JP3469413B2 - 防爆冷凍・冷蔵庫 - Google Patents

防爆冷凍・冷蔵庫

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JP3469413B2
JP3469413B2 JP32446996A JP32446996A JP3469413B2 JP 3469413 B2 JP3469413 B2 JP 3469413B2 JP 32446996 A JP32446996 A JP 32446996A JP 32446996 A JP32446996 A JP 32446996A JP 3469413 B2 JP3469413 B2 JP 3469413B2
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refrigerator
refrigerant
explosion
compressor
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春一 大桐
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株式会社大同工業所
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/12Inflammable refrigerants

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、爆発性ガス(又は
可燃性ガス)雰囲気内に於いて使用したり、或いは爆発
性ガスや可燃性ガスを発生する虞れのある揮発性有機溶
剤等を冷凍・冷却保管しておく場合に使用されるもので
あり、従前の全密閉形圧縮機を用い乍ら、冷凍・冷蔵庫
の機器類を原因として発生する爆発や、機器類の内部で
発生した爆発等が着火源となって周囲の爆発性雰囲気の
誘爆を引き起こすことを完全に防止し得るようにした防
爆冷凍・冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍・冷蔵庫を完全な耐圧防爆
構造とするためには、圧縮機や制御盤,温度検出器,圧
力検出器(ガス漏洩検出器),各電線路等を全て耐圧防
爆構造にする必要がある。しかし、完全な耐圧防爆構造
の圧縮機は、圧縮機の内部に電動機が内蔵されているこ
ととも相俟って量産されておらず、また他の機器類も殆
どが非量産品であるため、冷凍・冷蔵庫の製造コストが
著しく高騰することになる。
【0003】そのため、従前から市販の全密閉形圧縮機
の使用を前提にして、冷凍・冷蔵庫の防爆性能を高める
ための工夫が種々行なわれている。しかし、従前の全密
閉形圧縮機を用いた防爆冷凍・冷蔵庫には、下記の如く
多くの問題が残されており、未だ爆発性ガス(又は可燃
性ガス)雰囲気内で使用したり、或いは爆発性ガス(又
は可燃性ガス)の冷蔵に用いるには、危険性が多過ぎる
と云う状態にある。
【0004】即ち、全密閉形の圧縮機を使用した冷凍・
冷蔵庫にあっては、圧縮機内に電動機が密閉されてい
て、電動機がフロンガス等の高圧冷媒中で運転されるも
のであるから、圧縮機並びに凝縮器及び冷却器(蒸発
器)等を含む冷媒循環路は本来的に内圧防爆構造をなし
ている。従って、冷媒ガス圧が保持されている限り、防
爆については問題がないと考えられる。
【0005】しかし、冷媒循環路に何等かの原因により
破損(クラック等)した場合、その破損箇所から冷媒が
漏れて、圧縮機内の圧力が低下する。かかる場合、破損
箇所の周辺に爆発性,可燃性ガスが存在していると、そ
れが破損箇所から圧縮機内へと侵入する虞れがある。
【0006】一方、圧縮機を含む冷媒循環路は、上記し
た如く内圧防爆構造をなす一種の密閉容器であるから、
冷媒の漏れ又は圧縮機内圧力の低下を検知することは困
難であり、従来からも、そのような検知手段は全く提案
されていない。
【0007】したがって、従来のものでは、冷媒の漏れ
による圧縮機内への爆発性,可燃性ガスの侵入を気付か
ないまま運転を継続することになり、その結果、爆発を
生じることになるといった危険があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、耐圧防爆
構造の圧縮機は量産されておらず、従って完全な耐圧防
爆構造の圧縮機を用いた冷凍・冷蔵庫は製造コストが著
しく高騰する。また、全密閉形の圧縮機を使用する冷凍
装置にあっては、圧縮機を含む冷媒循環路が内圧防爆構
造をなしているため、冷媒漏れによる圧縮機への爆発
性,可燃性ガスの侵入を未然に回避する手段を講じるこ
とができず、内圧防爆構造であることが却って防爆性の
低下を招くことになる。しかも、全密閉形の圧縮機とし
ては、ハーメチックターミナルが外部に露出されてお
り、ケーブルをピンジャックにより接続する構成のもの
が一般的であること等から、圧縮機に大幅な改造を加え
ない限り、防爆対策を講じることができず、防爆冷凍・
冷蔵庫となす上で製作コストが高騰するといった問題が
ある。
【0009】これらのことから、従来にあっては、爆発
性ガス雰囲気内でも安全に使用できる程度の全面的な防
爆対策を講じた冷凍・冷蔵庫が提案されていないのが実
情であった。
【0010】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
ので、防爆性に極めて優れた防爆冷凍・冷蔵庫を提供す
ることを目的とするものである。
【0011】この課題を解決した本発明の請求項1に記
載の発明は、冷凍・冷蔵庫本体と当該冷凍・冷蔵庫本体
に組み込まれた機械式冷凍装置とから成り、前記機械式
冷凍装置が、全密閉形の圧縮機、第1凝縮器、冷凍・冷
蔵庫本体の開閉部に埋設した冷媒流動管、第2凝縮器及
び冷却器を含み、不燃性冷媒が流動する冷媒循環路と
冷媒循環路を制御する制御機構と,冷凍・冷蔵庫内に配
置された感温部とこれに連通接続された受感部と両部に
封入された感温液の膨張収縮により作動される作動部と
から形成され且つ前記受感部を内径が0.3mm以下及
び長さが3m以下の可撓性金属管で構成した温度センサ
手段により冷凍・冷蔵庫内の温度を検出すると共に、当
検出温度が一定温度以上である状態が一定時間継続し
たときに冷媒漏れ警報を発する冷媒漏れ検知機構と
記制御機構における圧縮機への電線路部分を除く当該機
構部分並びに冷媒漏れ検知機構における感温部及びこれ
に接続された受感部の一部を除く当該機構部分を収納
る耐圧防爆構造の制御盤とを具備したものであって、
圧縮機外及び制御盤外に存在する電線路との接続部をす
べて樹脂材で囲撓密閉すると共に制御盤内への電線路
又は冷媒漏れ検知機構の金属管の引込み部をすべて樹脂
材充填又はロー付けにより密閉したものである。また、
請求項2に記載の発明は、検出温度が15℃以上である
状態が2時間以上継続したときに冷媒漏れ警報を発する
ようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6に基づいて具体的に説明する。
【0013】この実施の形態における防爆冷凍・冷蔵庫
1は、図1に示す如く、冷凍・冷蔵庫本体2に機械式冷
凍装置3を組み込んでなる。
【0014】冷凍・冷蔵庫本体2は、図1に示す如く、
保管室2aを開閉扉2bにより開閉自在としたもので、
保管室2aの周壁及び開閉扉2bを高強度部材で構成し
た防爆構造物若しくは耐圧防爆構造物とされている。
【0015】冷凍装置3は、図2に示す如く、冷媒循環
路4と制御盤5と制御機構6と冷媒漏れ検知機構7とを
具備する。
【0016】冷媒循環路4は、図2に示す如く、圧縮機
9と第1及び第2凝縮器10,11とドライヤ12と冷
却器(蒸発器)13とこれら相互間を接続する冷媒流動
管とからなり、圧縮機9内の冷媒(例えば、フロンガ
ス)8を第1凝縮器10、第2凝縮器11、ドライヤ1
2及び冷却器(蒸発器)13を順次経て圧縮機9へと循
環させ、冷却器13において冷媒8を低温蒸発させるこ
とにより保管室2a内を有機溶剤等の保管物を冷凍,冷
却しうる冷気相雰囲気に保持する。
【0017】圧縮機9は、単相電動機14を内蔵した全
密閉形のものであり、後述する制御機構6により発停制
御される。かかる全密閉形の圧縮機9を含む冷媒循環路
4は、冷媒流動管を含めて密閉容器であり、内圧防爆構
造をなしている。なお、この例では、図1に示す如く、
両凝縮器10,11間を接続する冷媒流動管15を保管
室2aの開口周縁部に埋設して、第1凝縮器10を通過
した高温冷媒8(通常、30℃程度)により当該開口周
縁部を加温させるようにし、もって開閉扉2bを含む冷
凍・冷蔵庫本体2の開閉部における結露等を可及的に防
止する。
【0018】制御盤5は、高強度部材で構成された耐圧
防爆構造の密閉容器であり、図2に示す如く、制御機構
6及び冷媒漏れ検知機構7の電気系統部分を収容してい
る。
【0019】制御機構6は、図2に示す如く、電動機1
4を始動するための始動リレー回路17と、電動機14
のオーバヒートを防止する過負荷リレー回路18と、保
管室2a内の温度に応じて電動機14を発停させる温度
維持回路19とを具備する。これらの電気回路は制御盤
5内に収容されており、圧縮機9のハーメチックターミ
ナル20にケーブル21を介して接続されている。温度
維持回路19は、保管室2a内の温度に反応する第1温
度センサー手段221 によってオン・オフ動作される温
度スイッチである。第1温度センサー手段221 は、図
5に示す如く、保管室2a内に設置された感温部22a
とこれに接続された受感部22bと両部22a,22b
に封入された感温液の膨張収縮により作動されるダイヤ
フラム作動部(図示せず)とを具備する液体膨張式のも
のである。受感部22bは可撓性金属管であるキャピラ
リチューブで構成されており、一端部を感温部22aに
接続すると共に、他端部を制御盤5内のダイヤフラム作
動部に接続してある。而して、第1温度センセー手段2
1 によれば、保管室2a内の温度を感温部22aが感
知して、その温度の変化により感温液が膨張,収縮して
ダイヤフラム作動部を作動させ、これによって温度維持
回路19をオン・オフ動作させて、保管室2a内を予め
設定された設定温度に保持しうるようになっている。こ
の設定温度は、制御盤5に設けた操作部23の人為的操
作により任意に調整,変更しうるようになっている。
【0020】冷媒漏れ検知機構7は、図2に示す如く、
第2温度センサー手段222 及びこれによって作動され
る警報手段24からなる。第2温度センサー手段222
は、上記第1温度センサー手段221 と同一構造をなす
ものであって、図5に示す如く、保管室2a内に設置さ
れた感温部22aとこれに接続された受感部22bと両
部22a,22bに封入された感温液の膨張収縮により
作動されるダイヤフラム作動部(図示せず)とを具備す
る液体膨張式のものである。受感部22bは可撓性金属
管であるキャピラリチューブで構成されており、一端部
を感温部22aに接続すると共に、他端部を制御盤5内
のダイヤフラム作動部に接続してある。一方、警報手段
24は、図2に示す如く、制御盤5内に収納された温度
スイッチ24a,タイマ24b,警報ランプ24cを具
備するものであり、保管室2a内の温度が一定温度(以
下「冷媒漏れ検知温度」という)以上となったときにお
いて第2温度センサー手段222 により温度スイッチ2
4aが作動され、温度スイッチ24aが作動された状態
が一定時間(以下「冷媒漏れ検知時間」という)継続す
る場合において警報ランプ24cが点灯(又は点滅)さ
れるように構成されている。冷媒漏れ検知温度及び冷媒
漏れ検知時間は、冷凍装置3による冷凍,冷却条件に応
じて適宜に設定されるが、この例では15℃,2時間に
設定してある。すなわち、冷凍装置3の運転中におい
て、保管室2a内の温度が15℃以上である状態が2時
間継続すると、警報ランプ24cが点灯(又は点滅)さ
れて、冷媒循環路4からの冷媒漏れが発生していること
を警告する。
【0021】而して、上記した冷凍装置3にあっては、
更に、制御盤5外及び圧縮機9外に存在するケーブルと
の接続部をすべて樹脂材で囲繞密閉すると共に制御盤9
内へのケーブル又は金属管の引込み部をすべて樹脂材充
填又はロー付けにより密閉することによって、万全の防
爆対策を講じている。
【0022】すなわち、圧縮機9内の電動機14と制御
盤5内の制御機構6部分とは、圧縮機9の外面に露出す
るハーメチックターミナル20の各電極20a…にケー
ブル21の各電線端部のピンジャック21a…を圧着さ
せることによって接続されているが、この接続部は、図
3及び図4に示す如く、シリコン樹脂等の適宜の非導電
性樹脂材27により囲繞密閉されている。この例では、
圧縮機9の容器周壁9aにロー付けした取付金具25,
25に上記接続部を囲繞する金属箱26を取り付け、金
属箱26内にシリコン樹脂27を注入して、当該接続部
を含む金属箱26内をシリコン樹脂27で充填させてあ
る。なお、シリコン樹脂27の注入は、金属箱26の一
部26aを取り外すことによって行なう。
【0023】また、上記ケーブル21の制御盤5内への
引込み部においては、図6に示す如く、制御盤5の周壁
5aとこれを貫通するケーブル21との間にエポキシ樹
脂等の熱硬化性樹脂材28を充填して、火炎逸走を招来
するような隙間を完全に排除している。なお、かかる樹
脂充填は、当該ケーブル21の引込み部のみならず、制
御盤5内へのすべてのケーブル引込み部(例えば、電源
ケーブル29の引込み部)において行なわれている。
尚、前記図3、図4及び図6に於いては、各電線路をケ
ーブルを用いて構成する所謂耐圧パッキン式の電路引込
み方式を採用しているが、これに代えて、電線路を電線
管を用いて構成する電線管耐圧ねじ結合式の電路引込み
方式としてもよい。
【0024】また、各温度センサー手段221 ,222
が液体膨張式のものであり、その各受感部22bを構成
するキャピラリチューブも制御盤5内に引込まれてい
る。したがって、かかるキャピラリチューブ22bの引
込み部における隙間も、火炎逸走を防止するために、排
除しておく必要がある。しかし、キャピラリチューブの
如き金属管については、ケーブルのような樹脂充填は認
められていない。そこで、金属管であるキャピラリチュ
ーブ22bの引込み部においては、図5に示す如く、キ
ャピラリチューブ22bを制御盤5に硬ロー付けするこ
とにより、火炎逸走を防止している。
【0025】さらに、各温度センサー手段221 ,22
2 が液体膨張式のものであり、制御盤5内に引き込まれ
ている各受感部22bが金属管であるキャピラリチュー
ブで構成されているから、保管室2a内での爆発により
感温部22aが破損した場合等にあっては、キャピラリ
チューブ22b内の通路が火炎逸走隙間となる虞れがあ
る。ところで、火炎逸走は、一般に、0.2mm以下の
隙間であれば生じないとされていることから、キャピラ
リチューブ22bの内径を0.2mm以下とすれば、当
該チューブ22b内における火炎逸走は回避できるもの
と考えられる。しかし、キャピラリチューブ22bの内
径を0.2mm以下とした場合には、温度センサー手段
221 ,222 としての機能(感温液の膨張収縮による
ダイヤフラム作動部の作動機構)が充分に発揮されない
虞れがある。そこで、本発明者は、キャピラリチューブ
22b内の通路を介しての火炎逸走が生じない条件を得
るべく種々の実験を行ない、その結果、キャピラリチュ
ーブ22bの内径が0.3mm以下であれば、火炎逸走
を確実に回避できることを確認した。
【0026】これらのことから、キャピラリチューブ2
2bの内径は、火炎逸走を回避する上で、0.3mm以
下であって、温度センサー手段221 ,222 としての
機能を充分に発揮しうる寸法(一般には、0.2mm以
上)としておくことが好ましい。この例では、キャピラ
リチューブ22bの内径を、火炎逸走限界値である0.
3mmとしてある。また、受感部であるキャピラリチュ
ーブ22bの全長は、温度センサー手段221 ,222
としての機能も考慮して、3m以下としておくことが好
ましい。
【0027】以上のように構成された防爆冷凍・冷蔵庫
1にあっては、電動機14を内蔵する全密閉形圧縮機9
を含む冷媒循環路4が本来的に内圧防爆構造物であるこ
と、アーク,スパークを生じる虞れのある電気系統を内
蔵する制御盤5を樹脂充填ないしロー付けにより密閉さ
れた耐圧防爆構造物に構成してあること、外部に露出す
るケーブル接続部(ハーメチックターミナル20とケー
ブル21との接続部)を樹脂材27により囲繞密閉して
あることから、アーク,スパークによる引火爆発を確実
に防止することができる。
【0028】また、上記した如く内圧防爆構造物である
冷媒循環路4にあっては、冒頭で述べた如く、その一部
が破損して冷媒漏れが生じると、圧縮機9内の圧力が低
下し、冷媒漏れ発生箇所から圧縮機9内に爆発性,可燃
性ガスが侵入する虞れがあるから、これに気付かないま
ま運転を継続すると、当然に爆発する危険があるが、上
記した防爆冷凍・冷蔵庫1にあっては、冷媒漏れ検知機
構7により、かかる冷媒漏れを確実に察知し得て、圧縮
機9内への爆発性,可燃性ガスの侵入を未然に回避する
ことができる。
【0029】すなわち、冷媒循環路4からの冷媒漏れが
生じると、冷凍装置3による冷凍,冷却機能が低下し、
保管室2a内の温度が上昇することになり、爾後、降温
することがない。冷媒漏れ検知機構7は、かかる現象を
利用して冷媒漏れを確実に検知するものであり、上記し
た如く、第2温度センサー222 によって検出される保
管室2a内の温度が予め設定された冷媒漏れ検知温度
(15℃)以上となっており、その状態が予め設定され
た冷媒漏れ検知時間(2時間)継続するときにおいて、
警報ランプ24cを点灯(点滅)させることによって、
冷媒循環路4から冷媒漏れが生じていることについて警
報を発するものである。したがって、作業者は、警報ラ
ンプ24cの点灯(点滅)によって、冷媒循環路4の一
部が破損されたこと、つまり圧縮機9内に爆発性,可燃
性ガスが侵入する虞れがあることを、明瞭に確認するこ
とができ、冷凍装置3の運転停止等の防爆処置を容易に
行なうことができる。その結果、爆発事故を未然に回避
することができる。
【0030】さらに、制御機構6及び冷媒漏れ検知機構
7の温度センサー手段221 ,22 2 として液体膨張式
のものを使用したことによって、受感部たるキャピラリ
チューブ22b内が制御盤5への火炎逸走隙間となる虞
れがあるが、かかる虞れも、キャピラリチューブ22b
の内径を0.3mm以下(好ましくは0.2mm)とし
ておくことによって、確実に防止することができる。
【0031】このように、上記した防爆冷凍・冷蔵庫1
は、防爆性に極めて優れたものであり、爆発性,可燃性
ガス雰囲気内でも安全に使用することができる。また、
爆発性,可燃性ガスを発生し易い有機溶剤等を安全に冷
凍,冷却保管しておくことができ、万一、保管室2a内
等において爆発が誘発されたとしても、他の容器,機器
への火炎逸走を確実に防止して、爆発による損害を最小
限に止めることができる。
【0032】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範
囲において、適宜に改良,変更することができる。
【0033】すなわち、制御機構6又は冷媒漏れ検知機
構7における温度センサー手段22 1 ,222 として
は、上記した如き液体膨張式のものの他、熱電対,サー
ミスタ,測温抵抗体等を使用したものを使用することが
できる。例えば、図7に示す如く、制御機構6及び冷媒
漏れ検知機構7において兼用される第3温度センサー手
段223 を、感温部22´aとして熱電対を使用し、熱
電対用ツェナバリア22dを具備するものに構成してお
くことができる。この場合、感温部たる熱電対22´a
の素線22eと受感部たるケーブル22´bとの接続部
は、図8図に示す如く、樹脂材27´で囲繞密閉してお
く。すなわち、当該接続部を筒状の接続金具26´で囲
繞して、その囲繞空間にシリコン樹脂27´を注入,充
填させる。なお、ツェナバリア22dは、ナイロン66
製ケースの内部にツェナーダイオード等を内蔵したもの
で、ケース内部にシリコン樹脂を充填した本質的安全防
爆構造をなす。また、図7に示すものでは、冷媒漏れ検
知機構7により冷媒漏れが検知されたときにおいて、警
報ランプ24cの点灯,点滅に加えて警報ブザー24d
による警報が発せられるにように構成されている。勿
論、警報ランプ24cないし警報ブザー24dによる警
報に加えて又はこれらに代えて、冷媒漏れ検知機構7に
より冷媒漏れが検知されたときにおいて中央監視室に警
報信号を出力するようにしておくこともできる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明の防爆冷凍・冷蔵庫は、防爆性に優れ、耐圧
防爆構造に等しい防爆安全性を有するものである。従っ
て、爆発性,可燃性ガス雰囲気でも安全に使用できるう
え、爆発性,可燃性ガス自体やこれ等のガスを発生する
有機溶剤等を安全に冷凍,冷却保管しておくことができ
る。さらに、本発明の防爆冷凍・冷蔵庫は、防爆対策を
講じていない市販の圧縮機等をそのまま使用することが
できるものであり、かかる市販機器の大幅な改造を必要
としないものであるから、防爆機能をもたせることによ
っては製作コストがさほど高くならず、製作経済上にお
いても極めて実用的なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防爆冷凍・冷蔵庫の一例を示す斜
視図である。
【図2】冷凍装置を示す系統図である。
【図3】圧縮機を示す一部切欠の正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う横断平面図である。
【図5】温度センサー手段を示す縦断側面図である。
【図6】ケーブルの制御盤への引き込み構造を示す縦断
側面図である。
【図7】冷凍装置の変形例を示す系統図である。
【図8】温度センサー手段の変形例を示す一部切欠の側
面図である。
【符号の説明】
1…防爆冷凍・冷蔵庫、2…冷凍・冷蔵庫本体、3…冷
凍装置、4…冷媒循環路、5…制御盤、6…制御機構、
7…冷媒漏れ検知機構、8…冷媒、9…圧縮機、10,
11…凝縮器、13…冷却器、20…ハーメチックター
ミナル、21…ケーブル(電線路)、222 ,223
温度センサー手段、22a,22´a…感温部、22b
…キャピラリチューブ(受感部)、22´b…ケーブル
(受感部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍・冷蔵庫本体と,当該冷凍・冷蔵庫
    本体に組み込まれた機械式冷凍装置と,から成り、前記
    機械式冷凍装置が、全密閉形の圧縮機、第1凝縮器、冷
    凍・冷蔵庫本体の開閉部に埋設した高温の冷媒が流動す
    る冷媒流動管、第2凝縮器及び冷却器を含み、不燃性冷
    媒が流動する冷媒循環路と冷媒循環路を制御する制御
    機構と,冷凍・冷蔵庫内に配置された感温部とこれに連
    通接続された受感部と両部に封入された感温液の膨張収
    縮により作動される作動部とから形成され且つ前記受感
    部を内径が0.3mm以下及び長さが3m以下の可撓性
    金属管で構成した温度センサ手段により冷凍・冷蔵庫内
    の温度を検出すると共に、当該検出温度が一定温度以上
    である状態が一定時間継続したとき警報を発する冷媒
    漏れ検知機構と前記制御機構における圧縮機への電線
    路部分を除く当該機構部分並びに冷媒漏れ検知機構にお
    ける感温部及びこれに接続された受感部の一部を除く当
    該機構部分を収納する耐圧防爆構造の制御盤とを具備
    したものであって、圧縮機外及び制御盤外に存在する電
    線路との接続部をすべて樹脂材で囲撓密閉すると共に
    制御盤内への電線路又は冷媒漏れ検知機構の金属管の引
    込み部をすべて樹脂材充填又はロー付けにより密閉する
    構成とした防爆冷凍・冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 検出温度が15℃以上である状態が2時
    間以上継続したとき冷媒漏れ警報を発する構成とした
    求項1に記載の防爆冷凍・冷蔵庫。
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