JP3558827B2 - 多重転写機構を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録媒体の表裏面に画像を記録する多重転写機構を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、記録媒体の表裏面に画像を記録する多重転写機能を有した画像形成装置は種々知られている。
これらの装置は、表面に画像を記録した記録媒体の裏面に画像を記録するために、装置内で記録面を反転させて、転写ローラ側に搬送する必要がある。
【0003】
そのためには、記録媒体の表面に画像を記録した後に、搬送方向を変更して表裏を反転する必要があり、この反転による記録媒体のカーリング習性、また、定着機構により生じるカーリング習性等により、装置内で記録媒体がジャムするという問題が発生しやすい。
よって、記録媒体の反転搬送路を記録媒体が無理なく通過する必要から、装置は大型化する傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の事情に鑑み、多重転写機構を備えても大型化しない画像形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、多重転写機構を備えても小型化が可能であり、かつ、その小型化された装置であっても各部材の放熱を容易にする画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、記録媒体の表裏面に画像を転写可能な多重転写機構を備えた画像形成装置において、
レジストローラ、感光体に対向する転写機構、定着機構等を配置した記録媒体搬送路を一方向に形成し、
前記定着機構の搬出経路に入口を設けるとともに、前記レジストローラより上流側に出口を形成して多重転写機構を、前記転写機構の感光体とは反対側に前記記録媒体搬送路に沿って並設し、
前記多重転写機構の枠体は、長方形状の短辺側の幅方向に頭部を配置し、該当部上面に前記記録媒体の入口が設けられるとともに、前記頭部の前記入口の近傍に熱を強制排気可能な開口部が設けられており、
さらに前記多重転写機構の枠体には前記入口に通じるなだらかに湾曲した曲面(以下略J字状曲面という)を有し前記入口と前記開口部とを仕切る受入ガイドを設けて、前記出口側に横U字状の方向変換用ガイドを設け、
前記受入ガイド付近から前記方向変換用ガイドの受入口付近まで前記受入ガイドの送出口より前記記録媒体搬送路側に接近するように連続傾斜して連絡する第1反転通路と、前記方向変換用ガイドの送出口と連結する第2反転通路とを形成し、これらの通路により記録媒体が反転することを特徴とする多重転写機構を備えた画像形成装置を提案する。
【0006】
本発明は、例えば、図1に示すように、レジストローラ(18、30)、感光体9に対向する転写機構19、定着機構(23、24)等を配置した記録媒体搬送路を一方向に、右から左に形成している。
前記定着機構の搬送経路にガイドチェンジャ12を介して入口(開口部)38dが連通可能に設けられ、前記レジストローラ(18、30)より上流側に出口38lを形成して多重転写機構が、前記転写機構19の感光体9とは反対側に前記記録媒体搬送路に沿って並設して配置される。
【0007】
そして、前記多重転写機構内に、前記入口38dに通じる略J字状曲面を有する受入ガイド38cと、前記出口38l側に横U字状の方向変換用ガイド(ガイドローラ50、ガイド面56d)とが配設され、さらに、前記受入ガイド38cと前記方向変換用ガイドの受入口と連絡する第1反転通路72と、前記方向変換用ガイドの送出口と連結する第2反転通路73とが形成されている。
【0008】
よって、略J字状曲面を有する前記受入ガイド38cと前記方向変換用ガイドの受入口と連絡する第1反転通路72と、横U字状に形成された前記方向変換用ガイドの送出口と連結する第2反転通路73とにより記録媒体が反転するように構成されるとともに、前記定着機構の搬出経路側の入口(開口部)38dと前記レジストローラ(18、30)より上流側の出口にわたって多重転写機構が前記記録媒体搬送路に沿って並設して配置しているので、第1反転通路72は長い距離にわたって前記第1反転通路を形成でき、また、その第1反転通路両端に配置されるガイド面38c及びガイドローラ50の湾曲を大きくなだらかに形成でき、結果的に、従来の前記記録媒体搬送路を特別に長くし、装置本体を大型化することがなく、多重転写機構を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0009】
また、前記第1反転通路を前記受入ガイドから前記方向変換用ガイドの受入口に向かって、前記受入ガイドの送出口より前記記録媒体搬送路側に接近するように傾斜して形成することも本発明の有効な手段である。
【0010】
このように前記第1反転通路を傾斜させることにより、前記受入ガイドの曲面の曲率半径を大きく取ることができ、前記受入ガイド送出口を、定着機構からより離間することができ、定着機構からの高熱の影響を少なくすることができるとともに、斜めに前記第1反転通路を形成できるので、装置本体に対して水平に配置するより、長い距離を確保され、装置本体を大型化することがない。
【0011】
また、前記定着機構から距離的に離して前記第1反転通路の背面下方側に電気基板を配置し、前記電気基板の配設位置が、前記第1反転通路の一部をなす蓋部と対面する位置であることも本発明の有効な手段である。
【0012】
前述したように、前記第1反転通路を傾斜させることにより、定着機構からより離間することができ、定着機構からの高熱の影響を少なくすることができるが、さらに、前記第1反転通路の背面側下方に電気基板が配置されているので、定着機構の高熱は、前記第1反転通路を形成する蓋部や他の部材により遮断され、高熱の影響がさらに軽減される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0015】
図1は多重転写ユニットが格納された画像形成装置の一実施の形態を示し、該画像形成装置1には、図上時計回りに回転するa−Si感光体ドラム9の周囲に、回転方向に沿って、現像器10、転写ローラ19、感光体ドラムのクリーナ11、及び帯電ユニット8が配設されている。
【0016】
現像器10には、現像ローラ10aが配設され、該現像ローラ10aの表面は前記感光体ドラム9の表面と所定間隔離間している。
そして、現像器10はトナーコンテナ31から適宜所定量のトナーが供給可能に構成されている。
また、トナーコンテナ31に上方には上部扉7が基部7aを中心として矢印方向53に開閉可能に配置され、トナーコンテナ31を脱着可能に構成している。
【0017】
感光体ドラム9の上部には感光体ドラム9の表面に画像のドットを形成する光学ユニット5が設けられ、該光学ユニット5は図示しないレーザ光源からのレーザ光を反射するポリゴンミラー、前記レーザ光を反射ミラーを介して帯電ユニット8と現像ローラ32との間の感光体表面に画像ドットを結像する光学系等を有して構成されている。
【0018】
画像形成装置1の下部61には、図示しないが、後述する該装置を制御する制御回路が設けられるとともに、記録紙コンテナが外部から着脱可能に配置され、該記録紙コンテナには転写前記録紙収納庫が設けられ、記録紙は図示しない搬送ローラによって、搬送路31に搬送され、搬送ローラ32、33により通路34を通ってレジストローラ18、30まで搬送可能に構成されている。
【0019】
画像形成装置1の左方には、定着ローラ23及び24によって定着部が構成され、感光体ドラム9と転写ローラ19間を通過した記録紙は定着ローラ23、24により定着され、定着後の記録紙は搬送ローラ21、22、25、26により通路27を通って、ローラ28、29により転写済記録紙集積庫6に集積されるように構成されている。
【0020】
このように構成された画像記録装置1は、図示しない電源スイッチを閉成すると、図示しないメインモータが駆動を開始し、図示しないスタートスイッチにより感光体ドラム9が時計方向に回転し、光学ユニット5が感光体ドラム9の表面に画像を形成し、該画像は現像器10の現像ローラ10aにより現像され、この現像された画像は転写ローラ19により記録紙に転写され、定着ローラ23、24により定着され、ローラ21、22、25,28,29により集積庫6に搬送されて集積される。
【0021】
次に、多重転写ユニット2を装置本体から引き出す操作を説明する。図1において、装置本体の下部に多重転写ユニット2は配置される。該多重転写ユニット2は装置本体から引き出し可能な一体のユニット部品として構成されている。
【0022】
図2は、装置本体内から引き出された多重転写ユニット2を側面から視た図である。
前方扉13は、筐体49の開口部近傍の壁面に固着された取付板14の下端に14a回動中心として回動可能に取付られるとともに、取付板14の上端14bを回動中心として支え腕15の一端と連結し、さらに、前方扉13の中央部分の13aを回動中心として支え腕16の一端と連結し、支え腕15及び16の他端は回動可能に連結して、この前方扉13は、図2上時計方向に回動して装置本体の筐体49の開口部を遮蔽可能に構成されている。
【0023】
前方扉13を開成した状態では、多重転写ユニット2は装置本体内に収納された状態であるが、前方ブロック17の凹所20に指を掛け、手前に引く、即ち、図2上左方に引くことにより、図2の状態に引き出すことができる。
【0024】
図1に示すように、多重転写ユニット2の下方左右には、摺動載置手段62、62が配設されている。該摺動載置手段62は、図2、図3、図4に示すように、多重転写ユニット2の枠体38の基部に取付られた摺動板42と、該摺動板42の後端を舌状に垂下した舌片42bにローラ43を回転自在に配設し、前記舌片42aの前方端縁近傍からローラ43の厚さ分の幅を有する摺動縁42cが枠体38の前方に向かって延設され、該摺動縁42cには前記舌片42b側に谷型突起42aが下方に突出している。
【0025】
装置内には、断面コ字状に形成されたガイドレール板40が配置され、前方開口部近辺に位置する先端40cにはコ字状の内側にローラ41が回転可能に配設されている。
ガイドレール板40のコ字状の内側上下面は、前記摺動板42のローラ43と接触し、ガイド面の作用をなすとともに、前記ローラ41は前記摺動板42の摺動縁42cと接触して、摺動板42を摺動可能になすとともに、谷型突起42aと当接して多重転写ユニット2の引き出しを停止する作用をなす。
【0026】
次に、多重転写ユニット2の構成を説明する。図5は、多重転写ユニット2の断面図である。
多重転写ユニット2は、長方形状の短辺側の幅方向に小物置用の戸棚状の頭部を配置した略ベット状に形成されている。
【0027】
前記頭部上面には、幅方向両端の頭壁38j,38jを残して凹設され、該凹設部38dには、前記頭壁間に回転自在の搬送ローラ45、及び駆動源と連結した駆動ローラ46が配設され、該両搬送ローラの外周に沿って、搬入される記録媒体のガイドとなる枠体38の壁面38cが曲面を描いて延設されている。
【0028】
前記頭部上面には、複数の開口部38bが開設(図2)されている。また、該開口部の上方装置本体内に配置されるファン(不図示)によって、前記開口部38bを通って空気を矢印64に示すように強制排気可能に形成されている。
【0029】
枠体38内には、図示しない駆動源と連結して回転可能な駆動ローラ47、駆動ローラ48、及び49が、記録媒体の搬送方向に沿って傾斜して上昇するように配置されている。
これらの駆動ローラにそれぞれが一対一で接触するように従動ローラ57、58、59を配置した第1ガイド体56が、記録媒体の搬送方向に沿って右上がりに上昇するような傾斜したガイド面56aを有して、ガイドローラ45の回転中心56bを回動中心として、矢印66方向に回動可能に配設されている。
【0030】
前記第1ガイド体56のガイド面56aと平行したガイド面55aを有した第2ガイド体55が、枠体の中央部分に配置されている駆動ローラ48の回転中心55bを回動中心として矢印66方向に回動可能に配設されている。
【0031】
前記第1ガイド体56及び第2ガイド体55の終端側には、第1ガイド体56の終端に設けた大径のガイド面56dの曲面形状に沿う外径を有したガイドローラ50が回転自在に配置され、記録媒体の進行方向の反転方向変換を容易にしている。
【0032】
第2ガイド体55の一部には、開口部55cが開設され、この開口部55cに対面する位置に第1ガイド体56の開口部56cが開設されている。
そして、一片がスイッチ69に接続され、他片が両開口部に挿入されたセンサ67が配設され、第1ガイド体56と第2ガイド体55とにより形成される通路に記録媒体の有無を検出可能に構成されている。
【0033】
前記ガイドローラ50の外周に対面して枠体38の曲面38cが配設され、その近傍に正逆回転可能な駆動ローラ51が配設され、該駆動ローラ51に対向して従動ローラ52が駆動ローラ51の周面に接触離間可能に配置されている。
また、前記ローラ51、52より若干左側に規制ローラ53、54が配置され、上側の規制ローラ53は記録媒体の浮き上がりを押さえる役目をするものであり、下側の規制ローラ54は上側ローラ53の外周に押圧する必要はなく記録媒体の肉厚が挿入できる程度の外周間の間隙を有して両ローラは配置されている。
【0034】
規制ローラ53、54から左方に向かってガイド面38gが延設されているが、その途中に開口部38kが開設され、そして、一片がスイッチ70に接続され、他片が前記開口部38kに挿入されたセンサ68が配設され、ガイド面38g上の通路に記録媒体の有無を検出可能に構成されている。
【0035】
駆動ローラ47と駆動ローラ48との間には、多重転写ユニット2の動作を制御する電気回路を備えた基板65が配設され、記録媒体の搬送通路のガイド面の一部を形成する蓋部63を取り外すことにより、前記基板65を交換可能に構成されている。
【0036】
次に、このように構成された多重転写ユニット2の作用を説明する。
図6に示すように、枠体38の凹部38dの上側の装置本体側には、搬送通路27へ記録媒体を通過させるガイド面12bと下方の多重転写ユニット2側に記録媒体を搬送するガイド面12cとを有し、12aを回動中心として回動し、両ガイド面を切り換え使用可能なガイドチェンジャ12が配設されている。
【0037】
このガイドチェンジャ12には、切り換え腕12dが図示しないプランジャに接続され、電気信号により該プランジャが動作することにより、前記両ガイド面が切り換えられる。
このガイドチェンジャ12が実線で示す位置にあるときは、搬送ローラ21、22、25、26により、ガイド面12bを通って搬送通路27に記録媒体が搬送される。
【0038】
電気信号により、ガイドチェンジャ12が反時計方向に回動し、搬送ローラ21、22による排出通路にまたがってガイド面12cが仮想線12c′の位置に切り替わると、記録媒体は矢印71方向に搬送され、多重転写ユニット2内に搬入される。
【0039】
多重転写ユニット2内に搬入された記録媒体はその先端が枠体38のガイド面38cによりなだらかに湾曲され、ガイドローラ46、従動ローラ57及び駆動ローラ47によって、記録面を下面として反転して、蓋部63と第1及び第2ガイド体とにより形成される第1反転通路72内に搬入され、センサ67により記録媒体が検出されて、基板65に検出信号が送出される。
【0040】
センサ68により、面38f,38g,38hによって形成される第2反転通路73内に記録媒体の存在が検出されない場合は、記録媒体はガイドローラ50とガイド面56d及びガイド面38eとにより方向変換し、記録面を上面として反転して、駆動ローラ51及び従動ローラ52により、前記第2反転通路73に記録媒体を搬入させる。
【0041】
第2反転通路73へ記録媒体が搬入されると、センサ68と接触し、基板65に信号を送出する。電気回路は、この信号を受け取って所定量の記録媒体を送出した後に、記録媒体の後端部が駆動ローラ51と従動ローラ52により挟まれた状態で、駆動ローラ51の回転を停止する。
【0042】
その停止位置で、従動ローラ52は、図示しない機構により下降し、駆動ローラ51への押圧力が解除され、ついで、図示しない、横幅整列機構により横幅が整列され、従動ローラ52が上昇して駆動ローラ51と記録媒体を介して押圧接触し、ついで、駆動ローラ51が逆転して、記録媒体の後端面を先頭にして排出開口部38lから、図1に示す通路31に搬送され、搬送ローラ32、33を通ってレジストローラ18、30に搬送される。
【0043】
さて、記録媒体の表面に感光体ドラム9から画像を転写記録した後に、多重転写ユニット2によって表裏反転して記録媒体の後端部から同じ記録媒体の裏面に再度転写するために、待機するのは、異なった記録画面を多数転写する場合は、時間的ロスであり、好ましくない。
よって、1枚目の記録媒体の表面に記録した後は、2枚目もしくは 3枚目というように、異なった枚数の記録媒体の表面を記録する。そして、異なった枚数の記録媒体の表面を記録している間に、多重転写ユニットの反転動作を行わせることが望ましい。
【0044】
このような理由から、本実施の形態においては、連続して異なった記録媒体の枚数の表面に画像を転写記録している。
そのために、例えば、1枚目の記録媒体が第2反転通路73に存在していることをセンサ68によって検出している間は、2枚目の記録媒体は第1反転通路72内に待機し、3枚目の記録媒体が感光体ドラム9から画像の転写が終了したときは、レジストローラ18、30位置に待機していた4枚目が転写位置に搬送されて転写が行われ、それに同期して第2反転通路73に待機していた1枚目の記録媒体がレジストローラ18、30に向かって搬送を開始し、その搬送が終了すると2枚目の記録媒体が第2反転通路73に搬入されるように制御される。
【0045】
次に、ジャムした記録媒体の排除方法を説明する。
図7において、第1ガイド体56が閉成され、第2ガイド体55とともに第1通路を形成している第1ガイド体56の実線で示す状態から、反時計方向に回動して仮想線56′で示す開成状態となると、第1反転通路72の表面が開成され、第1反転通路72の一方のガイド面を形成する蓋部63のガイド面63a、及び第2ガイド体55のガイド面55aが現れる。
【0046】
この状態では、第1ガイド体56に配設されている従動ローラ57、58、及び59は、それぞれガイドローラ46、駆動ローラ47、48、49から離間し、前記第1反転通路からジャムした記録媒体を容易に排除することができる。
【0047】
この状態から、第2ガイド体55を反時計方向に回動させると、第2反転通路73を形成するガイド面38gが開放され、ジャムした記録媒体を容易に排除することができる。
【0048】
また、第1ガイド体56及び第2ガイド体55を透明な合成樹脂で形成すると、多重転写ユニット2を装置本体から引き出したままの状態で、ジャムした記録媒体を視認することができ、ジャム処理の対処がさらに容易となる。
【0049】
以上詳述したように、本実施の形態は、画像形成装置本体に着脱可能に形成された多重転写ユニットを、第1ガイド手段と、この第1ガイド手段より内側に位置した第2ガイド手段とをそれぞれ、一端を軸支して開閉可能に配設し、両ガイド手段により第1反転通路形成して、第2反転通路を前記第2ガイド手段のガイド面とは反対側に設け、前記第1反転通路に並設して構成しているので、前記第1ガイド手段により、前記第1反転通路の一面側を、または、前記第1及び第2ガイド手段により、第2反転通路の一面側を開放することができ、これらの通路にジャムした記録媒体を容易に排除できる。
【0050】
また、前記第1ガイド手段もしくは、前記第1及び第2ガイド手段とを透明部材で形成することにより、多重転写ユニットの外部からジャムした記録媒体の位置を視認することができ、適切なガイド手段を開成してジャムした記録媒体を排除でき、排除操作がさらに容易となる。
【0051】
また、本実施の形態は、多重転写ユニットを装置内から引き出し可能であるとともに、引き出された状態で前記画像形成装置に停止保持可能に構成したので、多重転写ユニット2を引き出す際に、誤って操作者の足元に該ユニットが落下し不慮の事故を起こすこともなく、容易に記録媒体のジャム処理に対処することができる。
【0052】
また、本実施の形態においては、多重転写ユニット内に記録媒体を待機可能に構成しているので、複数の異なった枚数に対応する記録媒体の表面を連続して複数記録した後に、第1番目の記録媒体を反転して感光体ドラム側に搬送可能であり、高速の転写が可能である。
【0053】
また、本実施の形態においては、制御用の電気基板を、ガイドローラ45、46及び、略J字状曲面を有するガイド面38cとにより、高熱となる定着機構から距離的に離して、さらに、搬送されてくる高温状態の記録媒体からは蓋部63によって隔てて配置しているとともに、枠体38の頭部上面に複数の開口部38bを開設し、強制排気可能に構成しているので、高温は放熱され安定した電気制御を行うことができる。
【0054】
また、本実施の形態においては、定着後の搬送経路に経路切り換え手段により記録媒体を搬入する入り口を有し、レジストローラ以前の搬送経路に出口を有するとともに、その入り口と出口との間に記録媒体の搬送反転経路を出口側で横U字型に配設し、入り口から出口側に至る通路で定着時と搬送方向を変換することにより表裏を反転するとともに、さらに、横U字型に方向変換することで再度表裏を反転して、記録媒体の終端を先頭として出口からレジストローラ側に搬送しているので、高さ方向の寸法を必要とせず、通常のレジストローラ、感光体ドラム、定着機構という位置方向の寸法内で多重転写ユニットを配設することができ、難しい制御を必要とせずに記録媒体を反転制御することができるとともに、小型の画像形成装置を提供することができる。
【0055】
また、本実施の形態においては、多重転写ユニットの入り口の部分におおきな略J字状曲面を有するガイド面を設け、記録媒体経路を下降させ、定着後の経路から距離を多く取り、且つ、記録媒体の方向変換を容易になすとともに、前記略J字状曲面を有するガイド面から出口側に至る搬送路を上がり勾配に傾斜させているので、搬送路を長くとることができ、小型な多重転写ユニットを形成でき、ひいては画像形成装置の小型化が実現される。
【0056】
【発明の効果】
以上記載したごとく本発明によれば、略J字状曲面を有する前記受入ガイドと前記方向変換用ガイドの受入口と連絡する第1反転通路と、横U字状に形成された前記方向変換用ガイドの送出口と連結する第2反転通路とにより記録媒体が反転するように構成され、また、前記定着機構の搬出経路側の入口と前記レジストローラより上流側の出口にわたって多重転写機構が前記記録媒体搬送路に沿って並設して配置しているので、第1反転通路は長い距離にわたって前記第1反転通路を形成でき、また、その第1反転通路両端に配置されるガイド面及びガイドローラの湾曲を大きくなだらかに形成でき、結果的に、従来の前記記録媒体搬送路を特別に長くし、装置本体を大型化することがなく、多重転写機構を備えた画像形成装置を提供することができる。
【0057】
また、前記第1反転通路を前記受入ガイドから前記方向変換用ガイドの受入口に向かって、前記受入ガイドの送出口より前記記録媒体搬送路側に接近するように傾斜して形成することにより、前記受入ガイドの曲率を大きく取ることができ、前記受入ガイド送出口を、定着機構からより離間することができ、定着機構からの高熱の影響を少なくすることができるとともに、斜めに前記第1反転通路を形成できるので、装置本体に対して水平に配置するより、長い距離を確保され、装置本体を大型化することがない。
【0058】
また、前記方向変換用ガイドの送出口から前記第1反転通路に沿って第2反転通路を形成し、前記第1反転通路の内側であって前記第2反転通路の終端部と前記受入ガイドとの間に電気基板を配置することにより定着機構の高熱は、前記第1反転通路を形成する第1ガイド体他の部材により遮断され、高熱の影響がさらに軽減される。
【0059】
また、前記多重転写機構の前記入口の近傍に、前記第1及び第2反転通路、または第2反転通路と連通して空気を排出可能な開口部を設けて構成することにより、定着機構で加熱された記録媒体及び電気基板65も容易に放熱される。
【図面の簡単な説明】
【図1】多重転写ユニットを用いた画像形成装置の一実施形態を示す図である。
【図2】多重転写ユニットを装置本体から引きだした状態を示す部分側面図である。
【図3】図2のA拡大図である。
【図4】図3のC方向矢視図である。
【図5】多重転写ユニットの断面構成図である。
【図6】多重転写ユニットに記録媒体を搬入する説明図である。
【図7】ジャムした記録媒体を排除する説明図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 多重転写機構
9 感光体ドラム
13 前方扉
18、30 レジストローラ
19 転写ローラ(転写機構)
23、24 定着ローラ(定着機構)
36 記録媒体搬送路
38c 受入ガイド
65 電気基板
72 第1反転通路
73 第2反転通路
Claims (2)
- 記録媒体の表裏面に画像を転写可能な多重転写機構を備えた画像形成装置において、
レジストローラ、感光体に対向する転写機構、定着機構等を配置した記録媒体搬送路を一方向に形成し、
前記定着機構の搬出経路に入口を設けるとともに、前記レジストローラより上流側に出口を形成して多重転写機構を、前記転写機構の感光体とは反対側に前記記録媒体搬送路に沿って並設し、
前記多重転写機構の枠体は、長方形状の短辺側の幅方向に頭部を配置し、該頭部上面に前記記録媒体の入口が設けられるとともに、前記頭部の前記入口の近傍に熱を強制排気可能な開口部が設けられており、
さらに前記多重転写機構の枠体には、前記入口に通じるなだらかに湾曲した曲面を有する受入ガイドを設けて、前記出口側に横U字状の方向変換用ガイドを設け、
前記受入ガイド付近から前記方向変換用ガイドの受入口付近まで前記受入ガイドの送出口より前記記録媒体搬送路側に接近するように連続傾斜して連絡する第1反転通路と、前記方向変換用ガイドの送出口と連結する第2反転通路とを形成し、これらの通路により記録媒体が反転することを特徴とする多重転写機構を備えた画像形成装置。 - 前記第1反転通路の背面下方側に電気基板を配置するとともに、前記電気基板の配設位置が、前記第1反転通路の一部をなす蓋部と対面する位置であることを特徴とする請求項1記載の多重転写機構を備えた画像形成装置。
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JP15153997A JP3558827B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | 多重転写機構を備えた画像形成装置 |
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