JP3455698B2 - ディスク装置、映像音声データ処理装置及び映像音声制御方法 - Google Patents

ディスク装置、映像音声データ処理装置及び映像音声制御方法

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JP3455698B2 JP20076999A JP20076999A JP3455698B2 JP 3455698 B2 JP3455698 B2 JP 3455698B2 JP 20076999 A JP20076999 A JP 20076999A JP 20076999 A JP20076999 A JP 20076999A JP 3455698 B2 JP3455698 B2 JP 3455698B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置のようなディスク装置に関し、詳しくは、デジタルイ
ンターフェースを介して連続して入力される映像音声デ
ータを映像音声フレーム単位で記録再生可能なディスク
装置、映像音声データ処理装置、及び映像音声データを
映像音声フレーム単位で処理する映像音声制御方法に関
する。
【0002】
【従来技術】近年、磁気ディスク装置や光ディスク装置
等のディスク装置は、記録容量及び転送速度に関する性
能が急速に向上しており、動画像データである映像音声
データの記録再生に用いられることが多くなってきてい
る。特に、ハードディスク装置の性能向上は著しく、映
像音声データの蓄積・配信等を行う映像サーバ等にハー
ドディスク装置が利用されている。映像音声データは、
コンピュータで扱われるプログラム等のデータと比較し
て、途切れのない連続したデータ(以下、ストリームデ
ータと称す)であるという特徴を有している。
【0003】従来の磁気ディスク装置においては、所定
のサイズを有するデータの塊り(以下、ブロックデータ
と称す)単位で書き込み処理を行う必要があった。ま
た、従来の磁気ディスク装置における読み出し処理にお
いても、書き込み処理と同様に磁気ディスク上のブロッ
クデータ単位で行う必要があった。したがって、ストリ
ームデータを従来の磁気ディスク装置に記録する場合に
は、外部機器においてストリームデータを分割して書き
込むべきブロックデータを生成し、そのブロックデータ
単位で磁気ディスク装置に送信されていた。また、ブロ
ックデータを書き込むべき磁気ディスク上の記録アドレ
スについても、外部機器が選択して磁気ディスク装置に
通知していた。従来の磁気ディスク装置は、外部機器か
らのデータ書き込み要求に応じて、外部機器から通知さ
れた記録アドレスに基づき順次、後続の記録領域に外部
機器のデータを書き込んでいた。
【0004】近年、ディジタルインターフェースの開発
が進み、ディジタルVCR機器にIEEE1394規格
のディジタルインターフェースが標準搭載されるように
なってきた。IEEE1394規格では、ストリームデ
ータをディジタル機器間で伝送する方式としてISOC
HRONOUS転送方式が規定されている。IEEE1
394を用いた伝送方式においては、例えばIEC61
883でディジタルVCRフォーマットの映像音声デー
タに対する伝送方式が規定されている。このようなIE
EE1394インターフェースを標準装備したディジタ
ルVCR等のディジタル機器は、ホスト機器(バスに接
続されている機器を制御する機器)なしで接続され、相
互にストリームデータを伝送する形態が検討されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハード
ディスク装置にIEEE1394規格のISOCHRO
NOUS転送機能を実装したディジタルインターフェー
スを搭載した装置はなく、ストリームデータを外部機器
から従来のハードディスク装置に伝送する場合には、外
部機器においてストリームデータを分割して伝送する従
来の伝送方式が採用されていた。このようなIEEE1
394規格のディジタルインターフェースを装備したデ
ィジタルVCRをハードディスク装置に接続する場合、
上記のようなストリームデータを処理する機能を有する
特別の装置を付加する必要があった。
【0006】また、ディジタルVCRにおけるストリー
ムデータの処理機能としては、通常、記録開始コマンド
(以下、RECコマンドと称す)、再生開始コマンド
(以下、PLAYコマンドと称す)等のコマンドが用い
られているが、従来のハードディスク装置においてはこ
れらのコマンドを処理する機能を有していなかった。さ
らに、PLAYコマンドには、再生速度或いは再生方向
等の情報が付加されて送信されるが、これらの情報に対
応した処理を実行する手段を従来のハードディスク装置
は備えていなかった。本発明は、上記のような問題点に
鑑み、ハードディスク装置にストリームデータの処理機
能を新たに付加するとともに、ディジタルVCRにおけ
る各コマンドの処理機能を仮想的に備えて、外部機器か
らの各種処理要求に対応可能なディスク装置、映像音声
データ処理装置及び映像音声制御方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るディスク装置は、データを記録再生可
能なディスク媒体、映像音声データを一旦格納するバッ
ファメモリ、前記ディスク媒体に記録した前記映像音声
データの中から外部に対して出力する前記映像音声デー
タを選択する再生データ選択手段、前記再生データ選択
手段により選択した前記映像音声データを前記ディスク
媒体から読み出す読み出し手段、 前記ディスク媒体から
読み出された前記映像音声データを前記バッファメモリ
に格納するバッファメモリ制御手段、及び 前記バッファ
メモリ上の格納データを結合してストリームデータを生
成し、前記ストリームデータを連続して外部に出力する
ストリームデータ生成手段、を具備し、 前記再生データ
選択手段は、前記ディスク媒体に記録された前記映像音
声データの中から外部に出力すべき前記映像音声データ
を映像音声フレーム単位で順次選択し、選択された複数
の前記映像音声フレームデータを対応する前記ディスク
媒体上の配置順に並べ替えて読み出し手段に通知するよ
う構成されており、 前記読み出し手段は、前記再生デー
タ選択手段から通知された前記映像音声フレームデータ
を前記ディスク媒体上の配置順に読み出して前記バッフ
ァメモリ制御手段に転送するよう構成されており、 前記
バッファメモリ制御手段は、前記読み出し手段から転送
された前記映像音声フレームデータを外部に出力すべき
順番に前記バッファメモリに格納するものよう構成され
ており、 前記ストリームデータ生成手段は、前記バッフ
ァメモリ上の前記映像音声フレームデータを外部に出力
すべき順番に順次結合して外部に出力するよう構成され
ている
【0008】
【0009】
【0010】以上のように構成された本発明のディスク
装置は、ディスク装置に接続された外部機器がVCR機
器に対する再生開始コマンドと同様の手順でディスク媒
体に格納された映像音声データを再生することができ、
外部機器に対してVCR機器と同様の操作性を提供でき
る。
【0011】他の観点の発明におけるディスク装置は、
データを記録再生可能なディスク媒体、映像音声データ
を一旦格納するバッファメモリ、前記ディスク媒体に記
録した前記映像音声データの中から外部に対して出力す
る前記映像音声データを選択する再生データ選択手段、
前記再生データ選択手段により選択した前記映像音声デ
ータを前記ディスク媒体から読み出す読み出し手段、前
記ディスク媒体から読み出された前記映像音声データを
前記バッファメモリに格納するバッファメモリ制御手
段、及び 前記バッファメモリ上の格納データを結合して
ストリームデータを生成し、前記ストリームデータを連
続して外部に出力するストリームデータ生成手段、を具
備し、 前記再生データ選択手段は、前記ディスク媒体に
記録された前記映像音声データの中から、映像音声フレ
ーム単位で間引いた前記映像音声データを外部機器であ
る映像音声機器に対する出力データとして選択するよう
構成されており前記ストリームデータ生成手段は、前
記バッファメモリ上の前記映像音声データを複数回結合
してストリームデータを生成するよう構成されている
【0012】
【0013】本発明に係る映像音声データ処理装置は、
ディスク媒体への記録再生を行うディスク装置に対する
映像音声データの記録再生を制御する外部ディスクイン
ターフェース手段、映像音声機器に対する前記映像音声
データの記録再生を制御する外部映像音声機器インター
フェース手段、前記ディスク装置のディスク媒体に記録
された映像音声データの中から前記外部映像音声機器イ
ンターフェース手段に対して送出すべき前記映像音声デ
ータを選択する再生データ選択手段、 前記再生データ選
択手段により選択した前記映像音声データを前記外部デ
ィスクインターフェース手段を通じて前記ディスク装置
から受け取り、当該映像音声データを一旦格納するバッ
ファメモリ、前記バッファメモリに対する前記映像音声
データの入出力を制御するバッファメモリ制御手段、
前記バッファメモリ上に格納されたデータを結合して
ストリームデータを生成し、前記外部映像音声機器イン
ターフェース手段を通じて前記ストリームデータを連続
して外部機器である映像音声機器に送出するストリーム
データ選択手段、を具備し、 前記再生データ選択手段
は、前記ディスク媒体に記録された前記映像音声データ
の中から前記映像音声機器に出力すべき前記映像音声デ
ータを映像音声フレーム単位で順次選択し、選択された
複数の映像音声フレーム単位の前記映像音声データを対
応する前記ディスク媒体上の配置順に並べ替えて前記デ
ィスク装置の読み出し手段に通知するよう構成されてお
り、前記バッファメモリ制御手段は、前記読み出し手段
から転送された選択された映像音声フレーム単位の前記
映像音声データを前記映像音声機器に出力すべき順番に
前記バッファメモリに格納するよう構成されており、前
記ストリームデータ選択手段は、前記バッファメモリ上
の前記映像音声フレームデータを前記映像音声機器に出
力すべき順番に順次結合して前記映像音声機器に出力す
るよう構成されている
【0014】
【0015】
【0016】以上のように構成された本発明の映像音声
データ処理装置は、映像音声データ処理装置に接続され
た外部機器がVCR機器に対する再生開始コマンドと同
様の手順でディスク媒体に格納された映像音声データを
再生することができ、外部機器に対してVCR機器と同
様の操作性を提供できる。
【0017】他の観点の発明における映像音声データ処
理装置は、ディスク媒体への記録再生を行うディスク装
置に対する映像音声データの記録再生を制御する外部デ
ィスクインターフェース手段、映像音声機器に対する前
記映像音声データの記録再生を制御する外部映像音声機
器インターフェース手段、前記ディスク装置のディスク
媒体に記録された映像音声データの中から前記外部映像
音声機器インターフェース手段に対して送出すべき前記
映像音声データを選択する再生データ選択手段、 前記再
生データ選択手段により選択した前記映像音声データを
前記外部ディスクインターフェース手段を通じて前記デ
ィスク装置から受け取り、当該映像音声データを一旦格
納するバッファメモリ、 前記バッファメモリに対する前
記映像音声データの入出力を制御するバッファメモリ制
御手段、及び記バッファメモリ上に格納されたデータ
を結合してストリームデータを生成し、前記外部映像音
声機器インターフェース手段を通じて前記ストリームデ
ータを連続して外部機器である映像音声機器に送出する
ストリームデータ選択手段、を具備し、 前記再生データ
選択手段は、前記ディスク媒体に記録された前記映像音
声データの中から、映像音声フレーム単位で間引いた前
記映像音声データを前記映像音声機器に対する出力デー
タとして選択するよう構成されており前記ストリーム
データ生成手段は、前記バッファメモリ上の前記映像音
声データを映像音声フレーム単位で複数回結合してスト
リームデータを生成するよう構成されている
【0018】
【0019】本発明に係る映像音声制御方法は、選択し
た映像音声データをディスク媒体から読み出すステッ
プ、 読み出した前記映像音声データをバッファメモリに
格納するステップ、及び 格納した前記映像音声データを
結合してストリームデータを生成し、前記ストリームデ
ータを連続して外部機器である映像音声機器に出力する
ステップ、 を有し、 前記読み出すステップにおいて、前
記ディスク媒体に記録した前記映像音声データを映像音
声フレーム単位で間引いて選択し、 前記ストリームデー
タを連続して前記映像音声機器に出力するステップにお
いて、前記バッファメモリ上の前記映像音声データを映
像音声フレーム単位で複数回結合してストリームデータ
を生成し出力する
【0020】
【0021】他の観点の発明における映像音声制御方法
は、ディスク媒体に記録された映像音声データの中から
外部機器である映像音声機器に出力すべき前記映像音声
データを映像音声フレーム単位で順次選択し、選択され
た複数の映像音声フレーム単位の前記映像音声データを
対応する前記ディスク媒体上の配置順に並べ替えて前記
ディスク媒体から読み出すステップ、読み出した前記映
像音声データを前記映像音声機器に出力すべき順番にバ
ッファメモリに格納するステップ、及び前記バッファメ
モリに格納した前記映像音声データを外部に出力すべき
順番に順次結合してストリームデータを生成し、前記ス
トリームデータを連続して前記映像音声機器に出力する
ステップ、を有する。
【0022】上記のステップを有する本発明の映像音声
制御方法は、映像音声データ処理装置に接続された外部
機器がVCR機器に対する再生開始コマンドと同様の手
順でディスク媒体に格納された映像音声データを再生す
ることができ、外部機器に対してVCR機器と同様の操
作性を提供できる。
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク装置の一
実施の形態である実施例1の磁気ディスク装置について
図面を参照して説明する。 《実施例1》図1は、本発明に係る実施例1の磁気ディ
スク装置であるハードディスク装置の構成を示すブロッ
ク図である。図1に示す実施例1の磁気ディスク装置
は、外部機器(図示なし)からのコマンド及びデータを
伝送する入出力バス104に接続されており、この入出
力バス104を介して外部機器との間でコマンド、デー
タ、及びパラメータを送受信する外部機器インターフェ
ース回路105が設けられている。
【0026】図1に示すように、実施例1の磁気ディス
ク装置は、CPU106と、このCPU106からのコ
マンド及びデータを送受信するCPUインターフェース
回路107と、一時記憶回路であるバッファメモリ10
8と、バッファメモリに対するデータ入出力を制御する
バッファメモリ制御手段としてのバッファメモリ制御回
路109とを有している。CPU106は、付加データ
生成手段としてバッファメモリ108に格納された映像
音声データの映像音声フレームに所定サイズのダミーデ
ータを付加する機能を有している。具体的な動作につい
ては後述する。さらに、CPU106は、外部機器から
受信したPLAYコマンドに応じた再生方向及び再生速
度情報等の付加情報を受信する。CPUは、再生データ
選択手段として、これらの付加情報に応じて外部に送出
すべき映像音声データを映像音声フレーム単位で選択す
る機能を有している。さらに、CPU106は、ストリ
ームデータ選択手段としてバッファメモリに格納された
映像音声データを映像音声フレーム単位で選択して連続
データとして外部機器に送出する制御を実行する。さら
に、CPU106はデータ抽出手段としてバッファメモ
リに格納された映像音声データの中から外部機器に送出
すべきデータのみを抽出して選択し、連続して外部機器
に送出する機能を有する。
【0027】また、磁気ディスク装置には、磁気ディス
ク101に対するデータ入出力を制御する信号処理回路
110と、位置決め機構103に駆動信号を与えて磁気
ヘッド102の位置決め制御を行うアクチュエータ駆動
回路111と、外部機器インターフェース回路105を
介して受け取った映像音声データに応じて所定の処理を
実行する映像音声データ処理回路(以下、AVデータ処
理回路と記す)112が設けられている。AVデータ処
理回路112は、データ分割管理手段として映像音声デ
ータのフレーム境界情報を管理する機能を有し、CPU
106にフレーム境界情報を通知する。なお、実施例1
においては、AVデータ処理回路112は、フレーム境
界情報として、映像音声データの映像音声フレーム先頭
データに対応するバッファメモリ上の格納アドレスを管
理している。信号処理回路110、位置決め機構10
3、磁気ヘッド102及びアクチュエータ駆動回路11
1は、書き込み手段及び読み出し手段として映像音声デ
ータをディスク媒体に書き込む機能及びディスク媒体か
ら読み出す機能を有している。
【0028】図1に示した信号処理回路110は、バッ
ファメモリ108からの書き込みデータをバッファメモ
リ制御回路109を介して受け取り、入力されたデータ
を変調して磁気ヘッド102に入力し、そして記録信号
として磁気ディスク101に記録する。また、信号処理
回路110は、磁気ヘッド102によって磁気ディスク
101から読み出された信号を復調して、読み出しデー
タとしてバッファメモリ制御回路109に出力する。ア
クチュエータ駆動回路111は、制御信号入出力回路
(図示なし)からのアクチュエータ制御信号に基づいて
位置決め機構103を制御し、磁気ヘッド102を駆動
する。実施例1の磁気ディスク装置は、円盤状のディス
ク媒体である磁気ディスク101は、磁気ヘッド102
によりデータが記録再生され、磁気ヘッド102は位置
決め機構103により位置決めされるよう構成されてい
る。実施例1において、磁気ディスク101上のデータ
記録領域は、512Byte単位の領域(以下、セクタ
と記載)に分割されている。磁気ディスク101に対す
るデータ書き込み及び読み出し処理は、セクタ単位で実
行されている。
【0029】実施例1におけるハードディスク装置の映
像音声データの記録処理手順を図80に示したフローチ
ャートを用いて説明する。まず、ステップ8001にお
いて外部から入力された映像音声データの中から映像音
声フレーム境界を検出する。次に、ステップ8002に
おいて映像音声データをバッファメモリに格納する。次
に、ステップ8003において映像音声データの映像音
声フレーム境界に対応するバッファメモリ上の格納アド
レスを管理して、バッファメモリ上の映像音声データを
映像音声フレーム単位で分割管理する。次に、ステップ
8004において映像音声データを分割管理された映像
音声フレーム単位でディスク媒体である磁気ディスク1
01に対して送出する。実施例1におけるハードディス
ク装置の映像音声データの再生処理手順を図82に示し
たフローチャートを用いて説明する。まず、ステップ8
201にいおいて磁気ディスク101に記録されている
映像音声データの中から外部に対して送出すべき映像音
声データを映像音声フレーム単位で選択する。次に、ス
テップ8202において選択した映像音声データを磁気
ディスク101から読み出す。次に、ステップ8203
において読み出した映像音声データをバッファメモリに
格納する。次に、ステップ8204においてバッファメ
モリに格納した映像音声データを順次読み出し、連続し
たストリームデータを生成する。次に、ステップ820
5においてストリームデータを外部に対して送出する。
以下、各機能ブロックの動作について説明する。
【0030】[AVデータ処理回路112]次に、実施
例1のディスク装置におけるAVデータ処理回路112
について説明する。外部機器インタフェース回路105
は、IEEE1394−1995の規格に準じたデータ
制御を行っており、IEC61883で規格化されてい
るDVフォーマットのデータ転送をサポートしている。
外部機器インタフェース回路105は、伝送されてきた
コマンド及びレジスタ設定に従って、外部機器とのデー
タ転送の制御を開始するよう構成されている。外部機器
インタフェース回路105とAVデータ処理回路112
とのデータ転送は、後述するように、データ信号、デー
タイネーブル信号及びクロック信号を用いて行われる。
このときのデータ伝送、クロック信号に同期させてデー
タ信号を送受信させている。その際、データが有効か無
効であるかをデータイネーブル信号を用いて行ってい
る。データイネーブル信号がハイ(H)出力の場合は、
そのデータが有効であることを示し、ロー(L)出力で
あるときは、そのデータ信号が無効であること示す。
【0031】外部機器から入出力バス104を介して入
力されたデータは、外部機器インターフェース回路10
5からAVデータ処理回路112に出力されて処理され
る。コマンド及びパラメータはCPUインターフェース
回路107に出力され、CPU106によって処理され
る。また、外部機器インターフェース回路105は、バ
ッファメモリ108からの映像音声データ及びCPU1
06からのコマンド応答を入出力バス104を介して外
部機器に出力する。
【0032】図2は、実施例1のディスク装置の映像音
声フレーム分割管理手段の機能を実現するAVデータ処
理回路112について、詳細に示したブロック図であ
る。AVデータ処理回路112は、フレームアドレス管
理手段であるフレームアドレス管理回路210、映像音
声フレーム検出手段である映像音声フレーム検出回路2
05、送受信データ量算出手段である送受信データ量算
出回路208、データ出力タイミング制御手段であるデ
ータ出力タイミング制御回路211を有している。
【0033】映像音声データは、外部機器インタフェー
ス回路105から入力され、AVデータ処理回路11
2、バッファメモリ108、信号処理回路110等を経
て磁気ディスク101に記録される。その際、映像音声
フレーム検出回路205とフレームアドレス管理回路2
10はデータ分割管理手段として機能する。映像音声フ
レーム検出回路205は、入力された映像音声データの
映像音声フレーム境界を検出する。フレームアドレス管
理回路210は、バッファメモリ108に映像音声デー
タが格納されるときのフレーム境界に関するバッファメ
モリ上のアドレスをフレームアドレス情報として管理す
る。CPU106は、このフレームアドレス情報である
管理情報に基づいて、バッファメモリ108に格納され
た映像音声データを映像音声フレーム単位でディスク媒
体である磁気ディスク101に分割して転送する。
【0034】図80は上記のディスク媒体へ映像音声デ
ータを分割して転送する処理ステップを時系列に示した
フローチャートである。まず、映像音声データの映像音
声フレーム境界を検出するステップ(8001)を行
い、映像音声データをバッファメモリ108に格納する
(8002)。バッファメモリ108に格納された映像
音声データにおいて、その映像音声フレーム境界のバッ
ファメモリ上のアドレスを認識して、バッファメモリ1
08に格納された映像音声データを映像音声フレーム単
位で分割管理する(8003)。次に、磁気ディスク1
01のディスク媒体に対して映像音声データが分割され
て送出される(8004)。磁気ディスク101に記録
された映像音声データは、信号処理回路110、バッフ
ァメモリ108、AVデータ処理回路112等を経て外
部機器インタフェース回路105を通じて外部の映像音
声機器に出力される。映像音声データがAVデータ処理
回路112に入力されると前述したディスク装置におけ
る各回路において映像音声データに対する処理が行われ
る。以下、それらの処理について詳細に説明する。
【0035】[映像音声フレーム検出回路205]映像
音声フレーム検出回路205は、図3に示すように映像
音声データ比較手段301、フレーム検出信号生成手段
302及びフレームデータ量カウント手段303から構
成される。映像音声データ比較手段301は、入力デー
タがデータイネーブル信号がハイ(H)入力のときに、
あらかじめセットされている映像音声フレームデータパ
ターンと一致するかどうかを比較する。フレームデータ
量カウント手段303は、映像音声データ比較手段30
1に入力するデータの量をカウントする。フレーム検出
信号生成手段302は、映像音声データ比較手段301
及びフレームデータ量カウント手段303からの信号に
基づいてフレーム境界を判定し、フレーム検出信号及び
入力データを出力制御するためのゲートオープン信号を
生成する。
【0036】図5は、図3に示した映像音声フレーム検
出回路205を実現する回路構成図である。図5におい
て、映像音声データ比較手段301は、映像音声フレー
ムのデータパターンを記憶させる映像音声フレーム境界
データパターン記憶部401のデータパターンと、入力
データとをクロックに同期して比較する比較器402と
により構成されている。比較器402は、入力データが
映像音声フレームのデータパターンと一致すると、マッ
チング信号をフレーム検出信号生成手段302とフレー
ムデータ量カウント手段303に出力する。フレームデ
ータ量カウント手段303は、DVデータの映像音声フ
レームサイズをカウントするために少なくとも120,
000カウントできるデータカウンタ406と、SRフ
リップフロップ405とから構成されている。フレーム
データ量カウント手段303は、映像音声データ比較手
段301において入力データと映像音声フレームのデー
タパターンが一致すると、SRフリップフロップ405
に比較器402から信号が入力されて、データカウンタ
406がカウント動作を開始する。
【0037】データカウンタ406は、カウント数が予
め設定された数に達すると(実施例1ではDVデータの
フレームデータサイズである120,000バイトが設
定されている)、フレーム検出信号生成手段302に対
してカウント信号を出力する。フレーム検出信号生成手
段302は、ラッチ407、二つのANDゲート403
及びANDゲート404から構成されている。ANDゲ
ート403は、映像音声データ比較手段301からのマ
ッチング信号と、フレームデータ量カウント手段303
からのカウント信号からカウンタリセット信号を計算す
る。またANDゲート404及びラッチ407によっ
て、フレーム検出信号と入力データを出力制御するため
のゲートオープン信号を生成する。
【0038】上記のように構成することにより、映像音
声フレーム検出回路205は次のように動作する。映像
音声データ比較手段301は、入力する映像音声データ
と、映像音声フレーム境界データパターン記憶部401
に記憶されているデータとを比較し、一致すると、フレ
ームデータ量カウント手段303に対して起動をかけ
る。フレームデータ量カウント手段303は、あらかじ
め設定されているフレームデータサイズをカウントし、
次の映像音声フレーム境界データが表れるべきタイミン
グを算出する。フレーム検出信号生成手段302は、フ
レームデータ量カウント手段303によって算出された
タイミングに、映像音声データ比較手段301によって
映像音声のフレーム境界データを検出できなかった場合
は、フレームデータ量カウント手段303をリセットし
て、もう一度始めからフレームデータの検出処理をやり
直す。一方、映像音声データ比較手段301によって映
像音声のフレーム境界データを検出できた場合は、フレ
ームデータが正しく検出されたと処理して、ANDゲー
ト403はカウンタリセットを行わない。その場合、A
NDゲート404及びラッチ407によってゲートオー
プン信号及びフレーム検出信号が出力される。
【0039】また、フレーム検出信号生成手段302を
構成するANDゲート404を、ORゲートに変える。
映像音声フレーム検出回路205は、映像音声データ比
較手段301かフレームデータ量カウント手段303か
らの信号のいずれかが出力された場合に、フレーム検出
信号を出力するようになる。この場合、映像音声フレー
ム検出回路205は、パターンマッチングとデータ量の
2点からフレームの先頭を検出することにはならない
が、一方の信号が何らかの原因で出力されなかった場合
に、互いに補うことが可能になる特徴を有する。上記の
ように、実施例1の映像音声フレーム検出回路205
は、映像音声フレーム境界をパターンデータの比較処理
とカウント量の計測処理により検出可能に構成されてい
る。また、実施例1の映像音声フレーム検出回路205
は、映像音声フレームの検出をパターンデータとデータ
量とを用いて2つの処理により検出した後、データ転送
を開始するよう構成されているために、映像音声フレー
ムの誤検出によるデータ転送の開始は確実に防止されて
いる。
【0040】[送受信データ量算出回路208]図6
は、送受信データ量算出手段である送受信データ量算出
回路208の構成を示すブロック図である。以下、外部
機器インターフェース回路105(図2)から入力した
映像音声データが、バッファメモリ108に書き込まれ
る場合について説明する(ディスク媒体に対してライト
動作のとき)。入力データがバッファメモリ108に書
き込まれる場合、映像音声フレーム検出回路205は、
外部機器インタフェース回路105から入力する映像音
声データの映像音声フレーム境界を検出する。映像音声
フレーム検出回路205からのフレーム検出信号は、送
受信データ量算出回路208に送られる。送受信データ
量算出回路208に入力された検出信号は、図6に示す
ように、セレクタ502を介してアップダウンカウンタ
(up/downカウンタ)501に入力される。入力
データがバッファメモリ108に書き込まれる場合、バ
ッファメモリ108に対してライトアクセスとなり、入
力されたフレーム検出信号は、アップダウンカウンタ5
01のUPカウンタとして入力される。アップダウンカ
ウンタ501は、入力されたフレーム検出信号をカウン
トしてバッファメモリ108に蓄積されたデータ量をフ
レーム単位で算出する。例えば、tフレーム分の映像音
声データが外部機器から入力された場合について説明す
る。この場合、バッファメモリ108はライトアクセス
されるため、映像音声フレーム検出回路205はt回の
パルスを送受信データ量算出回路208のアップダウン
カウンタ501のUPカウンタとして出力する。このた
め、アップダウンカウンタ501はt回インクリメント
されることになる。DVフォーマットの映像音声データ
は、映像音声フレームのデータ数が120,000バイ
トの固定サイズで送信されてくるので、このデータ数を
インクリメントされた数に乗算することにより、外部機
器インターフェース回路105からバッファメモリへ送
出された現在のアクセスデータ量が把握できる。
【0041】次に、バッファメモリ108から磁気ディ
スク101へデータが転送されたとき、バッファメモリ
108におけるデータ蓄積量を算出する場合について説
明する。バッファメモリ108から磁気ディスク101
へのデータ転送は、CPU106からのデータ転送量を
指定したアクセスコマンドによって起動する。したがっ
て、データ転送量は、CPU106により予め把握され
ている。CPU106は、バッファメモリ108から読
み出すデータ量を、送受信データ量算出回路208に対
する、フレーム検出信号として出力する。この場合、バ
ッファメモリ108に対しては、リードアクセスになる
ので、DOWNカウンタに出力する。このように、バッ
ファメモリ108に入出力するデータ量は、アップダウ
ンカウンタ501によってフレーム単位で把握できる。
実施例1においては、バッファメモリ108と磁気ディ
スク101間のデータ転送をCPU106により処理さ
せる構成であるが、新たに別の映像音声フレーム検出手
段をバッファメモリ108と信号処理回路110との間
に付加することによってデータ転送を処理することも実
現できる。この場合、新たに設ける映像音声フレーム検
出手段は、フレーム検出信号をアップダウンカウンタ
(up/downカウンタ)501に入力するよう構成
する。また、バッファメモリ108から出力するデータ
が映像音声フレーム検出手段に入力されるよう構成され
る。バッファメモリ108から信号処理回路110にデ
ータが転送されると、映像音声フレーム検出手段は、t
回のパルスを送受信データ量算出回路208のアップダ
ウンカウンタ501のDOWNカウンタに出力する。こ
のため、アップダウンカウンタ501ではバッファメモ
リ108からリードされたフレーム数であるt回ディク
リメントされる。これにより、バッファメモリ108に
入出力するデータ量は、フレーム単位で把握できる。
【0042】次に、磁気ディスク101からデータを読
み出して、一旦バッファメモリ108に格納し、そのデ
ータを外部機器インターフェース回路105に出力する
場合について説明する(ディスク媒体に対してリード動
作のとき)。この場合も前述のバッファメモリ108か
ら磁気ディスク101へのデータ転送の場合と同様に、
磁気ディスク101からバッファメモリ108へのデー
タ転送は、CPU106により起動する。したがって、
データ転送量はCPU106によってあらかじめ把握で
きる。CPU106は、バッファメモリ108から読み
出すデータ量を、送受信データ量算出回路208に対し
て、映像音声フレーム検出信号として出力する。この場
合、バッファメモリ108に対しては、ライトアクセス
になるので、UPカウンタに出力する。また、バッファ
メモリ108から外部機器インターフェース回路105
に対して出力する場合、映像音声フレーム検出回路20
5は、バッファメモリ108に対してリードアクセスす
る。リードアクセスしたデータは、映像音声フレーム検
出回路205に対して入力し、映像音声フレーム検出信
号として、t回のパルスを送受信データ量算出回路20
8のアップダウンカウンタ501のDOWNカウンタに
出力する。したがって、送受信データ量算出回路208
は、バッファメモリ108へのデータ入出量が把握でき
る。また、バッファメモリ108と磁気ディスク101
間のデータ転送量をCPU106によって処理させた
が、ディスク媒体への書き込み時の例と同様に、新たに
別の映像音声フレーム検出手段(B)をバッファメモリ
108と信号処理回路110との間に付加することによ
っても実現できる。このように、CPU106は、映像
音声フレーム検出回路205と送受信データ量算出回路
208により、バッファメモリ108に入出力するデー
タのフレーム単位でのデータ量を把握できる。
【0043】[フレームアドレス管理回路210]次
に、図2に示したAVデータ処理回路112のフレーム
アドレス管理手段であるフレームアドレス管理回路21
0について図を参照して詳細に説明する。図7は、バッ
ファメモリ制御手段であるバッファメモリ制御回路10
9とフレームアドレス管理回路210を示すブロック図
である。バッファメモリ制御回路109、CPUインタ
フェース回路107、CPU106から構成されてい
る。バッファメモリ制御回路109は、後述するアクセ
スアドレス制御手段であるアクセスアドレス制御回路2
09、アドレスカウンタ602及びRAMライトデータ
ラッチ601から構成され、バッファメモリ108に対
するアクセスアドレスとデータを管理する。フレームア
ドレス管理回路210は、バッファメモリ108に対し
て映像音声データを書き込む際に、映像音声データのフ
レーム境界の格納位置のアドレスを管理する。この格納
位置のアドレスは、映像音声フレーム検出回路205か
ら出力されるフレーム検出信号に同期して、アドレスカ
ウンタ602の値を記憶する。
【0044】図7に示すように、バッファメモリ制御回
路109には、RAMライトデータラッチ601とアド
レスカウンタ602が設けられている。また、フレーム
アドレス管理回路210には、フレームアドレスを記憶
するためのフレームアドレス記憶手段であるフレームア
ドレス記憶回路603が設けられている。AVデータ処
理回路112からバッファメモリ108に対して送られ
るデータは、RAMライトデータラッチ601を通じ
て、バッファメモリ108に送られる。バッファメモリ
108へのアクセスアドレスは、アドレスカウンタ60
2において決定されバッファメモリ108に送られる。
この際、アクセスアドレスは、AVデータ処理回路11
2から送られてくるフレーム検出信号の入力があると、
この信号に同期してフレームアドレス管理回路210に
も送られ、フレームアドレス記憶回路603にその値が
記憶される。
【0045】図8は、実施例1におけるフレームアドレ
ス記憶手段であるフレームアドレス記憶回路603を示
している。アドレスカウンタ602からのアドレス出力
は、アドレス幅と同じバス幅の第1のフレームアドレス
記憶部に入力し、第1のフレームアドレス記憶部の出力
は第2のフレームアドレス記憶部を構成するラッチにそ
れぞれ入力する。AVデータ処理回路112から入力す
るフレーム検出信号は、データがバッファメモリに書き
込まれるタイミングに同期をとって、フレームアドレス
記憶信号(=フレーム検出信号)として入力し、アドレ
スを記憶するタイミング信号として使用される。フレー
ムアドレス記憶回路603は、2段のフレームアドレス
記憶部により構成されているため、前回検出されたフレ
ームアドレスが2段目の第2のフレームアドレス記憶部
に格納され、今回検出されたフレームアドレスが1段目
の第1のフレームアドレス記憶部に格納されるよう構成
されている。第1のフレームアドレス記憶部はフレーム
アドレスAを出力し、第2のフレームアドレス記憶部は
フレームアドレスBを出力する。このように、2段構成
にフレームアドレス記憶部を構成することにより、2フ
レーム分のアドレスを格納することができる。なお、実
施例1においてはフレームアドレス記憶回路603を2
段のフレームアドレス記憶部により構成した例で示した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ以上
のフレームアドレス記憶部があれば何段であってもよ
く、1段増える毎にその前の回に検出されたフレームア
ドレスを格納することができる。
【0046】図9は、実施例1におけるフレームアドレ
ス記憶回路603の格納処理タイミングを示すタイミン
グチャートである。フレームアドレス記憶信号は、フレ
ーム検出信号をバッファメモリ108にデータを格納す
るタイミングで同期をとった信号である。図9のデータ
は、RAMライトデータラッチからバッファメモリ10
8に送られるデータである。図9に示すように、データ
がフレーム境界データであるとき、フレームアドレス記
憶信号(フレーム検出信号)が出力される。この際、ア
ドレスカウンタが07であると仮定すると、この値が第
1のフレームアドレス記憶部に記憶される。そして、今
まで第1のフレームアドレス記憶部に記憶されていた値
図9では65)は第2のフレームアドレス記憶部に記
憶される。フレームアドレス記憶回路603に記憶され
た2つの格納アドレスの値を比較することにより、バッ
ファメモリ108に格納された映像音声フレームのデー
タ量を格納アドレスの差から確認することができる。上
記のように、実施例1における磁気ディスク装置は、フ
レームアドレス記憶回路603が設けられているため、
バッファメモリ108に格納中の際の映像音声データの
フレーム先頭の格納アドレス位置をCPUが把握できる
ようになる。また、フレームアドレス記憶回路603を
複数構成することにより、複数の映像音声データの格納
アドレス位置をCPUが把握できるようになる。
【0047】[アクセスアドレス制御回路209]次
に、実施例1におけるアクセスアドレス制御回路209
(図7)について詳細に説明する。図10は、アクセス
アドレス制御回路209を実現する回路構成と、フレー
ムアドレス管理回路210、バッファメモリ制御回路1
09内のアドレスカウンタ602を示している。アクセ
スアドレス制御回路209は、比較器902、第1のア
ドレス記憶回路903、第1のオフセット加算器90
4、第2のオフセット加算器905及び第2のアドレス
記憶回路906を具備している。図11の(a)は、第
1のアドレス記憶回路903及び第2のアドレス記憶回
路906の構成例であり、第1のアドレス記憶回路90
3及び第2のアドレス記憶回路906は複数のラッチに
より構成されている。図11の(b)は第1のオフセッ
ト加算器904及び第2のオフセット加算器905の構
成例である。これらのオフセット加算器は、入力するフ
レームアドレスに対してオフセットの値を加算した値を
出力する。第1のオフセット加算器904及び第2のオ
フセット加算器905は図11の(b)に示した回路構
成によりそれぞれ実現される。
【0048】図10において、フレームアドレス管理回
路210は、フレーム境界データに対応するバッファメ
モリ上の格納アドレスが格納されると、その格納アドレ
スに第1のオフセット加算器904及び第2のオフセッ
ト加算器905に対して出力する。第1のオフセット加
算器904及び第2のオフセット加算器905は、オフ
セット値(AとB)を加算し、第1のアドレス記憶回路
903及び第2のアドレス記憶回路906に出力する。
また、第1のアドレス記憶回路903及び第2のアドレ
ス記憶回路906には、フレーム検出信号に同期したア
ドレスロードタイミング1が入力され、そのアドレスロ
ードタイミング1に同期したアドレス値が格納される。
第1のアドレス記憶回路903に格納されたアドレス値
は、アドレスカウンタ602(図7)の値と、比較器9
02において比較される。比較器902は、アドレスカ
ウンタ602からの値と第1のアドレス記憶回路903
が一致すると、アドレスロードタイミング2をアドレス
カウンタ602へ出力する。アドレスロードタイミング
2がアドレスカウンタ602に入力すると、第2のアド
レス記憶回路906のアドレス値がアドレスカウンタ6
02に入力される。そして、アドレスカウンタ602の
カウンタは、第2のアドレス記憶回路906の値にセッ
トされる。
【0049】図12は、アクセスアドレス制御回路20
9における信号発生タイミングを示したタイミングチャ
ートである。フレーム検出信号は、アクセスアドレス制
御回路209に入力されると、同期化されてアドレスロ
ードタイミング1が出力される。フレームアドレス管理
回路210に記憶されているアドレス値は、第1のオフ
セット加算器904と第2のオフセット加算器905に
おいて異なるオフセット値(AとB)が加算され、第1
のアドレス記憶回路903及び第2のアドレス記憶回路
906にそれぞれ記憶される。図12に示すように、例
えばフレームアドレス管理回路210に記憶されている
アドレス値が02であり、第1のオフセット加算器90
4により加算されるオフセット値が05とする。そして
第2のオフセット加算器905により加算されるオフセ
ット値が33に設定されているとすると、第1のアドレ
ス記憶回路903と第2のアドレス記憶回路906に記
憶されるアドレス値は、07(=05+02)と35
(=33+02)になる。その後、アドレスカウンタ6
02のカウンタ値が、第1のアドレス記憶回路903に
記憶されたアドレス値07と同じ値になると、比較器9
02からアドレスロードタイミング2がアドレスカウン
タ602に出力される。アドレスカウンタ602は、ア
ドレスロードタイミング2が入力すると、カウンタの値
を、第2のアドレス記憶回路906のアドレス値である
35に移行する。つまり、アドレスカウンタ602のカ
ウンタ値が、第1のアドレス記憶回路903のアドレス
値に達すると、カウンタ値を第2のアドレス記憶回路9
06の値にスキップするように構成されており、バッフ
ァメモリ108へのアクセス動作を制御できるよう構成
されている。
【0050】実施例1のアクセスアドレス制御回路20
9が上記のように構成されているため、オフセット値を
フレームデータ長の定数倍に設定することによりフレー
ム単位でのアクセスが可能になる。例えば、第1のオフ
セット加算器904のオフセット値として映像音声フレ
ームサイズNを設定し、第2のオフセット加算器905
のオフセット値として4倍の映像音声フレームサイズ4
Nを設定する。すると、実施例1の磁気ディスク装置
は、3フレーム毎にアクセスできる映像音声再生装置と
なる。図13は、上記のように構成された磁気ディスク
装置のバッファメモリ108におけるスキップアクセス
を示した説明図である。図13に示すように、バッファ
メモリ上のアクセスアドレス(アドレスカウンタ60
2)が、第1のアドレス記憶回路903に記憶されてい
るアドレス値に達すると、アクセスアドレスは、3N分
のフレームデータを飛び越えて第2のアドレス記憶回路
906に記憶されているアドレス値にスキップする。ア
ドレスカウンタ602の値が、アクセスアドレス制御回
路209によって上記のように更新されるため、実施例
1の磁気ディスク装置は映像音声フレーム単位でのデー
タアクセスが可能になり、飛び越しアクセスなどの処理
が実現できる。
【0051】[データ出力タイミング制御回路211]
次に、実施例1のAVデータ処理回路112におけるデ
ータ出力タイミング制御回路211(図2)について詳
細に説明する。実施例1のデータ出力タイミング制御回
路211は、バッファメモリ108から外部機器インタ
ーフェース回路105に出力されるデータにおけるタイ
ミング調整を行うために設けられている。図14は、デ
ータ出力タイミング制御回路211と映像音声フレーム
検出回路205の構成を示すブロック図である。図14
に示すように、データ出力タイミング制御回路211
は、カウンタ1301、比較器1302、タイミング情
報記憶部1303及びFIFOメモリ1304から構成
されている。映像音声フレーム検出回路205において
検出されたフレーム検出信号は、データと共にFIFO
メモリ1304に入力される。FIFOメモリ1304
から出力されるデータとフレーム検出信号は、クロック
に同期して外部機器インタフェース回路105に対して
出力される。その際,フレーム検出信号はカウンタ13
01に対して同期リセットをかける。カウンタ1301
に同期リセットがかけられるとカウンタ値は0になる。
その後、カウンタ1301はクロックに同期してカウン
トアップし、タイミング情報記憶部1303に記憶され
た複数のタイミング情報とカウンタ1301のカウンタ
値とを比較器1302で比較する。
【0052】タイミング情報記憶部1303には、FI
FOメモリ1304から取り出すデータを一時的に遅ら
せるタイミング情報が記憶されており、カウンタ130
1のカウンタ値がそのタイミング情報記憶部1303に
記憶されているタイミング情報と一致したとき、FIF
Oメモリ1304から出力するデータを一時的に停止さ
せるためのデータウェイト信号を比較器1302から出
力する。データウェイト信号は、FIFOメモリ130
4のリードイーネブル信号として使用されると同時に、
外部機器インターフェース回路105に対しても出力さ
れる。FIFOメモリ1304にリードイネーブル信号
であるデータウェイト信号が入力されると、データウェ
イト信号がハイ(H)出力の時、外部機器への出力デー
タが有効になり、データがFIFOメモリ1304から
取り出される。外部機器インターフェース回路105に
出力されたデータウェイト信号は、外部機器インターフ
ェース回路105へのデータ転送のイネーブル信号とし
て使用され、データウェイト信号がハイ(H)出力の場
合のみ出力データが有効になる。
【0053】上記のようにデータ出力タイミング制御回
路211が構成されているため、外部機器に出力される
データは、タイミング情報記憶部1303に設定された
データタイミングで調整されて出力される。実施例1の
ディスク装置には、このようなデータ出力タイミング制
御回路211が設けられているため、実施例1の磁気デ
ィスク装置は映像音声のフレーム周期で、データを外部
機器が要求するタイミング(あるいは周波数)に調整し
てデータ出力できる。
【0054】図1に示したように、CPU106は外部
機器からのコマンド、パラメータ等を外部機器インター
フェース回路105及びCPUインターフェース回路1
07を介して受け取り、受け取ったコマンドを解析して
バッファメモリ制御回路109、信号処理回路110及
びアクチュエータ駆動回路111を制御する。そして、
CPU106は外部機器とバッファメモリ108との間
のデータ転送、バッファメモリ108と磁気ディスク1
01との間のデータ書き込み/読み出し処理を実行す
る。また、応答を要するコマンドが外部機器から入力さ
れた場合には、CPUインターフェース回路107及び
外部機器インターフェース回路105を介して外部機器
に対してコマンド応答を行う。各種コマンドに対する動
作については、コマンド毎に後述する。バッファメモリ
制御回路109は、バッファメモリ108に対する映像
音声データの入出力制御を行っており、そのデータの入
出力制御はCPU106から通知された転送データサイ
ズ及び転送データ格納アドレスに基づいて行われる。バ
ッファメモリ制御回路109は、バッファメモリ108
へのアクセスをCPUインタフェース回路107、AV
データ処理回路112、信号処理回路110及びRAM
のリフレッシュの最大4チャンネルのバスからのアクセ
スを調整制御している。
【0055】図15はバッファメモリ制御回路109の
構成を示すブロック図である。図15に示すようにバッ
ファメモリ制御回路109は、RAMライトデータラッ
チ601、アドレスカウンタ602及びアクセスアドレ
ス制御手段であるアクセスアドレス回路209を具備し
ている。RAMライトデータラッチ601は、データセ
レクタ7401、出力データカウンタ7403、データ
記憶部7402から構成されている。出力データカウン
タ7403はバッファメモリ108から読み出されるデ
ータをカウントし、データ記憶部7402は書き込みデ
ータを一旦バッファリングする。データセレクタ740
1は、バッファメモリ108へアクセスするバスのセレ
クタである。アドレスカウンタ602はバッファメモリ
108のアクセスアドレスを生成する。
【0056】図16は、図15及び図10に示したアク
セスアドレス制御回路209を簡略化して示したブロッ
ク図である。実施例1の磁気ディスク装置は、CPU1
06からアドレスカウンタ602に対してアクセスアド
レスを設定できるように構成されている。また、この磁
気ディスク装置のCPU106は、第1のアドレスレジ
スタと第2のアドレスレジスタを設定できるように構成
されている。第2のアドレスレジスタに設定されたアド
レス値は、比較器においてアドレスカウンタ602の出
力と比較されるよう構成されている。比較器がアドレス
カウンタ602の出力と第2のアドレスレジスタのアド
レス値が等しくなると、第1のアドレスレジスタのアド
レス値がアドレスカウンタのカウンタ値にロードされる
よう構成されている。この結果、実施例1の磁気ディス
ク装置はバッファメモリ108に対してリングバッファ
構成でアクセス可能になる。
【0057】図17は実施例1におけるバッファメモリ
制御回路109内に収納されている出力データカウンタ
7403の構成を示すブロック図である。図17におい
て、バッファメモリ108から出力されたデータは、F
IFOメモリ7201に入力される。FIFOメモリ7
201に格納されたデータは、クロック手段(図示な
し)から入力されたクロック信号に同期して信号処理回
路110(図1)に出力される。カウンタ7202は、
電源投入時にカウンタ値を0に戻し、その後、クロック
信号に同期してカウントアップさせる。比較器7204
は、カウンタ7202のカウンタ値と基準情報記憶部7
203に記憶されたDVフォーマットの映像音声フレー
ムに対応するデータ数(120,000Byte)とを
比較する。その比較結果が等しい場合には、比較器72
04はCPU106に対してデータ転送終了信号を出力
する。比較器7204は、同時に、カウンタ7202に
対して同期リセットをかける。カウンタ7202は、こ
の同期リセットに応答してカウンタ値を0に戻し、その
後、クロック信号に同期してカウントアップさせる。
【0058】[映像音声データの管理方法]次に、磁気
ディスク101に記録された映像音声データに対する管
理方法について具体的に説明する。図18は磁気ディス
ク101の記録領域における映像音声データの格納状態
を示す模式図である。図18に示すように、磁気ディス
ク101の記録領域には映像音声データだけでなく、磁
気ディスク101の記録領域における先頭アドレス(a
点)から、映像音声データの記録開始アドレス(c点)
の間の記録領域に記録済み映像音声データの領域情報
(管理情報)が記録されている。記録領域管理手段とし
てのCPU106は、記録済み映像音声データの領域情
報として、磁気ディスク101の記録済み映像音声デー
タの先頭映像音声フレームデータの記録開始アドレス
(c点)、最終映像音声フレームデータの記録開始アド
レス(d点)及び未記録領域先頭アドレス(e点)を管
理している。
【0059】CPU106は、磁気ディスク装置の起動
処理及び初期化処理の終了後、前述の記録済み映像音声
データに関する領域情報を読み出し、その領域情報をC
PU106に内蔵しているランダムアクセスメモリ(以
下、内蔵RAMと略す)に記憶する。図18において、
記録媒体である磁気ディスク101に映像音声データが
全く書き込まれていない場合(未使用の場合)には、d
点とe点はc点と同じ位置である。この状態において新
規に映像音声データが磁気ディスク101に書き込まれ
るときには、c点から映像音声データの書き込みが開始
される。
【0060】上記のように、磁気ディスク101の記録
領域における情報を管理することにより、未使用状態か
ら映像音声データを記録する場合には常に特定位置から
記録を開始することができる。アドレス管理手段として
機能するCPU106は、記録または再生しているとき
において、そのときの磁気ディスク101上のアドレス
を管理している。また、CPU106は、記録または再
生していないとき、次に記録または再生すべき磁気ディ
スク101上のアドレスを示すアドレスポインタを管理
している。図19は、磁気ディスク装置における一連の
起動/初期化処理終了後における、磁気ディスク101
の記録領域の格納状態を示す模式図である。図19に示
すように、アドレスポインタ50は、内蔵RAMに記憶
されている記録済み映像音声データの先頭フレームデー
タの記録開始アドレス(c点)と同一のアドレスとなる
ようセットされている。上記のように、実施例1の磁気
ディスク装置はアドレス管理手段を備えているため、外
部機器から記録または再生中の現在位置(絶対トラック
番号、またはタイムコード)の問い合わせがあったと
き、即時に返答することが可能である。
【0061】DVフォーマットの映像音声データは、1
映像音声フレームあたり120,000Byteであ
る。DVデータの1映像音声フレームを磁気ディスク1
01のセクタ単位に量子化するためには、映像音声フレ
ームデータにスタッフィングバイト(付加データ)を付
加する必要がある。実施例1においては、2,880B
yteのスタッフィングバイト(付加データ)を付加し
て122,880Byteの記録フレームデータを生成
した。この122,880Byteの記録フレームデー
タを240セクタとし、1フレームデータの記録単位と
した。
【0062】[コマンド処理]次に、実施例1の磁気デ
ィスク装置が外部機器からのコマンドを受信した場合の
受付処理について説明する。図20は、コマンドを受信
した場合のコマンド処理の流れを示したフローチャート
である。図20のステップ1において、外部機器からの
コマンドを受信したか否かを判断する。コマンドが受信
されていない場合はコマンドが入力されるまでステップ
1の処理を繰り返す。一方、コマンドが受信されていた
場合には、磁気ディスク101からデータの読み出しを
開始する前に、以下に説明するレスポンス処理及び準備
処理を実行する。
【0063】図20のステップ2のレスポンス処理にお
いて、まず外部機器インタフェース回路105(図1)
から受信したコマンドが読み出される。CPU106
は、読み出されたコマンドにエラーがないかを解析す
る。その解析結果はレスポンスとして当該コマンドを送
信した外部機器に通知される(ステップ3)。受信した
コマンドにエラーがなく(ステップ4)、かつ外部機器
が正常に磁気ディスク装置からのレスポンスを受信した
ことを確認する(ステップ5)。次に、ステップ6にお
いて、CPU106は、磁気ディスク装置の現在の動作
状態から受信したコマンドを実行できるかの判断を行
う。コマンドを実行可能である場合には、CPU106
は外部機器に対して受信したコマンドを実行可能である
ことを通知する(ステップ7)。また磁気ディスク10
1の動作状態によりコマンド実行が不可能であるならば
その旨を外部機器に通知する(ステップ8)。ステップ
9において、外部機器が磁気ディスク装置からのコマン
ド実行可能通知を正常に受信したこと確認して、さらに
外部機器から受信した実行可能通知に対するレスポンス
が解析される。ステップ10において、上記のレスポン
ス処理が正常に終了し、受信したレスポンスにエラーが
ないことを確認すると、受信したコマンドに応じて以下
に説明する準備処理を実行する。
【0064】外部機器から受信したコマンドが、例えば
再生系(PLAY、特殊再生を含む)もしくは検索系
(Search)のコマンドであれば、次のような準備
処理を行う。外部機器インターフェース回路105が接
続されたバス上に映像音声データを出力するために、そ
のバスの帯域やチャンネルを管理する管理機器に対して
送信チャンネルの取得処理と送信したい映像音声データ
を送信するのに必要な帯域の取得処理を実行する。受信
したコマンドが記録(REC)であった場合、映像音声
データを出力中の外部機器に対しては、その映像音声デ
ータの出力が他の外部機器により妨げられないように、
接続状態を維持するコネクション確立処理を実行する。
受信したコマンドが停止(STOP)であった場合、そ
の時点で実行していたコマンドに応じた処理を行う必要
がある。すなわち再生系(特殊再生を含む)のコマンド
を実行していたならば、前述の管理機器に対して取得し
た帯域や送信チャンネルの返却処理を実行する。また、
受信したコマンドが停止(STOP)の場合に記録を実
行中であれば、コネクション切断処理が実行される。上
記のように、コマンドに応じた準備処理が正常に終了す
ると、CPU106は、以下に示すコマンドに応じた処
理を実行する。
【0065】[記録開始(REC)コマンド]次に、記
録開始(REC)コマンドに対応した実施例1の磁気デ
ィスク装置の動作について説明する。図21は記録開始
(REC)コマンドを受信した場合の初期化処理を示す
フローチャートである。図21のステップ6901にお
いて、CPU106は、前述の図1に示した外部機器イ
ンターフェース回路105、AVデータ処理回路112
及びバッファメモリ制御回路109を制御して次のよう
な受信開始処理を実行する。外部機器インターフェース
回路105は、CPU106からの受信開始要求に応じ
て外部機器に対するデータ転送のハンドシェイクを開始
する。外部機器から入力されてきたデータから、IEE
E1394バス上のデータに付加されているCIP(C
ommon Isochronous Packet)
ヘッダ等のヘッダ部分を取り除き、映像音声フレームデ
ータのみをAVデータ処理回路112に転送する。
【0066】AVデータ処理回路112は、CPU10
6からの設定に従って外部機器インターフェース回路1
05からのデータ転送受け付けを開始する。入力データ
から映像音声フレーム境界検出を行い、フレーム検出信
号をカウントしてデータ量がカウントされる。必要に応
じて、AVデータ処理回路112は、フレームアドレス
の管理及びアクセス制御を行う。入力データは、そのま
まバッファメモリ制御回路109に転送され、バッファ
メモリ108に格納される。
【0067】バッファメモリ制御回路109は、CPU
106からの設定に従い、AVデータ処理回路112か
らのデータ受け付けを開始し、バッファメモリ108へ
のアクセス制御を開始する。さらに、CPU106は、
バッファメモリ制御回路109のアクセスアドレス制御
回路209に対して、映像音声データを格納すべきバッ
ファメモリ108上の先頭アドレス及び最終アドレスを
通知し、リングバッファ構成を設定する。そして、AV
データ処理回路112からのデータは、バッファメモリ
108上に構成されたリングバッファ領域に書き込まれ
る。最終アドレスにデータが書き込まれると、後続のデ
ータはリングバッファ領域の先頭アドレスから順次書き
込まれていく。図22はバッファメモリ108に格納さ
れた映像音声フレームデータの配置を示す。AVデータ
処理回路112は、検出した映像音声フレーム境界
(A、B、C、・・・)に対応するバッファメモリ10
8上のアドレス(フレームアドレス)をCPU106に
通知する。CPU106は、そのフレームアドレスを順
次一時記憶する。外部機器インターフェース回路10
5、バッファメモリ制御回路109及びAVデータ処理
回路112は、CPU106からの受信停止要求を受信
するまで、上記の処理を繰り返し実行する。
【0068】図21のステップ6902において、CP
U106はAVデータ処理回路112の送受信データ量
算出回路208(図2)が算出した送受信データ量を確
認する。図21のステップ6903において、CPU1
06はバッファメモリ108に対するフレーム格納数が
所定の書き込み開始フレーム数に達したかどうかを確認
する。フレーム格納数が所定の書き込み開始フレーム数
に達していない場合には、ステップ6902に戻り、フ
レーム格納数の確認処理を繰り返し実行する。図21の
ステップ6903において、フレーム格納数が所定の書
き込み開始フレーム数に達した場合には、ステップ69
04において映像音声フレームデータの磁気ディスク1
01に対する書き込み処理を開始する。
【0069】[磁気ディスクに対する書き込み処理]次
に、その磁気ディスク101に対する書き込み処理につ
いて説明する。図22に示したように、バッファメモリ
108には映像音声フレームデータが配置されている。
図22に示したデータ配置状態において、まず、バッフ
ァメモリ制御回路109に対してバッファメモリ108
からの読み出し開始アドレスとして境界Aに対応するフ
レームアドレスを通知する。一方、図1に示したアクチ
ュエータ駆動回路111及び信号処理回路110に対し
ては、磁気ディスク101への240セクタ分のデータ
書き込み要求を発行する。これらのアクチュエータ駆動
回路111と信号処理回路110との協調動作によっ
て、バッファメモリ108上の境界Aに対応するフレー
ムアドレスの位置から240セクタ分の1フレームデー
タが磁気ディスク101に書き込まれる。このとき、バ
ッファメモリ108上の読み出しポインタは、次の境界
Bを通り越して図の破線の位置まで進む。
【0070】次に、バッファメモリ制御回路109に対
してバッファメモリ108からの次の読み出し開始アド
レスとして、境界Bに対応するフレームアドレスを通知
する。また、アクチュエータ駆動回路111及び信号処
理回路110に対して磁気ディスク101に対する24
0セクタ分のデータ書き込み要求を発行する。これらの
アクチュエータ駆動回路111と信号処理回路110と
の協調動作によって、バッファメモリ108上の境界B
に対応するフレームアドレスの位置から240セクタ分
の1フレームデータが磁気ディスク101に書き込まれ
る。このとき、バッファメモリ108上の読み出しポイ
ンタは、次の境界Cを通り越して図の破線の位置まで進
む。以上の処理を繰り返すことにより、バッファメモリ
108に連続して格納された映像音声データは、スタッ
フィングバイト(付加データ)2,880Byteを含
む122,880Byte(240セクタ)の映像音声
フレーム単位に分割して磁気ディスク101に書き込ま
れる。
【0071】なお、上記のように行われる映像音声フレ
ーム単位の書き込み処理は、バッファメモリ制御回路1
09からCPU106に対して通知される転送終了通知
をトリガとして開始される。磁気ディスク101上の記
録開始位置は、前述のアドレスポインタ50(図19)
によって決定される。実施例1の磁気ディスク装置は起
動後において、図19に示すように、アドレスポインタ
50が記録済み映像音声データの先頭映像音声フレーム
データの記録開始アドレス(c点)と同一である。この
状態において、記録開始(REC)が指示されると、磁
気ディスク101上のc点が記録開始アドレスとして選
択される。
【0072】また、既に磁気ディスク101に記録され
ている映像音声データを保存したまま、さらに映像音声
データを記録する場合(つなぎ撮り処理)や、映像音声
データを磁気ディスク101に記録した後に映像音声デ
ータの記録開始位置(c点)から改めて映像音声データ
を記録する(上書き処理)場合には、外部機器からのR
ECコマンドを処理する前に、後述するようにFFコマ
ンド(早送りコマンド)やREWコマンド(巻き戻しコ
マンド)を受信して処理する。
【0073】[つなぎ撮り処理]以下、つなぎ撮り処理
について、図23、図24及び図25を用いて説明す
る。図23は磁気ディスク上の記録領域におけるデータ
格納状態を示す概念図である。図24は実施例1の磁気
ディスク装置におけるつなぎ撮り処理を示すフローチャ
ートである。図25はつなぎ撮り処理における磁気ディ
スク上のデータ格納状態を示す概念図である。実施例1
の磁気ディスク装置がつなぎ撮り処理を行う場合、FF
コマンド(早送りコマンド)を受信すると、アドレス管
理手段としてのCPU106はアドレスポインタ50が
記録済み映像音声データの最終映像音声フレームデータ
の記録開始アドレス(d点)に設定される(図23及び
図24のステップ1)。
【0074】次に、RECコマンドを受信(図24のス
テップ2)すると、記録制御手段としてのCPU106
は現在のアドレスポインタ50が記録済み映像音声デー
タの最終映像音声フレームデータの記録開始アドレス
(d点)と一致しているかどうかを確認する(図24の
ステップ3)。アドレスポインタ50が、記録済み映像
音声データの最終映像音声フレームデータの記録開始ア
ドレス(d点)と同じ値である場合には、CPU106
は、アドレスポインタ50の値を内蔵RAM上に記憶さ
れている未記録領域先頭アドレス(e点)と同じ値に設
定する(図24のステップ4)。以上のように、アドレ
スポインタ50の値を未記録領域先頭アドレス(e点)
と同じ値に設定して、図25に示すように、アドレスポ
インタ50をつなぎ撮り処理における記録開始位置を設
定し、RECコマンド(書き込みコマンド)を実行す
る。
【0075】[上書き処理]次に、実施例1の磁気ディ
スク装置における上書き処理について説明する。アドレ
ス管理手段としてのCPU106は、REWコマンド
(巻き戻しコマンド)を受信すると、アドレスポインタ
50を記録済み映像音声データの先頭映像音声フレーム
データの記録開始アドレス(図23におけるc点)の値
に設定する。続いて、外部機器から記録(REC)が指
示されると、CPU106は、記録済み映像音声データ
の先頭映像音声フレームデータの記録開始アドレス(c
点)を記録開始アドレスとして選択し、映像音声データ
の記録を開始する。上記のように処理することにより、
既に記録している映像音声データを削除することなく、
所望の位置より上書きすることが可能となる。上記のよ
うに、実施例1の磁気ディスク装置において、つなぎ撮
り処理や上書き処理を行う場合、磁気ディスク上の映像
音声データの領域情報とアドレス情報とを用いて記録処
理を行うことにより、つなぎ撮り処理や上書き処理を容
易に実現することが可能となる。なお、アドレスポイン
タ50を記録済み映像音声データの先頭/最終映像音声
フレームデータの記録開始アドレスの値にセットするた
めのコマンドは、FF(早送り)/REW(巻き戻し)
に限られるものではなく、新規にコマンドを用意して、
そのコマンドにより実現しても良い。
【0076】[分割記録方法]次に、バッファメモリ1
08に連続して入力された映像音声データを磁気ディス
ク101に対して分割して記録する方法について説明す
る。図22に示したように、バッファメモリ108には
DVフォーマットの映像音声フレームデータが格納さ
れ、配置されている。前述のように、CPU106はバ
ッファメモリ108からの読み出し開始アドレスとして
フレームアドレスを順番に指定していく。指定された映
像音声フレームデータは、順次に映像音声フレーム単位
に分割されて磁気ディスク101に書き込まれる。
【0077】[記録継続処理]次に、実施例1の磁気デ
ィスク装置における磁気ディスク101に対する記録継
続処理について図26を用いて説明する。図26は実施
例1の記録継続処理を示すフローチャートである。判断
ステップ2101において、磁気ディスク101に対す
る書き込み処理が終了したかどうかを確認する。書き込
みが終了していた場合には、処理ステップ2102にお
いて書き込みフレーム数を更新(1フレーム分加算)す
る。処理ステップ2103において、AVデータ処理回
路112(図2)において送受信データ量算出回路20
8が算出した送受信データ量であるフレーム格納数を確
認する。判断ステップ2104において、バッファメモ
リ108の格納フレーム数から書き込み済フレーム数を
減算してバッファメモリ108上の未書き込みフレーム
数を算出する。そして、算出された未書き込みフレーム
数が所定の書き込み開始フレーム数以上であるかどうか
を確認する。未書き込みフレーム数が書き込み開始フレ
ーム数以上の場合には、処理ステップ2106において
未書き込みフレームの中の先頭フレームに対する書き込
み開始処理を実行する。判断ステップ2107におい
て、停止(STOP)または記録待機(RECPAUS
E)コマンドを受信したかどうかを確認し、受信してい
ない場合は判断ステップ2101に戻り、上記の記録継
続処理を繰り返し実行する。判断ステップ2107にお
いて、停止または記録待機のコマンドを受信した場合に
は後述する記録停止処理を実行する。
【0078】[記録停止処理]図27は磁気ディスク装
置における記録停止処理を示すフローチャートである。
以下、実施例1の記録停止処理について図27を用いて
説明する。処理ステップ2201において、外部機器イ
ンターフェース回路105(図2)及びAVデータ処理
回路112のデータ受信処理を停止する。判断ステップ
2202において、磁気ディスク101に対する書き込
み処理が終了していたかどうかを確認する。書き込みが
終了していた場合には、処理ステップ2203において
書き込みフレーム数を更新(1フレーム分加算)する。
判断ステップ2205において、磁気ディスク101に
書き込みを開始していない未書き込み開始フレームがバ
ッファメモリ108にあるかどうかを確認する。未書き
込み開始フレームがある場合には、処理ステップ220
5において磁気ディスク101に対する書き込み開始処
理を実行する。判断ステップ2206において、書き込
みを完了していない映像音声フレームがバッファメモリ
108に格納されているかどうかを確認する。書き込み
を完了していない映像音声フレームがバッファメモリ1
08に格納されている場合には、判断ステップ2202
に戻り、上記のストップ処理を繰り返し実行する。
【0079】停止(STOP)または記録待機(REC
PAUSE)が指示されて、上記の磁気ディスク10
1に対する記録停止処理が終了すると、CPU106は
以下の処理を実行する。例えば、図18に示した映像音
声データの格納状態において、バッファメモリ108に
残った最後の映像音声データの映像音声フレームデータ
をd点から記録する場合、CPU106は内蔵RAM上
に記憶されているポインタアドレス50を、記録済み映
像音声データの最終映像音声フレームデータ記録開始ア
ドレス(d点)と同じ値に更新する。記録領域管理手段
としてのCPU106は、映像音声データの磁気ディス
ク101上への記録処理が完了すると、内蔵RAM上に
記憶している上述の記録済み映像音声データの領域情報
を更新する。さらに、更新した内蔵RAM上の記録済み
映像音声データの領域情報は磁気ディスク101に記録
される。更新した記録済み映像音声データの領域情報が
磁気ディスク101への書き込みが完了した時点で記録
停止または記録待機の処理が完了となる。
【0080】実施例1では、記録済み映像音声データの
領域情報サイズを一定としている。そのため、記録済み
映像音声データの先頭フレームデータ記録開始アドレス
は、常にc点となる。一方、記録済み映像音声データの
最終映像音声フレームデータの記録開始アドレス及び未
記録領域の先頭アドレスは、ディスク11上に記録した
映像音声データ量によって変化する。図28は記録済み
映像音声データを有する記録領域に新たに映像音声デー
タを記録した場合についての説明図である。図28に示
すように、例えば、既に未記録領域の先頭アドレス(e
点)の直前のアドレスまで映像音声データが記録された
状態において、さらにe’点の直前まで新たな映像音声
データを記録した場合(つなぎ撮り)、記録済み映像音
声データの領域情報は、以下のように更新される。
【0081】[領域情報の更新処理]図29は、記録済
み映像音声データの領域情報の更新処理の一例を説明す
るフローチャートである。記録停止または記録待機の指
示を受けたとき、例えば磁気ディスク101上の記録領
域のe’点の直前まで映像音声データが記録されたとす
る(図29のステップ1)。次に、記録領域管理手段と
してのCPU106は、内蔵RAM上に記憶された記録
済み映像音声データにおける最終映像音声フレームデー
タの記録開始アドレス(d点)と、新たに記録した映像
音声データにおける最終映像音声フレームデータの記録
開始アドレス(d’点)との比較を行う(ステップ
2)。比較の結果、新たに記録した映像音声データにお
ける最終映像音声フレームデータの記録開始アドレスで
あるd’点の位置がd点の位置より大きい場合(図28
においてd’点の位置がd点の位置より右方向にある場
合)には、記録済み映像音声データの領域情報を更新す
る。具体的には、記録済み映像音声データの最終映像音
声フレームデータの記録開始アドレスをd点からd’点
に更新し、未記録領域先頭アドレスをe点からe’点に
更新する(ステップ3)。さらに更新した記録済み映像
音声データの領域情報を磁気ディスク101上に記録す
る(ステップ4)。
【0082】上記の更新処理の結果、記録済み映像音声
データの領域情報には、図28に示した状態から図30
に示すように、a点、b点、c点及びd点の各位置が記
録される。一方、図31に示すように、既に未記録領域
の先頭アドレス(e点)直前のアドレスまで映像音声デ
ータが記録済みの状態において、新たにc点からe’点
の直前まで映像音声データを記録した場合(上書き)に
は、記録済み映像音声データの領域情報は更新されな
い。すなわち、領域情報において、記録済み映像音声デ
ータの最終フレームデータの記録開始アドレスはd点、
未記録領域の先頭アドレスはe点のままとなる。実施例
1においては、既に記憶されている、記録済み映像音声
データにおける最終フレームデータの記録開始アドレス
と、新たな映像音声データにおける最終フレームデータ
の記録開始アドレスとを比較して、その比較結果を基に
記録済み映像音声データの更新処理を実施している。し
かし、本発明はこの実施例1に限定されるものではな
く、例えば、上記のような比較を行わず記録停止毎に、
記録済み映像音声データにおける最終フレームデータの
記録開始アドレスと未記録領域の先頭アドレスとの2つ
のアドレス情報を更新しても良い。この場合、記録する
時間に関わらず最も最近記録した映像音声データについ
てのみの領域情報が記憶することができる。本発明にお
ける記録領域情報の更新方法は、目的に応じて切り替え
可能に構成しても良く、上記実施例1の構成に限定され
るものではない。
【0083】[再生開始(PLAY)コマンド]次に、
再生開始(PLAY)コマンドに対応したディスク装置
の動作について説明する。図32は再生開始(PLA
Y)コマンドを受けたときの先読み処理を示すフローチ
ャートである。まず、実施例1の磁気ディスク装置が再
生開始(PLAY)コマンドを受けたとき、図32に示
す先読み処理を実行する。CPU106は、図32の処
理ステップ2701において、磁気ディスク101上の
再生開始位置として、前述の記録開始位置の場合と同
様、アドレスポインタ50の位置に対応するアドレスを
選択する。磁気ディスク装置の起動後において、アドレ
スポインタ50は、アドレス管理手段としてのCPU1
06により記録済み映像音声データの先頭映像音声フレ
ームデータの記録開始アドレス(c点)と同一の値に設
定されている。このため図19に示したように、c点が
再生開始位置として選択される。
【0084】後述するように、再生開始(PLAY)コ
マンドの前に早送り(FF)コマンドを受信すると、ア
ドレス管理手段としてのCPU106は、図23に示す
ように、アドレスポインタ50を記録済み映像音声デー
タの最終映像音声フレームデータの記録開始アドレス
(d点)と一致させるので、記録済み映像音声データの
最終映像音声フレームデータの先頭アドレスが再生開始
位置となる。アドレスポインタ50がd点(図23)に
ある状態において、逆転再生の指示を受けると、記録済
み映像音声データの最終映像音声フレームデータから順
に逆転再生することが可能となる。
【0085】次に、図32の処理ステップ2702にお
いて、CPU106がデータの読み出しの指示を発行
し、各回路が下記のような処理を実行する。まず、アク
チュエータ駆動回路111及び信号処理回路110の協
調動作によって、磁気ディスク101から読み出された
映像音声データがバッファメモリ108に格納される。
バッファメモリ制御回路109は、バッファメモリ10
8に所定数の映像音声データを格納した時点でCPU1
06に対して読み出し終了を通知する。このとき、CP
U106は、バッファメモリ制御回路109(図1)に
対して、図33に示したバッファメモリ108上の境界
Aのアドレスから読み出しデータを格納するよう指示す
る。図33はバッファメモリ108における映像音声デ
ータの格納状態を示す図であり、図33における番号付
き矢印(1)から(9)は、読み出し順序とその方向を
示している。バッファメモリ制御回路109は、信号処
理回路110から受け取った映像音声データを境界Aの
アドレスからバッファメモリ108に、図33の番号付
き矢印(1)の方向に順次に格納する。
【0086】CPU106は、判断ステップ2703
(図32)において、バッファメモリ制御回路109か
らの読み出し処理終了通知が発生しているかどうかが確
認される。読み出し処理終了通知がある場合には、処理
ステップ2704において、フレーム格納数を更新(1
フレーム分加算)して記憶する。一方、読み出し処理通
知がない場合には、図32の判断ステップ2705にお
いて、CPU106は、所定数の先読みフレーム数の読
み出し処理を開始したかどうかを確認する。読み出し処
理が所定数の先読みフレーム数に満たない場合には、処
理ステップ2706において、次の映像音声データフレ
ームに対する読み出し処理の開始を各回路に要求する。
このとき、CPU106は、バッファメモリ制御回路1
09に対して、読み出しデータをバッファメモリ108
の境界Bのアドレスから格納するように指示する。境界
Bのアドレスは、記録時に付加された付加データ(例え
ば、スタッフィングバイト;2880バイト)の先頭デ
ータに対応するアドレスである。
【0087】読み出しデータをバッファメモリ108の
境界Bのアドレスから格納する場合、図33に示すよう
に、バッファメモリ制御回路109は、CPU106の
指示を受けてバッファメモリ108の書き込みポインタ
を境界Bに戻して(図33の矢印(2))、信号処理回
路110から受け取った映像音声データを境界Bのアド
レスから順次に格納する(図33の矢印(3))。以
後、同様に映像音声フレーム毎に書き込みポインタを矢
印(4)、(6)及び(8)の方向に実行する。このた
め、バッファメモリ108上には、当該映像音声データ
がRECコマンドにより外部機器から受信した状態で順
番に記録される。図32の判断ステップ2707におい
て、CPU106は、フレーム格納数が所定の先読みフ
レーム数以上になった場合に、先読み処理が終了したと
判断する。先読みが終了していない場合には、判断ステ
ップ2703に戻り、先読み処理を継続する。処理ステ
ップ2708において、バッファメモリ制御回路109
及び外部機器インターフェース回路105を制御して、
外部機器に対するバッファメモリ108に格納された映
像音声データに対して以下に述べる送信処理を開始す
る。
【0088】送信処理は、次のように実行される。バッ
ファメモリ108に格納された映像音声データは、映像
音声フレーム検出回路205に送られる。映像音声フレ
ーム検出回路205は、前述のように映像音声フレーム
境界の検出処理を開始する。映像音声フレーム検出回路
205のフレーム検出信号は、映像音声データとともに
データ出力タイミング制御回路211に送られる。デー
タ出力タイミング制御回路211では、フレーム検出信
号に同期して外部機器インターフェース回路105にデ
ータを出力するタイミングを調節する。データ出力タイ
ミング制御回路211は、映像音声フレームデータの出
力タイミングをフレーム境界の検出タイミングに同期さ
せている。磁気ディスク装置における各回路は、CPU
106からの送信停止要求が発生するまで、送信処理を
継続する。
【0089】次に、図32に示した先読み処理終了後の
再生継続処理について、図34を用いて説明する。図3
4は実施例1における再生継続処理を示すフローチャー
トである。図34の判断ステップ2801において、C
PU106は磁気ディスク101からの映像音声フレー
ムの読み出し処理が終了したかどうかを判断する。読み
出し処理が終了した場合には、処理ステップ2802に
おいて、読み出しフレーム数を更新(1フレーム分加
算)して記憶する。一方、読み出し処理が継続している
場合には、図34の処理ステップ2803において、A
Vデータ処理回路112の送受信データ量算出回路20
8が算出した送受信データ量が読み出される。図34の
判断ステップ2804において、バッファメモリ108
における読み出しフレーム数から送信フレーム数を減算
して、バッファメモリ108における未送信フレーム数
を算出する。未送信フレーム数が所定の読み出し開始フ
レーム数よりも小さい場合には、次の映像音声フレーム
に対する読み出し処理を開始する(処理ステップ280
5)。判断ステップ2806において、停止(STO
P)コマンドを受信したかどうかを判断する。停止(S
TOP)コマンドを受信していない場合には、判断ステ
ップ2801に戻り、再生継続処理を継続する。
【0090】停止(STOP)コマンドを受信した場合
の送信停止動作について図35に示す送信停止処理を実
行する。図35の処理ステップ2901において、外部
機器インターフェース回路105、AVデータ処理回路
112及びバッファメモリ108を制御して送信停止処
理を実行する。図35の判断ステップ2902におい
て、磁気ディスク101から読み出し処理中か否かが判
断される。読み出し処理中の場合には、処理ステップ2
903において読み出し終了通知を読み出す。判断ステ
ップ2904において、読み出し処理が終了したか否か
を確認し、読み出し処理が終了していなければ、処理ス
テップ2903に戻り、繰り返し読み出し終了通知を読
み出し、読み出し終了確認を行う。
【0091】実施例1においては、再生データとして、
まず仮想磁気ヘッド位置に対応する映像音声フレームデ
ータ(フレーム番号を#0とする)を選択している。実
施例1におけるハードディスク装置である磁気ディスク
装置は、外部機器からPLAYコマンドに応じた再生方
向及び再生速度情報等の付加情報を受信する。これらの
付加情報に応じた再生データ選択方法について、以下に
説明する。なお、再生方向及び再生速度情報に対応して
選択された映像音声フレームデータは、付加データも含
めた記録フレームデータ(122,880Byte)単
位でバッファメモリに格納される。
【0092】A)順方向/ノーマル速度再生の場合:実
施例1の磁気ディスク装置における順方向/ノーマル速
度再生の場合は、映像音声フレームデータを記録した順
番(#1、#2、・・・)に順次選択する。磁気ディス
ク101から読み出した映像音声フレームデータは、図
36に示すように、バッファメモリ108上の連続領域
に順番に配置されて、格納されている。バッファメモリ
108上の映像音声フレームデータは、磁気ディスク1
01から読み出した順番(#0、#1、#2、・・・)
で順次にAVデータ処理回路112に出力され、ストリ
ームデータとして外部機器に送信される。
【0093】図37は、バッファメモリ108からのデ
ータ出力順序を説明した図である。まず、バッファメモ
リ108は、図37の矢印(1)の方向に読み込み、映
像音声フレームデータ#0の先頭から120,000バ
イト(Byte)のデータを出力する。その直後、図3
7の矢印(2)の方向に読み出しポインタを移動させ、
バッファメモリ108からの読み出しポインタの位置を
記録時に付加した付加データ分(スタッフィングバイ
ト;2,880Byte)だけ移動する。次に、映像音
声フレームデータ#1の先頭からデータ出力を開始す
る。再び、120,000Byteのデータを出力した
(図37の矢印(3))後に、読み出しポインタを付加
データ分だけ移動する(図37の矢印(4))。以上の
処理を繰り返して、磁気ディスク101から読み出した
フレームデータの中からスタッフィングバイト分だけ取
り除いた送信データが抽出される。このように、実施例
1の磁気ディスク装置は、抽出された映像音声データを
連続してAVデータ処理回路112を介して外部機器イ
ンターフェース回路105に転送する。外部機器インタ
ーフェース回路105では、AVデータ処理回路112
から入力された映像音声データを連続したストリームデ
ータとして外部機器に送信する。
【0094】B)順方向/高速(m倍速)再生の場合:
高速再生の実現方法としては、バッファメモリ108上
のフレームデータを間引きながら外部機器に送信する方
法がある。実施例1の磁気ディスク装置における高速再
生方法の場合は、まず、フレーム番号順に(#0、#
1、#2、・・・)に、順次に磁気ディスク101から
映像音声フレームデータを読み出し、バッファメモリ1
08に格納する。そして、バッファメモリ108に格納
されたデータは、フレーム単位で間引きながら外部機器
に送信される。図38は、バッファメモリ108におけ
る映像音声フレームデータの格納状態を示しており、順
方向における高速再生の方法を示す説明図である。図3
8に示すように、実施例1においてはバッファメモリ1
08からの読み出しアドレスを1フレーム単位でジャン
プさせることによって2倍速再生を実現している。図3
8における矢印(a)と(b)に示すように、バッファ
メモリ108からの読み出しアドレスを1フレーム単位
でジャンプさせることによって2倍速再生を行ってい
る。
【0095】上記高速再生方法において、アドレスジャ
ンプするデータサイズをフレーム単位で増加(1フレー
ム、2フレーム、・・・)させることにより、再生速度
を増加(2倍速、3倍速、・・・)することができる。
以上の高速再生方法によりm倍速の高速再生をするため
には、外部機器に送信するデータ転送速度のm倍の速度
で磁気ディスク101からデータを読み出す必要があ
る。例えば、標準画像のDVストリームを2倍速再生す
る場合には、磁気ディスクから50Mbps以上の転送
速度でデータを読み出す必要がある。しかし、現在普及
しているハードディスク装置の実効転送速度は40Mb
ps程度しか確保できない。一方、磁気ディスク101
から映像音声フレームデータを間引いて読み出す場合に
は、不連続な領域に記録されている映像音声フレームデ
ータを連続して読み出す必要がある。このため、フレー
ム毎に機械的アクセス動作時間(磁気ヘッドの移動時間
と回転待ち時間との和)を確保する必要である。
【0096】そこで、実施例1においては、磁気ディス
ク101からの読み出し速度が低速度の場合には、以下
のような高速再生処理を実施例1の磁気ディスク装置に
おいて行っている。実施例1における高速再生処理手順
を図84に示したフローチャートを用いて説明する。ま
ず、ステップ8401にいおいて磁気ディスク101に
記録されている映像音声データの中から外部に対して送
出すべき映像音声データを映像音声フレーム単位で選択
する。この際、映像音声データを磁気ディスク101上
の映像音声データの中から間引いて選択する。
【0097】次に、ステップ8402において選択した
映像音声データを磁気ディスク101から読み出す。次
に、ステップ8403において読み出した映像音声デー
タをバッファメモリに格納する。次に、ステップ840
4においてバッファメモリに格納した映像音声データを
映像音声フレーム単位で順次複数回読み出し、連続した
ストリームデータを生成する。次に、ステップ8205
においてストリームデータを外部に対して送出する。図
39はバッファメモリ108におけるフレームデータ格
納状態を示しており、フレーム番号#n、#n+2m、
#n+4m、#n+6m、・・・(mは整数)の所定フ
レームデータおきの飛び飛びの映像音声フレームがバッ
ファメモリ108に格納されている。実施例1の磁気デ
ィスク装置は、2×m(mは整数)の映像音声フレーム
毎に再生すべき映像音声フレーム(#n、#n+2m、
#n+4m、#n+6m、・・・)を磁気ディスク10
1において順次選択する。図39に示すように、磁気デ
ィスク101から読み出した所定フレームおきの飛び飛
びの映像音声フレームは、バッファメモリ108の連続
領域に順番に配置され、格納される。
【0098】バッファメモリ108に格納されたフレー
ムデータは、磁気ディスク101から読み出した順番
(#n、#n+2m、#n+4m、#n+6m、・・
・)にしたがって、各フレームデータにおいて2回ずつ
AVデータ処理回路112に出力され、ストリームデー
タとして外部機器に送信される。上記のように構成され
ているため、実施例1の磁気ディスク装置は、機械的ア
クセス動作がDVストリームの1フレーム分の送信時間
内に終了するため、各フレームデータを再送(2回目の
送信)することによってDVストリームを途切れること
なく再生可能である。磁気ディスクの読み出しにおいて
機械的アクセス動作時間がさらに長い装置の場合には、
映像音声フレームの選択間隔と各フレームデータの再送
数を適宜選択することにより、高速再生が可能となる。
【0099】C)順方向/スロー再生の場合(m分の1
の倍速):実施例1の磁気ディスク装置における順方向
/スロー再生の場合(m分の1の倍速)は、前述の順方
向/ノーマル速度再生(A)の場合と同様に、映像音声
フレームを選択し、図36に示すようにバッファメモリ
108に順次配置され、格納される。バッファメモリ1
08上の映像音声フレームを、磁気ディスク101から
読み出した順番にしたがって、各フレームデータをm回
ずつAVデータ処理回路112に出力し、ストリームデ
ータとして順次外部機器に送信する。
【0100】D)逆方向/ノーマル速度再生の場合:実
施例1の磁気ディスク装置における逆方向/ノーマル速
度再生の場合は、順次、1フレームデータ前の後続の映
像音声フレーム(#n−1、#n−2、#n−3、・
・)を磁気ディスク101から選択する。さらに、選択
した映像音声フレームを順番に複数フレームずつまとめ
て、フレームブロック(例えば、フレームの#n−1、
#n−2、#n−3を1つのフレームブロック)として
選択する。磁気ディスク101からの読み出しは、フレ
ームブロック単位で行い、フレームブロック内のデータ
の読み出し順序は、記録した順番と一致させる。磁気デ
ィスク101から読み出した映像音声フレームは、図4
0に示すように、バッファメモリ108上の連続領域に
順番に配置されて、格納される。バッファメモリ108
上のフレームデータは、記録した順番と逆の順番でAV
データ処理回路112に順次出力し、ストリームデータ
として外部機器に順次送信する。以上のように、実施例
1の逆方向/ノーマル速度再生の場合には、フレームブ
ロック内の各映像音声フレームデータを記録した順番
(磁気ディスク101上の配置順)に読み出すので、フ
レームブロック内の映像音声データを連続して高速に読
み出すことができる。例えば、磁気ディスク101から
のデータ読み出し速度が最低50Mbpsの場合には、
1フレーム(122,880Byte)当たりの読み出
し時間は約19.7msecとなる。映像音声データの
送信時間は、1フレーム当たり約33.3msecであ
る(ディジタルVCRフォーマットの場合)。したがっ
て、フレームブロック内のnフレームのデータを連続し
て読み出す場合、1フレームブロック当たり約13.6
×n(msec)の余裕時間が発生する。この余裕時間
内にフレームブロック毎に発生する磁気ヘッド102の
機械的アクセス動作が完了するようにフレームブロック
内フレーム数を設定することにより、逆方向/ノーマル
速度再生をコマ落ちなく連続して実行することが可能で
ある。
【0101】E)逆方向/高速(m倍速)再生の場合:
実施例1の磁気ディスク装置における逆方向/高速(m
倍速)再生の場合は、(−2×m)の映像音声フレーム
毎に再生すべき磁気ディスク101の映像音声フレーム
(#n−2m、#n−4m、#n−6m、・・・)を選
択する。磁気ディスク101から読み出した映像音声フ
レームは、図41に示すように、バッファメモリ108
の連続領域に順番に配置されて、格納される。バッファ
メモリ108のフレームデータは、磁気ディスク101
から読み出した順番にしたがって2回ずつAVデータ処
理回路112に出力され、ストリームデータとして外部
機器に送信される。
【0102】F)逆方向/スロー再生の場合(m分の1
倍速):実施例1の磁気ディスク装置における逆方向/
スロー再生の場合(m分の1倍速)は、前述の順方向/
ノーマル速度再生の場合(D)と同様に映像音声フレー
ム及びフレームブロックを選択し、図40に示すよう
に、バッファメモリ108に順次格納される。バッファ
メモリ108のフレームデータは、磁気ディスク101
から読み出した順番にしたがって、各フレームデータを
m回ずつAVデータ処理回路112に出力され、ストリ
ームデータとして順次外部機器に送信される。
【0103】実施例1の磁気ディスク装置が再生開始
(PLAY)の指示を受け、順方向の再生処理を継続し
ていると、やがて記録した映像音声データにおける最終
映像音声フレームデータに到達することになる。逆に所
定の位置から逆転再生を継続していると、やがて記録し
た映像音声データにおける先頭映像音声フレームデータ
に到達することになる。実施例1の磁気ディスク装置
は、記録領域の終端において、再生待機(PLAY P
AUSE)処理と終端なし再生(ENDLESS PL
AY)処理の2通りの処理方法を実装しており、外部か
らの指示によりこれらの処理方法を切り替え可能として
いる。
【0104】まず、実施例1の第1の処理方法である再
生待機(PLAY PAUSE)処理方法について説明
する。図42は磁気ディスク101の記録領域における
映像音声データの格納状態を示す説明図である。図43
は実施例1の再生待機処理方法を示すフローチャートで
ある。図42に示すように、映像音声データの再生時に
おいてアドレスポインタ50が記録済み映像音声データ
の最終映像音声フレームデータの記録開始アドレス(d
点)と一致すると(図43のステップ1)、CPU10
6は現在の再生状態が順方向か逆方向かを検出する(図
43のステップ2)。図43のステップ2において、再
生方向が順方向である場合、再生制御手段としてのCP
U106はアドレスポインタ50の位置を新規にコマン
ドを受け付けるまで記憶し続ける。図44はアドレスポ
インタ50が記録開始アドレス(d点)にあり、再生方
向が順方向である場合の記録領域における映像音声デー
タの再生状態を示す説明図である。図44に示すよう
に、磁気ディスク101からは、記録済み映像音声デー
タの最終映像音声フレームデータが連続的に読み出され
ることになり、外部からはあたかも再生待機(PLAY
PAUSE)状態になったかのように見える。
【0105】以上のように、再生中にアドレスポインタ
50が記録済み映像音声データの最終映像音声フレーム
データの記録開始アドレス(d点)と一致した場合につ
いて説明したが、逆転再生時にアドレスポインタ50が
記録済み映像音声データの先頭映像音声フレームデータ
の記録開始アドレス(c点)と一致した場合も同様の処
理を行っている。この処理により、磁気ディスク101
からは、記録済み映像音声データの先頭映像音声フレー
ムデータが連続的に読み出されることになり、外部から
はあたかも再生待機(PLAY PAUSE)状態にな
ったかのように見える。
【0106】次に、実施例1における第2の処理方法で
ある終端なし再生(ENDLESSPLAY)処理につ
いて説明する。図45は磁気ディスク101の記録領域
における映像音声データの格納状態を示す説明図であ
る。図46は実施例1の終端なし再生処理方法を示すフ
ローチャートである。図45に示すように、映像音声デ
ータの再生時にアドレスポインタ50が記録済み映像音
声データの最終映像音声フレームデータの記録開始アド
レス(d点)と一致すると(図46のステップ1)、C
PU106は現在の再生状態が順方向か逆方向かを検出
する(図46のステップ2)。再生方向が順方向である
場合、再生制御手段としてのCPU106は、アドレス
ポインタ50を記録済み映像音声データの先頭映像音声
フレームデータの記録開始アドレス(c点)と一致させ
る(図46のステップ3)。
【0107】その後、磁気ディスク101上の映像音声
データを読み出す毎に、CPU106はアドレスポイン
タ50の位置を更新していく。その結果、図47に示す
ように、磁気ディスク101上からは、記録済み映像音
声データの最終映像音声フレームデータが読み出された
後、記録済み映像音声データの先頭映像音声フレームデ
ータから順に映像音声フレームデータが読み出されるこ
とになり、外部からはあたかも終端なし再生(ENDL
ESS PLAY)状態になったかのように見える。
【0108】図45では、再生中にアドレスポインタ5
0が記録済み映像音声データの最終映像音声フレームデ
ータの記録開始アドレス(d点)と一致した場合につい
て説明したが、逆転再生中にアドレスポインタ50が記
録済み映像音声データの先頭映像音声フレームデータの
記録開始アドレス(c点)と一致した場合も同様の処理
を行っている。その処理によれば、磁気ディスク101
上からは、記録済み映像音声データの先頭映像音声フレ
ームデータが読み出された後、記録済み映像音声データ
の最終映像音声フレームデータから逆順に映像音声フレ
ームデータが読み出されることになり、外部からはあた
かも終端なし逆転の再生(ENDLESS PLAY)
状態になったかのように見える。このように、記録領域
情報とアドレス情報を基に、再生制御を行うことによ
り、上記のような終端処理が容易に実現可能となる。以
上の映像音声データの記録領域終端における処理は、再
生速度に関係なく、例えば高速再生中や、あるいはスロ
ー再生中において記録領域終端に達した場合でも、上記
処理と同様の処理が実行される。
【0109】[REWコマンド及びFFコマンド]実施
例1の磁気ディスク装置は、早送り(FF)や巻き戻し
(REW)を実行するための手段を備えている。記録動
作を行っていないときにおいて、外部から早送り(F
F)または巻き戻し(REW)を指示された場合の処理
について図48図、49図及び図50を用いて説明す
る。図48、図49及び図50は磁気ディスク101の
記録領域における映像音声データの格納状態を示す説明
図である。なお、記録時に早送り(FF)や巻き戻し
(REW)コマンドを受信した場合には、CPU106
は外部機器に実行不可能であることを通知する。アドレ
スポインタ50が図48に示した位置にあるとき、早送
りが(FF)が指示されると、アドレス管理手段として
のCPU106は、アドレスポインタ50の値を、同じ
く内蔵RAM上に記憶されている記録済み映像音声デー
タの最終映像音声フレームデータの記録開始アドレス
(d点)と同じ値にセットする(図49)。同様に、C
PU106は、巻き戻し(REW)が指示されると、図
50に示すように、内蔵RAM上に記憶しているアドレ
スポインタ50の値を同じく内蔵RAM上に記憶されて
いる記録済み映像音声データの先頭映像音声フレームデ
ータの記録開始アドレス(=磁気ディスク101上の映
像音声データ記録開始位置、c点)の値と同じ値にセッ
トする。
【0110】[ERASEコマンド]実施例1の磁気デ
ィスク装置は、記録した映像音声データを消去する手段
を備えている。外部から記録した映像音声データの全面
消去を指示された場合の処理について、図51、図52
及び図53を用いて説明する。図51と図53は磁気デ
ィスク101の記録領域における映像音声データの格納
状態を示す説明図である。図52は実施例1の消去の処
理方法を示すフローチャートである。図51に示すよう
に、磁気ディスク101に映像音声データが記録されて
いる状態において、磁気ディスク装置に対して外部から
記録した映像音声データの消去の指示があると(図52
のステップ1)、記録領域管理手段としてのCPU10
6は、内蔵RAM上に記憶している記録済み映像音声デ
ータの最終映像音声フレームデータの記録開始アドレス
(図51のd点)と未記録領域先頭アドレス(図51の
e点)とを、記録済み映像音声データの最終映像音声フ
レームデータの記録開始アドレス(図51のc点)に一
致させる(図52のステップ2)。次に更新した上記領
域情報を磁気ディスク101に記録する(図52のステ
ップ3)。図53は磁気ディスク101の記録領域にお
ける映像音声データが消去された状態を示している。こ
の図53に示す状態において、外部から再生の指示を受
けても、記録領域管理手段としてのCPU106は、内
蔵RAM上に記憶された前述の領域情報から判断して、
磁気ディスク101上の映像音声データの読み出し処理
及び外部への出力処理を実行しない。
【0111】実施例1の磁気ディスク装置においては、
前述の映像音声データの消去手段だけでなく、誤って前
述の映像音声データ消去を実施した場合の復旧付き消去
手段を備えるよう構成するすることもできる。以下、そ
の復旧付き消去手段について説明する。図54は磁気デ
ィスク101の記録領域における映像音声データの格納
状態を示す説明図である。図55は実施例1の復旧付き
消去の処理方法を示すフローチャートである。図51の
ように映像音声データが磁気ディスク101に記録され
ている状態において、磁気ディスク装置に記録した映像
音声データの消去の指示があると(図55のステップ
1)、CPU106は内蔵RAM上に記憶されている記
録済み映像音声データの最終映像音声フレームデータの
記録開始アドレスを消去前最終映像音声フレームデータ
の記録開始アドレス(図54のf点)として記憶する。
また、CPU106は内蔵RAM上に記憶されている記
録済み映像音声データの未記録領域先頭アドレスを消去
前未記録領域先頭アドレス(図54のg点)として記憶
する(図55のステップ2)。その後、記録済み映像音
声データの最終映像音声フレームデータの記録開始アド
レス(d点)と未記録領域先頭アドレス(e点)とを、
記録済み映像音声データの最終映像音声フレームデータ
の記録開始アドレス(図54のc点)に一致させる(図
55のステップ3)。
【0112】次に、CPU106は、内蔵RAM上に記
憶されているこれらの映像音声データの領域情報を磁気
ディスク101に記録する(図55のステップ4)。上
記のように映像音声データが消去された状態が領域情報
に記録された後に、その消去の取り消し指示があった場
合について説明する。図56は実施例1の消去取り消し
処理の方法を示すフローチャートである。図57は磁気
ディスク101の記録領域における消去の取り消し処理
後の映像音声データの格納状態を示す説明図である。外
部から映像音声データの消去の指示があった後に、その
消去の取り消し指示があった場合(図56のステップ
1)、CPU106は内蔵RAM上に記憶されている記
録済み映像音声データの最終映像音声フレームデータの
記録開始アドレス(図54のd点)と消去前最終映像音
声フレームデータの記録開始アドレス(図54のf点)
とを比較する。或いは、未記録領域先頭アドレス(図5
4のe点)と消去前未記録領域先頭アドレス(図54の
g点)とを比較する(図56のステップ2)。
【0113】図56のステップ2において、比較の結
果、消去前最終映像音声フレームデータの記録開始アド
レス(図54のf点)の方が大きい場合(図54におい
て右方向にある場合)には、記録領域管理手段としての
CPU106は、最終映像音声フレームデータの記録開
始アドレス(図54のd点)を消去前最終映像音声フレ
ームデータの記録開始アドレス(図54のf点)と一致
させる(図56のステップ3)。または消去前未記録領
域先頭アドレス(図54のg点)の方が大きい場合(図
54において右方向にある場合)には、未記録領域先頭
アドレス(図54のe点)を消去前未記録領域先頭アド
レス(図54のg点)と一致させる(図56のステップ
3)
【0114】上記のように更新した領域情報は、磁気デ
ィスク101に記録される(図55のステップ4)。上
記の復旧処理の結果、内蔵RAM上には、図57に示す
ように、消去前にディスク101上に記録されていた映
像音声データの領域情報と同様の情報が記憶される。こ
のため、消去前に磁気ディスク101に記録されていた
映像音声データの再生が可能となる。消去前最終映像音
声フレームデータの記録開始アドレス(図54のf点)
と、消去前未記録領域先頭アドレス(図54のg点)
は、内蔵RAM上に記憶するだけでなく、磁気ディスク
101上に記録するように構成しても良い。このように
構成することにより、消去実行後に誤って磁気ディスク
装置の電源を落とした場合でも、電源を再投入すると消
去前のアドレス情報を得ることが可能となる。
【0115】[データ検索(ATN)コマンド]実施例
1の磁気ディスク装置は、絶対トラック番号検索、タイ
ムコード検索手段を備えている。実施例1における磁気
ディスク装置は、前述のように、映像音声フレームデー
タサイズが一定の映像音声データを取り扱っている。ま
た、磁気ディスク装置は映像音声データを磁気ディスク
上のアドレスの順に記録している。そのため、磁気ディ
スク101上の映像音声データの記録開始位置が明らか
になれば、タイムコード検索などの映像音声フレーム単
位の検索が可能となる。さらに、磁気ディスク装置に記
録する映像音声データのフォーマットから、絶対トラッ
ク番号検索が可能となる。
【0116】外部から絶対トラック番号検索、またはタ
イムコード検索が指示された場合の処理について図58
を用いて説明する。図58は絶対トラック番号検索処理
またはタイムコード検索処理を示すフローチャートであ
る。外部から、絶対トラック番号またはタイムコードに
よる検索が指示されると、検索手段としてのCPU10
6は、指定されたトラック番号またはタイムコードから
磁気ディスク101上のアドレスhを算出する(図58
のステップ1)。次に、CPU106は、算出したアド
レスhと内蔵RAM上に記憶されている未記録領域先頭
アドレスとを比較する(図58のステップ2)。算出し
たアドレスhが未記録領域先頭アドレスより小さけれ
ば、当該コマンドを送信した外部機器に対して検索実行
可能を通知する(図58のステップ3)。反対に、図5
8のステップ2において、算出したアドレスhが未記録
領域先頭アドレスより大きければ、当該コマンドを送信
した外部機器に対して検索実行不可能を通知する(図5
8のステップ4)。図58のステップ3において検索実
行可能を通知した場合、CPU106は算出したアドレ
スhが含まれる映像音声フレームデータの記録開始アド
レスにアドレスポインタ50をセットする(図58のス
テップ5)。
【0117】次に、磁気ディスク101上のアドレスポ
インタ50が示す位置から、映像音声フレームデータが
読み出される(図58のステップ6)。なお、検索が指
示された場合には、通常の再生(PLAY)の場合とは
異なり、指定された検索位置を含む映像音声フレームデ
ータを連続して送出する静止画出力(PLAY PAU
SE)状態となる。例えば、絶対トラック番号で指示さ
れた検索位置のアドレスが図59のh点であるとき、C
PU106はアドレスポインタ50を図59に示したア
ドレスhを含む映像音声フレームデータ記録開始アドレ
スにセットする。そして、磁気ディスク装置は、図59
において斜線で示した位置の映像音声フレームデータを
磁気ディスク101上から読み出して、連続的に出力す
る。前述のように実施例1の磁気ディスク装置は、テー
プ媒体を用いた記録再生装置に比べて、ランダムアクセ
ス性に優れているという特徴を有している。こうした特
徴と、記録領域情報を基に検索及びアドレスポインタ管
理を行うことにより、記録した映像音声データの瞬時頭
出し等、テープ媒体を用いた記録再生装置では実現不可
能な機能を実現することが可能となる。
【0118】次に、実施例1の磁気ディスクの備える映
像音声データの位置情報管理及び位置情報の外部機器と
の受け渡し方法について説明する。
【0119】[マーク情報自動検出コマンド]以下、実
施例1の磁気ディスク装置が備えている機能である記録
された複数の映像音声データの不連続点を検出する方法
について図60を用いて説明する。図60は実施例1の
磁気ディスク装置のマーク情報自動検出処理を示すフロ
ーチャートである。実施例1の磁気ディスク装置が記録
する映像音声データのストリームデータ中には、映像音
声データだけでなく、その映像音声データが作成された
日時データやタイムコード情報や絶対トラック番号情報
などが含まれている。これらの情報は、一般的にサブコ
ードデータと呼ばれている。マーク情報管理手段として
のCPU106は、映像音声データの記録時に映像音声
フレームデータに含まれる上記のサブコードデータを抽
出する(図60のステップ1)。
【0120】図60のステップ2において、サブコード
データの中に含まれる日時データやタイムコードデータ
や絶対トラック番号情報を抽出して、それらの情報は内
蔵RAM上に記憶される。図60のステップ3におい
て、CPU106は前に記録した映像音声フレームデー
タの日時データやタイムコードデータや絶対トラック番
号データと、現在記録中の映像音声フレームデータ中の
これらのデータとを比較し、それらの差を算出する。続
いて、ステップ4において、その差が所定の値以上であ
るかを解析する(不連続点の検出)。その差が所定以上
ある場合には、ステップ5において、当該映像音声フレ
ームデータを記録する磁気ディスク101上の記録開始
アドレス情報とともに、日時データ情報と、映像音声デ
ータに含まれるタイムコード情報または絶対トラック番
号情報とをマーク情報として内蔵RAM上に記憶する。
【0121】上記のようにして検出された不連続点が映
像音声データを記録中に複数個検出された場合には、複
数個の不連続点情報を内蔵RAM上に記憶する。図61
は内蔵RAMに記憶される複数個の不連続点情報を示す
テーブルである。外部から記録停止の指示を受けた後
に、内蔵RAM上に記憶された図61に示した不連続点
情報は磁気ディスク101に記録される。実施例1の磁
気ディスク装置においては、これらのマーク情報をディ
スク101上の先頭アドレスと先頭映像音声フレームデ
ータの記録開始アドレス(=映像音声データの記録開始
アドレス)との間の領域情報記録部に記録している。一
方、内蔵RAM上に記憶されているマーク情報は、磁気
ディスク装置の電源を落とすと消失するため、磁気ディ
スク装置の起動処理の終了後において、磁気ディスク1
01上から一連のマーク情報を読み出し内蔵RAM上に
記憶する。
【0122】また、実施例1における磁気ディスク装置
では、前の映像音声フレームデータと日時データの差で
1秒、タイムコードデータでは30フレーム、絶対トラ
ック番号では300トラックの数以上異なる場合に不連
続点として検出している。しかし、これらの差は上記の
値に限定されるものではなく外部からの指示により変更
可能としても良い。なお、新規に記録開始が指示された
場合には、内蔵RAM上には前の映像音声フレームデー
タの日時データやタイムコードデータや絶対トラック番
号データが記憶されていない場合がある。このような場
合にCPU106は、全て不連続点として検出するよう
設定されている。なお、実施例1における磁気ディスク
装置では、図60、ステップ5のマーク情報更新処理に
おいて、内蔵RAM上にマーク情報として保持されてい
る映像音声フレームデータの記録開始アドレスに、上書
きなどによって新たに映像音声フレームデータが記録さ
れた場合に、その記録開始アドレスに関する一連のマー
ク情報(日時データ情報と、映像音声データに含まれる
タイムコード情報または絶対トラック番号情報)を消去
するようにしている。
【0123】上記のように構成することにより、記録さ
れる映像音声データ中の不連続点だけでなく、つなぎ撮
りや途中からの上書き等を行った場合でも、その開始位
置をマーク情報として保持することができる。上述のよ
うに、実施例1の磁気ディスク装置においては、映像音
声データのストリームデータ中に含まれるデータの不連
続点を検出し、記録することにより、撮影日時の異なる
映像音声データの先頭部情報等を記憶することが可能と
なり、外部から映像音声データの頭出しの指示がある場
合に、こうした情報を基に検索することが可能となり、
所望の映像音声データを瞬時に頭出しができる。
【0124】[マーク付与コマンド]次に、前述の映像
音声データの不連続点自動検出手段とは異なるマーク情
報作成手段について図62を用いて説明する。図62は
マーク付与処理を示すフローチャートである。実施例1
の磁気ディスク装置が映像音声データを記録または再生
中において、外部から映像音声フレームデータに対して
マーク付加要求があると(図62のステップ1)、マー
ク指示受付手段としてのCPU106は、マーク付加要
求を受けたときに記録または再生中の映像音声フレーム
データを記録する磁気ディスク101上の記録開始アド
レスと、映像音声データに含まれるタイムコードデータ
情報または絶対トラック番号情報とを、マーク情報とし
て内蔵RAM上に記憶する(図62のステップ2)。ま
た、実施例1の磁気ディスク装置においては、これらの
マーク付加要求により作成されたマーク情報と、前述の
不連続点検出により得られたマーク情報とを同じテーブ
ル上に管理している。
【0125】図63は複数のマーク情報を有する場合の
磁気ディスク101における格納状態を示す説明図であ
る。図63に示すように、記録領域において複数のマー
ク点1、2、3がある場合、例えば不連続点検出により
既に複数のマーク情報がある場合や、マーク付加要求が
複数ある場合には、複数個のマークを内蔵RAM上に記
憶する。その後、外部から記録停止または再生停止の指
示を受けたとき、図64に示すように、マーク情報を磁
気ディスク101における記録開始アドレス順に並べ替
えを行い、一連のマーク情報を磁気ディスク101に記
録する。図64は記録開始アドレス、タイムコード及び
絶対トラック番号のマーク情報に関するテーブルを示す
図である。図64はマーク点1とマーク点2との間にマ
ーク付与指示(マーク点j)が発生した場合のテーブル
の書き換え状態を示している。実施例1の磁気ディスク
装置では、これらのマーク情報をディスク101上の先
頭アドレスと先頭映像音声フレームデータの記録開始ア
ドレス(=映像音声データの記録開始アドレス)との間
に記録している。
【0126】内蔵RAMに記憶されたマーク情報は、前
述の場合と同様に、磁気ディスク装置の電源を落とすと
失われるため、磁気ディスク装置の起動処理の終了後に
おいて、磁気ディスク101から一連のマーク情報が読
み出されて、内蔵RAMに記憶されるよう構成されてい
る。なお、前述の場合と同様に、図62、ステップ5の
マーク情報追加・更新処理において、内蔵RAM上にマ
ーク情報として保持されている映像音声フレームデータ
の記録開始アドレスに、上書きなどによって新たに映像
音声フレームデータが記録された場合には、その記録開
始アドレスに関する一連のマーク情報(日時データ情報
と、映像音声データに含まれるタイムコード情報または
絶対トラック番号情報)を消去する。なお、マーク付加
要求は、外部機器インターフェース回路105を介して
外部機器からコマンドとして受け付けてもよく、あるい
は磁気ディスク装置に設けたハードウェアスィッチ(図
示なし)を介して、直接CPU106に指示してもよ
い。上記のように、実施例1の磁気ディスク装置におい
ては、マーク指示受付手段及びマーク情報を管理する手
段を備えているため、一連の映像音声データの任意の位
置にマーク点を付加することが可能となり、こうしたマ
ーク情報を基に、所望の映像音声フレームデータを瞬時
に検索、出力することが可能となる。
【0127】[マーク情報送受信コマンド]実施例1の
磁気ディスク装置においては、前述の方法により作成さ
れた一連のマーク情報を外部機器に送信、あるいは外部
機器が作成した一連のマーク情報を受信することが可能
である。次に、実施例1の磁気ディスク装置におけるマ
ーク情報送受信について図65から図68を用いて説明
する。図65はマーク情報更新処理を示すフローチャー
トである。図66は磁気ディスク装置に記録されるマー
ク情報のテーブルを示す図である。図67はマーク情報
送信処理を示すフローチャートである。図68はマーク
情報の送信フォーマットを示す図である。外部機器から
磁気ディスク装置に対して、これから記録する映像音声
データに関する一連のマーク情報が送信されてくると、
マーク情報受信手段としてのCPU106は、一連のマ
ーク情報に含まれるタイムコード情報または絶対トラッ
ク番号情報等を内蔵RAMに記憶する。その後、図65
のフローチャートに示すように、外部から映像音声デー
タの記録開始の指示があると(ステップ1)、マーク情
報管理手段としてのCPU106は、記録する映像音声
フレームデータに含まれるタイムコード情報や絶対トラ
ック番号情報を抽出する(ステップ2)。
【0128】さらに、CPU106は抽出したタイムコ
ード情報や絶対トラック番号情報が、内蔵RAM上に記
憶している外部機器から送信されてきたマーク情報とし
てのタイムコード情報または絶対トラック番号情報と一
致しているかどうかを確認する(ステップ3)。図65
のステップ3において、CPU106は内蔵RAMに記
憶されているマーク情報と一致した情報を含む映像音声
フレームデータを検出する。そして、CPU106は検
出された映像音声フレームデータを記録する磁気ディス
ク101の記録開始アドレスを、マーク情報として記憶
しているタイムコード情報または絶対トラック番号情報
とともに、内蔵RAMに記憶する(ステップ4)。図6
5のステップ5において、一連の映像音声データを磁気
ディスク101に記録した後、外部からの記録停止指示
を検出する。記録停止指示を検出したとき、図66に示
すように、これまで磁気ディスク装置が内蔵RAMに記
憶していたマーク情報とともに記録開始アドレス順に並
べ替えを行い、並べ替えによって更新されたマーク情報
を磁気ディスク101に記録する(ステップ6)。図6
6に示すように、磁気ディスク装置においては記録開始
アドレス情報やタイムコード情報や絶対トラック番号情
報はそれらに付けられた番号の順に記録される。なお、
前述の場合と同様に、図65、ステップ6のマーク情報
更新処理において、内蔵RAM上にマーク情報として保
持されている映像音声フレームデータの記録開始アドレ
スに、上書きなどによって新たに映像音声フレームデー
タが記録された場合には、その記録開始アドレスに関す
る一連のマーク情報(日時データ情報と、映像音声デー
タに含まれるタイムコード情報または絶対トラック番号
情報)を消去する。図66の場合、磁気ディスクが保持
していたマーク情報としての記録開始アドレスAD4上
に新たに映像音声データが記録されたために、記録開始
アドレスAD4に関する一連のマーク情報(記録開始ア
ドレスAD4、タイムコードTC4、絶対トラック番号
ATN4)が、マーク情報更新処理の結果消去されてい
る。
【0129】上記のような状態において、図67に示す
ように、外部機器からマーク情報の取得要求があると
(ステップ1)、マーク情報通知手段としてのCPU1
06は、マーク管理手段としてのCPU106が内蔵R
AM上に記憶している一連のマーク情報から磁気ディス
ク101上への記録開始アドレスを除いたタイムコード
データ情報または絶対トラック番号情報を図68に示す
フォーマットにより外部機器インターフェース回路10
5を介して外部機器へ送出する(図67のステップ
2)。図68に示したマーク情報の送信フォーマットに
は、マーク情報数、絶対トラック番号が記載されてい
る。なお、実施例1においてマーク情報通知手段とマー
ク管理手段はCPU106におけるアプリケーションソ
フトにより実施している。以上のように、実施例1の磁
気ディスク装置は、マーク情報受信手段及びマーク情報
通知手段を備えているため、一連のマーク情報を外部機
器と共有することができる。
【0130】なお、本発明のディスク装置における一連
のマーク情報を外部機器へ通知するためのフォーマット
は、図68に示したものに限定されるものではなく、例
えば図68の絶対トラック番号情報の代わりにタイムコ
ード情報によって構成しても良いし、絶対トラック番号
とタイムコード情報とによって構成しても良い。また、
実施例1においては、マーク情報として、映像音声フレ
ームデータの記録開始アドレスと、映像音声データに含
まれるタイムコードデータ情報または絶対トラック番号
情報とを記憶しているが、本発明はこれらに限定される
ものではない。例えば、映像音声フレームデータの記録
開始アドレスと、映像音声フレームデータの記録開始ア
ドレスに相当する磁気ディスク101のタイムコード情
報または絶対トラック番号情報であっても良い。一連の
マーク情報を外部から受信した後に記録する場合には、
マーク情報と一致した情報を含む映像音声フレームデー
タを検出する。そして、検出された映像音声フレームデ
ータを記録する磁気ディスク101への記録開始アドレ
スが確定したとき、外部から受信したマーク情報に含ま
れるダイムコード情報または絶対トラック番号を映像音
声フレームデータの記録開始アドレスに相当する磁気デ
ィスク101のタイムコード情報または絶対トラック番
号情報に更新して記憶する。
【0131】《実施例2》次に、本発明における実施例
2の磁気ディスク装置について説明する。図69は、実
施例2の磁気ディスク装置の構成を示すブロック図であ
る。図69において、実施例2の磁気ディスク装置は、
CPU106と、このCPU106からのコマンド及び
データを送受信するCPUインターフェース回路107
と、一時記憶回路であるバッファメモリ108と、バッ
ファメモリ108に対するデータ入出力を制御するバッ
ファメモリ制御回路109とを有している。また、磁気
ディスク装置には、円盤状のディスク媒体である磁気デ
ィスク101に対するデータ入出力を制御する信号処理
回路110と、位置決め機構103に駆動信号を与えて
磁気ヘッド102の位置決め制御を行うアクチュエータ
駆動回路111と、外部機器インターフェース回路10
5を介して受け取った映像音声データに応じて所定の処
理を実行するAVデータ処理回路112が設けられてい
る。外部機器からのコマンド及びデータは、入出力バス
104により伝送されるよう構成されており、外部機器
インターフェース回路105は入出力バス104を介し
て外部機器との間でコマンド、データ、パラメータを送
受信する。これらの回路の構成及び機能は前述の実施例
1の回路と同じであり、同じ符号を付してその説明は省
略する。実施例2の磁気ディスク装置が前述の実施例1
と異なる点は、AVデータ処理回路112とバッファメ
モリ制御回路109との間にデータ付加手段としてのデ
ータ付加回路6201を備えた点である。さらに、実施
例2における信号処理回路110は、データ抽出手段と
して磁気ディスク101から読み出した映像音声データ
の中から外部機器に送出すべきデータのみを抽出す機能
を有する。
【0132】実施例2におけるハードディスク装置の記
録処理手順を図81に示したフローチャートを用いて説
明する。まず、ステップ8101において外部から入力
された映像音声データの中から映像音声フレーム境界を
検出する。次に、ステップ8102において映像音声デ
ータをバッファメモリに格納する。次に、ステップ81
03において映像音声データの映像音声フレーム境界に
対応するバッファメモリ上の格納アドレスを管理して、
バッファメモリ上の映像音声データを映像音声フレーム
単位で分割管理する。次に、ステップ8104において
映像音声データに対して映像音声フレーム毎に所定のデ
ータを付加し、記録データパケットを生成する。次に、
ステップ8105において映像音声データを記録データ
パケット単位で磁気ディスク101に送出する。次に、
実施例2におけるハードディスク装置の再生処理手順を
図83に示したフローチャートを用いて説明する。ま
ず、ステップ8301にいおいて磁気ディスク101に
記録されている映像音声データの中から外部に対して送
出すべき映像音声データを映像音声フレーム単位で選択
する。次に、ステップ8302において選択した映像音
声データを磁気ディスク101から読み出す。この際、
読み出される映像音声データは、図81で説明した記録
データパケット単位で読み出される。次に、ステップ8
303において、読み出した記録データパケット単位の
映像音声データの中から外部に送出すべき映像音声デー
タを抽出する。次に、ステップ8304において、抽出
した映像音声データをバッファメモリに格納する。次
に、ステップ8305においてバッファメモリに格納し
た映像音声データを順次読み出し、連続したストリーム
データを生成する。次に、ステップ8306においてス
トリームデータを外部に対して送出する。
【0133】以下、実施例2の磁気ディスク装置が前述
の実施例1と異なる機能ブロックの動作について説明す
る。図70は実施例2におけるデータ付加回路6201
の構成を示すブロック図である。データ付加回路620
1は、AVデータ処理回路112からのデータ出力許可
信号であるフレーム検出信号に応じて図71に示したデ
ータ付加処理を開始する。図71はデータ付加回路62
01におけるデータ付加処理を示すフローチャートであ
る。
【0134】図71の処理ステップ7301においは、
AVデータ処理回路112で検出されたフレーム検出信
号がデータと共にFIFO(先入れ先出し)メモリ63
01に入力される。FIFOメモリ6301から出力さ
れたフレーム検出信号は入力データカウンタ手段として
のカウンタ6304に対して同期リセットの処理を行
う。比較器6302は、この同期リセット処理に同期し
てセレクタ6303に入力データ切り換え信号を出力す
る。セレクタ6303は、この入力データ切り換え信号
に同期してFIFOメモリ6301からの入力データの
出力を開始する。カウンタ6304においては、同期リ
セット処理と同期してカウンタ値を0に戻し、その後、
クロックに同期してカウントアップする。図71の処理
ステップ7302においては、比較器6302がカウン
タ6304のカウンタ値を読み出す。次に、判断ステッ
プ7303において、比較器6302がカウンタ630
4から読み出したカウンタ値と基準情報6305に記憶
されたDVフォーマットの映像音声フレームに対応する
データ数(120,000Byte)とを比較する。
【0135】判断ステップ7303において、カウンタ
値が120,000Byte以上だった場合には処理ス
テップ7304に進む。処理ステップ7304におい
て、比較器6302はFIFOメモリ6301からのデ
ータ出力を待機させるためにウェイト信号を出力する。
FIFOメモリ6301は、ウェイト信号をリードイー
ネブル信号として使用し、ウェイト信号の出力されてい
る期間において出力データを更新しない。比較器630
2は、同時に、セレクタ6303に入力データ切り換え
信号を出力する。セレクタ6303は、この切り換え信
号に応じて、カウンタ6304に対して同期リセットを
かけるとともに、入力データを付加データパターンに切
り換える。カウンタ6304は、同期リセットに同期し
てカウンタ値を0に戻した後、クロックに同期してカウ
ントアップさせる。処理ステップ7305においては、
比較器6302がカウンタ6304のカウンタ値を読み
出す。次に、判断ステップ7306において、比較器6
302が、カウンタ6304から読み出したカウンタ値
と基準情報6305に記憶された付加データのデータ数
(2,880Byte)とを比較する。
【0136】カウンタ値が2,880Byte以上だっ
た場合には、処理ステップ7307において、比較器6
302はAVデータ処理回路112からのデータ出力許
可信号を読み出す。判断ステップ7308において、比
較器6302が読み出したデータ出力許可信号に基づい
てデータ出力が許可されているかどうかを判断する。F
IFOメモリ6301からのデータ出力が許可されてい
る場合には、処理ステップ7301に戻り、カウンタ6
304に対して同期リセットをかけるとともに、セレク
タ6303に対して入力データ切り換え信号を出力す
る。セレクタ6303は、この入力データ切り換え信号
に同期してFIFOメモリ6301からの入力データの
出力を開始する。カウンタ6304は、同期リセットに
同期してカウンタ値を0に戻し、その後、クロックに同
期してカウントアップさせる。このように、セレクタ6
303は、比較器6302からの入力データ切り換え信
号に同期して、FIFOメモリ6301からの入力デー
タと付加データパターンを交互に入力データとして選択
する。一方、判断ステップ7308において、出力停止
命令を受信した場合には、データ付加処理は終了する。
【0137】実施例2の磁気ディスク装置において、映
像音声フレームに所定数の付加データを付加して、受信
した映像音声フレームに所定数の付加データを付加した
記録フレームデータをバッファメモリ108に出力し、
格納する。図72は、バッファメモリ108におけるデ
ータの格納状態を示す説明図である。図72において、
受信したフレームデータ(DVストリームの場合には、
120,000BYTE)に付加データとして2,88
0BYTE(スタフィングバイト)を付加して、記録フ
レームデータを生成している。バッファメモリ108上
の格納データは、記録フレーム単位で順番に磁気ディス
ク101に転送され、記録される。
【0138】《実施例3》次に、本発明における実施例
3の磁気ディスク装置について説明する。図73は、実
施例3の磁気ディスク装置の構成を示すブロック図であ
る。図73において、実施例3の磁気ディスク装置は、
CPU106と、このCPU106からのコマンド及び
データを送受信するCPUインターフェース回路107
と、一時記憶回路であるバッファメモリ108と、バッ
ファメモリ108に対するデータ入出力を制御するバッ
ファメモリ制御回路109とを有している。また、磁気
ディスク装置には、円盤状のディスク媒体である磁気デ
ィスク101に対するデータ入出力を制御する信号処理
回路110と、位置決め機構103に駆動信号を与えて
磁気ヘッド102の位置決め制御を行うアクチュエータ
駆動回路111と、外部機器インターフェース回路10
5を介して受け取った映像音声データに応じて所定の処
理を実行するAVデータ処理回路112が設けられてい
る。外部機器からのコマンド及びデータは、入出力バス
104により伝送されるよう構成されており、外部機器
インターフェース回路105は入出力バス104を介し
て外部機器との間でコマンド、データ、パラメータを送
受信する。これらの回路の構成及び機能は前述の実施例
1の回路と同じであり、同じ符号を付してその説明は省
略する。
【0139】実施例3の磁気ディスク装置が前述の実施
例1と異なる点は、バッファメモリ制御回路109と信
号処理回路110との間にデータ付加手段としてのデー
タ付加回路6501を備えた点である。また、実施例3
におけるバッファメモリ制御回路109は、AVデータ
処理回路112から受け取ったフレーム検出信号を記憶
し、そのフレーム検出信号とフレーム検出信号と対応す
るデータとをデータ付加回路6501に出力する。デー
タ付加回路6501は、前述の実施例2におけるデータ
付加回路6201と同様に図70に示した内部構成を有
し、バッファメモリ制御回路109から出力されるデー
タとフレーム検出信号に応じてデータ付加回路6201
と同様の動作を実行する。実施例3においては、図70
に示したカウンタ6304がバッファメモリから出力さ
れたデータ数を計数する出力データカウンタ手段として
の機能を有している。実施例3のデータ付加回路650
1は、内部に所定のパターンのデータを2,880By
te出力する付加データ生成手段としての機能を有して
いる。実施例3に磁気ディスク装置において、外部機器
からRECコマンドが入力されると、外部機器インター
フェース回路105及びAVデータ処理回路112は、
前述の実施例1と同様の記録処理を実行する。図74は
実施例3におけるバッファメモリ108におけるデータ
格納状態を示す説明図である。バッファメモリ108上
には、受信した映像音声フレーム(120,000By
te)が図74に示すように順番(#0,#1,#2,
・・・)に格納される。
【0140】バッファメモリ108に格納されている映
像音声フレームデータは、境界Aに対応するフレームア
ドレスから順次、データ付加回路6501に転送され
る。例えば、データ付加回路6501は、映像音声フレ
ーム#0のデータを120,000Byteカウントし
た後において、入力信号を切り換えて所定のパターンの
データを2,880Byte出力する。上記の処理を映
像音声フレーム単位で繰り返し行うことにより、図75
の上段に示した入力データに対して、下段に示した出力
データを信号処理回路110に出力する。図75はデー
タ付加回路6501において入力されるデータと出力さ
れるデータとを示しており、各映像音声フレームデータ
(120,000Byte)に2,880Byteの付
加データが加えられていることを示している。このた
め、磁気ディスク101に出力される各映像音声フレー
ムデータは122,880Byteであり、240セク
タとなりセクタ単位に磁気ディスク101に格納され
る。実施例3の磁気ディスク装置は、上記のようにデー
タ付加回路6501が設けられているため、映像音声フ
レーム毎にセクタ単位で量子化できるデータを磁気ディ
スク101に記録することができる。
【0141】《実施例4》次に、本発明における実施例
4の磁気ディスク装置について説明する。実施例4にお
ける磁気ディスク装置の構成は、前述の図1に示した実
施例1と同様の構成である。したがって、以下の説明は
図1を用いて説明する。実施例4の磁気ディスク装置に
おいて、前述の実施例1の磁気ディスク装置と同様に、
バッファメモリ108には、外部機器から入力されたD
Vフォーマットの映像音声データが連続して入力され
る。バッファメモリ108に格納された映像音声データ
の配置は、図76に示した状態である。図76は実施例
4の磁気ディスク装置における映像音声データの格納状
態を説明する図である。AVデータ処理回路112は、
映像音声データの映像音声フレーム境界を検出し、CP
U106に通知する。CPU106は、AVデータ処理
回路112からのフレーム境界の検出通知に応じて、以
下の処理を行う。まず、映像音声フレーム#0(図7
6)の先頭ヘッダ(境界A)に対する検出通知に応じ
て、AVデータ処理回路112に対して、境界A’から
境界Bへのアドレススキップ設定を行う。このため、A
Vデータ処理回路112は、前述の実施例1と同様の動
作を行い、境界Aから境界A’まで1映像音声フレーム
分のデータを格納した後、アドレスポインタを境界Bに
移動して、映像音声フレーム#2のデータの格納処理を
開始する。
【0142】AVデータ処理回路112は、映像音声フ
レーム#2の先頭ヘッダを検出すると、再びCPU10
6にフレーム検出通知を行う。CPU106は、フレー
ム検出通知に応じて境界B’から境界Cへのアドレスス
キップ設定を行う。AVデータ処理回路112は、この
スキップ設定に応じて境界B’から境界Cへのアドレス
スキップを行う。以上の処理を繰り返し実行することに
より、バッファメモリ108には受信した映像音声フレ
ームデータに空白領域を付加した記録フレームデータを
生成することができる。バッファメモリ108上の記録
フレームデータは、フレーム単位で順番に磁気ディスク
101に書き込み処理が行われる。なお、前述の実施例
1から4においては、1映像音声フレームが120,0
00Byteの映像音声データに対する動作を説明した
が、本発明のディスク装置は1映像音声フレームのデー
タサイズが固定長であれば、フレーム単位で前述の実施
例1から4のディスク装置と同様の処理を行うことが可
能である。
【0143】《実施例5》次に、本発明における実施例
5の映像音声データ処理装置7700について説明す
る。図77は、実施例5の映像音声データ処理装置77
00の構成を示すブロック図である。図77に示す実施
例5の映像音声データ処理装置7700は、外部機器
(図示なし)からのコマンド及びデータを伝送する入出
力バス7708に接続されており、この入出力バス77
08を介して外部機器、例えば映像音声機器との間でコ
マンド、データ及びパラメータを送受信する外部機器イ
ンターフェース回路7707が設けられている。図77
に示すように、実施例5の映像音声データ処理装置77
00は、CPU7706と、このCPU7706からの
コマンド及びデータを送受信するCPUインターフェー
ス回路7705と、一時記憶回路であるバッファメモリ
7709と、このバッファメモリ7709に対するデー
タの入出力を制御するバッファメモリ制御手段としての
バッファメモリ制御回路7704とを有している。
【0144】CPU7706は、付加データ生成手段と
してバッファメモリ7709に格納された映像音声デー
タの映像音声フレームに所定サイズのダミーデータを付
加する機能を有している。さらに、CPU7706は、
外部機器から受信したPLAYコマンド等に応じた再生
方向及び再生速度情報等の付加情報を受信する。CPU
7706は、再生データ選択手段として、これらの付加
情報に応じて外部に送出すべき映像音声データを映像音
声フレーム単位で選択する機能を有している。さらに、
CPU7706は、ストリームデータ選択手段としてバ
ッファメモリ7709に格納された映像音声データを映
像音声フレーム単位で選択して連続データとして外部機
器に送出する制御を実行する。さらに、CPU7706
はデータ抽出手段としてバッファメモリ7709に格納
された映像音声データの中から外部機器に送出すべきデ
ータのみを抽出して選択し、連続して外部機器に送出す
る機能を有する。また、実施例5の映像音声データ処理
装置7700は、外部機器インターフェース回路770
7を介して受け取った映像音声データに応じて所定の処
理を実行するAVデータ処理回路7703が設けられて
いる。
【0145】AVデータ処理回路7703は、データ分
割管理手段として映像音声データのフレーム境界情報を
管理する機能を有し、CPU7706にフレーム境界情
報を通知する。実施例5において、AVデータ処理回路
7703は、フレーム境界情報として、映像音声データ
の映像音声フレーム先頭データに対応するバッファメモ
リ上の格納アドレスを管理している。さらに、実施例5
の映像音声データ処理装置7700には、外部のディス
ク装置7702、例えばハードディスク装置に映像音声
データを送信するための外部ディスクインターフェース
回路7701が設けられている。この映像音声データ処
理装置7700に接続されるディスク装置7702は、
信号処理回路110、位置決め機構103、磁気ヘッド
102及びアクチュエータ駆動回路111等の書き込み
手段及び読み出し手段を有しており、映像音声データを
ディスク媒体に書き込む機能及びディスク媒体から読み
出す機能を有している。なお、実施例5の映像音声デー
タ処理装置7700に接続されるディスク装置7702
は、従来一般に使用されているディスク装置7702を
前提にしている。このため、ディスク装置7702には
実施例1で示した映像音声データを処理をするためのA
Vデータ処理回路112が備えられていない。
【0146】実施例5の映像音声データ処理装置770
0は、前述の実施例1のディスク装置から、映像音声デ
ータを処理するための回路部分を抜き出して映像音声デ
ータ処理装置7700として構成したものである。この
映像音声データ処理装置7700は、従来一般的に使用
されているディスク装置7702に接続されて、実施例
1において示した映像音声データの記録再生処理と同じ
処理を行う。従って、実施例5においては映像音声デー
タの記録再生処理について省略する。以上のように、実
施例5の映像音声データ処理装置7700は、前述の実
施例1のディスク装置の構成と異なり、記録媒体として
の磁気ディスク101やアクチュエータ駆動回路111
や信号処理回路110が設けられておらず、その代わり
にディスク装置7702とのインタフェース制御を行う
外部ディスクインタフェース回路7701が設けられて
いる。上記のように、実施例5の映像音声データ処理装
置は、従来のディスク装置7702と映像音声機器が接
続されて、外部ディスクインタフェース回路7701と
外部機器インターフェース回路7707を通じて、前述
の実施例1における映像音声データの処理と同様の処理
が行われるよう構成されている。実施例5の映像音声デ
ータ処理装置は、実施例1のディスク装置における処理
と同様に、外部の映像音声機器から入力された映像音声
データを処理して外部のディスク装置7702に格納す
るとともに、外部機器からの各種要求に応答してディス
ク装置7702に指令を発することができる。したがっ
て、実施例5の映像音声データ処理装置は、前述の実施
例1で示したディスク装置による効果と同様な効果を有
するとともに、従来のディスク装置に対して映像音声デ
ータの記録再生処理機能を付加することが可能となる。
【0147】《実施例6》次に、本発明における実施例
6の映像音声データ処理装置7800について説明す
る。図78は、実施例6の映像音声データ処理装置78
00の構成を示すブロック図である。図78において、
実施例6の映像音声データ処理装置7800は、CPU
7706と、このCPU7706からのコマンド及びデ
ータを送受信するCPUインターフェース回路7707
と、一時記憶回路であるバッファメモリ7709と、こ
のバッファメモリ7709に対するデータ入出力を制御
するバッファメモリ制御回路7704とを有している。
また、実施例6の映像音声データ処理装置7800は、
外部機器インターフェース回路7707を介して受け取
った映像音声データに応じて所定の処理を実行するAV
データ処理回路7703が設けられている。外部機器、
例えば映像音声機器からのコマンド及びデータは、入出
力バス7708により伝送されるよう構成されており、
外部機器インターフェース回路7707は入出力バス7
708を介して外部機器との間でコマンド、データ、パ
ラメータを送受信する。これらの回路の構成及び機能は
前述の図69に示した実施例2及び実施例5の回路と同
じであるためその説明は省略する。
【0148】実施例6の映像音声データ処理装置780
0には、外部のディスク装置7702、例えばハードデ
ィスク装置に映像音声データを送信するための外部ディ
スクインターフェース回路7701が設けられている。
この映像音声データ処理装置に接続されるディスク装置
7702は、信号処理回路110、位置決め機構10
3、磁気ヘッド102及びアクチュエータ駆動回路11
1等の書き込み手段及び読み出し手段を有しており、映
像音声データを磁気ディスク101に書き込む機能及び
磁気ディスク101から読み出す機能を有している。実
施例6の映像音声データ処理装置7800が前述の実施
例5の映像音声データ処理装置7700と異なる点は、
AVデータ処理回路7703とバッファメモリ制御回路
7704との間にデータ付加手段としてのデータ付加回
路6201を備えた点である。
【0149】以上のように、実施例6の映像音声データ
処理装置7800は、前述の実施例2で示したディスク
装置から、映像音声データを処理するための回路部分を
抜き出して映像音声データ処理装置7800として構成
し、従来一般的に使用されているディスク装置7702
と接続して使用されるよう構成されている。映像音声デ
ータ処理装置7800に接続されるディスク装置770
2は、従来一般に使用されているディスク装置を前提に
している。従って、ディスク装置7702には実施例2
で示した映像音声データが処理をするためのAVデータ
処理回路112は備えられていない。実施例6の映像音
声データ処理装置7800は、従来一般的に使用されて
いるディスク装置7702に接続されて、実施例2にお
いて示した映像音声データの記録再生処理と同じ処理を
行う。従って、実施例6においては映像音声データの記
録再生処理について省略する。以上のように、実施例6
の映像音声データ処理装置7800は、前述の実施例2
のディスク装置の構成と異なり、記録媒体としての磁気
ディスク101やアクチュエータ駆動回路111や信号
処理回路110が設けられておらず、その代わりにディ
スク装置7702とのインタフェース制御を行う外部デ
ィスクインタフェース回路7701が設けられている。
【0150】上記のように、実施例6の映像音声データ
処理装置7800は、従来のディスク装置7702と外
部機器が接続されて、外部ディスクインタフェース回路
7701と外部機器インターフェース回路7707を通
じて、前述の実施例2における映像音声データの処理と
同様の処理が行われるよう構成されている。実施例6の
映像音声データ処理装置7800は、実施例2のディス
ク装置における処理と同様に、外部の映像音声機器から
入力された映像音声データを処理して外部のディスク装
置7702に格納するとともに、外部機器からの各種要
求に応答してディスク装置7702に指令を発すること
ができる。したがって、実施例6の映像音声データ処理
装置7800は、前述の実施例2で示したディスク装置
による効果と同様な効果を有するとともに、従来のディ
スク装置に対して映像音声データの記録再生処理機能を
付加すること可能となる。
【0151】《実施例7》次に、本発明における実施例
7の映像音声データ処理装置7900について説明す
る。図79は、実施例7の映像音声データ処理装置79
00の構成を示すブロック図である。図79において、
実施例7の映像音声データ処理装置7900は、CPU
7706と、このCPU7706からのコマンド及びデ
ータを送受信するCPUインターフェース回路7705
と、一時記憶回路であるバッファメモリ7709と、こ
のバッファメモリ7709に対するデータ入出力を制御
するバッファメモリ制御回路7704とを有している。
また、実施例7の映像音声データ処理装置7900は、
外部機器インターフェース回路7707を介して受け取
った映像音声データに応じて所定の処理を実行するAV
データ処理回路7703が設けられている。外部機器、
例えば映像音声機器からのコマンド及びデータは、入出
力バス7708により伝送されるよう構成されており、
外部機器インターフェース回路7707は入出力バス7
708を介して外部機器との間でコマンド、データ、パ
ラメータを送受信する。これらの回路の構成及び機能は
前述の図73に示した実施例3、実施例5及び実施例6
の回路と同じであるためその説明は省略する。
【0152】実施例7の映像音声データ処理装置790
0が前述の実施例5の映像音声データ処理装置と異なる
点は、バッファメモリ制御回路7704と外部ディスク
インターフェース回路7701との間にデータ付加手段
としてのデータ付加回路6501を備えた点である。以
上のように、実施例7の映像音声データ処理装置790
0は、前述の実施例3で示したディスク装置から、映像
音声データを処理するための回路部分を抜き出して映像
音声データ処理装置7900として構成し、従来一般的
に使用されているディスク装置7702と接続して使用
されるよう構成されている。映像音声データ処理装置7
900に接続されるディスク装置7702は、従来一般
に使用されているディスク装置を前提にしている。従っ
て、ディスク装置7702には実施例3で示した映像音
声データが処理をするためのAVデータ処理回路112
は備えられていない。実施例7の映像音声データ処理装
置7900は、従来一般的に使用されているディスク装
置7702に接続されて、実施例3において示した映像
音声データの記録再生処理と同じ処理を行う。従って、
実施例7においては映像音声データの記録再生処理につ
いて省略する。
【0153】以上のように、実施例7の映像音声データ
処理装置7900は、前述の実施例3のディスク装置の
構成と異なり、記録媒体としての磁気ディスク101や
アクチュエータ駆動回路111や信号処理回路110が
設けられておらず、その代わりにディスク装置7702
とのインタフェース制御を行う外部ディスクインタフェ
ース回路7701が設けられている。上記のように、実
施例7の映像音声データ処理装置7900は、従来のデ
ィスク装置7702と外部機器が接続されて、外部ディ
スクインタフェース回路7701と外部機器インターフ
ェース回路7707を通じて、前述の実施例3における
映像音声データの処埋と同様の処理が行われるよう構成
されている。実施例7の映像音声データ処理装置790
0は、実施例3のディスク装置における処理と同様に、
外部の映像音声機器から入力された映像音声データを処
理して外部のディスク装置7702に格納するととも
に、外部機器からの各種要求に応答してディスク装置7
702に指令を発することができる。したがって、実施
例7の映像音声データ処理装置7900は、前述の実施
例3で示したディスク装置による効果と同様な効果を有
するとともに、従来のディスク装置に対して映像音声デ
ータの記録再生処理機能を付加すること可能となる。
【0154】《実施例8》次に、本発明における実施例
8の映像音声データ処理装置について説明する。実施例
8における映像音声データ処理装置は前述の図77に示
した実施例5の映像音声データ処理装置と同様の構成で
ある。実施例8の映像音声データ処理装置は、前述の実
施例4の磁気ディスク装置から映像音声データを処理す
るための回路部分を抜き出して映像音声データ処理装置
を構成したものである。実施例8の映像音声データ処理
装置には従来一般的に使用されているディスク装置が接
続されるよう構成されている。実施例8の映像音声デー
タ処理装置の構成は前述の図77に示した実施例5と同
様の構成であり、その動作は図76に示した実施例4の
動作と同様であるため、以下の説明は図76及び図77
を用いて説明する。実施例8の映像音声データ処理装置
において、前述の実施例5の映像音声データ処理装置と
同様に、バッファメモリ7709には、外部機器から入
力されたDVフォーマットの映像音声データが連続して
入力される。バッファメモリ7709に格納された映像
音声データの配置は、図76に示した状態である。図7
6は実施例4の磁気ディスク装置における映像音声デー
タの格納状態を説明する図である。
【0155】AVデータ処理回路7703は、映像音声
データの映像音声フレーム境界を検出し、CPU770
6に通知する。CPU7706は、AVデータ処理回路
7703からのフレーム境界の検出通知に応じて、以下
の処理を行う。まず、映像音声フレーム#0(図76)
の先頭ヘッダ(境界A)に対する検出通知に応じて、A
Vデータ処理回路7703に対して、境界A’から境界
Bへのアドレススキップ設定を行う。このため、AVデ
ータ処理回路7703は、前述の実施例5と同様の動作
を行い、境界Aから境界A’まで1映像音声フレーム分
のデータを格納した後、アドレスポインタを境界Bに移
動して、映像音声フレーム#2のデータの格納処理を開
始する。AVデータ処理回路7703は、映像音声フレ
ーム#2の先頭ヘッダを検出すると、再びCPU770
6にフレーム検出通知を行う。CPU7706は、フレ
ーム検出通知に応じて境界B’から境界Cへのアドレス
スキップ設定を行う。AVデータ処理回路7703は、
このスキップ設定に応じて境界B’から境界Cへのアド
レススキップを行う。以上の処理を繰り返し実行するこ
とにより、バッファメモリ7709には受信した映像音
声フレームデータに空白領域を付加した記録フレームデ
ータを生成することができる。バッファメモリ7709
上の記録フレームデータは、外部ディスクインターフェ
ース回路7701からディスク装置7702へ送出され
る。映像音声データ処理装置から送出された記録フレー
ムデータは、フレーム単位で順番にディスク装置770
2の磁気ディスク101に書き込まれる。
【0156】上記のように、実施例8の映像音声データ
処理装置において、映像音声機器からの映像音声データ
が処理され、外部ディスクインタフェース回路7701
を通じてディスク装置7702に伝送され、記録再生動
作を行うよう構成されている。なお、前述の実施例5、
6、7及び8においては、1映像音声フレームが12
0,000Byteの映像音声データに対する動作を説
明したが、本発明の映像音声データ処理装置は1映像音
声フレームのデータサイズが固定長であれば、フレーム
単位で前述の実施例5、6、7及び8と同様の処理を行
うことが可能である。
【0157】
【発明の効果】以上、実施例について詳細に説明したと
ころから明らかなように、本発明は次の効果を有する。
本発明によれば、映像音声データであるストリームデー
タを映像音声フレーム単位で分割して処理し、ディジタ
ルVCRにおける各コマンドの処理機能を備え、外部機
器からストリームデータに対する各種処理要求に対して
対応可能なディスク装置、映像音声データ処理装置及び
映像音声制御方法を提供することが可能となる。本発明
に係るディスク装置及び映像音声データ処理装置は、外
部機器から受信した映像音声データであるストリームデ
ータを映像音声フレーム単位で分割してディスク媒体に
格納するための映像音声フレームデータを形成し、また
ディスク媒体から読み出した映像音声フレームデータを
結合してストリームデータに形成して、外部機器に連続
して映像音声データを送信する等の映像音声データの処
理機能を備えている。上記のように、本発明のディスク
装置及び映像音声データ処理装置は、映像音声データの
処理機能を有しているため、外部機器とのコマンドの送
受信を実施する必要がなく、映像音声データを連続して
受信することができる。この結果、本発明によれば、高
いデータ転送効率を有するディスク装置及び映像音声デ
ータ処理装置を得ることができる。また、本発明によれ
ば、ディスク装置及び映像音声データ処理装置に映像音
声データを送信する外部機器が映像音声データの分割等
の処理を行うための機能を持つ必要がないため、外部機
器に対する映像音声データを処理するための機能の低減
を図ることができる。
【0158】本発明に係るディスク装置及び映像音声デ
ータ処理装置は、映像音声データの映像音声フレーム境
界を検出し、検出した映像音声フレーム境界に応じて外
部から連続して受信した映像音声データを映像音声フレ
ーム単位に分割するよう構成されているため、ディスク
媒体に対する映像音声データの書き込みを分割された映
像音声フレーム単位で制御することができる。この結
果、本発明に係るディスク装置及び映像音声データ処理
装置は、ディスク媒体に対する書き込みを既存の技術を
用いて制御することが可能となる。したがって、本発明
によれば、外部から連続して受信した映像音声データの
ディスク媒体に対する書き込み制御を簡単化することが
できる。本発明に係る映像音声制御方法は、映像音声デ
ータの映像音声フレーム境界を検出し、検出した映像音
声フレーム境界に応じて外部から連続して受信した映像
音声データを映像音声フレーム単位に分割して、ディス
ク媒体に対する映像音声データの書き込みを分割された
映像音声フレーム単位で制御することができる。このた
め、本発明に係る映像音声制御方法によれば、ディスク
媒体に対する書き込みを既存の技術を用いて制御するこ
とが可能となり、外部から連続して受信した映像音声デ
ータのディスク媒体に対する書き込み制御を簡単化する
ことができる。
【0159】また、本発明に係るディスク装置、映像音
声データ処理装置及び映像音声制御方法は、映像音声デ
ータを映像音声フレーム境界を検出したタイミングによ
り映像音声フレーム単位でディスク媒体に書き込むこと
が可能であり、映像音声フレームを周期的に受信した場
合(IEEE1394バス上に伝送されているDVデー
タ等)には、ディスク媒体に対する映像音声フレームの
記録を周期的に行うことができる効果を有する。このた
め、本発明によれば、ディスク媒体に対する記録タイミ
ング制御を簡単化することができる。また、本発明に係
るディスク装置、映像音声データ処理装置及び映像音声
制御方法は、ディスク媒体に対して映像音声フレーム単
位で記録した映像音声データを、映像音声フレームの先
頭から映像音声フレーム単位で読み出し、外部に送信す
ることにより、外部に接続された表示機器において所望
の映像音声フレームの先頭から映像の乱れなく再生する
ことが出きる効果を有する。
【0160】本発明に係るディスク装置、映像音声デー
タ処理装置及び映像音声制御方法は、外部からの再生コ
マンドや、この再生コマンドに対応した再生方向及び再
生速度情報等の付加情報に応じてディスク媒体に記録さ
れた映像音声データの中から外部に送信すべき映像音声
データを映像音声フレーム単位で自動的に選択し、選択
した映像音声データの再生処理を継続実行している。こ
のため、ディスク装置に接続された外部機器は、VCR
機器に対する再生開始コマンドと同様の手順でディスク
媒体に格納された映像音声データを再生することがで
き、外部機器に対してVCR機器と同様の操作性を本発
明は提供できる。本発明に係るディスク装置、映像音声
データ処理装置及び映像音声制御方法は、ディスク媒体
から読み出した映像音声データの中から外部に送信すべ
き映像音声データを抽出するため、ディスク媒体に対す
る映像音声データの書き込み或いは読み出し単位を自由
に設定でき、ディスク媒体に対する書き込み/読み出し
制御を簡単に実施することができる効果を有する。
【0161】本発明に係るディスク装置及び映像音声デ
ータ処理装置は、映像音声フレーム検出手段が出力する
検出信号により、CPUはディスク装置に入出力する映
像音声データを、映像音声フレーム時間単位で把握でき
る。その結果、CPUはバッファメモリ内のデータ量を
リアルタイムに把握し、バッファメモリがオーバフロー
やアンダフローしないようデータ転送制御を行うことが
可能になる。また、本発明に係るディスク装置及び映像
音声データ処理装置は、フレームアドレス管理手段等と
組み合わせて、バッファメモリ中の格納フレーム境界ア
ドレスを把握するこよう構成されているため、映像音声
フレームを時間単位で把握するだけでなく、データ量単
位で把握できる構成となる。その結果、CPUがバッフ
ァメモリ内の映像音声データをフレーム単位でアクセス
し、格納順序にとらわれることなくアクセスでき、特殊
再生などが簡単に実現可能となる。
【0162】本発明のディスク装置、映像音声データ処
理装置及び映像音声制御方法は、記録済み映像音声デー
タの先頭映像音声フレームデータの記録開始アドレス情
報と、記録済み映像音声データの最終映像音声フレーム
データの記録開始アドレス情報と、ディスク媒体上の未
記録領域先頭アドレス情報とを管理、更新し、ディスク
媒体上の所定の領域に書き込んでいる。このため、本発
明によれば、複雑な管理手段を用いることなく、ディス
ク媒体に記録した映像音声データを管理することが可能
となる。また、本発明のディスク装置、映像音声データ
処理装置及び映像音声制御方法は、アドレス情報を基に
して、ディスク媒体上の映像音声データを再生すること
により、ディスク媒体上の映像音声データ未記録部の再
生を防止することが可能となる。さらに、本発明によれ
ば、アドレス情報を基に、ディスク媒体上へ映像音声デ
ータを記録することにより、未記録領域を発生させるこ
となく、連続的に撮りつなぎを行うことが可能となる。
【0163】また、以上の効果は、映像音声制御方法に
おける処理ステップを実装したソフトウェアによって実
現することが可能であり、コンピューター用のソフトウ
ェア或いは機器組み込みマイコン用のソフトウェアとし
て実装した場合にも同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の磁気ディスク装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る実施例1のAVデータ処理回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る実施例1の映像音声フレーム検出
手段を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明に係る実施例1の映像音声フレーム検出
手段におけるデータ入力タイミング図である。
【図5】本発明に係る実施例1の映像音声フレーム検出
手段の論理回路図である。
【図6】本発明に係る実施例1の送受信データ量算出手
段の論理回路図である。
【図7】本発明に係る実施例1のフレームアドレス管理
手段を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明に係る実施例1のフレームアドレス管理
手段のフレームアドレス記憶手段の回路図である。
【図9】本発明に係る実施例1のフレームアドレス管理
手段を説明するためのタイミング図である。
【図10】本発明に係る実施例1のアクセスアドレス制
御手段の論理回路図である。
【図11】本発明に係る実施例1のアクセスアドレス制
御手段のアドレス記憶手段の回路図である。
【図12】本発明に係る実施例1のアクセスアドレス制
御手段を説明するためのタイミング図である。
【図13】本発明に係る実施例1のアクセスアドレス制
御手段のバッファメモリに対するアクセスアドレスを説
明する図である。
【図14】本発明に係る実施例1のデータ出力タイミン
グ制御手段を説明する論理回路図である。
【図15】本発明に係る実施例1におけるバッファメモ
リ制御回路の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明に係る実施例1におけるバッファメモ
リ制御回路に実装されたアドレス制御部を示すブロック
図である。
【図17】本発明に係る実施例1におけるバッファメモ
リ制御回路内の出力データカウンタ手段の説明図であ
る。
【図18】本発明に係る実施例1の記録領域管理手段が
管理する磁気ディスク上のアドレス情報を示す説明図で
ある。
【図19】本発明に係る実施例1の磁気ディスク装置に
おける初期化処理後のアドレスポインタ位置を示す説明
図である。
【図20】本発明に係る実施例1の磁気ディスク装置の
コマンド受付処理手順を示すフローチャートである。
【図21】本発明に係る実施例1の磁気ディスク装置の
記録時の初期化処理手順を示すフローチャートである。
【図22】本発明に係る実施例1における記録時にバッ
ファメモリ上に格納された映像音声フレームデータに対
する読み出し順序を示す説明図である。
【図23】本発明に係る実施例1の磁気ディスクにおけ
る記録停止時、FFコマンド受信時のアドレスポインタ
位置を示す説明図である。
【図24】本発明に係る実施例1におけるつなぎ撮りを
実行する場合の動作手順を示すフローチャートである。
【図25】本発明に係る実施例1におけるつなぎ撮りを
実行する場合の記録開始時のアドレスポインタ位置を示
す説明図である。
【図26】本発明に係る実施例1における記録継続処理
の手順を示すフローチャートである。
【図27】本発明に係る実施例1の磁気ディスク装置の
RECコマンド処理中にSTOPコマンドを受信した場
合の処理手順を示すフローチャートである。
【図28】本発明に係る実施例1におけるつなぎ撮りを
したときのアドレス情報の説明図である。
【図29】本発明に係る実施例1におけるつなぎ撮り後
のアドレス情報更新時の動作手順を示すフローチャート
である。
【図30】本発明に係る実施例1におけるつなぎ撮りを
実行して更新されたアドレス情報の説明図である。
【図31】本発明に係る実施例1における記録終了時に
アドレス情報が更新されない場合の説明図である。
【図32】本発明に係る実施例1の磁気ディスク装置の
PLAYコマンドに応じた先読み処理手順を示すフロー
チャートである。
【図33】本発明に係る実施例1におけるバッファメモ
リに対して磁気ディスクから読み出したデータを格納す
る手順を示した説明図である。
【図34】本発明に係る実施例1の磁気ディスク装置の
PLAYコマンドに応じた再生継続処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図35】本発明に係る実施例1の磁気ディスク装置の
再生処理中に受信したSTOPコマンドに応じた送信停
止処理手順を示すフローチャートである。
【図36】本発明に係る実施例1における順方向/ノー
マル速度再生時の再生処理の説明図である。
【図37】本発明に係る実施例1における再生時にバッ
ファメモリ上に格納された映像音声フレームデータに対
する読み出し順序を示す説明図である。
【図38】本発明に係る実施例1における高速再生時の
バッファメモリ上の映像音声フレームデータ配置の説明
図である。
【図39】本発明に係る実施例1における順方向/高速
再生時の再生処理の説明図である。
【図40】本発明に係る実施例1における逆方向/ノー
マル速度再生時の再生処理の説明図である。
【図41】本発明に係る実施例1における逆方向/高速
再生時の再生処理の説明図である。
【図42】本発明に係る実施例1におけるアドレスポイ
ンタが記録領域終端に到達したことを示す説明図であ
る。
【図43】本発明に係る実施例1におけるアドレスポイ
ンタが記録領域終端に到達した場合における動作手順を
示すフローチャートである。
【図44】本発明に係る実施例1におけるアドレスポイ
ンタを固定した場合を示す説明図である。
【図45】本発明に係る実施例1におけるアドレスポイ
ンタが記録領域終端に到達したことを示す説明図であ
る。
【図46】本発明に係る実施例1におけるアドレスポイ
ンタが記録領域終端に到達した場合における動作手順を
示すフローチャートである。
【図47】本発明に係る実施例1における記録領域終端
到達時にアドレスポインタを更新した場合を示す説明図
である。
【図48】本発明に係る実施例1におけるアドレスポイ
ンタ位置を示す説明図である。
【図49】本発明に係る実施例1におけるFFが指示さ
れてアドレスポインタが更新された場合を示す説明図で
ある。
【図50】本発明に係る実施例1におけるREWが指示
されてアドレスポインタが更新された場合を示す説明図
である。
【図51】本発明に係る実施例1における消去が指示さ
れる前のアドレス情報を示す説明図である。
【図52】本発明に係る実施例1における消去が指示さ
れた場合の動作手順を示すフローチャートである。
【図53】本発明に係る実施例1における消去実行後の
アドレス情報を示す説明図である。
【図54】本発明に係る実施例1における消去が指示さ
れた場合に記録されるアドレス情報を示す説明図であ
る。
【図55】本発明に係る実施例1における消去が指示さ
れた場合の動作手順を示すフローチャートである。
【図56】本発明に係る実施例1における消去取り消し
が指示された場合の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図57】本発明に係る実施例1における消去取り消し
実行後のアドレス情報を示す説明図である。
【図58】本発明に係る実施例1における絶対トラック
番号検索またはタイムコード検索が指示された場合の動
作手順を示すフローチャートである。
【図59】本発明に係る実施例1における指示された検
索位置のアドレスを示す説明図である。
【図60】本発明に係る実施例1における映像音声デー
タの不連続点検出の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図61】本発明に係る実施例1における一連の不連続
点情報を示す説明図である。
【図62】本発明に係る実施例1におけるマーク付加が
指示された場合の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図63】本発明に係る実施例1におけるマーク付加が
指示された時点のアドレスを示す説明図である。
【図64】本発明に係る実施例1におけるマーク情報更
新時の並べ替えを示す説明図である。
【図65】本発明に係る実施例1における外部からマー
ク情報を受信したときの動作手順を示すフローチャート
である。
【図66】本発明に係る実施例1におけるマーク情報更
新の説明図である。
【図67】本発明に係る実施例1におけるマーク情報取
得要求が指示された場合の動作手順を示すフローチャー
トである。
【図68】本発明に係る実施例1におけるマーク情報送
信時におけるフォーマットの説明図である。
【図69】本発明に係る実施例2の磁気ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図70】本発明に係る実施例2におけるデータ付加回
路を示す論理回路図である。
【図71】本発明に係る実施例2におけるデータ付加回
路の動作を説明するフローチャートである。
【図72】本発明に係る実施例2におけるバッファメモ
リ上に形成された記録フレームの説明図である。
【図73】本発明に係る実施例3の磁気ディスク装置の
構成を示すブロック図である。
【図74】本発明に係る実施例3におけるバッファメモ
リ上の映像音声フレームデータの配置を示す図である。
【図75】本発明に係る実施例3におけるデータ付加回
路の入出力データの説明図である。
【図76】本発明に係る実施例4におけるバッファメモ
リ上のフレーム配置を示す図である。
【図77】本発明に係る実施例5の映像音声データ処理
装置の構成を示すブロック図である。
【図78】本発明に係る実施例6の映像音声データ処理
装置の構成を示すブロック図である。
【図79】本発明に係る実施例7の映像音声データ処理
装置の構成を示すブロック図である。
【図80】本発明に係る実施例1におけるハードディス
ク装置の映像音声データの記録処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図81】本発明に係る実施例2におけるハードディス
ク装置の記録処理手順を示すフローチャートである。
【図82】本発明に係る実施例1におけるハードディス
ク装置の映像音声データの再生処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図83】本発明に係る実施例2におけるハードディス
ク装置の映像音声データの再生処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図84】本発明に係る実施例1における高速再生処理
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 磁気ディスク 102 磁気ヘッド 103 位置決め機構 104 入出力バス 105 外部機器インターフェース回路 106 CPU 107 CPUインターフェース回路 108 バッファメモリ 109 バッファメモリ制御回路 110 信号処理回路 111 アクチュエータ駆動回路 112 AVデータ処理回路 205 映像音声フレーム検出回路 208 送受信データ量算出回路 210 フレームアドレス管理回路 211 データ出力タイミング制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉浦 司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 綾木 靖 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−322118(JP,A) 特開 平10−145435(JP,A) 特開 平10−64195(JP,A) 特開 平8−237588(JP,A) 特開 平9−213004(JP,A) 特開 平7−320397(JP,A) 特開 平5−342759(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 H04N 5/92

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記録再生可能なディスク媒体、 映像音声データを一旦格納するバッファメモリ、 前記ディスク媒体に記録した前記映像音声データの中か
    ら外部に対して出力する前記映像音声データを選択する
    再生データ選択手段、 前記再生データ選択手段により選択した前記映像音声デ
    ータを前記ディスク媒体から読み出す読み出し手段、 前記ディスク媒体から読み出された前記映像音声データ
    を前記バッファメモリに格納するバッファメモリ制御手
    段、及び前記バッファメモリ上の格納データを結合して
    ストリームデータを生成し、前記ストリームデータを連
    続して外部に出力するストリームデータ生成手段、を具
    し、 前記再生データ選択手段は、前記ディスク媒体に記録さ
    れた前記映像音声データの中から外部に出力すべき前記
    映像音声データを映像音声フレーム単位で順次選択し、
    選択された複数の前記映像音声フレームデータを対応す
    る前記ディスク媒体上の配置順に並べ替えて読み出し手
    段に通知するよう構成されており、 前記読み出し手段は、前記再生データ選択手段から通知
    された前記映像音声フレームデータを前記ディスク媒体
    上の配置順に読み出して前記バッファメモリ制御手段に
    転送するよう構成されており、 前記バッファメモリ制御手段は、前記読み出し手段から
    転送された前記映像音声フレームデータを外部に出力す
    べき順番に前記バッファメモリに格納するものよう構成
    されており、 前記ストリームデータ生成手段は、前記バッファメモリ
    上の前記映像音声フレームデータを外部に出力すべき順
    番に順次結合して外部に出力するよう構成されている
    とを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 データを記録再生可能なディスク媒体、 映像音声データを一旦格納するバッファメモリ、 前記ディスク媒体に記録した前記映像音声データの中か
    ら外部に対して出力する前記映像音声データを選択する
    再生データ選択手段、 前記再生データ選択手段により選択した前記映像音声デ
    ータを前記ディスク媒体から読み出す読み出し手段、 前記ディスク媒体から読み出された前記映像音声データ
    を前記バッファメモリに格納するバッファメモリ制御手
    段、及び 前記バッファメモリ上の格納データを結合して
    ストリームデータを生成し、前記ストリームデータを連
    続して外部に出力するストリームデータ生成手段、を具
    備し、 前記再生データ選択手段は、前記ディスク媒体に記録
    れた前記映像音声データの中から、映像音声フレーム単
    位で間引いた前記映像音声データを外部機器である映像
    音声機器に対する出力データとして選択するよう構成さ
    れており、 前記ストリームデータ生成手段は、前記バッファメモリ
    上の前記映像音声データを複数回結合してストリームデ
    ータを生成するよう構成されていることを特徴とする
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】 ディスク媒体への記録再生を行うディス
    ク装置に対する映像音声データの記録再生を制御する外
    部ディスクインターフェース手段、 映像音声機器に対する前記映像音声データの記録再生を
    制御する外部映像音声機器インターフェース手段、前記 ディスク装置のディスク媒体に記録された映像音声
    データの中から前記外部映像音声機器インターフェース
    手段に対して送出すべき前記映像音声データを選択する
    再生データ選択手段、 前記再生データ選択手段により選択した前記映像音声デ
    ータを前記外部ディスクインターフェース手段を通じて
    前記ディスク装置から受け取り、当該映像音声データを
    一旦格納するバッファメモリ、 前記バッファメモリに対する前記映像音声データの入出
    力を制御するバッファメモリ制御手段、及び 前記バッフ
    ァメモリ上に格納されたデータを結合してストリームデ
    ータを生成し、前記外部映像音声機器インターフェース
    手段を通じて前記ストリームデータを連続して外部機器
    である映像音声機器に送出するストリームデータ選択
    段、を具備し、 前記再生データ選択手段は、前記ディスク媒体に記録さ
    れた前記映像音声データの中から前記映像音声機器に出
    力すべき前記映像音声データを映像音声フレーム単位で
    順次選択し、選択された複数の映像音声フレーム単位の
    前記映像音声データを対応する前記ディスク媒体上の配
    置順に並べ替えて前記ディスク装置の読み出し手段に通
    知するよう構成されており、 前記バッファメモリ制御手段は、前記読み出し手段から
    転送された選択された映像音声フレーム単位の前記映像
    音声データを前記映像音声機器に出力すべき順番に前記
    バッファメモリに格納するよう構成されており、 前記ストリームデータ選択手段は、前記バッファメモリ
    上の前記映像音声フレームデータを前記映像音声機器に
    出力すべき順番に順次結合して前記映像音声機器に出力
    するよう構成されている ことを特徴とする映像音声デー
    タ処理装置。
  4. 【請求項4】 ディスク媒体への記録再生を行うディス
    ク装置に対する映像音声データの記録再生を制御する外
    部ディスクインターフェース手段、 映像音声機器に対する前記映像音声データの記録再生を
    制御する外部映像音声機器インターフェース手段、 前記ディスク装置のディスク媒体に記録された映像音声
    データの中から前記外部映像音声機器インターフェース
    手段に対して送出すべき前記映像音声データを選択する
    再生データ選択手段、 前記再生データ選択手段により選択した前記映像音声デ
    ータを前記外部ディスクインターフェース手段を通じて
    前記ディスク装置から受け取り、当該映像音声データを
    一旦格納するバッファメモリ、 前記バッファメモリに対する前記映像音声データの入出
    力を制御するバッファメモリ制御手段、及び記バッフ
    ァメモリ上に格納されたデータを結合してストリームデ
    ータを生成し、前記外部映像音声機器インターフェース
    手段を通じて前記ストリームデータを連続して外部機器
    である映像音声機器に送出するストリームデータ選択手
    段、を具備し、 前記再生データ選択手段は、前記ディスク媒体に記録さ
    れた前記映像音声データの中から、映像音声フレーム単
    位で間引いた前記映像音声データを前記映像音 声機器
    対する出力データとして選択するよう構成されており、 前記ストリームデータ生成手段は、前記バッファメモリ
    上の前記映像音声データを映像音声フレーム単位で複数
    回結合してストリームデータを生成するよう構成されて
    いることを特徴とする映像音声データ処理装置。
  5. 【請求項5】 選択した映像音声データをディスク媒体
    から読み出すステップ、 読み出した前記映像音声データをバッファメモリに格納
    するステップ、及び格納した前記映像音声データを結合
    してストリームデータを生成し、前記ストリームデータ
    を連続して外部機器である映像音声機器に出力するステ
    ップ、を有し、 前記読み出すステップにおいて、前記ディスク媒体に記
    録した前記映像音声データを映像音声フレーム単位で間
    引いて選択し、 前記ストリームデータを連続して前記映像音声機器に出
    力するステップにおいて、前記バッファメモリ上の前記
    映像音声データを映像音声フレーム単位で複数回結合し
    てストリームデータを生成し出力する ことを特徴とする
    映像音声制御方法。
  6. 【請求項6】 ディスク媒体に記録された映像音声デー
    タの中から外部機器である映像音声機器に出力すべき前
    記映像音声データを映像音声フレーム単位で順次選択
    し、選択された複数の映像音声フレーム単位の前記映像
    音声データを対応する前記ディスク媒体上の配置順に並
    べ替えて前記ディスク媒体から読み出すステップ、 読み出した前記映像音声データを前記映像音声機器に出
    力すべき順番にバッファメモリに格納するステップ、及
    び前記バッファメモリに格納した前記映像音声データを
    外部に出力すべき順番に順次結合してストリームデータ
    を生成し、前記ストリームデータを連続して前記映像音
    声機器に出力するステップ、 を有することを特徴とする映像音声制御方法。
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