JP2002516859A - メラトニン作動性薬剤であるヘテロ環シスシクロプロパン誘導体 - Google Patents

メラトニン作動性薬剤であるヘテロ環シスシクロプロパン誘導体

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JP2002516859A
JP2002516859A JP2000551771A JP2000551771A JP2002516859A JP 2002516859 A JP2002516859 A JP 2002516859A JP 2000551771 A JP2000551771 A JP 2000551771A JP 2000551771 A JP2000551771 A JP 2000551771A JP 2002516859 A JP2002516859 A JP 2002516859A
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イーエ チェン
ピエール デクストラーゼ
マルコ ドーディア
キャサリン エス タカキ
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ブリストルーマイヤーズ スクイブ カンパニー
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    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
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Abstract

(57)【要約】 ヒトメラトニン受容体に結合し、従ってメラトニン作動性薬剤として有用な、式(I)で表される一連の新規なシスシクロプロパン化合物を提供する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、薬物及び生物影響特性を有する新規な置換ヘテロ環シスシクロプロ
パン誘導体及びその製造、薬学的形態及び使用に関する。特に本発明はベンゾジ
オキソール類、ベンゾフラン類、ジヒドロベンゾフラン類、ジヒドロベンゾジオ
キサン類、及びアミノアルキル置換シスシクロプロパン基を有する関連誘導体に
関する。これらの化合物はメラトニン作動性(melatonergic)の性質を有してお
り、この性質によりこれらの化合物は一定の医学的障害の治療に有用である。
【0002】 メラトニン(N−アセチル−5−メトキシトリプタミン)は松果体により主と
して合成され、分泌されるホルモンである。メラトニンレベルは周期的なサーカ
ディアンパターン(概日パターン)を示し、サーカディアン明−暗サイクルの暗期
間に最も高いレベルを示す。メラトニンは明期の情報の変換に関連しており、光
周期性哺乳類の生殖(reproduction)、体重及び代謝の調節、サーカディアンリズ
ムの制御及び網膜生理機能の調節を含む、脊椎における様々な神経及び内分泌機
能を調節していると考えられる。
【0003】
【化2】
【0004】 最近の報告ではメラトニンは特定の受容体を通じてその生物学的効果を発揮し
ていることが示されている。生物学的に活性な放射線ラベル化アゴニスト[125
]−2−ヨードメラトニンの使用により、様々な種のCNS中の高親和性メラト
ニン受容体の同定が行われてきた。二種類のクローン化ヒトメラトニン受容体の
配列が報告された[Reppert, et al., Proc. Natl. Acad. Sci. 92, p.8734-8738
(1995) 及びReppert, et al., Neuron 13, p.1177-1185, (1994)]。哺乳類の脳
における放射能写真の研究はメラトニン受容体の幾つかの特定の構造への分布に
集中した。密接に関連した種の間であってもメラトニン受容体分布には顕著な違
いがあったが、一般に最も高い結合部位密度は分離した(discreet)視床下部核に
おいて見られる。ヒトでは、視床下部における特異的[125I]−2−ヨードメラ
トニン結合は完全に視交差上核に集中しており、これはメラトニン受容体がヒト
生物時計中に存在することを強く示唆している。
【0005】 外来性メラトニン投与は、ラットにおけるサーカディアンリズムを同期化する
ことが見出された(Cassone, et al., J. Biol. Rhythms, 1;219-229, 1986)。
ヒトにおいてメラトニンの投与はサーカディアンリズムの非同期化により生じる
と考えられる時差ボケ(jet-lag)関連睡眠障害の治療に用いられてきた(Arendt,
et al., Br. Med. J. 292: 1170, 1986)。更に、ヒトにおけるメラトニンの単一
投与の使用による睡眠導入は、国際特許出願WO94/07487(1994年4月14日公開)に
おいてウルトマン(Wurtman)によりクレームされている。
【0006】 以上のように、メラトニンアゴニストは睡眠障害及び他の時間生物学的障害の
治療に特に有効でありえる。メラトニンアゴニストはまたメラトニン受容体相互
作用のさらなる研究並びにメラトニン活性に影響される症状(例えばうつ病、時
差ぼけ、ワークシフト症候群(work-shift syndrome)、睡眠障害、緑内障、生
殖、ガン、月経前症候群、免疫障害、炎症性の関節病及び神経内分泌障害)の治
療において有用である。
【0007】 メラトニンそのものの簡単なインドール誘導体の他に、様々な二環性構造が製
造され、またそれらのメラトニンリガンドとしての使用が報告されている。一般
にこれらの二環性アミド構造は以下のように表すことが出来る。
【0008】
【化3】
【0009】 式中、Zは二つの炭素架橋によりアミド基へ結合するアリールまたはヘテロアリ
ールシステムである。幾つかの具体例を以下に示す。 Yousらは欧州特許出願EP-527,687A(1993年2月17日公開)に、メラトニンリガ
ンドとしてアリールエチルアミン類 iを開示している。
【0010】
【化4】
【0011】 式中、Ar1は、特に、置換または非置換ベンゾ[b]チオフェン−3−イル、ベ
ンズイミダゾール−1−イル、ベンゾ[b]フラン−3−イル、1,2−ベンズイ
ソオキサゾール−3−イル、1,2−ベンズイソチアゾール−3−イル、または
インダゾール−3−イル基を表し:R1は、特に、アルキルまたはシクロアルキ
ル基を表し;及びR2は水素または低級アルキルを表す。
【0012】 Yousらは欧州特許出願EP-506,539A(1992年9月30日公開)に、リガンドiiをク
レームしている。
【0013】
【化5】
【0014】 式中、Aは酸素または硫黄;Xはメチレン基または結合;及びRはHまたはpが
1でありかつBが基iiiにより定義される場合は低級アルキルである:
【0015】
【化6】
【0016】 (式中、R1は水素または低級アルキルであり、及びR2は、特に、水素、低級ア
ルキルまたはシクロアルキルである。)。またはpが0または1でありかつBが
低級アルコキシである場合にはRは基iiiで定義される。 幾つかのナフタレン誘導体がまたメラトニンリガンドとして開示された。
【0017】 Yousらは欧州特許出願EP-562,956A(1993年9月29日公開)に、アミド及びウレ
アナフタレン誘導体ivを開示している。
【0018】
【化7】
【0019】 式中、Rは水素またはOR4(R4は、特に、水素、アルキル、シクロアルキルま
たはシクロアルキルアルキル);R1は水素またはCOOR5(R5は水素またはア
ルキル);R2は水素またはアルキル;XはNHまたは結合;及びR3は、特に、
アルキル、アルケニル、またはシクロアルキルである。
【0020】 Langloisらはオーストラリア特許出願AU-A-48729/93に、アリールアルキル(
チオ)アミド類vをメラトニン作動性リガンドとして開示している。
【0021】
【化8】
【0022】 式中、R1は水素または低級アルキル;R2は水素、ハロゲンまたは低級アルキル
;R3及びR4は特に、水素、ハロゲンまたは低級アルキルを含む同一または異な
る基であるか、またはR3及びR4はベンゼン環と一緒になって、特に、ナフタレ
ンから選択される環−システムE3を形成する(ただし、R3及びR4及びこれら
を含むベンゼン環の二つの炭素原子により形成される環−システムE3の一部は
非水素化されているかまたは部分的に水素化されている);R5は水素または低
級アルキル;及びR6
【0023】
【化9】
【0024】 (式中、Xは硫黄または酸素及びR7は特に、低級アルキルまたはアルケニルで
ある。)である。 化合物viが具体的な実施例として包含されている。
【0025】
【化10】
【0026】 Horn及びDubocovichは欧州特許出願EP-420,064A(1991年4月3日公開)に、メ
ラトニンリガンドとして2−アミドテトラリン類viiを開示している。
【0027】
【化11】
【0028】 式中、R1は特に、水素、低級アルキルまたは低級アルコキシル;R2は特に、水
素、ハロゲン、または低級アルコキシル;R3は特に、水素または低級アルキル
;R4は特に、低級アルキル、ハロアルキルまたはシクロアルキル;及びR5は水
素、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、アリール、低級アルキルまたはアルキル
アリールを表す。
【0029】 Lesieurらは、欧州特許出願EP-708,099A(1996年4月24日公開)にメラトニン
平衡失調により生じる疾患の治療に有用である、構造viiiの化合物を開示してい
る。
【0030】
【化12】
【0031】 式中、
【0032】
【化13】
【0033】 は単結合または二重結合;R1=MeまたはMeNH;及びX−Yは−CH(Me
)−CH2−、CH2CH(OH)−または(CH2)3−である。
【0034】 Northらは国際特許出願WO95/29173(1995年11月2日公開)に構造ixのナフタレ
ン誘導体を開示している。
【0035】
【化14】
【0036】 式中、R1はCR34(CH2)pNR5COR6で表される基;R2は水素、ハロゲ
ン、C1-6アルキル、OR7またはCO27であり、またqが2である場合は同一
または異なる置換基であってもよい;R3、R4及びR5は同一でも異なっていて
もよく、水素またはC1-6アルキル;R6はC1-6アルキルまたはC3-7シクロアル
キル;R7は水素またはC1-6アルキル;nは0、1または2;pは1、2、3ま
たは4の整数;qは1または2;及び点線はさらなる結合の不存在または存在を
表す。Northらの化合物は時間生物学的障害の治療に使用できることが記載され
ている。
【0037】 Northらは国際特許出願WO95/17405(1995年7月29日公開)に構造xのナフタレ
ン誘導体及びメラトニンシステムに関連する症状の治療におけるこれらの使用を
開示している。
【0038】
【化15】
【0039】 式中、R1は水素、ハロゲンまたはC1-6アルキル;R2はCR34(CH2)pNR 5 COR6で表される基;R3、R4及びR5は同一でも異なっていてもよく、水素
またはC1-6アルキル;R6はC1-6アルキルまたはC3-7シクロアルキル;nは2
、3または4;及びpは1、2、3または4の整数を表す。
【0040】 Keavyらは米国特許No.5,753,709(1998年5月19日発行)にメラトニン作動薬とし
て有用な構造xiの化合物を開示している。
【0041】
【化16】
【0042】 式中、Xはハロゲン、水素、C1-4アルキルまたはOR5(特にR5は水素、C1-20 アルキルまたはC4-20アルキルシクロアルキル);Yは水素またはハロゲン;X
は特に水素、ハロゲン、シアノまたはアリール;Rは水素、ハロゲンまたはC1- 4 アルキル、または;R1は水素、C1-4アルキルまたはベンジル及びR2はC1-6
アルキル、C2-6アルケニル、C3-6シクロアルキル、C2-4アルコキシアルキル
、C1-4トリフルオロメチルアルキルまたはC2-8アルキルチオアルキルを表す。
【0043】 Ellisらは国際特許出願WO 97/43272(1997年11月20日公開)は構造式xiiの化
合物をメラトニンリガンドとして記載している。
【0044】
【化17】
【0045】 式中、R1及びR2は水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリール
、R3及びR4は水素、ハロゲン、C1-6アルキルまたは置換アリール、R5は水素
またはC1-6アルキル、nは0〜2、mは1〜4、及び点線は付加結合を表す。 上述した記載は、本発明の新規なメラトニン作動性ベンゾジオキソール、ベン
ゾフランまたはジヒドロベンゾフラン類を記載または示唆するものではない。本
発明の新規な化合物はメラトニン作動性アゴニスト活性を示す。
【0046】 (発明の概要) 本発明は、ヒトのメラトニン作動性受容体に結合し、従って睡眠障害、季節性
うつ病、サーカディアン周期の変動、うつ病、ストレス、食欲調節、前立腺肥大
症及び関連症状の治療においてメラトニン作動性薬として有用である、式Iで表
される新規な一連のシスシクロプロパン化合物(その水和物及び溶媒和物を含む
)を提供する。
【0047】
【化18】
【0048】 式中、R1、R2、R3、R4、X、Y、Z及びmは以下に定義されるとおりであ
る。
【0049】 (発明の詳細な説明) 本発明は式Iで表される新規な一連のシスシクロプロパン化合物及びその溶媒
和物を提供する。
【0050】
【化19】
【0051】 式中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素またはハロゲン; XはCH2、CHまたは酸素; YはCR5、CR56または(CH2)n(n=1〜2); ZはCH2、CHまたは酸素; mは1または2; R3は水素またはC1-4アルキル; R4はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-3ハロアルキル、C2-6アルケ
ニル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルキルチオ(C1-4)アルキルま
たはC1-4トリフルオロメチルアルキル;及び R5及びR6はそれぞれ独立に水素またはC1-4アルキルを表す。
【0052】 本発明はまた、式Iの化合物またはその溶媒和物または水和物の治療有効量を
投与することを含む、睡眠障害及び関連症状を治療する方法を提供する。 R1及びR2は水素及びハロゲン(すなわち、臭素、塩素、ヨウ素またはフッ素
)から選択される。R1及びR2が共にHである場合が最も好ましい。 XはCH2、CH(二重結合が存在する場合)または酸素であってもよい。 YはCR5(二重結合が存在する場合)、CR56または−(CH2)n−(nは
好ましくは1〜2)である。 ZはCH2、CH(二重結合が存在する場合)または酸素であってもよく、酸
素が最も好ましい。 X及びYがCH2でありかつZが酸素、またはZ及びYがCH2でありかつXが
酸素である場合、化合物はジヒドロベンゾフランである。X及びYがCHであり
かつZが酸素、またはZ及びYがCHでありかつXが酸素である場合には、化合
物はベンゾフランである。X及びZが酸素でありかつYがCH2である場合には
、化合物はベンゾジオキソールである。X及びZが酸素でありかつYが(CH2) 2 である場合には、化合物はベンゾジオキサンである。X及びYがCH2であり、
Zが酸素である化合物が好ましい。
【0053】 mは1または2であり、好ましくは1である。 R4は幾種類かの基の一つを表す。R4はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル
、C1-3ハロアルキル、C2-6アルケニル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C 1-4 トリフルオロメチルアルキル及びC1-4アルキルチオ(C1-4)アルキルから選
択される。R1は好ましくはC1-6アルキルまたはC3-6シクロアルキルである。 R3は水素またはC1-4アルキルである。R3は好ましくは水素である。 R5及びR6は水素またはC1-4アルキルである。R5及びR6が共に水素である
ことが好ましい。またR5が水素であり、及びR6がメチルであることが好ましい
。R5が水素であり、かつR6がメチルである場合には、両エナンチオマーもラセ
ミ体も好ましい。
【0054】 “アルキル”は、一価の直鎖または分岐鎖の式Cx2x+1(xは炭素数を表す
)で表される基である。 “アルケニル”は炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分岐鎖炭化水素基を
意味する。 “Y−X”及び“Y−Z”は、置換基X、Y及びZにより決定される単結合ま
たは二重結合の結合(attachment)を意味する。 “シクロアルキル”基は少なくとも3炭素原子を含み、及び式Cx(2x-1)
xは炭素数を表す)を満たす一価の環状基である。シクロプロピル基は好ましい
シクロアルキル基である。 “ハロアルキル”は1〜3のハロゲン基を有する直鎖または分岐鎖炭化水素基
である。“ハロゲン”はF、Cl、BrまたはIである。R4のハロアルキル基
における好ましいハロゲンはF及びClである。
【0055】 好ましい化合物の一群として、式Iのベンゾフラン類及びジヒドロベンゾフラ
ン類(式中、−X−Y−Z−基は、−CH2−CH2−O−、−CH=CH−O−
、−CH2−C(CH3)2−O−、−CH2−CH(CH3)−O−または−CH=C
CH3−O−である。)が挙げられる 前記群のうち好ましい化合物としては以下の化合物が挙げられる。 (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
1−イル]メチル]プロパンアミド、 (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
1−イル]メチル]アセトアミド、 (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
1−イル]メチル]シクロプロパンカルボキシアミド; (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
1−イル]メチル]ブチルアミド;及び (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
1−イル]メチル]−2−メチルプロパンアミド。
【0056】 他の群の好ましい化合物としては、式Iのベンゾジオキソール類またはベンゾ
ジオキサン類(式中、−X−Y−Z−基は、それぞれ−O−CH2−O−または
−CH2−(CH2)2−O−である。)が挙げられる。 さらに他の群の好ましい化合物としては、式Iのベンゾピラン類(式中、−X
−Y−Z−基は、−CH2−(CH2)2−O−である。)が挙げられる。 更に、式Iの化合物はこれらの薬学的に許容される溶媒和物、特に水和物を包
含する。本発明はまた光学的異性体と同様にジアステレオマーも包含する(例え
ば、式Iの特定の化合物の構造的不斉に基づく、各エナンチオマー及びジアステ
レオマー並びにラセミ混合物を含むエナンチオマー混合物)。各異性体への分離
または各異性体の選択的合成は、当業者に周知の様々な方法の適用により行われ
る。 式Iの化合物を以下の反応スキームに示される全プロセス及び多数の修飾プロ
セスを用いて製造することができる。
【0057】
【化20】
【0058】 構造式2の出発物質であるトリフレートは当業者に周知の方法で相当するフェ
ノール類から製造することができる。構造式3のアセチレンアルコール類への変
換は、共触媒(例、ヨウ化銅)及び塩基(例、ジイソプロピルアミン)存在下、不活
性溶媒(例、テトラヒドロフラン)中Pd触媒(例、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(0)、パラジウム(II)アセテート、ジクロロビス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(II)等)を用いて、プロパルギルアルコールへの
パラジウム−媒介カップリングにより行うことができる。三重結合の構造式4の
シスオレフィンへの還元は、ピリジン中パラジウムオンカーボン(palladium on
carbon)またはリンドラー触媒のようなパラジウム触媒を用いて行うことができ
る。構造式4のシスオレフィンを、シモンズ−スミス条件(例、Zn−Cuカッ
プルによるジヨードメタンの処理、またはエーテルまたはメチレンクロライド等
の溶媒中におけるEt2Znによるジハロメタンの処理)を用いて構造式5のシ
クロプロパン類に変換することができる。構造式5のシクロプロピルアルコール
を次に、以下の様にして構造式8及び10のアミン類に変換することができる;
最初に構造式6のメシレート類をメタンスルホニルクロライド及び酸スカベンジ
ャーを用いて形成し、メシレートをアジ化ナトリウムによる置換を行い、構造式
7のアジド類を水素化リチウムアルミニウムにより還元して最終物から2番目の
構造式8のアミンを得るか、若しくはメシレートのシアン化ナトリウムによる置
換を行い、構造式9の化合物を得て、ニトリル基をLAHのような還元剤で還元
して最終物から2番目の構造式10のアミンを得る。構造式8または構造式10
の化合物とアシル化剤との更なる反応により、式Iの化合物が得られる。適する
アシル化剤としては、カルボン酸ハロゲン化物類、無水物類、アシルイミダゾー
ル類、アルキルイソシアネート類、アルキルイソチオシアネート類及び、カルボ
ニルイミダゾール、カルボジイミド等のような縮合剤存在下のカルボン酸類が挙
げられる。
【0059】 化合物の生物学的活性 本発明の化合物はメラトニン作動性薬剤である。これらは良好な親和性をもっ
て、安定な細胞系中で発現されたヒトメラトニン性受容体に結合することが見出
された。さらに、メラトニンと同様に、これらの化合物は特定の細胞においてc
AMPのフォルスコリン刺激性蓄積をブロックする能力により決定されるアゴニ
ストである。これらの性質により、本発明の化合物及び組成物は鎮静薬、時間性
物学的薬剤(chronobiotic agents)、抗不安剤、抗精神病薬、鎮痛薬等におい
て有用である。特にこれらの薬剤はストレス、睡眠障害、季節性うつ病、食欲調
節、サーカディアン周期の変動、うつ病、前立腺肥大症、炎症性関節症、頭痛及
び関連症状の治療において有用であることが見出される。
【0060】 メラトニン作動性受容体結合活性 1.試薬 (a)TME=12.5mM MgCl2を含む50mMトリスバッファー、及び2m
M EDTA、37℃において濃塩酸によりpH7.4 (b)洗浄バッファー:2mM MgCl2含有20mMトリスベース、室温でpH
7.4 (c)10-4Mメラトニン(10-5M最終濃度) (d)2−[125I]−ヨードメラトニン、0.1M最終濃度
【0061】 2.膜ホモジネート メラトニンML1a受容体cDNAをpcDNA3中にサブクローンし、リポフ
ェクトアミン(Lipofectamine)を用いてNIH−3T3細胞に導入した。ゲネ
チシン(G−418)抵抗性形質転換NIH−3T3細胞を単離し、及び2−[1 25 I]−ヨードメラトニンと高レベルで結合を示す単一コロニーを単離した。細
胞をDMEM(10%ウシ血清及びG−418(0.5g/リットル)を補充)
中に保持した。細胞をT−175フラスコ中で集密(confluency)になるまで生
育させ、ハンク平衡塩類溶液を用いて掻爬し、及び−80℃で凍結した。膜ホモ
ジネートを調製するために、ペレットを氷上で解凍し、10μg/mlのアプロ
チニン及びロイペプチン及び100μMフェニルメチルスルホニルフルオライド
存在下TMEバッファーに再懸濁した。細胞を次にダウンス(dounce)ホモジナ
イザーを用いてホモジナイズし、遠心分離した。得られたペレットをダウンスホ
モジナイザーを用いてTME(上記プロテアーゼ阻害剤を補充)中に再懸濁し、
凍結した。アッセイの日に、氷上で少量の一部分を解凍し、氷冷したTME(1
:50−1:100v/v)中に再懸濁し、アッセイを行うまで氷上に置いた。
【0062】 3.インキュベーション:37℃で1時間。反応を濾過により終了した。フィル
ターを3回洗浄した。 4.参照文献:Reppertら。Neuron, 13, p 1177-1185(1994)
【0063】 表1 a=ML1aヒトメラトニン受容体結合に対する(IC50)値 ++=<50nM +=50−200nM
【0064】 本発明の化合物は、表1で述べたML1a(ヒト)受容体に対する受容体結合ア
ッセイで測定されたように内因性松果体ホルモン、メラトニンの受容体に対する
親和性を有する。メラトニンは様々な生物学的リズムの調節に関連し、及び特定
の受容体との相互作用を通じて生物学的効果を発揮する。メラトニンアゴニスト
類の投与がメラトニン活性により調節される様々な症状の治療において臨床学的
に有効であるという証拠が有る。そのような症状としてうつ病、時差ぼけ、ワー
クシフト症候群、睡眠障害、緑内障、生殖に関連する幾つかの障害、ガン、前立
腺肥大症、免疫性疾患及び神経内分泌性疾患が挙げられる。
【0065】 治療学的使用において、薬学的に活性な式Iの化合物は通常、少なくとも1つ
のそのような化合物を必須活性成分として含み、固形または液体の薬学的に許容
される担体及び任意に薬学的に許容される補助剤及び賦形剤を含む医薬組成物と
して、標準かつ慣用技術を用いて投与される。
【0066】 医薬組成物としては、経口、非経口(皮下、筋内、皮内、及び静脈内を含む)
、経皮性、気管支または経鼻投与に対する適する投与形態が挙げられる。従って
、もし固形担体を用いる場合には製剤はタブレット化されてもよく、粉またはペ
レット形態で硬ゲルカプセル中に配置してもよく、またはトローチまたはロゼン
ジの形態であってもよい。固形担体は結合剤、フィラー、タブレット化潤滑剤、
崩壊剤、湿潤剤等の慣用的な賦形剤を含んでもよい。タブレットは、必要ならば
、慣用技術によりフィルムコートされてもよい。もし、液体担体を用いる場合に
は、製剤はシロップ、乳化液、ソフトゲルカプセル、注射用滅菌ビヒクル、水性
または非水性液体懸濁液であってもよく、または使用前に水または他の適当なビ
ヒクルにより再構築される乾燥製品であってもよい。液体製剤は、懸濁剤、乳化
剤、湿潤剤、非水性ビヒクル(食用油を含む)、保存剤並びにフレーバー及び/
または着色剤のような慣用添加剤を含んでもよい。非経口投与では、ビヒクルは
通常滅菌水(少なくとも大部分は)が通常使用されるが、塩類溶液、グルコース溶
液等を用いてもよい。注射可能な懸濁液もまた使用してもよく、この場合には慣
用懸濁剤を用いてもよい。慣用保存剤、バッファー剤等もまた、非経口投与形態
に添加してもよい。特に有用であるのは式Iの化合物を経口投与形態で投与する
ことである。医薬組成物は慣用技術により、適当な量の活性成分(すなわち本発
明の式Iの化合物)を含む目的の製剤に調製される。例としてRemington's Phar
maceutical Sciences, Mack Publishing Company, Easton, PA, 17th edition,
1985を参照されたい。
【0067】 本発明の化合物を含む医薬組成物の製造において、活性成分は通常担体と混合
されるか、または担体により希釈されるか、または担体(カプセル、小袋、紙ま
たは他の容器の形態であってもよい)中に封入される。担体が希釈剤である場合
には、活性成分のビヒクル、賦形剤、又は媒体として作用する固体、半固体また
は液体物質であってもよい。従って、組成物はタブレット、ピル、粉体、ロゼン
ジ、小袋、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁物、乳化物、溶液、シロップ、エーロ
ゾル(固体としてまたは液体媒体中において)、例えば10質量%までの活性化
合物を含む軟膏、軟及び硬ゲルカプセル、座剤、滅菌注射可能溶液及び滅菌包装
粉体の形態であることができる。
【0068】 適する担体及び希釈剤としては、ラクトース、デキストロース、シュークロー
ス、ソルビトール、マンニトール、スターチ類、アラビアゴム、リン酸カルシウ
ム、アルギネート、トラガカント、ゼラチン、カルシウムシリケート、微結晶セ
ルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、メチルセルロー
ス、メチル−及びプロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグ
ネシウム及び鉱油が挙げられる。処方物は更に、潤滑剤、湿潤剤、乳化及び懸濁
剤、保存剤、甘味剤またはフレーバー剤を含むことができる。本発明の組成物は
、患者への投与後活性成分の迅速、保持または遅延放出をもたらすように処方さ
れてもよい。
【0069】 治療学的効果を与える式Iの化合物の投与量は、患者の年齢、体重及び性別並
びに投与モードのような因子のみではなく、目的のメラトニン作動性活性の程度
及び関連する特定の疾患または症状のために使用される特定の化合物の効力にも
依存するであろう。また治療及び個々の化合物の投与量は単位投与形態で投与さ
れてもよく、及び単位投与形態は当業者により活性の相対的レベルをを反映する
ように調整されることも包含される。使用すべき個々の投与量(及び一日の投与
回数)の決定は医師の判断内であり、及び目的の治療効果を得るために本発明の
各状況への投与量の適合により変化してもよい。
【0070】 組成物は好ましくは単位投与形態に処方され、各投与量は活性成分を約0.1
〜100mg、より一般的には1〜10mg含む。用語“単位投与形態”は、ヒ
ト患者及び他の哺乳類への単位投薬に適する、物理的に分離した単位を意味し、
各単位は目的の治療効果を奏するように計算された所定量の活性物質と必要な薬
学的担体とを共に含む。
【0071】 これらの活性化合物は広範囲の投与量において有効である。例えば、一日の投
与量は通常約0.1〜500mgの範囲内である。ヒト成人の治療においては、
約0.1〜10mg/日(単一または分割投与)の範囲が好ましい。一般に、本
発明の化合物は、メラトニンに使用されるものと同様の様式で睡眠及び関連障害
の治療に用いてもよい。
【0072】 しかし、実際に投与する化合物の量は、治療される症状、投与される化合物の
選択、投与ルートの選択、年齢、体重及び各患者の応答並びに患者の症状の重度
を含む関連する状況に照らして、医師により決定されることが理解されるであろ
う。 本発明を構成する化合物、その製造方法及び生物学的作用は以下の実施例(実
施例は単に例証の目的でのみ挙げられているであって、本発明の範囲または観点
を制限するものとして解釈してはならない)を考察することにより、より完全に
明らかになるであろう。
【0073】 特定の実施態様の記載 上述した合成プロセスを例示するための以下の実施例において、全ての温度は
セ氏で表されており、融点は更正されていない。プロトン磁気共鳴(1HNMR
)及びカーボン磁気共鳴(13CNMR)スペクトルを示した溶媒中で測定した。
化学シフトは内部標準テトラメチルシラン(TMS)からのδ単位ダウンフィー
ルドで記載されており、及びプロトン間カップリングコンスタントはヘルツ(H
z)で表示されている。分離パターンは以下のように示されている;s、シング
レット;d、ダブレット;t、トリプレット;q、カルテット;m、マルチプレ
ット;br、ブロードピーク;dd、ダブルダブレット;bd、ブロードダブレ
ット;dt、ダブルトリプレット;bs、ブロードシングレット;dq、ダブル
カルテット。赤外(IR)スペクトルの記述は官能基同定値を有する吸収波長(
cm-1)のみが挙げられている。IR測定は、化合物ニートをフィルムとして、
または臭化カリウム(KBr)を希釈剤として用いて、行った。旋光度[α]25 D
は溶媒中で測定し、濃度を記載した。低解像度マススペクトル(MS)は見かけ
の分子量(M+H)+として表記した。元素分析は質量%で表した。
【0074】 構造式2の中間体の製造 (E)-N-[3-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)プロポ-2-エニル]-プロパナミド
工程1:2−ブロモレゾルシノール
【0075】
【化21】
【0076】 臭素(0.363 L)を2時間かけてレゾルシノール(250 g)のジクロロメタン(3
.5 L)溶液へ添加した。溶液を室温で18時間攪拌し、次に約1 Lのジクロロメ
タンを蒸留により除去した。MeOHを添加し、全てのジクロロメタンが除去さ
れ、溶液が約1.5 LのMeOHを含むまで同様に蒸留を続けた。これにNaOH
(181.5 g)及びNa2SO3(573 g)のH2O(7.5 L)溶液を加えた。得られた
混合物を1時間周囲温度で攪拌した。次にこの溶液を濃HCl(75 mL)でpH=2
に酸性化し、テトラブチルメチルエーテル(TBME)(2×1 L)で抽出した。
混合した有機相を活性炭(20 g)で処理を行い、セライト濾過した。セライトを
さらに500 mLのTBMEで洗浄した。溶媒を次に真空下除去した。得られた粗製
2−ブロモレゾルシノールを最小量の酢酸エチルに溶解し、シリカゲルを通して
濾過し、20〜40%グラジエント 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出し、2−
ブロモレゾルシノール(122 g)を得た。m.p.86-88°
【0077】 工程2:2,6-ジ(2−クロロエトキシ)ブロモベンゼン
【0078】
【化22】
【0079】 炭酸カリウム(536 g)、ヨウ化ナトリウム(9.76 g)及びメタ重硫酸塩ナト
リウム(12.2 g)をジクロロメタン(1.53 L)及びDMF(0.4 L)中に懸濁し
、80℃に加熱した。2−ブロモレゾルシノール(122.3 g)のDMF(0.4 L)溶
液を次に2時間かけて滴下した。反応を80℃で20時間攪拌し、周囲温度に冷却し
、及び中程度の多孔性フリット漏斗を通じて濾過した。固体残渣をDMF(2×0
.28 L)で洗浄し、有機フラクションを混合した。有機物を1N HCl(1×1.8
4 L及び1×0.92 L)、半飽和NaHCO3溶液(0.92 L)、半飽和食塩水(0.92
L)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空下濃縮した。 粗製生成物をEtOH(142 mL)及びTBME(76 mL)中に溶解し、活性炭(
14 g)により70℃で0.25時間処理した。懸濁液をセライトを通じて濾過した
。溶液を0℃に48時間冷却し、結晶を集めた(44.88 g)。母液を濃縮し、シ
リカゲルプラグ上に送り、20%酢酸エチル/ヘキサンにより溶出してさらに39
.25 gの純粋な生成物を得た。標題化合物の合計収率は84.13 g(41.4%)であっ
た。
【0080】 工程3:2,3-ジヒドロ-4-ヒドロキシベンゾフラン
【0081】
【化23】
【0082】 工程2の生成物(39.25 g)をTHF(0.5 L)中に溶解し、−78℃に冷却し
た。n−BuLi(2.5Mヘキサン溶液、300 mL)を次に30分かけて滴下し、
反応液を−70℃にてさらに45分間攪拌した。溶液を次に0℃に10分かけて
温め、この温度で1時間攪拌した。氷酢酸(16 mL)を添加し、次に1N NaOH
(160 mL)を添加し、相を分離させた。有機物を1N NaOH(2×80 mL)で
抽出し、混合した水性フラクションを次にTBME(160 mL)で洗浄した。TB
ME(240 mL)を次に添加し、水相を6N HClにより酸性化した。水相をT
BME(240 mL)により再抽出し、次に混合した有機相を活性炭(5 g)上で1
5分間攪拌し、セライト濾過し、真空下濃縮した。粗製生成物をトルエン及びヘ
プタンから結晶化し、標題化合物を得た(16.8 g、99%)。
【0083】 工程4:2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル トリフルオロメタン スルホネート
【0084】
【化24】
【0085】 工程3の生成物(1.0 g)を無水ジクロロメタン(5 mL)に溶解し、0℃に冷
却した。ピリジン(0.87 mL)を次に添加し、さらにトリフルオロメタン硫酸無水
物(2.28 g)を30分かけて滴下した。0℃から室温で1時間攪拌した。メチレ
ンクロライド溶液を次に水(2×4.6 mL)、10%リン酸(4.6 mL)、飽和NaH
CO3溶液(4.6 mL)及び食塩水(2.3 mL)で洗浄した。その溶液を次に活性炭(1
70 mg)で5分間処理し、セライト上で濾過し、Na2SO4上で乾燥して真空下
濃縮し、標題化合物を得た(1.74 g、88%)。
【0086】 構造式3の中間体の製造 3-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)プロポ-2-イン-1-オール 300 mLDMF中、トリフレート(0.1 mL)、プロパルギルアルコール(0.2 mL)
、CuI(10 mmol)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II
)(5 mmol)及びジイソプロピルアミン(100 mL)の混合物を80℃で15時間
攪拌し、次に室温で4日間攪拌した。粗製反応混合物を次にエーテル(300 mL)で
希釈し、水(1×200 mL)、1N HCl(3×200 mL)、飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液(1×200 mL)及び食塩水(1×200 mL)で逐次洗浄した。有機相を分離し、
硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過後、真空下濃縮して褐色油状物質を得た。シ
リカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc、 4:1)で精製して、6.44 g (37
%)の目的生成物を黄−褐色油状物質として得た。1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.07 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.93 (d, J=7.6 Hz, 1H
), 6.77 (d, J=7.9 Hz, 1H), 4.59 (t, J=8.8 Hz, 2H), 4.52 (s, 2H), 3.26 (t
, J=8.7 Hz, 2H)
【0087】 構造式4の中間体の製造 (シス)-3-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)プロポ-2-エン-1-オール 20 mLピリジン中、3-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)プロポ-2-イン-1-
オール (6.2 mmol)及び Pd/C (300 mg)の混合物を、H2 (10 psi)雰囲気下、出発
原料が無くなるまで攪拌した(8 h)。粗製反応混合物を濾過して、触媒を除去し
、触媒をエーテルで洗浄した。濾液を真空下濃縮し、1.1gの目的化合物を黄色油
状物質として得た(定量収率)。1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 7.11 (t. J=7.8 Hz, 1H), 6.74 (d, J=8.0 Hz, 1H)
, 6.68 (d, J=7.7 Hz, 1H), 6.48 (d, J=11.7 Hz, 1H), 5.89-5.97 (m, 1H), 4.
59 (t, J=8.7 Hz, 2H), 4.42 (dd, J=6.4, 1.6 Hz, 2H), 3.15 (t, J=8.7 Hz, 2
H).
【0088】 構造式5の中間体の製造 (シス)-2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メタノール ジエチル亜鉛(63 mmol, 1.0 M ヘキサン溶液)を、(シス)-3-(2,3-ジヒドロベ
ンゾフラン-4-イル)プロポ-2-エン-1-オール(12.6 mmol)/10 mL CH2Cl2の混合
物に−15℃にて滴下した。得られた混合物を−15℃にて1時間攪拌し、CH2I 2 (63 mmol)を滴下した。得られた混合物を室温に温め、一晩攪拌した。粗製反
応混合物を次に飽和NH4Cl溶液で0℃にて中和し、エーテル(2×100 mL)で抽出し
た。混合した有機抽出物を飽和NH4Cl溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し、真空下濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
EtOAc, 4:1)により精製して、2.06 g (86%)の目的生成物を得た。1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 7.05 (t, J=7.9 Hz, 1H), 6.68 (d, J=7.9 Hz, 1H)
, 6.61 (d, J=7.7 Hz, 1H), 4.57-4.64 (m, 2H), 3.43-3.49 (m, 1H), 3.24-3.3
5 (m, 3H), 2.06-2.15 (m, 1H), 1.52-1.59 (m, 1H), 1.02-1.10 (m, 1H), 0.89
-0.94 (m, 1H).
【0089】 構造式6の中間体の製造 (シス)-[2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル]メチルメ
タン スルホネート メタンスルホニルクロライド(6.5 mmol)を50 mL CH2Cl2中の(シス)-2-(2,3-ジ
ヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メタノール(5.0 mmol)及びト
リエチルアミン(7.5 mmol)の溶液に0℃で滴下した。得られた混合物を室温に温
め、2時間攪拌した。粗製反応混合物を次にCH2Cl2(50 mL)で希釈し、水(2 x 50
mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2 x 50 mL)及び次にブライン(1 x 50 mL)
で逐次洗浄した。有機相を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過後、真空
下濃縮して1.38 gの目的生成物を油状物質として得た(定量収率)。1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 6.98 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.61 (d, J=7.9 Hz, 1H)
, 6.49 (d, J=7.7 Hz, 1H), 4.51-4.57 (m, 2H), 4.11 (dd, J=6.1, 10.5 Hz, 1
H), 3.52-3.58 (m, 1H), 3.15-3.21 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.13-2.19 (m, 1H
), 1.57-1.69 (m, 1H), 1.07-1.15 (m, 1H), 0.94-1.00 (m, 1H).
【0090】 構造式7の中間体の製造 (シス)-2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メチル ア
ジド (シス)-[2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル]メチル
メタンスルホネート(5.0 mmol)及びアジ化ナトリウム(10.0 mmol)の100 mLジメ
チルホルムアミド溶液を70℃で1時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、
一晩攪拌した。粗製反応混合物を次にCH2Cl2 (100 mL)で希釈し、水(3 × 100 m
L)及び次にブライン(1 × 100 mL)で逐次洗浄した。有機相を分離し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、濾過後、真空下濃縮して1.1 gの目的化合物を油状物質と
して得た(定量収率)。1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 7.07 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.70 (d, J=7.9 Hz, 1H)
, 6.56 (d, J=7.6 Hz, 1H), 4.59-4.65 (m, 2H), 3.24-3.30 (m, 2H), 3.07 (dd
. J=6.9, 13 Hz, 1H), 2.95 (dd, J=7.9, 13 Hz, 1H), 2.12-2.19 (m, 1H), 1.5
1-1.57 (m, 1H), 1.12-1.19 (m, 1H), 0.93-0.99 (m, 1H).
【0091】 構造式8の中間体の製造 (シス)-2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メチルアミ
ン (シス)-2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メチルア
ジド(5.0 mmol)のテトラヒドロフラン(20 mL)溶液を、リチウムアルミニウム
ハイドライド(10.0 mmol)のテトラヒドロフラン(40 mL)混合物へ−40℃で滴
下した。得られた混合物を室温に温め、一晩攪拌した。粗製反応混合物を水(1.0
mL), 10 N 水酸化ナトリウム(1.0 mL) 及び水(3.0 mL)を連続的に添加すること
により中和した。固形物質をセライトを通じた濾過により除去して、濾液を減圧
下濃縮した。得られた残渣をエーテル(100 mL)中に溶解し、ブライン(50 mL)で
洗浄した。有機相を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し減圧下濃縮し
て、630 mgの目的生成物を油状物質として得た(66%)。1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 7.04 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.67 (d, J=7.9 Hz, 5 1
H), 6.57 (d, J=7.7 Hz, 1H), 4.55-4.63 (m, 2H), 3.22-3.29 (m, 2H), 2.38-2
.52 (m, 2H), 2.01-2.07 (m, 1H), 1.35-1.45 (m, 3H), 0.98-1.05 (m, 1H), 0.
81-0.87 (m, 1H).
【0092】 実施例1 (シス)-N-[[2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル]メチル
]プロパンアミド (シス)-2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メチル
アミン (0.43 mmol), トリエチルアミン(1.30 mmol)及びプロピオニルクロリド(
0.65 mmol)の10 mL メチレンクロリド溶液を室温で一晩攪拌した。反応混合物を
ブライン(2 x 20 mL)で洗浄した。有機相を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過し減圧下濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:Et
OAc, 4:1)により精製して23 mgの目的生成物を黄色油状物質として得た(22%)。
HPLC 純度> 95%. 1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 7.04 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.67 (d, J=7.9 Hz, 1H)
, 6.57 (d, J=7.6 Hz, 1H), 5.27 (br s, 1H), 4.56-4.64 (m, 2H), 3.12-3.33
(m, 2H), 2.98-3.04 (m, 2H), 2.12 (q, J=7.6 Hz, 2H), 2.00-2.18 (m, 1H), 1
.42-1.55 (m, 1H), 1.09 (t, J=7.6 Hz, 3H), 0.99-1.21 (m, 1H), 0.86-0.92 (
m, 1H): 13 C NMR (75MHz, CDCl3) δ 173.7, 160.0, 135.4, 128.2, 127.4, 119.5, 107.
8, 71.2, 39.7, 29.9, 29.2, 18.8, 18.0, 10.0, 8.5; IR (ニート) 1643, 1548, 1235 cm-1; MS (ESl) m/e 246 (M+H)+
【0093】 実施例 2 (シス)-N-[[2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル]メチル
]アセトアミド 標題化合物を実施例1で述べた一般的方法により、(シス)-2-(2,3-ジヒドロベ
ンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メチル アミン (0.79 mmol)、トリエ
チルアミン(2.37 mmol)及び塩化アセチル(0.95 mmol)を用いて、製造した。シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAo, 1:1)により精製して92 mgの
目的生成物をオフホワイトワックスとして得た(50%)。HPLC 純度= 93%. 1 H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.97 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.59 (d, J=7.9 Hz, 1H
), 6.49 (d, J=7.7 Hz, 1H), 5.28 (br s, 1H), 4.46-4.58 (m, 2H), 2.94-3.25
(m, 3H), 2.79-2.88 (m, 1H), 1.94-2.04 (m, 1H), 1.83 (s, 3H), 1.34-1.47
(m, 1H), 0.92-1.00 (m, 1H), 0.77-0.81(m, 1H): 13 C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 170.0, 159.9, 135.2, 128.1, 127.3, 119.5, 107
.7, 71.1, 39.8, 29.0, 23.4, 18.7, 17.8, 8.4: IR (KBr) 3329, 1648, 1557, 1236 cm-1; MS (ESI) m/e 232 (M+H)+
【0094】 実施例3 (シス)-N-[[2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル]メチル
]シクロプロパンカルボキサミド 標題化合物を実施例1において述べた一般的方法により、(シス)-2-(2,3-ジヒ
ドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メチル アミン(0.79 mmol)、ト
リエチルアミン(2.37 mmol)及びシクロプロパンカルボニルクロライド (0.95 mm
ol)を用いて製造した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,
2:1)により精製して88 mgの目的生成物を白色ワックスとして得た(43%)。HPLC
純度= 92%1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 7.02 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J=8.0 Hz, 1H)
, 6.56 (d, J=7.7 Hz, 1H), 5.45 (br s, 1H), 4.45-4.62 (m, 2H), 3.12-3.33
(m, 2H), 2.97-3.04 (m, 2H), 1.99-2.07 (m: 1H), 1.44-1.54 (m, 1H), 1.15-1
.21 (m, 1H), 0.98-1.05 (m, 1H), 0.85-0.92 (m, 3H), 0.64-0.70 (m, 2H); 13 C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 173.4, 159.8, 135.3, 128.1, 127.4, 119.4, 107
.6, 71.1, 39.9, 29.1, 18.7, 17.9, 14.8, 8.4, 7.1; IR (KBr) 3329, 1639, 1558, 1238 cm-1: MS (ESl) m/e 258 (M+H)+
【0095】 実施例4 (シス)-N-[[2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル]メチル
]ブチルアミド 標題化合物を実施例1において述べた一般的方法により、(シス)-2-(2,3-ジヒ
ドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メチル アミン (0.79 mmol)、
トリエチルアミン(2.37 mmol)及びブチリルクロライド(0.95 mmol)を用いて製造
した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによる精製(Hex:EtOAc, 2:1)により
61mgの目的生成物(30%)を白色固体として得た。HPLC純度=98%。m.p. 73-74℃;
1H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 6.97 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.59 (d, J=8.0 Hz, 1H)
, 6.50 (d, J=7.7 Hz, 1H), 5.19 (br s, 1H), 4.46-4.59 (m, 2H), 3.02-3.26
(m, 2H), 2.85-3.02 (m, 2H), 1.94-2.01 (m, 3H), 1.46-1.61 (m, 2H), 1.36-1
.46 (m, 1H), 0.90-0.99 (m, 1H), 0.84 (t, J=7.3 Hz, 3H), 0.78-0.87 (m, 1H
); 13 C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 172.8, 159.9, 135.3, 128.1, 127.3, 119.4, 107
.6, 71.1, 39.6, 38.8, 29.0, 19.2, 18.7, 17.9, 13.8, 8.4; IR(KBr) 3312, 1640, 1554, 1237 cm-1; MS(ESl) m/e 260 (M+H)+
【0096】 実施例5 (シス)-N-[[2-(2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル]メチル
]-2-メチル プロパンアミド 標題化合物を実施例1において述べた一般的方法により、(シス)-2-(2,3-ジヒ
ドロベンゾフラン-4-イル)シクロプロポ-1-イル メチル アミン(0.79 mmol)、ト
リエチルアミン(2.37 mmol)及びイソブチリルクロライド(0.95 mmol)を用いて製
造した。EtOAc/ヘキサンからの再結晶による精製により76 mgの目的生成物を無
色プレートとして得た(37%)。HPLC純度>98%。m.p. 125-126°;1 H NMR(300 MHz, CDCl3) δ 6.97 (t, J=7.8 Hz, 1H), 6.59 (d, J=7.9 Hz, 1H)
, 6.50 (d, J=7.7 Hz, 1H), 5.17 (br s, 1H), 4.46-4.59 (m, 2H), 3.04-3.26
(m, 2H), 2.92-2.97 (m, 2H), 2.16 (septet, J=6.9 Hz, 1H), 1.94-2.01 (m, 1
H), 1.34-1.47 (m, 1H), 1.01 (dd, J=2.2, 6.9 Hz, 6H), 0.93-1.06 (m, 1H),
0.80-0.85 (m, 1H); 13 C NMR (75 MHz, CDCl3) δ 176.7, 159.9, 135.3, 128.1, 127.2, 119.3, 107
.6, 71.1, 39.5, 35.7, 29.1, 19.6, 18.6, 17.9, 8.4; IR (KBr) 3309, 1640, 1553, 1238 cm-1: MS (ESI) m/e 260 (M+H)+
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 デクストラーゼ ピエール カナダ ケベック ジェイ5アール 3エ ックス8 ラプレアリー デ ラ バテー ル 6600 (72)発明者 ドーディア マルコ カナダ ケベック ジェイ0エル 1イー 0 セント カテリーン デス テューリ ペス 320 (72)発明者 タカキ キャサリン エス アメリカ合衆国 コネチカット州 06457 ミドルタウン アコーン ドライヴ 162 Fターム(参考) 4C037 PA09 4C086 AA01 AA02 AA03 BA06 MA01 MA04 NA14 ZA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式Iで表されるシスシクロプロパン化合物またはその
    薬学的許容される溶媒和物; 【化1】 式中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素またはハロゲン; XはCH2、CHまたは酸素; YはCR5、CR56または(CH2)n(n=1〜2); ZはCH2、CHまたは酸素; mは1または2; R3は水素またはC1-4アルキル; R4はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-3ハロアルキル、C2-6アルケ
    ニル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルキルチオ(C1-4)アルキルま
    たはC1-4トリフルオロメチルアルキル;及び R5及びR6はそれぞれ独立に水素またはC1-4アルキルを表す。
  2. 【請求項2】 R3が水素であり及びmが1である、請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】 R4がC1-6アルキルまたはC3-4シクロアルキルである、請
    求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 XがCH2であり及びZが酸素である、請求項3に記載の化
    合物。
  5. 【請求項5】 以下の化合物から選択される、請求項4に記載の化合物: (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
    1−イル]メチル]プロパンアミド; (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
    1−イル]メチル]アセトアミド; (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
    1−イル]メチル]シクロプロパンカルボキシアミド; (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
    1−イル]メチル]ブチルアミド;及び (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イル)シクロプロポ−
    1−イル]メチル]−2−メチルプロパンアミド。
  6. 【請求項6】 (シス)−N−[[2−(2,3−ジヒドロベンゾフラン−4−イ
    ル)シクロプロポ−1−イル]メチル]プロパンアミドである、請求項5に記載の
    化合物。
  7. 【請求項7】 治療が必要な患者における睡眠障害を治療する方法であって
    、該患者に治療量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む上記方法。
  8. 【請求項8】 治療量の請求項1に記載の化合物及び適する量の薬学的に許
    容される担体を含む睡眠障害の治療に有効な組成物。
  9. 【請求項9】 治療が必要な患者におけるサーカディアンリズム関連障害を
    治療する方法であって、該患者に治療量の請求項1に記載の化合物を投与するこ
    とを含む上記方法。
  10. 【請求項10】 治療量の請求項1に記載の化合物及び適する量の薬学的に
    許容される担体を含むサーカディアンリズム関連障害の治療に有効な組成物。
JP2000551771A 1998-06-05 1999-05-25 メラトニン作動性薬剤であるヘテロ環シスシクロプロパン誘導体 Pending JP2002516859A (ja)

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