JP3556924B2 - ギター及びギターの装飾方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ギターの製造技術に関し、詳しくは、装飾作業の合理化を目的としたものである。
【0002】
【従来の技術】
ギターは、ポピュラーで親しまれている楽器の一つとして挙げられ、年齢や身分などを問わずあらゆる階層にまで幅広く普及している。
そしてギターには、シンプルなスタンダードモデルから、全表面に装飾を施して付加価値を高めた豪華モデルまで各種存在するが、胴部表甲の外周、図2に示すようにサウンドホール6の周りにプリント、或いは装飾板を貼り付けて縁取りの飾り模様7を施したものが圧倒的に多く、その中でも、かってはセルロイドであったが近年はスライスした貝殻や合成樹脂製の装飾体に代わった貼り付けタイプが、プリントものに比べて人気が高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
装飾板を如何に薄くしようとも、図3に示すように、表甲1‘に貼り付けただけでは装飾板2がその厚み分浮き出てしまうので、表甲の塗装を厚くしてその段差を目立たせないようにはなっているが、段差を完全に無くして滑らかにすることは不可能であって、せっかくの装飾を施したにも拘らず、その価値は半減してしまう。
そこで、図3に例示するように、厚み分を削って表甲1にへこみ部8を設け、そのへこみ部8内に装飾板2を埋め込んで表面を均一の高さに揃えている。
薄い装飾板は変形しやすいし寸法のばらつきも多いので、へこみ部の寸法が正確でも、へこみ部と装飾板との相互間に微妙な寸法誤差が生じ、装飾板が大きくて嵌め込みができなかったり、逆に小さすぎて隙間ができてしまう等、加工不良が多く、歩留りが悪い。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、装飾タイプの中でも特に人気の高いギターを、へこみ加工なしで製造可能とした装飾技術であって、その構成は、ボディの表甲表面に装飾板が接着されたギターにあって、表甲にベニヤ合板を採用し、装飾板を接着して乾燥した後、少なくとも接着部分を加熱プレス処理したことを特徴としたギターと、ボディの表甲表面に装飾板を接着するギターの装飾方法にあって、表甲にベニヤ合板を採用し、装飾板を接着して乾燥した後、少なくとも接着部分を加熱プレス処理することを特徴としたギターの装飾方法とにある。
そして前記ギターの装飾方法にあっては、装飾板が繊維方向を揃えて形成した寄木細工のブロックを、繊維方向と直交する方向にスライスすることにより形成された薄板を採用したり、加熱温度を60℃〜120℃で、加圧力が3kg/cm〜8kg/cmとすることが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明のギター及びその装飾方法を、サウンドホールの周りに縁取りの飾り模様を施す実施例について、図面に基づき説明する。
図1は装飾板の貼り付け工程を示したもので、1は三プライのベニヤ合板を瓢箪状に切り抜き形成して成る厚さ約2mmの表甲におけるサウンドホールの周囲にあたる一部分を示し、2は木製の装飾板である。
【0006】
前記装飾板2は、幅が約22mm、厚さ0.5mmで、ネック取り付け部に相当する部分が切り離されたC状で、繊維方向を揃えた寄せ木細工の筒状ブロックを、繊維方向と直交する方向にスライスして形成されている。
【0007】
装飾板2を表甲1に貼り付けるには、装飾板の裏面に接着剤を塗布した後、貼り付け位置に貼り付けて乾燥させる(図1のb)。
乾燥は時間をかけてゆっくり行い、乾燥後、ベースプレート3に乗せてヒータ4内蔵の加圧体5を押し付け、温度100℃、加圧力7kg/cmの条件で加熱プレス処理する。
【0008】
木材は、繊維方向に対して座屈しにくいが、繊維方向と直行する方向に対しては座屈しやすいので、ベニヤ合板製の表甲1がプレス圧に負けて座屈し、装飾板2は表甲1内にめり込み、均一化された表面に飾り模様が形成される。
ここで大切なのは、加熱プレスを接着乾燥後に行うことと、プレス圧と加熱温度の管理であって、乾燥が不充分な状態で加熱プレスを行うと、接着剤或いは表甲や装飾板内に含まれている水分が気化して外に出ようとし、装飾板の表面に細かい水泡状の膨らみが形成されてしまうし、部分的に加圧した場合は加圧体の跡がついてしまったり反りを起こすことがある。
乾燥後に加熱プレスし、しかも温度と加圧力の管理を徹底させれば必ず成功する。
実施例では、加圧力を7kg/cm、温度を100℃と理想の条件下で行ったが、加圧力を3kg/cm〜8kg/cm、温度を50℃〜120℃の範囲内とすれば、実用上は問題ないことを確認した。
【0009】
前記実施例は接着部分付近を加熱プレスしているが、加圧面の広い加圧体を使用し、表甲全体を加熱プレスしても良いし、表甲の周囲或いはその他の部分に装飾を施す場合にも応用することができる。
又、表甲の材料は三プライのベニヤ合板が好適ではあるが、五プライのベニヤ合板を使用しても差し支えなく、ベニヤ合板の種類は限定されないし、装飾板も、表甲に対して座屈しにくい材料であれば、寄せ木細工に限定されるものでなく、合成樹脂やメタリック材を採用できる。
更に加熱プレスの方法は、実施例に限定されるものでなく、例えば加熱ローラ間を通過させるなど周知の技術を利用して差し支えない。
尚、本発明は繊維方向の違いを利用して装飾板を表甲にめり込ませているので、理論的には、繊維方向が厚み方向と直交する一枚の板でも可能なはずであるが、本発明の目的達成には不向きである。
その理由を推測すれば、ベニヤ合板は製造過程で加熱圧縮されているため、再度加熱圧縮されても厚さは殆ど変わらないが、一枚板は、その一枚板に対して装飾板が面一になるよう埋め込ませるに必要な加圧力を加えると潰れてしまい、薄くなりすぎて充分な板厚を確保できないし、逆に圧力が不十分であれば面一とならず、板厚と加圧力とのアンバランスが原因であろう。
【0010】
【発明の効果】
本発明のギターは、装飾板が表甲にぴったりと埋め込まれ、出っ張ることがなく、仕上がりは申し分ない。
又、本発明の装飾方法によれば、加熱プレスといった工程を加えることで、作業の合理化と、不良品の発生防止を図ることができる。
特に、寄木細工のブロックを、繊維方向と直交する方向にスライスした薄板を装飾板として使用すれば、繊維方向が必然的に希望通りの配置となるので、本発明を実施する上において好都合である。
又、温度管理の徹底により、品質の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装飾方法の工程を示した説明図である。
【図2】従来例の説明図である。
【図3】従来例の説明図である。
【図4】一般的な装飾例の説明図である。
【符号の説明】
1.1‘・・表甲、2・・装飾板、3・・ベースプレート、4・・ヒータ、5・・加圧体、6・・サウンドホール、7・・飾り模様、8・・へこみ部。

Claims (4)

  1. ボディの表甲表面に装飾板が接着されたギターにあって、表甲にベニヤ合板を採用し、装飾板を接着して乾燥した後、少なくとも接着部分を加熱プレス処理したことを特徴としたギター。
  2. ボディの表甲表面に装飾板を接着するギターの装飾方法にあって、表甲にベニヤ合板を採用し、装飾板を接着して乾燥した後、少なくとも接着部分を加熱プレス処理することを特徴としたギターの装飾方法。
  3. 装飾板が、繊維方向を揃えて形成した寄せ木細工のブロックを、繊維方向と直交する方向にスライスした薄板である請求項2に記載したギターの装飾方法。
  4. 加熱温度が60℃〜120℃で、加圧力が3kg/cm〜8kg/cmである請求項2又は3に記載したギターの装飾方法。
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