JP3556345B2 - 出窓の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等において、躯体に出窓を取付ける際の、出窓の取付構造に関する。
【0002】
【背景の技術】
住宅における出窓は、例えば、躯体の外壁に形成された開口縁部に、該外壁から突出して設けられた一対の側板と、該一対の側板の上下端部に、それぞれ取付けられて、出窓の庇となる上板と、出窓の床となる下板と、前記一対の側板および上下板の前縁部に形成された開口部に取付けられたサッシ等の建具とによって構成されている。
そして、前記構成の出窓を躯体の外壁に取付ける場合、一対の側板および下板を躯体の外壁に当接してボルト等によって固定することにより、出窓自体を躯体に支持させて取付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、出窓において、採光を大きくとるために出窓の側面側に大きく開口をとる場合、出窓の側面側のサッシ枠等の建具枠を直接躯体の外壁に固定することがあるが、建具枠は、さほど剛性を有するものではないので、出窓を躯体の外壁に確実に支持させるために、出窓の下板を、外壁にくい込ませてボルトによって固定する場合がある。したがって、この場合外壁に下板をくい込ませるための凹溝を形成する作業に手間がかかるという問題がある。
また、躯体の外壁からの出窓の突出量を大きくするに伴って、出窓が大型化し、出窓自体の重量が大きくなるので、前記下板を躯体の外壁にくい込ませて固定するだけでは、出窓を躯体に確実に支持するのが困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、出窓を躯体に確実に支持させることができる出窓の取付構造を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の出窓の取付構造は、図4に示すように、上階の床17の一部を外壁より突出させ、この突出部分17aに下階の出窓2を吊持させたものである。
【0005】
前記上階の床17は、躯体がパネル工法によって構築されるものである場合は、床パネル17で構成され、躯体が在来の軸組工法によって構築されるものである場合は、床板とこれを支持する床梁で構成される。
前記突出部分17aに下階の出窓2を吊持する場合、該突出部分17aに、出窓2の上端部を当接しうえで、この突出部分17aから出窓2の上端部にボルト(胴差ボルト)30を挿通してこれらを緊結することにより行う。
【0006】
請求項1の出窓の取付構造にあっては、上階の床17の、外壁より突出している突出部分17aに下階の出窓2を吊持しているので、出窓2を外壁に支持させなくても、躯体に確実に支持させることができる。
したがって、出窓2の側面側にサッシ枠等の建具枠を設けても、あるいは、外壁からの出窓2の突出量を大きくしても、該出窓2を躯体に確実に支持させることができる。
また、前記突出部分が出窓の庇となる上板を兼ねるので、上板を別途取付ける必要がない。
【0007】
請求項2の出窓の取付構造は、請求項1において、前記外壁より突出している上階の床17の突出部分17aに、上階の出窓3を支持させたものである。
【0008】
前記突出部分17aに上下階2,3の出窓を支持させる場合、該突出部分17aに、上階の出窓3の下端部を当接するとともに、下階の出窓2の上端部を当接したうえで、この突出部分17aを挟んで、上階の出窓3の下端部と下階の出窓2の上端部とにボルト(胴差ボルト)30を挿通して緊結することにより行う。
【0009】
請求項2の出窓の取付構造にあっては、請求項1において、前記外壁より突出している上階の床17の突出部分17aに、上階の出窓3を支持させたので、下階の出窓2と上階の出窓3とを一体的に躯体に確実に支持させることができる。また、前記突出部17aの上下にそれぞれ上階の出窓3と下階の出窓2が支持されているので、これら上下の出窓3,2は外観視において、一体的なものとなる。
【0010】
請求項3の出窓の取付構造は、請求項2記載において、前記上階の出窓3の前面を躯体上に敷設された屋根7の軒先より内側に配置し、かつ該上階の出窓3の上端部を屋根7の軒先側に固定したものである。
【0011】
前記上階の出窓3の上端部を躯体上の屋根7の軒先側に固定する場合、該屋根7の軒先を下方から支持している外壁9の上端部前面と屋根7の軒先裏面側とに、上階の出窓3の上端部を当接して固定することにより行う。
【0012】
請求項3の出窓の取付構造にあっては、前記上階の出窓3の前面を躯体上の屋根7の軒先より内側に配置し、かつ該上階の出窓3の上端部を屋根7の軒先側に固定したので、上階の出窓3の庇は躯体上に敷設された屋根7の軒先部が兼ねることになり、よって、別途出窓用の庇を形成する必要がない。また、上階の出窓3の上辺部が屋根の軒先に沿うので、外観意匠性がよい。
【0013】
請求項4の出窓の取付構造は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記上階の床17を、桟材を矩形枠状に形成してなる枠体の上面に面材が貼設された床パネル17で構成したものである。
【0014】
したがって、前記床パネル17の一部を外壁9より突出させ、この突出部分17aに上下階の出窓3,2を支持させる場合、該突出部分17aに、上階の出窓3の下端部を当接するとともに、下階の出窓2の上端部を当接したうえで、この突出部分17aを構成する床パネル17の桟材17aを挟んで、上階の出窓3の下端部と下階の出窓2の上端部とにボルト(胴差ボルト)30を挿通して緊結することにより行う。
【0015】
請求項4の出窓の取付構造にあっては、出窓2,3を支持する上階の床が床パネル17で構成されているので、パネル工法で構築された躯体に出窓を取付けるのに好適であるのは勿論のこと、出窓2,3が取付けられる側に敷設される床パネル17を外側に所定長さ延出させることにより、該床パネル17の一部を簡単に外壁から突出させることができる。
【0016】
請求項5の出窓の取付構造は、請求項1〜3のいずれかにおいて、出窓を支持する上階の床を、床梁とこの床梁上に設けられた床板とで構成したものである。
【0017】
したがって、前記床を外壁より突出させ、この突出部分に上下階の出窓を支持させる場合、床梁を突出させ、この突出した床梁に上階の出窓の下端部を当接するとともに、下階の出窓の上端部を当接したうえで、この突出部分の床梁を挟んで、上階の出窓の下端部と下階の出窓の上端部とにボルトを挿通して緊結することにより行う。
【0018】
請求項5の出窓の取付構造にあっては、出窓を支持する上階の床が床梁とこの床梁上に設けられた床板とで構成されているので、在来の軸組工法で構築された躯体に出窓を取付けるのに好適であるのは勿論のこと、出窓が取付けられる側の床梁を外側に所定長さ延出させることにより、床の一部を簡単に外壁から突出させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の出窓の取付構造の実施の形態の一例を説明する。
図1および図2は、本発明の出窓の取付構造を含む住宅1を示すものであり、図1が南側の立面図、図2が西側の立面図である。住宅1は2階建てのものであり、南側の壁面の1階と2階に、それぞれ、本発明の出窓の取付構造に係る出窓2,3が設けられている。
なお、図1および図2において、符号4は通常の窓、符号5はバルコニー、符号6は玄関、符号7は屋根をそれぞれ示す。
また、前記住宅1は、床、壁、屋根等をパネル用いて施工するパネル工法で構築されたものであり、前記パネルは、桟材を枠組みすることにより枠体を形成し、この枠体の少なくとも一方の面に合板等の面材を貼設することにより形成されたものである。
【0020】
次に、前記出窓2,3の取付構造を説明する。
すなわち、まず、出窓2を取付ける躯体の1階の外壁8は、図3に示すように、左右に離間配置された一対の壁パネル10,10と、これら壁パネル10,10間の上下端部に配設され、該一対の壁パネル10,10を連結する小壁パネル11と腰壁パネル12とから構成されており、中央部には開口13が形成されている。
また、出窓3を取付ける躯体の2階の外壁9は、左右に離間配置された一対の壁パネル14,14と、これら壁パネル14,14間の上端部に配設され、該一対の壁パネル14,14を連結する小壁パネル15とから構成されており、中央部には開口16が形成されている。
【0021】
そして、前記外壁8の上端部には床パネル17が敷き込まれ、この床パネル17上に前記外壁9が立設され、さらに、これら外壁8と外壁9とは床パネル17を貫通する胴差ボルト18によって互いに強固に緊結されている。前記床パネル17は、外壁8,9より突出されており、この突出部分17aに前記出窓2,3が支持されている。
なお、前記2階の外壁9の上端面には、結合桁21が固定されており、この結合桁21を介して外壁9の上端部が屋根7の軒先側に結合されるようになっている。
【0022】
前記1階の外壁8に取付けられる出窓2は、図7に示すように、外壁8の開口13の縦縁部から突出する一対の側板部22,22と、該側板部22,22の前端部に設けられた前板部23とから構成された平面視略コ字状をなしている。
前記側板部22は、図5に示すように、側板パネル22aと、この側板パネル22aの下側に離間して配設された横桟材22bとから構成されており、これら側板パネル22aと横桟材22bとの間に、サッシ枠等の建具枠を取付けるための開口22cが形成されている。
【0023】
また、前記前板部23は、図6に示すように、等間隔で配設された4本の縦桟材23a…と、隣接する縦桟材23a,23a間の上部にそれぞれ配設されて、該縦桟材23a,23aにそれぞれ固定された3枚の前板パネル23b…と、隣接する縦桟材23a,23a間の下部に配設されて、該縦桟材23a,23aにそれぞれ固定された3本の横桟材23c…とから構成され、前板パネル23b…と横桟材23c…との間に、サッシ枠等の建具枠を取付けるための3つの開口23d…が形成されている。なお、前記縦桟材23aは2本の半割材を接合することによって形成されている。
そして、前記構成の側板部22と前板部23とは、図5に示すように、側板部22,22の側板パネル22a,22aの側端面と横桟材22b,22bの端面とを、前板部23の両脇の縦桟材23a,23aに当接固着することによって、連結されている。
【0024】
一方、前記2階の外壁9に取付けられる出窓3は、前記出窓2と同様に、図8に示すように、外壁9の開口16の縦縁部から突出する一対の側板部24,24と、該側板部24,24の前端部に設けられた前板部25とから構成された平面視略コ字状をなしている。
前記側板部24は、図5に示すように、上下に離間して配設された上側板パネル24aと下側板パネル24bとから構成されており、これら上側板パネル24aと、下側板パネル24bとの間に、サッシ枠等の建具枠を取付けるための開口24cが形成されている。上側板パネル24aは、その上端面が、前記屋根7の勾配に合わせて傾斜するように形成されている。
【0025】
また、前記前板部25は、前記前板部23と同様に、図6に示すように、等間隔で配設された4本の縦桟材25a…と、隣接する縦桟材25a,25a間の上部にそれぞれ配設されて、該縦桟材25a,25aにそれぞれ固定された3枚の上前板パネル25b…と、隣接する縦桟材25a,25a間の下部に配設されて、該縦桟材25a,25aにそれぞれ固定された3枚の下前板パネル25c…とから構成され、上前板パネル25b…と下前板パネル25c…との間に、サッシ枠等の建具枠を取付けるための3つの開口25d…が形成されている。なお、前記縦桟材25aは2本の半割材を接合することによって形成され、かつ、前記縦桟材23aの延長上に配置されている。
【0026】
そして、前記構成の側板部24と前板部25とは、図5に示すように、側板部24,24の上側板パネル24a,24aの側端面と下側板パネル24b,24bの側端面とを、前板部25の両脇の縦桟材25a,25aに当接固着することによって、連結されている。また、前記前板部25の上端面には、該前板部25を屋根7に結合するための結合桁26が固定されている。
【0027】
前記構成の出窓2および3は以下のようにして前記床パネル17の突出部17aに支持されている。すなわち、まず、前記1階の外壁8の腰壁パネル12の上縁部には、図4に示すように、出窓2の床となるパネル27が腰壁パネル12から外側に水平に突出するように固定されている。
そして、前記出窓2の側板部22,22の横桟材22b,22bを前記パネル27のそれぞれの側端面に、前板部23の横桟材23cと縦桟材23aの下端部を前記パネル27の前端面に当接して固着することにより、出窓2の下端部が腰壁パネル12に固定されている。
【0028】
さらに、前記側板部22,22の側板パネル22a,22aの上端面と後端面を、それぞれ前記床パネル17の突出部17aの下面と、前記壁パネル10の前面に当接して固着するとともに、前板部23の前板パネル23bの上端面と縦桟材23aの上端面を前記突出部17aの下面に当接して固着することにより、前記出窓2の上端部が前記突出部17aと外壁8に固定されている。
【0029】
また、前記出窓2を構成する側板部22,22と前板部23は、前記床パネル17の突出部17aを貫通する胴差ボルト30…によって吊持されている。胴差ボルト30は、側板部22においては1本配置されており、前板部23においては、図6に示すように、4本配置されている。
胴差ボルト30によって、出窓2を吊持するには、図9に示すように、床パネル17の突出部17aの先端側の桟材17bとこの桟材17bに当接して設けられた胴差17cとの当接部分に、貫通孔17dを形成し、この貫通孔17dに胴差ボルト30を挿通し、該胴差ボルト30の下端部をさらに前記前板パネル23b(側板パネル22a)の桟材23e(側板パネル22aの場合は桟材22e)に挿通したうえで、該胴差ボルト30の下端部に座金を外挿してナット31を螺合して締め付けることにより行う。なお、胴差ボルト30の上端部にもナットを螺合するが、これについては後述する。
【0030】
このようにして、躯体を構成する床パネル17の突出部分17aに、出窓2を吊持すれば、出窓2を外壁8に支持させなくても、躯体に確実に支持させることができる。したがって、出窓2の側面側の開口22cにサッシ枠等の建具枠を設けても、あるいは、外壁からの出窓の突出量を大きくしても、該出窓2を躯体に確実に支持させることができる。
また、前記突出部分17aが出窓2の庇となる上板を兼ねるので、上板を別途取付ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
【0031】
一方、前記2階の出窓3は以下のようにして、床パネル17の突出部分17aに支持されている。
すなわち、図4に示すように、出窓3の側板部24,24の下側板パネル24b,24bおよび前板部25の下前板パネル25cと縦桟材25aの下端部を、前記突出部分17aの上面に当接して固着することにより、出窓3の下端部が突出部分17aに固定されている。さらに、前記出窓3を構成する側板部24,24と前板部25は、前記床パネル17の突出部17aを貫通する前記胴差ボルト30…によって支持されている。
つまり、図9に示すように、下端部が前記出窓2に固定された前記胴差ボルト30…の上端部を前記下側板パネル24bの桟材24e、下前板パネル25cの桟材25eに挿通したうえで、座金を外挿しナット31を螺合して締め付けることによって、出窓3の下端部が床パネル17の突出部分17aに支持されている。
【0032】
このようにして、前記床パネル17の突出部分17aに2階の出窓3を支持させることによって、1階の出窓2と2階の出窓3とを一体的に躯体に確実に支持させることができる。
また、前記突出部17aの上下にそれぞれ出窓2,3が支持されているので、これら上下の出窓2,3は一体的となり、外観意匠上スッキリしたものとなる。
【0033】
前記出窓3の上端部は以下のようにして、屋根7の軒先側に固定されている。すなわち、図4に示すように、まず、出窓3の前面は前記屋根7の軒先より内側に配置されている。また、出窓3の側板部24を構成する上側板パネル24a,24aの後端面が前記外壁9を構成する小壁パネル15に当接されて固着されるとともに、前記上側側パネル24a,24aの上端面が前記屋根7の軒先側の下面に当接されて固着され、さらに、前板部25の上端面が前記結合桁26を介して屋根7の軒先側の下面に結合されることによって、出窓3の上端部が屋根7の軒先側に固定されている。
【0034】
上記のように、2階の出窓3の前面を屋根7の軒先より内側に配置し、かつ該出窓3の上端部を屋根7の軒先側に固定することにより、2階の出窓3の庇は前記屋根7の軒先部が兼ねることになり、よって、別途出窓用の庇を形成する必要がなく、部品点数を削減することができる。また、2階の出窓3の上辺部が屋根7の軒先に沿うので、外観意匠上スッキリしたものとなる。
【0035】
なお、前記実施の形態では、本発明の出窓の取付構造を、パネル工法で構築される場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限ることなく、在来の軸組工法で構築される場合にも適用できる。
この場合、出窓を支持する床は、床梁とこの床梁上に設けられる床板とで構成されるが、該床を外壁より突出させるには、床梁を突出させ、この突出した床梁に2階の出窓3の下端部を当接するとともに、1階の出窓2の上端部を当接したうえで、この突出部分の床梁を挟んで、2階の出窓3の下端部と1階の出窓2の上端部とに胴差ボルト30を挿通して緊結することにより前記床で出窓2,3を支持するようにすればよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の出窓の取付構造は、上階の床の一部を外壁より突出させ、この突出部分に下階の出窓を吊持したものであるから、出窓を外壁に支持させなくても、躯体に確実に支持させることができる。
したがって、出窓の側面側にサッシ枠等の建具枠を設けても、あるいは、外壁からの出窓の突出量を大きくしても、該出窓を躯体に確実に支持させることができる。
また、前記突出部分が出窓の庇となる上板を兼ねるので、上板を別途取付ける必要がなく、部品点数を削減することができるとともに、出窓の施工も容易になる。
【0037】
請求項2の出窓の取付構造は、請求項1において、前記外壁より突出している上階の床の突出部分に、上階の出窓を支持させたものであるから、下階の出窓と上階の出窓とを一体的に躯体に確実に支持させることができる。
また、前記突出部分が上階の出窓の床となるので、別途出窓用の床を形成する必要がなく、部品点数を削減することができるとともに、出窓の施工も容易になる。
さらに、前記突出部の上下にそれぞれ上階の出窓と下階の出窓が支持されているので、これら上下の出窓は外観視において、一体的なものとなってスッキリとなり、外観意匠性が高まる。
【0038】
請求項3の出窓の取付構造は、請求項2記載において、前記上階の出窓の前面を躯体上に敷設された屋根の軒先より内側に配置し、かつ該上階の出窓の上端部を屋根の軒先側に固定したものであるから、上階の出窓の庇は躯体上の屋根の軒先部が兼ねることになり、よって、別途出窓用の庇を形成する必要がないので、部品点数を削減することができるとともに、出窓の施工も容易になる。
また、上階の出窓の上辺部が屋根の軒先に沿うので、つまり屋根のラインと出窓の上辺部とに段差が生じることがないので、外観意匠性が高まる。
【0039】
請求項4の出窓の取付構造は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記上階の床を、桟材を矩形枠状に形成してなる枠体の上面に面材が貼設された床パネルで構成したものであるから、パネル工法で構築された躯体に出窓を取付けるのに好適であるのは勿論のこと、出窓が取付けられる側に敷設される床パネルを外側に所定長さ延出させることにより、該床パネルの一部を簡単に外壁から容易に突出させることができる。
【0040】
請求項5の出窓の取付構造は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記上階の床を、床梁とこの床梁上に設けられた床板とで構成したものであるから、在来の軸組工法で構築された躯体に出窓を取付けるのに好適であるのは勿論のこと、出窓が取付けられる側の床梁を外側に所定長さ延出させることにより、床の一部を簡単に外壁から突出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の出窓の取付構造を含む住宅を示すものであり、住宅の南側の立面図である。
【図2】同、住宅の西側の立面図である。
【図3】本発明の出窓の取付構造の実施の形態の一例を説明するもので、出窓を取付ける外壁を示す正面図である。
【図4】同、住宅の外壁と出窓の前面部を示す要部の縦断面図である。
【図5】同、出窓の側面図である。
【図6】同、出窓の正面図である。
【図7】同、1階の出窓の平面図である。
【図8】同、2階の出窓の平面図である。
【図9】同、床パネルの上下に出窓を取付けた状態の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
2 1階の出窓(下階の出窓)
3 2階の出窓(上階の出窓)
7 屋根
8 1階の外壁
9 2階の外壁
17 床パネル(上階の床)
17a 突出部分
30 胴差ボルト
Claims (5)
- 出窓を躯体に取付ける出窓の取付構造であって、
上階の床の一部が外壁より突出され、この突出部分に下階の出窓が吊持されていることを特徴とする出窓の取付構造。 - 請求項1記載の出窓の取付構造において、
前記外壁より突出している上階の床の突出部分に、上階の出窓が支持されていることを特徴とする出窓の取付構造。 - 請求項2記載の出窓の取付構造において、前記上階の出窓の前面が躯体上に敷設された屋根の軒先より内側に配置され、かつ該上階の出窓の上端部が屋根の軒先側に固定されていることを特徴とする出窓の取付構造。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の出窓の取付構造において、前記上階の床が、桟材を矩形枠状に組んでなる枠体の上面に面材が貼設された床パネルで構成されていることを特徴とする出窓の取付構造。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の出窓の取付構造において、前記上階の床が、床梁とこの床梁上に設けられた床板とで構成されていることを特徴とする出窓の取付構造。
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