JPH09328852A - 庇付きカーテンウォール - Google Patents

庇付きカーテンウォール

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Publication number
JPH09328852A
JPH09328852A JP14568196A JP14568196A JPH09328852A JP H09328852 A JPH09328852 A JP H09328852A JP 14568196 A JP14568196 A JP 14568196A JP 14568196 A JP14568196 A JP 14568196A JP H09328852 A JPH09328852 A JP H09328852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
frame
eaves
unit
horizontal
Prior art date
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Pending
Application number
JP14568196A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiko Chiba
文彦 千葉
Katsunobu Matsumoto
勝宣 松本
Chiharu Ito
千春 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
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Publication date
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Publication of JPH09328852A publication Critical patent/JPH09328852A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Building Awnings And Sunshades (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーテンウォールのユニットを構成するパネ
ルの汚れを回避すると共に、採光を確保しながらガラス
パネルからの日射量を低減する。 【解決手段】 上下の横枠4,5の中間の高さに位置す
る無目6を両横枠4,5を含む面より室外側に位置さ
せ、上側に位置する庇パネル2と下側に位置するパネル
3の面を屈曲させ、パネル3の室外側の表面を鉛直面に
対して下方に向ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は凹凸状の建物外壁
を形成する庇付きカーテンウォールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】カーテ
ンウォールのパネルは外壁面を構成することから、躯体
の外形に沿い、鉛直面をなすように配置され、1枚のユ
ニットが複数枚のパネルから構成される場合も全パネル
は同一面内に配置される。
【0003】パネルが鉛直面をなして配置されるカーテ
ンウォールではパネルの表面に必ず雨水が当たり、パネ
ルの下枠,あるいはユニットの下枠まで雨水が流下する
ため、パネルの表面に付着している埃による汚れが生ず
る。
【0004】また採光のためにパネルにガラスを使用す
れば、ガラスから直射日光を取り込むことになり、1枚
のユニットをガラスパネルと、ガラス以外の外壁パネル
から構成した場合にも両パネルが同一面内に位置する以
上、外壁パネルに直射日光を遮る効果はないため、日差
しを遮るには特開平7-180315号のようにパネルとは別に
庇を付けることが必要になる。
【0005】この発明は上記背景よりパネルの汚れの問
題を解消し、採光を確保しながらガラスパネルからの日
差しを遮る庇付きカーテンウォールを提案するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明ではカーテンウォ
ールを2種類のパネルから構成し、上下の横枠の中間部
の高さに位置する無目を両横枠を含む面より室外側に位
置させることにより2枚のパネルの面を屈曲させ、下側
に位置するパネルの室外側の表面を鉛直面に対して下方
に向けることによりパネルの汚れの発生を回避すると共
に、パネルにガラスを用いた場合の日射量を低減する。
【0007】カーテンウォールのユニットを形成するフ
レームは上記の通り、上下の横枠と、両横枠の中間の高
さで、両横枠を含む面より室外側に位置する無目と、上
側の横枠と無目間に架設される上部縦枠からなり、上側
の横枠と無目及び上部縦枠に庇パネルが支持され、無目
と下側の横枠にガラスパネル等のパネルが支持される。
【0008】カーテンウォールのユニットは上下の横枠
を含む単位でユニットとして成立するが、ユニットが高
さ方向に連続的に配列する場合、上側に位置するユニッ
トの下側の横枠が下側に位置するユニットの上側の横枠
を兼ねることもある。
【0009】下側に配置されるガラスパネル等のパネル
は下側の横枠とそれより室外側に位置する無目に支持さ
れることにより、下方から上方へかけて室内側から室外
側へ傾斜し、パネルの室外側の表面が室外側と下方を向
くため、パネルの室外側の表面に雨水が直接当たる可能
性が低下する。また庇パネルとパネルが同一面内にない
ため、パネルの上側に位置する庇パネルから直接雨水が
パネルへ伝わることがなく、雨水が当たることによる、
あるいは上側の庇パネルから流下することによるパネル
表面の汚れの発生は回避される。
【0010】パネルにガラスを用いた場合、パネルは下
方から上方へかけて室内側から室外側へ傾斜するため直
射日光が当たる面積が減少し、日射量が低減される。日
射量が低減されてもパネル自身の面積に対応する自然光
の採光は確保される。
【0011】また請求項2に記載のように、庇パネルを
無目より下方へ突出させることにより、庇パネル上を流
下する雨水が庇パネルの先端から落下するためその下の
パネルへの吹き付けが防止され、雨水による汚れを防止
する効果が向上する。庇パネルが無目より張り出すこと
で日差しを遮断する効果も向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は図1に示す
ように庇パネル2とガラス等のパネル3から構成され、
上下方向,または横方向に連続的に配置される庇付きカ
ーテンウォールであり、同一構成のカーテンウォールユ
ニット(以下ユニット)1から構成される。
【0013】ユニット1のフレームは上側に位置する横
枠4と下側に位置する横枠5と、両横枠4,5に平行
で、その中間の高さに位置し、両横枠4,5を含む面よ
り室外側に位置する無目6と、上側の横枠4と無目6の
両端間に架設され、それぞれに接合される上部縦枠7,
7並びに上下の横枠4,5を連結する左右の連結枠23,
23から構成される。
【0014】後述のようにユニット1単位で施工する場
合はユニット1自身が形態を維持する必要があることか
ら、図1〜図3に示すようにフレームは上記の他、下側
の横枠5と無目6の両端間に架設され、それぞれに接合
される下部縦枠8,8から構成される。ユニット1単位
で施工しない場合は図4〜図6に示すように下部縦枠
8,8は必要ない。
【0015】上部縦枠7は例えば横枠4と無目6の端面
に突き当たり、両者を貫通するねじで横枠4と無目6に
接合されるが、接合方法は問われず、双方の端面をある
角度で切断し、互いに突き合わせて接合することもあ
る。下部縦枠8も同様に横枠5と無目6に接合される。
【0016】庇パネル2は上側の横枠4と無目6及び上
部縦枠7,7に支持され、パネル3は無目6と下側の横
枠5に支持される。庇パネル2は上方から下方へかけて
室内側から室外側へ傾斜し、パネル3は下方から上方へ
かけて室内側から室外側へ傾斜する。
【0017】庇パネル2は横枠4と無目6及び上部縦枠
7,7で区画された領域全体を包囲する面積を持ち、図
1,図2に示すように横枠4と無目6及び上部縦枠7,
7に上方から重なり、それぞれにねじ12等により接合さ
れる。
【0018】パネル3は図1に示すように無目6と横枠
5に飲み込まれる形で保持され、下部縦枠8,8がある
場合には図3に示すように下部縦枠8,8に下面側から
重なり、構造用接着剤13,あるいは不定形シール材によ
り保持される。
【0019】パネル3の室外側の表面は鉛直面に対して
下方を向くため、直接雨水が吹き付ける可能性は低い
が、庇パネル2の上面に落下した雨水が無目6を伝い、
パネル3の表面に回り込む、あるいは吹き付けることを
回避するために、図面では縦断面上、庇パネル2の長さ
を横枠4と無目6間距離より大きくし、庇パネル2を無
目6より下方へ突出させている。庇パネル2を無目6か
ら突出させたユニット1から構成されるカーテンウォー
ルは請求項2記載の発明に該当する。
【0020】ユニット1は柱9や梁、もしくはスラブ
に、あるいは図示しないが、これらに支持された方立や
無目に固定されたファスナー10に上下の横枠4,5が直
接,またはブラケット11を介して間接的に接合されるこ
とにより躯体に支持される。下部縦枠8,8を持つユニ
ット1は上下の横枠4,5の端部がファスナー10,10に
接合され、躯体に支持されることにより三角柱状の形態
を維持する。図1では柱9が鉛直に対して傾斜した場合
を示しているが、鉛直の場合もある。
【0021】ユニット1は躯体に支持された状態では縦
断面上、三角形を形成するため形態の安定性が高いが、
施工時のユニット1の安定性を確保する上で、ユニット
1の剛性を必要とする場合には図示するように庇パネル
2に剛性の高いハニカムパネルが使用される。ハニカム
パネルは面外剛性も高いため図1に示すように庇パネル
2が無目6から張り出す場合に、張り出し長さを大きく
しても無目6から垂れ下がりを生ずることはない。
【0022】図1〜図3は上下方向と横方向にユニット
1が連続する場合に、上下の横枠4,5を含むユニット
1単位で施工した後の様子を示す。図2は図1の庇パネ
ル2部分の横断面を、図3は図1のパネル3部分の横断
面を示す。
【0023】ユニット1単位で施工する場合、上下に隣
接するユニット1,1の内、上側に位置するユニット1
の下側の横枠5と、下側に位置するユニット1の上側の
横枠4は分離し、ユニット1をファスナー10に支持させ
るときに互いに突き合わせられる。横枠4はその室内側
に取り付けられるボルト14によりブラケット11やファス
ナー10に接合される。
【0024】各横枠4,5の突き合わせ部分には横枠
4,5間からの雨水の浸入を防止するためのシール材1
5,15が敷設され、ユニット1を躯体に支持させた状態
で互いに密着するが、横枠4のシール材15の室外側には
室外と等圧の排水路41が形成される。排水路41は図2に
示す上部縦枠7の排水路71に連通し、排水路41内に浸入
した雨水は上部縦枠7の排水路71を通じて庇パネル2の
下端位置から外部に排出される。排水路71は外部に連通
し、外部と等圧に保たれる。
【0025】図2,図3に示すように横方向に隣接する
ユニット1,1の各上部縦枠7,7と各下部縦枠8,8
にもシール材15が敷設され、互いに密着する。
【0026】図4〜図7は上側の横枠4と無目6を含む
庇パネル2単位で施工した後の様子を示す。パネル3は
庇パネル2の施工後に施工される。
【0027】この場合、上側の横枠4から無目6までを
単位として施工されることから、図4に示すように、図
1〜図3に示すユニット1の上側の横枠4と下側の横枠
5が一体化し、横枠4が横枠5を兼ねる形になる。パネ
ル3は後から施工され、施工時にユニット1の形態を維
持する必要がないため、パネル3がユニット1に組み込
まれる場合にパネル3を保持する下部縦枠8,8は必要
とされない。
【0028】パネル3は庇パネル2の躯体への支持後に
無目6と横枠4間に差し込まれ、両者に保持される。横
枠4のファスナー10への接合は図1の場合と同様に行わ
れる。
【0029】横枠4と無目6を含む庇パネル2のユニッ
トは横枠4をファスナー10に接合したときの垂れ下がり
を防止するために、無目6と柱9間に架設されるストラ
ット16により保持される。ストラット16は庇パネル2の
ユニットを躯体に支持させる上で、図1〜図3の下部縦
枠8,8の役目を持つ。
【0030】ストラット16は庇パネル2のユニットの、
躯体に対する横枠4の長さ方向の移動を防止するため
に、図7に示すように庇パネル2が跨る2本の柱9,9
から張り出し、庇パネル2のユニットは2本のストラッ
ト16,16によって支持される。
【0031】ストラット16の一端は無目6に接合された
ブラケット17に、他端は柱9に接合されたブラケット18
に接続されるが、ストラット16に曲げモーメントを加え
ないためにストラット16は自在継手19を介してブラケッ
ト17,18に接続される。
【0032】上部縦枠7,7は図5に示すように図1の
場合と同様にそれぞれのシール材15,15が密着した状態
で突き合わせられるが、この例では上部縦枠7,7の室
外側の目地をガスケット20によって塞いでいる。
【0033】図6では隣接するパネル3,3をガスケッ
ト21の各溝に飲み込ませ、ジッパーガスケット22によっ
てガスケット21を結合することによりパネル3,3間の
目地を塞いでいるが、パネル3,3間に充填される湿式
のシール材のみによって目地を塞ぐ場合もある。
【0034】この発明では横枠4がユニット1単位で分
離せず、図1の横枠5が一体化した形であることから、
庇パネル2の躯体への支持に要する作業が削減されるた
め、パネル3の施工を除けば工期が短縮化される。また
庇パネル2のみを先行して躯体に支持させることにより
パネル3の施工が完了する以前に降雨があってもその影
響を受けずにパネル3の施工を遂行できる。
【0035】
【発明の効果】庇パネルとパネルの2枚のパネルから構
成し、2枚のパネルの面を屈曲させ、下側に位置するパ
ネルの室外側の表面を鉛直面に対して下方に向けている
ため、パネルに雨水が直接当たる可能性が低下する。ま
た庇パネルとパネルが同一面内にないため、ユニットの
上側に位置する庇パネルから直接雨水がパネルへ伝わる
ことがなく、雨水が当たることによる、あるいは上側の
パネルから流下することによる汚れの発生が回避され
る。
【0036】またパネルが下方から上方へかけて室内側
から室外側へ傾斜することにより直射日光が当たる面積
が減少するため、自然光の採光を確保しながら日射量を
低減できる。
【0037】請求項2では庇パネルが無目より張り出す
ため、庇パネル上を流下する雨水を庇パネルの先端から
落下させることができ、パネルへの吹き付けが防止され
る他、日差し遮断の効果も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ユニット単位で施工する場合の、ユニットの躯
体への支持状態を示した縦断面図である。
【図2】図1の庇パネル部分の横断面図である。
【図3】図1のパネル部分の横断面図である。
【図4】庇パネル単位で施工する場合の、ユニットの躯
体への支持状態を示した縦断面図である。
【図5】図4の庇パネル部分の横断面図である。
【図6】図4のパネル部分の横断面図である。
【図7】ストラットの両端の接続状態を示した横断面図
である。
【符号の説明】
1……カーテンウォールユニット、2……庇パネル、3
……パネル、4……横枠、41……排水路、5……横枠、
6……無目、7……上部縦枠、71……排水路、8……下
部縦枠、9……柱、10……ファスナー、11……ブラケッ
ト、12……ねじ、13……構造用接着剤、14……ボルト、
15……シール材、16……ストラット、17……ブラケッ
ト、18……ブラケット、19……自在継手、20……ガスケ
ット、21……ガスケット、22……ジッパーガスケット。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の横枠と、両横枠の中間の高さで、
    両横枠を含む面より室外側に位置する無目と、上側の横
    枠と無目間に架設される上部縦枠と、上側の横枠と無目
    及び上部縦枠に支持される庇パネルと、無目と下側の横
    枠に支持されるパネルから構成される庇付きカーテンウ
    ォール。
  2. 【請求項2】 庇パネルは無目より下方へ張り出してい
    る請求項1記載の庇付きカーテンウォール。
JP14568196A 1996-06-07 1996-06-07 庇付きカーテンウォール Pending JPH09328852A (ja)

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JP14568196A JPH09328852A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 庇付きカーテンウォール

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JP14568196A JPH09328852A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 庇付きカーテンウォール

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ID=15390636

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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