JP3557818B2 - ソフトデータの管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクトディスク(CD)、ミニディスク(MD)、デジタルオーディオテープ(DAT)などの記録媒体に記録されたデジタルのソフトデータの記録再生に係わり、オリジナルのソフトデータの著作権の保護を図りながら編集等を容易に行えるようにしたソフトデータの管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD、MD、DATなどで扱われるソフトデータは、デジタル信号のまま録音すると劣化なく録音することができるが、著作権保護の観点から、記録媒体に記録されたデジタル信号をデジタル信号のまま他の記録媒体に録音することを1世代までと規制している。そして、1世代目のMDやDATのデジタル信号を、デジタル信号のまま他のMDやDATに録音することはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、例えばレンタルしたCDの楽曲などをデジタル信号のままMDやDATにコピーすることはできるが、この1世代目のMDやDATから好きな曲だけを集めて他のMDやDATにデジタル信号のままコピーするといったことができない。すなわち、デジタル信号をデジタル信号のまま録音することで音質を劣化させないようにすると、自由に編集することが困難となる。
【0004】
本発明は、CD、MD、DATなどの記録媒体に記録されたソフトデータについて、その音質等を劣化させずに録音し、かつ、複製を作らないようにしながら、編集を容易にすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のソフトデータの管理方法は、2つの記録媒体を装着可能であり、装着された記録媒体のソフトデータの読み出しおよび書き込みを行う記録再生装置において、記録媒体上のソフトデータ毎に、第1状態、第2状態またはその他状態を示す許可データを付加して、該記録媒体上のソフトデータの読み出しおよび書き込みの管理を行うソフトデータの管理方法であって、一方の記録媒体の1つのソフトデータの他方の記録媒体への移動指示を受け付けるステップと、該移動指示に応じて、前記一方の記録媒体からソフトデータに付加された許可データを読み出すステップと、該読み出した許可データがその他状態である場合、前記記録再生装置の表示部にダビングができない旨の表示を行うステップと、該読み出した許可データが第1状態または第2状態である場合、読み出したソフトデータを前記他方の記録媒体上に書き込むステップと、該読み出した許可データが第1状態である場合、前記書き込むステップの実行後、前記一方の記録媒体上のソフトデータを削除するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2記載のソフトデータの管理方法は、デジタル接続ケーブルで接続された2台の記録再生装置であって、それぞれ装着した記録媒体のソフトデータの読み出しおよび書き込みを行う記録再生装置からなる記録再生システムにおいて、記録媒体上のソフトデータ毎に、第1状態、第2状態またはその他状態を示す許可データを付加するとともに、一方の記録再生装置で記録媒体上のソフトデータを再生して他方の記録再生装置に送信し、他方の記録再生装置でその送信されたソフトデータを記録する際に、各記録再生装置で該記録媒体上のソフトデータの読み出しおよび書き込みの管理を行うソフトデータの管理方法であって、ソフトデータの記録再生に先立って、前記一方の記録再生装置で再生するソフトデータに付加された許可データを前記他方の記録再生装置との間で送受信することにより、該許可データが第1状態または第2状態であり、かつ、2台の記録再生装置が同規格の機種であることを確認するステップと、前記確認が行われたことを条件に、前記一方の記録再生装置において、該ソフトデータの記録媒体からの再生および前記他方の記録再生装置への送信を行うとともに、前記他方の記録再生装置において、送信されたソフトデータの記録媒体への記録を行うステップと、前記他方の記録再生装置における記録媒体への記録終了に応じて、前記一方の記録再生装置において、前記許可データの状態を判定し、該許可データが第1状態であれば、前記一方の記録再生装置の記録媒体上の前記ソフトデータを削除するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項1記載のソフトデータの管理方法によれば、一方の記録媒体の1つのソフトデータの他方の記録媒体への移動指示を受け付け、該移動指示に応じて、一方の記録媒体からソフトデータに付加された許可データを読み出し、該読み出した許可データがその他状態である場合、記録再生装置の表示部にダビングができない旨の表示を行い、該読み出した許可データが第1状態または第2状態である場合、読み出したソフトデータを他方の記録媒体上に書き込み、該読み出した許可データが第1状態である場合、前記書き込むステップの実行後、前記一方の記録媒体上のソフトデータを削除する。したがって、第1状態のときソフトデータは一方の記録媒体から他方の記録媒体に移動する。
【0010】
本発明の請求項2記載のソフトデータの管理方法によれば、デジタル接続ケーブルで接続された2台の記録再生装置からなる記録再生システムにおいて、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、ソフトデータの記録再生に先立って、一方の記録再生装置で再生するソフトデータに付加された許可データを他方の記録再生装置との間で送受信することにより、該許可データが第1状態または第2状態であり、かつ、2台の記録再生装置が同規格の機種であることが確認される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例のソフトデータの管理方法を適用したMDデッキのブロック図である。実線で図示した部分は1台のMDドライブを備えた第1実施例のMDデッキを示し、破線で図示した部分を付加した全体は2台のMDドライブを備えた第2実施例のMDデッキを示している。CPU1はパネルスイッチ2の操作に応じてデッキ全体の制御を行い、アナログ入力信号の録音再生、デジタル信号の録音再生を行う。なお、パネルスイッチ2には、録音再生を行うために、図示しないA/D入力録音スイッチ、A/D入力録音停止スイッチ、D/A出力再生スイッチ、D入力録音スイッチ、D出力再生スイッチ、AtoB移動スイッチを備えている。また、動作状態やメッセージなどを表示部3に表示する。ROM4は制御プログラム等を記憶しているメモリ、RAM5はワーキングエリア等に使用されるメモリである。
【0013】
外部から入力されるアナログ入力信号は、A/D変換回路6でデジタルデータに変換され、圧縮回路7で圧縮される。この圧縮されたデータはDMAコントローラ8によりドライブA9(またはドライブB10)に転送され、MDに記録される。また、ドライブA9(またはドライブB10)によりMDから読み出された圧縮されたデジタルデータは伸張回路11で伸張され、D/A変換回路12でアナログ信号に変換されて出力される。アナログ入力信号は、もう1台のMDデッキの再生、CDプレーヤーの再生、DATの再生あるいはマイクなどにより入力されるものである。なお、Fs発生回路13はA/D変換回路6およびD/A変換回路12におけるサンプリングクロックを発生する回路である。
【0014】
第1実施例は図1のMDデッキを2台用いる場合であり、デジタルI/O回路14を介して光デジタル接続ケーブルまたは同軸デジタル接続ケーブルで互いに接続し、2台のMDデッキ間でデジタル信号の授受を行う。例えば、もう一台のMDデッキでMDから読み出したデジタル信号がデジタルI/O14を介して取り込まれ、ドライブA9のMDに直接書き込まれる。また、ドライブA9のMDから読み出したデジタル信号はデジタルI/O回路14を介してデジタル出力信号としてもう1台のMDデッキに出力される。
【0015】
この実施例は、アナログ入力によりMDに録音した曲をオリジナルのソフトデータとし、このオリジナルのソフトデータを別のMDにコピーするものである。その際に、各曲には許可データが付加される。この許可データの値が“2”(「第2状態」)のときは、デジタル信号のままのコピー許可を示し、値が“1”(「第1状態」のときは、別のMDへのデジタル信号のままのムーブ許可を示し、値が“0”(「その他状態」)のときはデジタル信号のままのコピー禁止を示す。また、第1実施例では、2台のMDデッキ間で許可データの送受信を行うことにより、互いに同じ規格であることを確認して曲データの送受信を行うようにしている。
【0016】
図2〜図5図は第1実施例と第2実施例に共通なメインルーチンとアナログ信号の処理に係るフローチャート、図6および図7は第1実施例のデジタル信号の処理に係るフローチャート、図8は第2実施例のデジタル信号の処理に係るフローチャートである。なお、以下の説明およびフローチャートにおいて、制御に用いられるレジスタを下記のレベルで表記し、それらの記憶内容あるいは対応するデータは特に断らない限り同一のラベルで表す。
i:録音する曲の曲番号
j:再生する曲の曲番号
SN(i):録音する曲の曲名
SEP(k):k番の曲の許可データ
RS:規格確認のために送受信する許可データ
【0017】
図2のメインルーチンの処理では、ステップS1で各種レジスタやフラグのリセット等の初期設定を行い、ステップS2でパネルスイッチ2の操作に応じた処理を行う。ステップS3でその他の処理を行ってステップS2に戻る。
【0018】
図3の処理は、パネルスイッチ2のA/D入力録音スイッチの操作により起動される。ステップS11でレジスタiに曲番号をセットし、ステップS12で曲名をレジスタSN(i)にセットするとともに、許可データ“2”をレジスタSEP(i)にセットする。
【0019】
次に、ステップS13で録音準備を行う。この録音準備は、ドライブAの駆動開始などを行う「MDD設定」、MD内の録音エリアを決める「録音エリア設定」、A/D変換回路6へのA/D変換スタート指示などを行う「A/D設定」、DMAコントローラ8のDMAチャンネルの設定などを行う「DMAC設定」および「その他設定」を行う。そして、ステップS14でDMAコントローラ8にスタート指示を出力して録音を開始し、処理を終了する。
【0020】
図4の処理は、パネルスイッチ2のA/D入力録音停止スイッチの操作により起動され、ステップS21で、DMAコントローラ8にストップ指示を出して録音を停止する。次に、ステップS22で、曲名のデータSN(i)、許可データSEP(i)、MDの録音エリアを示すデータなど、録音した曲に対応する管理データをRAM5上に作成し、ステップS23で管理データをMDの管理データ領域に書き込んで処理を終了する。
【0021】
以上図3および図4の処理により、アナログ入力によるオリジナルのソフトデータがMDに記録されるとともに各曲にはコピー許可を示す許可データ(“2”)が付加されれる。
【0022】
図5の処理は、パネルスイッチ2のD/A出力再生スイッチの操作により起動される。ステップS31でレジスタjに曲番号をセットし、ステップS32で再生準備を行う。この再生準備は、ドライブAの駆動開始などを行う「MDD設定」、MD内の再生エリアを決める「再生エリア設定」、D/A変換回路12へのD/A変換スタート指示などを行う「D/A設定」、DMAコントローラ8のDMAチャンネルの設定などを行う「DMAC設定」および「その他設定」を行う。そして、ステップS33でDMAコントローラ8にスタート指示を出力して再生を開始し、処理を終了する。
【0023】
図6および図7の処理は共に1台のMDデッキが備えている機能であるが、第1実施例では2台のMDデッキを接続し、録音側でパネルスイッチ2のD入力録音スイッチの操作により図6の処理を開始し、再生側でパネルスイッチ2のD出力再生スイッチの操作により図7の処理を開始する。
【0024】
先ず図6の処理では、ステップS41でレジスタiに曲番号をセットし、ステップS42で録音準備を行う。このとき再生側の処理開始により再生する曲データに対応する許可データ(SEP)が送信されるので、ステップS43で、例えば一定時間待機して再生側から送信される許可データ(SEP)の受信処理を行い、ステップS44で受信が有るかを判定する。受信がなければ処理を終了し、受信が有ればステップS45で、受信した許可データ(SEP)の値を判定する。
【0025】
許可データが“1”であればステップS46でレジスタRSに“1”をセットし、許可データが“2”であればステップS47でレジスタRSに“2”をセットし、それぞれステップS401に進む。許可データが“1または2”以外であれば(例えば“0”)、ステップS48で“録音できません”を表示し、ステップS49で録音中止の指令を再生側に送信して処理を終了する。ステップS401では、レジスタRSの内容すなわち受信した許可データ(“1”または“2”)を再生側に送信し、ステップS402に進む。
【0026】
この許可データが再生側で受信されると、再生側では先に送信した許可データと照合し、一致していれば再生した曲データを送信してくる。そこで、ステップS402で曲データを受信してMDに書き込み、ステップS403で録音が完了したか判定する。録音が完了していなければステップS404で“エラー”の表示を行い、ステップS405でエラーA信号を再生側に送出して処理を終了する。録音が完了していればステップS406で完了A信号を再生側に送出する。
【0027】
この完了A信号が再生側で受信されると、再生側では再生した曲の管理データを送信してくるので、ステップS407で管理データを受信してMDに書き込み、ステップS408で管理データの書き込みが終了して録音が完全に完了したかを判定し、完了していなければステップS409で“エラー”の表示を行い、ステップS410でエラーB信号を再生側に送出して処理を終了する。録音が完了していればステップS411で録音した曲データに対応する許可データSEP(i)を“1”にセットし、ステップS412で完了B信号を再生側に送出して処理を終了する。
【0028】
図7の再生側の処理では、ステップS51でレジスタjに曲番号をセットし、ステップS52で再生準備を行う。次に、ステップS53で再生する曲データに対応する許可データSEP(j)を送信する。この許可データが録音側で受信されると、録音側では受信した許可データをステップS401でRSとして折り返し送信してくるので、ステップS54で、例えば一定時間待機して送信側から送信される許可データRSの受信処理を行う。次に、ステップS55で受信が有るかを判定し、受信がなければ処理を終了し、受信が有ればステップS56で、先に送信した許可データSEP(j)と受信した許可データRSが一致するかを判定する。
【0029】
許可データが一致しなければステップS57で再生を中止して処理を終了し、一致すれば、ステップS58で曲データを録音側に送信する。曲データの送信が終わり、録音側で録音が完了するとステップS406により完了A信号が送信されてくるので、ステップS59で受信処理を行い、ステップS501で完了A信号の受信が有るかを判定する。受信がなければ、ステップS502で“エラー”の表示を行って処理を終了し、受信があればステップS503で、再生した曲の管理データを送信する。
【0030】
この管理データを録音側が受信して録音が完全に完了すると完了B信号を送信し、また、録音が完了しなければエラーB信号を送信してくるので、ステップS504で受信処理を行い、ステップS505で受信内容を判定する。エラーB信号であればステップS506で“エラー”の表示を行って処理を終了し、エラーB信号でも完了B信号でもなければ、何らかの異常が発生していると判断してステップS507で“コピーガード”の表示を行い、ステップS508でMD中のj番目の曲について再生できないように曲データにロックをかけて処理を終了する。完了B信号であれば、ステップS509で現在再生した曲データに対応する許可データSEP(j)の値を判定し、“1”以外であればそのまま処理を終了し、“1”であればステップS510でMD中のj番目の曲データを削除して処理を終了する。
【0031】
以上の処理により、再生側と録音側とで再生および録音する曲データに対応する許可データの授受により、互いに同規格の機種であることを確認した後、再生および録音が開始される。また、録音側で曲データとその管理データの書き込みが完了したことを確認した後、録音側では録音した曲データに対応する許可データを“1”にセットし、再生側においては、再生した曲データに対応する許可データが“1”であればその曲データを削除する。
【0032】
すなわち、コピーされた曲データは許可データが“1”とされ、このように許可データが“1”とされた曲データは次に別のMDにコピーされると削除される。したがって、オリジナルのMDからコピーされた曲データは別のMDにコピーする毎にムーブすることになり、無制限に複製が作られることがない。なお、オリジナルのMDの曲データは許可データが“2”になっているので、そのMDから削除されることはない。
【0033】
図9は曲データのムーブ動作の一例を概念的に示す図であり、再生側のMD(DISK1)から録音側のMD(DISK2)に「曲2」の曲データをムーブした例を示している。ムーブ後では、DISK1には「曲2」の曲データはなく、DISK2に「曲2」の曲データがコピーされている。なお、同図では、DISK1側の「曲2」の部分に「曲4」の曲データが詰まった状態で図示してあるが、これは管理データなどにより曲順がリンクされていることを概念的に示すものである。
【0034】
図8の第2実施例の処理は図1においてドライブAとドライブBの2台のMDドライブを備えた場合の処理であり、1台のMDデッキで行う処理である。なお、この例では、ドライブAを再生側、ドライブBを録音側とし、パネルスイッチ2のAtoB移動スイッチの操作により起動する。先ず、ステップS61で、ドライブA側の曲番号をレジスタjにセットするとともに、ドライブB側の曲番号をレジスタiにセットし、ステップS62でドライブA側の再生準備を行い、ステップS63でドライブB側の録音準備を行う。
【0035】
次に、ステップS64で再生する曲データに対応する許可データSEP(j)の値を判定し、“1または2”以外(例えば“0”)であれば、ステップS65で“ダビングできません”の表示を行って処理を終了する。“1”または“2”であれば、ステップS66でドライブA側のj番目の曲データを読み出してドライブB側のi番目の曲データとして書き込む。
【0036】
次に、ステップS67で書き込みが完了したか否かを判定し、完了していなければステップS68で“エラー”の表示を行って処理を終了する。書き込みが完了していれば、ステップS69でドライブA側のj番目の曲の管理データを読み出して、ドライブB側のi番目の管理データとして書き込む。そして、ステップS601で現在再生した曲データに対応する許可データSEP(j)の値を判定し、“1”以外であればステップS603に進み、“1”であれば、ステップS602でドライブA側のj番目の曲データを削除してステップS603に進む。ステップS603では、ドライブB側の現在書き込んだ曲データに対応する許可データSEP(i)を“1”にセットして処理を終了する。
【0037】
以上の処理は第1実施例の2台のMDデッキによる処理を1台のMDデッキで内部処理するものであり、第1実施例と同様に、コピーされた曲データは許可データが“1”とされるとともに、再生側の許可データが“1”の場合はその曲データはコピーされると削除され、無制限に複製が作られない。また、許可データが“2”であるオリジナルの曲データはそのMDから削除されない。
【0038】
なお、MD中の曲データを削除するとは、例えば、その曲データの管理データを無効にしてその曲データの領域を空き領域とするなど、その曲データの読み出しを不能にすること、あるいは曲データを実際に消去することの、いずれの処理も含むものである。
【0039】
上記の実施例では、アナログ入力処理によりオリジナルの曲データを録音してその許可データを“2”にするようにしているが、コピー禁止にする場合には許可データを“1または2”以外の値(例えば“0”)に設定すればよい。また、許可データは特定状態とその他状態を区別できるものであれば、実施例に限定されるものではない。
【0040】
また、上記の実施例では、オリジナルの曲データを実施例のMDデッキで録音するとともに許可データを“2”にセットするようにしているが、オリジナルの曲データおよび許可データは実施例のMDデッキで記録したものでなくてもよく、許可データを付加する規格で作成したMDであればソフトメーカー等で作成したものなど、他から供給されたものでもよい。
【0041】
また、上記の実施例では、再生側で再生した曲データを録音側のMDに直接書き込むようにしているが、例えばハードディスクなどのメモリに適当な記録領域を設け、この記録領域に一旦書き込んだデータをMDに書き込むようにしてもよい。
【0042】
また、上記の実施例では、MDを例に説明したが、デジタル信号の録音再生を対象とするものとしてはDATでもよく、オリジナルの再生専用としてはCDを対象としてもよい。さらに、これらの記録媒体を組み合わせて録音再生を行う場合でもよい。なお、これらの記録媒体を組み合わせる場合は、デジタル信号の送受信を行ったあと、各記録媒体の規格に応じたデジタルデータの変換処理を行う。例えば、CDやDATとMDとの間でデジタル信号の録音を行う場合には、圧縮処理あるいは伸張処理を行う。このような処理を行っても、デジタル信号の授受を行うのでアナログ信号で録音再生を行うよりは音質の劣化が防げる。
【0043】
フロッピーディスク等では、シールで検出穴をふさいだり、検出窓を閉じたりすることで記録媒体の「書込み禁止」を設定できるようになっているものがある。読み出し元の記録媒体が「書込み禁止」になっている場合、同記録媒体上のソフトデータの削除ができない。本発明の許可データが所定状態の時は、該ソフトデータの別の媒体への書込時に該元の記録媒体のソフトデータを削除しないといけないが、それが不能である。したがって、読み出し元の記録媒体が「書込み禁止」で、かつ、許可データが所定状態であることを検出し、その場合、該ソフトデータの別の媒体への書き込みを禁止するようにすれば良い。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載のソフトデータの管理方法によれば、第1の記録媒体の曲データの第2の記録媒体への移動指示に応じて、第1の記録媒体のソフトデータがコピー許可とされているものであれば第2の記録媒体にそのソフトデータがコピーされるとともに第2の記録媒体において該ソフトデータがコピー禁止とされ、また、第1の記録媒体のソフトデータがコピー禁止とされているものであれば第2の記録媒体にそのソフトデータがコピー禁止のままムーブされ、また、第1の記録媒体のソフトデータがコピー禁止及びムーブ禁止とされているものであれば何も実行しないので、音質等を劣化させずに録音し、かつ、複製を作らないようにしながら、編集を容易にすることができる。また、ユーザは、その曲データの許可データの状態に関わらずソフトデータの移動指示をすることができる一方、装置は、許可データに応じてソフトデータの適切なコピー乃至移動処理を行うことができる。
【0045】
また、本発明の請求項2のソフトデータの管理方法によれば、請求項1の効果に加えて、接続された2台の記録再生装置でのソフトデータのダビングにおいて、そのダビングに先立って、2台の記録再生装置が同規格に基づいており適切なコピー管理が行えること確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のソフトデータの管理方法を適用したMDデッキのブロック図である。
【図2】実施例におけるメインルーチンのフローチャートである。
【図3】実施例におけるA/D入力録音スイッチ処理のフローチャートである。
【図4】実施例におけるA/D入力録音停止スイッチ処理のフローチャートである。
【図5】実施例におけるD/A出力再生スイッチ処理のフローチャートである。
【図6】第1実施例におけるD入力録音スイッチ処理のフローチャートである。
【図7】第1実施例におけるD出力再生スイッチ処理のフローチャートである。
【図8】第2実施例におけるAtoB移動スイッチ処理のフローチャートである。
【図9】実施例における曲データのムーブの一例を概念的に示す図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…パネルスイッチ、3…表示部、9…ドライブA、10…ドライブB、14…デジタルI/O。
Claims (2)
- 2つの記録媒体を装着可能であり、装着された記録媒体のソフトデータの読み出しおよび書き込みを行う記録再生装置において、記録媒体上のソフトデータ毎に、第1状態、第2状態またはその他状態を示す許可データを付加して、該記録媒体上のソフトデータの読み出しおよび書き込みの管理を行うソフトデータの管理方法であって、
一方の記録媒体の1つのソフトデータの他方の記録媒体への移動指示を受け付けるステップと、
該移動指示に応じて、前記一方の記録媒体からソフトデータに付加された許可データを読み出すステップと、
該読み出した許可データがその他状態である場合、前記記録再生装置の表示部にダビングができない旨の表示を行うステップと、
該読み出した許可データが第1状態または第2状態である場合、読み出したソフトデータを前記他方の記録媒体上に書き込むステップと、
該読み出した許可データが第1状態である場合、前記書き込むステップの実行後、前記一方の記録媒体上のソフトデータを削除するステップと、
を備えたことを特徴とするソフトデータの管理方法。 - デジタル接続ケーブルで接続された2台の記録再生装置であって、それぞれ装着した記録媒体のソフトデータの読み出しおよび書き込みを行う記録再生装置からなる記録再生システムにおいて、記録媒体上のソフトデータ毎に、第1状態、第2状態またはその他状態を示す許可データを付加するとともに、一方の記録再生装置で記録媒体上のソフトデータを再生して他方の記録再生装置に送信し、他方の記録再生装置でその送信されたソフトデータを記録する際に、各記録再生装置で該記録媒体上のソフトデータの読み出しおよび書き込みの管理を行うソフトデータの管理方法であって、
ソフトデータの記録再生に先立って、前記一方の記録再生装置で再生するソフトデータに付加された許可データを前記他方の記録再生装置との間で送受信することにより、該許可データが第1状態または第2状態であり、かつ、2台の記録再生装置が同規格の機種であることを確認するステップと、
前記確認が行われたことを条件に、前記一方の記録再生装置において、該ソフトデータの記録媒体からの再生および前記他方の記録再生装置への送信を行うとともに、前記他方の記録再生装置において、送信されたソフトデータの記録媒体への記録を行うステップと、
前記他方の記録再生装置における記録媒体への記録終了に応じて、前記一方の記録再生装置において、前記許可データの状態を判定し、該許可データが第1状態であれば、前記一方の記録再生装置の記録媒体上の前記ソフトデータを削除するステップと、
を備えたことを特徴とするソフトデータの管理方法。
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