JP3564685B2 - ピペリジニルアミノメチルトリフルオロメチル環式エーテル化合物の調製法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般式IaおよびIbのピペリジニルアミノメチルトリフルオロメチル環式エーテル化合物のジアステレオマー混合物:
【化33】
Figure 0003564685
および薬学的に許容することのできるそれらの塩{ここで、
は、C−Cアルキルであり;
は、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;
は、水素またはハロであり;
mは、0、1または2である}の新規な調製方法に関する。
【0002】
更に、本発明は、一般式Iaの化合物が非常に多い一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物のジアステレオマー混合物および薬学的に許容することのできるそれらの塩の製法にも関する。本発明の方法は、一般式Ibの化合物に対する一般式Iaの化合物の比率が90:10を越えている一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物のジアステレオマー混合物の選択的結晶化を通じた単離を可能にする。
【0003】
更に、本発明は、一般式Iaの化合物および一般式Ibの化合物の調製に有用な中間化合物である一般式IIの化合物:
【化34】
Figure 0003564685
の新規な製法に関する。加えて、本発明は、一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物の混合物を調製する過程で有用な他の新規な中間体にも関する。また、本発明は、本発明の方法に用いる特定の中間体の新規な精製方法に関する。
【0004】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般式Iaの化合物および一般式Ibの化合物、特に一般式Iaの化合物、ならびに薬学的に許容することのできるそれらの塩は、うつ病、不安および精神分裂病のような中枢神経系疾患を含む病態生理学の多数の疾患、喘息および慢性関節リウマチのような呼吸および炎症性疾患、潰瘍性大腸炎およびクローン病のような胃腸障害およびGI管の疾患、ならびに偏頭痛を含む疼痛の伝達に広く関与しているタキキニン系のペプチドに属する天然に存在するウンデカペプチド サブスタンスPのアンタゴニストとして有用である。
【0005】
一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物のジアステレオマー混合物及びこのジアステレオマー混合物の製法は、1999年5月27日に公開された国際特許出願番号WO99/25714に述べられている。この参考文献は、本発明のもの以外の方法を用いるジアステレオマー混合物の製法について述べており、参照によりその全体を本明細書に含めるものとする。本発明は、新規な合成経路を通じた、一般式Iaの化合物が非常に多い一般式Iaの化合物と一般式Ibのジアステレオマー化合物の混合物を調製する、より実施しやすい、より直接的な、収率がより高い方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般式Iaの化合物の存在が非常に大きい一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物の混合物:
【化35】
Figure 0003564685
および薬学的に許容することのできるそれらの塩{ここで、
は、C−Cアルキルであり;
は、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;
は、水素またはハロであり;
mは、0、1または2である}の調製方法に関し、それは、
(a1)一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物の混合物:
【化36】
Figure 0003564685
と一般式HXの酸{ここで、HXは、(S)−(+)−マンデル酸、D−(−)−酒石酸、ジ−p−トルオイル−D−酒石酸、((1R)−エンド,アンチ)−(+)−3−ブロモカンファー−8−スルホン酸、キナ酸、酢酸および臭化水素酸から成る群から選ばれる}とを反応させてそれぞれ一般式VaとVbのジアステレオマー化合物の混合物:
【化37】
Figure 0003564685
を生成し;
(b1)適切な溶媒中の工程(a1)のジアステレオマー生成物混合物のHX塩をその溶液から晶出し;
(c1)工程(b1)から得られるその結果の化合物の混合物を塩基で処理する工程を含む。
【0007】
本発明の最も好ましい態様は、工程(a1)の酸HXが、(S)−(+)−マンデル酸である処にある。本発明のより好ましい態様は、工程(a1)の適切な溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、トルエン、アセトニトリル、アセトン、水および前述の溶媒のいずれかの混合物から成る群から選ばれる処にある。最も好ましい態様は、工程(a1)の適切な溶媒が、エタノールである処にある。本発明のより好ましい態様は、工程(c1)の塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび重炭酸カリウムから成る群から選ばれる処にある。
【0008】
また、本発明は、一般式Iaのジアステレオマー化合物の一つが多い化合物IaとIbの混合物を、プロトン酸H{ここで、アニオンYは、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、燐酸塩、酸性燐酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモ酸塩(即ち、1,1´−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩))から成る群から選ばれる}で処理して一般式VIaのジアステレオマー化合物酸付加塩が非常に多い化合物VIaとVIbの混合物:
【化38】
Figure 0003564685
{ここで、nは、特定の酸HYと錯体を作る場合に化合物IaおよびIbの型の固有の特性により決定され、nは、1から2の整数である}を生成することを含む、一般式Iaの化合物が非常に多い一般式IaおよびIbの化合物の薬学的に許容することのできる塩の混合物の調製に関する。また、本発明の方法は、0から3分子の水が、一般式VIaおよびVIbの化合物の各分子と会合することのできる一般式VIaおよびVIbの化合物の水和物の調製に関し、この水和物は、一般式IaおよびIbの化合物を、プロトン酸で処理する工程で生成される。
【0009】
本発明のより好ましい態様は、用いるプロトン酸が塩酸であり、nが2である処にある。本発明の好ましい態様は、得られる化合物VIaおよびVIbの比率が、90:10以上である処にある。本発明のより好ましい態様は、得られる化合物VIaおよびVIbの比率が、98:2以上である処にある。
【0010】
また、本発明は、還元剤の存在下、一般式IIIの化合物:
【化39】
Figure 0003564685
と一般式IVの化合物:
【化40】
Figure 0003564685
とを反応させて一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物の混合物を得る工程を更に含む、一般式Iaの化合物の存在が非常に大きい一般式IaおよびIbの化合物の調製法に関する。
【0011】
本発明の好ましい態様は、還元剤が、水素化トリアセトキシ硼素ナトリウム、水素化シアノ硼素ナトリウムおよび水素化硼素ナトリウムから成る群から選ばれる処にある。本発明の更に好ましい態様は、還元剤が、水素化トリアセトキシ硼素ナトリウムである処にある。
【0012】
また、本発明は、酸の存在下、ヘキサメチレンテトラミンで一般式IIの化合物:
【化41】
Figure 0003564685
{ここで、R、RおよびRは、上記で定義した通りであり;mは、0、1または2である}をホルミル化して一般式IIIの化合物を生成する工程を更に含む、一般式Iaの化合物の存在が非常に大きい一般式IaおよびIbの化合物の調製法に関する。本発明の好ましい態様は、ホルミル化反応の酸が、トリフルオロ酢酸、グリセロ硼酸、酢酸または塩酸である処にある。最も好ましい酸は、トリフルオロ酢酸である。
【0013】
また、本発明は、一般式IIの化合物:
【化42】
Figure 0003564685
{ここで、R、RおよびRは、上記で定義した通りであり;mは、0、1または2である}を調製するに当たり、
(a2)フッ化物源の存在下、一般式VIIの化合物:
【化43】
Figure 0003564685
と一般式CFSiR の化合物{ここで、Rは、(C−C)アルキルまたはフェニルである}とを反応させて一般式VIIIの化合物:
【化44】
Figure 0003564685
を生成し、
(b2)塩基またはフッ化物源での処理を通じて工程(a2)の生成物からシリル保護基を除去して一般式IXの化合物:
【化45】
Figure 0003564685
を生成し、
(c2)塩基の存在下、工程(b2)の生成物のエステル基の加水分解により一般式Xの化合物:
【化46】
Figure 0003564685
を生成し、そして(d2)塩基ならびに塩化メタンスルホニル、無水メタンスルホン酸、塩化p−トルエンスルホニル、無水p−トルエンスルホン酸および無水トリフル酸から成る群から選ばれる活性化剤の存在下、工程(c2)の生成物上で環環化反応を実施する工程を含む方法により調製する、一般式Iaの化合物の存在が非常に大きい一般式IaおよびIbの化合物の調製法に関する。
【0014】
本発明の更に好ましい態様は、工程(a2)のフッ化物源が、フッ化セシウム、フッ化カリウムおよびフッ化アルキルアンモニウムから成る群から選ばれる処にある。最も好ましいフッ化アルキルアンモニウムは、フッ化テトラブチルアンモニウムである。本発明の最も好ましい態様は、工程(a2)のフッ化物源が、フッ化セシウムである処にある。工程(a2)にとって好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、トルエン、ジクロロメタン、ジクロロエタンおよびテトラヒドロフランである。工程(a2)にとって最も好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミドである。
【0015】
工程(b2)において、好ましい塩基は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムであり、好ましいフッ化物源は、フッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化セシウム、フッ化水素酸−ピリジン複合体およびフッ化水素酸である。最も好ましいフッ化物源は、フッ化テトラブチルアンモニウムである。工程(b2)にとって好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、アセトニトリル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジクロロメタンおよびトルエンである。工程(b2)にとって最も好ましい溶媒は、テトラヒドロフランである。
【0016】
工程(c2)における好ましい塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび重炭酸カリウムである。工程(c2)における好ましい塩基は、水酸化ナトリウムである。工程(c2)にとって好ましい溶媒は、水、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1,4−ジオキサン及びこれらの溶媒のいずれかの組み合わせである。工程(c2)にとって最も好ましい溶媒は、水とテトラヒドロフランの混合物である。
【0017】
工程(d2)において、最も好ましい活性化剤は、塩化メタンスルホニルである。工程(d2)にとって好ましい塩基は、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、2,6−ルチジン、ピリジン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸セシウムおよび炭酸カリウムである。工程(d2)にとって最も好ましい塩基は、トリエチルアミンである。工程(d2)にとって好ましい溶媒は、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、トルエン、ジイソプロピルエーテルおよびメチル−tert−ブチルエーテルである。工程(d2)にとって最も好ましい溶媒は、ジクロロメタンである。
【0018】
また、本発明は、一般式IIの化合物:
【化47】
Figure 0003564685
{ここで、R、RおよびRは、上記で定義した通りであり;mは、0、1または2である}を調製するに当たり、
(a3)酸の存在下、一般式XIの化合物:
【化48】
Figure 0003564685
と一般式ROHのアルコール{ここで、Rは、上記で定義した通りである}とを反応させて一般式XIIの化合物:
【化49】
Figure 0003564685
を生成し、
(b3)工程(a3)の生成物と一般式CFSiR の化合物{ここで、Rは、(C−C)アルキルまたはフェニルである}とを反応させて一般式XIIIの化合物:
【化50】
Figure 0003564685
を生成し、
(c3)工程(b3)の生成物とフッ化物源とを反応させて一般式XIVのラクトン化合物:
【化51】
Figure 0003564685
を得、
(d3)任意にルイス酸の存在下でもよいが、工程(c3)のラクトン生成物と還元剤とを反応させて一般式XVの化合物:
【化52】
Figure 0003564685
を得、そして(e3)任意にルイス酸の存在下でもよいが工程(d3)の生成物と還元剤とを反応させて一般式IIの化合物を得る工程を含む方法により調製する、一般式Iaの化合物の存在が非常に大きい一般式IaおよびIbの化合物の調製法に関する。
【0019】
本発明の別の好ましい態様は、工程(a3)の酸が、硫酸、塩酸、臭化水素酸、トリフルオロ酢酸およびメタンスルホン酸から成る群から選ばれる処にある。工程(a3)にとって最も好ましい酸は、硫酸である。
【0020】
工程(b3)において、好ましいフッ化物源は、フッ化セシウム、フッ化カリウムおよびフッ化テトラブチルアンモニウムのようなフッ化アルキルアンモニウムである。最も好ましいフッ化物源は、フッ化セシウムである。工程(b3)にとって好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタンおよびテトラヒドロフランである。工程(b3)にとって最も好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミドである。
【0021】
工程(c3)にとって好ましいフッ化物源は、フッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化セシウム、フッ化水素酸−ピリジン複合体およびフッ化水素酸である。工程(c3)にとって最も好ましいフッ化物源は、フッ化テトラブチルアンモニウムである。工程(c3)にとって好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、アセトニトリル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジクロロメタンおよびトルエンである。工程(c3)にとって最も好ましい溶媒は、テトラヒドロフランである。
【0022】
工程(d3)にとって好ましい還元剤は、水素化硼素ナトリウム、ボラン テトラヒドロフラン複合体、ボラン ジメチルスルフィド複合体、ジボラン、水素化硼素リチウム、水素化硼素カルシウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、L−セレクトライド(selectride)およびK−セレクトライドである。最も好ましい還元剤は、水素化硼素ナトリウムである。工程(d3)にとって好ましいルイス酸は、三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体である。工程(d3)にとって好ましい溶媒は、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテルおよびジメトキシエタンである。工程(d3)にとって最も好ましい溶媒は、テトラヒドロフランである。
【0023】
工程(e3)にとって好ましい還元剤は、ルイス酸例えば三フッ化硼素エーテル化物またはトリフルオロ酢酸、好ましくはトリフルオロ酢酸の存在下のトリエチルシランまたはトリフェニルシランである。工程(e3)にとって好ましい溶媒は、ジクロロメタン、ジクロロエタンおよびクロロホルムである。工程(e3)にとって最も好ましい溶媒は、ジクロロメタンである。
【0024】
別の好ましい態様は、工程(e3)において、任意に常圧より高い圧力下でもよいが、水素雰囲気下で、メタノール、エタノールまたはイソプロパノールのような溶媒、好ましくはエタノール中で、白金、酸化白金、または水酸化パラジウムのような触媒、好ましくは白金で一般式XIVの化合物を処理する処にある。
【0025】
また、本発明は、
(a4)酸の存在下、一般式IIIの化合物と一般式XVIのヒドラゾン:
【化53】
Figure 0003564685
との反応を通じてヒドラゾンを形成して一般式XVIIの化合物:
【化54】
Figure 0003564685
を得、そして(b4)塩化銅(II)、沃化銅(II)、酢酸銅(II)、硫酸銅、硫酸、酢酸および塩酸から成る群から選ばれる試薬での処理を通じて工程(a4)の生成物を加水分解する工程を含む方法により一般式IIIの化合物:
【化55】
Figure 0003564685
を精製する、一般式Iaの化合物の存在が非常に大きい一般式IaおよびIbの化合物の調製法に関する。
【0026】
工程(a4)にとって好ましい酸としては、酢酸、硫酸、塩酸、メタンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸が挙げられる。工程(a4)にとって最も好ましい酸は、酢酸である。工程(a4)にとって好ましい溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、水および前述の溶媒のいずれかの混合物である。工程(a4)にとって最も好ましい溶媒は、メタノールと水の混合物である。
【0027】
工程(b4)にとってより好ましい試薬は、塩化銅(II)である。工程(b4)にとって好ましい溶媒は、tert−ブチルアルコール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、水および前述の溶媒のいずれかの混合物である。工程(b4)にとって最も好ましい溶媒は、tert−ブチルアルコールと水の混合物である。
【0028】
更に、一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物の混合物または薬学的に許容することのできるそれらの塩の医薬組成物の調製法が、本発明により包含される。このような医薬組成物の調製法は、薬学的に許容することのできる担体または希釈剤への一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物の混合物または薬学的に許容することのできるそれらの塩の添加を含む。
【0029】
また、本発明は、それらに限定される訳ではないが一般式VII、IX、XIII、XIV、XVおよびXVIIの化合物並びにそれらの塩を含む、本発明の方法に用いる新規な中間体に関する。
【0030】
ここで用いる場合、゛アルキル゛とは、特に断らない限り、直鎖、分枝鎖もしくは環式部分又はその組み合わせを有する飽和した一価の炭化水素基を含む。
【0031】
ここで用いる場合、゛置換されたフェニル゛とは、特に断らない限り、一個以上、好ましくは1個または2個の、ハロゲン、ヒドロキシ、(C−C)アルキルまたは(C−C)アルコキシのような置換基により置換されたフェニルを意味する。
【0032】
ここで用いる場合、゛ハロ゛または゛ハロゲン゛とは、特に断らない限り、フッ素、塩素、臭素または沃素を意味する。
【0033】
ここで用いる場合、゛好適な溶媒゛または゛適切な溶媒゛とは、特に断らない限り、特定の指示された物質、化合物または試薬を溶解して分子またはイオン水準でその物質または化合物の均一に分散した混合物を作るのに役立つ媒体を意味する。
【0034】
本発明の方法の化合物の酸付加塩を調製するのに用いる゛プロトン酸゛とは、非毒性の酸付加塩、即ち、薬学的に許容することのできるアニオンを含有する塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、燐酸塩、酸性燐酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモ酸塩(即ち、1,1´−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩)を形成するものである。
【0035】
ここで用いる場合、゛多い又は大きい゛とは、特に断らない限り、混合物における一方の特定の化合物または異性体の他方の成分に対する比率が1:1より大きく顕著であることを意味する。ここで用いる場合、゛非常に多い又は大きい゛とは、特に断らない限り、混合物における一方の特定の化合物または異性体の他方の成分に対する比率が少なくとも90:10で顕著であることを意味する。特に断らない限り、本発明は、本明細書で述べたいずれかの化合物の全ての光学異性体、互変異性体および立体異性体に関係する。
【0036】
ここで、用いる場合、゛薬学的に許容することのできる塩゛とは、特に断らない限り、ここで定義した通りのプロトン酸の酸付加塩または酸付加塩の水和物を指す。
【0037】
一般式Iaの化合物が非常に多い一般式IaおよびIbのピペリジニルアミノメチルトリフルオロメチル環式エーテル化合物のジアステレオマー混合物は、下記の反応模式図1に示した新規な方法により調製することができる。ピペリジニルアミノメチルトリフルオロメチル環式エーテル化合物の調製に重要な中間体一般式IIの化合物の新規な調製法は、下記の模式図2および3に従って実施することができる。模式図1の方法の重要な中間体を精製する新規な方法を、模式図4に示す。特に断らない限り、可変因子R、R、R、R、mおよびnは、上述の通りである。
【0038】
模式図1の工程1は、ホルミル化である。一般式IIの化合物を、トリフルオロ酢酸、グリセロ硼酸、酢酸または塩酸のような酸、好ましくはトリフルオロ酢酸の存在下、任意に、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ヘプタンまたはニトロメタンのような溶媒中でもよいが、好ましくは溶媒無しで、0から100℃の温度で、好ましくは70℃で、10分から24時間の間、好ましくは3時間、ヘキサメチレンテトラミンで処理し、続いて水の添加により一般式IIIの化合物を得る。この時点で、工程2を続行する前に、一般式IIIの化合物を、下記の模式図4に示したような本発明の方法に従って精製することができる。
【0039】
模式図1の工程2は、還元カップリングである。一般式IIIのアルデヒドを、水素化トリアセトキシ硼素ナトリウム、水素化シアノ硼素ナトリウム、または水素化硼素ナトリウムのような還元剤、好ましくは水素化トリアセトキシ硼素ナトリウムの存在下、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸、ジイソプロピルエーテル、またはメチル−tert−ブチルエーテルのような溶媒、好ましくはジクロロメタン中で、−20から60℃の温度で、好ましくは0℃で、30分から24時間の間、好ましくは3時間、一般式IVのアミンまたはその塩で処理して一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物の混合物を得る。
【化56】
Figure 0003564685
【0040】
模式図1の工程3は、塩形成である。化合物IaとIbの混合物を、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、トルエン、アセトニトリル、アセトン、水または前述の溶媒の混合物のような溶媒、好ましくはエタノール中で、−20から70℃の温度で、好ましくは室温で、30分から48時間の間、好ましくは18時間、(S)−(+)−マンデル酸、D−(−)−酒石酸、ジ−p−トルオイル−D−酒石酸、((1R)−エンド,アンチ)−(+)−3−ブロモカンファー−8−スルホン酸、キナ酸、酢酸および臭化水素酸のような一般式HXの酸、好ましくは(S)−(+)−マンデル酸で処理して一般式Vbの化合物が多い一般式Vaの化合物と一般式Vbの化合物の混合物を得る。工程3は、一般式Vbの化合物に対する一般式Vaの化合物の比率が70:30より大きく、概ね80:20以上である一般式Vaの化合物と一般式Vbの化合物の混合物の単離を可能にする。
【0041】
模式図1の工程4は、酸付加塩の形成である。化合物Vaが非常に多い一般式Vaの化合物と一般式Vbの化合物の混合物を、トルエン、ジイソプロピルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、酢酸エチル、またはジクロロメタンのような共溶媒、好ましくはジイソプロピルエーテルの存在下、水中で、0から40℃の温度で、好ましくは室温で、10分から48時間の間、好ましくは18時間、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは重炭酸カリウムのような塩基で処理して一般式Iaの化合物が多い一般式Iaの化合物と一般式Ibの化合物の混合物を得る。工程4のこの部分から得られる化合物Ibに対するIaの比率は、70:30以上であるが、通常は80:20以上である。この混合物を、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、水または前述の溶媒の混合物のような溶媒、好ましくはメタノールと水の混合物中で、0から60℃の温度で、好ましくは室温で、1時間から48時間の間、好ましくは18時間、上記で定義した通りのプロトン酸HY、好ましくは塩酸で処理して一般式VIaの化合物が非常に多い一般式VIaの化合物と一般式VIbの化合物の混合物を得る{ここで、nは、上記で定義した通りである}。工程4は、一般式VIbの化合物に対する一般式VIaの化合物の比率が90:10より大きく、98:2に近いかそれ以上であってもよい一般式VIaの化合物と一般式VIbの化合物の混合物の単離を可能にする。必要であれば、より高い比率を得られるように工程4を繰り返しても良い。
【化57】
Figure 0003564685
【0042】
模式図2の工程1は、公知の手法(スターンバーグE.D.(Sternberg E.D.);ボルハードK.P.C.(Vollhardt K.P.C.) J. Org. Chem. 1984, 49, 1574−1583)と類似した方法でアルコールの保護を続行するアレーンのアシル化である。一般式XVIIIのアレーンを、三臭化アルミニウム、三塩化アルミニウム、四塩化錫、四塩化チタン、またはポリ燐酸のような酸、好ましくは三臭化アルミニウムの存在下、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ニトロメタン、ニトロベンゼン、二硫化炭素、またはクロロベンゼンのような溶媒、好ましくはジクロロメタン中で、−20℃から125℃の温度で、好ましくは0から20℃で、10分から10時間の間、好ましくは約1時間、一般式R(C=O)−X´のアシル化剤{ここで、Rは、上記で定義した通りであり、X´は、ハロ、R(C=O)−O−、または当業者等により認められるアシル化剤内の他の適切な基である}で処理して一般式VIIの化合物を得る。
【0043】
模式図2の工程2は、公知の方法(プラカシュG.K.S.(Prakash G.K.S);クリシュナマルティR.(Krishnamurti R.);オラーG.A.(Olah G.A.) J. Am. Chem. Soc. 1989, 111, 393−395)の変法を用いたケトンへのトリフルオロメチル基の付加である。一般式VIIのケトンを、フッ化セシウム、フッ化カリウム、またはフッ化アルキルアンモニウム例えばフッ化テトラブチルアンモニウムのようなフッ化物源、好ましくはフッ化セシウムの存在下、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、トルエン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、またはテトラヒドロフランのような溶媒、好ましくはジメチルホルムアミドの存在下、−78℃から50℃の温度で、好ましくは室温で、10分から18時間の間、好ましくは45分間、一般式CFSiR の化合物{ここで、Rは、上記で定義した通りである}で処理して一般式VIIIの化合物を得る。
【0044】
模式図2の工程3は、アルコールの脱保護である。一般式VIIIの化合物を、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、アセトニトリル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジクロロメタンまたはトルエンのような溶媒、好ましくはテトラヒドロフラン中で、−40から60℃の温度で、好ましくは室温で、5分から5時間の間、好ましくは1時間、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、またはフッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化セシウム、フッ化水素酸−ピリジン複合体もしくはフッ化水素酸のようなフッ化物源、好ましくはフッ化テトラブチルアンモニウムのような試薬で処理して一般式IXの化合物を得る。
【0045】
模式図2の工程4は、エステルの加水分解である。一般式IXの化合物を、水、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1,4−ジオキサンまたは上記溶媒の組み合わせのような溶媒、好ましくは水とテトラヒドロフランの混合物中で、0から75℃の温度で、好ましくは室温で、1から48時間の間、好ましくは12時間、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウムのような試薬、好ましくは水酸化ナトリウムで処理して一般式Xの化合物を得る。
【0046】
模式図2の工程5は、環化である。一般式Xの化合物を、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、トルエン、ジイソプロピルエーテルまたはメチル−tert−ブチルエーテルのような溶媒、好ましくはジクロロメタン中で、−40から75℃の温度で、好ましくは0℃から室温で、1から48時間の間、好ましくは12時間、塩化メタンスルホニル、無水メタンスルホン酸、塩化p−トルエンスルホニル、無水p−トルエンスルホン酸、または無水トリフル酸のような活性化剤、好ましくは塩化メタンスルホニルおよび、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、2,6−ルチジン、ピリジン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸セシウムまたは炭酸カリウムのような塩基、好ましくはトリエチルアミンで処理して一般式IIの化合物を得る。
【0047】
模式図3の工程1は、アレーンのアシル化である。一般式XIXのアレーンを、三臭化アルミニウム、三塩化アルミニウム、四塩化錫、四塩化チタン、またはポリ燐酸のような酸、好ましくは三臭化アルミニウムの存在下、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ニトロメタン、ニトロベンゼン、二硫化炭素、またはクロロベンゼンのような溶媒、好ましくはジクロロメタン中で、−20℃から125℃の温度で、好ましくは0から20℃で、10分から10時間の間、好ましくは約1時間、一般式R(C=O)−X´のアシル化剤{ここで、Rは、上記で定義した通りであり、X´は、ハロ、R(C=O)−O−、または当業者等により認められるアシル化剤内の他の適切な基である}で処理して一般式XIの化合物を得る。
【0048】
模式図3の工程2は、エステル化である。一般式XIのカルボン酸を、硫酸、塩酸、臭化水素酸、トリフルオロ酢酸またはメタンスルホン酸のような酸、好ましくは硫酸の存在下、0から100℃の温度で、好ましくは室温で、10分から48時間の間、好ましくは16時間、一般式ROHのアルコール{ここで、Rは、上記で定義している}で処理して一般式XIIの化合物を得る。
【化58】
Figure 0003564685
【0049】
模式図3の工程3は、公知の方法(プラカシュG.K.S.;クリシュナマルティR.;オラーG.A. J. Am. Chem. Soc. 1989, 111, 393−395)の変法を用いたケトンへのトリフルオロメチル基の付加である。一般式XIIのケトンを、フッ化セシウム、フッ化カリウム、またはフッ化アルキルアンモニウム例えばフッ化テトラブチルアンモニウムのようなフッ化物源、好ましくはフッ化セシウムの存在下、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、またはテトラヒドロフランのような溶媒、好ましくはジメチルホルムアミドの存在下、−78℃から50℃の温度で、好ましくは0℃で、10分から18時間の間、好ましくは7時間、一般式CFSiR の化合物{ここで、Rは、上記で定義した通りである}で処理して一般式XIIIの化合物を得る。
【0050】
模式図3の工程4は、ラクトン化である。一般式XIIIの化合物を、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、アセトニトリル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジクロロメタンまたはトルエンのような溶媒、好ましくはテトラヒドロフラン中で、−40から60℃の温度で、好ましくは室温で、5分から5時間の間、好ましくは1時間、フッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化セシウム、フッ化水素酸−ピリジン複合体またはフッ化水素酸のようなフッ化物源、好ましくはフッ化テトラブチルアンモニウムで処理して一般式XIVの化合物を得る。
【0051】
模式図3の工程5は、ラクトンの還元である。一般式XIVの化合物を、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテルまたはジメトキシエタンのような溶媒、好ましくはテトラヒドロフラン中で、−78から60℃の温度で、好ましくは0℃から室温で、30分から48時間の間、好ましくは16時間、任意に三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体のようなルイス酸の存在下でもよいが、水素化硼素ナトリウム、ボラン テトラヒドロフラン複合体、ボラン ジメチルスルフィド複合体、ジボラン、水素化硼素リチウム、水素化硼素カルシウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、L−セレクトライドまたはK−セレクトライドのような還元剤で、好ましくは三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体の存在下の水素化硼素ナトリウムで処理して一般式XVの化合物を得る。
【0052】
模式図3の工程6は、還元である。一般式XVの化合物を、ジクロロメタン、ジクロロエタンまたはクロロホルムのような溶媒、好ましくはジクロロメタン中で、−78から60℃の温度で、好ましくは室温で、5分から5時間の間、好ましくは2時間、ルイス酸例えば三フッ化硼素エーテル化物またはトリフルオロ酢酸、好ましくはトリフルオロ酢酸の存在下、トリエチルシランまたはトリフェニルシランのような還元剤で処理して一般式IIの化合物を得る。あるいは、一般式XVの化合物を、任意に圧力下でもよいが、水素雰囲気下で、室温から100℃の温度で、好ましくは室温で、1から48時間の間、好ましくは5時間、メタノール、エタノールまたはイソプロパノールのような溶媒、好ましくはエタノール中で、白金、酸化白金、または水酸化パラジウムのような触媒である還元剤、好ましくは白金で処理して一般式IIの化合物を得る。
【化59】
Figure 0003564685
【0053】
あるいは、一般式IIIの化合物は、誘導により精製することができる。模式図4の工程1は、ヒドラゾンの形成である。一般式IIIの化合物を、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、水または前述の溶媒のいずれかの混合物のような溶媒、好ましくはメタノールと水の混合物中で、0から110℃の温度で、好ましくは還流で、30分から10時間の間、好ましくは90分間、酢酸、硫酸、塩酸、メタンスルホン酸またはp−トルエンスルホン酸のような酸、好ましくは酢酸と共に一般式XVIのヒドラゾンで処理して一般式XVIIの化合物を得る。
【0054】
模式図4の工程2は、ヒドラゾンの加水分解である。一般式XVIIの化合物を、tert−ブチルアルコール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、水または前述の溶媒のいずれかの混合物のような溶媒、好ましくはtert−ブチルアルコールと水の混合物中で、0から110℃の温度で、好ましくは70℃で、30分から10時間の間、好ましくは2.5時間、塩化銅(II)、沃化銅(II)、酢酸銅(II)、硫酸銅、硫酸、酢酸または塩酸のような試薬、好ましくは塩化銅(II)で処理して一般式IIIの化合物を得る。
【0055】
前述の実験的部分で特に説明していない本発明の他の化合物の調製は、当業者等に明白である上述の反応の組み合わせを用いて成し遂げることができる。
【0056】
上記の模式図1−4で考察または具体的に説明した各反応において、圧力は、特に断らない限り、重要ではない。約0.9気圧から約2気圧の圧力は、通常、許容することができ、常圧、即ち、約1気圧が、便宜上好ましい。
【0057】
上述の本発明の中間化合物は、キラル中心を有してもよく、従って、異なる鏡像異性およびジアステレオマー形態で存在することができることから、本発明は、これらの中間化合物のこのような全ての光学および立体異性体、並びにそれらの混合物に関する。
【0058】
また、本発明は、1個以上の原子が、普通に天然に見られる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子によりその中で置換されているという事実を除いては一般式IaもしくはIbまたは薬学的に許容することのできるそれらの塩で述べたものと同一である同位体標識した化合物に関する。本発明の化合物内に包含することのできる同位体の例としては、それぞれ、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clのような水素、炭素、窒素、酸素、燐、フッ素および塩素の同位体が挙げられる。
【0059】
前述の同位体および/または他の原子の他の同位体を有する本発明の化合物、そのプロドラッグ、及びこの化合物またはこのプロドラッグの薬学的に許容することのできる塩は、本発明の範囲内にある。本発明の特定の同位体標識をした化合物、例えば、Hおよび14Cのような放射性同位体を含むものは、例えば、薬物および/または基質組織分布測定に有用である。トリチウム化、即ち、Hおよび炭素−14、即ち14C同位体は、調製の容易さおよび検出能力故に特に好ましい。更に、ジュウテリウム、即ちHのようなより重い同位体での置換は、より大きい代謝安定性に起因する特定の治療上の有利性、例えば、増加したインビボ半減期または減少した必要量を得ることができ、従って、ある状況では好ましいかもしれない。
【0060】
同位体標識した本発明の一般式IaおよびIbの化合物及びそのプロドラッグは、通常、同位体標識していない試薬を容易に入手可能な同位体標識をした試薬に代えることにより、本明細書で示した手法を実施することにより調製することができる。
【0061】
一般式IaおよびIbの化合物に関する活性、活性を試験する方法、用量、剤形、投与方法および背景情報は、1999年5月27日に公開された国際特許出願番号WO 99/25714に明らかにされている。本発明の方法により調製したピペリジニルアミノメチルトリフルオロメチル環式エーテル化合物は、顕著なサブスタンスP受容体結合活性を示し、このサブスタンスP活性の過剰の存在により特徴付けられる種々の臨床症状の治療に価値がある。このような症状としては、哺乳類、特にヒトにおける心血管疾患、アレルギー疾患、脈管形成、胃腸疾患、中枢神経系疾患、炎症性疾患、嘔吐、尿失禁、疼痛、偏頭痛、日焼け、ならびにヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)によって引き起こされる疾患、障害および症状が挙げられる。嘔吐の治療には、これらの化合物は、好ましくは5−HTアンタゴニストと組み合わせて用いることができる。
【0062】
【発明の実施の形態】
一般式IaおよびIbの活性なピペリジニルアミノメチルトリフルオロメチル環式エーテル化合物はは、経口、非経口(例えば、静脈、筋肉内または皮下により)、または局所経路のいずれかを通じて哺乳類に投与することができる。これらの化合物は、単独でまたは薬学的に許容することのできる担体もしくは希釈剤と組み合わせて、上記で指示したいずれの経路によっても投与することができ、1回または複数回量で実施することができる。本発明の方法により調製した化合物は、種々の異なる剤形、例えば、錠剤、カプセル剤、トローチ剤(lozenges)、トローチ剤(trochees)、ハードキャンディー剤、散剤、スプレー剤、クリーム剤、軟膏剤(salves)、坐剤、ゼリー剤、ゲル剤、パスタ剤、ローション剤、軟膏剤(ointments)、水性懸濁剤、注射用液剤、エリキシル剤、シロップ剤等の形態で種々の薬学的に許容することのできる不活性な担体と組み合わせて投与することができる。
【0063】
【一般的実施例手順】
以下の実施例により、本発明を具体的に説明する。しかしながら、本発明が、これらの実施例の特定の細部に限定されるものではないことは、当然のことである。
【実施例】
【0064】
実施例1
【化60】
Figure 0003564685
酢酸2−(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−エチルエステル
この化合物を、公知の手法スターンバーグE.D.;ボルハードK.P.C. J. Org. Chem. 1984, 49, 1574−1583の変法により調製した。0℃でジクロロメタン(70mL)中の三臭化アルミニウム(43.8g、164ミリモル)の溶液に、臭化アセチル(14.6mL、197ミリモル)を徐々に加えた。反応混合液を15℃に温め、ジクロロメタン(20.0mL)中の2−(3−メトキシ−フェニル)−エタノール(10.0g、65.7ミリモル)を45分にわたって加えた。反応混合液を1時間攪拌し、次いで、氷(100mL)上に注いだ、混合物に、1Nの水性塩酸(100mL)を加えた。有機層を分離し、水層をジクロロメタン(100mL)で抽出した。合わせた有機抽出液を、1Nの水性水酸化ナトリウム(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、セライトを介して濾過し、濃縮して酢酸2−(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−エチルエステルを油状物質(14.8g、95%)として得た。H NMR (300 MHz, CDCl)δ 2.05 (s, 3), 2.59 (s, 3), 3.29 (t, 2, J = 6.9), 3.89 (s, 3), 4.33 (t, 2, J = 6.9), 6.81 (d, 1, J = 2.5), 8.85 (dd, 1, J = 8.6, 2.6), 7.82 (d, 1, J = 8.6). 13C NMR (75 MHz, CDCl) δ 22.28, 30.37, 35.36, 56.63, 66.11, 101.21, 112.63, 119.17, 131.00, 134.23, 142.90, 163.24, 172.32. IR 1737, 1674, 1604, 1567, 1358, 1239, 1037 cm−1. C1316から算定した理論値: C, 66.09; H, 6.83. 測定値: C, 65.71; H, 7.21.
【0065】
実施例2
【化61】
Figure 0003564685
酢酸2−[5−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−1−トリメチルシラニルオキシ−エチル)−フェニル]−エチルエステル
0℃でジメチルホルムアミド(75mL)中の酢酸2−(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−エチルエステル(12.5g、52.9ミリモル)およびフッ化セシウム(0.964g、6.35ミリモル)の溶液に、トリフルオロメチルトリメチルシラン(10.2mL、69.0ミリモル)を徐々に加えた。反応混合液を45分攪拌した後、GS/MSおよびHPLC分析は、出発物質を示さなかった。確認目的のため、反応混合液を、水に注ぎ入れ、メチルtert−ブチルエーテル(100mL)で抽出した。有機層を水(2x75mL)および食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して酢酸2−[5−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−1−トリメチルシラニルオキシ−エチル)−フェニル]−エチルエステルを粗製油状物質として得た。H NMR (300 MHz, CDCl)δ 0.19 (s, 9), 1.93 (s, 3), 2.10 (s, 3), 3.23 ? 3.33 (m, 1), 3.42 ? 3.52 (m, 1), 3.83 (s, 3), 4.26 ? 4.32 (m, 2), 6.77 (dd, 1, J = 8.9, 2.8), 6.86 (d, 1, J = 2.9), 7.32 (d, 1, J = 8.9). 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 2.03, 21.03, 24.64, 32.86, 55.11, 65.54, 78.90 (q, J = 30.3), 111.26, 117.44, 125.70 (q, J = 287), 129.56, 129.79, 139.77, 159.17, 171.09. IR 2961, 1741, 1610, 1383, 1286, 1255, 1165, 1140, 1039, 864, 846 cm−1. C1725Siから算定した理論値: C, 53.95; H, 6.66. 測定値: C, 53.72; H, 6.53.
【0066】
実施例3
【化62】
Figure 0003564685
酢酸2−[5−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチルエステル
酢酸2−[5−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−1−トリメチルシラニルオキシ−エチル)−フェニル]−エチルエステルの溶液を含有する実施例2で述べた粗製反応混合液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン中の1.0M溶液52.9mL、52.9ミリモル)を加えた。反応混合液を1時間攪拌した後、GC/MSおよびHPLC分析は、出発物質を示さなかった。確認目的のため、反応混合液を、水に注ぎ入れ、メチルtert−ブチルエーテル(75mL)で抽出した。有機層を水(75mL)および食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して粗製油状物質を得た。H NMR (400 MHz, CDCl)δ 1.82 (s, 3), 2.01 (s, 3), 2.98 ? 3.06 (m 2), 3.55 (dt, 1, J = 13.7, 6.8), 3.79 (s, 3), 4.27 ? 4.34 (m, 2), 6.73 ? 6.77 (m, 2), 7.28 (d, 1, J = 8.5). 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 20.92, 25.50, 34.16, 55.10, 66.49, 76.67 (q, J = 30.3), 111.55, 118.25, 126.02 (q, J = 286), 128.67, 129.56, 139.70, 159.20, 171.32. IR 3453, 1720, 1610, 1249, 1161, 1134, 1038 cm−1. C1417から算定した理論値: C, 54.90; H, 5.59. 測定値: C, 55.03; H, 5.85.
【0067】
実施例4
【化63】
Figure 0003564685
1,1,1−トリフルオロ−2−[2−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−メトキシ−フェニル]−プロパン−2−オール
酢酸2−[5−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチルエステルを含有する実施例3で述べた粗製反応混合液に、1Nの水性水酸化ナトリウム(75.0mL、75ミリモル)を加えた。反応混合液を室温に温め、12時間攪拌した。反応混合液を、水(75mL)に注ぎ入れ、メチルtert−ブチルエーテル(150mL)で抽出した。有機層を水(75mL)および食塩水(75mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、油状物質に濃縮した。粗製油状物質にヘキサン類(20mL)およびメチルtert−ブチルエーテル(4mL)を加えた処、固形物が沈殿した。混合物を30分間攪拌し、濾過して1,1,1−トリフルオロ−2−[2−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−メトキシ−フェニル]−プロパン−2−オール(7.3g、酢酸2−(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−エチルエステルからの全体の収率52%)を得た。 融点110−111℃. H NMR (300 MHz, CDCl)δ 1.83 (s, 3), 2.91 (dt, 1, J = 13.7, 3.9), 3.76 (ddd, 1, J = 13.7, 9.3, 4.4), 3.85 (s, 3), 3.85 ? 3.93 (m, 1), 4.08 (dt, 1, J = 9.3, 3.7), 6.80 ? 6.83 (m, 2), 7.38 (d, 1, J = 8.4). 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 26.01, 36.12, 55.19, 64.13, 76.52 (q, J = 28.9), 111.47, 117.43, 125.99 (q, J = 287), 129.69, 129.94, 140.86, 159.55. IR 3395, 3162, 1610, 1513, 1467, 1248, 1157, 1087, 1046 cm−1. C1215から算定した理論値: C, 54.54; H, 5.72. 測定値: C, 54.65; H, 5.70.
【0068】
実施例5
【化64】
Figure 0003564685
6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン
ジクロロメタン(30mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−[2−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−メトキシ−フェニル]−プロパン−2−オール(5.00g、18.9ミリモル)の溶液に、トリエチルアミン(9.20mL、66.3ミリモル)を加えた。溶液を0℃に冷却し、塩化メタンスルホニル(1.61mL、20.8ミリモル)を滴下した。反応混合液を室温に温め、12時間攪拌した。メタンスルホン酸2−[5−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−フェニル]−エチルエステルの生成は、迅速であり、その消失を、HPLC(保持時間=4.5分、ゾルバックス(Zorbax)Rx−C6カラム4.6X150mm、40℃、50%CHCN/50%(0.2%EtN、0.1%HPO水性pH=3.2バッファー)、1mL/分)により監視した。反応の最後に、混合液を1Nの水性塩酸(30mL)に注ぎ入れ、ジクロロメタン(20mL)で抽出した。有機抽出液を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマンを油状物質(3.40g、73%)として得た。H NMR (300 MHz, CDCl)δ 1.69 (s, 3), 2.85 ? 2.90 (m, 2), 3.85 (s, 3), 3.90 ? 3.98 (m, 1), 4.14 ? 4.21 (m, 1), 6.72 (d, 1, J = 2.6), 6.85 (dd, 1, J = 8.7, 2.6), 7.31 (d, 1, J = 8.7). 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 23.25, 29.42, 55.19, 61.37, 76.10 (q, J = 27.4), 112.84, 113.43, 124.85, 125.96 (q, J = 289), 127.86, 136.49, 158.98. IR 2946, 2839, 1738, 1611, 1505, 1162, 1137, 1101 cm−1. C1213から算定した理論値: C, 58.54; H, 5.32. 測定値: C, 58.27; H, 5.35.
【0069】
実施例6
【化65】
Figure 0003564685
(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−酢酸
0℃で、ジクロロメタン(90mL)中の三臭化アルミニウム(57.6g、216ミリモル)の溶液に、塩化アセチル(11.5mL、162ミリモル)を徐々に加えた。反応混合液に、ジクロロメタン(20.0mL)中の(3−メトキシ−フェニル)−酢酸(17.9g、108ミリモル)を加えた。反応混合液を1時間攪拌し、次いで、氷(100mL)上に注いだ。有機層を分離し、1Nの水性水酸化ナトリウムを加えた(100mL)。二相混合液を90分間激しく攪拌し、層を分離した。有機層を捨て、pHが1に達するまで濃塩酸を水層に加えた。固形物が沈殿したので濾過し、風乾して(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−酢酸(16.8g、75%)を得た。融点153−155℃.H NMR (300 MHz, CDCl)δ 2.68 (s, 3), 3.91 (s, 3), 3.92 (s, 2), 6.92 ? 6.95 (m, 2), 7.88 (d, 1, J = 9.5). 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 28.33, 41.43, 55.46, 112.54, 118.26, 129.17, 133.08, 136.94, 162.65, 174.80, 200.96. IR 3435, 1704, 1663, 1609, 1568, 1258 cm−1. C1112から算定した理論値: C, 63.45; H, 5.81. 測定値: C, 63.35; H, 5.46.
【0070】
実施例7
【化66】
Figure 0003564685
(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−酢酸メチルエステル
メタノール(50mL)中の(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−酢酸(5.00g、24.0ミリモル)の溶液に、濃硫酸(1.0mL)を加えた。反応混合液を室温で16時間攪拌した後、それを低容量に濃縮した。ジクロロメタン(50mL)を加え、溶液を1Nの水酸化ナトリウム(50mL)で洗浄した。層を分離し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、油状物質に濃縮し、静置により固化して(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−酢酸メチルエステル(4.70g、88%)を得た。融点74−76℃.H NMR (300 MHz, CDCl)δ 2.58 (s, 3), 3.74 (s, 3), 3.89 (s, 3), 3.95 (s, 2), 6.78 (d, 1, J = 2.6), 6.89 (dd, 1, J = 8.7, 2.6), 7.89 (d, 1, J = 8.6). 13C NMR (75 MHz, CDCl) δ 29.65, 42.35, 53.11, 56.69, 113.17, 120.00, 130.52, 134.39, 138.90, 163.54, 173.23, 200.35. IR 1739, 1665, 1605, 1568, 1321, 1247, 1165 cm−1. C1214から算定した理論値: C, 65.85; H, 6.35. 測定値: C, 64.87; H, 6.44.
【0071】
実施例8
【化67】
Figure 0003564685
[5−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−1−トリメチルシラニルオキシ−エチル)−フェニル]−酢酸メチルエステル
0℃でジメチルホルムアミド(12mL)中の(2−アセチル−5−メトキシ−フェニル)−酢酸メチルエステル(2.00g、9.00ミリモル)およびフッ化セシウム(96.0g、0.632ミリモル)の溶液に、トリフルオロメチルトリメチルシラン(1.73mL、11.7ミリモル)を徐々に加えた。反応混合液を0℃で7時間攪拌した。確認目的のため、反応混合液を、水に注ぎ入れ、メチルtert−ブチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を水(2x75mL)および食塩水(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して[5−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−1−トリメチルシラニルオキシ−エチル)−フェニル]−酢酸メチルエステルを油状物質として得た。H NMR (400 MHz, CDCl)δ 0.11 (s, 9), 1.89 (s, 2), 3.68 (s, 3), 3.77 (s, 3), 3.98 (d, 1, J = 17.2), 4.28 (d, 1, J = 17.0), 6.74 ? 6.77 (m, 2), 7.29 (d, 1, J = 9.1). 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 1.87, 24.25, 39.32, 51.75, 55.12, 78.67 (q, J = 30.3), 111.97, 118.30, 125.70 (q, J = 286), 129.50, 129.57, 136.10, 159.17, 172.81. IR 2956, 1745, 1611, 1577, 1467, 1436, 1290, 1256, 1166, 1092, 989, 863, 847 cm−1. C1623Siから算定した理論値: C, 52.73; H, 6.36. 測定値: C, 52.84; H, 6.36.
【0072】
実施例9
【化68】
Figure 0003564685
6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−3−オン[5−メトキシ−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−1−トリメチルシラニルオキシ−エチル)−フェニル]−酢酸メチルエステルの溶液を含有する実施例8で述べた粗製反応混合液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン中の1.0M溶液9.00mL、9.00ミリモル)を加えた。反応混合液を1時間攪拌した後、それを、水(50mL)に注ぎ入れ、メチルtert−ブチルエーテル(50mL)で抽出した。有機層を水(50mL)および食塩水(30mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−3−オンを油状物質(1.26g、54%)として得た。H NMR (400 MHz, CDCl)δ 1.89 (s, 3), 3.71 (d, 1, J = 20.6), 3.79 (s, 3), 3.89 (d, 20.8), 6.65 (d, 1, J = 1.5), 6.85 ? 6.89 (m, 1), 7.29 (d, 1, J = 8.7). 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 21.45, 34.32, 55.33, 83.01 (q, J = 30.3), 112.21, 113.88, 120.57, 124.68 (q, J = 285.7), 127.73, 132.18, 160.75, 167.45. IR 1765, 1614, 1509, 1322, 1301, 1274, 1259, 1183, 1101, 997, 813 cm−1. C1211から算定した理論値: C, 55.39; H, 4.26. 測定値: C, 55.03; H, 4.54.
【0073】
実施例10
【化69】
Figure 0003564685
6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−3−オール
0℃でテトラヒドロフラン(30mL)中の6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−3−オン(1.50g、5.76ミリモル)の溶液に、水素化硼素ナトリウム(0.240g、6.34ミリモル)、続いて三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体(0.992g、8.07ミリモル)を加えた。反応混合液を室温に温め、一晩攪拌した。反応混合液を水(75mL)に加え、メチル−tert−ブチルエーテル(75mL)で抽出した。層を分離し、有機層を1Nの水性塩酸(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して油状物質として6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−3−オールならびにaおよびbアノマーの混合物(1.19g、79%)を得た。データは、主要なジアステレオ異性体について報告した。H NMR (400 MHz, CDCl)δ 1.74 (s, 3), 2.85 (dd, 1, J = 15.7, 4.3), 2.88 ? 2.99 (m, 1), 3.11 (dd, 1, J = 15.7, 3.2), 3.80 (s, 3), 5.63 (t, 1, J = 3.7), 6.69 (d, 1, J = 2.7), 6.82 (dd, 1, J = 8.7, 2.7), 7.22 ? 7.27 (m, 1). 13C NMR (100 MHz, CDCl, データは、主たるジアステレオ異性体の同定可能なシグナルについて報告した) δ 24.52, 35.46, 55.16, 90.71, 113.11, 113.98, 125.22, 127.57, 132.98, 159.59. IR 3439, 2949, 1735, 1613, 1506, 1166, 1141, 1070 cm−1
【0074】
実施例11
【化70】
Figure 0003564685
6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン
ジクロロメタン(84mL)中の6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−3−オール(8.36g、31.9ミリモル)の溶液に、トリエチルシラン(15.3mL、95.8ミリモル)続いてトリフルオロ酢酸(14.7mL、191ミリモル)を加えた。反応液を室温で2時間攪拌し、1Nの水性水酸化ナトリウム(250mL)に注ぎ入れた。有機層を分離し、1Nの水性水酸化ナトリウム(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマンを油状物質(6.88g、88%)として得た。H NMR (300 MHz, CDCl)δ 1.69 (s, 3), 2.85 ? 2.90 (m, 2), 3.85 (s, 3), 3.90 ? 3.98 (m, 1), 4.14 − 4.21 (m, 1), 6.72 (d, 1, J = 2.6), 6.85 (dd, 1, J = 8.7, 2.6), 7.31 (d, 1, J = 8.7). 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 23.25, 29.42, 55.19, 61.37, 76.10 (q, J = 27.4), 112.84, 113.43, 124.85, 125.96 (q, J = 289), 127.86, 136.49, 158.98. IR 2946, 2839, 1738, 1611, 1505, 1162, 1137, 1101 cm−1. C1213から算定した理論値: C, 58.54; H, 5.32. 測定値: C, 58.27; H, 5.35.
【0075】
実施例12
【化71】
Figure 0003564685
6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−カルボアルデヒド
ヘキサメチレンテトラミン(31.3g、223ミリモル)に、トリフルオロ酢酸(400mL)を加え、混合液を90分間70℃に加熱した。トリフルオロ酢酸(100mL)中の6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン(50.0g、203ミリモル)の溶液を、次いで、40分にわたって反応混合液に加えた。溶液を3時間攪拌し、水を加えた(450mL)。反応混合液を16時間攪拌し、室温に冷まし、メチルtert−ブチルエーテル(500mL)に注ぎ入れた。有機層を分離し、水で洗浄した(3X300mL)。有機層を丸底フラスコに注ぎ入れ、0℃に冷却した。pHを10に上げるまで(−500mL)6Nの水酸化ナトリウムを、小分けして加えた。有機層を分離し、水(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−カルボアルデヒドを油状物質(位置異性体の12:1の混合物で54.2g、97%)を得た。H NMR (400 MHz, CDCl)δ 1.71 (s, 3), 2.95 (dt, 2, J = 2.6, 5.3), 3.90 ? 3.97 (m, 1), 3.97 (s, 3), 4.19 (dt, 1, J = 11.2, 5.6), 6.81 (d, 1, J = 1.2), 10.4 (s, 1). 13C NMR (75 MHz, CDCl) δ 23.07, 29.98, 55.73, 60.83, 76.03 (q, J = 27.4), 111.81, 112.50, 123.65, 125.32, 125.64 (q, J = 287), 127.06, 160.89, 188.92. IR 1683, 1616, 1498, 1296, 1271, 1163, 1149, 1120, 1096, 874 cm−1. C1313から算定した理論値: C, 57.13; H, 5.05. 測定値: C, 56.94; H, 4.78.
【0076】
実施例13
【化72】
Figure 0003564685
N´−1−[(E)−1−(6−メトキシ−1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−7−イル)メチリデン]−4−メチル−1−ベンゼンスルホノヒドラジド
メタノール(542mL)中の実施例12から得た粗製6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−カルボアルデヒド(54.2g、198ミリモル)の溶液に、p−トルエンスルホンヒドラジド(36.9g、198ミリモル)続いて2%水性酢酸(81.3mL)を加えた。反応混合液を90分間還流加熱し、室温に冷ました。固形物が沈殿し、それを濾過してN´−1−[(E)−1−(6−メトキシ−1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−7−イル)メチリデン]−4−メチル−1−ベンゼンスルホノヒドラジド(45.46g、52%)を得た。融点=181−183℃.H NMR (300 MHz, CDCl)δ 1.71 (d, 3, J = 0.7), 2.44 (s, 3), 2.85 ? 2.89 (m, 2), 3.84 (s, 3), 3.93 (dt, 1, J = 11.2, 5.6), 4.16 (dt, 1, J = 11.2, 5.6), 6.65 (s, 1), 7.33 (d, 2, J = 8.1), 7.79 (d, 1, J = 1.2), 7.89 (d, 2, J = 8.4), 8.13 (s, 1). 13C NMR (75 MHz, CDCl) δ 21.48, 23.07, 29.50, 55.47, 60.99, 76.02 (q, J = 27.4), 110.91, 120.45, 124.74, 125.04, 125.72 (q, J = 287), 127.95, 129.45, 134.97, 138.97, 143.34, 144.22, 157.04. IR 3223, 1623, 1505, 1417, 1325, 1289, 1275, 1172, 1157, 1123, 1098, 918, 658 cm−1. C2021Sから算定した理論値: C, 54.29; H, 4.78; N, 6.33. 測定値: C, 54.34; H, 4.73; N, 6.37.
【0077】
実施例14
【化73】
Figure 0003564685
6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−カルボアルデヒド
tert−ブチルアルコール(910mL)および水(228mL)中の塩化銅(II)(52.7g、309ミリモル)およびN´−1−[(E)−1−(6−メトキシ−1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−7−イル)メチリデン]−4−メチル−1−ベンゼンスルホノヒドラジド(45.5g、103ミリモル)の混合物を、2.5時間70℃に加熱した。反応混合液を室温に冷まし、約300mLに濃縮し、メチルtert−ブチルエーテル(500mL)および水(500mL)に注ぎ入れた。混合液を15分攪拌し、濾過した。濾液をメチルtert−ブチルエーテル(200mL)に注ぎ入れ、層を分離した。有機層を水で洗浄し(4X250mL)、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮して6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−カルボアルデヒドを油状物質として得、放置により固化した(26.8g、95%)。融点=82−93℃. H NMR (400 MHz, CDCl)δ 1.71 (s, 3), 2.95 (dt, 2, J = 2.6, 5.3), 3.90 ? 3.97 (m, 1), 3.97 (s, 3), 4.19 (dt, 1, J = 11.2, 5.6), 6.81 (d, 1, J = 1.2), 10.4 (s, 1). 13C NMR (75 MHz, CDCl) δ 23.07, 29.98, 55.73, 60.83, 76.03 (q, J = 27.4), 111.81, 112.50, 123.65, 125.32, 125.64 (q, J = 287), 127.06, 160.89, 188.92. IR 1683, 1616, 1498, 1296, 1271, 1163, 1149, 1120, 1096, 874 cm−1. C1313から算定した理論値: C, 57.13; H, 5.05. 測定値: C, 56.94; H, 4.78.
【0078】
実施例15
【化74】
Figure 0003564685
(2S,3S)−[(1R)−6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−イルメチル]−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン(S)−(+)−マンデラート
水素化トリアセトキシ硼素ナトリウム(11.61g、54.8ミリモル)を、ジクロロメタン(150mL)中の6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−カルボアルデヒド(7.51g、27.4ミリモル)および(2S−3S)−2−フェニル−ピペリジン−3−イルアミン ジマンデラート(13.8g、28.7ミリモル)の水浴冷却したスラリーに一度に加えた。15分以内に大部分の出発物質が溶解し、すぐ後に生成物の緩慢な析出が始まった。反応混合物を室温で2.5時間攪拌し、0℃に冷却し、1Nの水性水酸化ナトリウム(150mL)を徐々に加えた。層を分離し、水層(pH9)をジクロロメタン(50mL)で抽出した。合わせた有機抽出液を1Nの水性水酸化ナトリウム(100mL)と共に1時間攪拌し、層を分離し、有機層を、水(50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過した。溶媒を蒸発させ、その結果できたオフホワイトの泡状物質を真空乾燥して11.08g(93%)の粗生成物を得た。エタノール(100mL)に溶解したS−(+)マンデル酸(7.55g、49.6ミリモル)を、室温でエタノール(300mL)中の(6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン(10.78g、24.8ミリモル)のジアステレオマーの混合物の溶液に加えた。混合物を攪拌した処、結晶化が起こりはじめた。一晩攪拌した後、混合物を濾過して4.66g(32%)の(6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン(S)−(+)−マンデラートをジアステレオマーの混合物(HPLC分析により81:19の比率)として得た。H NMR (400 MHz, CDClデータは、主たるジアステレオ異性体について報告した)δ 1.41 ? 1.64 (m, 2), 1.53 (s, 3), 1.72 ? 1.79 (m, 1), 1.94 ? 1.98 (m, 1), 2.46 ? 2.89 (m, 4), 3.15 ? 3.28 (m, 3), 3.45 (s, 3), 3.47 ? 3.78 (m, 1), 3.92 ? 3.97 (m, 2), 4.27 (bs, 1), 4.52 (s, 1), 6.66 (s, 1), 7.04 ? 7.19 (m, 4), 7.27 ? 7.36 (m, 7). 13C NMR (100 MHz, CDCl) δ 16.99, 22.53, 25.96, 28.58, 45.05, 45.46, 53.52, 53.95, 55.08, 60.61, 61.86, 73.25, 75.54 (q, J = 28.2), 110.36, 126.02, 126.27, 126.32, 126.42, 126.55, 127.01, 127.43, 127.57, 128.27, 135.04, 137.83, 143.16, 156.51, 174.59. IR 3441, 1576, 1358, 1160, 1136, 1098, 1038, 775, 756, 698 cm−1. C3237から算定した理論値: C, 65.52; H, 6.36; N, 4.78. 測定値: C, 65.55; H, 6.03; N, 4.84.
【0079】
実施例16
【化75】
Figure 0003564685
(2S,3S)−[(1R)−6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−イルメチル]−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン二塩酸塩
(6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン(S)−(+)−マンデラート(ジアステレオ異性体の81:19の混合物で2.25g、3.84ミリモル)を、ジイソプロピルエーテル(23mL)および1Nの水性水酸化ナトリウム(23mL)中で一晩攪拌した。層を分離し、有機層を、水(20mL)および食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を、粗製のロウ状固形物に濃縮し、メタノール(15mL)を加えた。溶液を室温で攪拌し、1.5Nの水性塩酸(5.0mL)の溶液を滴下した。二塩酸塩が直ちに析出し、この白色スラリーを室温で一晩攪拌し、濾過し、真空下で乾燥して(6−メトキシ−1−メチル−1−トリフルオロメチル−イソクロマン−7−イルメチル)−(2−フェニル−ピペリジン−3−イル)−アミン二塩酸塩(1.282g、66%)をジアステレオ異性体の96:4の混合物として得た。ジアステレオマー比率を、メタノール/水(75/25)からの結晶化により更に増加させることができた。 H NMR (400 MHz, DO, データは、主たるジアステレオ異性体について報告した)δ 1.52 (s, 3), 1.80 ? 1.92 (m, 2), 1.95 ? 2.50 (m, 1), 2.21 ? 2.26 (m, 1), 2.63 ? 2.71 (m, 2), 3.04 ? 3.11 (m, 1), 3.36 (s, 3), 3.45 ? 3.49 (m, 1), 3.65 ? 3.81 (m, 3), 3.90 ? 3.96 (m, 1), 4.09 (d, 1, J = 13.5), 6.46 (s, 1), 6.98 ? 7.07 (m, 3), 7.23 ? 7.25 (m, 2), 7.30 (t, 1, J = 7.5). IR 2958, 1457, 1377, 1143, 749, 692 cm−1. C2431Clから算定した理論値: C, 56.81; H, 6.16; Cl, 13.97; N, 5.52. 測定値: C, 56.69; H, 6.31; Cl, 14.13; N, 5.55.

Claims (19)

  1. 一般式IaとIbの混合物
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;
    は、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;
    は、水素またはハロであり;および
    mは、0、1または2である}を一般式VIbのジアステレオマー化合物酸付加塩に対する一般式VIaのジアステレオマー化合物酸付加塩の割合が90:10より大きい一般式VIaとVIbの化合物の混合物および薬学的に許容することのできるそれらの塩
    Figure 0003564685
    (ここで、nは、1から2の整数であり、HYは以下に定義のとおり)として得る製造方法であり、
    工程1:一般式IaとIbの混合物と一般式HXの酸(ここでHXは、(S)−(+)−マンデル酸である)とを反応させて一般式VaとVbのジアステレオマー化合物の混合物:
    Figure 0003564685
    を生成する工程;および
    工程2:得られた式VaとVbの混合物をプロトン酸H{ここで、アニオンYは、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、燐酸塩、酸性燐酸塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩および1,1´−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩)から成る群から選ばれる}で処理する工程からなる、一般式VIbのジアステレオマー化合物酸付加塩に対する一般式VIaのジアステレオマー化合物酸付加塩の割合が90:10より大きい一般式VIaとVIbの化合物の混合物を得る工程;
    からなる一般式IaとIbの化合物の混合物の製造方法。
  2. 一般式VaとVbの化合物の混合物を晶出する工程を更に含む請求項1の調製方法。
  3. 一般式VaとVbの化合物の混合物を塩基で処理する工程を更に含む請求項1の調製方法。
  4. 一般式Vbの化合物に対する一般式Vaの化合物の比率が70:30より大きい請求項1の調製方法。
  5. プロトン酸が塩酸であり、nが2である、請求項1に記載の方法。
  6. 還元剤の存在下、一般式IIIの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;mは、0、1または2である}と一般式IVの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、水素またはハロである}とを反応させて一般式IaおよびIbのジアステレオマー化合物の混合物:
    Figure 0003564685
    を生成する工程を更に含む、請求項1から5のいずれか一つの請求項に記載の方法。
  7. 還元剤が、水素化トリアセトキシ硼素ナトリウム、水素化シアノ硼素ナトリウムおよび水素化硼素ナトリウムから成る群から選ばれる、請求項6に記載の方法。
  8. 酸の存在下、ヘキサメチレンテトラミンとの反応を通じて一般式IIの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;Rは、水素またはハロであり;mは、0、1または2である}をホルミル化して一般式IIIの化合物:
    Figure 0003564685
    を生成する工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
  9. 酸が、トリフルオロ酢酸、グリセロ硼酸、酢酸および塩酸から成る群から選ばれる、請求項8に記載の方法。
  10. 一般式IIの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;Rは、水素またはハロであり;mは、0、1または2である}を調製するに当たり、
    (a2)フッ化物源の存在下、一般式VIIの化合物:
    Figure 0003564685
    と一般式CFSiR の化合物{ここで、Rは、(C−C)アルキルまたはフェニルである}とを反応させて一般式VIIIの化合物:
    Figure 0003564685
    を生成し、
    (b2)塩基またはフッ化物源での処理を通じて工程(a2)の生成物からシリル保護基を除去して一般式IXの化合物:
    Figure 0003564685
    を生成し、
    (c2)塩基の存在下、工程(b2)の生成物のエステル基の加水分解により一般式Xの化合物:
    Figure 0003564685
    を生成し、そして(d2)塩基ならびに塩化メタンスルホニル、無水メタンスルホン酸、塩化p−トルエンスルホニル、無水p−トルエンスルホン酸および無水トリフル酸から成る群から選ばれる活性化剤の存在下、工程(c2)の生成物上で環環化反応を実施する工程を含む方法により調製する、請求項1に記載の方法。
  11. 工程(a2)のフッ化物源が、フッ化セシウム、フッ化カリウムおよびフッ化アルキルアンモニウムから成る群から選ばれる、請求項10に記載の方法。
  12. 一般式IIの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;Rは、水素またはハロであり;mは、0、1または2である}を調製するに当たり、
    (a3)酸の存在下、一般式XIの化合物:
    Figure 0003564685
    と一般式ROHのアルコール{ここで、Rは、上記で定義した通りである}とを反応させて一般式XIIの化合物:
    Figure 0003564685
    を生成し、
    (b3)工程(a3)の生成物と一般式CFSiR の化合物{ここで、Rは、(C−C)アルキルまたはフェニルである}とを反応させて一般式XIIIの化合物:
    Figure 0003564685
    を生成し、
    (c3)工程(b3)の生成物とフッ化物源とを反応させて一般式XIVのラクトン化合物:
    Figure 0003564685
    を得、
    (d3)任意にルイス酸の存在下でもよいが、工程(c3)のラクトン生成物と還元剤とを反応させて一般式XVの化合物:
    Figure 0003564685
    を得、そして(e3)ルイス酸の存在下、工程(d3)の生成物と還元剤とを反応させる工程を含む方法により調製する、請求項1に記載の方法。
  13. 一般式IIIの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;そしてmは、0、1または2である}の精製工程を更に含む、請求項1に記載の方法であって、
    (a4)酸の存在下、一般式IIIの化合物と一般式XVIのヒドラゾン:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、上記で定義した通りである}との反応を通じてヒドラゾンを形成して一般式XVIIの化合物:
    Figure 0003564685
    を得、そして(b4)塩化銅(II)、沃化銅(II)、酢酸銅(II)、硫酸銅、硫酸、酢酸および塩酸から成る群から選ばれる試薬での処理を通じて工程(a4)の生成物を加水分解する工程を含む、前記方法。
  14. 一般式VIIIの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;Rは、(C−C)アルキルまたはフェニルであり;そしてmは、0、1または2である}。
  15. 一般式IXの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;そしてmは、0、1または2である}。
  16. 一般式XIIIの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;Rは、(C−C)アルキルまたはフェニルであり;そしてmは、0、1または2である}。
  17. 一般式XIVの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;そしてmは、0、1または2である}。
  18. 一般式XVの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;そしてmは、0、1または2である}。
  19. 一般式XVIIの化合物:
    Figure 0003564685
    {ここで、Rは、C−Cアルキルであり;Rは、C−Cアルキル、ハロC−Cアルキルまたはフェニルもしくは置換されたフェニルであり;そしてmは、0、1または2である}。
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