JP3559937B2 - 連続式粉体塗装用ブースを回転しつつ色替清浄作業を行う方法とそのブース装置及びその清浄装置 - Google Patents

連続式粉体塗装用ブースを回転しつつ色替清浄作業を行う方法とそのブース装置及びその清浄装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
連続式粉体塗装用ブース内部の色替え清浄をブースの回転によって行う方法と、同方法に基づいて構成された連続式粉体塗装用回転式ブース装置と、更に同ブース用自動色替え清浄装置とに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
元来、連続式粉体塗装用ブースというのは、容積の割合と大きいものが多く、小さくとも(実用機として)高さ1.5m×幅1.2m×長さ4m、大きいのは高さ6m×幅3m×長さ9mに至るものもある。このような嵩の大きいブースの取扱いにおける最大の難点は色替え時における清浄作業即ち内部クリーニングの困難性にあった。塗装におけるブース内部における色替え清浄というものは、耳掻き1杯程の異種の色の粉体が混っていても、次の作業において使われる塗装色の色合いには微妙に影響を与えるものである。特に塗装ブース内における色替え清浄作業においては高い天井から床の隅々まで、それらの残存は許されないので、その完璧な清浄化には格別の神経を使ったものである。そしてその作業に当たっては、従来、専ら人手によって行われてきた。即ち作業員がブース内に入ってその全壁面を拭浄し、手の届く範囲であればよいが、天井など手の届かない場合には、ブースの中に脚立を持ち込んで作業を行ってきた。その場合、足許が不安定で、清浄化を完璧に行うためには非常な困難を伴ったものであった。更に又、ブース内部即ち粉体の立ちこもる密室での長時間作業は、環境衛生上からも問題があり、その解決策に対しては、業界においても多年の懸案事項であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、粉体塗装ブース内壁面の色替え時における困難な清浄作業を、人力又は自動装置の何れによっても、より容易にかつ完璧にそして短時間に、また作業環境を損なうことなく行うとすることが、本発明の解決すべき課題とも言うべきものである。そしてそのための方法と粉体塗装用ブース装置及びそれに対する自動清浄装置とを提供することが本発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
ブースの上部にコンベアハンガ用通路のあけられている連続式粉体塗装用ブースと、同ブースの回転軸線を中心として緩やかに回転し、それによって同ブース内に入った作業員は手の容易に届く箇所を、そしてそれより高い箇所に対しては、ブースが回転して同箇所が次第に降りてきて低い作業し易い位置にきた同部を清浄し、順次それを行って内周面全面を清浄化し、又はブース内に自動清浄装置を組込み、自動回転するブース内壁面に対し固定したクリーナを接触させ、更にそれをブースの軸方向に移動させることによって、ブース内壁面全面をスパイラル式に清浄する方法と、そして上記回転する連続式粉体塗装用ブースの構造として、同ブースの外側に環状従動輪が取付けられ、同輪がベルト又は歯車により回転されるブースと、更に同ブース内に上記自動色替え清浄装置の組み込まれること等が本発明の要旨である。
【0005】
次に上述の方法即ち同清浄方法に基づく粉体塗装用ブース、同ブース内に組込まれる自動色替え清浄装置等の各項に別けて説明する。
【0006】
(1) 人力による清浄方法について
先ず、ブースボデイ(1)を回転軸線を中心として比較的緩やかに回転させる。その回転手段には種々の方式があるが、図1にてはベルト式を示す。ブース内部清浄時にはコンベアハンガ(18)は勿論停止しているので、ブース外部に取付けられる従動輪(8)はコンベアハンガ用通路を跨いて完全環状体とすべきであるが、塗装作業時のコンベアハンガ通過時には、同従動輪上のコンベアハンガ通路上には通路をあけてやらなければならない。即ち完全環状である従動輪(8)上の一部を開けたり閉めたりしてやらなければならないのである。それらの具体的手段は後述することとし、本項における清浄方法の説明にては、従動輪(8)は完全環状剛体として、プーリ駆動回転するものとする。その回転の支持は、上記従動輪(8)と同一軸線上に並列に、ブースボデイ(1)外周上に設けられたメタルタイヤ(5)とその下方部に設けられた複数個の支持ローラ(6)によって支えられている。
【0007】
清浄時には、作業員がブースの出入口(11)よりブース内部にクリーナを携行して入る。次に主動プーリ(9)の駆動により、ブースボデイ(1)が緩やかに回転し、中にいる作業員は、図2に示すように、手の届く、容易に作業し易い所を清浄し、続いて高い所も逐次回転降下してくるので、同様に容易に清浄することができるのである。
【0008】
同図はブース断面の円形状のものを示しているが、図3に示すように角状のものでも、回転式とすることができる。同図にては回転方式のギア式なるものを示している。人力にての清浄方法は、図4(A),(B),(C)に示すように90度づつ回転すれば、手力にて最も作業し易い位置にブース内面をもってくることができる。六角形の場合には図5(A),(B),(C)に示すように、60度づつ回転すればよい。なお機械的清浄方法は、後の(3)自動色替え清浄装置の項において説明する。
【0009】
(2) 回転式ブース装置について
1) 回転式横型ブース装置
横型ブースにおいては、その円筒形又は角形の何れも問わず、図1及び図3に示すように、それらの両端部の方に、回転支持用メタルタイヤ(5又は25)と従動輪(8又は28)とが併設される。そして、これらは何れも、塗装作業時には、同ブースの上方部にはブースの中心線に平行にコンベアハンガ用通路(2又は22)が開けられており、上記メタルタイヤ(5又は25)と従動輪(8又は28)とは共に、上記通路(2又は22)上に該当する位置に空間部があけられているのである。しかし清浄時には、これら両者は閉じられて完全な環状剛体とする必要がある。その手段としては、二つ割の半環状体をゲージの外径コンパス型状としてそれらの先を開閉するもの、又は環状体の一部欠除された空間部(通路)に、ブリッジ用弧状金具を嵌入して完全環状剛体とするなど、種々の手段が講ぜられる。そしてメタルタイヤ(5又は25)も従動輪(8又は28)も、共に回転機能を完全に発揮し、ブースは順調に回転されるのである。
【0010】
2) 回転式縦型ブース装置
本装置は、前項の横型回転式ブースの軸線を横型となしたものである。これらの相違点は単に横を縦にしただけではなく、図20及び図21にも示すように、付帯機器の構造が大分簡単になっている。例えば、従動輪(118)は縦型ブースの最低部のみに取り付けられ、又、コンベアハンガ用通路(122)は同ブースボデイ(111)の天板(132)上にあけられているので、これらは前項横式におけるが如く互いにかち合うこともなく、従って従動輪(118)の一部を開閉するようなことは必要としない。又、縦型ブースの重量も、その底部の従動輪(118)にかかるので、同輪に小車輪(145)をつけるだけでよく、前項横式の場合におけるが如くメタルタイヤなども設ける必要もない。更にクリーナ保持ブロック(117)の上下も、小型のワイヤ用ウインチ(121)でよく、極めてコンパクトに、かつ簡単な構造ですむのである。ただし、縦型ブースの直径が、イコール塗装過程即ち道程となるので、短時間で済む小型被塗物を対象とすることに、限定されることは避けられない。
【0011】
(3) 回転式ブース装置用自動色替え清浄装置について
1) 回転式横型ブース装置用自動色替え清浄装置
図15を参照されたい。回転式ブース(71)の両端部にある被塗物出入口(81A)の一方より、水平長軸片持式固定台車(76)上の長軸(73)の先をその内部に差し込み、内部を貫通して反対側の被塗物出入口(81B)より突き出した部分を別置の長軸支持固定台車(79)にて固定する。上記長軸(73)はキー溝(72)付きであり、同軸上にはクリーナ保持ブロック(77)がキー(74)滑合され、更に同ブロック上には左右に振り分けられる二本のワイヤ(84A,84B)が繋結されて、上記前後の被塗物出入口(81A,81B)より外部に導かれ、それぞれ滑車(88A,88B)を介して、ある一定の長さをもってそれぞれのコンベアキャリア(86A,86B)に繋結される。又、上記クリーナ保持ブロック(77)からは、下方に向けて固定したアーム(80)が取り付けられ、更にその先には、ブース内底面部に向けたクリーナ(82)が固定して取り付けられている。そして回転式ブースの回転する中で、クリーナ保持ブロック(77)は、上記ワイヤ(84A,84B)の何れか一方の牽引により、一方向に移動するので、クリーナはブース内面に接しつつ、スパイラル状に清浄するのである。なお同図にはブースが円筒形の場合を示したものであるが、角型の場合には回転する毎に回転半径が異なってくるので、そのアームの長さも変動せしめなければならない。それが図17に示す伸縮式アーム(100)である。アームの伸縮と共にクリーナ(103)の先端縁(103E)は、ブース内壁面とは接触せず、図18に示すように、一定間隔(d)を保持せしめるように、クリーナ(103)の両端部にはガイドホイール(105)が取り付けられている。
【0012】
2) 回転式縦型ブース装置用自動色替え清浄装置
本装置は、上項横型回転式ブース装置に比べると、図20及び図21に示すように、自動色替え清浄装置における縦型ブース(111,141)への組込みは極めて簡単である。更に、クリーナ保持ブロック(117,137)の上下は、同ブロック用長軸(113,133)の上部に取付られたワイヤ用ウインチ(121,141)で操作され、上項横型におけるが如く、その前後のコンベアキャリアにより長い距離を牽引されることに比べると非常に簡単かつコンパクトである。
【0013】
【作用】
(1) 人力による清浄方法について
横型ブースにおいて、一定方向に連続的に又は断続的に回転するブース内にて、その内部に入った作業員はクリーナをもって、ブース内壁面の最も作業し易い部位を清浄する(図2及び図4,図5参照)。その部位の清浄が終ったら、その部位の縦方向(円周方向)又は同部位の横方向の何れかのやり易い方向に、連続的又は断続的時間の下に、作業を行って全面的に清浄するものである。即ち作業員は回転しているブース内部において、最も作業し易い作業位置と清浄部位を選択しつつ、容易に作業を行うことができるのである。なお、回転式縦型ブースにおいては、ブース底板も回転しているので、ブース内における底板上の作業員とブース内壁面との相対関係は、縦型ブースの固定したもの(非回転式のもの)と、全く同様につき、清浄作業上のメリットはないことになる。
【0014】
(2) 回転式ブース装置について
1) 回転式横型ブース装置
回転式ブースの外側に取付られた従動輪は環状である。しかし連続式塗装作業時においては、その上方部即ちブースボデイ上方部にはコンベアハンガ用通路があけられておらなければならない。従って上記従動輪上の、上記通路に当たる部位は、空間として、その一部は欠除されていなければならない。そして塗装作業終了後、清浄作業に入る時には、図1及び図3に示すように、上記従動輪はブースの回転伝動体となるので、該従動輪上の欠除部は補填されて完全環状剛体とならなければならないのである。
【0015】
その手段としては多種多様の方式が考えられる。例えば図6に示すように、従動輪を二つ割りとしそれらの一方をヒンジ結合し他方をフリーとし、いわゆるゲージの外径パス型とするものである。そしてそのフリー部を開いて上記通路とし、閉じて完全環状の従動輪とするのである。又は、図8(C)、図10,図13に示すように従動輪の上部を切り取って通路とし、清浄作業時には、同部に従動輪と同曲率半径の弧形のブリッジ用金具を嵌入して完全環状の従動輪とすることである。同従動輪の回転伝動はプーリ式又はギア式等があげられる。回転は比較的緩やかなものとし、内部に入った清浄作業員は、上記(1)清浄方法についての項にて述べたように、人力により、又は自動清浄装置により、ブース内面を清浄するのである。
【0016】
2) 回転式縦型ブース装置
縦型回転式ブース装置は、図20及び図21に示すように、ブースボデイ(111,141)回転用従動輪(118,136)は、これらブースボデイの最底部に、床上用の回転輪(145,155)と共に取り付けられており、又、同ブースボデイ上部にあけられているコンベアハンガ用通路(122,142)とは、全くかち合うことはなく、前出の横型回転式ブース上における従動輪などのように、その一部の開閉手段は全く必要なく、本装置における構造及び作動操作は非常に簡易化されたものである。又、クリーナ保持ブロック(117,137)の上下作動も、同ブロックの上下ガイドとなる長軸(113,133)の上部取付台板(120,150)上に取付けられているワイヤ用ウインチ(121,151)により作動されるので、これもコンパクトに収められている。これらクリーナ保持ブロック(117,137)の上下とブースの自動式回転により、同ブロック先端部に支持されているクリーナ(123,143)は、ブース内面をスパイラル状に清浄するのである。
【0017】
(3) 自動装置による清浄方法について
1) 横型回転式円筒形ブース装置用自動色替え清浄装置
本装置は回転式ブースの内壁面を自動的に清浄するものである。図15に横型回転式円筒形ブースを示す。同ブース(71)は前述の如く緩やかに自動的に回転する。と同時にキー溝(72)付き長軸(73)にキー(74)滑合されているクリーナ保持ブロック(77)は、何れか一方のコンベアキャリア(86A又は86B)により牽引されてそれらの方向に移動する。又は、上記前後のコンベアキャリア(86A,86B)の牽引力によらずして、図15上、仮想線で示すように、ブースボデイ(71)の取付台枠(92)内部など、ブースボデイの外部にワイヤ用ウインチ(96)を設置して、それを正逆転してクリーナ保持ブロック(77)を左右に移動してもよい。また同ブロックから下方に突き出しているクリーナ(82)の先端縁は、ブース内円周面に接しているので相対的には円運動している。これら両運動の合成により、スパイラル状にクリーナ(82)はブース内面を清浄するのである。
【0018】
ブースボデイ(91)が角形の場合には、同ブースボデイの軸心と角形内壁面との距離の変化に対応せしめるため、図17及び図18に示すように、クリーナ(103)の取付けアーム(100)を伸縮式とし、更に同クリーナと内壁面との間隔(d)を一定に保つために、クリーナ(103)の両側に設けられたガイドホイール(105)によって行われる。
【0019】
2) 回転式縦型角形ブース装置用自動色替え清浄装置
回転式縦型円筒形ブースの場合には、図20に示すように、コンベアハンガ用通路(122)は同ブースの上部に前述の如く平行線状に設けられ、又、同ブースの底部には、同じくその軸線を中心として従動輪(118)が取り付けられる。ただしこれらは互いにかち合うことはないので、従動輪上に欠除部を設けることは必要なく、従って前述の横型の場合におけるが如く、従動輪上に開閉部を設ける必要はない。そして、その自動色替え清浄装置のクリーナ用長軸は、コンベアキャリア(126)より、ワイヤウインチ(121)取付板(120)を介して懸垂され、同軸上をキー滑合するクリーナ保持ブロック(117)が上記ウインチ(121)により上下し、上記クリーナ保持ブロック(117)より水平方向にアーム(122)を介して取付られたクリーナ(123)が、ブース内の内円周面に接触し、上記円筒形ブースの自転によって、更にウインチにより上下運動によって、同ブース内をスパイラル状に清浄するのである。又、縦型ブースが角型の場合には図21に示す如く、クリーナ(143)の取付アーム(138)を、前出の伸縮式とすればよい。
【0020】
【実施例】
実施例 1. 以下特記の無い限り横形ブースとする。先ず、人力による効果的な清浄方法を説明する。ブースの円筒形の場合と、角形の場合とでは若干異なるので、別々に分けて説明する。本実施例は円筒形の場合である。図2参照されたい。クリーナ(15)のハンドルにはチューブ(16)が接続され、同チューブはブースの外部に引き出され、工場設備のバキュウム式フイルタ又は粉体分離装置へと接続される。ブースの回転は一時的に停止され、ブース内部に入った作業員の最も操作し易いブース内壁面上のある部位(h)に対し清浄作業し、同部(h)の上下の範囲内において横方向に移動しながら、即ち横列状に清浄する。それが済んだら、またブースを緩やかに回転して、上方の未清浄部が移動降下して来、上記と同じ部位(h)にて回転を停止し、再び横列状に清浄する。この作業を繰り返してブース内全面を清浄するのである。以上は代表的な一例を説明したが、これに必ずしも限定される必要はなく、ブースの大きさや、L(長さ)/D(直径)の小さなものなどに対しては縦列状に清浄してもよく、またブースの比較的大なる場合には連続的にブースを回転しながらでもよく、要するに必要速度で回転し乍ら、自分の作業し易い位置にきた時に清浄し、容易にそして効率良く完全に短時間に清浄作業を行うことである。
【0021】
実施例 2. 角形ブースには、四角形と六角形とが対象として考えられる。先ず四角形の場合であるが、手の届き易いブース内壁面の部位は、図4(A)に示す如く、h −b の、L字型の範囲である。即ち手の届き難い高い部位(c )の清浄は除外するのである。次に90度回転して(B)図の如くなると、同じくL字型状のh −b が清浄される。このようにして逐次90度回転し乍ら、L字型に清浄して全面を清浄して行くのである。六角形の場合には、図5(A),(B),(C)に示すように60度づつ回転して、一辺づつ清浄して行けばよいので、より簡単である。しかし上記の方法は前項実施例1におけると同じく、それに限定されるものではなく、各ブースの形状、大きさに応じて、回転し乍ら、最も作業し易い位置に持ってきて効率よい作業をすることが最も望ましいことであることはいうまでもない。
【0022】
実施例 3. 本例は回転式ブース装置であり、同ブースボデイには、横型と縦型、更に円筒形(図1)と角形(図3)とがある。これらボデイの両端の縁部即ち被塗物出入筒(4又は24)に近い側には、環状の従動輪(8又は28)とメタルタイヤ(5又は25)が近接して併設されている。メタルタイヤの下方には複数個の支持ローラ(6又は26)が設けられ、また従動輪(8又は28)はプーリ又は大歯車となって、それぞれの駆動装置(7又は27)に連結されている。また同ブースボデイは上部にはコンベアハンガ用通路(2又は22)が、その前後に付いている被塗物出入筒(4又は24)をも含めて、平行線状にあけられている。よって同ブースボデイ(1又は21)外側に取り付けられる上記メタルタイヤ(5又は25)及び従動輪(8又は28)上にも、当然上記通路はあけられている。ただし、塗装終了後のブース内部清浄時においては、上記両者は回転運動を行わしめられるので、従動輪やメタルタイヤの通路(2又は22)即ち欠除(空間)部は閉ざされ、完全なる環状剛体へと変換可能の回転式ブース装置でなければならないのである。
【0023】
実施例 4. メタルタイヤ及び従動輪は、2個の半環状の剛体から成り、それらのそれぞれの一端が互いにヒンジされ、他端はフリーとなっているものである。いわゆるゲージ用外径コンパス型をなしているものである。図6を参照されたい。塗装作業時はそのフリー部を開いて通路となし、清浄時即ちブース(31)の回転時にはそれらを閉じて完全環状剛体となすものである。閉鎖時には、その平面図を図7(B)に示すように、それら半環体(38A,38B)の両端部(38Af,38Bf)を突き合わせ(38Af’,38Bf’)て、それらの何れか一方端(38A )の両側面上に、各両側(サイド)板(34A,34B)をその端面の部位から左右に振り分けてその接触している部を固定し、かつこれら両側板(34A,34B)の下縁の曲率半径は上記半環状体(38A,38B)の内径の半径(r)と等しくし、また上縁の曲率半径は、半環状体の外径の半径(R)よりも若干小(D)とすることが必要である。これら両側板(34A,34B)の間に他方の半環状体の先端部(38B )を差し込み、ボルトナット(39)により結合されるものである。このようにして環状剛体としなしたる後、メタルタイヤはその下方に設けられた支持ローラに支えられて、ブースの回転を強固に支持し、又、従動輪(38)はプーリ又はその外周面上に切削された大歯車(類似図図13参照)として、ブースボデイ(1又は21)を回転駆動するものである。なお、両側板(34A,34B)の外縁を、半環状体(38A,38B)の外径の半径(R)よりも若干小(D)とする理由は、プーリーベルトの場合のベルト乗り上げを防止するためと、又、大歯車とした場合には、歯形のデデンダムサークルラインの直径よりも、若干小とするためである。
【0024】
実施例 5. 本実施例は、環状剛体の一部がコンベアハンガ用通路即ちその空間部として切除された欠除部に対し、それを補填するために、ブリッジ用金具を環の外側より嵌め込んで完全環状剛体となすものである。図8及び図9を参照されたい。図8(A)はブリッジ用金具の側面図、図8(B)は同図“A”−“A”の断面図、図8(C)は環状体の欠除部にブリッジ用金具の嵌入された側面図、そして図9はその平面図である。即ちブリッジ用金具は、環状体(48)の一部切除された空間部の両端部の二つの切断面(48f ,48f )に対し、完全に嵌合し、かつ同一の曲率半径を持つものとして別に単体として準備されるものである。そして又、該ブリッジ用金具(40)の両側面(サイド)には、二つの側板(44A,44B)が取付られ、固定される。これら両側板(34A,34B)は同ブリッジ用金具(40)よりも、両端にはみ出して取付られ、かつそれらの下縁は曲率半径を有し、上記環状体(48)の内径の半径(r)と等しくし、又、外縁の曲率半径は、同環状体(48)の外径よりも若干小(D)なる曲率半径を有するものとする。その理由は実施例4にて説明した所であり省略する。なお、上記両側板(34A,34B)の両端部にはボルト孔(45A,45B)が設けられている。これら両側板の両端部の間に嵌入された環状体(48)の両端部のそれぞれの端面(48f ,48f )は、上記ブリッジ用金具(40)の両端面(40f ,40f )と密着し、ボルトナット(49)にて結合固定され、欠除部は接続されて完全環状剛体となるのである。同体が従動輪でかつ大ギアである場合には、ブリッジ用金具(40)の上面にもギアの切削されることは(類似図図13参照)前項と同様である。
【0025】
実施例 6. 上記実施例5におけるブリッジ用金具は単体としたが、本実施例においては、その一端を環状剛体とヒンジ結合したもの即ち取付式ブリッジ用金具としたものである。図10ないし図12を参照されたい。即ち取付式ブリッジ用金具(50)の両側面に取付られた両側板(54A,54B)の一方端を、環状体(58)の欠除部に近い箇所にてヒンジ(53)結合されたものである。コンベアハンガの通路(2)開放時には、同取付式ブリッジ用金具(50)を、上方にスイングして開いてやる。そして閉鎖時には、それを下方にスイングして閉じ、それをボルトナット(59)にて環状剛体(58)上に固定する。図11に示す如く取付式ブリッジ用金具(50)の上面(50F)は両側板(57)より突出(D)させることの必要なることは実施例4と同様である。また環状剛体の両切断面(58f ,58f )と取付式弧状金具(50)の両端面(50e ,50e )とは互いに密着させることが必要であり、これらの面(50e ,50e 及び58f ,58f )は、ヒンジ(53)の軸心を中心とする半径円の面上に在るようにすることが必要である。なお、環状剛体を大歯車とした場合の状態を図13及び14に示す。ギア部を除いては、その構造及び作用は上記実施例5と全く同様につき説明は省略する。
【0026】
実施例 7. 本実施例は連続式粉体塗布用回転式横型円筒形ブース装置に対する自動色替え清浄装置である。その構成を説明する。図15及び図16を参照されたい。先ず同ブース前後にある被塗物出入口の何れか一方(81A)より水平長軸片持式支持固定台車(76)上のクリーナ回転長軸が差し込まれ、内部を貫き通して他方の被塗物出入口(81B)より突き出し、その先端部を別置の長軸端部支持固定台車(79)にて支持し、両台車(76,79)ともストッパ(90)にて床面と固定する。同長軸(73)にはキー溝(72)が切られており、クリーナ保持ブロック(77)がキー(74)滑合され、同軸上をスライドさせる。同ブロック(77)の上部に取り付けられているワイヤ繋結金具(83)よりは、二本のワイヤ(84A,84B)が左右に振り分けられ、一方は一方の被塗物出入口(81A)より、他方は他の被塗物出入口(81B)より、外部にそれぞれ導き出され、両側外部に配置されている双方の長軸支持固定台車(76,79)上に取り付けられている滑車(88A,88B)を介して、ある決められた長さの下に、それぞれ、コンベア用キャリア(86A,86B)に繋結されている。また同ブロック(77)の下部にはアーム(78)が垂下して取付られ、その先にはクリーナ(82)が、ブース内底面に接して取り付けられる。ブース(71)が回転すると、ブース底面に接しているクリーナ(80)は、ブース内面の円周面上を清浄する。また、上記ブロック(77)が何れかのキャリア(86A又は86B)の牽引により横方向(Sr又はSl)に移動すると、クリーナ(82)も同時に同方向に移動し、ブース内面をスパイラル状の軌跡を画いて、ブース内全面を清浄する。また、クリーナ(82)により吸引された粉塵は、図16に示すようにエアと共にチューブ(83)及びリール車(89)を介してブース外部にある工場設備のバキュウムフィルタ又は粉体分離装置に送られて粉体は回収される。
【0027】
実施例 8. 上項実施例7におけるクリーナ保持ブロック(77)横移動用の二本のワイヤ(84A,84B)は、コンベア上にある前方と後方とのキャリア(86A,86B)にそれぞれ繋結されたものであるが、本実施例においては、上記の如く何れもキャリアには繋結されずに、ブースボデイの外部に出された後は、複数の滑車(図15上仮想線で示す)を介して、ブースボデイの取付台枠(92)内部のほぼ中央部に内設されているワイヤウインチ(96)のドラムに、双方からのワイヤ(89A,89B)が、共に繋結されるのである。このウインチ(96)の左回転(S r)によってワイヤ(89B)には張力がかかり、上記クリーナ保持ブロック(77)を牽引し同図上、右方(Sr)に移動するのである。ウインチ(96)が右回転(S l)するときには、左方に同ブロック(77)の移動(Sl)することはいうまでもない。
【0028】
実施例 9. 本実施例は、連続式粉体塗装用回転式横型角形ブースに対する自動色替え清浄装置である。上記実施例7及び8においては、円筒形ブースに対してであった。よって、クリーナは、円筒の回転軸線上の中心点の半径上のある一定の位置に固定しておけば、円筒形ブース自体の回転によって、ブース内面の全円周面に接触し、清浄することができた。しかし、前出の角形となるとクリーナの先端の位置をある一定位置に固定しておくことは不可能である。図4及び図5に見られるように、角形ブース(21又は23)の軸線の中心点から、ブース内壁面までの距離は、ブースの回転によって時々刻々と変わるのでクリーナの先端位置はアームの伸縮などによって、上記の距離に対応せしめることが必要である。
【0029】
図17及び図18を参照されたい。本実施例におけめるアーム(100)は、エアシリンダ式(98)とする。同エアシリンダ内のピストン(99)には、常に一定圧のエアがかけられているので、そのロッド(101)の先に取り付けられているクリーナ(103)先端部は一定圧によって常にブースの内壁面に押し付けられている。又、その先端部の両側にはホイール(105)が取り付けられて、クリーナの先端(103E)とブース内壁面(91)との近接間隔(d)を常に一定に保たせるようにする。そして角形ブース(91)が回転する時は、図19(A),(B)に示すようにその内壁面に沿って、アーム即ちロッド(101)が伸縮し、常に一定の近接間隔(d)を保ちつつ清浄するのである。
【0030】
実施例10. 本実施例は、連続式粉体塗装用回転式縦型円筒形ブースに対する自動色替え清浄装置である。図20を参照されたい。本縦型ブースには被塗物が比較的縦長であり、また塗布時間も比較的短く、かつ設置面積の比較的小なる場所に対し適用されるものである。コンベアキャリア(126)よりワイヤウインチ(121)取付台(120)が懸吊固定され、同ウインチの取付台板(120)の下方には、更にクリーナ取付用長軸(113)が下向きに固定して取り付けられている。同長軸の下端は、ブース底面の長軸支持台(114)に結合固定される。また同長軸(113)はキー溝付きであり、同軸上をクリーナ支持ブロック(117)がキー滑合し、上記ウインチ(121)により上下にスライドする。上記ブロック(117)よりは水平方向にアーム(122)が、そして、その先端にはクリーナ(123)が取付られ、又その先端部は円筒形ブース(111)内の内円周面に接している。円筒形ブース(111)の回転により、クリーナ(123)は円周面上の内壁面を清浄し、又、クリーナ保持ブロック(117)の降下により、スパイラル状に清浄し円筒形ブースの内壁面全面を自動的に清浄するのである。なお、同図に示すように、被塗物出入口部には、当て板(129)を当てて清浄作業を行うことが望ましい。
【0031】
実施例11. 本実施例は図21に示すように連続式粉体塗装用回転式角形ブースに対する自動色替え清浄装置である。本実施例の対象とする所は、掲上の如く角形ブースであり、従って上記実施例10と異なる点は、クリーナ保持ブロック(137)上に取り付けられるクリーナ(143)のアーム(140)が伸縮式(138,139)であるということだけである。これは前記実施例9における伸縮式アームが水平方向に取付られたものと同様である。その作用等は同例と全く同様に付き説明は省略する。
【0032】
実施例12. 前出の各実施例に記載されたクリーナには多種多様のものが適用されるので、それらを次に列挙する。
(1) バキュウム式
(2) エアブロウ式(ホットエア式、エアジェット式等をも含む)
(3) ジェットウオター式(ウオータースプレイ式、フロウウオーター式をも含む)
(4) ブラッシュ式(回転ブラッシュ式をも含む)
(5) モップ式(回転モップ式をも含む)
(6) スクレーパ式
(7) ポリッシャー式
なお上記各クリーナには、振動装置、超音波発生装置、吸塵装置又は排水装置等を併用したものも含まれる。
【0033】
【発明の効果】
連続式粉体塗装作業における最大の問題点は、粉体の色替え時において、ブース内部に前作業に使用した粉体が、耳掻き一つ残存することも許されないことである。元来、塗装用ブースというのは容積が一般に大きく(10立方米〜160立方米)、これらの内部から耳掻き一つの残存物をも残さず除去清浄するということは困難の極みで、これには相当の綿密な神経と、過激な労力と、そして多大の時間とを要し、そのために作業効率は低調で、更に加えて作業員に対する衛生環境も悪く、業界多年に亘懸案事項であった。
【0034】
上述した諸問題を解決し、即ちブース内部の残存粉体を1粒たりとも残さず、かつ作業は簡単で、時間は短時間、更に作業環境を改善して作業能力を4倍前後向上せしめることが、本発明の効果とも言うべきである。当社手持の実験機で行った一例をあげると、角形ブースサイズ高さ1.8m×幅1.6×長さ4mにおける色替え清浄作業において、従来60分要したものが、これを回転式とすることによって、約30分(回転を停止し作業員のブース内に出入する時間を含む)と、約2分の1に短縮できたのである。更に、横型円筒形ブース(サイズ直径1.8m×長さ6m)を回転式とし、それを本発明の自動色替え清浄装置の使用によって、15分(作業員出入不要につきそれらの時間不含)間にて清浄化が完了したのである。更に後者の作業においては作業環境汚染は全く見られなかった。以上のように、従来の完璧なる粉体の除去の困難性、清浄作業の困難性、作業効率の低調、作業環境の悪化等の諸問題は、本発明による方法と装置とにより完全に解決されたものということができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連続式兼回転式粉体塗装用円筒型ブース装置の斜視図である。
【図2】同上図“A”−“A”断図内部にて作業員の清浄作業状態説明図である。
【図3】連続式兼回転式粉体塗装用角形ブース装置の斜視図である。
【図4】図3における装置のブースが四角形の場合の正断面図内部における作業員の行程の状態図である。
【図5】図3における装置のブースが六角形の場合の正断図内部における作業員の各行程の状態図である。
【図6】2箇の半環状体のそれぞれの一方端部をヒンジ結合し、他方端部をフリーとした従動輪又はメタルタイヤの開又は閉時の正面図である。
【図7】図6に示した各図のそれぞれの平面図である。
【図8】従動輪又はメタルタイヤの環状剛体の一部を切除し、それによって生じた空間部に対するブリッジ用金具の嵌入状態図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】従動輪及びタイヤメタル等の環状体上の一部切除された空間部に対するブリッジ用金具の一端部を、上記切除された環状剛体の一端部とヒンジ結合されたものの部分的側面図である。
【図11】上図上“C”−“C”断面図である。
【図12】図10の平面図である。
【図13】図10におけるブリッジ用金具の外面上に歯形を設けたものの側面図である。
【図14】図13上“D”−“D”断面図である。
【図15】連続式粉体塗装用回転式横型円筒形ブース装置に対し、自動色替え清浄装置を組込み、その作動状態の説明図である。
【図16】同上装置におけるクリーナをバキュウム式とし、そのバキュウム用ホース用リールを取り付けた部分図である。
【図17】クリーナ取付用アームを伸縮式としたものの正面図である。
【図18】上図伸縮式アームに取付られたクリーナの変動する内壁面との接触状態図である。
【図19】角形ブース内部におけるクリーナ用伸縮式アームの伸長又は縮少時のそれぞれの状態説明図である。
【図20】連続式粉体塗装用回転式縦型円筒形ブース装置に対して自動色替え清浄装置を組込んだ斜視図である。
【図21】同上にて角形ブース装置に対して自動色替え清浄装置を組込んだ斜視図である。
【符号の説明】
1,71:横型円筒型ブースボデイ
2,112:コンベア用ハンガ通路
5:メタルタイヤ
7,119:駆動装置
8,118:従動輪
18:ハンガ
33,53:ヒンジ
34:両側面板
38A,38B:半リング剛体
40:ブリッジ用金具
40f ,40f :仝上部体の両端面
48:一部欠除部を有する環状体
49,59:ボルト
50:ヒンジ式ブリッジ用金具
54:両側面板
60:歯形付きブリッジ用金具
68:大歯車
73,113:キー溝付長軸
74:キー
76:水平長軸片持式固定台車
77:クリーナ保持ブロック
81A,81B,113A,113B:被塗物出入口
84A,84B,89A,89B,124A,124B:ウインチ用ワイヤ
86A,86B,126:コンベア用キャリア
88A,88B,95A,95B:滑車
100:伸縮アーム
103,123:クリーナ
103E:クリーナ先端縁
105:小車輪
111:縦型円筒形ブース
114:縦軸固定具
121:ワイヤ用ウインチ
122:アーム
127:懸垂板
130A,130B:被塗物出入筒
132:天板

Claims (12)

  1. 連続式粉体塗装用ブースにおいて、同ブースを回転しつつ、その内面に対する色替え清浄作業を人力又は自動清浄装置によりクリーナをもって行うことを特徴とする連続式粉体塗装用ブースを回転しつつ色替え清浄作業を行う方法。
  2. 連続式粉体塗装用横型ブースボデイ(1)の軸線を中心としてその外側のある周囲上に、同ブースボデイ回転用従動輪(8)とその駆動装置(7)及びメタルタイヤ(5)とその支持ロール(6)とが設けられ、かつ上記従動輪及びメタルタイヤを含むブースボデイ(1)上部面上に設けられている被塗物連続供給用のコンベアハンガ(18)用通路(2)と同様に、上記従動輪(8)及びメタルタイヤ(5)上の上記通路(2)上に当たる箇所にも同じ通路幅の空間が開けられており、そして同ブース内部の色替え清浄作業時においては、上記空間部を閉鎖して、上記従動輪(8)及びメタルタイヤ(5)を完全な環状剛体となして、上記ブースボデイ(1)を円滑に回転せしめることを特徴とする連続式粉体塗装用回転式横型ブース装置。
  3. 従動輪(8)及びメタルタイヤ(5)などの環状体上におけるコンベアハンガ用通路に当たる一部の欠除された空間部(2)に対する閉鎖手段が、同じ曲率半径を持った二個の半環状体(38A,38B)のそれぞれの一方端部がヒンジ(33)結合されたものであり、そしてそれらの他端側(38A ,38B )をフリーとし、連続塗装作業時には、それらを開いてコンベアハンガ用通路(2)となし、清浄時にはそれらを閉じて、即ち双方の半環状剛体(38A,38B)のフリー側の先端部を(38Af,38Bf)突き合わせて完全環状体となし、かつ同先端部の一方側の両側面上に二枚の側板(34A,34B)が取付け固定され、同両側板(34A,34B)の開口している両側板の間に他方の半環状体(38B’)の先端部(38B )が差し込まれ、それらがボルト(39)により結合されて完全環状剛体の形成されるものである請求項2の連続式粉体塗装用回転式横型ブース装置。
  4. 従動輪(8)及びメタルタイヤ(5)などの環状体上におけるコンベアハンガ用通路(2)に当たる一部の欠除された空間部に対する閉鎖手段が、その空間部に対する雄型のサイズを有するブリッジ用金具(40)をその環状体の外方より嵌め込んで完全なる環状体となし、更に、上記ブリッジ用金具(40)の両サイド面にはより両端の長い両側板(44A,44B)が取付け固定され、同両側板の両端部は上記環状体の欠除された両端部とボルト(49A,49B)により結合されて、完全環状剛体の形成されるものである請求項2の連続式粉体塗装用回転式横型ブース装置。
  5. 従動輪(8)及びメタルタイヤ(5)などの環状体上におけるコンベアハンガ用通路に当たる一部の欠除された空間部に対する閉鎖手段が、その空間部に対する雄型のサイズを有するブリッジ用金具(50)の両サイド面にはより両端の長い両側板(54A,54B)が固定され、かつ同両側板の一方の端部は、上記環状体の一方の端部にてヒンジ(53)結合され、また上記両側板(54A,54B)の他端部はフリーであると共にボルト孔(55)が、また、上記環状体の欠除部反対側の端部にもボルト孔(56)が設けられてこれらがボルト(59)結合され、完全環状剛体の形成されるものである請求項2の連続式粉体塗装用回転式横型ブース装置。
  6. 従動輪(28,68)が大歯車であり、従って同大歯車の空間部のブリッジ用金具(60)も同様に上記大歯車の歯形を有するものである請求項5の連続式粉体塗装用回転式横型ブース装置。
  7. 連続式粉体塗装用回転式横型ブース装置の塗装作業を停止しその色替え作業開始前に、先ず、同ブースボデイ(71)の軸線上に、水平長軸片持ち式固定台車(76)上の長軸(73)を同ブースボデイ(71)内を貫通し、突き出たその他端を支持することにより同ブース用自動色替え清浄装置(70)をセットさせた状態において、その同長軸(73)はキー溝(72)を有し、かつ同長軸上にはクリーナ保持ブロック(77)が、キー(74)滑合され、また同ブロック上に繋結された二本のワイヤ(84A,84B)は、左右に振り分けられ、それぞれのワイヤ(84A,84B)は上記ブースボデイ(71)前後に付いている被塗物出入口(81A,81B)を通して、それらの外部に配設されているそれぞれの滑車(88A,88B)を介して、ほぼ等長のワイヤ(84A,84B)がそれぞれのコンベアキャリア(86A,86B)に繋結され、更に又、上記クリーナ保持ブロック(77)の下部には下向きにアーム(80)が、その先にはクリーナ(82)が、ブースボデイ(71)の内壁面に向けて取り付けられていることを特徴とする連続式粉体塗装用回転式横型ブース用自動色替え清浄装置。
  8. クリーナ保持ブロック(77)上に繋結された二本のワイヤ(89A,89B)の、左右に振り分けられた、それぞれのワイヤ(89A,89B)が、上記ブースボデイ(71)の前後に付いている被塗物出入口(81A,81B)を通して、それらの外部にそれぞれ配設されている複数箇の滑車(88A,88B,95A,95B)を介して、ブースボデイ(71)の取付台枠(92)内ほぼ中央部に設置されているワイヤ用ウインチ(96)のドラム上に繋結されている請求項8の連続式粉体塗装用回転式横型ブース装置用自動色替え清浄装置。
  9. アームが伸縮式(100)であり、その先に取り付けられているクリーナ(103)の両端には、そのクリーナ先端(103E)より若干の距離(d)の突出した間隔保持用ホイール(105)の取り付けられている請求項7及び請求項8の連続式粉体塗装用回転式横型ブース用自動色替え清浄装置。
  10. ブースボデイ(111)が縦型であり、その天板(132)の中心軸を通るコンベアハンガ用通路(112)が平行線的にあけられ、かつ同ブースボデイの底部外周上には上記中心軸を軸とする従動輪(118)が、そして又、同輪の下部には床面転動用小車輪(145)が取り付けられ、かつ同従動輪(118)は駆動装置(119)に接続され、更に同ブースボデイ(111)の上下のほぼ中間部には前後対称的に設けられた被塗物出入筒(130A,130B)の蓋板(131A,131B)上に被塗物出入口(115A,115B)のあけられると共に、上記コンベアハンガ用通路(112)とも連通していることを特徴とする連続式粉体塗装用回転式縦型ブース装置。
  11. 連続式粉体塗装用回転式縦型ブース装置のブースが円筒形である装置の塗装作業を停止し、その色替え清浄作業開始前に、先ず、同装置の直上方を走行するコンベアキャリア(126)の移動により、同キャリアの下方に取付られた台板(120)上に設置されたワイヤ用ウインチ(121)の台板(120)の、更にその下面に下向きに固定して取付られたクリーナ取付用長軸(113)を、上記ブースボデイ(111)の天板(132)上にあけられたコンベアハンガ通路(122)の中心部を通して、同ブースボデイ(111)内にセットした状態において、同長軸の下端は、上記ブースボデイ(111)底面上の短軸固定座(114)に結合され、更に上記キー溝付長軸(113)上にはクリーナ保持ブロック(117)がキー滑合され、かつ同ブロックは二本のワイヤ(124A,124B)により懸吊されて、その先は上記ワイヤ用ウインチ(121)に巻き込まれ、更に上記クリーナ保持ブロック(117)よりは水平方向にアーム(122)が、そしてその先にはクリーナ(123)が、更にその先端縁は上記縦型ブースボデイの内周面に平行に接して取り付けられることを特徴とする連続式粉体塗布用回転式縦型ブース用自動色替え清浄装置。
  12. ブースが角形であり、従ってアームも伸縮式(140)であり、その先に取り付けられているクリーナ(141)の先端部の両側には、その先端(141E)より若干(d)突き出た間隙保持用ロール(146)の取り付けられている請求項11の連続式粉体塗装用回転式縦型ブース用自動色替え清浄装置。
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