JP3556720B2 - 有料道路の料金収受システム - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は有料道路において車両の走行順序を正確に検出するようにした料金収受システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の無線通信を利用した料金収受システムの構成図である。図において、31は車両の進入を検知する進入検知装置であり、光センサと踏板より構成される。32は通行車両39の車載機40と通信するための路側アンテナ、33は車載機40と路側アンテナ32とが通信可能な領域、34は車載機40と路側アンテナ32との通信を制御するアンテナ制御部、35は通行車両に対し、通過の可否を表示する発進信号灯、36は遮断機、37は車両の発進を検知する発進検知装置で、光センサと踏板より構成される。38は車線全体の制御を行う制御部、39は車線を通過する車両、40は車両39に搭載された車載機であり、同車載機40には当該車両の車種および通行料金を課金請求するための車載機ID番号が記録されている。41は制御部より出力される車両1台毎の通行明細データまたは異常信号等であり、図示省略の集計用コンピュータ、監視盤等に接続される。
【0003】
このような構成の料金収受システムは車載機搭載車両のみの料金収受処理を行う専用車線の例であり、車載機搭載車両のみが車線に進入することを前提としている。本例では車載機による料金収受はクレジットカードと同様の後払いとし、料金収受に必要な通信処理は車載機の車種およびID番号を読み取るのみである。
【0004】
次に、図10のシステムの動作を説明する。(1)まず、車両39が車線に進入すると、進入検知装置31により車両39の進入が検知され、進入検知信号が車線制御部38に送信される。次に、(2)車線制御部38は進入検知信号を受信すると、アンテナ制御部34に対し車載機40に記録された車種および車載機のID番号の読み取り指令を出力する。(3)アンテナ制御部34は車線制御部38の指令により、路側アンテナ32より車載機40に記録された車種および車載機40のID番号を読み取るための問い掛けデータを出力し、車載機40が通信領域33に到達したとき車載機40が前記問い掛けデータに対し応答を返すことによりアンテナ制御部34は路側アンテナ32を通じ、車載機40に記録された車種および車載機のID番号を読み取る。(4)アンテナ制御部34は車載機40に記録された車種および車載機のID番号の読み取りが完了した時点でそのデータを車線制御部38に送信する。(5)車線制御部38は、アンテナ制御部34より受信した車載機情報をメモリ内の車載機情報待ち行列に登録し、以下処理を行う。
【0005】
(a)車両情報待ち行列の最も古い情報を取り出し、車載機IDが有効か否かをチェックする。本チェックは制御部内に記憶されたブラックリスト等の照合により行い、有効のとき次の(b)の処理を行う。また無効のとき(d)の処理を行う。
【0006】
(b)当該車両は正常に処理が完了したとみなし、発進信号灯35を青に切替え、遮断機36を開状態とし、発進検知装置37よりの発進信号を待つ。
【0007】
(c)発進検知装置37よりの発進検知信号の受信時、次の(c−1)から(c−4)の処理を行う。(c−1)発進信号灯35を赤に切替え、遮断機36を閉状態とする。(c−2)車両情報待ち行列の最も古い情報を待ち行列よりはずす(デキューを行う)。(c−3)当該車両の通行明細データ(課金のための車載機ID等を含む)を信号41を通じて別途データ集計装置等に出力する。(c−4)車両情報待ち行列に次車のデータがある場合、次車の処理に移り、次車のデータがない場合、進入検知装置31よりの進入検知を待つ。
【0008】
(d)当該車両は不正通行の疑いがあるので、警報信号を信号41を通じて出力し、料金所事務所の監視装置等に警報を出力し、監視員により手動で遮断機36を開する等の処置を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来の料金収受システムでは車両がある一定の車間を保持し、車線に進入、発進していく場合、特に問題はないが、車両が車線内で渋滞走行する場合、前車が車高の高い車両であり、次車が車高の低い車両である場合、次車と次々車との路上機と車載機の通信順序が逆転する可能性がある。このような場合を図9により説明する。
【0010】
図9は3台の車両51、52、53が渋滞しながら車線を通過する様子を横から見た図である。図において、32は路側アンテナで、50は路面、51、52、53は前述の車両で、例えば51はバス等の車高の高い車両、52は二輪車等の車高の低い車両、53は車両52の後方を走る車両、54は車両52に装着された車載機、55は車両53に装着された車載機である。56は路側アンテナ32と車載機54または車載機55とが通信可能な領域で点線で図示している。
【0011】
このように車両51、52、53が走行する場合、車両52の車載機54は前車両51の影になり、後続車両53の車載機55の方が車載機54より先に路側アンテナ32と通信が行われることになる。(車載機54はその後、車両が進行し、車載機54より路側アンテナ32が見える位置に来たときに通信が行われる。)。
【0012】
有料道路の料金収受にあっては、車両1台毎に正しく料金収受が行われたか否かの確認が必須であり、このように車両の走行順序と通信順序が異なる場合、システムとしては車両52に対する通信内容が車載機55に対する通信内容となる。即ち車両52に車載機55が装着されていると誤って判断することとなる。特に車載機55が無効な車載機等であり、車載機54が正常であった場合、車両52を誤って停止させ、通行料金を別途徴収する事態となりかねない。
【0013】
本発明はこのような事態を未然に防止することを目的としてなされたものであり、車両の走行順序と通信順序が逆になった場合、それを検知し、補正する手段を備えた料金収受システムを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は次のような手段を講じる。即ち、(1)路上側に設けられ、通過する車両の車種を判別する車種判別手段と、前記車両に装着され同車両の車種および料金収受に必要な情報を記録した車載機と路上側で通信を行うことにより同車載機に記録された前記車種を読み取る車種読取手段を有し、通行料金を収受する料金収受手段と、前記車種判別手段と前記車種読取手段を有する料金収受手段とに接続され、前記車種読取手段で読み取った複数の車種情報を記憶する読み書き可能な第1のメモリ、前記車種判別手段より得られた複数の車種情報を記憶する読み書き可能な第2のメモリおよび前記第1、第2メモリ双方の車種情報を読出し比較照合する比較手段を有した制御部とを具備してなり、同制御部は、前記双方の車種情報を前記比較手段で照合を行うことにより、車両の走行順序と通信順序の逆転を検知し、それを補正することを特徴とする有料道路の料金収受システムを提供する。
【0015】
更に、(2)路上側に設けられ、通過する車両のナンバープレートの番号を読み取るナンバープレート読取手段と、前記車両に装着され同車両の車両番号および料金収受に必要な情報を記録した車載機と路上側で通信を行うことにより同車載機に記録された前記車両番号を読み取る車両番号読取手段を有し、通行料金を収受する料金収受手段と、前記ナンバープレート読取手段と前記車両番号読取手段を有する料金収受手段とに接続され、前記車両番号読取手段で読み取った複数の車両番号情報を記憶する読み書き可能な第1のメモリ、前記ナンバープレート読取手段より得られた複数の車両番号情報を記憶する読み書き可能な第2のメモリおよび前記第1、第2メモリ双方の車両番号情報を読出し比較照合する比較手段を有した制御部とを具備してなり、同制御部は、前記双方の車両番号情報を前記比較手段で照合を行うことにより、車両の走行順序と通信順序の逆転を検知し、それを補正することを特徴とする有料道路の料金収受システムも提供する。
【0016】
【作用】
本発明はこのような手段により、その(1)の発明においては、車両が進入してくると車種判別手段が車両を検知し、その車種を判別する。制御部ではこの車種情報を受信し、第2のメモリに受信する複数の車種ごとに順次記録すると共に車種読取手段に対して車載機に記録されている車種情報の読み取り指令を出す。車種読取手段では車載機と通信を行うことにより車載機に記録されている車種情報を読み取り、この情報を制御部に送る。制御部ではこの情報を受信し、受信した複数の車種情報を順次第1のメモリに記録する。制御部では双方のメモリから最も古い車種情報を取り出し、比較手段で比較し、一致していれば車両の通信順と走行順が一致していると見なし、車両の発進制御を行い、遮断機を開けて車両の発進を許可する。比較の結果、双方の車種が一致していないときは両メモリ内の次に古い車種情報を調べることにより、通信順序の逆転を調べ、逆転を検知するとこの順序を補正し、課金処理を行い発進制御を行うことになる。
【0017】
従って、車高の高い車両と低い車両とが渋滞走行し、走行順序と通信順序が逆転した場合でもその補正が可能となり、料金収受の信頼性が向上するものである。
【0018】
更に、(2)の発明においては、車載機には車種情報の代りに車両番号が記録されており、車両番号読取手段でこの車両番号を読み取り、ナンバープレート読取手段、例えば、カメラ装置でナンバープレートの車両番号を読み取るようにし、制御部では車載機に記録された車両番号を第1のメモリーに、ナンバープレートの車両番号を第2のメモリへそれぞれ記憶させるようにし、比較手段で両メモリの車両番号を比較、照合するので、(1)の発明と同様の作用、効果を奏し、高い精度で走行順序と通信順序の逆転が検知できるものである。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の一実施例に係る料金収受システムの構成図である。図1は車載機搭載車両のみの料金収受処理を行う専用車線の例であり、車載機搭載車両のみが車線に進入することを前提としている。本実施例では車載機による料金収受はクレジットカードと同様の後払いとし、料金収受に必要な通信処理は車載機のID番号を読み取るのみとし、また本例では車載機に車種を記録した場合の実施例を示す。
【0020】
図1において、1は車両2の進入、通過および車高を検知する複数の光センサ、3は車長を検知する1個または複数の光センサ、4は車両2の車軸、輪距を検知計測する踏板、5は車種判別制御部、6は光センサ1の車両通過開始で車両前面のナンバープレートを撮影するカメラ装置、7はカメラ装置6が撮影した画像より、ナンバープレート情報を読み取る画像処理装置、8は通行車両2の車載機15と通信するための路側アンテナ、9は車載機15と路側アンテナ8とが通信可能な通信領域、10は車載機15と路側アンテナ8との通信を制御するアンテナ制御部、11は通行車両に対し、通過の可否を表示する発進信号灯、12は遮断機、13は車両12の発進を検知する発進検知装置で光センサと踏板とで構成される。14は車線全体の制御を行う車線制御部、15は車両2に搭載された車載機であり、同車載機には当該車両2の車種および通行料金を課金請求するための車載機ID番号が記録されている。16は車線制御部14より出力される車両1台毎の通行明細データまたは異常信号等の信号であり、図示省略の集計用コンピュータ、監視盤等に接続される。
【0021】
次に、このような構成の料金収受システムにおける作用を説明する。まず、(1)車両2が車線に進入すると、光センサ1により車両2の進入が検知され、その信号は車種判別制御部5に入力され、同制御部5は画像処理装置7に対し、撮影指令を出力する。(2)画像処理装置7は撮影指令を受け、カメラ装置6に対し撮影指令を出力し、カメラ装置6は車両前面の画像を撮影する。(3)画像処理装置7はカメラ装置6よりの画像を受信し、その画像よりナンバープレートを捜し出し、その番号を読み取り、その結果を車種判別制御部5に送信する。
【0022】
(4)車種判別制御部5は車両の通過中に次の(a)、(b)、(c)の計測を行う。即ち、(a)踏板4よりの信号により、車両2の軸数・輪距の計測を行う。(b)車長検知のための光センサ3の信号を計測する。(c)光センサ1の信号により車高の計測を行う。
【0023】
(5)車両2の光センサ1の通過完了時点で、車種判別制御部5は上記計測結果と画像処理装置7よりのナンバープレート情報により通過車両2の車種を判別し、その結果および車両番号を車線制御部14に出力する。
【0024】
(6)車線制御部14は車種判別制御部5よりの車種および車両番号情報を受信すると、同情報をメモリ内の車両情報待ち行列に登録し、アンテナ制御部10に対し、車載機15に記録された車種および車載機のID番号の読み取り指令を出力する。
【0025】
(7)アンテナ制御部10は車線制御部14の指令により、路側アンテナ8より車載機15に記録された車種および車載機15のID番号を読み取るための問い掛けデータを出力し、車載機15が通信領域9に到達したとき車載機15が前記問い掛けデータに対し応答を返すことにより、アンテナ制御部10は路側アンテナ8を通じ、車載機15に記録された車種および車載機15のID番号を読み取る。(8)アンテナ制御部10は車載機15に記録された車種および車載機15のID番号の読み取りが完了した時点でそのデータを車線制御部14に送信する。
【0026】
(9)車線制御部14は、アンテナ制御部10より受信した車載機情報をメモリ内の車載機情報待ち行列に登録し、次の(a)、(b)、(c)の処理を行う。即ち、(a)車両情報待ち行列の最も古い情報(以下第1車両情報と呼ぶ)の車種、および車載機情報待ち行列の最も古い情報(以下第1車載機情報と呼ぶ)の車種とを比較する。(b)前記双方の車種が一致したとき;車両の通信順と走行順は一致していると見なし、下記(d)の処理を行う。(c)前記双方の車種が一致していないとき;車両情報待ち行列内の2番目に古い車両情報(以下第2車両情報と呼ぶ)が存在するか否かをチェックする。
【0027】
(c−1)存在しないとき、後続車がないことを意味し、同車両は不正通行の疑いありと判断し、下記(g)の処理を行う。
【0028】
(c−2)存在するとき、車載機情報待ち行列の2番目に古い車載機情報(以下第2車載機情報と呼ぶ)が存在するか否かをチェックする。即ち、(c−2−1)存在しないとき、次の車載機情報の読み取り完了を待ち、車載機情報の到着後、次の(c−2−2)の処理を行う。
【0029】
(c−2−2)存在するとき、(イ)以下条件を満足したとき車両走行順序と通信順序が逆転したと判断し、車載機情報待ち行列内の第1車載機情報と第2車載機情報とを入れ換え、(d)の処理を行う。(ロ)また、以下条件を満足しないとき、(g)の処理を行う。
【0030】
【数1】
【0031】
(d)第1車載機情報内の車載機IDが有効か否かをチェックする。本チェックは制御部内に記憶されたブラックリスト等の照合により行う。有効のときは(e)の処理を行い、無効のときは(g)の処理を行う。
【0032】
(e)当該車両は正常に処理が完了したとみなし、発進信号灯11を青に切替え、遮断機12を開状態とし、発進検知装置13よりの発進信号を待つ。
【0033】
(f)発進検知装置13よりの発進検知信号の受信時、次の(f−1)から(f−4)の処理を行う。即ち、(f−1)発進信号灯11を赤に切替え、遮断機12を閉状態とする。(f−2)車両情報待ち行列の第1車両情報、車載機情報待ち行列の第1車載機情報を待ち行列よりはずす(デキューを行う)。(f−3)当該車両の通行明細データ(課金のための車載機ID等を含む)を信号16を通じて別途データ集計装置等に出力する。(f−4)車両情報待ち行列に次車のデータがある場合、次車の処理に移り、次車のデータがない場合、車種判別制御部5よりの車両情報を待つ。
【0034】
(g)当該車両は不正通行の疑いがあるので、車線制御部14は16を通じて警報信号を出力し、料金所事務所の監視装置等に警報を出力し、監視員により手動で遮断機12を開く等の処置を行う。
【0035】
以上1台の車両に対する処理の流れを説明したが、実際には、車両は複数台車線に滞留することが考えられるので、本実施例では以下の処理を並行に行う必要がある。即ち、車種判別制御部5の処理、アンテナ制御部10の処理、車線制御部14の処理で、(a)車両情報受信処理、(b)車載機情報受信処理および(c)車両通行制御処理である。以下にこれらの処理のフロー図を示す。
【0036】
図2は車種判別制御部5でのフローである。その概要を説明すると、S1の状態からS2において車両の通過開始を検知し、S3で画像処理装置7に車両撮影指令送信を行い、S4で車両計測処理を開始する。S9ではS3での指令を受け、画像処理装置7での処理に入り、S10でカメラ装置6に撮影指令を出力し、S11でカメラより画像信号を取り込み、S12で画像信号よりの車両番号を読み取り、S13で画像処理装置7は読み取り結果を車種判別制御部5へ出力してS14で終了する。一方、車種判別制御部5ではS5において車両の通過完了を検知し、S6において画像処理装置7より車両番号読み取り結果を受信し、S7で車両計測結果と車両番号より車種を判別する。なお、車両の通過完了と車両番号読み取り結果受信との順は入れ替ることがあり、双方の完了後判別処理が行われる。S8では判別した車種および車両番号を車線制御部14へ出力し、S15で終了する。
【0037】
図3はアンテナ制御部10のフローであり、その概略は、S1の受信待ちの状態からS2で車線制御部14より車載機情報読み取り指令を受信する。S3では路上アンテナ8より車載機15に対し、問い掛けデータを出力し、S4で車載機15より応答データを受信する。S5でこの受信データを車線制御部14へ送り、S6で終了する。
【0038】
図4は車線制御部14の処理のうち、(a)車両情報受信処理のフローである。その概要は、S1の受信待ちの状態からS2で車種判別制御部5より車両情報を受信する。S3でこの車両情報を車両情報待ち行列に登録する。S4でアンテナ制御部10に読み取り指令が出力中か否か判定し、読み取り中でなければS5においてアンテナ制御部10に車載機情報読み取り指令を出力し、S6で終了する。また、S4で読み取り指令出力中であれば、S6へ進み終了する。
【0039】
図5は車線制御部14の処理のうち、(b)車載機情報受信処理のフローである。その概要は、S1の受信待ちの状態より、S2でアンテナ制御部10より車載機情報読み取り結果を受信し、S3で同受信情報を車載機情報待ち行列に登録する。S4で車載機、車両の両待ち行列のデータ個数を比較し、S5で一致していればS7へ進み、後述の車両通行制御処理(c)に処理要求発生を通知する。S5で不一致であれば、S6でアンテナ制御部10に車載機情報読み取り指令を出力し、S7へ進む。S7で車両通行制御処理(c)に処理要求の通知を行うとS8で終了する。
【0040】
図6、図7は車線制御部10の処理のうち、(c)車両通行制御処理のフローであり、図7は図6の続きを示し、紙面の都合上2分割して図示している。以下、その概要を説明する。まず、S1で車載機情報受信処理(b)よりの処理待ちから、S2で(b)より処理要求を受信すると、S3が車両情報待ち行列と車載機情報待ち行列とで最も古い情報を取り出し、比較する。S4で一致してなければ、S5へ進み、車両情報待ち行列の2番目に古い情報の有無をチェックする。又、S4で一致していれば後述のS4へ進む。S6でチェックの結果、情報有りの場合は、S7へ進み、無しの場合は後述のS22へ進む。S7では車載機情報の2番目に古い車載機情報の有無をチェックする。S8でチェックの結果、有りの場合は後述のS11へ進み、無しの場合は、S9で車載機情報受信処理(b)からの処理要求待ちとなる。
【0041】
S10で同(b)よりの処理要求を受信するとS11へ進み、第1車両情報内車種=第2車載機情報内車種、かつ、第2車両情報内車種=第1車載機情報内車種、かつ、第1車両情報内車種≠第2車両情報内車種、の3条件をチェックする。S12で条件が成立すればS13へ進み、不成立になると後述のS22へ進む。S13では車載機情報待ち行列内の第1と第2の情報を入れ換える。S14では第1車載機情報内の車載機IDが有効か否かチェックする。S15で有効であればS16へ進み、無効であれば後述のS22へ進む。S16では発進信号灯11を青に切替え、遮断機12を開とする。S17では発進検知装置13からの信号を待ちの状態にあり、S18で同検知装置13からの信号を受信する。S19では発進信号灯11を赤に切換え、遮断機12を閉にする。S20で車両情報待ち行列の第1車両情報と車載機情報待ち行列の第1車載機情報を待ち行列よりはずす。S21では車両の通行明細データをデータ集計装置へ出力し、S25へ進む。
【0042】
S22ではS6で車両情報がない場合、S12で条件不成立の場合、S15で車載機IDが無効の場合に異常信号16を出力し、S23での監視員による手動リセット待ちの状態よりS24で手動リセット操作がなされ、S25に進む。S25ではS21で車両明細が出力されるか、S24でリセットされると車載機情報待ち行列に次のデータがあるか否かチェックをし、S26でデータ有りの場合はS3に進み、データの処理をくり返し、データなしであればS1へ戻り、(b)からの処理要求待ちとなる。
【0043】
図8は車線制御部14の照合チェック処理の概念図である。20は車両情報であり、車両情報待ち行列21に第1車両、第2車両と複数個の情報が順に登録されてゆく。22は車載機情報であり、車載機情報待ち行列23に、第1車載機、第2車載機と複数個の情報が登録されてゆく。24は照合チェックおよび補正処理で、前述のように待ち行列21と22のデータが取り出されて比較され、チェックの条件が成立すると前述の要領で補正処理がなされる。
【0044】
以上、説明した実施例によれば、車高の高い車両と低い車両が渋滞して走行する場合に通信領域との関係で走行車両順序と通信順序が逆転する場合が生じてもそれを検知することができ、その順序を正しく補正することができるので料金収受の信頼性が一段と向上するものである。
【0045】
【発明の効果】
以上、具体的に説明したように、本発明によれば、車種判別手段、車載機に記録した車種情報を読み取る車種読取手段、第1、第2メモリおよび比較手段を有する制御部とを備え、制御部において、第1、第2メモリに記憶した車種情報を比較手段で比較、照合し、通信順序の逆転を検知して、これを補正する構成、更に、車種情報の代りに車載機には車両番号を記録させ、車両番号読取手段で車載機から車両番号を読み取り、ナンバープレート読取手段でナンバープレートの車両番号を読み取り、これら情報を制御部の第1、第2メモリに記憶させ、比較手段で比較、照合して通信順序の逆転を検知し、補正する構成も提供するので、車高の高い車両、低い車両が渋滞走行し、走行順序と通信順序が逆転した場合でも高精度にこれを検知し、補正することができる。従って料金収受システムでの料金収受の信頼性が一層向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る料金収受システムの全体の構成図である。
【図2】図1における実施例の車種判別制御部の処理フローチャートである。
【図3】図1における実施例のアンテナ制御部の処理フローチャートである。
【図4】図1における実施例の車線制御部の処理のうち、車両情報受信処理のフローチャートである。
【図5】図1における実施例の車線制御部の処理のうち、車載機情報受信処理のフローチャートである。
【図6】図1における実施例の車線制御部の処理のうち、車両通行制御処理のフローチャートである。
【図7】図6の続きを示す車線通行制御処理のフローチャートである。
【図8】図1の実施例における車線制御照合チェックの処理概念図である。
【図9】従来の車両が渋滞して通信領域を通過する場合の側面図である。
【図10】従来の料金収受システムの全体構成図である。
【符号の説明】
1 光センサ
2 車両
3 光センサ
4 踏板
5 車種判別制御部
6 カメラ装置
7 画像処理装置
8 路側アンテナ
9 通信領域
10 アンテナ制御部
11 発進信号灯
12 遮断機
13 発進検知装置
14 車線制御部
15 車載機
16 信号
Claims (2)
- 路上側に設けられ、通過する車両の車種を判別する車種判別手段と、前記車両に装着され同車両の車種および料金収受に必要な情報を記録した車載機と路上側で通信を行うことにより同車載機に記録された前記車種を読み取る車種読取手段を有し、通行料金を収受する料金収受手段と、前記車種判別手段と前記車種読取手段を有する料金収受手段とに接続され、前記車種読取手段で読み取った複数の車種情報を記憶する読み書き可能な第1のメモリ、前記車種判別手段より得られた複数の車種情報を記憶する読み書き可能な第2のメモリおよび前記第1、第2メモリ双方の車種情報を読出し比較照合する比較手段を有した制御部とを具備してなり、同制御部は、前記双方の車種情報を前記比較手段で照合を行うことにより、車両の走行順序と通信順序の逆転を検知し、それを補正することを特徴とする有料道路の料金収受システム。
- 路上側に設けられ、通過する車両のナンバープレートの番号を読み取るナンバープレート読取手段と、前記車両に装着され同車両の車両番号および料金収受に必要な情報を記録した車載機と路上側で通信を行うことにより同車載機に記録された前記車両番号を読み取る車両番号読取手段を有し、通行料金を収受する料金収受手段と、前記ナンバープレート読取手段と前記車両番号読取手段を有する料金収受手段とに接続され、前記車両番号読取手段で読み取った複数の車両番号情報を記憶する読み書き可能な第1のメモリ、前記ナンバープレート読取手段より得られた複数の車両番号情報を記憶する読み書き可能な第2のメモリおよび前記第1、第2メモリ双方の車両番号情報を読出し比較照合する比較手段を有した制御部とを具備してなり、同制御部は、前記双方の車両番号情報を前記比較手段で照合を行うことにより、車両の走行順序と通信順序の逆転を検知し、それを補正することを特徴とする有料道路の料金収受システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2271395A JP3556720B2 (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 有料道路の料金収受システム |
Applications Claiming Priority (1)
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