JP3562867B2 - ラップフイルム収納箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
一般家庭や食品販売業等で、主として食品の直接包装用に汎用されているラップフイルム収納箱の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示す様な柱状形の箱と箱の収納室に収納した巻回フイルムからなり、その巻回フイルムからラップフイルムの必要量を引き出し、引き出したフイルムを箱に配備した長尺の金属製鋸刃の歯で鋸刃に沿って切断して用いるラップフイルム収納箱であって、上記金属製鋸刃は、該鋸刃と同じ幅の薄膜状体を、薄膜状体の端が該鋸刃端からはみ出す状態で該鋸刃面と箱体面との間に介在させてカシメ爪で箱に固定されているラップフルム収納箱は公知であり(例えば特開平656149号公報)、且つ広く市販されている。
【0003】
この柱状形の箱には、例えば円柱状、三角から八角の多角柱状形の種々のものが知られている。図5(A)(B)のラップフルム収納箱は、その中で広く市販されて汎用の四角柱状形のラップフルム収納箱である場合を例示したもので、前板1、底板2、後板3、及び脇板8とで形成された上部が開口した長方形の収納室13と、収納室13の後板3側縁から収納室開口部を覆う方向に連接した蓋板4と、その蓋板4の側縁から前板1を覆う方向に延した掩蓋片5とを有した長方形の箱体であって、収納室13に収納した巻回フイルムRからラップフイルムFの必要量を引き出し、掩蓋片5の先端に箱体長手に沿ってカシメ具12によって固定し配備してある長尺の金属製の鋸刃Kの歯で、鋸刃に沿って切断して用いる形態のラップフルム収納箱である。
【0004】
この種の箱体の多くは板紙製で、各々の折り線部で各部位板面をほぼ直角に折り曲げて形成したものであり、蓋板4から脇板8を覆う方向に延した脇掩蓋片11を有したもの、或いは上記脇掩蓋片11を有していない場合のものある。また、鋸刃の全体形状(先を結ぶ仮想線の形状)では、直線状のもの、凹形弧状のもの、凸形弧状のもの、V形突形状のもの、台形突形状のもの等が知られている。
【0005】
図5(A)は、収納箱から開封片6を、局部接合部9の部分の剥離を進めながら切取り線10で切断除去して開封しようとする段階を、図5(B)は開封してラップフイルムFを引き出した段階を示す図である。
薄膜状体は、空箱として廃棄する際鋸刃を箱から安全で容易に引き剥がすための補助が役割である。図5(B)の鋸刃Kの端に描かれている薄膜状体のはみ出し部Pは、鋸刃と箱体(板紙)との間に介在している薄膜状体が鋸刃端部から突出している部分を示すもので、鋸刃の引き剥がしの開始場所を消費者に教える標識を兼ねた引き剥がし時の取っ手部となる。この薄膜状体は、鋸刃となる金属薄板と一緒に金型で切断されるため、鋸刃と同じ幅で同じ歯山形状となりラップフルム切断の障害にならないし、鋸刃のカシメ強度を調節できる利点がある。従って、切断性能を維持しつつ鋸刃を容易に且つ安全に箱体から引き剥がせると言う高い市場評価を得ている。
【0006】
この種の市販収納箱での切断方法は、俗称『持ち上げ切り』『水平開き切り』『中央回転切り』の3種類に大別される。即ちこの切断方法のそのいずれもは、引き出されたラップフイルムFの経路が、先ず蓋をした状態で前板1の表面と掩蓋片5の裏面との間を通り、フイルムが掩蓋片5の先の切断具の歯山でほぼ直角に屈折さ、そのフイルム端は掩蓋片に垂直な水平方向に向かうように誘導し、そして掩蓋片5の表面の長手中央を親指で抑えた制動力と、誘導したフイルム端を保持した手との間で更にフイルムに張力を与え、その張力で歯先をフイルムに食い込ませて切断するものであることは共通している。只この場合の張力の与え方が相違していて、(I)前板1と掩蓋片5との間のフイルムとフイルム端側との間でなす角度を45度以下の鋭角になる方向にフイルム端を持ち上げ、且つ箱を保持した手とフイルム端を保持した手との相対的な捻り動作で、歯先に当接するフイルムが鋸刃の一端から他端に向けて順次に当接する方向にフイルムに張力を加えて、フイルム幅の一端から他端に向け順次切断する『持ち上げ切り』、(II)上記の箱と誘導したフイルムとの水平関係は維持したまま、箱の長手一端側を軸に箱体の長手の先端が水平方向に孤を描く様に、箱を保持している手首を水平横に振り広げることで張力を加え、フイルムを幅の一端から他端に向けて順次切断する『水平開き切り』、(III)上記の箱と誘導したフイルムとの水平関係は維持したまま、保持している箱を手首で下方側に回転させ、歯先でフイルムに張力を加え、フイルム幅の中央部からその両側端に向けて順次切断する『中央回転切り』の3種に分類できる。この3種の切断方法は、いずれも箱部位の長手方向のほぼ全域に配置された長尺の金属製鋸刃の、その鋸刃の歯先でフイルムが切り裂かれ、フイルムは鋸刃の形状に沿って正確に切断されると言う利点を活用しようとするものである。従って採用した鋸刃の全体的な形状による適性、即ち、例えば全体の形状がV字状をした鋸刃のものは『中央回転切り』には極めて優れるが、他の2法は幾分不得手であり、全体の形状が平坦な直状の切断具のものは『持ち上げ切り』『水平開き切り』には優れているが『中央回転切り』は若干不得手となる等の形状適用性が多少は存在するものの、3種の切断方法について金属製の鋸刃には、紙製やプラスチック製の鋸刃では到達し得ない高水準の切断性能(材質の特性に起因する性能)が具備されているので、消費者の好みに合った切断方法が提供できる優位性がある。
【0007】
また、消費者にはラップフルム切断時に発生する切断音に対し強い興味を示す。即ち消費者は、長年聞き慣れた金属製鋸刃による切断音に爽快感を持ち、金属製鋸刃の切断音とは明らかに異質な紙製やプラスチック製の鋸刃による切断音は違和感を持ってしまう。又、金属製鋸刃であっても長年聞き慣れた切断音でないと違和感を感じる傾向が、実用モニター調査等により判明している。つまり切断音は、今やラップフイルム切断具の切断性能の要求品質のひとつになっている。
【0008】
即ち、市販のラップフイルム収納箱の一部の鋸刃が、紙製鋸刃やプラスチック製に変更され始めた時流に抗して、未だあえて長尺の金属製鋸刃の採用を固持している理由は、不特定多数の人たちが、夫々の好みの切断方法で常に正確で確実に高い切断性能を維持して切断できることが要求される市販のラップフイルム市場にあっては、材質上でその硬度や剛性などの基本的特性が満たせない紙製鋸刃やプラスチック製鋸刃では、とてもこの高い市場要求を満足させることが出来ないと言う市場調査結果の判断に基くものである。そして現状の市販の収納箱には、歯山の高さ(山の頂の仮想線と谷の底の仮想線間の距離)は約1.0mm、歯山の傾斜角(山の稜線間の角度)は約60度、歯山のピッチ(山の中心仮想線間の距離)は約1.16mm、歯山の先端に形成される円弧の半径は約0.1mmである長尺の金属製鋸刃が採用されている。この鋸刃の歯山の形状デザインは、指等を傷付けない安全性と高度な切断性能の確保及びその持続性と切断音の四面を満たす観点から厳選されており、且つその加工精度には細心の注意を払った工程管理が行なわれているので、フイルムに対する切れ味(高度な切断性能とその性能の持続性)の面では、消費者には『極めて優れる』と言う高い評価を得て重用されているのである。
【0009】
なお、この種の収納箱には、掩蓋片5で覆われる前板1の表面にフイルムの仮留め部Qを配置してある。このフイルムの仮留め部Qの役割は、引き出したフイルムの切断端部が、切断時の弾みで箱内に巻戻る(次の引き出しが困難になってしまう)現象を防ぐための巻戻り防止機能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年この種の収納箱には縦、横、斜めの方向(即ち意図しない方向)にフイルムが裂けると言う不良現象が発生する。
この不良現象は、例えば塩化ビニリデン系樹脂製の肉厚が8〜15μmのラップフイルムに多く、また不良の発生する状況は、上記の仮留め部Qに係止されたフイルム端を剥がして次のフイルムの引き出しをしようとする際に、剥がしとろうとするフイルム端に付いている歯山の部分(歯山の跡)から、フイルムが縦方向、横方向、斜めの方向(即ち意図しない方向)に裂け走ってしまい、次のフイルムの引き出しが困難になることである。この現象を顕著にした原因は、引き出したフイルムの切断端部が箱内に巻戻る現象を完全に防ぐ対策として、仮留め部Qの係止能を高めた近来の処置が、仮留め部Qに係止したフイルムの剥がし採りを困難にしたことにある。しかし仮に、仮留め部Qの係止能を下げてフイルムの剥がし採りを容易にすると、フイルム切断端部が巻戻る現象が増加してしまうので、意図しない方向にフイルムが裂け走る不良現象の発生場所が、仮留め部Qから巻回フイルムRの表面(つまり巻回フイルムの表面に密着したフイルム切断端部の剥がし採り)に、その発生場所を移すだけのことであり抜本対策にはなりえない。
【0011】
フイルムの斜め切れを防ぐ提案には、例えば特開平6−293335号公報の発明がある。この提案では、引き裂き強度が2〜100grで縦横の強度の比が1.5以上のフイルムの斜め切れが防止できる記載になっているが、しかしながらこの提案では、相対的に縦方向に対して横(幅)方向の引き裂き強度を弱めた巻回フイルムを、箱の長手方向の端部にのみ鋸刃を設けた収納箱に収容し、引き出したフイルムの脇側のみに鋸刃で切れ目を入れ、その切れ目から引き裂き伝播でフイルムを横(幅)方向に引き裂く(切断する)ことを内容としていて、その際は、フイルム端に鋸刃の跡が付かないので斜め切れの発生が防げるし、また横方向の引き裂き強度が弱められているものほど、切断(引き裂き)が容易になることを効果にしているに留まる。従って、引き裂き伝播でフイルムを横(幅)方向に引き裂く技術の不確実さ(切断端の形状が不揃いになる問題)を避ける意味で、長尺の鋸刃の歯に沿った切断を対象にした場合、引き裂き伝播でフイルムを切断する内容の上記特開の提案では、対象を異にする。更には本発明の目的の長尺の鋸刃の歯に沿った切断に関しては何の提案もされていない。
【0012】
なお、歯山のデザインに係る提案の多い紙製鋸刃やプラスチック製鋸刃の文献はあえて引用していない。その理由は、本願発明の対象は、従来(現行)の長尺の金属製の鋸刃に生じている問題点を、同じ長尺の金属製の鋸刃の歯山のデザインの変更で解消しようとするものであるのに対し、紙製鋸刃やプラスチック製鋸刃の文献は、いずれも金属に比べて材質の特性上で生じてしまうハンデを歯山のデザインで多少は補ない、現行の金属製鋸刃の切断性能に少しでも近けることを内容にしたものに過ぎず、解決課題も違うし得られた歯山のデザインの切断性能の水準は全く違う(低い)から、本願発明とは無関係な内容のものに過ぎないからである。
【0013】
本発明は上記状況に鑑み、その目的とするところは、金属製鋸刃が箱から安全で容易に引き剥がせ且つ、現在市販の金属製鋸刃が保有する指等を傷付けない安全性と高度な切断性能の確保及びその持続性と切断音の四面のバランスを満たし、切断した後のフイルムが、その切断端部から縦、横、斜めの方向(即ち意図しない方向)にフイルムが裂ける現象の発生を抑制することができるラップフイルム収納箱を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の構成は、柱状形の箱と箱の収納室に収納した巻回フイルムと該箱に配備した長尺の金属製鋸刃からなり、上記金属製鋸刃は、該鋸刃と同じ幅の薄膜状体を、薄膜状体の端が該鋸刃端からはみ出す状態で該鋸刃面と箱体面との間に介在させてカシメ爪で箱に固定されているラップフルム収納箱において、
上記金属製鋸刃は、下記a〜eの条件を満したものであり、且つ該鋸刃面と箱体面との間に介在している上記薄膜状体は、該鋸刃の脇端から鋸刃の長さの3%以上8%以下の範囲の長さ部分のみに配したものであることを特徴とする。
[金属製鋸刃の条件]
a.歯山の高さ:0.60mm以下0.40mm以上の範囲
b.歯山の傾斜角:55度以上65度以下の範囲
c.歯山間のピッチ:1.46mm以下0.72mm以上の範囲
d.相隣れる歯山間の谷部の形状:
0.30mm以上0.70mm以下の範囲の長さの平坦状を形成
e.歯山の先端形状:
鋸刃の長手方向両端部に位置する歯山と長手方向中央部に位置する歯山とは異なる円弧状に形成されており、その円弧状は歯山の傾斜角を二等分する仮想線上を中心に歯山の両稜線に接して描ける円の円弧で示すとき、長手方向の両端部に位置する歯山は0.02mm以上0.05mm以下の半径の円の円弧、長手方向の中央部に位置する歯山は0.05mmを超え0.08mm以下の半径の円の円弧である。
【0015】
以下、さらに本発明の内容を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の実施例に於ける鋸刃の歯山を拡大して示す部分摸式図である。図2は、図1に示す鋸刃で切断したフイルム端の拡大写真の部分写生図である。図3は、従来(現行市販)品の箱に用いている鋸刃の歯山を拡大して示す部分摸式図で、図4(A)(B)は、夫々図3に示す鋸刃(従来品)で切断したフイルム端の拡大写真の部分写生図で、図4(A)は『水平開き切り』をした場合のものを、図4(B)は『持ち上げ切り』をした場合のものである。
【0016】
この図1〜4では共通して、ジグザグ状に描かれている実線(図に向かって端)部分は鋸刃の歯山、或いはフイルムの切断端であり、図2,4に描かれている矢印はフイルムを切断した際の切断方向を示している。図4に示す[従来品の鋸刃でのフイルム切断端]において、先ず留意すべき事柄は,ジグザグ状切断端の近傍に破線で示されている部分は、切断時にフイルムに当接していた鋸刃の歯山の跡を、またジグザグ状切断端の山裾や谷部の一部に髭状に示されている部分(T)は、フイルムに入った亀裂部Tを、夫々示していることである。尚、この図4(A)(B)は、当該不良現象の原因究明の一環として本発明者等が工夫を重ねてようやく撮影に成功した図でもある。
【0017】
鋸刃の比較を容易にするために、鋸刃の歯山のデザインとその結果(亀裂部Tの発生率)とを一覧にすると次の表1のようになる。傾斜角は一定にしピッチでデザインを調整してある。
【0018】
【表1】
Figure 0003562867
【0019】
補足すると、例えば図1と図3との鋸刃形状の比較は、表1に示す通りで本発明品と従来品の鋸刃形状の比較に当たる。歯山の山の高さ(山の頂の仮想線と谷の底の仮想線間の距離)は、現実寸法での比較で、従来品(図3)の高さ(1.0mm)に対して本発明品(図1)の高さ(0.50mm)は、約1/2と低くなっていることが分かる。尚、この図1と図3の例では、歯山の傾斜角(山の稜線間の角度)を一定(60度)に揃えてあるので、ピッチ(山の中心仮想線間の距離)を、各々1.16mmと1.08mmにすることで山の高さの差を調整している。
【0020】
本発明者等が、上記図4(A)(B)を用いて、当該不良現象の原因を考察した結果(即ち発明の背景)をまとめると下記のようになる。即ち、
a)フイルムに当接していた鋸刃の歯山の跡(破線部)の形状と、実際に切断されたフイルム端の形状とがずれていることから考察すると、この場合のフイルムの切断は、必ずしも当接した歯山の山の稜線に沿って切断されているのではなく、歯山の先で穿たれた切断開始点から引き裂き伝播によって生じるフイルムの破断現象が伴なっている。
b)ジグザグ状切断端の山裾部や谷部の一部に生じた亀裂部Tは、上述した引き裂き伝播の破断が過剰に進行した部分であり、この過剰の進行は、相隣れる双方の歯山から進行する破断の時間的(或いは方向的)な違いによってその双方の破断が合流する機会(位置)がずれたことにより生じたものである。c)意図しない方向にフイルムが裂ける現象は、剥ぎ採る時に摘んだフイルムの切断端部に存在していた亀裂部Tに基くものである。即ち、係止力による抵抗と剥ぎ採る張力との間に生じた力が亀裂部Tに集中し、その亀裂部Tから引き裂き伝播による破断が進行するのである。従ってその進行方向は、亀裂部Tの存在位置や亀裂部Tの先端形状により、或いはフィルムの配向方向や樹脂の結晶構造に沿って、縦、横、斜めの方向(即ち意図しない方向)に破断することになる。
d)よって『意図しない方向へのフイルムの破断』は、係止力による抵抗と剥ぎ採る張力との間で生じた力が大きい時に、そこに存在していた亀裂部Tで生じるものであるが、素材自体の引き裂き強度が大きいフイルムの場合は、仮に亀裂部Tが存在していてもフイルムが破断することはまずない。
【0021】
一方、本発明は、下記イ)ロ)の点で従来技術とその構成を相違する。尚、このイ)ロ)の分説は、説明の理解を深めるためのものである。
イ)採用する金属製鋸刃は、その歯山の高さが0.0mm以下0.40mm以上、相隣れる歯山間の谷部は、0.30mm以上0.70mm以下の範囲の平坦状に形成された谷底部を有した形状であり、歯山の傾斜角が55度以上65度以下、歯山間のピッチが1.46mm以下0.72mm以上の範囲とすること。
ロ)歯山の先端形状は、鋸刃の長手方向両端部に位置する歯山と長手方向中央部に位置する歯山とは異なる円弧状に形成されており、その円弧状は歯山の傾斜角を二等分する仮想線上を中心に歯山の両稜線に接して描ける円の円弧で示すとき、長手方向の両端部に位置する歯山は、0.02mm以上0.05mm以下の半径の円の円弧、長手方向の中央部に位置する歯山は0.05mmを超え0.08mm以下の半径の円の円弧であり、薄膜状体が金属製鋸刃と箱との間に介在している部分の長さは、該鋸刃の脇端から該鋸刃の長さの3%以上8%以下の範囲のものとすること。
【0022】
以下、a)〜d)の考察に添って、前述の従来技術と相違する構成要件の技術的意義を説明する。
先ず上記要件イ)の内の[鋸刃の歯山の高さを0.0mm以下に低め、且つ平坦状に形成された谷底部を有する]ことの技術的意義について述べる。まず鋸刃の歯山の高さを0.0mm以下に低めたことの技術的意義は、フイルム切断の進行をできるだけ鋸刃を構成する歯山の形状縁に沿った切断に近づけるためのものである。そのことにより、上記考察a)で言う『切断開始点からの引き裂き伝播によりフイルムの破断』が伴う場合でも、考察b)で言う『破断の合流のずれ』が小さくなるので亀裂部Tの発生を少なくすることができ、結果的に剥ぎ採る際の『意図しない方向へのフイルムの破断』の発生を抑制する効果が得られる。
【0023】
次に『平坦状谷底部』の役割について述べる。役割の第1は,個々の歯山について、歯先の切断開始点から歯山の形状に沿う引き裂き伝播によるフイルムの破断のその進行が、『平坦状谷底部』で押え留められ上記考察b)で言う『双方の破断が合流する機会(位置)のずれ』を防ぐことにある。そして役割の第2は,平坦状谷底部の寸法を規定幅に置くことで歯山の先にかかる張力(フイルムの押圧)の集中性が高まり,歯山の切断開始点の『位置ずれ』を小さくして、結果的に歯山の形状に沿う切断を促すことである。この二つの役割は共に、亀裂部Tの発生を抑制する効果に繋がるものである。付随的な効果では、歯山のピッチ広がりが観測されている。
【0024】
この両者での切断端を比較すると、図4(A)[従来の山のもの]に比べて図2[山を低くし、平坦状谷底部を有したもの]は、フイルムに当接していた鋸刃の歯山の跡(破線部)と実際に切断されたフイルムの切断端との間の、位置及び形状の双方での『ずれが小さくなる』改善がなされていて、亀裂部Tの発生率も約90%分は少なく且つ若干発生している亀裂部Tも小さくなっている。
【0025】
ここで言う『平坦状谷底部』の意味は、通常の鋸刃での歯山間は、その山裾の谷底部はV字状に形成されているのが一般的であるのに対し、本発明の鋸刃では平らな谷部であることを象徴的に表現している。従って、必ずしも「真っ平らなもの」である必要はなく、例えば、見た目で平らな谷部であることが明らかであるような、要するに『歯先から引き裂き伝播による破断の進行が抑止される平らかさ』があれば充分なものである。しかし一方、鋸刃の加工は、雄型・雌型の一対の型で挟み切る所謂剪断力によるのが一般的であるので、対の型の噛み合わせを確実に且つ円滑にするために、例えば歯山の裾と谷底部との交点に小さな曲率半径のアールを採ったりすることがあり、その立ち上がりの部分は必ずしも平坦とは言えない場合もある。そこで本発明では、『平坦状谷底部』を、その実寸法である『平坦状谷底部の(幅)寸法』を規定し、構成として表示している。
【0026】
また、本発明者等の研究結果によると、上述の効果の発現には次の点に留意すべきことが確認される。即ち、先ず歯山の高さは0.60〜0.40mmの範囲から選択することが必要である。それは0.60mmを超えて高いものでは、亀裂部Tの発生率を10%程度以下に抑制する効果が期待できないし、逆に歯山の高さが0.40mm未満の低いものでは、フイルムへの切断性能の低下する問題と、更には加工精度が保ち難くなる問題が生じるからである。一方、切断性能を確保しようと歯山の傾斜角を55度未満に小さくする方向は、亀裂部Tの発生を抑制する効果がない。逆に歯山の傾斜角を65度を超えて大きくする方向は、フイルムへの歯の食込みが悪くなり切断性能を低下させる傾向にあり、切断音の爽快感も悪化する。平坦状谷底部分の寸法は、0.70〜0.30mmの範囲のものにすることが必要である。理由は、0.70mmを超えて大きい場合は上記考察b)で言う『破断が合流する機会のずれ』が大きすぎて、亀裂部Tが平坦状谷底部の延長線の方向に発生する傾向があり、亀裂部Tの発生率を10%程度以下に抑制する効果が期待できない、逆にその寸法が0.30mm未満と小さいものでは、破断の進行を押し留める効果が期待できない傾向にある。鋸刃の長手の全長に亘ってほぼ一定ピッチの歯山が配されたものを対象物として表現している関係で、その対象物での歯山のピッチは、歯山の高さが決まり且つ歯山の傾斜角が決まり且つ平坦状谷底部の寸法が決まると、おのずから定まってしまう性格のものである。従って本発明で示す歯山のピッチ1.46〜0.72の範囲規定は、歯山の高さや歯山の傾斜角や平坦状谷底部の寸法を上述した規定の範囲に定めた時に採用される寸法の範囲を具体的に開示したものである。しかしながら、ここで規定した歯山の高さや歯山の傾斜角、平坦状谷底部の寸法および歯山のピッチの数値規定は、いずれも亀裂部Tの発生の抑制と切断性能の維持との双方の調和を図る観点から選択されたものであるので、これ等の規定範囲を満たすものであれば、鋸刃の長手に歯山の高さ、歯山の傾斜角、平坦状谷底部の寸法および歯山のピッチを不均一に配置したものや、長手の局部に選択的に違えた配置をしたもの等でも、亀裂部Tの発生の抑制と切断性能の維持との双方に、充分な効果を発揮するものであることは当然に予測されることである。
【0027】
次に、要件ロ)の[歯山の先端形状は、鋸刃の長手方向両端部に位置する歯山と長手方向中央部に位置する歯山とは異なる円弧状に形成されており、その円弧状は歯山の傾斜角を二等分する仮想線上を中心に歯山の両稜線に接して描ける円の円弧で示すとき、長手方向の両端部に位置する歯山は0.02mm以上0.05mm以下の半径の円の円弧、長手方向の中央部に位置する歯山は0.05mmを超え0.08mm以下の半径の円の円弧であり、薄膜状体が金属製鋸刃と箱との間に介在している部分の長さは該鋸刃の脇端から該鋸刃の長さの3%以上8%以下の範囲のものとすること。]の技術的意義について述べる。
【0028】
本発明者等は、上述の要件イ)を満たす形状の鋸刃を、図5に示した収納箱に採用した際、即ち箱体と鋸刃の間の鋸刃長手方向全域に薄膜状体を介在させてカシメ固定した際、亀裂の抑制効果が充分に発揮されないと言う問題に遭遇した。この問題の原因は次の現象による。即ち、薄膜状体は、鋸刃となる金属薄板と一緒に金型で切断されるため鋸刃と同じ幅で同じ歯山形状を呈し、実用上フルム切断の障害にならないはずである。しかし微視的に観察すれば、鋸刃の歯山先端部分は薄膜状体が若干覆い被さっている。この覆い被さりが歯山先端のフルムへの穿孔を不安定なものにしてしまう。そして結果的にフルムの切断が当接した歯山の山の稜線に沿って進行せず引き裂き伝播となり、歯山から進行する引き裂き伝播切断の合流位置がずれたことにより亀裂が発生する現象である。又、この歯山の先端を覆う薄膜状体が亀裂の発生に大きく作用するようになったのは、歯山を従来より低めたことで生じた現象でもある。
【0029】
ここで本発明者等は、この現象対策を検討した結果、以下の様な知見を得た。即ち、
▲1▼歯山先端の円弧は小さくすると薄膜状体の覆い被さりが小さくなり、亀裂の抑制に繋がる。しかしこの様な鋸刃は、フルム切断時の切断音が従来の音とは異質な(例えれば音もなく切れる)ものとなる。逆に、歯山先端の円弧が大 きい鋸刃は、薄膜状体の覆い被さりが大きく亀裂の発生も多く、しかもフルムの切断音が従来品の音とは異質な(例えればバリバリという切断音)ものとなる。つまり、箱体面と鋸刃面の間の全長に薄膜状体を介在させた状態のままでは亀裂発生の抑制と適切な切断音との調和がとれた鋸刃は得られない。
▲2▼他方、箱体面と鋸刃面の間に介在させる薄膜状体は、鋸刃の引き剥がしを容易に確実にする上では必要なものである。しかもこの薄膜状体は、鋸刃の引き剥がし時において、途中でちぎれたり抜けたり等の不都合が生じないようにするには、ある程度の長さが必要である。
【0030】
要件ロ)は、上記知見を基にした研究により、ようやく見いだされたものである。即ち、要件ロ)の意味するところは要するに、介在させる薄膜状体は、鋸刃の引き剥がしの容易性を満たす長さの必要最小限に留め、その状態下で採用する鋸刃の歯山を、亀裂発生の抑制と切断音の適性化との双方を満たせるものにしたことの意味である。又、一般に歯山の先端に配する円弧は、その大きさでともすれば歯山の高さを低めることになるし、歯山のピッチや傾斜角を小さくすることが円弧を小さくした様に錯誤する。しかし本発明では、この様な円弧の調整は本意でない。従って本発明では、歯山の基本寸法は一定にして、その下で歯山の円弧のみを調整することにし、前者と混同しない様にしている。そして、円弧は歯山の傾斜角を二等分する仮想線上を中心に歯山の両稜線に接して描ける円の円弧で示し、その円弧の大きさは円の半径で示す。
【0031】
要件ロ)の薄膜状体が該鋸刃面と箱体面との間に介在している部分の長さの役割は、鋸刃の引き剥がしの容易性の確保である。そしてその長さは該鋸刃の脇端から該鋸刃の長さの3%以上8%以下の範囲が必要である。3%未満の場合は、薄膜状体が途中でちぎれたりはずれたりし、鋸刃の引き剥がしに不都合が生じ、鋸刃の引き剥がしの容易性が確保できない。又、8%を超えて長い場合は、従来品と同質の切断音の発現が歯山の先端の円弧の半径の調節では不可能な領域である。
【0032】
上記要件ロ)で言う歯山の先端形状は、鋸刃の長手方向両端部に位置する歯山と長手方向中央部に位置する歯山とは異なる円弧状に形成することで、フルム切断開始より終了までに連続的に発生する切断音を、全体として従来品と同質の切断音に発現させる役割をもつ。
鋸刃の長手方向の両端部に位置する歯山(薄膜状体を介在させたい部分)の先端の円弧はその半径を、0.02mm以上0.05mm以下の範囲にする必要がある。この円弧の半径が0.02mm未満の場合は、従来品と同質の切断音の発現が歯山(薄膜状体を介在させない部分)の先端の円弧の半径の調節だけでは不可能な範囲であり、0.05mmを超える場合は、亀裂の抑制効果が期待できない。
【0033】
鋸刃の長手方向の中央部に位置する歯山(薄膜状体を介在させない部分)の先端の円弧はその半径を、0.05mmを超え0.08mm以下の範囲にする必要がある。この円弧の半径が0.05mm以下の場合は従来品と同質の切断音の発現が不可能なものとなり、0.08mmを超える場合は、要件イ)により歯山を低くしたことによる切断性の低下が補えない。
【0034】
鋸刃面と箱体面との間に介在している薄膜状体の脇端からの長さの位置と、上記半径が0.02mm以上0.05mm以下の円弧で示される歯山の位置とは同じ位置であること、即ち該鋸刃の脇端から該鋸刃の長さの3%以上8%以下の範囲であることが望ましい。その理由は、鋸刃の引き剥がしの容易性と亀裂の抑制効果が最高水準で確保されているからである。しかし、薄膜状体の位置と半径が0.02mm以上0.05mm以下の円弧で示される歯山の位置とが数ピッチ程度ズレていても実用上に支障はない。それは亀裂の抑制効果、切断音の調和に若干の影響を及ぼす程度だからである。薄膜状体の配する位置をあえて%で表示した意図は、ラップフルム収納箱に用いる鋸刃には、例えば、約15cm、22cm、30cm、45cm長の各種のものがあり、寸法の絶対値ではこれら全てについて的確な表現とならないためである。
【0035】
本発明が対象とするフイルムは、JIS 8116に準拠した引裂き強度が2g以上6g以下のものが望ましい。つまり、『その引裂き強度の絶対値が小さい』ものが望ましい。
「意図しない方向にフイルムが裂ける現象」は、上述の考察d)で説明しているように、亀裂部Tで弱められたフイルムの引裂強度が、仮留め部が持つ係止力を下回る時に生じる現象である。よって元の引裂強度の絶対値が6gを超えて大きいフイルムでは前記の係止力を下回ることがないので、本発明の対象とはしないと言う意味である。換言すれば、フイルムが持つ引裂強度の絶対値が小さいものほど、亀裂部の存在で生じる強度低下の悪影響は、仮留め部の持つ係止力との問題のみに留まらず、例えば、引き出し操作上のわずかな過剰張力を受けた場合でも『直ちに伝播破断の発生』につながってしまう。従って包装用のフイルムでは一般に引裂強度は少なくとも約2gは備えていることになる。この様な裂け易い性質のフイルムが本発明の対象品であることを意味している。具体的には例えば、塩化ビニリデン系樹脂の肉厚が6〜18μm2軸延伸フイルム等は、そのものの引裂強度(縦横の平均値)が、通常の市販品で約2〜6g、肉厚を9〜16μmの範囲から厳選したものでも約3〜4gの範囲の低い値を示すので、本発明での最適な対象品となる。
【0036】
つまり本発明では、縦横の引裂強度の比で生じる伝播破断の切断を利用するものではなく、伝播破断の切断が生じ易い引裂強度の絶対値の小さいフイルムの切断をどう長尺鋸刃の歯山に沿わせるかを課題にした発明である。
上述した本発明の利点の説明は、図5で代表されるような板紙でできた四角柱状で、しかも箱体の掩蓋片の先に全体の形状が直状の金属製鋸刃を配した実用性に優れていて望ましい収納箱に重点を置いて行なっているが、発明の効果の発現は鋸刃の歯山の形状・デザインに基くものであることは明白である。従って例えば箱の材質はプラスチック、木、金属等の薄板であってもよく、また箱断面の柱状形が、円形状、楕円形状、或いは3角形以上の多角形状等のもであっても利用できる。更に鋸刃の全体形状や鋸刃の取り付け位置も、図5の例示に留まらず従来公知の全てのものに応用することは可能である。
【0037】
本発明で言う金属製鋸刃は、例えば鉄、銅、真鍮、アルミニウム、ステンレス等の、厚み0.25〜0.15mm程度の薄板を切断加工して作られる。この場合、防錆、加工精度の維持、切断と堅牢性、経済性などから厳選したときの鋸刃の材質は、JIS 3303に定めるブリキを用いる場合が最も理想的である。鋸刃の長手全体形状(刃先を結ぶ仮想線の形状)は、直状のもの、凹形弧状のもの、凸形弧状のもの、V形突形状のもの、台形突形状のもの等でもかまわない。又、本発明の金属製鋸刃は、金型で鋸刃状に切断されたままの状態で使用でき、あえて歯山の目立てや歯山を錐状に鋭利にする必要ない。
【0038】
本発明で言う薄膜状体は、金属製鋸刃の材料となる金属薄板と一緒に金型で鋸刃状に容易に切断ができ、その鋸刃状切口でラップフルム切断の妨げにならない状態に切れ揃い、引き剥がしの力に耐える強靭さがあるものであれば特に制限はない。具体的には例えば、一般の加工紙、バルカナイズド硬化紙、プラスチックフルム・シート、繊維の編・織物、繊維の不織布等である。中でも縦横の配向に方向性を持たないプラスチックフルム・シートは、強靭で且つ取り扱いが容易であるので望ましい。厚みは、薄膜状体に採用する材質特性と対象にする鋸刃のカシメ爪のの長さに応じて選択することになるが、一般的には約0.05〜1.5mmの範囲、望ましくは約0.1〜0.8mmの範囲から選ばれる。
【0039】
また本発明で言う仮留め部Qは、その材質および配置場所ともに従来公知のものであり、切断具のある手前の部位の適所に、例えば粘着性の接着剤や表面が平滑な樹脂層を配したもの等である。中でも紫外線架橋性硬化ニスを表面が平滑な樹脂層として用いたものは、全体としてのフイルム係止能が高いので、本発明の効果の活用には有利となる。
【0040】
本発明で言う引裂強度は、JIS P 8116に準拠して測定した値の、縦、横の平均値である。尚、測定機には軽荷重引裂強度測定機((株)東洋精機製作所製)を用い、サンプルサイズは、幅50mm長さ63.5mmに一枚づつ切り取り、縦、横各5枚ずつのサンプル数とした。測定は、サンプルの幅方向のほぼ中央に12.7mmの切れ目を入れて行なった。即ち、本発明が対象とする引裂強度は低い値のものであり、通常用いるエレメンドルフ測定機では誤差が大きい。ところが軽荷重の測定方法を基準化したものが他にないので止むを得ず紙の基準であるJIS P 8116を準拠した訳である。
【0041】
本発明に用いた評価方法および評価尺度は次の通りである。
(1)鋸刃の形状寸法および角度の測定
歯山の高さ、ピッチ、平坦状谷底部、歯山の先端の円弧の半径等の寸法、および歯山の傾斜角の測定は、鋸刃の長手方向にほぼ均等に10分割し、その1分割部分当たり10個の歯(合計100個の歯)について、光学顕微鏡(倍率約100倍)で拡大して測定したものである。尚、寸法関係の測定値は、小数点以下3桁まで測定した値を平均し、小数点以下3桁のところで五捨六入して小数点以下2桁に丸めた。また角度は、小数点以下1桁まで測定した値を平均し、小数点以下1桁のところで五捨六入して小数点以上に丸めた。
(2)亀裂(T)の発生率
この測定は、事前に行なった調査で、10回の切断について観測した値の平均値で示す結果と、1回の切断について観測した値との間で、多くても約2%の値のずれしかなく、1回の切断について観測した値を用いてもその鋸刃が示す亀裂(T)の発生率の水準は示せるとする知見を得たので、1回の切断について観測した値を用いた。即ち、切断したフイルム端の全幅にある歯山の跡のについて光学顕微鏡(倍率約17倍)で観測し、谷の数の全部と亀裂のある谷の数とを数え、次の式で計算して求めた。
【0042】
亀裂の発生率(%)=(亀裂のある谷の数÷谷の数の全部)×100
(3)切断性能
(3)−1 切断性(切れ味)
熟練した(感性の高い)モニター1人を厳選し、常に従来(市販)品との対比で判断させるモニターによる官能テストを実施した。即ち、収納箱から約15cm長のフイルムを引き出し、これを切断する操作を従来(市販)品と比較しながら繰り返し、切れ味の感触、切断端の揃い方で評価する。切断方法は『持ち上げ切り』と『水平開き切り』の2種類を採用し、夫々評価した。尚、ここで約15cm長の引き出し−切断を採用している理由は、比較的困難な切断で鋸刃の性能の良否が顕著に現われることによる。
【0043】
【表2】
Figure 0003562867
【0044】
(3)−2 切断性能の持続性
上記の「約15cm長のフイルムを引き出しこれを切断する操作」を、巻層フイルム(20m巻)の3本分(2本目からは補充)につき実施し、試験前後での収納箱(掩蓋片)の変形量の大きさで評価した。
この切断は、収納箱に掛かる負担が相対的に大きく、従って切れ味が低下したものは、この変形量が大きくなることになる。変形量は、前板と掩蓋片との間の長手中央での隙間寸法の増加量(反り変形量)を求めた。
【0045】
また評価には、『水平開き切り』を採用した。理由はこの切断法が最も 掩蓋片の反り変形を生じ易いことによる。
【0046】
【表3】
Figure 0003562867
【0047】
(3)−3 切断音
熟練した(感性の高い)モニター1人を厳選し、常に従来(市販)品との対比で判断させるモニターによる官能テストを実施した。即ち、収納箱から約15cm長のフイルムを引き出し、これを切断する操作を従来(市 販)品と比較しながら繰り返し切断音を評価する。切断方法は『持ち上げ切り』を採用した。理由はこの切断法が最も普及していることによる。
【0048】
【表4】
Figure 0003562867
【0049】
(4)鋸刃の引き剥がし性
収納箱の薄膜状体のはみ出し部Pを摘んで鋸刃の引き剥がしを行なった。
【0050】
【表5】
Figure 0003562867
【0051】
【実施例】
紙管に巻層された幅寸法約300mmの塩化ビニリデン系樹脂フルム[商品名:サランラップ(旭化成(株)社製)、引裂強度3〜4g、巻き量20m]を収納した箱体を作成するに当たり、市販に供している収納箱を用意した。この箱体の基本構造は、図5に示す通りのものである。即ち、前板1、底板2、後板3、及び脇板8とで形成された上部が開口した長方形の収納室13と、その収納室13の後板3の側縁から収納室開口部を覆う方向に連接した蓋板4と、その蓋板4の側縁から前板1を覆う方向に延した掩蓋片5と、掩蓋片5で覆われる前板1の表面に切断後のフイルムを係止する仮留め部Qを有した長方形の箱体で、収納室13に収納した巻回フイルムRからラップフイルムFの必要量を引き出し、掩蓋片5の先端に配備した全体としての形状が直状である金属(ブリキ)製の鋸刃Kで切断して用いるラップフイルムの収納箱である。この箱の前板1の部分仕様は、全体寸法は高さ44mm、長さ310mmであり、蓋をした時はその高さの上から約30mmの部分は掩蓋片5(先端に付いた切断具を含む)で覆われる。その覆われる前板の上端縁から4mmを残した前板上方から下方側に幅16mmの仮留め部Qを長手全域に設けてある。この仮留め部Qは、紫外線架橋性硬化ニス [商品名:フラッシュドライ、東洋インキ製造(株)社製]を塗布、乾燥して作成したものである
これに取り付ける上記長尺の鋸刃Kはブリキ板[粗面仕上げ、調質度DR−8、厚み0.17mm(JIS G 3303)]を用いた。
【0052】
[実験例1、比較例1、および参考例1]
実験例1、比較例1の目的は、鋸刃の歯山の形状を評価するためのものである。従って薄膜状体は介在させず、鋸刃については、歯山先端の円弧の半径を統一し、歯山の高さ、歯山の傾斜角、平坦状谷底部の寸法、歯山間ピッチを変更したものについて亀裂の発生率、切断性能を評価したものである。。
変更した長尺鋸刃の歯山の高さ、歯山の傾斜角、平坦状谷底部の寸法は、表6の実験No.1〜9、表7の実験No.10〜21に示した内容の通りである。つまり、表6、7の値は、長尺鋸刃の長手全長(約305mm)に同形の歯山が均等な分布で配列することを目標に作成して得た鋸刃を、本文に記載測定方法で評価した数値を示したものである。実験No.1〜9は実験例1で、実験No.10〜21は比較例1である。
【0053】
従来(現状)の技術水準との違い、即ち顧客の要望を満たすように設計された長尺鋸刃の付いた市販品の水準との違い(対比)を明らかにするために、3種類の現行市販品を用意し、夫々の鋸刃を本文に記載測定方法で評価し、得た数値を表7の参考例1に示した。ひとつは[商品名:サランラップ(旭化成(株)社製)入りの収納箱]の市販品そのもの(実験No.22)、もう一つは[商品名:ポリラップ=ポリエチレン系樹脂製のもの(中国レジン社製)入りの収納箱](実験No.23)であり、さらにもう一つはGLAD WRAP[商品名:GLAD PRODUCTS社(オーストラリア国)製、ポリエチレン系樹脂フイルム入り]収納箱(実験No.24)である。実験No.22を実験に供した理由は、従来鋸刃の代表的形状であることである。実験No.23をこの実験に供した理由は、採用されている長尺鋸刃の材質が板紙製(バルカナイズド硬質変性の処理をした板紙:長さ約305mm、厚み0.28mm)であることである。従って、他の実験品との諸条件を均しくする為に、鋸刃を丁寧に取り外し、その鋸刃を他の実験品と同じ収納箱の掩蓋片の裏面に、金属針[商品名:マックス針 No.10−1M(マックス(株)社製)]により強固にカシメ固定をすることにし、巻層フイルムも巻幅寸法約300mmの塩化ビニリデン系樹脂フイルム[商品名:サランラップ(旭化成(株)社製)、引裂強度3〜4g、巻き量20m]に詰め換えた。もう一つの収納箱(実験No.24)は、具備されている長尺の金属製鋸刃(長さ約338mm、厚み0.25mm)の形態が本発明のものに外見上が似ているので、あえてここに採用することにした。従って他の実験品との諸条件を均しくする為に、鋸刃のカシメ爪を丁寧に起こして鋸刃を取り外し、305mmに切断し、その鋸刃を他の実験品と同じ収納箱の掩蓋片の裏面にカシメ爪により強固にカシメ固定をすることにし、巻層フイルムも巻幅寸法約300mmの塩化ビニリデン系樹脂フイルム[商品名:サランラップ(旭化成(株)社製)、引裂強度3〜4g、巻き量20m]に詰め換えた。鋸刃の歯山の高さ、歯山の傾斜角、平坦状谷底部の寸法、歯山間ピッチは、表7の実験No.23〜24に示した内容の通りである。
【0054】
上記実験No.1〜21および実験No.22〜24の収納箱について、本文記載の方法で切断性能、亀裂部の発生率を評価し、その結果を表8、9にまとめて示した。
また、実験No.1の鋸刃自体と、それで切断したフイルム端との拡大写生図(光学顕微鏡の17倍の写真を模写スケッチし、部分省略したもの)を、夫々、図1と図2に示した。実験No.22の鋸刃自体と、それで切断したフイルム端との拡大写生図を、夫々、図3と図4(A)(B)に示した。尚、図4(A)は『水平開き切り』によるもの、図4(B)は『持ち上げ切り』によるものである。
【0055】
表8、9の結果は、次のことをしめしている。即ち、
(1)板紙製(実験No.23)の鋸刃の切断性能は、本発明が目的とする切断性能の水準には遠く及ばない。これは材質に起因するもので、バルカナイズド硬質変性の処理をした板紙でも金属板の特性には至らない。又亀裂部の発生率も多い。これは歯山の形状の相違によるものである。
【0056】
(2)参考例(実験No.24)の金属製鋸刃の切断性能は、本発明が目的とする切断性能の水準には遠く及ばない。また『亀裂部の発生率』も高い。これはこの鋸刃の設計が、引裂強度が(縦/横=37/144g)と大きく、且つ極めて伸び易いポリエチレン系樹脂フイルムの切断専用に考えられた鋸刃であることによる。
【0057】
(3)金属製鋸刃付きの収納箱での『亀裂部の発生率』の対比で、[例えば(実験No.1)]は、従来品(実験No.22)の約1/13に抑制改善する。この相違を鋸刃の歯山でみると、歯山の高さが従来(現行市販)品が1.0mmに対し、発明品は0.50mmの(約1/2)に低めたことと、0.50mmの平坦状谷部を設けたことの効果である。この抑制効果の発現には、歯山の高さを0.40〜0.60mmの範囲のものにし、平坦状谷底部を0.30〜0.70mmする必要がある。この驚くべき効果の発現は従来技術の情報からは予測ができないものである。
[実施例1、比較例2]
実施例1、比較例2の目的は、鋸刃の引き剥がしの容易性を確保するのに必要な薄膜状体の介在させる長さを示すことである。鋸刃は註1に示す鋸刃に統一し、薄膜状体の介在形態だけを変更したものについて本文記載の方法で鋸刃の引き剥がし性をサンプル数500個で評価した。変更した薄膜状体の介在させる長さ及びその結果を表10に示す。実験No.25〜27は実施例1で、実験No.28〜29は比較例2である。
表10の結果は、次のことを示している。即ち、
(4)鋸刃の引き剥がしの容易性を確保するのに必要最小限の薄膜状体の介在させる長さは、鋸刃の全長の3%であることが判る。
【0058】
[実施例2、比較例3]
実施例2、比較例3の目的は、上記に加え薄膜状体を介在させることを条件として、採用する鋸刃の切断音と亀裂の抑制との調和をとる歯山先端の円弧の半径を示すことである。従って実験No.31〜38は、歯山の高さ、歯山の傾斜角、平坦状谷底部の寸法、歯山間ピッチを実験No.1と同じにし、歯山先端の円弧の半径、薄膜状体の介在させる長さを変更したものであり、実験No.30は本発明内の異なる寸法の鋸刃の実用性を実証するものである。実験No.30〜38について本文記載の方法で切断性能、亀裂の発生率を評価した。変更した寸法等及びその結果を表11に示す。。実験No.30〜34は実施例2で、実験No.35〜38は比較例3である。
表11の結果は、次のことを示している。即ち、
(5)薄膜状体の介在させる長さの上限は鋸刃の全長の8%であることが判る。切断音と亀裂の抑制を調和させることができる歯山先端の円弧の半径は、両端部に位置する歯山は0.02mm以上0.05mm以下、中央部に位置する歯山は0.05mmを超え0.08mm以下の範囲のものであることが判る。
【0059】
【表6】
Figure 0003562867
【0060】
【表7】
Figure 0003562867
【0061】
【表8】
Figure 0003562867
【0062】
【表9】
Figure 0003562867
【0063】
【表10】
Figure 0003562867
【0064】
【表11】
Figure 0003562867
【0065】
【発明の効果】
表6から表11の結果で明らかなように、上述の構成を持つ本発明の収納箱は、鋸刃の引き剥がしが安全且つ容易に実施でき、従来(現行市販)品の持つ切断性能(切断性、切断性能の持続性、切断音)は保持した状態で、切断したフイルム端に生じる亀裂部の発生率を大幅に抑制する効果がある。この亀裂部は、フイルム端を引き出す時にフイルムが『意図しない方向に裂ける』不良現象の元凶であるので、亀裂部の発生率を大幅に抑制する収納箱は、産業界に有益な優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の図で、本発明での金属製鋸刃の拡大(部分省略)写生図
【図2】本発明の実施例の図で、図1の鋸刃で切断したフイルム端の拡大(部分省略)写生図
【図3】従来(現行市販)品の収納箱の鋸刃の拡大(部分省略)写生図
【図4】図3の鋸刃で切断したフイルム端の拡大(部分省略) 写生図
【図5】従来の収納箱の構造を示す模式図
【符号の説明】
1 前板
2 底板
3 後板
4 蓋板
5 掩蓋片
6 開封片
7 補助脇板
8 脇板
9 局部接合部
10 切取り線
11 脇掩蓋片
12 カシメ具
13 収納室
P 薄膜状体のはみ出し部
Q 仮留め部(フイルム係止部)
K 切断具(長尺の金属製鋸刃)
R 巻回フイルム
F フイルム

Claims (2)

  1. 柱状形の箱と箱の収納室に収納した巻回フイルムと該箱に配備した長尺の金属製鋸刃からなり、前記金属製鋸刃が、該鋸刃と同じ幅の薄膜状体を、薄膜状体の端が該鋸刃端からはみ出す状態で該鋸刃面と箱体面との間に介在させてカシメ爪で箱に固定されているラップフイルム収納箱において、該ラップフイルムは、JIS−P8116に準拠した引裂き強度が2g以上6g以下のものであり、上記金属製鋸刃は、下記a〜eの条件を満したものであり、且つ該鋸刃面と箱体面との間に介在している上記薄膜状体は、該鋸刃の脇端から鋸刃の長さの3%以上8%以下の範囲の長さ部分のみに配したものであることを特徴とするラップフイルム収納箱。
    [金属製鋸刃の条件]
    a.歯山の高さ:0.60mm以下0.40mm以上の範囲
    b.歯山の傾斜角:55度以上65度以下の範囲
    c.歯山間のピッチ:1.46mm以下0.72mm以上の範囲
    d.相隣れる歯山間の谷部の形状:0.30mm以上0.70mm以下の範囲の長さの平坦状を形成
    e.歯山の先端形状:鋸刃の長手方向両端部に位置する歯山と長手方向中央部に位置する歯山とは異なる円弧状に形成されており、その円弧状は歯山の傾斜角を二等分する仮想線上を中心に歯山の両稜線に接して描ける円の円弧で示すとき、長手方向の両端部に位置する歯山は0.02mm以上0.05mm以下の半径の円の円弧、長手方向の中央部に位置する歯山は0.05mmを超え0.08mm以下の半径の円の円弧である。
  2. 上記鋸刃面と箱体面との間に介在している薄膜状体の脇端からの長さの位置と、上記半径が0.02mm以上0.05mm以下の円弧で示される歯山の位置とは同じ位置である請求項1記載のラップフイルム収納箱。
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