JP3562828B2 - 抽伸加工用工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、金属管を所定の外径及び肉厚を有する管に高加工率で引き抜き加工する際に使用される抽伸加工用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属管の抽伸加工においては、ドローベンチ又はプルブロック等の抽伸機を使用し、ダイス及びプラグ等の抽伸工具を使用して行われている。ダイスは、主として金属管の外径を縮径するものであり、管材料の入口から出口にいくにつれて開口径が小さくなるような形状を有している。このダイスの形式としては、一般的にSD及びMDの2種類の形式がある。
【0003】
図6は従来のSDダイス14を示す断面図である。このSDダイス14はダイスホルダ8に嵌合されて支持されるようになっており、その内面には、断面形状において直線状をなすアプローチ部21が設けられている。このSDダイス14の内側にはプラグ15が配置され、SDダイス14はプラグ15との間で、管材13を抽伸加工する。プラグ15は直径がDの後端ストレート部19と、直径がDの先端ストレート部20とを有し、これらの間にダイスアプローチ部21に整合するプラグアプローチ部が形成されている。アプローチ部21におけるSDダイス14と管材13との接触線17は角度θでダイス中心に対して傾斜し、アプローチ部における管材13とプラグ15との接触線18は角度θでダイス中心に対して傾斜する。ダイス14はその管材の入り口側のコーナー部が曲率Rで湾曲し、出口側のコーナー部が曲率Rで湾曲している。このSDダイス14はプラグ15と組み合わせて使用され、金属管13の外径と肉厚とを減少させる。
【0004】
図7は従来のMDダイス16を示す断面図である。このMDダイス16はダイスホルダ8に支持されているが、その内面は断面形状が曲率半径Rで湾曲した湾曲面(アプローチ部)となっている。この湾曲面の曲率中心はダイス外側であり、ダイス内側が凸部となるように湾曲している。このMDダイスは、一般的にはダイス単独で使用され、金属管の外径を縮径させるものである。
【0005】
これらのダイスの形状は抽伸加工を施す金属管の加工前後の外径及び肉厚により選定される。ダイスにおける金属管の断面積減少率、即ち加工率を大きくすると、抽伸回数を減少させることができ、生産性が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のSDダイス及びMDダイスの抽伸加工による金属管の加工率は、例えば、銅管では40%が上限であった。銅管の加工率を40%より大きくすると、銅管の引張荷重を超える外力が銅管に印加されることになり、抽伸加工中に銅管が破断したり、銅管の表面に結晶境界のすべり線による蛇腹模様が発生したりする。このため、従来は加工率を40%より小さくして抽伸回数を多数とすることにより、金属管を所定の寸法に仕上げていた。
【0007】
また、加工率が40%を超える大きな加工率で抽伸加工を行おうとすると、抽伸前の金属管表面に微小の凹み等があった場合に、金属管がダイスを通過するときに前記凹みが拡大しやすく、金属管に変形が生じやすいという難点がある。
【0008】
従って、従来の抽伸加工工具を使用して高い加工率で抽伸することは極めて困難である。
【0009】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、金属管の破断及び蛇腹模様又は凹みの発生が抑制され、高い加工率で抽伸加工することができる抽伸加工用工具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の抽伸加工用工具は、被加工管を抽伸加工するダイスを有する抽伸加工用工具において、前記ダイスには前記被加工管の通過方向にエントランス部、圧締部及びベアリング部がこの順に設けられており、前記エントランス部は前記ベアリング部直径の1乃至4倍の大きさの第1曲率半径でその曲率中心をダイス中心側にして湾曲する第1傾斜曲面を有し、前記圧締部は3乃至10mmの第2曲率半径でその曲率中心をダイス外側にして湾曲する第2傾斜曲面を有し、前記第1傾斜曲面と第2傾斜曲面との変曲点におけるそれらの共通接線とダイス中心線とがなす角度が22乃至42°であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る第2の中心加工用工具は、前記ダイスの中心部にプラグを配置して被加工管を抽伸加工する抽伸加工用工具であって、前記プラグは、前記第1曲率半径より小さい第3曲率半径で湾曲するアプローチ部と、前記ベアリング部直径より大きく被加工物の内径より小さい直径を有する円柱状のストレート部と、好ましくは前記第3曲率半径で湾曲するエンド部とを有することを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明においては、ダイス内面形状又はプラグ表面形状を適切に設定したので、加工率を高めても、金属管の破断及び蛇腹模様又は凹みの発生が抑制され、円滑に抽伸加工することができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明について更に詳細に説明する。図1は本発明の実施例に係るダイス1を示す断面図、図2は同じくプラグ12を示す断面図、図3は本実施例の抽伸工程を示す断面図である。本実施例のダイス1もダイスホルダ8に嵌合されてその背面が支持されている。このダイス1の内面には、管材13の通過方向(図3に矢印にて示す)に、エントランス部2、圧締部3及びベアリング部4がこの順に設けられている。
【0014】
エントランス部2は管材13が進入する部分であり、その開口部直径はDである。このエントランス部2の内面は直径Dの開口部から管材13の通過方向に縮径し、エントランス部2の内面の圧締部3側の部分は曲率半径がRで、曲率中心をダイス内側にして湾曲する第1傾斜曲面となっている。
【0015】
一方、圧締部3はその内面のエントランス部2側の部分が曲率半径がRで、曲率中心をダイス外側にして湾曲する第2傾斜曲面となっている。そして、圧締部3とエントランス部2との境界が断面形状で前記第1傾斜曲面と第2傾斜曲面との変曲点5となっており、この変曲点5において、第1傾斜曲面と第2傾斜曲面とに共通して接する接線7はダイス中心線6に対して角度θで傾斜する。
【0016】
圧締部3に続くベアリング部4はその内面の直径がDであり、ダイス1の外径はDである。なお、ダイス1のエントランス部2の入り口開口部は曲率Rで湾曲していても良く、ベアリング部4の出口開口部は曲率Rで湾曲していても良い。ダイス1の長さはLである。
【0017】
一方、プラグ12は図2に示すように全体として弾丸状をなし、その管材通過方向の下流側の部分がアプローチ部9となっており、上流側の部分がエンド部11となっている。このアプローチ部9とエンド部11との中間が円柱状のストレート部10である。そして、このストレート部10の直径がDであり、アプローチ部9は曲率Rで湾曲し、エンド部11は曲率Rで湾曲している。なお、プラグ9の先端及び後端はいずれも面取りしていても良く、この場合は夫々その端面が曲率R、Rより大径の曲率R、Rで湾曲している。
【0018】
プラグ12のアプローチ部9、ストレート部10及びエンド部11の長さは夫々L,L,Lであり、プラグ全長はLである。
【0019】
また、図3に示すように、中心加工すべき管材13の外径はd、内径はd、中心加工後の外径はd、内径はdである。
【0020】
本発明においては、ダイス1のエントランス部2の第1傾斜曲面の第1曲率半径Rは、ベアリング部4の直径Dの1乃至4倍の大きさを有する。第1傾斜曲面の曲率半径Rがベアリング部直径Dより小さいと、第1傾斜曲面の始端から第2傾斜曲面の終端に至るまでの距離が短くなりすぎ、金属管の凹凸変形が急激に起こる。これによりメタルフローの流れが悪くなり、ダイスのエントランス部2で材料の角部が発生し、金属管の破断及び縞模様の発生が生じやすくなる。
【0021】
一方、第1曲率半径Rがベアリング部直径Dの4倍よりも大きいと、第1傾斜曲面の始端から第2傾斜曲面の終端に至る距離が長くなり、金属管の変形は緩やかになるが、管とダイスの摩擦抵抗が増加すると共に、潤滑性が悪くなり、管に縞模様が発生して破断に至る場合がある。
【0022】
これに対し、第1曲率半径Rがベアリング部直径Dの1乃至4倍であれば、第1傾斜曲面及び第2傾斜曲面を金属管が通過する際の管の変形が緩やかになり、メタルフローが良好となると共に、摩擦抵抗が必要以上に増加しないため、管の破断及び縞模様の発生がなく、良好な抽伸加工を行うことができる。
【0023】
圧締部3の第2傾斜曲面の第2曲率半径Rは3乃至10mmである。第2傾斜曲面の曲率半径Rが3mmよりも小さいと、金属管の凹凸変形が急激に起き、メタルフローの流れが悪くなり、管の破断及び縞模様が生じやすくなる。
【0024】
一方、第2曲率半径Rが10mmよりも大きいと、ダイスエントランス部において、潤滑油が管とダイスの間に入り込みにくくなり、破断が生じやすくなる。
【0025】
これに対し、第2曲率半径Rが3〜10mmであれば、金属管の凹凸変形が緩やかとなり、潤滑油が管とダイスとの間に入り込み易くなるため、管の破断及び縞模様の発生がなく、良好な抽伸加工ができる。
【0026】
曲率Rで湾曲する第1傾斜曲面と、曲率Rで湾曲する第2傾斜曲面との変曲点5における両曲面の接線7と、ベアリング部中心線6とのなす角度θは22乃至42°である。このい角度θ1が22°よりも小さいと、加工率を大きくとることができない。また、角度θが42°よりも大きいと、管の変形抵抗が大きくなり過ぎるため、材料の破断及び縞模様が生じる。
【0027】
これに対し、角度θが22乃至42°であれば、金属管の変形抵抗が適正となり、材料の破断及び縞模様の発生が回避され、高い加工率で良好な抽伸加工を行うことができる。
【0028】
エントランス部2の入口直径Dが管材13の外径dよりも小さいと、管材13の先端部がエントランス部2の内面に形成されたダイスアプローチ部に接触せず、円滑な縮径加工を行うことができず、変形抵抗が増加する。この結果、管に縞模様が発生し、破断が生じる。従って、入り口直径Dは管材外径dよりも大きいことが必要である。
【0029】
プラグ12においては、その一端部のアプローチ部9に曲率(曲率半径R)を持たせている。これにより、抽伸前の金属管材13の外面に凹みが存在しても、曲率を有するプラグのアプローチ部9により押し広げられる。しかし、プラグアプローチ部9の曲率半径Rがダイスエントランス部2の曲率半径Rよりも大きいと、プラグ12が必要以上にダイス1側にくい込んでしまい、ダイス1のエントランス部2の第1傾斜曲面とプラグアプローチ部9との間で金属管材13が挟まれる部分が生じる。このため、この部分において、管材13の摩擦抵抗が高くなりすぎるため、破断が生じやすくなる。
【0030】
これに対し、アプローチ部9の曲率半径Rがエントランス部2の曲率半径Rよりも小さいと、プラグはダイス側に必要以上にくい込まれないため、管材13には破断が発生せず、凹みが存在してもそれをプラグ12により押し広げることができる。
【0031】
プラグ12のストレート部10の直径Dは、ベアリング部直径Dより大きく、管材13の抽伸加工前の内径dより小さいものである。ストレート部10の直径Dがベアリング部直径Dより小さいと、ダイス1とプラグ12との間で管材を抽伸加工することができず、また、ストレート部直径Dが管材13の内径dより大きいと、管材13の内側にプラグ12を配置することができない。
【0032】
また、プラグ12の両端のアプローチ部9とエンド部11の曲面半径R及びRを相互に等しくすることにより、プラグ12は方向性がなくなり、プラグ12を管材12内に挿入するに際して、その方向を確認する必要がないため、効率良く抽伸加工することができる。
【0033】
上述の如く構成され、各形状因子が規定された本発明の実施例に係るダイス及びプラグを使用することにより、加工率を従来より高くしても、管材13を円滑に抽伸加工することができる。
【0034】
なお、本発明は図1乃至3に示す実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、図1乃至3に示す実施例は、プラグ12を管材13の内側にフローティング方式で配置したものであったが、本発明はこれに限らず、例えば、図4に示すように、プラグ14を芯金16により支持した状態で、管材13の内側に配置するものとしても良い。
【0035】
また、上記実施例は、本発明をSDダイスに適用したものであるが、本発明をMDダイスに適用することもできることはいうまでもない。このように、MDダイスとして本発明の実施例のダイス1を使用する場合には、プラグ12を使用しない。
【0036】
次に、本発明の実施例に係る工具を使用して金属管を抽伸加工した試験結果について、その比較例と比較して具体的に説明する。
【0037】
本実施例においては、金属管としてリン脱酸銅管(JIS H3300 C1220)を使用し、図1に示すダイスを使用してプルブロックにより抽伸速度600m/分で抽伸加工した。潤滑油としてポリブデン系の潤滑油を使用した。
【0038】
下記表1は本発明にて規定した寸法範囲に入る実施例1〜4及び本発明の範囲から外れる比較例1〜8のダイスの寸法を示し、表2は同じく実施例5〜7及び比較例9、10のダイス及びそのダイスと組み合わせて使用されるプラグの寸法を示す。なお、表1はプラグを使用しない実施例及び比較例であり、表2はプラグを使用したものである。
【0039】
また、下記表3、4は上記実施例1〜7及び比較例1〜10の各ダイス及びプラグを使用して抽伸加工することにより得られた金属管の抽伸加工前後の寸法及び加工率、並びに縞模様及び破断の発生の有無を示すものであり、破断又は縞模様が発生した場合を×、発生しなかった場合を○とした。なお、表4は凹み変形の有無も合わせて示す。
【0040】
【表1】
Figure 0003562828
【0041】
【表2】
Figure 0003562828
Figure 0003562828
【0042】
【表3】
Figure 0003562828
【0043】
【表4】
Figure 0003562828
【0044】
但し、比較例1は曲率半径Rが直径Dよりも小さいため、管の抽伸加工時に縞模様が発生し、更に破断が生じた。比較例2は曲率半径Rが直径Dの4倍より大きいため、管の抽伸加工時に縞模様が発生し、更に破断が生じた。
【0045】
また、比較例3は曲率半径Rが3mmよりも小さいため、管の抽伸加工時に縞模様が発生し、更に破断が生じた。比較例4は曲率半径Rが8mmよりも大きいため、管の抽伸加工時に縞模様は発生しなかったが、管の破断が生じた。
【0046】
比較例6は角度θが42°よりも大きいため、管の抽伸加工時に縞模様が発生し、更に破断が生じた。比較例7は直径Dが管外径dよりも小さいため、管の抽伸時に縞模様が発生し、更に破断が生じた。比較例8は従来使用されているMDダイスであり、管の抽伸加工時に破断が生じた。
【0047】
これに対し、本実施例1乃至4は、メタルフローが良好であり、比較例1乃至8のような管の破断及び縞模様が発生せず、高い加工率で良好な抽伸加工を行うことができた。
【0048】
一方、表2及び表4は、図5に示すように、管の外面に凹み20を形成した管の抽伸加工を実施したときの試験条件及び試験結果を示すものである。
【0049】
比較例9はプラグの曲率半径Rがダイスの曲率半径Rよりも大きいため、抽伸時の凹みの押し広げは見られたものの、管の破断が生じた。比較例10は従来のSDダイスとプラグを使用した例であり、凹みの押し広げは見られたが、管の破断が生じた。
【0050】
これに対し、本実施例5、6、7は、破断が発生せずに、金属管の凹み変形が矯正され、良好な抽伸加工を行うことができた。
【0051】
なお、上記試験は、プラグとしてフローティングプラグを使用した場合のものであるが、図4に示すように、プラグ12を芯金19に固定したものを使用しても本発明の実施例は同様の効果を奏する。
【0052】
また、上記試験は銅合金管についてのものであるが、本発明はこれに限らず、鉄及びステンレス等の他の種類の金属管にも本発明の適用が可能である。
【0053】
更に、金属管は平滑管であっても、管内面に溝を有する内面溝付け管であっても本発明の適用が可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ダイスの内面の形状を、エントランス部、圧締部及びベアリング部に分け、夫々その形状寸法を適切なものに設定したので、加工率の高い抽伸加工を実施しても、メタルフローが良好であり金属管の表面に縞模様が発生せず、また破断も生じない。
【0055】
また、この本発明によれば、上記ダイスと組み合わせて使用するプラグの形状もダイスに合わせて適切なものに設定したので、高い加工率で抽伸加工するとき、管材に凹みがあっても、プラグにより凹みが押し広げられて管材が整形され、且つ縞模様及び破断が生じることなく、良好な抽伸加工ができる。更に、プラグの形状を先端部と後端部とで対称とすることにより、プラグは方向性がなくなり、プラグの配置に際して作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るダイスを示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るプラグを示す断面図である。
【図3】本発明の実施例に係るダイスとプラグを組み合わせて抽伸加工を実施する状態を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示し、芯金で固定したプラグとダイスを組み合わせて抽伸加工を実施する状態を示す断面図である。
【図5】金属管の凹みを示す図である。
【図6】従来のSDダイス及びプラグを組み合わせて抽伸加工を実施している状態を示す断面図である。
【図7】従来のMDダイスにより被加工管を抽伸加工している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1;ダイス
2;エントランス部
3;圧締部
4;ベアリング部
5;変曲点
6;ベアリング部の中心線
7;変曲点の接線
8;ダイスホルダ
9;アプローチ部(プラグ)
10;ストレート部
11;エンド部
12;プラグ
13;管材
14;従来のSDダイス
15;従来のプラグ
16;従来のMDダイス
19;芯金
20;凹み
;本実施例ダイスエントランス部の入口直径
;本実施例ダイス並びに従来のSDダイス及びMDダイスのベアリング部直径
;本実施例のダイスの外径
;本実施例のプラグのストレート部直径
;従来のプラグの先端ストレート部直径
;従来のプラグの後端ストレート部直径
;ダイスの全長
;プラグアプローチ部長さ
;プラグストレート部長さ
;プラグエンド部長さ
;プラグ全長
;ダイスエントランス部の第1傾斜曲面曲率半径
;ダイス圧締部の第2傾斜曲面曲率半径
;プラグアプローチ部の曲率半径
;プラグエンド部の円弧状部の曲率半径
θ;変曲点5の接線7とベアリング部中心線6とがなす角度

Claims (3)

  1. 被加工管を抽伸加工するダイスを有する抽伸加工用工具において、前記ダイスには前記被加工管の通過方向にエントランス部、圧締部及びベアリング部がこの順に設けられており、前記エントランス部は前記ベアリング部直径の1乃至4倍の大きさの第1曲率半径でその曲率中心をダイス中心側にして湾曲する第1傾斜曲面を有し、前記圧締部は3乃至10mmの第2曲率半径でその曲率中心をダイス外側にして湾曲する第2傾斜曲面を有し、前記第1傾斜曲面と第2傾斜曲面との変曲点におけるそれらの共通接線とダイス中心線とがなす角度が22乃至42°であることを特徴とする抽伸加工用工具。
  2. ダイスの中心部にプラグを配置して被加工管を抽伸加工する抽伸加工用工具において、前記ダイスには前記被加工管の通過方向にエントランス部、圧締部及びベアリング部がこの順に設けられており、前記エントランス部は前記ベアリング部直径の1乃至4倍の大きさの第1曲率半径でその曲率中心をダイス中心側にして湾曲する第1傾斜曲面を有し、前記圧締部は3乃至10mmの第2曲率半径でその曲率中心をダイス外側にして湾曲する第2傾斜曲面を有し、前記第1傾斜曲面と第2傾斜曲面との変曲点におけるそれらの共通接線とダイス中心線とがなす角度が22乃至42°であり、前記プラグは、前記第1曲率半径より小さい第3曲率半径で湾曲するアプローチ部と、前記ベアリング部直径より大きく被加工物の内径より小さい直径を有する円柱状のストレート部とを有することを特徴とする請求項1に記載の抽伸加工用工具。
  3. 前記プラグは、前記ストレート部における前記アプローチ部の反対側に設けられ、前記第3曲率半径で湾曲するエンド部を有することを特徴とする請求項2に記載の抽伸加工用工具。
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