実施形態においては、温度センサ29により測定された温度が、25℃より低い場合、25℃以上40℃以下の場合、40℃より高い場合に、異なる駆動波形に基づいて駆動信号を生成する。この例では、原駆動信号ODRVの第1波形において最大電位VHを維持(ホールド)する第1ホールド要素Pwb1と、第2波形の第5ホールド要素Pwg2とを、温度センサの出力に基づいて生成するための生成情報が、固有振動周期Tcを変数とする関数にて示されている。また、信号生成データテーブルには、1画素区間は一定であるため、第1波形の第1ホールド要素Pwb1と、第2波形の第5ホールド要素Pwg2にて変更された時間を調整するために、第2波形及び第3波形の第6ホールド要素Pwi2,Pwi3の時間を変更するための関数が含まれている。
<<<駆動信号の生成処理>>>
第1実施形態のプリンタでは、請求項に示したインク吐出部群は印刷ヘッド28と対応している。従って、第1実施形態のプリンタでは、印刷ヘッド毎に共通の駆動信号が生成される。駆動信号を生成する処理は、いずれの印刷ヘッドに供給される駆動信号も同様なので、ここでは、印刷ヘッド28aを例に説明する。
図11は、本実施形態における駆動信号の生成処理の一例を示すフローチャートである。
プリンタに接続されたコンピュータからの印刷指令信号と共に画像データを受信すると、プリンタ20の主制御部310は、メモリ401に記憶されている印刷ヘッド28aの特性情報としての固有振動周期Tcを取得する(S101)。この固有振動周期Tcは、印刷ヘッド28aが有する各ピエゾ素子PEの固有振動周期Tcの平均値である。画像データは画像処理部350にて印刷データに変換される。
固有振動周期Tcを取得すると、印刷ヘッド28aに対応付けられた温度センサ29aの出力を検出する(S102)。ここで、プリンタ20に設けられた温度センサ29は5個であり、印刷ヘッド28は20個であり、各印刷ヘッド28に各々温度センサ29が設けられていない。このため、各印刷ヘッド28は、最も近くに設けられている温度センサ29と予め対応付けられており、駆動信号を生成すべき印刷ヘッドに応じて対応付けられた温度センサ29の温度Tを検出する。この例では、印刷ヘッド28a,28f,28kは、温度センサ29aと対応付けられ、印刷ヘッド28b,28g,28l,28pは、温度センサ29bと対応付けられ、印刷ヘッド28c,28h,28m,28qは、温度センサ29cと対応付けられ、印刷ヘッド28d,28i,28n,28rは、温度センサ29dと対応付けられ、印刷ヘッド28e,28j,28o,28s,28tは、温度センサ29eと対応付けられている。
原駆動信号生成部540は、主制御部310の指令に基づいて検出した温度Tが25℃より低い場合には、図10に示す信号生成データテーブルの左欄、すなわちT<25℃に対応する生成情報として記憶されている関数を取得する(S103)。取得した生成情報としての関数に、取得した固有振動周期Tcを代入して原駆動信号を設定する駆動波形を生成する(S106)。検出した温度が25℃以上40℃以下の場合には、信号生成データテーブルの中央欄、すなわち25℃≦T≦40℃に対応する生成情報として記憶されている関数を取得する(S104)。取得した生成情報としての関数に、取得した固有振動周期Tcを代入して原駆動信号を設定する駆動波形を生成する(S106)。検出した温度が40℃より高いの場合には、信号生成データテーブルの右欄、すなわち40℃<Tに対応する生成情報として記憶されている関数を取得する(S105)。取得した生成情報としての関数に、取得した固有振動周期Tcを代入して原駆動信号を設定する駆動波形を生成する(S106)。
制御回路500は、主制御部310の指令に基づいてPTSパルス発生回路にて所定のタイミングでPTS信号を発生させ、原駆動信号生成部540と同期をとり、生成された駆動波形に印刷データに基づいて適宜マスク処理して駆動信号を生成し、印刷ヘッド28を駆動して印刷する(S107)。
本第1実施形態のプリンタ20によれば、温度センサ29にて検出した温度の変化に対応させ、印刷ヘッド28が有するピエゾ素子PEの取得した固有振動周期Tcに基づいて生成した駆動波形により、印刷ヘッド28が有するピエゾ素子PEをより良好な動作状態にて駆動することが可能である。また、温度センサ29の出力に対応した駆動信号の生成情報を信号生成データテーブルから取得することにより、温度センサ29にて検出された温度に適した駆動信号を容易に生成することが可能である。このため、温度の変化や相違に対応し、より適切な駆動信号にてピエゾ素子PEを駆動することにより、ノズルからの吐出量の温度による変動を抑えて、安定してインクを吐出することが可能なプリンタを実現することが可能である。よって、安定してインクが吐出されるので、温度変化が生じても印刷した画像の色合い等が変わることなく良好な画像を印刷することが可能である。また、温度センサ29の数を印刷ヘッド28の数より少なくしたので、コストを抑えつつ、温度変化により画質が変化しにくいプリンタ20を実現することが可能である。
本実施形態では、温度センサ29を上下方向に並べては位置された1列の印刷ヘッドのみに設けた例を示したが、これに限らず2列の印刷ヘッドに設けても良く、また4列の印刷ヘッド列のうち、両側に位置する印刷ヘッド列に設けても良い。但し、温度違いは上下方向には比較的差が大きいが、水平方向には差が小さいため、コストを抑える点及び、制御を容易にする点では上記実施形態の構成が優れている。
===第2実施形態===
ノズルから吐出されるインクは、ノズルやピエゾ素子等の個体差、インクの種類、及び、温度や経時の変化によるインクの粘性の変化などにより、同一の駆動信号にて駆動しても必ずしも同量のインクが吐出されるとは限らない。そして、プリンタ20は設計上の理論値に基づいて制御されるため、インクの吐出量が理論値と異なるノズル列と、理論値通りにインクを吐出するノズル列とを同じ制御にて駆動すると、本来は同じサイズに形成されるべきドットが、異なるサイズに形成され、色合いの異なる画像が印刷されてしまうことになる。
このため、第2実施形態では、各印刷ヘッドが有するノズル列毎に所定の駆動波形にピエゾ素子PEを駆動した際に、吐出されるインクの量を示す情報を特性情報としてメモリ401に記憶しておき、この特性情報に基づいて駆動信号を生成し、各印刷ヘッドから吐出されるインクにより適正なサイズのドットを形成可能とする例について説明する。この例では、各印刷ヘッドにそれぞれ設けられた複数のノズル列のうち、異なる印刷ヘッドにて同色のインクを吐出するノズル列から吐出されたインクにて形成されるドットのサイズの差が小さくなるようにする制御する。
第2実施形態では、所定の駆動信号にて駆動された際に、各ノズル列から吐出されるインクの量を示す情報が特性情報として、温度センサ29の出力となる温度に対応付けられた吐出量データテーブルがメモリ401に記憶されている。各ノズル列から吐出されるインクの量を示す情報は、所定の駆動パルス(以下、評価パルスという)を出力する評価パルス発生回路と電子天秤とを用いて予め測定したデータに基づいて設定される値である。例えば、印刷ヘッドを評価パルス発生回路に電気的に接続し、評価パルス発生回路から発生した評価パルスにてピエゾ素子を駆動してノズル列からインクを吐出させる。そして、吐出されたインクを電子天秤にて測定する。吐出量データテーブルは、評価パルスにて駆動した際に吐出されるインクの量の設計上の理論値を基準値「50」としたときに、電子天秤にて測定した値と基準値との偏差を示すID値を、温度に対応させたデータテーブルである。
図12は吐出量データテーブルの一例を示す図である。図12では、説明の便宜上、2つの印刷ヘッドに対応する吐出データテーブルを示しているが、印刷ヘッド毎の吐出データテーブルがメモリ401に記憶されている。図12において、例えば第1ヘッドのブラックインクKを吐出するノズル列の特性情報は、温度センサの29aの出力が28℃以上の場合には設計上の理論値(ID50)通りにインクが吐出され、温度センサの29aの出力が22℃以上28未満の場合には、設計上の理論値50としたときに49(ID49)に相当する量のインクを吐出し、温度センサの29aの出力が22℃未満の場合には、設計上の理論値50としたときに48(ID48)に相当する量のインクを吐出することを示している。すなわち、この場合には、同一の駆動信号にてブラックインクKを吐出するノズル列を駆動しても、温度センサ29aの出力が28℃以上の場合に形成されるドットは、22℃未満の場合に形成されるドットより大きくなる。このため、ID値が異なる場合であっても、同一の駆動信号にて吐出されたインクにより形成されるドットのサイズの差が小さくなるように駆動信号を生成する。
第2実施形態における駆動信号を生成する処理は、駆動信号の元となる印刷データを生成する画像処理部350の処理から実行される。すなわち、本実施形態においては、主制御部310、データ処理部320、駆動制御部330、画像処理部350も信号生成部に含まれる。
<<<駆動信号の生成処理>>>
第2実施形態における駆動信号を生成する処理をプリンタ20の動作に沿って説明する。図13は、駆動信号を生成する処理を説明するためのフローチャートである。ここでは、温度センサ29の出力に対応するとともに、印刷ヘッド(以下、第1印刷ヘッドという)28a及び印刷ヘッド28t(以下、第20印刷ヘッドという)の濃マゼンタノズル列Mにて形成されるドットのサイズの差を小さくするように駆動信号を生成する例について説明する。
プリンタ20に接続されたコンピュータからの印刷指令信号と共に画像データを受信すると、プリンタ20の主制御部310は、印刷ヘッド28に対応付けられた温度センサ29の出力を検出する(S201)。このとき第1印刷ヘッド28aに対応付けられた温度センサ29aの出力として30℃、第20印刷ヘッド28tに対応付けられた温度センサ29eの出力として20℃が検出されたとする。
画像データは画像処理部により、入力されたRGBの画像データの解像度が印刷解像度に変換される(S202)。解像度変換されたデータは、色変換データテーブルLUTを参照しつつ、画素毎にRGB画像データを、プリンタ20が利用可能な複数のインク色の例えば256階調のデータに変換される(S203)。このとき、各ノズル列における温度センサ29の出力に対応するID値を取得し(S203a)、取得したID値と色変換データテーブルLUTとに基づいて、256階調の階調値を補正しつつ色変換処理を実行する(S203b)。
図14は各ノズル列のID値に基づいて階調値に補正を施す際に参照される補正データテーブルの概念を説明するための図である。図14は、プリンタ20が利用可能な複数のインク色(K,C,LC,M,LM,Y)毎に設けられている。図14には、基準となるID値(ID50)と、ID48及びID51のノズル列にて、理論値に対応した階調値(濃度)にてインクを吐出した際に吐出されるインクの量(以下、打ち込み量という)の相関を示す3本のグラフが示されている。この例では3本のグラフを示したが、ノズル列に設定され得るID値に対応して、その数だけグラフが形成されることになる。
各ノズル列のID値に基づく階調値の補正は、次のように実行される。
第1印刷ヘッド28aの濃マゼンタノズル列Mにて形成される所定の画素に対応する解像度変換後のRGBデータを色変換処理する際に、当該画素に対するマゼンタの階調値が、色変換データテーブルLUTでは「128」に設定されていたとする。この階調値「128」は、ID50のノズル列にてドットを形成する場合の階調値である。このため、階調値「128」のデータに基づいて本来形成されるべきドットは、階調値「128」のデータに基づいてID50のノズル列にて形成される打ち込み量は50%のドットである。
一方、第1印刷ヘッド28aの濃マゼンタノズル列Mは、温度センサ29aの出力が30℃のとき、ID51となる。よって、変換された階調値「128」に基づいて第1印刷ヘッド28aの濃マゼンタノズル列Mにてドットを形成すると、形成されたドットのインク打ち込み量は、図14に示すように58%となる。すなわち、本来形成しようとするドットより多い打ち込み量のドットが形成されてしまう。このため、ID51の第1印刷ヘッド28aの濃マゼンタノズル列Mにて形成されるドットの打ち込み量が50%となるように、マゼンタの階調値を「115」に補正する。
また、この画素と同様の階調値「128」のドットを、第20印刷ヘッド28tの濃マゼンタノズル列Mにて形成する場合について考える。温度センサ29eの出力が20℃のときに、第20印刷ヘッド28tの濃マゼンタノズル列MはID48となる。このとき、階調値「128」に基づいて第20印刷ヘッド28tの濃マゼンタノズル列Mにてドットを形成すると、形成されるドットの打ち込み量は、図14に示すように40%となる。すなわち、本来形成しようとするドットより少ない打ち込み量のドットが形成されてしまう。このため、ID48の第20印刷ヘッド28tの濃マゼンタノズル列Mにて形成されるドットの打ち込み量が50%となるように、マゼンタの階調値を「140」に補正する。このように、温度センサの出力と、各ノズル列のID値と、色変換データテーブルLUTとに基づいて、各色のインクを吐出するノズル列毎に階調値を補正した補正データを生成することにより、ID値の異なるノズル列、すなわちインクの吐出特性が異なるノズル列にて形成されるドットの打ち込み量のばらつきを抑えることが可能である。
色変換処理されたデータは、ハーフトーン処理部にて、いわゆるハーフトーン処理されて2値化されたハーフトーン画像データに生成される(S204)。このハーフトーン画像データは、ラスタライズ処理部及びラスタロウ変換処理部によりプリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替えられるラスタライズ処理及びラスタロウ変換処理が実行され、最終的な印刷データPDとして出力される(S205)。このとき、印刷データPDとともに、各主走査時のドット形成状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとが出力される。
制御回路500は、主制御部310の指令に基づいてPTSパルス発生回路にて所定のタイミングでPTS信号を発生させ、原駆動信号発生部540と同期をとり、印刷データPDに基づいて適宜マスク処理して生成したノズル列毎に対応する駆動信号を出力し、印刷ヘッド28を駆動して印刷する(S206)。
本実施形態のプリンタ20によれば、吐出量情報としてのID値に基づいて生成した駆動信号に基づいて、異なる印刷ヘッド28の同色のインクを吐出するノズル列を駆動するので、同色のインクを吐出するノズル列から吐出されるインクの量を、ほぼ均一にそろえることが可能である。このため、異なる印刷ヘッド28を用いて1つの画像を印刷する場合であっても、各印刷ヘッド28から吐出された同色のインクにて形成されるドットのインク打ち込み量がほぼ等しく、形成されるドットのサイズがほぼ等しくなるため、印刷された画像の中で色合いのムラ等が生じにくく、良好な画像を印刷することが可能である。また、温度センサ29の出力に対応した駆動信号の生成情報吐出量情報としてのID値を吐出量データテーブルから取得することにより、検出された温度に適した駆動信号を容易に生成することが可能である。
上記第2実施形態では、色変換処理の際に、ノズル列のID値に基づいて階調値の補正を行う例を示したが、RGB画像データを色変換データテーブルLUTとに基づいて色変換処理し、色変換したデータをハーフトーン処理する際に、各ノズル列のID値に基づいて、画像の所定領域内に大、中、小のドットを分布させる割合を変更することにより、所定領域内に同色のインク吐出量を補正した駆動信号を生成してもよい。
===第3実施形態===
第3実施形態では、所定の駆動信号に基づいてインクを吐出したときに、吐出されたインクにて印刷された印刷パターンの濃度を示す濃度情報が、ノズル列の特性を示す特性情報として、温度センサ29の出力となる温度に対応付けられてメモリ401に記憶されている例について説明する。
各ノズル列の濃度情報は、例えば、所定の濃度の印刷パターンを印刷するための画像データに基づいて、前述した3つの温度区分毎にそれぞれ印刷した印刷パターンの濃度を、基準の濃度に対する偏差としてのID値にて示し、ノズル列毎に各温度区分とID値とを対応付けた濃度データテーブルである。所定の濃度の印刷パターンとは、例えば、濃度を0〜255の値で示される256段階の階調にて表現可能な場合に、256段階のいずれかの階調にて示される濃度に相当する画像である。このとき、印刷パターンが、例えば、128の値にて示される階調などハーフトーンの場合には、周知のハーフトーン処理された画像データに基づいて印刷される。ここで3つの温度区分とは、温度センサ29の出力が、28℃以上、22℃以上28未満、22℃未満の3つの区分を示している。
<濃度データテーブルの生成方法の一例>
図15は、濃度データテーブルの生成方法の一例を説明するための図である。まず、所定の濃度の印刷パターンを印刷するための画像データに基づいて、所定の印刷パターンを印刷した際に、基準となる濃度の印刷パターンを印刷可能な基準プリンタ又は基準印刷ヘッドを用いて、所定の印刷パターンを前記3つの温度区分毎に、各ノズル列にて印刷する(S301)。基準プリンタ又は基準印刷ヘッドを用いて印刷した所定の印刷パターンを以下、基準印刷パターンという。
印刷した基準印刷パターンを、ノズル列毎の特性情報と温度センサ29の出力に基づいて制御しようとするプリンタ20にセットして、印刷用紙搬送部21にて搬送する。このとき、印刷用紙を搬送しつつキャリッジ30を移動させ、キャリッジ30に搭載された反射型光学式センサ31と基準印刷パターンとが対向したときに、基準印刷パターンの濃度を反射型光学式センサ31にて測定する。そして、基準印刷パターンの濃度として反射型光学式センサ31の出力を、温度区分毎、及び、ノズル列毎に記憶する(S302)。
次に、基準印刷パターンと同じ画像データを用いてプリンタ20にて、所定の印刷パターンを前記3つの温度区分毎に、各ノズル列にて印刷する(S303)。その後、印刷パターンを印刷した印刷用紙を、印刷用紙搬送部21にて搬送しつつ、キャリッジ30を移動させて、プリンタ20にて印刷した印刷パターンの濃度として反射型光学式センサ31の出力を、温度区分毎、及び、ノズル列毎に記憶する(S304)。プリンタ20では、反射型光学式センサ31を用紙搬送方向の下流側に配置したことにより、印刷パターンを印刷した後に用紙を逆方向に搬送することなく濃度を測定することが可能である。
そして、プリンタ20にて印刷した印刷パターンによる反射型光学式センサ31の出力の、基準印刷パターンによる反射型光学式センサ31の出力に対する偏差を、基準印刷パターンによる反射型光学式センサ31の出力を基準値「50」として示してID値とし、このID値をノズル列毎、及び温度区分毎に求める(S305)。求めたID値と、温度区分とを対応させた濃度データテーブルを印刷ヘッド毎に生成し、メモリ401に記憶する(S306)。ID値は、例えば、求めるID値をIDx、基準印刷パターンの濃度をV0、プリンタ20にて印刷した印刷パターンの濃度をVsとすると式1にて求められる。
IDx=Vs/V0×50 ・・・(式1)
このとき、基準印刷パターンの濃度は、例えば、反射型光学式センサ31の出力にて、白地を3.0Vとすると、ブラックが0.5V、シアンが1.5V、淡シアンが1.7V、マゼンタが1.5V、淡マゼンタが1.7V、イエローが2.0Vであり、濃度が高い方が、低い出力を示している。ここでは、反射型光学式センサ31の出力は、印刷パターンの濃度に対し、リニアに変化するものと見なしてID値を求めている。
このようにして生成した濃度データテーブルの概念は図12に示した吐出量データテーブルと同様である。たとえば、図12の吐出量データテーブルを濃度データテーブルとみなしたときには、第1ヘッドのブラックインクKを吐出するノズル列の特性情報は、温度センサの29aの出力が28℃以上の場合には設計上の理論値(ID50)通りにインクを吐出することにより、基準プリンタ又は基準印刷ヘッドを用いて印刷した際と同様の濃度の画像が印刷される。また、温度センサの29aの出力が22℃以上28未満の場合には、設計上の理論値50としたときに49(ID49)に相当する量のインクを吐出することにより、基準プリンタ又は基準印刷ヘッドを用いて印刷した際と同様の濃度の画像が印刷される。温度センサの29aの出力が22℃未満の場合には、設計上の理論値50としたときに48(ID48)に相当する量のインクを吐出することにより、基準プリンタ又は基準印刷ヘッドを用いて印刷した際と同様の濃度の画像が印刷される。すなわち、この場合には、同一の駆動信号にてブラックインクKを吐出するノズル列を駆動しても、温度センサの29aの出力が28℃以上の場合に印刷される画像は、22℃未満の場合に印刷される画像より濃度が高くなる。このため、ID値が異なる場合であっても、同一の駆動信号にて吐出されたインクにより印刷される画像の濃度の差が小さくなるように駆動信号を生成する。
このように、特性情報を実際に印刷された印刷パターンの濃度を示す濃度情報とすることにより、実機に則した情報に基づいて、温度の相違によりインク吐出部から異なる量のインクが吐出されることを抑えることが可能である。このため、温度に影響されにくくインクを安定して適切に吐出することが可能なプリンタを実現することが可能である。
また、印刷パターンの濃度を測定する濃度測定部として、例えば、用紙検出用のセンサや、紙幅を検出するセンサとして用いられるキャリッジ30に搭載された反射型光学式センサ31を用いることが可能であり、製造コストを抑えることが可能である。
第3実施形態における駆動信号を生成する処理は、第2実施形態と同様なので説明を省略する。尚、第3実施形態においても、説明の便宜上、2つの印刷ヘッドに対応する濃度データテーブルを示したが、印刷ヘッド毎の吐出データテーブルがメモリ401に記憶されている。
第3実施形態においては、反射型光学式センサが、印刷ヘッドに対し用紙搬送方向の下流側に設けられている例について説明したが、必ずしも下流側に設けなくとも良い。例えば、印刷ヘッドに対し上流側に配置しても良い。この場合には、印刷パターンが印刷された際には、印刷パターンは反射型光学式センサより上流側に位置することになる。このため、印刷パターンが印刷された用紙を、印刷時とは逆方向に搬送する必要がある。一方、反射型光学式センサが、印刷ヘッドに対し用紙搬送方向の下流側に設けられている第3実施形態のプリンタであれば、印刷パターンが印刷された用紙を逆方向に搬送することなく濃度を測定することが可能である。このため、印刷パターンを印刷し、濃度を測定する際の処理が容易であり、且つ、短時間にて効率よく実行することが可能である第3実施形態の方が望ましい。さらに、第3実施形態においては、反射型光学式センサを1つ備えた例を示したが、反射型光学式センサを複数備えても良い。この場合には、印刷パターンの濃度を測定する処理に費やされる時間を短縮することが可能であるが、反射型光学式センサの個体間ばらつきにより、測定値に誤差を生じる畏れがある。このため、反射型光学式センサを1つ備えた第3実施形態のプリンタの方が、より良好な画像を印刷することが可能である。
第3実施形態においては、基準印刷パターン及びプリンタ20にて印刷した印刷パターンの濃度の測定を、プリンタ20が有する反射型光学式センサ31にて行う例について説明したが、プリンタ20の外部に設けられた別の濃度測定器(例えば、X−Rite938(商品名:X―Rite社製))にて測定し、ID値を求めてもよい。この場合には、プリンタ20に濃度測定用のセンサを設ける必要はなく、また、基準印刷パターンをプリンタ20にセットしなくとも、濃度が測定可能であるが、実機にて測定するためにより精度の良い補正が可能であるという点で、上記反射型光学式センサ31を用いる第3実施形態の方が優れている。
上記第2実施形態では、特性情報として、各ノズル列から吐出されるインクの量に基づく吐出量データテーブルをメモリ401に記憶しておく例を、第3実施形態では、各ノズル列から吐出したインクにて印刷した印刷パターンの濃度の測定値に基づく濃度データテーブルをメモリ401に記憶しておく例について、それぞれ別個の実施例として説明した。しかしながら、必ずしも別に実施する必要はなく、例えば、プリンタの製造時に吐出量データテーブルをメモリ401に記憶しておき、ユーザー等が必要に応じて印刷パターンを印刷して、印刷した印刷パターンの濃度を測定して、吐出量データテーブルを濃度データテーブルに書き換えることとしても良い。このようなプリンタにあっては、ユーザー等は、プリンタを入手した状態であっても、吐出量データテーブルを用いて、ノズルからの吐出量の温度による変動を抑えて、安定してインクを吐出させ良好な画像を印刷することが可能である。さらに、使用する場所に設置されたプリンタにより、実際の使用環境にて印刷パターンを印刷して得られた濃度データテーブルに、吐出量データテーブルを書き換えることにより、より良好な画像を印刷することが可能である。このとき、ユーザー等により吐出量データテーブルを濃度データテーブルに書き換える場合には、基準印刷パターンの濃度を示す情報は、予めメモリに記憶されていることが望ましい。
===その他の実施形態===
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
(2)本発明は、一般にインク滴を吐出するタイプの印刷装置に適用可能であり、カラーインクジェットプリンタ以外の種々の印刷装置に適用可能である。例えば、インクジェット方式のファクシミリ装置やコピー装置にも適用可能である。
<<<印刷システム等の構成>>>
次に、本発明に係る実施形態の一例である印刷システム、コンピュータプログラムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図16は、印刷システムの外観構成を示した説明図である。印刷システム700は、コンピュータ本体702と、表示装置704と、プリンタ706と、入力装置708と、読取装置710とを備えている。表示装置704は、CRT(Cathode Ray Tube:陰極線管)やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ706は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置708は、本実施形態ではキーボード708Aとマウス708Bが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置710は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置710AとCD−ROMドライブ装置710Bが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばMO(Magneto Optical)ディスクドライブ装置やDVD(Digital Versatile Disk)等の他のものであっても良い。
図17は、図16に示した印刷システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ本体702が収納された筐体内にRAM等の内部メモリ802と、ハードディスクドライブユニット804等の外部メモリがさらに設けられている。
なお、以上の説明においては、プリンタ706が、コンピュータ本体702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710と接続されて印刷システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、印刷システムが、コンピュータ本体702とプリンタ706から構成されても良く、印刷システムが表示装置704、入力装置708及び読取装置710のいずれかを備えていなくても良い。
また、例えば、プリンタ706が、コンピュータ本体702、表示装置704、入力装置708、及び、読取装置710のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ706が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。
また、上述した実施形態における、プリンタを制御するコンピュータプログラムが、プリンタコントローラのメモリ401に記憶されており、プリンタコントローラがこのコンピュータプログラムを実行することにより、上述した実施形態のプリンタ動作を達成してもよい。
このようにして実現された印刷システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
本発明にかかる印刷装置としてのインクジェットプリンタの構成の概略を示す斜視図。 インクジェットプリンタが有する印刷部の構成の概略を示す説明図。 印刷部を説明するための断面図。 1つの印刷ヘッドの下面におけるノズルの配置を説明するための図。 キャリッジを矢印A(図3)の方向から見た図。 プリンタの電気的構成を示すブロック図。 印刷ヘッドの駆動方法を説明するための構成を示すブロック図。 原駆動信号ODRVの駆動波形を示す図。 反射型光学式センサ31の一例を説明するための模式図。 第1実施形態において用いる信号生成データテーブルを説明するための図。 第1実施形態における駆動信号の生成処理の一例を示すフローチャート。 吐出量データテーブルの一例を示す図。 駆動信号を生成する処理を説明するためのフローチャート。 各ノズル列のID値に基づいて階調値に補正を施す際に参照される補正データテーブルの概念を説明するための図。 濃度データテーブルの生成方法の一例を説明するための図。 印刷システムの外観構成を示した説明図。 図16に示した印刷システムの構成を示すブロック図。
符号の説明
3,3a〜3f サブタンク,4 バルブ,9,9a〜9f メインタンク,11 ガイドレール,11a 上側のガイドレール,11b 下側のガイドレール,12 キャリッジモータ,13 駆動ベルト,14 インク供給路,15 用紙保持部,15a ホルダ,15b 軸体,15c ガイド円盤,16 用紙搬送ホルダ,16a 搬送ローラ,16b 挟持ローラ,17 プラテン,18 搬送モータ,18a 駆動ギア,18b 中継ギア,20 プリンタ,21 印刷用紙搬送部,22 印刷部,27 印刷ヘッド群,28,28a〜28t 印刷ヘッド,29,29a〜29e 温度センサ,30 キャリッジ,30A,30B サブタンクプレート,31 反射型光学式センサ,38 発光部,40 正反射受光部,41 拡散反射受光部,44a,44b プーリ,105 主走査駆動ドライバ,106 副走査駆動ドライバ,310 主制御部,320 データ処理部,330 駆動制御部,340 フレキシブルケーブル,350 画像処理部,400 制御回路,401 メモリ,410 差動ドライバ,420 SRAM,430 インタフェイス,500 制御回路,502 PTSパルス発生回路,504 マスク信号発生回路,510 差動ドライバ,520 SRAM,530 インタフェイス,540 原駆動信号生成部,700 印刷システム,702 コンピュータ本体,704 表示装置,706 プリンタ,708 入力装置,708A キーボード,708B マウス,710 読取装置,710A フレキシブルディスクドライブ装置,710B CD−ROMドライブ装置,802 内部メモリ,804 ハードディスクドライブユニット,LUT 色変換データテーブル,n ノズル,ODRV 原駆動信号,P 印刷用紙,PE ピエゾ素子

Claims (19)

  1. インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、
    前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、
    温度を検出するための温度センサと、
    を備えた印刷装置において、
    前記インク吐出部群の特性を示す特性情報をそれぞれ有し、
    前記信号生成部は、前記特性情報と、前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記温度センサの出力と、前記駆動信号を生成するための生成情報とが対応付けられた信号生成データテーブルを有していることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記インク吐出部は、電圧の変化に応じて前記インク吐出部からインクを吐出するための吐出駆動素子を有し、
    前記駆動信号は、時間の経過に対する電圧の変化を示す駆動波形にて設定され、
    前記生成情報は、前記駆動波形を生成するための情報であることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置において、
    前記特性情報は、前記吐出駆動素子の固有振動周期を示す情報であり、
    前記生成情報は、前記固有振動周期に基づいて前記駆動波形を生成するための情報であることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記特性情報は、所定の前記駆動信号に基づいてインクを吐出したときに、吐出されるインクの量を示す吐出量情報であることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置において、
    各々の前記インク吐出部群の前記吐出量情報と、前記温度センサの出力とが対応付けられた吐出量データテーブルを備えていることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記特性情報は、所定の前記駆動信号に基づいてインクを吐出したときに、吐出されたインクにて印刷された印刷パターンの濃度を示す濃度情報であることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項7に記載の印刷装置において、
    前記印刷パターンの濃度を測定可能な濃度測定部を有し、
    前記濃度情報は、前記印刷パターンを前記濃度測定部にて測定して求めることを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項8に記載の印刷装置において、
    前記濃度測定部は、前記インク吐出部群と一体に設けられていることを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の印刷装置において、
    前記印刷パターンは、所定方向に搬送される媒体に印刷され、
    前記濃度測定部は、前記インク吐出部群に対し、前記所定方向の下流側に設けられていることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項7に記載の印刷装置において、
    前記濃度情報は、前記印刷パターンの濃度を外部に設けられた濃度測定器にて測定して求めることを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記信号生成部は、各々の前記インク吐出部群から吐出されるインクの量の差が小さくなるように、前記駆動信号を前記インク吐出部群毎に生成することを特徴とする印刷装置。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記インク吐出部群を複数有する少なくとも2つのインク吐出部ユニットを有し、
    各々の前記インク吐出部ユニットは、複数の前記吐出部群から互いに異なる色のインクを吐出し、
    前記信号生成部は、異なるインク吐出部ユニットが有する同色のインクを吐出するインク吐出部群から吐出されるインクの量の差が小さくなるように、前記駆動信号を前記インク吐出部群毎に生成することを特徴とする印刷装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記温度センサの数は、前記インク吐出部群の数より少ないことを特徴とする印刷装置。
  15. インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、
    前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、
    温度を検出するための温度センサと、
    を備えた印刷装置において、
    前記温度センサの数は、前記インク吐出部群の数より少なく、
    前記インク吐出部は、電圧の変化に応じて前記インク吐出部からインクを吐出するための吐出駆動素子を有し、
    前記吐出駆動素子の固有振動周期を示す情報を有し、
    前記駆動信号は、時間の経過に対する電圧の変化を示す駆動波形にて設定され、
    前記信号生成部は、前記温度センサの出力と前記固有振動周期に基づいて前記駆動波形を生成するための情報とが対応付けられた信号生成データテーブルに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成することを特徴とする印刷装置。
  16. インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、
    前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、
    温度を検出するための温度センサと、
    を備えた印刷装置において、
    前記温度センサの数は、前記インク吐出部群の数より少なく、
    前記インク吐出部群を複数有する少なくとも2つのインク吐出部ユニットを有し、
    各々の前記インク吐出部ユニットは、複数の前記吐出部群から互いに異なる色のインクを吐出し、
    所定の前記駆動信号に基づいてインクを吐出したときに、前記インク吐出部群から吐出されるインクの量を示す吐出量情報をそれぞれ有し、
    各々の前記インク吐出部群の前記吐出量情報と、前記温度センサの出力とが対応付けられた吐出量データテーブルを備え、
    前記信号生成部は、前記吐出量データテーブルと、前記温度センサの出力とに基づいて、異なるインク吐出部ユニットが有する同色のインクを吐出するインク吐出部群から吐出されるインクの量の差が小さくなるように、前記駆動信号を前記インク吐出部群毎に生成することを特徴とする印刷装置。
  17. インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、
    前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、
    温度を検出するための温度センサと、
    を備えた印刷装置において実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記信号生成部に、前記インク吐出部群の特性を示す特性情報と、前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成させる機能を実現するためのコンピュータプログラム。
  18. コンピュータ本体、及び、このコンピュータ本体に接続され、インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群と、
    前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部と、
    温度を検出するための温度センサと、
    を備えた印刷装置、とを有する印刷システムにおいて、
    前記インク吐出部群の特性を示す特性情報をそれぞれ有し、
    前記信号生成部は、前記特性情報と、前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成することを特徴とする印刷システム。
  19. 温度センサにより温度を検出するステップと、
    インクを吐出するためのインク吐出部を複数有する少なくとも2つのインク吐出部群の
    特性を示す特性情報を取得するステップと、
    前記信号生成部は、取得した前記特性情報と、検出した前記温度センサの出力とに基づいて、前記インク吐出部群を各々駆動するための駆動信号を生成する信号生成部にて、前記インク吐出部群毎の前記駆動信号を生成するステップと、を有することを特徴とする印刷方法。

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