JP3835306B2 - 印刷装置、搬送量補正用パターン、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法 - Google Patents

印刷装置、搬送量補正用パターン、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置、搬送量補正用パターン、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷方法に関する。
【0002】
【背景技術】
インクジェットプリンタ等の印刷装置は、主走査方向に走査するキャリッジに設けられインクを吐出する印刷ヘッドと、印刷シートを一定の搬送量で搬送する搬送装置とを備え、印刷ヘッドの印刷動作に対応させて、印刷シートを順次搬送し印刷する。このため、良好な印刷が成されるためには、印刷シートが正確に搬送されることが必要であり、その方法として、特開平11−49399号公報には、印刷シートを搬送する搬送ローラの回転動作に伴い特定の周期で出現する搬送誤差を測定し、前記周期を複数の区間に分割して各区間に対する搬送誤差の補正値を製造工程で設定し、その補正値により搬送量を補正して印刷シートを搬送する搬送装置を備えた印刷装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、印刷シートの搬送は、印刷装置の使用環境の相違、印刷シートの厚さによる搬送ローラの変形量の相違、印刷シートの種類による摩擦係数の相違等により異なるものであり、製造工程において搬送誤差の補正値が設定されていたとしても、ユーザの使用環境や、使用する印刷シートによっては、製造工程で設定された補正値が必ずしも適正であるとは限らず、印刷シートが適正に搬送されない場合があるという課題があった。
【0004】
このため、ユーザが搬送量を補正できるような構成とすることが望ましいが、上記のように印刷シートの搬送に、搬送ローラの僅かな状態の変化を補正するほどの正確性が求められる場合には、より正確な補正を行うために、分割する区間数を多くし、かつ、それぞれの区間に対して多くの補正値が設定できるようにすることが必要である。しかしながら、区間数や補正値の数を多くすると、たとえユーザが搬送量の補正することが可能であったとしても、補正量の適正値をユーザが決定することは難しく、また、容易に決定できる決定手段が提供されていなかった。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、分割された所定区間毎に、印刷シートの搬送量の補正量を決定するための搬送量補正用パターンを印刷できる印刷装置、この印刷装置によって印刷される搬送量補正用パターン、この印刷装置に搬送量補正用パターンを印刷させる機能を実現させるためのコンピュータプログラム、この印刷装置を有するコンピュータシステム、及び、この印刷装置を用いて搬送量補正用パターンを印刷する印刷方法を実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
主たる本発明は、印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定される印刷装置において、前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有し、該仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンを印刷することを特徴とする印刷装置である。
【0007】
本発明の他の特徴については、添付図面及び以下の記載により明らかにする。
【0008】
【発明の実施の形態】
===開示の概要===
本明細書における発明の詳細な説明の項の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
【0009】
印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定される印刷装置において、前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有し、該仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンを印刷することを特徴とする印刷装置である。
【0010】
このような印刷装置によれば、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量を設定するために用いるパターンを、仮想分割周面毎に、各補正量に対応させて印刷することが可能となる。
【0011】
さらに、前記搬送ローラの所定の仮想分割周面により印刷シートが搬送される前後に所定の構成パターンを印刷して、当該仮想分割周面の補正量を決定するためのパターンを形成することが望ましい。
【0012】
このような印刷装置によれば、印刷シートが搬送される前後に印刷した所定の構成パターンによって、当該仮想分割周面の補正量を把握することが可能となる。
【0013】
さらに、前記それぞれの仮想分割周面の各補正量に対応したパターンは、仮想分割周面毎に印刷シートの搬送方向に列状をなし、それら各パターン列を前記搬送方向と直交する方向に並べて1枚の印刷シートに印刷することが望ましい。
【0014】
このような印刷装置によれば、1枚の印刷シートに各仮想分割周面の各補正量に対応したパターンを印刷することが可能となる。
【0015】
さらに、前記仮想分割周面毎に一の補正量に対応させた複数のパターンは、先に形成されるパターンから順に印刷シートの先端側に形成することが望ましい。
【0016】
このような印刷装置によれば、印刷シートの先端側から順次パターンが形成されていくので、送り出した印刷シートを戻して印刷する必要がないため、短時間で印刷することが可能となる。
【0017】
さらに、前記仮想分割周面毎に一の補正量に対応させたパターンを、前記搬送ローラが1回転する間に、該搬送ローラの回転に対応させて順次形成してパターン群となし、前記補正量を変更して、変更した補正量に対応させた仮想分割周面毎に対応するパターン群を順次形成することが望ましい。
【0018】
このような印刷装置によれば、搬送ローラの回転に応じてパターンが形成される間に、補正値を変更しないので、効率よく印刷することが可能となる。
【0019】
さらに、前記印刷シートの搬送方向と直交する方向に走査しつつ印刷する印刷ヘッドを有し、
さらに、前記パターン群の一つを構成し隣接する2つのパターンは、一方のパターンにおける搬送前に印刷される構成パターンと、他方のパターンにおける搬送後に印刷される構成パターンとを、印刷ヘッドの同一走査時に印刷することが望ましい。
【0020】
このような印刷装置によれば、印刷ヘッドの1回の走査によって2つの構成パターンを印刷するので、効率よく印刷することが可能となる。
【0021】
さらに、前記印刷ヘッドは、前記印刷シートの搬送方向に並べられてインクを吐出する複数のノズルを有し、前記パターンは前記ノズルの一部を使用して形成され、前記所定の仮想分割周面により印刷シートが搬送された後の印刷は、搬送される前の印刷より、印刷シートの先端側に位置するノズルを使用することが望ましい。
【0022】
このような印刷装置によれば、印刷シートを搬送した後に、印刷シートを戻すことなく、搬送前に印刷した位置に印刷することが可能となる。
【0023】
さらに、前記各パターンの前記搬送方向の長さは、該搬送量と、前記搬送ローラの仮想分割数との積より短いことが望ましい。
【0024】
このような印刷装置によれば、既に印刷し終わったパターンの上に、新たなパターンを印刷することを防止することが可能となる。
【0025】
さらに、前記構成パターンは、印刷シートの搬送方向に等間隔を隔てられた複数のライン又は前記搬送方向と直交する方向に並ぶドット列でなり、前記印刷シートが搬送される前に印刷される構成パターンの前記各ライン又は前記各ドット列の間を均等に分割する位置を、搬送された後に印刷される構成パターンの理想印刷位置とすることが望ましい。
【0026】
このような印刷装置によれば、搬送された後に印刷される構成パターンが理想印刷位置に印刷されると、形成されたパターンの濃度が濃く見えるため、形成されたパターンの濃淡によって、容易に適正な補正量を判断することが可能となる。
【0027】
また、前記構成パターンは、印刷シートの搬送方向に等間隔を隔てられた複数のライン又は前記搬送方向と直交する方向に並ぶドット列でなり、前記印刷シートが搬送される前に印刷される構成パターンの前記各ライン又は前記各ドット列上に重なる位置を、搬送された後に印刷される構成パターンの理想印刷位置としてもよい。
【0028】
このような印刷装置によれば、搬送された後に印刷される構成パターンが理想印刷位置に印刷されると、形成されたパターンの濃度が薄く見えるため、形成されたパターンの濃淡によって、容易に適正な補正量を判断することが可能となる。
【0029】
また、印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定され、印刷シートの搬送方向に並べられインクを吐出する複数のノズルを有する印刷ヘッドが前記印刷シートの搬送方向と直交する方向に走査しつつ印刷する印刷装置において、前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有し、前記搬送ローラの所定の仮想分割周面により印刷シートが搬送される前後に所定の構成パターンを印刷して形成される前記仮想分割周面毎に一の補正量に対応させたパターンを、隣接する2つのパターンの一方における搬送前に印刷される構成パターンと、他方における搬送後に印刷される構成パターンとを、印刷ヘッドの同一走査時に印刷し、前記搬送ローラが1回転する間に、該搬送ローラの回転に対応させて順次形成してパターン群となし、前記補正量を変更して、変更した補正量に対応させた仮想分割周面毎に対応するパターン群を順次形成することにより、仮想分割周面毎に印刷シートの搬送方向に列状をなし、それら各パターン列を前記搬送方向と直交する方向に並べて1枚の印刷シートに印刷した搬送量補正用パターンを印刷することを特徴とする印刷装置である。
【0030】
このような印刷装置によれば、仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量の適正値を決定するための搬送量補正用パターンを1枚の印刷シートに印刷することが可能となる。
【0031】
また、印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定される印刷装置により印刷される搬送量補正用パターンにおいて、前記印刷装置が、前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有し、該仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンが印刷されていることを特徴とする搬送量補正用パターンも実現可能となる。
【0032】
また、印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する複数種類の補正量をそれぞれ有し、該仮想分割周面毎に一の補正量が設定される印刷装置に、前記仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンを印刷させる機能を実現させるためのコンピュータプログラムも実現可能となる。
【0033】
また、コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続される表示装置と、印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定され、前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有し、該仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンを印刷する印刷装置と、を有することを特徴とするコンピュータシステムも実現可能となる。
【0034】
また、印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定される印刷装置を用いて印刷する印刷方法おいて、前記印刷装置が前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有しており、仮想分割周面毎に、各補正量に対応させるステップと、対応させた仮想分割周面毎の各補正量に基づくパターンを印刷するステップとを有することを特徴とする印刷方法である。
【0035】
このような印刷方法によれば、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量を設定するために用いる、仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンを印刷することが可能となる。
【0036】
===装置の全体構成例===
図1は、本発明の一例としての印刷システムの構成を示すブロック図である。この印刷システムは、コンピュータ90と、印刷装置の一例としてのカラーインクジェットプリンタ20と、を備えている。なお、カラーインクジェットプリンタ20とコンピュータ90とを含む印刷システムは、広義の「印刷装置」と呼ぶこともできる。また、図示はしないが、上記コンピュータ90、上記カラーインクジェットプリンタ20、CRT21や液晶表示装置等の表示装置、キーボードやマウス等の入力装置、フレキシブルドライブ装置やCD−ROMドライブ装置等のドライブ装置等から、コンピュータシステムが構築されている。
【0037】
コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、カラーインクジェットプリンタ20に転送するための印刷データPDが出力される。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示している。
【0038】
アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをカラーインクジェットプリンタ20に供給する印刷データPDに変換する。プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100と、ユーザインターフェース表示モジュール101と、UIプリンタインターフェースモジュール102と、色変換ルックアップテーブルLUTと、が備えられている。
【0039】
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95で形成されたカラー画像データの解像度を、印刷解像度に変換する役割を果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、各画素毎に、RGB画像データを、カラーインクジェットプリンタ20が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
【0040】
色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフトーン画像データを生成する。このハーフトーン画像データは、ラスタライザ100によりカラーインクジェットプリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとして出力される。印刷データPDは、各主走査時のドットの形成状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。
【0041】
ユーザインターフェース表示モジュール101は、印刷に関係する種々のユーザインターフェースウィンドウを表示する機能と、それらのウィンドウ内におけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。
【0042】
UIプリンタインターフェースモジュール102は、ユーザインターフェース(UI)とカラーインクジェットプリンタ間のインターフェースを取る機能を有している。ユーザがユーザインターフェースにより指示した命令を解釈して、カラーインクジェットプリンタへ各種コマンドCOMを送信したり、逆に、カラーインクジェットプリンタから受信したコマンドCOMを解釈して、ユーザインターフェースへ各種表示を行ったりする。また、後述する搬送量補正用パターンを含むテストパターンに係るテストパターン印刷信号TPSをハードディスク92から読み出して、カラーインクジェットプリンタ20に供給する機能を有している。
【0043】
なお、プリンタドライバ96は、各種コマンドCOMを送受信する機能、印刷データPDやテストパターン印刷信号TPSをカラーインクジェットプリンタ20に供給する機能等を実現する。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュータプログラムを、インターネットを介してコンピュータ90にダウンロードすることも可能である。
【0044】
図2は、カラーインクジェットプリンタ20の主要な構成の一例を示す概略斜視図である。このカラーインクジェットプリンタ20は、用紙スタッカ22と、図示しないステップモータで駆動される紙搬送ローラ24と、プラテン26と、キャリッジ28と、キャリッジモータ30と、キャリッジモータ30によって駆動される牽引ベルト32と、キャリッジ28のためのガイドレール34とを備えている。また、キャリッジ28には、多数のノズルを備えた印刷ヘッド36と、後に詳述する反射型光学センサ29が搭載されている。
【0045】
前記紙搬送ローラ24の周長は、搬送量補正の便宜上、例えば1インチに設定され、紙搬送ローラ24のシャフト端部には、紙搬送ローラ24の基準位置となる特定の位置を検出する図示しない位置検出センサと、その基準位置からの回転位置(回転角度)を検出するエンコーダ35が設けられている。このエンコーダ35は、紙搬送ローラ24による最小紙搬送量の整数分の一の精度で回転位置精度を検出することができるように構成され、エンコーダ35の信号に基づいて、印刷シートが位置合わせがなされたり、紙搬送ローラ24の搬送量が補正される。搬送量補正の詳細は後述する。
【0046】
印刷シートPは、用紙スタッカ22から紙搬送ローラ24によって巻き取られてプラテン26の表面上を副走査方向へ送られる。キャリッジ28は、キャリッジモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引されて、ガイドレール34に沿って主走査方向に移動する。
【0047】
なお、主走査方向とは、キャリッジ28がガイドレール34に沿って移動する往復の両方向を指し、一方、副走査方向とは、プラテン26の表面上で印刷シートPが送られる片方向のみを指し、主走査方向は、副走査方向に垂直である。
【0048】
また、印刷シートPをカラーインクジェットプリンタ20へ供給するための給紙動作、印刷シートPをカラーインクジェットプリンタ20から排出させるための排紙動作も上記紙搬送ローラ24を用いて行われる。
【0049】
===反射型光学センサの構成例===
図3は、反射型光学センサ29の一例を説明するための模式図である。反射型光学センサ29はキャリッジ28に取り付けられ、例えば発光ダイオードから構成される発光部38と例えばフォトトランジスタから構成される受光部40を有している。発光部38から発した光、すなわち入射光は印刷シートPにより反射され、その反射光は受光部40で受光され、電気信号に変換される。そして、受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値として、電気信号の大きさが測定される。
【0050】
なお、上記においては、図に示されるように、発光部38と受光部40は、一体となって反射型光学センサ29という機器を構成することとしたが、発光機器と受光機器のように各々別個の機器を構成してもよい。
【0051】
また、上記においては、受光した反射光の強さを得るために、反射光を電気信号に変換した後に電気信号の大きさを測定することとしたが、これに限定されるものではなく、受光した反射光の強さに応じた受光センサの出力値を測定することができればよい。
【0052】
===カラーインクジェットプリンタの電気的構成例===
図4は、カラーインクジェットプリンタ20の電気的構成の一例を示すブロック図である。このカラーインクジェットプリンタ20は、コンピュータ90から供給された信号を受信するバッファメモリ50と、印刷データを格納するイメージバッファ52と、カラーインクジェットプリンタ20全体の動作を制御するシステムコントローラ54と、メインメモリ56と、EEPROM58とを備えている。システムコントローラ54には、さらに、キャリッジモータ30を駆動する主走査駆動回路61と、紙搬送モータ31を駆動する副走査駆動回路62と、印刷ヘッド36を駆動するヘッド駆動回路63と、反射型光学センサ29の発光部38、受光部40を制御する反射型光学センサ制御回路65と、が接続されている。また、反射型光学センサ制御回路65は、受光部40により受光される反射光から変換される電気信号を測定するための電気信号測定部66を備えている。
【0053】
コンピュータ90から転送された印刷データは、一旦、バッファメモリ50に蓄えられる。カラーインクジェットプリンタ20内では、システムコントローラ54が、バッファメモリ50から印刷データの中から必要な情報を読み取り、これに基づいて、主走査駆動回路61、副走査駆動回路62、ヘッド駆動回路63に対して制御信号を送る。
【0054】
イメージバッファ52には、バッファメモリ50で受信された複数の色成分の印刷データが格納される。ヘッド駆動回路63は、システムコントローラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52から各色成分の印刷データを読出し、これに応じて印刷ヘッド36に設けられた各色のノズルアレイを駆動する。
【0055】
===印刷ヘッドのノズル配列例===
図5は、印刷ヘッド36の下面におけるノズル配列を示す説明図である。先ず、図5(a)に着目すると、この印刷ヘッド36は、副走査方向SSに沿った一直線上にそれぞれ配列されたブラックノズル列とカラーノズル列とを有している。
【0056】
ブラックノズル列(白丸で示す)は、180個のノズル#1〜#180を有している。これらのノズル#1〜#180は、副走査方向に沿って一定のノズルピッチで配置されている。ここで、印刷ヘッド36のサイズは、搬送量補正の便宜上、例えば前記紙搬送ローラ24の周長に合わせて1インチに設定されている。即ち、この印刷ヘッド36を使って、紙搬送量を1インチとするバンド送りによる印刷を行うと、180dpiの画像が印刷される。
【0057】
カラーノズル列は、イエロー用ノズルY(白三角で示す)と、マゼンタ用ノズル群M(白四角で示す)と、シアン用ノズル群C(白菱形で示す)とを、各60個有し、ブラックノズル列と同じノズルピッチで副走査位置に配置されている。
【0058】
印刷時には、印刷ヘッド36はキャリッジ28とともに主走査方向に一定速度で移動しつつ、各ノズルからはインクが吐出される。但し、印刷方式によっては、すべてのノズルが常に使用されるとは限らず、一部のノズルのみが使用される場合もある。
【0059】
===搬送量補正用パターンの概要===
図6は搬送量補正パターンの一例を示している。
【0060】
本実施形態では、図7に示すように紙搬送ローラ24の周面を回転方向に沿って8つの周面▲1▼〜▲8▼に、中心角が均等になるように仮想分割している。前述したように、紙搬送ローラ24の周長は1インチに設定されているので、各仮想分割周面により印刷シートは、約1/8インチずつ搬送されることになる。また、各仮想分割周面に対し、それぞれ9種類の補正量、即ち、補正量0を基準として、最小補正単位の4倍の補正量まで搬送量を増減させることが可能な補正量が設定されている。ここで、最小補正単位とは、最小紙搬送量に等しく、この最小紙搬送量は印刷装置によって1/1440インチ、1/2880インチ等に設定される。
【0061】
ここでは、各仮想分割周面の搬送量(約1/8インチ)を補正する補正量を9種類の補正量の中からそれぞれ決定するために用いる搬送量補正用パターンについて説明する。
【0062】
搬送量補正用パターンは、例えば、A4サイズの白色の用紙に印刷され、プリンタでは長手方向が紙搬送方向となる。短手方向には、搬送ローラ24を仮想分割した8つの仮想分割周面ごとに、9つのパターンが長手方向に列をなして配置されたパターン列が8列に並べられている。そして、8列の最も左側に配置されたパターン列は、搬送ローラ24の仮想分割周面▲1▼に対応し、最も右側に配置されたパターン列は、仮想分割周面▲8▼に対応して、それら各仮想分割周面の補正量を決定するためのパターンとなる。また、各パターン列は、用紙の最も先端のパターンが(基準搬送量)+(−4×最小紙搬送量)に対応し、先端側から順に基準搬送量に加えられる補正量が、(−3×最小紙搬送量)、(−2×最小紙搬送量) (3×最小紙搬送)、(4×最小紙搬送量)となるように並べられている。
【0063】
各パターンは、各仮想分割周面によって印刷シートが搬送される前と、後とで構成パターンがそれぞれ印刷されて形成されている。ここで、構成パターンとは、前記印刷ヘッドの所定ノズルから吐出されたインクが、印刷ヘッドの走査によって形成する主走査方向に並ぶドット列、または、ドットが繋がって形成されるラインであり、本実施形態では副走査方向に180dpiのドット列が印刷される。このとき、構成パターンの副走査方向のサイズは、各仮想分割周面によって印刷シートが搬送される搬送量より十分に大きく設定する。ここでは、例えば各仮想分割周面の搬送量1/8インチの4倍となる1/2インチを構成パターンの副走査方向のサイズとし、印刷に使用するノズルは印刷ヘッド36に設けられたノズル列のうち半分とし、ブラックノズルのみを使用する。
【0064】
そして、印刷シートが搬送された後で構成パターンを印刷する際に使用するノズルは、印刷シートが搬送される前に印刷する際に使用するノズルより、搬送量だけ印刷シートの先端側に位置するノズルを使用する。例えば、印刷ヘッド36に設けられたノズルを、図5(b)に示すように8つの領域a〜hに分け、そのうち印刷シートが搬送される前の印刷に使用するノズルは、領域c〜fに配置されたαノズル群とし、搬送された後の印刷に使用するノズルは、領域b〜eに配置されたβノズル群とする。このため、所定の仮想分割周面によって搬送された搬送量が正確であれば、印刷シートが搬送される前に印刷された構成パターンのドットと、搬送される前に印刷された構成パターンのドットとが重ねられて印刷される。また、搬送量に誤差が生じていれば、搬送される前後に印刷された構成パターンのドットは、その誤差分だけずれた位置に印刷される。そして、搬送される前後に印刷された構成パターンのドットとが重なって印刷された場合には、下地の白色が多く残り、パターンの濃度が低くなり、ドットがずれて印刷された場合には、下地の白色が少なくなるためパターンの濃度は高くなる。
【0065】
即ち、特定の仮想分割周面に対応し、9個のパターンからなるパターン列は、その仮想分割周面による搬送量として、基準搬送量に9種類の補正量をそれぞれ加えることにより、搬送量を僅かに違えて搬送した際のパターンを網羅することになる。従って、9種類の補正量のうち搬送誤差をうち消す補正量が加えられて搬送された場合には、搬送される前後に印刷された構成パターンのドットは重なり濃度の低いパターンが印刷され、その他のパターンは構成パターンがずれて濃度の高いパターンが印刷される。よって、印刷された搬送量補正用パターンの各パターン列から濃度の低いパターンを形成する補正量をそれぞれ選択して、この補正量により仮想分割周面の搬送量を補正することによって、印刷シートの搬送精度を向上させることが可能となる。
【0066】
各パターン列の中から濃度の低いパターンを選択する方法としては、ユーザ等が目視で判断してもよいし、印刷した搬送量補正用パターンをプリンタで給紙して、前述した反射型光学センサ29によってパターンを走査し、受光センサの出力の最も大きいものを選択するように設定してもよい。
【0067】
===搬送量補正用パターンの印刷動作===
図8、図9を用いて、上記搬送量補正用パターンの印刷動作の一実施形態について説明する。図8は、上記搬送量補正用パターンを印刷する実施形態の一例を説明するためのフローチャートであり、図9は、搬送量補正用パターンの印刷方法の概要を示す説明図である。
【0068】
本実施形態では、ユーザが使用する印刷シートを変更し、変更した印刷シートに適した補正量を設定するために、搬送量補正用パターンを印刷する場合について説明する。
【0069】
ユーザは、カラーインクジェットプリンタ20に使用したい印刷シートをセットして、このカラーインクジェットプリンタ20に接続されたコンピュータ90から、搬送量補正用パターンを印刷する指令信号を送信するための操作を行う。
【0070】
カラーインクジェットプリンタ20は、コンピュータ90からの印刷の指令信号とともに搬送量補正用パターン印刷信号TPSを受信して印刷動作を開始する。
【0071】
カラーインクジェットプリンタ20は、搬送量補正用パターン印刷信号TPSを受信すると、システムコントローラ54内に設定された補正量更新カウンタYに「1」がセットされ(S101)、紙搬送ローラ24の各仮想分割周面▲1▼〜▲8▼の搬送量が、{(1/8)+(−4×1/1440)}インチとなるように、紙搬送モータ31を駆動する副走査駆動回路62に入力する信号を設定する(S102)。前記補正量更新カウンタYは、補正量が変更される度にカウントアップされるカウンタである。
【0072】
その後、紙搬送ローラ24を前記位置検出センサによって、基準位置を検出し、エンコーダ35の信号に基づいて、印刷シートPが所定の印刷位置に搬送される(S103)。
【0073】
印刷シートが印刷位置に到達すると、システムコントローラ54内に設定された印刷カウンタXに「1」がセットされる(S104)。この印刷カウンタXは、キャリッジ28が1回走査して印刷されるたびにカウントアップされるカウンタである。
【0074】
印刷カウンタXに「1」がセットされると、キャリッジ28を図中右方向に走査しつつ印刷ヘッド36の領域c〜fのαノズル群によって、図9(a)に示すように、A領域に構成パターンを印刷する(S105)。構成パターンを印刷した後に、紙搬送モータ31により紙搬送ローラ24が駆動され、印刷シートが紙搬送ローラ24の周面▲1▼によって{(1/8)+(−4×1/1440)}インチだけ搬送される(S106)。
【0075】
紙搬送ローラ24の周面▲1▼によって搬送された後、キャリッジ28を左方向に走査しつつ印刷ヘッド36の領域c〜fのαノズル群によって、図9(b)に示すように、B領域に構成パターンを印刷し、続いて印刷ヘッド36の領域b〜eのβノズル群によって構成パターンをA領域に印刷し、A領域のパターンを形成する(S107)。
【0076】
A領域のパターンを形成した後、印刷カウンタXを「2」にカウントアップする(S108)。印刷カウンタXが、「8」より小さい値の場合には、印刷シートの仮想分割周面による搬送と、構成パターンの印刷とが繰り返される(S109)。従って、A領域のパターンが形成されると、紙搬送ローラ24が駆動され、印刷シートが紙搬送ローラ24の周面▲2▼によって、{(1/8)+(−4×1/1440)}インチだけ搬送される(S106)。
【0077】
紙搬送ローラ24の周面▲2▼によって搬送された後、キャリッジ28を右方向に走査しつつ印刷ヘッド36の領域b〜eのβノズル群によって、図9(c)に示すように、B領域に構成パターンを印刷してパターンを形成し、続いて印刷ヘッド36の領域c〜fのαノズル群によってC領域に構成パターンを印刷する(S107)。このように、印刷カウンタXが「8」になるまで、印刷シートの仮想分割周面による搬送と印刷とが繰り返され、A領域〜G領域のパターンが形成され、H領域には構成パターンが印刷された状態になる。
【0078】
印刷カウンタXが「8」になると、紙搬送ローラ24が駆動され、印刷シートが紙搬送ローラ24の周面▲8▼によって、{(1/8)+(−4×1/1440)}インチだけ搬送される(S110)。紙搬送ローラ24の周面▲8▼によって搬送された後、キャリッジ28を走査しつつ印刷ヘッド36の領域b〜eのβノズル群によって、H領域に構成パターンを印刷してH領域のパターンを形成され、紙搬送ローラ24が一回転し、全仮想分割周面▲1▼〜▲8▼をそれぞれ{(1/8)+(−4×1/1440)}インチだけ搬送した際の8つのパターンでなる第1パターン群(図6)が形成される。
【0079】
紙搬送ローラ24が一回転すると、補正量更新カウンタYが確認され(S112)、補正量更新カウンタYが「9」より小さい場合には、補正量更新カウンタYをカウントアップする(S113)。さらに、搬送ローラ24の各仮想分割周面▲1▼〜▲8▼の搬送量が、{(1/8)+(−3×1/1440)}インチとなるように、紙搬送モータ31を駆動する副走査駆動回路62に入力する信号を設定するとともに(S102)、エンコーダ35の信号に基づいて、印刷シートを所定の印刷位置に搬送して(S103)、補正量を含む紙搬送によって生じた搬送誤差を取り除く。その後、前記第1パターン群と同様に、全仮想分割周面▲1▼〜▲8▼により搬送した後に、構成パターンを印刷してパターンを形成し、{(1/8)+(−3×1/1440)}インチインチだけ搬送した際の8つのパターンでなる第2パターン群(図6)が形成する。
【0080】
以降、補正量更新カウンタYが「9」になったことが確認されるまで、補正量の設定変更と、パターン群の形成とが繰り返されて9個のパターン群が形成されることにより、搬送量補正用パターンが印刷される。
【0081】
本実施形態では、キャリッジ28の左右方向の走査時にいずれも印刷する例を示したが、一方向の走査時のみに印刷してもよい。また、走査距離を短くするために、キャリッジ28を各走査における印刷終了時の位置から、次の走査における印刷開始位置に移動させると、搬送量補正用パターンを印刷するために要する時間を短縮することが可能となる。
【0082】
本実施形態では、印刷シートの搬送前後に印刷する構成パターンを重ねるように印刷してパターンを形成する例を示したが、搬送前に印刷する構成パターンの各ドット列間を均等に分割する位置を、搬送後に印刷する構成パターンの各ドット列の理想印刷位置としてもよい。この場合には、印刷ヘッドとして、例えば、副走査方向に配置され等ピッチでノズルが設けられたブラックノズル列を有し、一方のノズルの位置が、他方のノズルの位置に対して、ノズルピッチの半分だけ副走査方向にずれた位置に設けられている印刷ヘッドを用いることが望ましい。そして、搬送前に印刷する構成パターンと、搬送後に印刷する構成パターンとを、異なるノズル列を用いて印刷することにより実現することが可能となる。このときには、所定の仮想分割周面によって搬送された搬送量が正確であれば、パターンの濃度は高くなり、搬送量に誤差が生じていれば、パターンの濃度が低くなる。
【0083】
===その他の実施の形態===
以上、一実施の形態に基づき本発明に係る印刷装置等を説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
【0084】
前述の実施形態に係るプリンタ本体と該プリンタ本体に取り外し可能に装着された被印刷体ユニットを有するプリンタ、コンピュータ本体、CRT等の表示装置、マウスやキーボード等の入力装置、フレキシブルドライブ装置、及び、CD−ROMドライブ装置を備えたコンピュータシステムも実現可能であり、このようにして実現されたコンピュータシステムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。
【0085】
前述の実施形態に係るプリンタ本体と該プリンタ本体に取り外し可能に装着された被印刷体ユニットを有するプリンタに、コンピュータ本体、表示装置、入力装置、フレキシブルディスクドライブ装置、及び、CD−ROMドライブ装置がそれぞれ有する機能又は機構の一部を持たせてもよい。例えば、プリンタが、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部を有する構成としてもよい。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、分割された所定区間毎に、印刷シートの搬送量の補正量を決定するための搬送量補正用パターンを印刷できる印刷装置、この印刷装置によって印刷される搬送量補正用パターン、この印刷装置に搬送量補正用パターンを印刷させる機能を実現させるためのコンピュータプログラム、この印刷装置を有するコンピュータシステム、及び、この印刷装置を用いて搬送量補正用パターンを印刷する印刷方法を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例としての印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】カラーインクジェットプリンタ20の主要な構成の一例を示す概略斜視図である。
【図3】反射型光学センサ29の一例を説明するための模式図である。
【図4】カラーインクジェットプリンタ20の電気的構成の一例を示すブロック図である。
【図5】印刷ヘッド36の下面におけるノズル配列を示す説明図である。
【図6】搬送量補正パターンの一例を示す説明図である。
【図7】紙搬送ローラ24の仮想分割例を示す説明図である。
【図8】本実施形態の搬送量補正用パターンの印刷動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】搬送量補正用パターンの印刷方法の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
20 カラーインクジェットプリンタ 21 CRT
22 用紙スタッカ 24 紙搬送ローラ
26 プラテン 28 キャリッジ
29 反射型光学センサ 30 キャリッジモータ
31 紙搬送モータ 32 牽引ベルト
34 ガイドレール 35 エンコーダ
36 印刷ヘッド 38 発光部
40 受光部 50 バッファメモリ
52 イメージバッファ 54 システムコントローラ
56 メインメモリ 58 EEPROM
61 主走査駆動回路 62 副走査駆動回路
63 ヘッド駆動回路 65 反射型光学センサ制御回路
66 電気信号測定部 90 コンピュータ
91 ビデオドライバ 92 ハードディスク
95 アプリケーションプログラム 96 プリンタドライバ
97 解像度変換モジュール 98 色変換モジュール
99 ハーフトーンモジュール 100 ラスタライザ
101 ユーザインターフェース表示モジュール
102 UIプリンタインターフェースモジュール

Claims (15)

  1. 印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定される印刷装置において、
    前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有し、該仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンを印刷することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記搬送ローラの所定の仮想分割周面により印刷シートが搬送される前後に所定の構成パターンを印刷して、当該仮想分割周面の補正量を決定するためのパターンを形成することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置において、
    前記それぞれの仮想分割周面の各補正量に対応したパターンは、仮想分割周面毎に印刷シートの搬送方向に列状をなし、それら各パターン列を前記搬送方向と直交する方向に並べて1枚の印刷シートに印刷することを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の印刷装置において、
    前記仮想分割周面毎に一の補正量に対応させた複数のパターンは、先に形成されるパターンから順に印刷シートの先端側に形成することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記仮想分割周面毎に一の補正量に対応させたパターンを、前記搬送ローラが1回転する間に、該搬送ローラの回転に対応させて順次形成してパターン群となし、前記補正量を変更して、変更した補正量に対応させた仮想分割周面毎に対応するパターン群を順次形成することを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項5に記載の印刷装置において、
    前記印刷シートの搬送方向と直交する方向に走査しつつ印刷する印刷ヘッドを有し、
    前記パターン群の一つを構成し隣接する2つのパターンは、一方のパターンにおける搬送前に印刷される構成パターンと、他方のパターンにおける搬送後に印刷される構成パターンとを、印刷ヘッドの同一走査時に印刷することを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項6に記載の印刷装置において、
    前記印刷ヘッドは、前記印刷シートの搬送方向に並べられてインクを吐出する複数のノズルを有し、前記パターンは前記ノズルの一部を使用して形成され、前記所定の仮想分割周面により印刷シートが搬送された後の印刷は、搬送される前の印刷より、印刷シートの先端側に位置するノズルを使用することを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記各パターンの前記搬送方向の長さは、該搬送量と、前記搬送ローラの仮想分割数との積より短いことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記構成パターンは、印刷シートの搬送方向に等間隔を隔てられた複数のライン又は前記搬送方向と直交する方向に並ぶドット列でなり、前記印刷シートが搬送される前に印刷される構成パターンの前記各ライン又は前記各ドット列の間を均等に分割する位置を、搬送された後に印刷される構成パターンの理想印刷位置とすることを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の印刷装置において、
    前記構成パターンは、印刷シートの搬送方向に等間隔を隔てられた複数のライン又は前記搬送方向と直交する方向に並ぶドット列でなり、前記印刷シートが搬送される前に印刷される構成パターンの前記各ライン又は前記各ドット列上に重なる位置を、搬送された後に印刷される構成パターンの理想印刷位置とすることを特徴とする印刷装置。
  11. 印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定され、印刷シートの搬送方向に並べられインクを吐出する複数のノズルを有する印刷ヘッドが前記印刷シートの搬送方向と直交する方向に走査しつつ印刷する印刷装置において、
    前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有し、前記搬送ローラの所定の仮想分割周面により印刷シートが搬送される前後に所定の構成パターンを印刷して形成される前記仮想分割周面毎に一の補正量に対応させたパターンを、隣接する2つのパターンの一方における搬送前に印刷される構成パターンと、他方における搬送後に印刷される構成パターンとを、印刷ヘッドの同一走査時に印刷し、前記搬送ローラが1回転する間に、該搬送ローラの回転に対応させて順次形成してパターン群となし、前記補正量を変更して、変更した補正量に対応させた仮想分割周面毎に対応するパターン群を順次形成することにより、仮想分割周面毎に印刷シートの搬送方向に列状をなし、それら各パターン列を前記搬送方向と直交する方向に並べて1枚の印刷シートに印刷した搬送量補正用パターンを印刷することを特徴とする印刷装置。
  12. 印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定される印刷装置により印刷される搬送量補正用パターンにおいて、
    前記印刷装置が、前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有し、該仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンが印刷されていることを特徴とする搬送量補正用パターン。
  13. 印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する複数種類の補正量をそれぞれ有し、該仮想分割周面毎に一の補正量が設定される印刷装置に、前記仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンを印刷させる機能を実現させるためのコンピュータプログラム。
  14. コンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続される表示装置と、印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定され、前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有し、該仮想分割周面毎に、各補正量に対応させたパターンを印刷する印刷装置と、を有することを特徴とするコンピュータシステム。
  15. 印刷シートを搬送する搬送ローラの周面を回転方向に沿って複数の周面に仮想分割し、仮想分割した仮想分割周面毎に搬送量を補正する補正量が設定される印刷装置を用いて印刷する印刷方法おいて、
    前記印刷装置が前記各仮想分割周面に対し、それぞれ複数種類の補正量を有しており、仮想分割周面毎に、各補正量に対応させるステップと、対応させた仮想分割周面毎の各補正量に基づくパターンを印刷するステップとを有することを特徴とする印刷方法。
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