JP3469414B2 - 防爆冷凍・冷蔵装置 - Google Patents

防爆冷凍・冷蔵装置

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JP3469414B2
JP3469414B2 JP32447096A JP32447096A JP3469414B2 JP 3469414 B2 JP3469414 B2 JP 3469414B2 JP 32447096 A JP32447096 A JP 32447096A JP 32447096 A JP32447096 A JP 32447096A JP 3469414 B2 JP3469414 B2 JP 3469414B2
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refrigerant
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春一 大桐
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株式会社大同工業所
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/12Inflammable refrigerants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍・冷蔵庫から
分離独立させて設置する所謂天置型の防爆冷凍・冷蔵装
置であって、爆発性ガス(又は可燃性ガス)雰囲気内に
於いて使用したり、或いは爆発性ガスや可燃性ガスを発
生する虞れのある揮発性有機溶剤等を保管しておく冷凍
・冷蔵庫に於いて使用されるものであり、従前の全密閉
形圧縮機を用い乍ら、冷凍・冷蔵装置の機器類を原因と
して発生する爆発や、機器類の内部で発生した爆発等が
着火源となって周囲の爆発性雰囲気の誘爆を引き起こす
ことを完全に防止し得るようにした防爆冷凍・冷蔵装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍・冷蔵装置を完全な耐圧防
爆構造とするためには、圧縮機や制御盤,温度検出器,
圧力検出器(ガス漏洩検出器),各電線路等を全て耐圧
防爆構造にする必要がある。しかし、完全な耐圧防爆構
造の圧縮機は、圧縮機の内部に電動機が内蔵されている
こととも相俟って量産されておらず、また他の機器類も
殆どが非量産品であるため、冷凍・冷蔵装置の製造コス
トが著しく高騰することになる。
【0003】そのため、従前から市販の全密閉形圧縮機
の使用を前提にして、冷凍・冷蔵装置の防爆性能を高め
るための工夫が種々行なわれている。しかし、従前の全
密閉形圧縮機を用いた防爆冷凍・冷蔵装置には、下記の
如く多くの問題が残されており、未だ爆発性ガス(又は
可燃性ガス)雰囲気内で使用したり、或いは爆発性ガス
(又は可燃性ガス)の冷蔵に用いるには、危険性が多過
ぎると云う状態にある。
【0004】即ち、全密閉形の圧縮機を使用した冷凍・
冷蔵庫にあっては、圧縮機内に電動機が密閉されてい
て、電動機がフロンガス等の高圧冷媒中で運転されるも
のであるから、圧縮機並びに凝縮器及び冷却器(蒸発
器)等を含む冷媒循環路は本来的に内圧防爆構造をなし
ている。従って、冷媒ガス圧が保持されている限り、防
爆については問題がないと考えられる。
【0005】しかし、冷媒循環路に何等かの原因により
破損(クラック等)した場合、その破損箇所から冷媒が
漏れて、圧縮機内の圧力が低下する。かかる場合、破損
箇所の周辺に爆発性,可燃性ガスが存在していると、そ
れが破損箇所から圧縮機内へと侵入する虞れがある。
【0006】一方、圧縮機を含む冷媒循環路は、上記し
た如く内圧防爆構造をなす一種の密閉容器であるから、
冷媒の漏れ又は圧縮機内圧力の低下を検知することは困
難であり、従来からも、そのような検知手段は全く提案
されていない。
【0007】したがって、従来のものでは、冷媒の漏れ
による圧縮機内への爆発性,可燃性ガスの侵入を気付か
ないまま運転を継続することになり、その結果、爆発を
生じることになるといった危険があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、耐圧防爆
構造の圧縮機が量産されていないため、完全な耐圧防爆
構造の圧縮機を用いた冷凍・冷蔵装置は製造コストが著
しく高騰する。また、全密閉形の圧縮機を使用する冷凍
・冷蔵装置にあっては、圧縮機を含む冷媒循環路が内圧
防爆構造をなしているため、冷媒漏れによる圧縮機への
爆発性,可燃性ガスの侵入を未然に回避する手段を講じ
ることができず、内圧防爆構造であることが却って防爆
性の低下を招くことになる。しかも、全密閉形の圧縮機
としては、ハーメチックターミナルが外部に露出されて
おり、ケーブルをピンジャックにより接続する構成のも
のが一般的であること等から、圧縮機に大幅な改造を加
えない限り、防爆対策を講じることができず、防爆冷凍
・冷蔵装置となす上で製作コストが高騰するといった問
題がある。
【0009】また、冷凍・冷蔵庫の開閉部においては、
その開閉を円滑に行うために、結露の発生を防止するこ
とが必要である。しかし、冷凍・冷蔵庫と冷凍機とを分
離独立させた天置型の冷凍・冷蔵装置にあって、冷凍・
冷蔵庫に電気的な結露防止手段を設けておくことは、結
露防止手段と冷凍機との電気的接続が必要となるため、
冷凍・冷蔵装置の防爆を実現する上で問題がある。
【0010】これらのことから、従来にあっては、爆発
性ガス雰囲気内でも安全に使用できる程度の全面的な防
爆対策を講じた冷凍・冷蔵装置が提案されていないのが
実情であった。
【0011】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
ので、防爆性に極めて優れた防爆冷凍・冷蔵装置を提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の請求項1に記載の防爆冷凍・冷蔵装置は、加温管を
その両端部を除いて開閉部に埋設した冷凍・冷蔵庫と
冷凍・冷蔵庫とは独立のユニット構造をなし、冷凍・冷
蔵庫の上面部に設置される冷凍機ユニットとからな
り、冷凍機ユニットが、全密閉形の圧縮機、凝縮器及び
冷却器を含む冷媒循環路であって、凝縮器により高温化
された不燃性冷媒が流動する冷媒循環路部分を加温管で
構成すべく、前記加温管の両端部に接続自在な冷媒循環
路と冷媒循環路を制御する制御機構と,冷凍・冷蔵庫
内に配置された感温部とこれに連通接続された受感部と
両部に封入された感温液の膨張収縮により作動される作
動部とから形成され且つ前記受感部を内径が0.3mm
以下及び長さが3m以下の可撓性金属管で構成した温度
センサ手段により冷凍・冷蔵庫内の温度を検出すると共
に、当該検出温度が一定温度以上である状態が一定時間
継続したとき警報を発する冷媒漏れ検知機構と前記
制御機構における圧縮機への電線路部分を除く当該機構
部分並びに冷媒漏れ検知機構における感温部及びこれに
接続された受感部の一部を除く当該機構部分を収納する
耐圧防爆構造の制御盤とを具備したものであって、圧
縮機外及び制御盤外に存在する電線路との接続部をすべ
て樹脂材で囲撓密閉すると共に制御盤内への電線路又
は冷媒漏れ検知機構の金属管の引込み部をすべて樹脂材
充填又はロー付けにより密閉したものである。また、請
求項2に記載の発明は、検出温度が15℃以上である状
態が2時間以上継続したときに冷媒漏れ警報を発するよ
うにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図6に基づいて具体的に説明する。
【0014】この実施の形態における防爆冷凍・冷蔵装
置1は、図1に示す如く、冷凍・冷蔵庫2の上面部に、
冷凍・冷蔵庫2とは独立のユニット構造をなす冷凍機ユ
ニット3を設置してなる。
【0015】冷凍・冷蔵庫2は、図1に示す如く、保管
室2aを開閉扉2bにより開閉自在としたもので、保管
室2aの周壁及び開閉扉2bを高強度部材で構成した防
爆構造物若しくは耐圧防爆構造物とされている。そし
て、冷凍・冷蔵庫2の開閉部には、加温管15がその両
端部を除いて埋設されている。すなわち、この例では、
保管室2aの開口周縁部にこれに沿って加温管15が埋
設されており、この加温管15の両端部は冷凍・冷蔵庫
2の上面部に臨んでいる。なお、冷凍・冷蔵庫2の上面
部には、一般的な天置型の冷凍・冷蔵装置におけると同
様に、保管室2aに連通する冷気導入口(図示せず)が
穿設されている。
【0016】冷凍機ユニット3は、図2に示す如く、冷
媒循環路4と制御盤5と制御機構6と冷媒漏れ検知機構
7とを具備する独立構造物であり、冷凍・冷蔵庫2の上
面部に取り外し自在に設置されるようになっている。
【0017】冷媒循環路4は、図2に示す如く、圧縮機
9と第1及び第2凝縮器10,11とドライヤ12と冷
却器(蒸発器)13とこれら相互間を接続する冷媒流動
管とからなり、圧縮機9内の冷媒(例えば、フロンガ
ス)8を第1凝縮器10、第2凝縮器11、ドライヤ1
2及び冷却器(蒸発器)13を順次経て圧縮機9へと循
環させ、冷却器13における冷媒8の低温蒸発により発
生した冷気を冷凍・冷蔵庫2の冷気導入口から保管室2
a内に導入させることによって、保管室2a内を有機溶
剤等の保管物を冷凍,冷却しうる冷気相雰囲気に保持す
る。なお、保管室2a内への冷気導入手段は、一般的な
天置型冷凍・冷蔵装置におけると同様であるが、それに
使用する冷気導入ファン(図示せず)は公知の防爆形の
ものが使用される。
【0018】圧縮機9は、単相電動機14を内蔵した全
密閉形のものであり、後述する制御機構6により発停制
御される。かかる全密閉形の圧縮機9を含む冷媒循環路
4は、冷媒流動管を含めて密閉容器であり、内圧防爆構
造をなしている。そして、この例では、図1に示す如
く、第1凝縮器10の冷媒出口及び第2凝縮器11の冷
媒出口を適宜の連結具(管継手等)15a,15aによ
り前記加温管15の両端部に連結自在として、両凝縮器
10,11間における冷媒循環路部分を加温管15で構
成しうるように工夫してある。したがって、第1凝縮器
10を通過した高温冷媒8(通常、30℃程度)により
当該開口周縁部を加温させるようにし、もって開閉扉2
bを含む冷凍・冷蔵庫2の開閉部における結露等を可及
的に防止する。
【0019】制御盤5は、高強度部材で構成された耐圧
防爆構造の密閉容器であり、図2に示す如く、制御機構
6及び冷媒漏れ検知機構7の電気系統部分を収容してい
る。
【0020】制御機構6は、図2に示す如く、電動機1
4を始動するための始動リレー回路17と、電動機14
のオーバヒートを防止する過負荷リレー回路18と、保
管室2a内の温度に応じて電動機14を発停させる温度
維持回路19と冷気導入ファンの制御回路(図示せず)
とを具備する。これらの電気回路は制御盤5内に収容さ
れており、圧縮機制御用回路17,18,19は、圧縮
機9のハーメチックターミナル20にケーブル21を介
して接続されている。温度維持回路19は、保管室2a
内の温度に反応する第1温度センサー手段221 によっ
てオン・オフ動作される温度スイッチである。第1温度
センサー手段221 は、図5に示す如く、保管室2a内
に設置された感温部22aとこれに接続された受感部2
2bと両部22a,22bに封入された感温液の膨張収
縮により作動されるダイヤフラム作動部(図示せず)と
を具備する液体膨張式のものである。受感部22bは可
撓性金属管であるキャピラリチューブで構成されてお
り、一端部を感温部22aに接続すると共に、他端部を
制御盤5内のダイヤフラム作動部に接続してある。而し
て、第1温度センサー手段221 によれば、保管室2a
内の温度を感温部22aが感知して、その温度の変化に
より感温液が膨張,収縮してダイヤフラム作動部を作動
させ、これによって温度維持回路19をオン・オフ動作
させて、保管室2a内を予め設定された設定温度に保持
しうるようになっている。この設定温度は、制御盤5に
設けた操作部23の人為的操作により任意に調整,変更
しうるようになっている。
【0021】冷媒漏れ検知機構7は、図2に示す如く、
第2温度センサー手段222 及びこれによって作動され
る警報手段24からなる。第2温度センサー手段222
は、上記第1温度センサー手段221 と同一構造をなす
ものであって、図5に示す如く、保管室2a内に設置さ
れた感温部22aとこれに接続された受感部22bと両
部22a,22bに封入された感温液の膨張収縮により
作動されるダイヤフラム作動部(図示せず)とを具備す
る液体膨張式のものである。受感部22bは可撓性金属
管であるキャピラリチューブで構成されており、一端部
を感温部22aに接続すると共に、他端部を制御盤5内
のダイヤフラム作動部に接続してある。一方、警報手段
24は、図2に示す如く、制御盤5内に収納された温度
スイッチ24a,タイマ24b,警報ランプ24cを具
備するものであり、保管室2a内の温度が一定温度(以
下「冷媒漏れ検知温度」という)以上となったときにお
いて第2温度センサー手段222 により温度スイッチ2
4aが作動され、温度スイッチ24aが作動された状態
が一定時間(以下「冷媒漏れ検知時間」という)継続す
る場合において警報ランプ24cが点灯(又は点滅)さ
れるように構成されている。冷媒漏れ検知温度及び冷媒
漏れ検知時間は、冷凍機ユニット3による冷凍,冷却条
件に応じて適宜に設定されるが、この例では15℃,2
時間に設定してある。すなわち、冷凍機ユニット3の運
転中において、保管室2a内の温度が15℃以上である
状態が2時間継続すると、警報ランプ24cが点灯(又
は点滅)されて、冷媒循環路4からの冷媒漏れが発生し
ていることを警告する。
【0022】而して、上記した冷凍機ユニット3にあっ
ては、更に、制御盤5外及び圧縮機9外に存在するケー
ブルとの接続部をすべて樹脂材で囲繞密閉すると共に制
御盤9内へのケーブル又は金属管の引込み部をすべて樹
脂材充填又はロー付けにより密閉することによって、万
全の防爆対策を講じている。
【0023】すなわち、圧縮機9内の電動機14と制御
盤5内の制御機構6部分とは、圧縮機9の外面に露出す
るハーメチックターミナル20の各電極20a…にケー
ブル21の各電線端部のピンジャック21a…を圧着さ
せることによって接続されているが、この接続部は、図
3及び図4に示す如く、シリコン樹脂等の適宜の非導電
性樹脂材27により囲繞密閉されている。この例では、
圧縮機9の容器周壁9aにロー付けした取付金具25,
25に上記接続部を囲繞する金属箱26を取り付け、金
属箱26内にシリコン樹脂27を注入して、当該接続部
を含む金属箱26内をシリコン樹脂27で充填させてあ
る。なお、シリコン樹脂27の注入は、金属箱26の一
部26aを取り外すことによって行なう。
【0024】また、上記ケーブル21の制御盤5内への
引込み部においては、図6に示す如く、制御盤5の周壁
5aとこれを貫通するケーブル21との間にエポキシ樹
脂等の熱硬化性樹脂材28を充填して、火炎逸走を招来
するような隙間を完全に排除している。なお、かかる樹
脂充填は、当該ケーブル21の引込み部のみならず、制
御盤5内へのすべてのケーブル引込み部(例えば、電源
ケーブル29の引込み部)において行なわれている。
尚、前記図3、図4及び図6に於いては、各電線路をケ
ーブルを用いて構成する所謂耐圧パッキン式の電路引込
み方式を採用しているが、これに代えて、電線路を電線
管を用いて構成する電線管耐圧ねじ結合式の電路引込み
方式としてもよい。
【0025】また、各温度センサー手段221 ,222
が液体膨張式のものであり、その各受感部22bを構成
するキャピラリチューブも制御盤5内に引込まれてい
る。したがって、かかるキャピラリチューブ22bの引
込み部における隙間も、火炎逸走を防止するために、排
除しておく必要がある。しかし、キャピラリチューブの
如き金属管については、ケーブルのような樹脂充填は認
められていない。そこで、金属管であるキャピラリチュ
ーブ22bの引込み部においては、図5に示す如く、キ
ャピラリチューブ22bを制御盤5に硬ロー付けするこ
とにより、火炎逸走を防止している。
【0026】さらに、各温度センサー手段221 ,22
2 が液体膨張式のものであり、制御盤5内に引き込まれ
ている各受感部22bが金属管であるキャピラリチュー
ブで構成されているから、保管室2a内での爆発により
感温部22aが破損した場合等にあっては、キャピラリ
チューブ22b内の通路が火炎逸走隙間となる虞れがあ
る。ところで、火炎逸走は、一般に、0.2mm以下の
隙間であれば生じないとされていることから、キャピラ
リチューブ22bの内径を0.2mm以下とすれば、当
該チューブ22b内における火炎逸走は回避できるもの
と考えられる。しかし、キャピラリチューブ22bの内
径を0.2mm以下とした場合には、温度センサー手段
221 ,222 としての機能(感温液の膨張収縮による
ダイヤフラム作動部の作動機構)が充分に発揮されない
虞れがある。そこで、本発明者は、キャピラリチューブ
22b内の通路を介しての火炎逸走が生じない条件を得
るべく種々の実験を行ない、その結果、キャピラリチュ
ーブ22bの内径が0.3mm以下であれば、火炎逸走
を確実に回避できることを確認した。
【0027】これらのことから、キャピラリチューブ2
2bの内径は、火炎逸走を回避する上で、0.3mm以
下であって、温度センサー手段221 ,222 としての
機能を充分に発揮しうる寸法(一般には、0.2mm以
上)としておくことが好ましい。この例では、キャピラ
リチューブ22bの内径を、火炎逸走限界値である0.
3mmとしてある。また、受感部であるキャピラリチュ
ーブ22bの全長は、温度センサー手段221 ,222
としての機能も考慮して、3m以下としておくことが好
ましい。
【0028】以上のように構成された防爆冷凍・冷蔵装
置1にあっては、電動機14を内蔵する全密閉形圧縮機
9を含む冷媒循環路4が本来的に内圧防爆構造物である
こと、アーク,スパークを生じる虞れのある電気系統を
内蔵する制御盤5を樹脂充填ないしロー付けにより密閉
された耐圧防爆構造物に構成してあること、外部に露出
するケーブル接続部(ハーメチックターミナル20とケ
ーブル21との接続部)を樹脂材27により囲繞密閉し
てあることから、アーク,スパークによる引火爆発を確
実に防止することができる。
【0029】また、上記した如く内圧防爆構造物である
冷媒循環路4にあっては、冒頭で述べた如く、その一部
が破損して冷媒漏れが生じると、圧縮機9内の圧力が低
下し、冷媒漏れ発生箇所から圧縮機9内に爆発性,可燃
性ガスが侵入する虞れがあるから、これに気付かないま
ま運転を継続すると、当然に爆発する危険があるが、上
記した防爆冷凍・冷蔵装置1にあっては、冷媒漏れ検知
機構7により、かかる冷媒漏れを確実に察知し得て、圧
縮機9内への爆発性,可燃性ガスの侵入を未然に回避す
ることができる。
【0030】すなわち、冷媒循環路4からの冷媒漏れが
生じると、冷凍機ユニット3による冷凍,冷却機能が低
下し、保管室2a内の温度が上昇することになり、爾
後、降温することがない。冷媒漏れ検知機構7は、かか
る現象を利用して冷媒漏れを確実に検知するものであ
り、上記した如く、第2温度センサー222 によって検
出される保管室2a内の温度が予め設定された冷媒漏れ
検知温度(15℃)以上となっており、その状態が予め
設定された冷媒漏れ検知時間(2時間)継続するときに
おいて、警報ランプ24cを点灯(点滅)させることに
よって、冷媒循環路4から冷媒漏れが生じていることに
ついて警報を発するものである。したがって、作業者
は、警報ランプ24cの点灯(点滅)によって、冷媒循
環路4の一部が破損されたこと、つまり圧縮機9内に爆
発性,可燃性ガスが侵入する虞れがあることを、明瞭に
確認することができ、冷凍機ユニット3の運転停止等の
防爆処置を容易に行なうことができる。その結果、爆発
事故を未然に回避することができる。
【0031】さらに、制御機構6及び冷媒漏れ検知機構
7の温度センサー手段221 ,22 2 として液体膨張式
のものを使用したことによって、受感部たるキャピラリ
チューブ22b内が制御盤5への火炎逸走隙間となる虞
れがあるが、かかる虞れも、キャピラリチューブ22b
の内径を0.3mm以下(好ましくは0.2mm)とし
ておくことによって、確実に防止することができる。
【0032】また、冷凍・冷蔵庫2に埋設された加温管
15内を第1凝縮器10を通過した高温冷媒8が流動す
ることから、冷凍・冷蔵庫2の開閉部における結露が確
実に防止される。そして、かかる結露防止手段は、単に
冷媒循環路4の適所に加温管15を連結15a,15a
させることによって機能するものであるから、冷凍機ユ
ニット3に電気的に連結させた場合のようなアーク,ス
パークによる爆発箇所を全く有しない。したがって、防
爆を確保できる。
【0033】このように、上記した防爆冷凍・冷蔵装置
1は、防爆性に極めて優れたものであり、爆発性,可燃
性ガス雰囲気内でも安全に使用することができる。ま
た、爆発性,可燃性ガスを発生し易い有機溶剤等を安全
に冷凍,冷却保管しておくことができ、万一、保管室2
a内等において爆発が誘発されたとしても、他の容器,
機器への火炎逸走を確実に防止して、爆発による損害を
最小限に止めることができる。
【0034】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範
囲において、適宜に改良,変更することができる。
【0035】すなわち、制御機構6又は冷媒漏れ検知機
構7における温度センサー手段22 1 ,222 として
は、上記した如き液体膨張式のものの他、熱電対,サー
ミスタ,測温抵抗体等を使用したものを使用することが
できる。例えば、図7に示す如く、制御機構6及び冷媒
漏れ検知機構7において兼用される第3温度センサー手
段223 を、感温部22´aとして熱電対を使用し、熱
電対用ツェナバリア22dを具備するものに構成してお
くことができる。この場合、感温部たる熱電対22´a
の素線22eと受感部たるケーブル22´bとの接続部
は、図8図に示す如く、樹脂材27´で囲繞密閉してお
く。すなわち、当該接続部を筒状の接続金具26´で囲
繞して、その囲繞空間にシリコン樹脂27´を注入,充
填させる。なお、ツェナバリア22dは、ナイロン66
製ケースの内部にツェナーダイオード等を内蔵したもの
で、ケース内部にシリコン樹脂を充填した本質的安全防
爆構造をなす。また、図7に示すものでは、冷媒漏れ検
知機構7により冷媒漏れが検知されたときにおいて、警
報ランプ24cの点灯,点滅に加えて警報ブザー24d
による警報が発せられるにように構成されている。勿
論、警報ランプ24cないし警報ブザー24dによる警
報に加えて又はこれらに代えて、冷媒漏れ検知機構7に
より冷媒漏れが検知されたときにおいて中央監視室に警
報信号を出力するようにしておくこともできる。また、
加温管15は、扉2bに埋設するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明の防爆冷凍・冷蔵装置は、防爆性に優れ、耐
圧防爆構造に等しい防爆安全性を有するものである。従
って、爆発性,可燃性ガス雰囲気内でも安全に使用する
ことができるうえ、爆発性,可燃性ガス自体やこれ等の
ガスを発生する有機溶剤等を安全に冷凍,冷却保管して
おくことができる。また、本発明の防爆冷凍・冷蔵装置
は、防爆対策を講じていない市販の圧縮機等をそのまま
使用することができるものであり、かかる市販機器の大
幅な改造を必要としないものであるから、防爆機能をも
たせることによっては製作コストがさほど高くならず、
製作経済上においても極めて実用的なものである。更
に、冷凍・冷蔵庫の外径寸法が変わった場合に於いて
も、加温管15の長さ寸法を適宜に変えるだけで対応す
ることができ、一種の防爆冷凍・冷蔵装置を多種類の外
径寸法の異なる冷凍・冷蔵庫へ適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防爆冷凍・冷蔵装置の一例を示す
斜視図である。
【図2】冷凍機ユニットを示す系統図である。
【図3】圧縮機を示す一部切欠の正面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う横断平面図である。
【図5】温度センサー手段を示す縦断側面図である。
【図6】ケーブルの制御盤への引き込み構造を示す縦断
側面図である。
【図7】冷凍機ユニットの変形例を示す系統図である。
【図8】温度センサー手段の変形例を示す一部切欠の側
面図である。
【符号の説明】
1…防爆冷凍・冷蔵装置、2…冷凍・冷蔵庫、3…冷凍
機ユニット、4…冷媒循環路、5…制御盤、6…制御機
構、7…冷媒漏れ検知機構、8…冷媒、9…圧縮機、1
0,11…凝縮器、13…冷却器、15…加温管(冷媒
循環路部分)、20…ハーメチックターミナル、21…
ケーブル(電線路)、222 ,223 …温度センサー手
段、22a,22´a…感温部、22b…キャピラリチ
ューブ(受感部)、22´b…ケーブル(受感部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/00 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加温管をその両端部を除いて開閉部に埋
    設した冷凍・冷蔵庫と冷凍・冷蔵庫とは独立のユニッ
    ト構造をなし、冷凍・冷蔵庫の上面部に設置される冷凍
    機ユニットとからなり、 冷凍機ユニットが、全密閉形の圧縮機、凝縮器及び冷却
    器を含む冷媒循環路であって、凝縮器により高温化され
    た不燃性冷媒が流動する冷媒循環路部分を加温管で構成
    すべく、前記加温管の両端部に接続自在な冷媒循環路
    と,冷媒循環路を制御する制御機構と,冷凍・冷蔵庫内
    に配置された感温部とこれに連通接続された受感部と両
    部に封入された感温液の膨張収縮により作動される作動
    部とから形成され且つ前記受感部を内径が0.3mm以
    下及び長さが3m以下の可撓性金属管で構成した温度セ
    ンサ手段により冷凍・冷蔵庫内の温度を検出すると共
    に、当該検出温度が一定温度以上である状態が一定時間
    継続したときに冷媒漏れ警報を発する冷媒漏れ検知機構
    前記制御機構における圧縮機への電線路部分を除く
    当該機構部分並びに冷媒漏れ検知機構における感温部及
    びこれに接続された受感部の一部を除く当該機構部分を
    収納する耐圧防爆構造の制御盤とを具備したものであ
    って、圧縮機外及び制御盤外に存在する電線路との接続
    部をすべて樹脂材で囲撓密閉すると共に制御盤内への
    電線路又は冷媒漏れ検知機構の金属管の引込み部をすべ
    て樹脂材充填又はロー付けにより密閉する構成とした防
    爆冷凍・冷蔵装置。
  2. 【請求項2】 検出温度が15℃以上である状態が2時
    間以上継続したとき冷媒漏れ警報を発する構成とした
    求項1に記載の防爆冷凍・冷蔵装置。
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