JP3563803B2 - 空調装置およびその制御方法 - Google Patents

空調装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、人体に対して正確に最適な送風を行うことができる扇風機等の空調装置およびその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、室内にいる人間の有無や活動量を検知することによって、セキュリティや空調制御を行おうという要求が高まりつつある。すなわち、人体から放出された赤外線を検知することにより人体を検知し、その信号を空気調和機・照明器具等の環境制御機器や防犯システム等の制御に用いる目的で、赤外線センサを用いて赤外線発生源を検出する装置が使用されるようになってきた。この赤外線センサとしては、赤外線を光子としてとらえる量子型センサと、赤外光の吸収によって素子の温度が上昇した結果生じる素子の物性変化を利用する熱型センサの2種類が知られているが、前者については通常液体窒素等による冷却が必要なため、一般的には熱型センサが用いられている。熱型センサの中でも、焦電型赤外線センサは他に比べて感度が高いため、赤外線発生源検知には適しているが、焦電型赤外線センサは基本的には赤外線の変化を検出するものであるため、静止した赤外線発生源を検知しようとした場合、何等かの方法で赤外線が断続的にセンサ受光部に入射するように工夫する必要があり、通常はスリット付き円板や平板等のチョッパーを回転あるいは振動させることにより赤外線の断続入射(チョッピング)を実現している。
【0003】
図7は、従来の扇風機を前面から見た時の概略模式図である。図7において、スライドパイプ73を中心に、羽根71及びガード72等により構成される扇風機の頭部を回転させることによって、水平方向120゜程度の領域に送風することができる。従って、人は扇風機の風にあたろうとすると、この領域に入って、120゜の長い回転周期の間、風が来るのを待っていなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の空調装置としての扇風機では、人を中心としてではなく、扇風機を中心として、扇風機の周辺のある範囲内の領域に均等に送風を行うことしかできず、送風を強く望んでいる人は、扇風機の長い回転周期の間、風がくるのを待つ時間の方が多くなることがある。また、逆に風を望んでいない人は風がくることによって不快感を示すことがある。すなわち、従来の扇風機では人が手によって扇風機の回転方向や向きを望みの方向にかえることが必要であるという課題がある。
【0005】
また、さらに風の強弱も人がボタンを押すことによって調整するわずらわしさがある。すなわち、現在の扇風機は人の望みにかなった送風を行うことができていないという課題がある。
【0006】
本発明は、従来の空調装置のこのような課題を考慮し、送風の調整の煩わしさがなく、快適な送風が可能な空調装置及びその制御方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、送風方向を変化させるための首振り機構部と、その首振り機構部を支持する空調装置本体と、前記空調装置本体に設けられたリモコン部と、そのリモコン部に設けられた、赤外線により人体を検知するため一次元赤外線センサと、その一次元赤外線センサにより検知された人体の存在範囲に応じて、首振り機構部の首振り範囲を制御する制御手段とを備え
前記リモコン部を、前記空調装置本体から取り外すことによって、前記人体を検知する動作を自動解除することができる、空調装置である。
【0008】
請求項2の本発明は、送風方向を変化させるための首振り機構部と、前記首振り機構部と共に動くように前記首振り機構部に設けられたリモコン部と、そのリモコン部に設けられ、赤外線により人体を検知するための一次元赤外線センサと、その一次元赤外線センサにより検知された人体の存在範囲に応じて、首振り機構部の首振り範囲を制御する制御手段とを備えた空調装置である。
【0009】
【作用】
本発明は、空調装置本体に設けられたリモコン部に設けられた一次元赤外線センサが、赤外線により人体を検知し、制御手段が、その一次元赤外線センサにより検知された人体の存在範囲に応じて、首振り機構部の首振り範囲を制御し、リモコン部を空調装置本体から取り外すことによって、人体を検知する動作を自動解除する。
【0010】
また本発明は、首振り機構部と共に動くように首振り機構部に設けられたリモコン部に設けられた一次元赤外線センサが、赤外線により人体を検知し、制御手段が、その一次元赤外線センサにより検知された人体の存在範囲に応じて、首振り機構部の首振り範囲を制御する。
【0011】
【実施例】
以下に、本発明をその実施例を示す図面に基づいて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明にかかる第1の実施例の空調装置を示す概略模式図である。図1に示すような首振り機構部を備えた空調装置としての扇風機において、送風機構部は、羽根12、前ガード13、後ガード14、ガードリング15等により構成され、その送風機構部は、首振り機構部により首振り可能なようにスライドパイプ16に支持されている。又、スライドパイプ16を支持するスタンド17には、リモコンポケット18、リモコン用の受光部19が設けられ、更に前面には一次元赤外線センサとしての多素子一次元アレイセンサ11が設けられている。又、図示していないが、スタンド17には首振り機構部の制御などを行う制御手段が内蔵されている。ここで、スライドパイプ16、スタンド17等が空調装置本体を構成している。
【0012】
扇風機の制御盤の前面に赤外線により人体を検知する固定型の多素子一次元アレイセンサ11とチョッパーと集光レンズとをセンサアレイが横になるように設置し、この扇風機の運転開始直後に赤外線センサ11により人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサ11によって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在範囲を中心に首振り機構部を制御することができる。さらに、赤外線センサ11によってセンサ信号出力から人体の活動量、代謝量を測定することができ、この測定した活動量等を扇風機の送風機構部にフィードバックさせることによって、センサ出力の大きな人体、すなわち代謝量の大きな人に対しては強い風を送ることができ、送風の強弱を制御することができる。このようにすることによって、人体に最適な送風を行うことができる。
【0013】
この時の人体検知の様子と、それを扇風機の首振り機構部にフィードバックさせた時の様子を図2に示す。図2(a)は本実施例の扇風機の最初の首振り範囲を示した模式図であり、図2(b)は扇風機の首振り範囲が人体の検知領域のみになったことを示すための模式図である。最初の首振りによって人体23の存在範囲を検知し、次からの首振りはその人体23を中心に首振りを行い、無駄な領域に送風を行うことをなくすことにより、省エネルギーになる。また、たとえ人体23が動いたとしても、常に赤外線センサ11によって人体23を検知しているので、人体23の動きに追従して首振り機構部を制御することができる。この時、この赤外線センサ11が焦電型やサーモパイル型の赤外線センサであってもよく、また、この赤外線センサ11が1素子、2素子または多素子からなっていてもよい。
【0014】
さらに、この赤外線センサ11によって検知された人体検知範囲がフィードバックされた扇風機の首振り機構部を、上下方向に制御することができるようにしても良い。また、この赤外線センサ11を用いて人体を検知した際、人体の存在位置で首振り機構部を止めたり、また人体検知範囲に対して非対称に首振り機構部を制御したりすることによって、人体に最適な送風を行うこともできる。また人体を検知しなくなった時、送風を自動的に停止することもできる。
【0015】
以上のように、本実施例によれば、扇風機の制御盤の前面に人体検知可能な多素子1次元赤外線アレイセンサを設置し、首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体を中心とした送風を行うことができ、さらに、人体の代謝量、活動量を検知することによって送風の強弱を制御することができ、人体に対して最適な風を送ることができる扇風機を得ることができる。
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施例の空調装置について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図3は、本発明にかかる第2の実施例の空調装置を示す概略模式図である。図3に示すような首振り機構部を備えた扇風機では、スタンド37に形成された支持柱の前面に、赤外線により人体を検知する一次元走査型赤外線センサ31を設けている。この扇風機が首を振る前に赤外線センサ31により人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサ31によって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在範囲を中心に首振り機構部を制御することができる。さらに、赤外線センサ31によってセンサ信号出力から人体の活動量、代謝量を測定することができ、この測定した活動量等を扇風機の送風機構部にフィードバックさせることによって、センサ出力の大きな人体、すなわち代謝量の大きな人に対しては強い風を送ることができ、送風の強弱を制御することができる。このようにすることによって、人体に最適な送風を行うことができる。この時、この赤外線センサ31が焦電型やサーモパイル型の赤外線センサであってもよく、またこの赤外線センサ31が1素子、2素子または多素子からなっていてもよい。
【0017】
さらに、この赤外線センサ31によって検知された人体検知範囲がフィードバックされた扇風機の首振り機構部を、上下方向に制御することができるようにしても良い。また、この赤外線センサ31を用いて人体を検知した際、人体の存在位置で首振り機構部を止めたり、また人体検知範囲に対して非対称に首振り機構部を制御したりすることによって、人体に最適な送風を行うこともできる。また人体を検知しなくなった時、送風を自動的に停止することもできる。
【0018】
以上のように、本実施例によれば、扇風機のスタンド37上の支持柱の前面に人体検知可能な一次元走査型赤外線センサ31を設置し、扇風機の首振りの前に人体検知を行い、首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体を中心とした送風を行うことができ、さらに、人体の代謝量、活動量を検知することによって送風の強弱を制御することができ、人体に対して最適な風を送ることができる扇風機を得ることができる。
(実施例3)
以下、本発明の第3の実施例の空調装置について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
図4は、本発明にかかる第3の実施例の空調装置を示す概略模式図である。図4に示すような首振り機構部を備えた扇風機では、リモコン48に赤外線により人体を検知する赤外線センサ41を備えている。この扇風機が首を振る前に赤外線センサ41により人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサ41によって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在範囲を中心に首振り機構部を制御することができる。さらに、赤外線センサ41のセンサ信号出力から人体の活動量、代謝量を測定することができ、この測定した活動量等を扇風機の送風機構部にフィードバックさせることによって、センサ出力の大きな人体、すなわち代謝量の大きな人に対しては強い風を送ることができ、送風の強弱を制御することができる。このようにすることによって、人体に最適な送風を行うことができる。この時、この赤外線センサ41が焦電型やサーモパイル型の赤外線センサであってもよく、またこの赤外線センサ41が1素子、2素子または多素子からなっていてもよい。
【0020】
さらに、この赤外線センサ41によって検知された人体検知範囲がフィードバックされた扇風機の首振り機構部を、上下方向に制御することができるようにしても良い。また、この赤外線センサ41を用いて人体を検知した際、人体の存在位置で首振り機構部を止めたり、また人体検知範囲に対して非対称に首振り機構部を制御したりすることによって、人体に最適な送風を行うこともできる。また人体を検知しなくなった時、送風を自動的に停止することもできる。
【0021】
以上のように、本実施例によれば、扇風機のリモコン48に人体検知可能な赤外線センサ41を設置し、首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体を中心とした送風を行うことができ、さらに、人体の代謝量、活動量を検知することによって送風の強弱を制御することができ、人体に対して最適な風を送ることができる扇風機を得ることができる。
(実施例4)
以下、本発明の第4の実施例の空調装置について、図面を参照しながら説明する。
【0022】
図5は、本発明にかかる第4の実施例の空調装置を示す概略模式図である。図5に示すような回転軸56が共に回転する首振り機構部を備えた扇風機では、首振り機構部の回転軸56に設置されたリモコン58に、人体を検知することができる焦電型赤外線センサ51と集光レンズとを備えている。この扇風機が首を振る時に同時に赤外線センサ51により人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサ51によって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在範囲を中心に首振り機構部を制御することができる。さらに、赤外線センサ51のセンサ信号出力から人体の活動量、代謝量を測定することができ、この測定した活動量等を扇風機の送風機構部にフィードバックさせることによって、センサ出力の大きな人体、すなわち代謝量の大きな人に対しては強い風を送ることができ、送風の強弱を制御することができる。このようにすることによって、人体に最適な送風を行うことができる。
【0023】
以上のように、本実施例によれば、扇風機の首振り機構部の回転軸56に設置されたリモコン58に、人体検知可能な赤外線センサ51を設置し、首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体を中心とした送風を行うことができ、さらに、人体の代謝量、活動量を検知することによって送風の強弱を制御することができ、人体に対して最適な風を送ることができる扇風機を得ることができる。
(実施例5)
以下、本発明の第5の実施例の空調装置について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
図6は、本発明にかかる第5の実施例の空調装置における赤外線センサの検知領域を示す概略模式図である。本実施例の空調装置の基本構成は、例えば図1に示す扇風機と同様なものが考えられる。すなわち、図1に示す扇風機において、扇風機の制御盤の前面に赤外線により人体を検知する固定型の多素子一次元アレイセンサ11とチョッパーと集光レンズとをセンサアレイが横になるように設置し、この扇風機の運転開始直後に赤外線センサ11により人体62の存在範囲を検知し、この赤外線センサ11によって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体62の存在位置で首振り機構部を一時停止させる。本実施例では、更に、赤外線センサ11の端の素子によって、別の人体64の侵入を検知した場合は、再度首振りを行い、人体64の存在範囲の検知を行うことができる。
【0025】
以上のように、本実施例によれば、扇風機の制御盤の前面に人体検知可能な一次元固定型多素子赤外線センサ11を設置し、首振り機構部にフィードバックさせることによって、移動人体も検知することができ、再度人体検知を行うことができ、さらに、人体の代謝量、活動量を検知することによって送風の強弱を制御することができ、人体に対して最適な風を送ることができる扇風機を得ることができる。
(実施例6)
以下、本発明にかかる第6の実施例の空調装置の制御方法について説明する。
【0026】
空調装置としての扇風機の制御盤の前面に赤外線により人体を検知する固定型の多素子一次元アレイセンサとチョッパーと集光レンズとをセンサアレイが横になるように設置し、この扇風機の運転開始直後に赤外線センサにより人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサによって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在範囲を中心に首振り機構部を制御し、人体の存在しない領域は送風を行わないようにし、省エネ効果を向上させることができる。
(実施例7)
以下、本発明にかかる第7の実施例の空調装置の制御方法について説明する。
【0027】
扇風機の制御盤の前面に赤外線により人体を検知する固定型の多素子一次元アレイセンサとチョッパーと集光レンズとをセンサアレイが横になるように設置し、この扇風機の運転開始直後に赤外線センサにより人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサによって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在範囲を中心に首振り機構部を制御し、かつこの赤外線センサによって人体の体動や活動量を測定し、この測定した体動や活動量を扇風機の送風機構部にフィードバックさせることによって、送風の強弱を制御し、人体に最適な送風を行うことができる。
(実施例8)
以下、本発明にかかる第8の実施例の空調装置の制御方法について説明する。
【0028】
扇風機の制御盤の前面に赤外線により人体を検知する走査型の多素子一次元アレイセンサとチョッパーと集光レンズとをセンサアレイが縦になるように設置し、この扇風機の運転開始直後に赤外線センサにより人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサによって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在範囲を中心に首振り機構部を制御し、かつこの赤外線センサに超音波センサ等の距離測定が可能なセンサを備えることによって、人体との距離を測定し、この測定した距離を扇風機の送風機構部にフィードバックさせることによって、送風の強弱を制御し、人体に最適な送風を行うことができる。
(実施例9)
以下、本発明にかかる第9の実施例の空調装置の制御方法について説明する。
【0029】
扇風機の制御盤の前面に赤外線により人体を検知する走査型の多素子一次元アレイセンサとチョッパーと集光レンズとをセンサアレイが縦になるように設置し、この扇風機の運転開始直後に赤外線センサにより人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサによって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせる際、人体の存在位置で首振り機構部を止めたり、また人体検知範囲に対して非対称に首振り機構部を制御したりすることによって、人体に最適な送風を行うことができ、また人体を検知しなくなった時、送風を自動的に停止することができる。
(実施例10)
以下、本発明にかかる第10の実施例の空調装置の制御方法について説明する。
【0030】
扇風機の制御盤の前面に赤外線により人体を検知する固定型の一次元多素子赤外線センサとチョッパーと集光レンズとをセンサアレイが横になるように設置し、この扇風機の運転開始直後に赤外線センサにより人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサによって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせる際、赤外線センサを用いて人体の検知した位置で首振り機構部を一時止め、ある一定期間が経過したり、また人体を検知しなくなった時、再度首振りを行い人体検知を行ったりすることによって、人体に最適な送風を行うことができる。
(実施例11)
以下、本発明にかかる第11の実施例の空調装置の制御方法について説明する。
【0031】
扇風機の制御盤の前面に赤外線により人体を検知する固定型の一次元多素子赤外線センサとチョッパーと集光レンズとをセンサアレイが横になるように設置し、この扇風機の運転開始直後に赤外線センサにより人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサによって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせる際、赤外線センサを用いて人体の検知した位置で首振り機構部を一時止め、人が移動したらその移動方向に追随して首振りを制御することによって、人体に最適な送風を行うことができる。
(実施例12)
以下、本発明にかかる第12の実施例の空調装置の制御方法について説明する。
【0032】
扇風機の制御盤の前面に赤外線により人体を検知する固定型の一次元多素子赤外線センサとチョッパーと集光レンズとをセンサアレイが横になるように設置し、この扇風機の運転開始直後に赤外線センサにより人体の存在範囲を検知し、この赤外線センサによって検知した人体検知範囲を首振り機構部にフィードバックさせる際、赤外線センサを用いて人体の検知した位置で首振り機構部を一時止め、さらに、この赤外線センサが別の人体の移動を検知した時に、再度首振りを行い人体検知を行うことができる。
【0033】
以上のように、固定型や走査型の一次元赤外線センサを用いることによって、首振りを行う前に予め人体の存在領域を検知することができ、低コストに容易に人体検知を行うことができる。さらに、人体検知後の首振り制御として、人体検知領域のみに送風を行ったり、人体検知をしなくなった時は自動的に送風が止まるようにすることによって、省エネルギーを実践することができる。また、人体の活動量や代謝量を正確に測定することにより、あるいは人体検知用の赤外線センサ以外に超音波センサ等の距離を測定することができるセンサを備えることによって、より正確に送風の強弱を自動制御することが可能となる。従って、容易に高精度に人体検知領域のみに、送風を行うことができ、さらに、人体の温度が高い人程、強い風が送られるので、常に人体に対して最適の風を送ることができる。
【0034】
このように、赤外線センサを用いることによって低コストに正確な信頼性の高い人体検知を常に行うことができ、非常に容易に人体を検知し、人体に対して最適の送風を容易に正確に行うことができる。すなわち、容易に、高精度に、信頼性の高い送風機構部を持った空調装置に適用できる。
【0035】
なお、上記実施例では、いずれも空調装置として扇風機を例に説明したが、これに限らず、首振り機構部を有するエアコン等、他の空調装置にも適用できることは言うまでもない。
【0036】
また、一次元赤外線センサの取り付け部位は、人体の存在範囲を検知できる部位であれば、上記第1、又は第2の実施例に示した部位に限定されるものではない。
【0037】
また、上記第3、又は第4の実施例のようなリモコン部に赤外線センサを備えた構成においては、リモコン部を取り外すと自動的に人体検知モードが解除されるように構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように本発明は、送風の調整の煩わしさがなく、快適な送風が可能になるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施例の空調装置を示す概略模式図である。
【図2】同図(a)は、同第1の実施例の空調装置における最初の首振り範囲を示す模式図、同図(b)は、その人体検知後の首振り範囲を示す模式図である。
【図3】本発明にかかる第2の実施例の空調装置を示す概略模式図である。
【図4】本発明にかかる第3の実施例の空調装置を示す概略模式図である。
【図5】本発明にかかる第4の実施例の空調装置を示す概略模式図である。
【図6】本発明にかかる第5の実施例における赤外線センサの検知領域を示す概略模式図である。
【図7】従来の空調装置を示す概略模式図である。
【符号の説明】
11、31、41、51 赤外線センサ
12、32、42、52、71 羽根
16、36、46、73 スライドパイプ
17、37、47、57、74 スタンド
18、38 リモコンポケット
21、61 扇風機
23、62、64 人体
48、58 リモコン

Claims (13)

  1. 送風方向を変化させるための首振り機構部と、その首振り機構部を支持する空調装置本体と、前記空調装置本体に設けられたリモコン部と、そのリモコン部に設けられた、赤外線により人体を検知するため一次元赤外線センサと、その一次元赤外線センサにより検知された人体の存在範囲に応じて、前記首振り機構部の首振り範囲を制御する制御手段とを備え
    前記リモコン部を、前記空調装置本体から取り外すことによって、前記人体を検知する動作を自動解除することができることを特徴とする空調装置。
  2. 送風方向を変化させるための首振り機構部と、前記首振り機構部と共に動くように前記首振り機構部に設けられたリモコン部と、そのリモコン部に設けられ、赤外線により人体を検知するための一次元赤外線センサと、その一次元赤外線センサにより検知された人体の存在範囲に応じて、前記首振り機構部の首振り範囲を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする空調装置。
  3. 前記リモコン部を、前記首振り機構部から取り外すことによって、人体検知モードを自動解除することができることを特徴とする請求項2に記載の空調装置。
  4. 前記一次元赤外線センサは、チョッパー及び集光レンズを有する固定型の多素子一次元赤外線アレイセンサ、又は一次元走査型赤外線センサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空調装置。
  5. 前記一次元赤外線センサのセンサ部は、焦電型、又はサーモパイル型の赤外線センサであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空調装置。
  6. 前記首振り機構部は、上下方向の首振り動作も可能なものであって、前記制御手段は、前記一次元赤外線センサの検知結果に応じて、上下方向にも首振り制御することを特徴とする請求項1記載の空調装置。
  7. 請求項1〜のいずれかの空調装置を用いた制御方法であって、前記赤外線センサを用いて人体の存在範囲を検知し、この人体検知範囲を前記首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在しない領域は送風を行わないように、人体の存在範囲を中心に前記首振り機構部を制御することを特徴とする空調装置の制御方法。
  8. 請求項1〜のいずれかの空調装置を用いた制御方法であって、前記赤外線センサを用いて人体の存在範囲を検知し、この人体検知範囲を前記首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在範囲を中心に前記首振り機構部を制御し、かつ前記赤外線センサによって人体の体動あるいは活動量を測定し、その測定した体動あるいは活動量を前記空調装置の送風機構部にフィードバックさせることによって、人体に最適な送風を行うことができるように、送風の強弱を制御することを特徴とする空調装置の制御方法。
  9. 請求項1〜のいずれかの空調装置を用いた制御方法であって、前記赤外線センサを用いて人体の存在範囲を検知し、この人体検知範囲を前記首振り機構部にフィードバックさせることによって、人体の存在範囲を中心に前記首振り機構部を制御し、かつ超音波センサ等の距離測定が可能なセンサを備えることによって、人体との距離を測定し、その測定した距離を前記空調装置の送風機構部にフィードバックさせることによって、人体に最適な送風を行うことができるように、送風の強弱を制御することを特徴とする空調装置の制御方法。
  10. 請求項1〜のいずれかの空調装置を用いた制御方法であって、前記赤外線センサを用いて人体の存在範囲を検知し、この人体検知範囲を前記首振り機構部にフィードバックさせる際、人体に最適な送風を行うことができるように、人体の存在位置で前記首振り機構部を止めたり、また人体検知範囲に対して非対称に前記首振り機構部を制御し、また人体を検知しなくなった時、送風を自動的に停止することを特徴とする空調装置の制御方法。
  11. 請求項1〜のいずれかの空調装置を用いた制御方法であって、前記赤外線センサを用いて人体を検知し、その検知位置で前記首振り機構部を一時止め、ある一定期間が経過したり、また人体を検知しなくなった時、再度首振りを行い人体検知を行うことを特徴とする空調装置の制御方法。
  12. 請求項1〜のいずれかの空調装置を用いた制御方法であって、前記赤外線センサを用いて人体を検知し、その検知位置で前記首振り機構部を一時止め、人が移動したらその移動方向に追随して首振りを制御することを特徴とする空調装置の制御方法。
  13. 請求項1〜のいずれかの空調装置を用いた制御方法であって、前記赤外線センサを用いて人体の存在範囲を検知し、その検知した人体存在範囲に応じて、人体の存在している範囲で首振り動作を一時停止させ、更に前記赤外線センサが別の人体の移動を検知した時に、再度首振り動作を行わせ人体検知を行うことを特徴とする空調装置の制御方法。
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