JP3563958B2 - 防爆冷凍・冷蔵装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍機ユニットを冷凍・冷蔵庫の天井部に設置する所謂天置型の防爆冷凍・冷蔵装置であって、所謂1種場所又は2種場所に該当する爆発性ガス(又は可燃性ガス)雰囲気内に於いて使用したり、或いは爆発性ガスや可燃性ガスを発生する虞れのある揮発性有機溶剤等を保管するのに使用されるものであり、発火原因となる電気火花やアークを発生する各種スイッチ、端子、リレー及びモータ等の各種機器類を一つの耐圧防爆構造の容器内に収容して冷凍機ユニットの小型化並びに防爆化を図り、冷凍・冷蔵庫の大きさに関係なく冷凍機ユニットを冷凍・冷蔵庫の天井部に設置できると共に、モータ等の各種機器類を原因として発生する爆発や機器類の内部で発生した爆発等が着火源となって周囲の爆発性雰囲気の誘爆を引き起こすことを完全に防止できるようにした防爆冷凍・冷蔵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冷凍・冷蔵装置を完全な耐圧防爆構造とする為には、圧縮機、制御盤、凝縮器用送風機、冷却器用送風機、温度検出器、圧力検出器(ガス漏洩検出器)等の各種機器類やこれらを接続する電線路等を全て耐圧防爆構造にする必要があり、通常は耐圧防爆構造の圧縮機や送風機、制御盤等の各種機器類を冷凍・冷蔵庫の下部又は上部に設置し、これらを防爆型電線路等で接続することによって組み立てられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、耐圧防爆構造とした各種機器類は、その殆どが非量産品である為、製造コストが極めて高価である。その結果、これらを用いた冷凍・冷蔵装置は製造コストが著しく高騰すると云う問題があった。
【0004】
又、市販の非防爆構造の圧縮機や送風機等を改造して耐圧防爆構造に近い構造とし、これらを用いて冷凍・冷蔵装置の防爆性能を高める工夫も行われているが、市販の非防爆構造の圧縮機や送風機等は大幅な改造を加えない限り、防爆対策を講じることができず、この場合にも防爆冷凍・冷蔵装置の製作コストを大幅に引き下げることは困難であった。
【0005】
更に、耐圧防爆構造の各種機器類を用いて天置型の防爆冷凍・冷蔵装置を製作する場合には、各種機器類を夫々単独で冷凍・冷蔵庫の天井部に設置しなければならない為、可なり広い設置スペースを必要とする。
しかし、小型の冷凍・冷蔵庫の場合には、十分な設置面積を天井部に取ることができない為、小型の天置型の防爆冷凍・冷蔵装置の製作は事実上不可能であった。
【0006】
加えて、従前の防爆冷凍・冷蔵装置では、電気信号を発信する構造の温度センサーが庫内に設けられている為、通常はバリヤー装置を用いて温度信号を庫外へ取り出す必要があり、安全性の確保の為に所謂第1種接地工事を施す必要があった。
しかし、第1種接地(1/100Ω以下)を確保する為には接地工事費に相当の費用を要するうえ、場所によっては第1種接地が確保し難くて、防爆冷凍・冷蔵装置の設置が接地抵抗の面から制限を受けると云う問題があった。
【0007】
本発明は、従前の天置型の防爆冷凍・冷蔵装置に於ける上記のような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は冷凍・冷蔵庫の大きさに関係なく冷凍機ユニットを冷凍・冷蔵庫の天井部に設置できると共に、市販の非防爆構造の機器類を用いながら機器類を原因として発生する爆発や誘爆を完全に防止でき、然も、第1種接地を不要にできるようにした製造コストの安価な天置型の防爆冷凍・冷蔵装置を提供するにある。
より具体的には、産業安全技術協会の規定する爆発等級1〜2、発火度G1 〜G4 の防爆性能を具備する防爆冷凍・冷蔵装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明の請求項1に記載の発明は、保管室を開閉扉により開閉自在とした箱状の冷凍・冷蔵庫と、冷凍・冷蔵庫の天井部に設置された冷凍機ユニットとから成り、前記冷凍機ユニットが、冷凍・冷蔵庫の天井部に夫々設置された全密閉形の圧縮機、凝縮器及び冷却器を含む冷媒循環路と、天井部上面に設置された耐圧防爆構造の容器と、モータが容器内に収容され、その回転軸が容器の一部を貫通する凝縮器用送風機と、モータが容器内に収容され、その回転軸が容器の一部及び冷凍・冷蔵庫の天井部を貫通する冷却器用送風機と、容器内に収容され、冷媒循環路、凝縮器用送風機及び冷却器用送風機を制御する制御機構とを具備したものであって、前記各モータの回転軸と容器の貫通孔との間にシール型ベアリングを介設し、又、容器内への電線及び制御機構の一部を形成する金属管の引込み部に於ける隙間を全て火炎逸走を回避できる寸法とした防爆冷凍・冷蔵装置に於いて、制御機構(6)を、圧縮機(7)の冷媒入口側につながる冷媒管(10)から分岐した低圧冷媒圧力検出管(10a)を通して導入した低圧冷媒により作動する圧力スイッチ(26)を備え、前記低圧冷媒圧力検出管(10a)を通して導入した冷媒圧力が設定圧力値の範囲外になると、圧力スイッチ(26)を作動して圧縮機(7)の運転を停止する構成とすると共に、低圧冷媒圧力検出管(10a)を内径が0.8mm以上の可撓性金属管とし、当該低圧冷媒圧力検出管(10a)が容器(3)の壁面を貫通する部分を、容器(3)の壁面に形成した貫通孔(3c)内へ気密状に挿着され、両端側壁に低圧冷媒圧力検出管(10a)が内部空間と連通状に連結された所定の長さ(L)を有する中空状のさや管(27)と、さや管(27)の内部空間内へ挿着され、当該さや管(27)の内壁面との間に0.2mm以下の冷媒通路隙間(Go)を形成する円柱体(28)とから構成するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項2に記載の発明は、制御機構を、圧縮機の冷媒吐出口側の温度を検出する温度センサーと、温度センサーに接続されて容器を貫通する金属管と、金属管に接続されて温度センサー及び金属管に封入された感温液の膨張収縮により作動される作動部とから成る温度スイッチを具備するものであり、金属管を内径0.3mm以下の可撓性金属管で構成すると共に、容器と金属管との隙間を0.2mm以下とし、又、圧縮機の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上になったときに圧縮機を停止するようにしたものである。
【0010】
本発明の請求項3に記載の発明は、制御機構を、凝縮器の冷媒吐出口側の温度を検出する温度センサーと、温度センサーに接続されて容器を貫通する金属管と、金属管に接続されて温度センサー及び金属管に封入された感温液の膨張収縮により作動される作動部とから成る温度スイッチを具備するものであり、金属管を内径0.3mm以下の可撓性金属管で構成すると共に、容器と金属管との隙間を0.2mm以下とし、又、凝縮器の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上になったときに圧縮機を停止するようにしたものである。
【0011】
本発明の請求項4に記載の発明は、制御機構を、保管室内の温度を検出する温度センサーと、温度センサーに接続されて冷凍・冷蔵庫の天井部及び容器を貫通する金属管と、金属管に接続されて温度センサー及び金属管に封入された感温液の膨張収縮により作動される作動部と、作動部に接続されて容器外の冷凍・冷蔵庫の天井部に設置されると共に設定温度を調節できるデジタル表示式の温度調節計本体とから成る温度調節器を具備するものであり、金属管を内径0.3mm以下の可撓性金属管で構成すると共に、冷凍・冷蔵庫の天井部及び容器と金属管との隙間を0.2mm以下とし、又、保管室内の温度が一定になるように圧縮機を発停させるようにしたものである。
【0012】
本発明の請求項5に記載の発明は、全密閉形の圧縮機のモータと電線との接続部を樹脂材で囲繞密閉するようにしたものである。
【0013】
請求項6の発明は、請求項7の発明に於いて円柱体28の長さを25mm以上に、また冷媒通路隙間Goの断面積を低圧冷媒圧力検出管10aの通路断面積と同一又はそれ以上とするようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
この実施の形態に於ける防爆冷凍・冷蔵装置は、図1に示す如く、冷凍・冷蔵庫1の天井部1aに、冷凍・冷蔵庫1とは独立して、基盤17上に組み付けしたユニット構造をなす冷凍機ユニット2を固定設置することにより形成されている。
【0015】
前記冷凍・冷蔵庫1は、図1に示す如く、保管室1bを開閉扉1cにより開閉自在としたものであり、保管室1bの周壁及び開閉扉1cは、通常の鋼板及び断熱材等により形成されている。後述する如く、電気関係の火花等を発する虞れのある部材は全て耐圧容器内に収容されて居り、且つ万一耐圧容器内で発火や爆発が生じたとしても、火焔等が外部へ漏出して外部雰囲気に悪影響を与えることが全くない為、冷凍・冷蔵庫1は通常の構造部材から成る断熱構造体に形成されている。
【0016】
一方、冷凍機ユニット2は、図1及び図2に示す如く、耐圧防爆構造の容器3、凝縮器用送風機4、冷却機用送風機5、制御機構6、圧縮機7、凝縮器8、冷却器9、温度スイッチ13,14及び温度センサー13a,14a、温度調節器15及び温度センサー15a等から構成されて居り、これらは全て冷凍・冷蔵庫1の天井部1aを形成する基盤17上に組み込まれている。
即ち、別途に冷凍機ユニット2を組み付けた基盤17を冷凍・冷蔵庫1の天井部1aへ挿着固定することにより、冷凍・冷蔵庫1の組立・形成が完了することになる。
【0017】
図3及び図4は本発明に係る冷凍・冷蔵庫1の冷凍機ユニット2廻りの機器配置と冷媒の循環系統図を示すものであり、図3は冷蔵庫として使用する場合の、又、図4は冷凍庫として使用する場合を示すものである。
図3及び図4に於いて、7は圧縮機、8は凝縮器、9は冷却器、18は冷凍・冷蔵庫1の開閉扉1c廻りの凍結を防止する為の適宜の長さを有する冷媒流動管、19はドライヤ、20はキャピラリーチューブ、13a,14aは冷媒液の温度を検出する温度センサー、15aは庫内(保管室1b内)用の温度センサー、4cは凝縮器用ファン、5cは冷却器用ファンである。
又、図4の21は膨張弁、22は防爆型の電磁弁であり、冷凍庫として使用する場合には、図2の点線で示す如く、防爆型電磁弁22を単体として容器3の側部に設置する。
【0018】
即ち、冷媒の循環路は、図1乃至図4に示す如く、冷凍・冷蔵庫1の天井部1aへ固定する基盤17の上面に設けた圧縮機7及び凝縮器8と、冷媒流動管18と、ドライヤ19と、冷凍・冷蔵庫1の保管室1b内に配置した冷却器9(蒸発器)と、これら相互間を接続する冷媒管10等とから成り、圧縮機7内の冷媒(例えばフロンガス)を凝縮器8、ドライヤ19、キャピラリーチューブ20(又は膨張弁21)、冷却器9(蒸発器)を順次経て圧縮機7へと循環させ、冷却器9に於いて冷媒の低温蒸発により発生した冷気を保管室1b内で循環させることによって、保管室1b内を保管物を冷凍、冷却し得る冷気相雰囲気に保持する。
【0019】
又、前記圧縮機7は、モータ(図示省略)を内蔵した全密閉形のものであり、後述する制御機構6により発停制御される。かかる全密閉形の圧縮機7を含む冷媒の循環路は、冷媒管10を含めて密閉容器であり、内圧防爆構造をなしている。
更に、前記冷媒流動管18は、凝縮器8の中間部から引き出した冷媒管10を保管室1bの開口周縁部に埋設し、凝縮器8から引き出した高温の冷媒(通常30℃程度)により保管室1bの開口周縁部を加温させ、もって開閉扉1cを含む冷凍・冷蔵庫1の開閉部に於ける結露等を可及的に防止するようにしている。
【0020】
前記基盤17上に設置する容器3は、高強度部材で構成された耐圧防爆構造の密閉容器3であり、発火原因となる電気火花やアークを発生する凝縮器用送風機4、冷却器用送風機5の各モータ4a,5a、制御機構6、温度調節器15等を収容するものである。
この例では、容器3は、上方が開放された箱状の本体3aと、本体3aの上方開口を密閉する蓋体3bとから成り、アルミニウム合金製の鋳物により形成されている。
又、容器3の側壁及び底壁には、各送風機4,5のモータ4a,5aの回転軸4b,5bや電線11(ケーブル)等が挿通される複数の貫通孔3cが形成されている。
【0021】
前記凝縮器用送風機4は、凝縮器8に冷却用空気を送り込んで高温の冷媒を冷却するものであり、図1に示す如く、容器3内に収容固定されて回転軸4bが貫通孔3cから突出するモータ4aと、モータ4aの回転軸4bに取り付けられて凝縮器8に対向するファン4cとから成る。
又、回転軸4bと貫通孔3cとの間には、この間を火炎が逸走しないようにシール型ベアリング12が介設されている。このシール型ベアリング12は、内輪と外輪との間を金属製の環状のシール板で密閉したものである。
即ち、回転軸4bと貫通孔3cとの間隙は、0.2mm以下(望ましくは0.1mm)に調整されて居り、これによって万一容器3の内・外に火炎が発生しても、火炎が間隙Gを通って逸走しないようになっている。
【0022】
前記冷却器用送風機5は、冷却器9に風を送って冷却器9で発生した低温の冷気を保管室1b内で循環させるものであり、図1に示す如く、容器3内に収容固定されて回転軸5bが容器3の貫通孔3cから冷凍・冷蔵庫1の天井部1aを貫通して保管室1b内へ突出するモータ5aと、モータ5aの回転軸に取り付けられて冷却器9へ風を送るファン5cとから成る。
又、回転軸5bと貫通孔3cとの間には、この間を火炎が逸走しないようにシール型ベアリング12が介設されている。このシール型ベアリング12は、内輪と外輪との間を金属製の環状のシール板で密閉したものである。
即ち、回転軸4bと貫通孔3cとの間隙は、前述と同様に0.2mm以下(望ましくは0.1mm)に保持されて居り、間隙Gを通して火炎が逸走しないようになっている。
【0023】
前記制御機構6は、圧縮機7や凝縮器8、冷却器9等含む冷媒循環路、凝縮器用送風機4及び冷却器用送風機5を夫々制御するものであり、圧縮機7のモータを始動する為の始動リレー回路(図示省略)と、圧縮機7のモータのオーバヒートを防止する過負荷リレー回路(図示省略)と、凝縮器用送風機4の制御回路(図示省略)と、冷却器用送風機5の制御回路(図示省略)と、圧縮機7の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上になったときに圧縮機7のモータを停止させる温度スイッチ13と、凝縮器8の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上になったときに圧縮機7のモータを停止させる温度スイッチ14と、保管室1b内の温度に応じて圧縮機7のモータを発停させる温度調節器15等を具備する。
又、制御機構6は、耐圧防爆構造の容器3内に収容されて居り、圧縮機7のモータ、凝縮器用送風機4のモータ4a及び冷却器用送風機5のモータ5aに夫々電線11を介して接続されている。
【0024】
尚、制御機構6に含まれる温度調節器15には温度設定用の押しボタンやダイヤル15b等が設けられて居り、当該押しボタン15b等は、図2に示すように容器3の前側壁より外部へ顕出されて居り、人が自由に冷凍・冷蔵庫1の外部より押しボタン15b等を操作して温度設定等が行えるように構成されている。
又、容器3の外部へ設けられている押しボタン15b等は、所謂耐圧防爆構造に形成されて居り、これによって容器3の密閉性や耐圧防爆性が悪化することのないことは勿論である。
【0025】
圧縮機7の冷媒吐出口側の温度に応じて圧縮機7のモータを停止させる温度スイッチ13は、圧縮機7の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上(室温+70℃)になったときに圧縮機7のモータを停止させるものであり、この温度スイッチ13には液体膨張式のものが使用されている。
即ち、温度スイッチ13は、圧縮機7の冷媒吐出口側に接触状態で設けられ、冷媒の温度に反応する温度センサー13aと、温度センサー13aに接続され、容器3を貫通する可撓性金属管13b(キャピラリチューブ)と、温度センサー13a及び金属管13bに封入された感温液の膨張収縮により作動されるダイヤフラム部(図示省略)及びスイッチ機構(図示省略)から成る作動部(図示省略)とを具備するものである。
而して、この温度スイッチ13によれば、圧縮機7の冷媒吐出口側の温度を温度センサー13aが感知して、その温度の変化により感温液が膨張・収縮して作動部を作動させ、圧縮機7の冷媒吐出口側の温度が室温+70℃以上になったときに作動部のスイッチがオフ動作されて圧縮機7の運転を停止するようになっている。
【0026】
凝縮器8の冷媒吐出口側の温度に応じて圧縮機7のモータを停止させる温度スイッチ14は、凝縮器8の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上(40℃〜50℃)になったときに圧縮機7のモータを停止させるものであり、この温度スイッチ14には液体膨張式のものが使用されている。
即ち、温度スイッチ14は、凝縮器8の冷媒吐出口側に接触状態で設けられ、冷媒の温度に反応する温度センサー14aと、温度センサー14aに接続され、容器3を貫通する可撓性金属管14b(キャピラリチューブ)と、温度センサー14a及び金属管14bに封入された感温液の膨張収縮により作動されるダイヤフラム部(図示省略)及びスイッチ機構(図示省略)から成る作動部(図示省略)とを具備するものである。
而して、この温度スイッチ14によれば、凝縮器8の冷媒吐出口側の温度を温度センサー14aが感知して、その温度の変化により感温液が膨張・収縮して作動部を作動させ、凝縮器8の冷媒吐出口側の温度が40℃〜50℃以上になったときに作動部のスイッチがオフ動作されて圧縮機7の運転を停止するようになっている。
【0027】
前記温度調節器15は、冷凍・冷蔵庫1の保管室1b内の温度が予め設定された温度に保たれるように、保管室1b内の温度に応じて圧縮機7のモータを発停させるものであり、液体膨張式の温度センサー15aと、可撓性金属管15cと、デジタル式の温度調節計本体15dと、温度スイッチ15e等から構成されている。
即ち、温度スイッチ15eは、保管室1b内へ突出させた温度センサー15aと、温度センサー15aに接続され、冷凍・冷蔵庫1の天井部1aの基盤17及び容器3を貫通する可撓性金属管15c(キャピラリチューブ)と、温度センサー15a及び金属管15cに封入された感温液の膨張収縮により作動されるダイヤフラム部(図示省略)及びスイッチ機構(図示省略)から成る作動部(図示省略)とを具備するものである。
【0028】
又、前記温度調節計本体15dは、金属製ボックス内にMCU(マイクロコントローラユニット)及び警報手段(警報ランプや警報機)等を内蔵したものであり、容器3内に配設されている。ボックスの表面側にはデジタル式の表示部(図示省略)や押しボタン15b等が夫々設けられて居り、これらの表示部や押しボタン15b等は容器3の側壁面を貫通してその外部へ突出されて居り、冷凍・冷蔵庫1の外方より表示部が見えると共に、押しボタン15bの操作により設定温度等を調節できるようになっている。尚、この温度調節計本体15dには、理化工業株式会社製のデジタル温度調節計(NEW ZERO SERIES)が使用されている。
【0029】
而して、当該温度調節器15によれば、保管室1b内の温度を温度センサー15aが感知して、その温度の変化により感温液が膨張・収縮して作動部を作動させ、これによって作動部のスイッチがオン・オフ動作されて圧縮機7のモータを発停させ、保管室1b内を予め設定された設定温度に保持し得るようになっている。この設定温度は、容器3の外方へ顕出せしめた温度調節計本体15dの押しボタン15b等を人為的に操作することにより任意に調整・変更し得るようになっている。又、冷凍機ユニット2の運転中に於いて、保管室1b内の温度が例えば2時間以上設定温度(例えば10℃)以上になったような場合には、警報手段(警報ランプや警報機)により警報が発せられるようになっている。
【0030】
そして、上記した冷凍機ユニット2にあっては、耐圧防爆構造の容器3内への電線11及び制御機構6の一部を形成する金属管13b,14b,15cの引込み部に於ける隙間を全て火炎逸走を回避できる寸法とすると共に、圧縮機7のモータと電線11の接続部を樹脂材23で囲繞密閉することによって、万全の防爆対策を講じている。
【0031】
即ち、圧縮機7のモータと制御機構6とを接続する電線11(ケーブル)、各温度スイッチ13,14の金属管13b,14b並びに温度調節器15の金属管15cの容器3への引込み部に於いては、図5及び図6に示す如く、電線11と容器3の貫通孔3cとの隙間G並びに各金属管13b,14b,15cと容器3の貫通孔3cとの隙間Gを夫々火炎逸走を回避できる寸法としている。
この火炎逸走は、一般に、0.2mm以下の隙間であれば生じないとされていることから、容器3内への電線11及び各金属管13b,14b,15cの引込み部に於ける隙間の寸法を0.2mm以下とすれば、当該隙間に於ける火炎逸走は回避できるものと考えられる。
従って、この例では、電線11と容器3の貫通孔3cとの隙間、温度スイッチ13,14の各金属管13b,14bと容器3の貫通孔3cとの隙間、温度調節器15の金属管15cと冷凍・冷蔵庫1の天井部1a及び容器3の貫通孔3cとの隙間は、夫々0.2mm以下にしている。
【0032】
図7は本発明で使用するPt100Ω型の温度センサー15aの庫内(保管室1b内)への取り付け状態を示すものであり、基盤17上に固定した密閉容器3に貫通孔3cを設け、ここに温度センサー15aの保護管15fを挿入し、そのフランジ部を容器3の底壁面へ固定する構成としている。
尚、図7に於いて、Gは容器3と温度センサー15aとの間隙であり、0.2mm以下に保持されている。又、16は充填用シリカ、17aは鋼板、17bは断熱材、15cは可撓性金属管である。更に、本発明の温度センサー15aは、従前の通り庫内から温度を検出する為の電気信号を発信するものでないから第1種接地は不要であり、通常は第3種接地で十分である。
【0033】
又、各温度スイッチ13,14,15eが液体膨張式のものであり、各温度スイッチ13,14,15eの金属管13b,14b,15cが容器3内へ引き込まれている為、保管室1b内若しくは容器3内での爆発により金属管13b,14b,15cが破損した場合にあっては、金属管13b,14b,15c内の通路が火炎逸走隙間となる虞れがある。
ところで、火炎逸走は、一般に、0.2mm以下の隙間であれば生じないとされていることから、金属管13b,14b,15cの内径を0.2mm以下とすれば、当該金属管13b,14b,15c内に於ける火炎逸走は回避できるものと考えられる。
しかし、金属管13b,14b,15cの内径を0.2mm以下とした場合には、温度スイッチ13,14,15eが動作不良となる虞れがある。そこで、本発明者は、金属管13b,14b,15c内の通路を介しての火炎逸走が生じない条件を得るべく種々の実験を行ない、その結果、金属管13b,14b,15cの内径が0.3mm以下であれば、火炎逸走を確実に回避できることを確認した。
【0034】
これらのことから、各温度スイッチ13,14,15eの金属管13b,14b,15cの内径は、火炎逸走を回避する上で、0.3mm以下であって、温度スイッチ13,14,15eとしての機能を充分に発揮し得る寸法(一般には、0.2mm以上)としておくことが好ましい。この例では、各金属管13b,14b,15cの内径を、火炎逸走限界値である0.3mmとしてある。又、各金属管13b,14b,15cの全長は、温度スイッチ13,14,15eとしての機能も考慮して、3m以下としておくことが好ましい。
【0035】
更に、圧縮機7のモータと容器3内の制御機構6とは、図8及び図9に示す如く、圧縮機7の外面に露出するハーメチックターミナル7aの各電極7bに電線11(ケーブル)の各電線端部のピンジャック11aを圧着させることによって接続されているが、この接続部は、図8及び図9に示す如く、シリコン樹脂等の適宜の非導電性樹脂材23により囲繞密閉されている。
この例では、圧縮機7の容器周壁にロー付けした取付金具24に上記接続部を囲繞する金属箱25を取り付け、金属箱25内にシリコン樹脂23を注入して、当該接続部を含む金属箱25内をシリコン樹脂23で充填させてある。尚、シリコン樹脂23の注入は、金属箱25の一部を取り外すことによって行う。
【0036】
尚、凝縮器8から冷却器9へ至る冷媒管10並びに冷却器9から圧縮機7へ至る冷媒管10は、夫々冷凍・冷蔵庫1の天井部1aに取り付けた基盤17を貫通している為、この貫通部分に於ける隙間も火炎逸走を回避できると共に、保管室1b内の冷気が外部へ漏洩しないように排除しておく必要がある。この例では、冷媒管10を基盤17に硬ロー付けすることにより、火炎逸走及び冷気の漏洩を防止している。
【0037】
以上のように構成された防爆冷凍・冷蔵装置にあっては、モータを内蔵する全密閉形圧縮機7を含む冷媒循環路が本来的に内圧防爆構造物であること、アークやスパークを生じる虞れのある各送風機4,5のモータ4a,5aや制御機構6を容器3内に収容し、容器3内への電線11及び金属管13b,14b,15cの引込み部に於ける隙間を火炎逸走を回避できる寸法として当該容器3を耐圧防爆構造物に構成してあること、外部に露出する電線11の接続部(ハーメチックターミナル7aと電線11との接続部)を樹脂材23により囲繞密閉してあることから、アークやスパークによる引火爆発を確実に防止することができる。
【0038】
又、各温度スイッチ13,14,15eとして液体膨張式のものを使用したことによって、各温度スイッチ13,14,15eの金属管13b,14b,15c内が容器3への火炎逸走隙間となる虞れがあるが、かかる虞れも、金属管13b,14b,15cの内径を0.3mm以下(好ましくは0.2mm)としておくことによって、確実に防止することができる。
【0039】
更に、各送風機4,5のモータ4a,5aや制御機構6を一つの耐圧防爆構造の容器3内に収容してユニット化している為、冷凍機ユニット2自体の小型を図れ、例え冷凍・冷蔵庫1の外径寸法が小さい場合でも、冷凍機ユニット2を冷凍・冷蔵庫1の天井部1aに設置することができ、小型の天置型の防爆冷凍・冷蔵装置の製作が可能となる。
【0040】
そのうえ、各温度スイッチ13,14により圧縮機7の冷媒吐出口側の温度並びに凝縮器8の冷媒吐出口側の温度を検出し、これらの温度が一定温度以上になったときに圧縮機7を停止するようにしている為、圧縮機7の冷媒吐出口側が異常に加熱されて発火源となるのを防止できると共に、凝縮器8に於ける冷媒の冷却不良等を検出できて冷凍機ユニット2の良好な運転を行える。
【0041】
このように、上記した防爆冷凍・冷蔵装置は、防爆性に極めて優れたものであり、爆発性(又は可燃性ガス)雰囲気内でも安全に使用することができる。又、爆発性、可燃性ガスを発生し易い有機溶剤等を安全に冷凍、冷却保管しておくことができ、万一、保管室1b内等に於いて爆発が誘発されたとしても、他の容器3や機器への火炎逸走を確実に防止して、爆発による損害を最小限に止めることができる。
【0042】
前記図1乃至図4に示した本発明の第1実施形態では、冷媒液の圧力検出値によって圧縮機7の運転制御を行なうのではなくて、圧縮機7の冷媒液吐口側及び凝縮器8の冷媒液吐口側に設けた温度センサー13a及び温度センサー14aによって冷媒液の温度を検出し、前者(温度センサー13a)の冷媒の検出温度が室温+70℃以上に、及び後者(温度センサー14a)の冷媒の検出温度が約50℃以上になれば、冷媒系統に異状が生じたものと判断して圧縮機7の運転を停止する構成としているが、両温度検出センサー13a、14aによる圧縮機7の運転制御方式に替えて、冷媒圧力の検出値によって圧縮機7の運転制御を行なうようにしてもよい。
【0043】
図10は、本発明の第2実施形態に係る冷媒循環経路と圧縮機の運転制御系統の説明図であり、圧縮機7の入口側の冷媒管10から低圧冷媒圧力検出管10aを分岐し、当該低圧冷媒圧力検出管10aを耐圧防爆構造の容器3の貫通孔3cを通して容器3内へ導入し、低圧側の冷媒圧力を容器3内に設けた圧力スイッチ26へ導入するようにしたものである。
【0044】
即ち、前記低圧冷媒圧力検出管10aを通して圧力スイッチ26に加わる冷媒圧力が設定範囲外の圧力値になると、圧力スイッチ26が作動する。これにより、冷媒系統に異常が生じたものと判断され、制御機構6を介し圧縮機7の運転が停止される。
【0045】
図11は容器3の貫通孔3cに於ける前記低圧冷媒圧力検出管10aの取付け状態を示すものであり、図11に於いて3は耐圧防爆構造の容器、3cは貫通孔、27はさや管、27aはさや管本体、27bはさや管蓋体、28は円柱体、29は取付ボルト、Goは冷媒通路を形成する隙間、Lは冷媒通路隙間Goの長さ、Mは溶接部である。
【0046】
前記低圧冷媒圧力検出管10aとしては圧力スイッチ26の作動の安定性を確保するため、圧力スイッチ26の作動可能面積以上の断面積を有する内径0.8mmφ以上の可撓性金属管が使用されている。
また、中空状の円筒形に形成されたさや管27は容器3の壁面に形成された貫通孔3c内へ気密状に挿入固定されており、その両端側壁には、低圧冷媒圧力検出管10aがさや管27の内部空間と連通状に溶着されている。
更に、さや管27の内部空間には、後述するように冷媒通路となる隙間Goを形成するための円柱体28が挿着されている。
【0047】
尚、前記冷媒通路用の隙間Goの大きさは、火炎逸走を防止すると云う点から0.2mm以下に、また隙間Goの部分の長さLは25mm以上(望ましくは40〜50mm)に夫々選定する必要があり、本実施態様に於いては、隙間Go=0.2mm、長さL=40mmに設定されている。
【0048】
前記円柱体28は前述の如く、圧力スイッチ26の作動可能面積より大きな冷媒通路用の隙間断面積を確保するために設けられているものであり、本実施態様に於いては、円柱体28の外径が1.25mm、さや管本体27aの内径が1.65mm、隙間Goの部分の冷媒通路断面積が0.91mm2 に夫々設定されている。
【0049】
前記図10及び図11に示した本発明の第2実施態様に係る防爆冷凍・冷蔵装置に於いても、第1実施態様の場合と同様に優れた防爆性が得られることは勿論であり、爆発性(又は可燃性ガス)雰囲気内でも安全に使用することができる。
また、爆発性、可燃性ガスを発生し易い有機溶剤等を安全に冷凍、冷却保管しておくことができ、万一、保管室1b内等に於いて爆発が誘発されたとしても、他の容器3や機器への火炎逸走を確実に防止して、爆発による損害を最小限に止めることができる。
【0050】
尚、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において、適宜に改良,変更することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解されるように、本発明の防爆冷凍・冷蔵装置は、防爆性に優れ、耐圧防爆構造を有するものである。即ち、産業安全技術協会の規定する爆発等級1〜2、発火度G1 〜G4 の防爆性能を有するものであり、可燃性ガス雰囲気内でも安全に使用することができるうえ、爆発性、可燃性ガス自体やこれ等のガスを発生する有機溶剤等を安全に冷凍、冷却保管しておくことができる。又、本発明の防爆冷凍・冷蔵装置は、防爆対策を講じていない市販の圧縮機や送風機等をそのまま使用することができるものであり、かかる市販機器の大幅な改造を必要としないものであるから、防爆機能をもたせることによっては製作コストがさほど高くならず、製作経済上に於いても極めて実用的なものである。
更に、各送風機のモータや制御機構を一つの耐圧防爆構造の容器内に収容してユニット化している為、冷凍機ユニット自体の小型を図れる。従って、冷凍・冷蔵庫の外径寸法が変わった場合に於いても、冷凍・冷蔵庫の外径寸法に関係なく、冷凍機ユニットを冷凍・冷蔵庫の天井部に確実且つ良好に設置でき、如何なる大きさの天置型の冷凍・冷蔵装置を製作することが可能となる。
加えて、庫内に設ける温度センサーは、電気信号発信型のセンサーでない為、従前の如く第1種接地工事を必要とせず、この面から防爆冷凍・冷蔵庫の設置が制約を受けることは皆無となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防爆冷凍・冷蔵装置の要部を示す一部破断正面図である。
【図2】同じく防爆冷凍・冷蔵装置の平面図である。
【図3】本発明を冷蔵庫として使用する場合の冷媒の循環経路を示す説明図である。
【図4】本発明を冷凍庫として使用する場合の冷媒の循環経路を示す説明図である。
【図5】耐圧防爆構造の容器内への電線の引込み部を示す断面図である。
【図6】耐圧防爆構造の容器内への金属管の引込み部を示す断面図である。
【図7】温度センサーの庫内への挿入状態を示す縦断面図である。
【図8】全密閉形の圧縮機を示し、一部を切り欠いた状態の正面図である。
【図9】図5のA−A線拡大断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る防爆冷凍・冷蔵装置の冷媒の循環経路(冷蔵庫の場合)と圧縮機の運転制御系統との関係を示す説明図である。
【図11】低圧冷媒圧力検出管の容器壁面貫通部の断面概要図である。
【符号の説明】
1は冷凍冷蔵庫、1aは天井部、1bは保管室、1cは開閉扉、2は冷凍機ユニット、3は容器、3cは貫通孔、4は凝縮器用送風機、4aはモータ、4bは回転軸、5は冷却器用送風機、5aはモータ、5bは回転軸、6は制御機構、7は圧縮機、8は凝縮器、9は冷却器、10は冷媒管、11は電線、12はシール型ベアリング、13は温度スイッチ、13aは温度センサー、13bは金属管、14は温度スイッチ、14aは温度センサー、14bは金属管、15は温度調節器、15aは温度センサー、15bは押しボタン、15cは金属管、15dは温度調節計本体、15eは温度スイッチ、17は基盤、18は冷媒流動管、19はドライヤ、20はキャピラリーチューブ、21は膨張弁、22は防爆型電磁弁、23は樹脂材、26は圧力スイッチ、27はさや管、27aはさや管本体、27bはさや管蓋体、28は円柱体、29は取付ボルト、Goは冷媒通路隙間、Lは冷媒通路隙間Goの長さ、Mは溶接部。
Claims (6)
- 保管室(1b)を開閉扉(1c)により開閉自在とした箱状の冷凍・冷蔵庫(1)と、冷凍・冷蔵庫(1)の天井部(1a)に設置された冷凍機ユニット(2)とから成り、前記冷凍機ユニット(2)が、冷凍・冷蔵庫(1)の天井部(1a)に夫々設置された全密閉形の圧縮機(7)、凝縮器(8)及び冷却器(9)を含む冷媒循環路と、天井部(1a)上面に設置された耐圧防爆構造の容器(3)と、モータ(4a)が容器(3)内に収容され、その回転軸(4b)が容器(3)の一部を貫通する凝縮器用送風機(4)と、モータ(5a)が容器(3)内に収容され、その回転軸(5b)が容器(3)の一部及び冷凍・冷蔵庫(1)の天井部(1a)を貫通する冷却器用送風機(5)と、容器(3)内に収容され、冷媒循環路、凝縮器用送風機(4)及び冷却器用送風機(5)を制御する制御機構(6)とを具備したものであって、前記各モータ(4a),(5a)の回転軸(4b),(5b)と容器(3)の貫通孔(3c)との間にシール型ベアリング(12)を介設し、又、容器(3)内への電線(11)及び制御機構(6)の一部を形成する金属管(13b),(14b),(15c)の引込み部に於ける隙間を全て火炎逸走を回避できる寸法とした防爆冷凍・冷蔵装置に於いて、制御機構(6)を、圧縮機(7)の冷媒入口側につながる冷媒管(10)から分岐した低圧冷媒圧力検出管(10a)を通して導入した低圧冷媒により作動する圧力スイッチ(26)を備え、前記低圧冷媒圧力検出管(10a)を通して導入した冷媒圧力が設定圧力値の範囲外になると、圧力スイッチ(26)を作動して圧縮機(7)の運転を停止する構成とすると共に、低圧冷媒圧力検出管(10a)を内径が0.8mm以上の可撓性金属管とし、当該低圧冷媒圧力検出管(10a)が容器(3)の壁面を貫通する部分を、容器(3)の壁面に形成した貫通孔(3c)内へ気密状に挿着され、両端側壁に低圧冷媒圧力検出管(10a)が内部空間と連通状に連結された所定の長さ(L)を有する中空状のさや管(27)と、さや管(27)の内部空間内へ挿着され、当該さや管(27)の内壁面との間に0.2mm以下の冷媒通路隙間(Go)を形成する円柱体(28)とから構成するようにしたことを特徴とする防爆冷凍・冷蔵装置。
- 制御機構(6)を、圧縮機(7)の冷媒吐出口側の温度を検出する温度センサー(13a)と、温度センサー(13a)に接続されて容器(3)を貫通する金属管(13b)と、金属管(13b)に接続されて温度センサー(13a)及び金属管(13b)に封入された感温液の膨張収縮により作動される作動部とから成る温度スイッチ(13)を具備するものであり、金属管(13b)を内径0.3mm以下の可撓性金属管で構成すると共に、容器(3)と金属管(13b)との隙間を0.2mm以下とし、又、圧縮機(7)の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上になったときに圧縮機(7)を停止する構成とした請求項1に記載の防爆冷凍・冷蔵装置。
- 制御機構(6)を、凝縮器(8)の冷媒吐出口側の温度を検出する温度センサー(14a)と、温度センサー(14a)に接続されて容器(3)を貫通する金属管(14b)と、金属管(14b)に接続されて温度センサー(14a)及び金属管(14b)に封入された感温液の膨張収縮により作動される作動部とから成る温度スイッチ(14)を具備するものであり、金属管(14b)を内径0.3mm以下の可撓性金属管で構成すると共に、容器(3)と金属管(14b)との隙間を0.2mm以下とし、又、凝縮器(8)の冷媒吐出口側の温度が一定温度以上になったときに圧縮機(7)を停止する構成とした請求項1に記載の防爆冷凍・冷蔵装置。
- 制御機構(6)を、保管室(1b)内の温度を検出する温度センサー(15a)と、温度センサー(15a)に接続されて冷凍・冷蔵庫(1)の天井部(1a)及び容器(3)を貫通する金属管(15c)と、金属管(15c)に接続されて温度センサー(15a)及び金属管(15c)に封入された感温液の膨張収縮により作動される作動部と、作動部に接続されて容器(3)外の冷凍・冷蔵庫(1)の天井部(1a)に設置されると共に設定温度を調節できるデジタル表示式の温度調節計本体(15d)とから成る温度調節器(15)を具備するものであり、金属管(15c)を内径0.3mm以下の可撓性金属管で構成すると共に、冷凍・冷蔵庫(1)の天井部(1a)及び容器(3)と金属管(15c)との隙間を0.2mm以下とし、又、保管室(1a)内の温度が一定になるように圧縮機(7)を発停させる構成とした請求項1に記載の防爆冷凍・冷蔵装置。
- 全密閉形の圧縮機(7)のモータと電線(11)との接続部を樹脂材(23)で囲繞密閉するようにした請求項1に記載の防爆冷凍・冷蔵装置。
- 円柱体(28)の長さを25mm以上に、また冷媒通路隙間(Go)の断面積を低圧冷媒圧力検出管(10a)の通路断面積と同一又はそれ以上とするようにした請求項1に記載の防爆冷凍・冷蔵装置。
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