JP3563336B2 - 自動車用消音システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、曲げ管形の前処理室を、消音器本体の上流側に添装して一体化した自動車用消音システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術による自動車用消音器は、エンジンからの排気ガスの排気径路の下流側に装着されており、消音器に至る排気径路をできるだけ長く形成することによって、消音器による消音効果の向上を助長するよう設計されてきた。しかしながら排気管を装着する自動車のフロア−スペ−スに限りがあり、そのため曲げ管を排気管に使用したり、消音器の容積をできるだけ大きくし、又は消音器内の消音径路を複雑にして消音効果を向上させる発明が多く開示されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年における環境汚染の防止やエネルギ−節約の社会的要請に応えて、自動車の走行燃料効率を向上させるための車体総重量の軽量化が注目され、消音器を含めた自動車部品の小型化、部品材料の軽量化が技術開発の要点とされている。しかしながら、上述のように、従来の技術によれば、車体における排気管の取りつけスペ−スの制約があり、消音効果を効率的に引き上げるためには、容積の大きい、複雑な消音システムを組み込んだ消音器が市場に提供される傾向があり、消音装置の小型化や取りつけスペ−スの有効利用方法が強く求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明による自動車用消音システムは、 消音器本体と、「く」の字形曲げ管よりなる前処理室と、エンジンからの排気管とから構成され、前記前処理室内及び前記消音器本体内に、それぞれ共鳴室が配設された自動車用消音システムにおいて、
(1)前記消音器本体と、前記消音器本体の上流側側板に当接し溶着された前記前処理室と、から構成される一体型の消音器システムが形成され、
(2)前記前処理室に内設された曲げ管部と、前記消音器本体の上流側側板及び下流側側板の中央部を貫通して、排気ガスの排出口をなす有孔の直管部と、からなる排気導管が、エンジンからの排気ガスの一貫した流路として形成されることを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】
【実施例】
以下添付図面によって、この発明の自動車用消音システムを詳細に説明する。
【0006】
図1は、この発明の自動車用消音システムの縦断面図、図2は、斜視図である。
【0007】
各図において、1はエンジンからの排気管、2は前処理室、3は前処理室の上流側周縁部、4は前処理室の下流側周縁部、5は消音器本体、6は消音器本体の上流側側板、7は消音器本体の下流側側板、8は排気導管、9は排気導管の曲げ管部、10は第1共鳴室、11は排気導管の直管部、12は第2共鳴室、13は排気孔、14は排気通路、15は排出口である。
【0008】
この発明による自動車用消音システムは、図1及び図2に示されているように、消音器本体5と、前処理室2とが一体化された構造になっている。前処理室2は、径の大きい「く」の字形曲げ管により形成されており、その下流側の周縁部4は、消音器本体5の上流側側板6に当接された状態で溶着されている。また、前処理室の上流側周縁部3は絞られて、エンジンからの排気管1に継合できるように形成されている。
【0009】
上述のように、前処理室の上流側周縁部3は、絞られてエンジンからの排気管1に継合され、エンジンからの排気ガスの流路を形成する。
【0010】
排気導管8は、曲げ管部9と直管部11とよりなっている。この場合、排気導管8の曲げ管部9は、前処理室2を形成する「く」の字形曲げ管より径の小さい、相似形の「く」の字形曲げ管より形成されていて、前処理室2に内設されている。また、排気導管の曲げ管部9の周面には、排気孔が穿設されていない。一方、排気導管の直管部11は、消音器本体5の上流側側板6及び下流側側板7の中央部を貫通して消音器本体5に内設されており、その下流側において排気ガスの排出口15を形成する。消音器本体5に内設される排気導管の直管部11の周面には多数の排気孔13が穿設されている。
【0011】
前処理室2内において、排気導管の曲げ管部9の周囲に形成される空間、及び消音器本体5内において、排気導管の直管部11の周囲に形成される空間は、それぞれ第1共鳴室10、第2共鳴室12として設けられている。
【0012】
図1に図示されているように、排気導管8の上流側周縁部は、前処理室2内においてエンジンからの排気管1に継合されておらず、前処理室2内における曲げ管部9の排気流入口を形成している。すなわち、エンジンからの排気管1と排気導管8とは、前処理室2内においてすき間を隔てて対向した状態で設けられており、このすき間は排気通路14を形成する。
【0013】
エンジンからの排気ガスは、排気管1及び排気導管8を通り消音器本体5へ導入されるものと、上述したとおり、前処理室2内において排気管1と排気導管8との間に設けられた排気通路14を通り、前処理室2内に形成された第1共鳴室10へ導入されるものとに分流される。
【0014】
上述したとおり、エンジンからの排気管1を通り排気通路14から前処理室2内の第1共鳴室10へ導入された排気ガスは、そこで共鳴作用を通じ消音される。
【0015】
排気管1を通り排気導管8を経て消音器本体5へ導入されたエンジンからの排気ガスは、消音器本体5に内設された排気導管の直管部11の周面に穿設された多数の排気孔13を通り消音器本体5の第2共鳴室12に流入し消音された後、排気導管8へ還流して排出口15からテ−ルパイプを経て大気中へ放出される。
【0016】
以上述べたように、この発明による自動車用消音システムにおいては、共鳴室を設けた「く」の字形の前処理室2が、消音器本体5と一体化されてコンパクトな連続消音装置を構成しており、エンジンからの排気ガスは、前処理室2において第1共鳴室10、消音器本体5において第2共鳴室12へ流入し、それぞれ効率よく消音される。
【0017】
この発明の自動車用消音システムにおいては、「く」の字型曲げ管を前処理室2として形成することにより、限られた消音器据え付けスペ−スの有効利用が達成されている。
【0018】
【発明の効果】
この発明による自動車用消音システムにおいては、「く」の字形曲げ管よりなる前処理室を消音器本体と一体化したコンパクトな連続消音装置として提供することによって、排気ガスの騒音を効率よく減衰させることができる。
【0019】
さらに、「く」の字型曲げ管より、共鳴室として機能する前処理室を形成し、前処理室と消音器本体とを一体化した消音システムを開発したことによって、自動車の限られた消音器据え付けフロアスペ−スの有効利用を図ることができる。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用消音システムの縦断面図
【図2】自動車用消音システムの斜視図
Claims (1)
- 消音器本体と、「く」の字形曲げ管よりなる前処理室と、エンジンからの排気管とから構成され、前記前処理室内及び前記消音器本体内に、それぞれ共鳴室が配設された自動車用消音システムにおいて、
(1)前記消音器本体と、前記消音器本体の上流側側板に当接し溶着された前記前処理室と、から構成される一体型の消音器システムが形成され、
(2)前記前処理室に内設された曲げ管部と、前記消音器本体の上流側側板及び下流側側板の中央部を貫通して、排気ガスの排出口をなす有孔の直管部と、からなる排気導管が、エンジンからの排気ガスの一貫した流路として形成されることを特徴とする自動車用消音システム。
Priority Applications (1)
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JP2000260241A JP3563336B2 (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 自動車用消音システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000260241A JP3563336B2 (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 自動車用消音システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002070522A JP2002070522A (ja) | 2002-03-08 |
JP3563336B2 true JP3563336B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=18748281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000260241A Expired - Fee Related JP3563336B2 (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 自動車用消音システム |
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JP (1) | JP3563336B2 (ja) |
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2000
- 2000-08-30 JP JP2000260241A patent/JP3563336B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002070522A (ja) | 2002-03-08 |
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