JP3556130B2 - オフセット印刷機 - Google Patents

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    • B41M1/00Inking and printing with a printer's forme
    • B41M1/14Multicolour printing
    • B41M1/20Multicolour printing by applying differently-coloured inks simultaneously to different parts of the printing surface

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はオフセット印刷機に関し、特に、1つの版胴の表面が複数の領域に分割され各々の領域に互いに異なる色のインキが供給されて多色刷りが行われるオフセット印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数色で印刷が可能なオフセット印刷機はよく知られている。
【0003】
特表平9−510410号公報には、4色刷りを行うオフセット印刷機が記載されている。この印刷機には、圧胴、排紙装置、給紙コンベヤ及び受け渡し胴が各1個設けられ、ゴム胴及び版胴が各2個設けられ、また、4色分のインキ着けローラーが設けられている。給紙コンベヤ及び受け渡し胴は、圧胴の表面上へ用紙を供給する。圧胴は、その表面に用紙が載置される。排紙装置は、圧胴表面上の用紙を排紙する。ゴム胴は、圧胴の表面に供給された用紙とともに圧胴によって押圧される。
【0004】
圧胴は、モータの駆動力によって回転する。2つのゴム胴の軸心は圧胴の軸心と平行であり、2つのゴム胴は圧胴に接しており、圧胴の回転によって2つのゴム胴が回転するように構成されている。ゴム胴と同様に、給紙コンベヤ、受け渡し胴及び排紙装置も、圧胴の回転によって駆動、回転するように構成されている。
【0005】
版胴は、その表面に印刷するための版が配置される。2つの版胴は、その軸心がゴム胴の軸心と平行であり2つのゴム胴に対して各1個ずつ接しており、ゴム胴の回転によって回転する。1つの版胴の表面は、2つの版領域部に分割されており、第1版領域部はある一色を印刷するための版をなしている。また、第2版領域部は他の一色を印刷するための版をなしている。即ち、2つの版胴に合計で4色分の版が配置されるように構成されている。
【0006】
インキ着けローラーは、版胴上に配置された版の上にインキを供給する。1つの版胴の表面に2色のインキを供給できるように、1つの版胴に対して2色分のインキ着けローラーが設けられており、全部で合計4色分のインキ着けローラーが設けられている。インキ着けローラーは、その軸心が版胴の軸心と平行であり、版胴と接しており、版胴の回転によって回転するように構成されている。
【0007】
この印刷機では、版胴表面の第1版領域部上に、その領域部に対応する色のインキを供給しようとするときには、その色を供給するインキ着けローラーと第1版領域部とが接触させられて回転する。その回転が行われているときに、インキ着けローラーから第1版領域部へとインキの供給が行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のオフセット印刷機では、インキ着けローラーと版胴上の版領域部とを接触させる具体的な機械的構成は提案されていなかった。即ち、版胴が回転し、第1版領域部が、その領域部に対応する色のインキを供給するインキ着けローラーに接近したときには、第1版領域部とインキ着けローラーとを確実に接触させ、また、第2版領域部がそのインキ着けローラーに接近したときには、そのインキ着けローラーと第2版領域部とを確実に離間させるための具体的な機械的構成は提案されていなかった。
【0009】
そこで本発明は、版胴上の所定の版領域部のみに、所定のインキ供給装置に設けられたインキ着けローラーを確実に接触させることができるオフセット印刷機を提供することを目的とする。
0010
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、一の版胴7が複数の版領域部7a、7bを備え、それぞれの該版領域部7a、7b毎に異なる色のインキを供給するインキ供給装置10とフレーム11とが設けられ、該インキ供給装置10には該版領域部7a、7bに接触可能なインキ着けローラー110、130、150が設けられたオフセット印刷機において、版へのインキ供給時に一の該版領域部7aに接触可能な該インキ着けローラー110、130、150を他の該版領域部7bから離間させるインキ着けローラー離接手段112、113、116、117、119、132、152、133、153、136、137、139、7cを有し、各々の該インキ供給装置10には、該インキ着けローラー110、130、150が複数設けられ、版へのインキ供給停止時に、複数の該インキ着けローラー110、130、150を該版胴7から同時に離間させ、また、複数の該インキ着けローラー110、130、150を該版胴7に同時に接触させる連動手段174、176、178、180、183、184、186、187を備え、該複数のインキ着けローラー110、130、150は、それぞれ一端が該フレーム11に回動可能に支承されるローラー支承アーム112、132、152の他端寄りの位置に回転可能に支承され、該連動手段は、エアシリンダー180と該エアシリンダー180の駆動により所定の軸を中心に回動又は揺動するアーム174、178、リンク176、183及びローラ186、187とを備え、該エアシリンダー180の駆動によりアーム174、178、リンク176、183及びローラ186、187が回動又は揺動することによって該ローラー支承アーム112、132、152が押圧され、該複数のインキ着けローラー110、130、150は、該ローラー支承アーム112、132、152が押圧されて回動することによって、該版胴7が何れの回転位置にあるかにかかわらず該版胴7に対して同時に離間するオフセット印刷機を提供している。
0011
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態によるオフセット印刷機について図1乃至図6に基づき説明する。
0012
先ず、オフセット印刷機の構成の概要について図1乃至図2に基づき説明する。オフセット印刷機1には、骨格をなすフレーム11(図5)に図示せぬモータが固着されており、図示せぬモータの出力軸には、出力ギヤ2が設けられている。印刷機1には略円筒形状の圧胴3が設けられており、圧胴3と同軸的に一体回転可能に設けられた図示せぬ圧胴ギヤに出力ギヤ2は噛合している。図示せぬモータの駆動力は、出力ギヤ2及び図示せぬ圧胴ギヤを介して圧胴3へと伝達されるように構成されている。
0013
印刷機1には、圧胴3表面へ用紙を供給する略円筒形状の給紙胴4が設けられている。また、給紙胴4と同軸的に回転可能に図示せぬ給紙胴ギヤが設けられており、図示せぬ給紙胴ギヤは図示せぬ圧胴ギヤと噛合している。圧胴3、給紙胴4は互いに表面を接しながら回転するように構成されている。印刷機1には、用紙を積層するための給紙パイル41が設けられており、給紙パイル41と給紙胴4の間には、用紙を給紙パイル41から給紙胴4の方向へと移動させるための略ベルトコンベア状のフィーダーボード42と、給紙胴4へ用紙を正確に且つスムーズに送込むためのインフィード部43とが設けられている。インフィード部43には、用紙を正確な位置に移動させるための図示せぬローラ等から構成される見当機構が設けられており、この図示せぬ見当機構は、給紙胴ギヤの回転によって駆動されるように図示せぬ駆動機構が設けられている。用紙を給紙パイル41からインフィード部43へと移動させるようにフィーダーボード42を駆動するための駆動力は、インフィード部43内の図示せぬ見当機構を駆動する図示せぬ駆動機構から伝達される。給紙胴4の表面には、用紙を給紙胴4上に係止し、圧胴3へと送るための給紙胴爪4aが、給紙胴4に対して一体回転可能に設けられている。給紙胴4、給紙胴爪4a、給紙パイル41、フィーダーボード42及びインフィード部43は給紙装置を構成する。
0014
また、圧胴3表面の用紙を排紙するための略円筒形状の排紙部5が設けられている。排紙部5には、図示せぬ圧胴ギヤと噛合し排紙部5と同軸的に一体回転可能に設けられた図示せぬ排紙部ギヤが設けられている。圧胴3、排紙部5は、互いに表面を接しながら回転するように構成されている。排紙部5の周囲には、チェーン51が環装されており、チェーン51はまた、排紙部5から離間した位置に設けられたスプロケット52の周囲も環装している。チェーン51には、圧胴3上の用紙を係止し排紙するための排紙グリッパー51aが複数設けられている。スプロケット52の下方には、排紙した用紙を積重ねるための排紙パイル53が設けられている。排紙部5、チェーン51及びスプロケット52は、圧胴ギヤから図示せぬ排紙部ギヤと伝達された回転力によって回転するように構成されている。排紙部5、チェーン51、排紙グリッパー51a、スプロケット52及び排紙パイル53は排紙装置を構成する。
0015
印刷機1には、2つのゴム胴6が設けられており、ゴム胴6にはゴム胴6と同軸的に一体回転可能に図示せぬゴム胴ギヤが設けられている。図示せぬゴム胴ギヤは図示せぬ圧胴ギヤに噛合しており、ゴム胴6はその表面で圧胴3に接しながら回転する。印刷が行なわれるときには、圧胴3の表面に供給された用紙は圧胴3によってゴム胴6へと押圧される。圧胴3の回転力は、図示せぬ圧胴ギヤ及び図示せぬゴム胴ギヤを介して、ゴム胴6に伝達されるように構成されている。
0016
また、印刷機1には、2つの版胴7が設けられており、版胴7には版胴7と同軸的に一体回転可能に図示せぬ版胴ギヤが設けられている。2つの図示せぬ版胴ギヤは図示せぬ2つのゴム胴ギヤにそれぞれ噛合しており、版胴7はその表面をゴム胴6に接しながら回転する。ゴム胴6の回転力は、図示せぬゴム胴ギヤ及び図示せぬ版胴ギヤを介して版胴7に伝達される。1つの版胴7の表面は第1版領域部7a及び第2版領域部7bの2つの版領域部に分けられ、第1版領域部は、ある一色を印刷するための版をなしている。また、第2版領域部7bは、他の一色を印刷するための版をなしている。即ち、1つの版胴7に2色分、合計で4色分の版が2つの版胴7、7の表面に配置される。
0017
各々の版胴7の表面に対向する位置には、版胴7の第1、第2版領域部7a、7bにインキを供給しゴム胴6に転写されるインキ像を形成するためのインキ供給装置10、10がそれぞれ設けられている。インキ供給装置10は、図2に示されるように、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150(請求項1、2の第1、第2インキ着けローラーに該当。また、請求項3の第1インキ着けローラーに該当)を有しており、また、インキ供給装置10は、インキ壺101、インキ元ローラ102、インキ呼出しローラ103、インキ練りローラ104、インキ往復ローラ105等から構成されるインキ供給部を有している。インキ供給部は、インキ壺101内のインキを、インキ元ローラ102、インキ呼出しローラ103、インキ練りローラ104、インキ往復ローラ105の順に移動させてインキ着けローラー110、130、150へと供給できるように、流体的に接続された構成となっている。また、インキ着けローラー110等は、版胴7の表面から離接可能に設けられており、インキ供給部とインキ着けローラー110等は、インキ着けローラー110等が離接するときにもインキ壺101からインキ着けローラー110等へとインキを供給可能に流体接続されるように構成されている。
0018
次に、版胴7上の第1版領域部のみにインキ供給装置10の第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150を離接させる機構の詳細について、図3乃至図6に基づき説明する。
0019
先ず、第1インキ着けローラー110を版胴7の表面に離接させる第1の離接手段について説明する。印刷機1のフレーム11(図5)には、図3において、版胴7の軸と平行に紙面の上方向に突出する支軸111が設けられており、支軸111には、第1インキ着けローラー支承アーム112の一端が、支軸111を回動の軸として回動可能に支承されている。第1インキ着けローラー支承アーム112は、略「く」の字形状をしており、その屈曲部において第1インキ着けローラー110のインキ着けローラー軸110aを、回転可能に支承している。また、屈曲部には、拡張スプリング114の一端が係止されており、拡張スプリング114の他端はフレーム11に設けられたスプリング係止部11aに係止されている。拡張スプリング114によって第1インキ着けローラー支承アーム112は、支軸111を中心として図3の時計回り方向へ回動されるように付勢されている。即ち、拡張スプリング114は、第1インキ着けローラー110を版胴7に接する方向に付勢している。第1インキ着けローラー支承アーム112の他端には、図3において版胴7の軸と平行に紙面の上方向に突出する支軸112aが設けられており、支軸112aには、調整カラー113と固定ナット190とが設けられている。調整カラー113は略筒形状をなし、その中心軸から偏心した位置に貫通口が形成されており、支軸112aが貫通口を貫通している。また、調整カラー113には、図3において、版胴7の軸方向に突出する六角ナット状突出部113aが設けられている。固定ナット190は六角形状をなし、その中心軸に貫通口が形成されており支軸112aが貫通口を貫通している。調整カラー113の六角ナット状突出部113aに六角レンチをあてて回すことによって、支軸112aを中心として調整カラー113を回転させることが可能であるが、調整を行わない平時には、固定ナット190の締め付けによって調整カラー113が支軸112aに対して固定された状態となっている。この構成により、後述するように、第1インキ着けローラー110の版胴7に対する押圧力を調整可能としている。
0020
版胴7には、図3において版胴7の軸と同軸的に略円柱状に突出する第1、第2のカム7c、7dが設けられている。第1カム7cと第2カム7dとは、版胴7の軸方向に隣合って配置されている。第1カム7cは、第1版領域部側の半径が第2版領域部の側の半径よりも短い第1カム面7e、及び第2版領域部側の半径が第1版領域部の側の半径よりも長い第1カム面7hを形成し、第2カム7dは、第2版領域部側の半径が第1版領域部側の半径よりも短い第2カム面7g、及び第1版領域部側の半径が第2版領域部の側の半径よりも長い第2カム面7fを形成している。
0021
印刷機1のフレーム11(図5)上であって、カム7c、7dと支軸111との間の位置には、版胴7の軸と平行に突出するスタッド115が設けられており、スタッド115には、略「く」の字形状をした着脱アーム116が、その屈曲部においてスタッド115を軸として回動可能に支承されている。着脱アーム116の一端には、円盤状をしたカムフォロアー117が、その軸部をボルト118(図5)によって貫通されることにより回転可能に支承されており、カムフォロアー117は、版胴7に設けられた第1カム7cの第1カム面7e、7hに当接している。着脱アーム116の他端は、2本のボルト120、120によって、板形状のインキ着けローラー着脱カム119の一端と固着されている。従って、インキ着けローラー着脱カム119と着脱アーム116とは、スタッド115を軸として一体回動可能となっている。インキ着けローラー着脱カム119の、ボルト120によって固着されている側とは反対側の他端には、調整カラー当接面119aが形成されており、調整カラー113が調整カラー当接面119aに当接可能に構成されている。
0022
拡張スプリング114の付勢力によって、第1インキ着けローラー110、第1インキ着けローラー支承アーム112及び調整カラー113は、支軸111を中心として、図3の時計回り方向へと一体に回動付勢され、第1インキ着けローラー110は、版胴7の第1版領域部7aと接触するが、それと同時に調整カラー113が調整カラー当接面119aに当接し、インキ着けローラー着脱カム119が調整カラー113によって押圧され、着脱アーム116がスタッド115を軸として反時計回り方向に回動付勢され、カムフォロアー117が第1カム7cの第1、第4カム面7e、7hと当接する方向に付勢されるように構成されている。
0023
カムフォロアー117は第1カム7cの第1、第4カム面7e、7hに追従しており、第1版領域部7a側の第1カム面7eに、カムフォロアー117が当接しているときには、カムフォロアー117の軸部は、版胴7の軸心からもっとも近い所に位置するように構成されている。またカムフォロアー117が第2版領域部7b側の第4カム面7hに当接しているときには、カムフォロアー117の軸部は、版胴7の軸心からもっとも遠い所に位置するように構成されている。
0024
第1インキ着けローラー支承アーム112が図3の時計方向に回動したときに、第1インキ着けローラー110が所定の圧力以上の圧力で版胴7と接触しないようにするために、印刷機1のフレーム11(図5)上であって、スタッド115と支軸111との間の位置には、略M字形状をした固定カム121が設けられている。固定カム121は、ボルト122によってフレーム11に固着されている。第1カム7cの第4カム面7hにカムフォロアー117が当接し、調整カラー113と調整カラー当接面119aとが当接することによって第1インキ着けローラー支承アーム112が図3の反時計方向に回動付勢されているときには、固定カム121は調整カラー113と離間し対向している。第1カム7cの第1カム面7eにカムフォロアー117が当接しているときには、調整カラー113が固定カム121に当接し、調整カラー113と調整カラー当接面119aとは離間し対向する。即ち、調整カラー113が版胴7の軸心方向へ回動すると、調整カラー113が固定カム121に当接しそれ以上回動しないように規制され、そのときに調整カラー113と一体に回動する第1インキ着けローラー110も回動が規制されるように構成されている。六角レンチ等を用いて、支軸112aを中心として調整カラー113を回転させると、固定カム121から支軸112aまでの距離が変化し、それに伴って版胴7の軸心から第1インキ着けローラー110の第1インキ着けローラー軸110aまでの距離が変化し、版胴7に第1インキ着けローラー110が接触しているときの接触圧力を変化させることができるように構成されている。第1インキ着けローラー支承アーム112、調整カラー113、着脱アーム116、カムフォロアー117、インキ着けローラー着脱カム119及び第1カム7cは、離接手段を構成する。
0025
次に、第2、第3インキ着けローラー130、150を版胴7の表面に離接させる第2の離接手段について説明する。印刷機1のフレーム11(図5)上であって、版胴7の軸心からの距離が支軸111までの距離と略等しい位置には、図3において、版胴7の軸と平行に突出する支軸131が設けられており、支軸131には、第2インキ着けローラー支承アーム132の一端が、支軸131を回動の軸として回動可能に支承されている。第2インキ着けローラー支承アーム132は、第1インキ着けローラー支承アーム112と略同形の「く」の字形状をしており、その屈曲部において第2インキ着けローラー130のインキ着けローラー軸130aを回転可能に支承している。また、屈曲部には、拡張スプリング134の一端が係止されており、拡張スプリング134の他端はフレーム11に設けられたスプリング係止部11bに係止されている。拡張スプリング134によって第2インキ着けローラー支承アーム132は、支軸131を中心として図3の時計回り方向へ回動されるように付勢されている。第2インキ着けローラー支承アーム132の他端には、図3において版胴7の軸と平行に突出する支軸132aが設けられており、支軸132aには、調整カラー133と固定ナット191とが設けられている。調整カラー133は略筒形状をなし、その軸から偏心した位置に貫通口が形成され、支軸132aが貫通口を貫通している。また、調整カラー133には、図3において、版胴7の軸と平行に突出する六角ナット状突出部133aが設けられている。固定ナット191は六角形状をなし、その中心軸に貫通口が形成されており支軸132aが貫通口を貫通している。調整カラー133の六角ナット状突出部133aに六角レンチをあてて回すことによって、支軸132aを中心として調整カラー133を回転させることが可能であることは、調整カラー113と同様である。
0026
また、支軸131には、第3インキ着けローラー支承アーム152の一端が、支軸131を回動の軸として回動可能に支承されている。第3インキ着けローラー支承アーム152は、第2インキ着けローラー支承アーム132とは別体構成であり、略「く」の字形状をし、図3において、支軸131の直径方向に延びる水平仮想直線を対称軸として、第2インキ着けローラー支承アーム132に対して略線対称形状となっており、その屈曲部において第3インキ着けローラー150のインキ着けローラー軸150aを、回転可能に支承している。また、屈曲部には、拡張スプリング154の一端が係止されており、拡張スプリング154の他端はフレーム11に設けられたスプリング係止部11cに係止されている。拡張スプリング154によって第3インキ着けローラー支承アーム152は、支軸131を中心として図3の反時計回り方向へ回動されるように付勢されている。第3インキ着けローラー支承アーム152の他端には、図3において版胴7の軸と平行に突出する支軸152aが設けられており、支軸152aには、調整カラー153と固定ナット192とが設けられている。調整カラー153は略筒形状をなし、その軸から偏心した位置に貫通口が形成され、支軸152aが貫通口を貫通している。また、調整カラー153には、図3において、版胴7の軸と平行に突出する六角ナット状突出部153aが設けられている。固定ナット192は六角形状をなし、その中心軸に貫通口が形成されており支軸152aが貫通口を貫通している。調整カラー153の六角ナット状突出部153aに六角レンチをあてて回すことによって、支軸152aを中心として調整カラー153を回転させることが可能であることは、調整カラー113、133と同様である。
0027
印刷機1のフレーム11(図5)上であって、第1カム7c、第2カム7dのカム面と支軸111との間の位置には、版胴7の軸と平行に突出するスタッド135が設けられており、スタッド135には、略台形形状をした着脱アーム136が、その長辺部(台形の下底部に相当)の一方の角部付近においてスタッド135を軸として回動可能に支承されている。着脱アーム136の長辺部の他方の角部付近には、円盤状をしたカムフォロアー137が、その軸部をボルト138(図5)によって貫通されることにより回転可能に支承されており、カムフォロアー137は、版胴7に設けられた第1カム7cの第1、第4カム面7e、7hに当接している。着脱アーム136の短辺部(台形の上底部に相当)は、2本のボルト140、140(図5)によって、略台形状のインキ着けローラー着脱カム139の上底部と固着されている。従って、インキ着けローラー着脱カム139と着脱アーム136とは、スタッド135を軸として一体回動可能となっている。インキ着けローラー着脱カム139の下底部には、調整カラー当接面139bが形成されており、調整カラー153と調整カラー当接面139bとは当接可能に構成されている。また、インキ着けローラー着脱カム139の一方の斜辺部にも、調整カラー当接面139aが形成されており、調整カラー133と調整カラー当接面139aとは当接可能に構成されている。
0028
拡張スプリング134の付勢力によって、第2インキ着けローラー130、第2インキ着けローラー支承アーム132及び調整カラー133は、支軸131を中心として図3の時計回り方向へと一体回動されて、第2インキ着けローラー130は版胴7の第1版領域部7aに接触する。また、拡張スプリング154の付勢力によって、第3インキ着けローラー150、第3インキ着けローラー支承アーム152及び調整カラー153は、支軸131を中心として図3の反時計回り方向へと一体回動されて、第3インキ着けローラー150は版胴7の第1版領域部7aと接触する。第2、第3インキ着けローラー130、150が第1版領域部7aに接触するのと同時に、調整カラー133、153が調整カラー当接面139a、139bに当接し、インキ着けローラー着脱カム139が調整カラー133、153によって押圧され、インキ着けローラー着脱カム139と一体の着脱アーム136がスタッド135を軸として図3の反時計回り方向に回動し、カムフォロアー137が第1カム7cの第1カム面7eに当接する方向に付勢されるように構成されている。
0029
カムフォロアー137は、カムフォロアー117と同様に第1カム7cのカム面に追従しており、第1カム面7eにカムフォロアー137が当接しているときには、カムフォロアー137の軸部は、版胴7の軸心からもっとも近い所に位置するように構成されている。また、第4カム面7hに該カムフォロアー137が当接しているときには、カムフォロアー137の軸部は、版胴7の軸心からもっとも遠い所に位置するように構成されている。
0030
第2インキ着けローラー支承アーム132が図3の時計方向に回動したときに、第2インキ着けローラー130が所定の圧力以上の圧力で版胴7と接触しないようにするために、印刷機1のフレーム11(図5)上であって、スタッド135と支軸131との間の位置には、略台形形状をした固定カム141が設けられている。固定カム141は、ボルト142(図5)によってフレーム11に固着されている。また、第3インキ着けローラー支承アーム152が反時計方向に回動したときに、第3インキ着けローラー150が所定の圧力以上の圧力で版胴7と接触しないようにするために、印刷機1のフレーム11(図5)上であって、スタッド135と支軸131との間の位置であって固定カム141と隣接する位置に、略台形形状をした固定カム161が設けられている。固定カム161は、ボルト162(図5)によってフレーム11に固着されている。
0031
第1カム7cの第4カム面7hにカムフォロアー137が当接し、調整カラー133、153と調整カラー当接面139a、139bとがそれぞれ当接することによって、第2インキ着けローラー支承アーム132が図3の反時計方向に回動付勢され、第3インキ着けローラー支承アーム152が図3の時計方向に回動付勢されると、調整カラー133は固定カム141から離間し、また調整カラー153は固定カム161から離間する。第1カム7cの第1カム面7eにカムフォロアー137が当接しているときには、調整カラー133、153が固定カム141、161にそれぞれ当接し、調整カラー133、153と調整カラー当接面139a、139bとはそれぞれ離間して対向する。即ち、調整カラー133、153が版胴7の軸心方向へ回動すると、調整カラー133、153が固定カム141、161にそれぞれ当接しそれ以上回動しないように規制され、調整カラー133、153とそれぞれ一体に回動する第2、第3インキ着けローラー130、150もそれぞれ回動が規制される。六角レンチ等を用いて、支軸132a、152aを中心として調整カラー133、153をそれぞれ回転させると、固定カム141、161から支軸132a、152aまでの距離がそれぞれ変化し、それに伴って版胴7の軸心から第2、第3インキ着けローラー130、150の第2、第3インキ着けローラー軸130a、150aまでの距離がそれぞれ変化し、版胴7に第2、第3インキ着けローラー130、150が接触しているときの接触圧力を変化させることができることは、第1インキ着けローラー110の場合と同様である。
0032
第2、第3インキ着けローラー支承アーム132、152、調整カラー133、153、着脱アーム136、カムフォロアー137,インキ着けローラー着脱カム139及び第1カム7cは、離接手段を構成する。
0033
次に、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150が、版胴7に対して離接する動作について説明する。カムフォロアー117、137が第1カム7cの第1版領域部7a側の第1カム面7eに当接しているときには、図3に実線で示されているように、着脱アーム116、136はスタッド115、135を中心として、反時計回り方向に回動した状態となる。このとき、インキ着けローラー着脱カム119、139は着脱アーム116、136とそれぞれ一体に回動される。インキ着けローラー着脱カム119、139の回動に伴い、インキ着けローラー着脱カム119、139に当接していた調整カラー113、133は、支軸111、131を中心として時計回り方向に回動し、調整カラー153は支軸131を中心として反時計回り方向に回動する。これと同時に第1、第2インキ着けローラー110、130も支軸111、131を中心として時計回り方向に回動し、第3インキ着けローラー150も支軸131を中心として反時計回り方向に回動し、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150はそれぞれ版胴7と接触する。但し、インキ着けローラー着脱カム119、139の調整カラー当接面119a、139a、139bから調整カラー113、133、153の軸心までの距離は、固定カム121、141、161の一部であって調整カラー113、133、153とそれぞれ対向する面から調整カラー113、133、153の軸心までの距離より長くなっているため、調整カラー113、133、153は、それぞれ固定カム121、141、161と当接する。このため、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150が版胴7と接触する接触圧力が、所定の圧力に留められる。
0034
カムフォロアー117、137が第1カム7cの第4カム面7hに当接しているときには、図3に2点鎖線で示されているように、着脱アーム116、136はスタッド115、135を中心として、時計回り方向に回動した状態となる。このとき、インキ着けローラー着脱カム119、139は着脱アーム116、136とそれぞれ一体に回動される。そしてインキ着けローラー着脱カム119、139は調整カラー113、133、153に当接する。インキ着けローラー着脱カム119、139の回動に伴い調整カラー113、133は支軸111、131を中心として反時計回り方向に回動し、調整カラー153は支軸131を中心として時計回り方向に回動する。これと同時に第1、第2インキ着けローラー110、130も支軸111、131を中心として反時計回り方向に回動し、第3インキ着けローラー150は支軸131を中心として時計回り方向に回動し、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150はそれぞれ版胴7から離間する。
0035
以上のように、版胴7に第1カム7cを設け、版胴7の表面の第1版領域部7aのみに第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150を接触させる第1、第2の離接手段を設けたため、第1版領域部7aに第1、第2、第3インキ着けローラーを確実に接触させることができ、第2版領域部7bから第1、第2、第3インキ着けローラーを確実に離間させることができる。また、第1インキ着けローラー110と第2インキ着けローラー130とが、版胴7の第1版領域部7aに接触するタイミング及び期間は、第1カム7cのカム面と、カムフォロア117、137との位置関係によって定まり、第1版領域部7aの先頭部分がそれぞれのインキ着けローラー110、130に到達した時点から、それぞれ接触を開始でき、第1版領域部7aの末尾部分がそれぞれのインキ着けローラー110、130に到達した時点で接触をそれぞれ終了できる。従って、それぞれのインキ着けローラー110と130とは、互いに均等に、第1版領域部7aに接触することができ、その結果、第1版領域部7a全体においてインキ濃度を均一化できる。このことは、第1インキ着けローラー110と第3インキ着けローラー150の関係についても同様である。
0036
なお、以上の説明は、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150が第1版領域部7aに対して当接し、第2版領域部7bに対して離間するためのものであるが、図3の右半分の二点鎖線で示されるように、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150及びこれらインキ着けローラーを版胴7から離接させるための第1離接手段及び、第2の離接手段と同様の構成のインキ着けローラー110’、130’、150’(請求項3の第2インキ着けローラーに該当)及び離接手段が、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150及び第1離接手段及び第2離接手段とは、版胴7に関して直径方向反対側の位置に配置されている。この構成は第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150に対応する第1、第2、第3インキ着けローラー110’、130’、150’が、第2版領域部7bに対して当接し、第1版領域部7aに対して離間するための構成であり、上述した説明と同様であるので、説明を省略する。ただし、カムフォロア117、137に対応するカムフォロア117’、137’は、第1カム7cに追従動作するのではなく、第1カム7cに隣接する第2カム7dに関連していることが相違する。
0037
次に、第1の離接手段と第2の離接手段とを連動させ一体駆動して、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150を版胴7から同時に離接させる連動機構について図3乃至図5に基づき説明する。
0038
印刷機1のフレーム11において、支軸111とスタッド135の間の位置には、図5に示されるように、円柱状の貫通口11Aが形成されている。フレーム11と平行に設けられたフレーム12にも円柱状の貫通口12Aが形成されており、貫通口11Aと貫通口12Aとは同軸的に形成されている。貫通口11Aには、略円筒形状の止めカラー171が嵌挿されており、止めカラー171はネジによってシャフト173に固着されている。ブッシュ172の内周面にはシャフト173が回転可能に貫通している。シャフト173は、貫通口12Aにも同様に設けられたブッシュ272に対しても回転可能に貫通している。シャフト173のフレーム11側の一端には、図3に示されるように、アーム174の一端が固着されている。シャフト173のフレーム12側の端には、アーム274(図4)の一端が固着されている。アーム174は、シャフト173から版胴7の軸心に向かって延びるような形状で設けられており、シャフト173に固着されている一端とは反対側の端には、ピン175によって略「ノ」の字形状をなし版胴7の略周方向に延びるリンク176の一端が、ピン175を中心として回動可能に支承されており、また、略円盤形状のローラ186がその軸部をピン175によって貫通され、ピン175を中心に回転可能に支承されている。ローラ186はインキ着けローラー着脱カム119と当接可能に対向している。
0039
印刷機1のフレーム11上であって版胴7の軸を中心として支軸131よりもさらに図3の反時計回り方向へ回転した位置には、図3において版胴7の軸と平行に突出するスタッド177が、ボルト189によって固着されている。フレーム11に固着されているスタッド177の一端とは反対側の端には、アーム178の一端が、スタッド177を中心として回動可能に支承されている。アーム178は、スタッド177から版胴7の軸心に向かって延びるような形状で設けられており、スタッド177に支承されている一端とは反対側の端には、ピン179によって略「ノ」の字形状をしたリンク176の他端が、ピン179を中心として回動可能に支承されており、また、略円盤形状のローラ187(図5)がその軸部をピン179によって貫通され、ピン179を中心に回転可能に支承されている。ローラ187はインキ着けローラー着脱カム139と当接可能に対向している。
0040
印刷機1のフレーム11上であって版胴7の軸を中心としてスタッド177よりもさらに図3の反時計回り方向へ回転した位置には、エアシリンダー180の一端がピン181によって固着されている。エアシリンダー180の他端には、スタッド182によって略長方形状をしたリンク183及び連動リンク184の一端が、スタッド182を中心として回動可能に支承されている。リンク183の他端は、フレーム11にスタッド185によって、スタッド185を中心として回動可能に支承されている。連動リンク184の他端は、アーム178の両端の間の部分であってピン179寄りの位置にピン188によって、ピン188を中心として回動可能に支承されている。
0041
アーム174、リンク176、アーム178、リンク183、連動リンク184及びエアシリンダー180は、連動手段を構成する。
0042
次に、エアシリンダー180を動作して第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150を同時に版胴7表面に離接する動作について説明する。エアシリンダー180が動作していないときには、図3に実線で示されるように、リンク183及び連動リンク184によって略「く」の字が形成されている。この状態では、アーム178がスタッド177を中心として図3の時計回り方向に回動している状態となっており、アーム178と連動しているリンク176はその全体が版胴7の軸を中心として反時計回り方向に回動され、アーム174は、シャフト173を中心として時計回り方向に回動された状態となっている。このときローラ186、187は、インキ着けローラー着脱カム119、139から離反した状態となっている。従って、ローラ186、187は、インキ着けローラー着脱カム119、139に何ら影響を与えておらず、第1インキ着けローラー110と、第2、第3インキ着けローラー130、150とは、前述の通り第1、第2の離接手段によってのみ、版胴7に対して互いに独立して離接動作を行う。
0043
エアシリンダー180が動作したときには、図3に2点鎖線で示されるように、リンク183及び連動リンク184によって略一直線が形成される。このとき、アーム178がスタッド177を中心として反時計回り方向に回動し、アーム178と連動しているリンク176はその全体が版胴7の軸を中心として時計回り方向に回動され、アーム174は、シャフト173を中心として反時計回り方向に回動された状態となっている。これらの回動に伴い、ローラ186、187は、版胴7の軸を中心として時計回り方向へ移動し、インキ着けローラー着脱カム119、139にそれぞれ当接する。インキ着けローラー着脱カム119、139はローラー186、187の押圧力によって、スタッド115、及びスタッド135を中心として図3の時計方向に回動する。この回動量は、前述のカムフォロアー117、137が第1カム7cのカム面の第2版領域部7b側に当接しているときの量と同様である。インキ着けローラー着脱カム119、139がこの位置に移動することによって、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150は版胴7から同時に離間する。
0044
以上、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150を離接する機構をフレーム11の側について説明したが、これらのインキ着けローラーを離接する機構は、フレーム11と平行に設けられたフレーム12の側にも左右対称に設けられている。但し、エアシリンダー180、ピン181、スタッド182、リンク183、連動リンク184、スタッド185に対応する部材は、フレーム12側には設けられておらず、フレーム12側のアーム274(アーム174に対応)、リンク276(リンク176に対応)及びアーム278(アーム178に対応)の回動は、フレーム11側のアーム174と一体に回転するシャフト173にアーム174の回転力が伝達されることにより、行われるように構成されている。符号は、フレーム11側の部材が百番台で示されているが、フレーム11側の部材に対応するフレーム12側の部材は、図4において、二百番台で示されている。
0045
版胴7上の版へのインキ供給を停止する際には、第1、第2、第3インキ着けローラー110、130、150を同時に版胴7から離間しなければならないが、リンク176の両端に設けられたローラ186、187によって、第1インキ着けローラー110を離接させるインキ着けローラー着脱カム119と第2及び第3インキ着けローラー130、150を離接させるインキ着けローラー着脱カム139とを連動させ一体駆動させて、第1、第2、第3インキ着けローラーを同時に版胴7から離接させることができるので、第1、第2、第3インキ着けローラーを同時に版胴7から離間させるための構成を別途設ける必要はなく、印刷機の製造コストの低減を図ることができる。
0046
本発明によるオフセット印刷機は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、エアシリンダー180をフレーム11の側のみに設けたが、フレーム12の側にも設けて、アーム178とアーム278とを同時に回動させるようにしてもよい。また、オフセット印刷機自体は、デジタル式のものであってもよく、デジタル式のものでなくてもよい。また、本実施の形態では、インキ供給装置が4つ設けられた4色印刷が可能なオフセット印刷機としたが、インキ供給装置の数はそれより少なくとも多くともよい。
0047
【発明の効果】
請求項1記載のオフセット印刷機によれば、版胴上の版へのインキ供給を停止する際には、複数のインキ着けローラー等を同時に版胴から離間させる必要があるが、複数のインキ着けローラーを版胴に対して離接する連動手段を設け、一のインキ供給装置に設けられた複数のインキ着けローラーを版胴に対して同時に離間できるようにしたため、インキ着けローラーを同時に版胴7から離間させるための特別の機構を新たに設ける必要はなく、部品の数を減らすことができ、印刷機の製造コストの低減を図ることができる。また、部品の数を減らすことによって、部品の破損等の生ずる可能性も低くすることができ、印刷機の製品の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機を示す概略側面図。
【図2】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機の版胴付近を示す概略側面図。
【図3】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機のインキ着けローラーを版胴に対して離接させる機構を示す側面図。
【図4】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機のインキ着けローラーを版胴に対して離接させる機構を示す図3の反対側の側面図。
【図5】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機のインキ着けローラーを版胴に対して離接させる機構を示す展開正面図。
【図6】本発明の実施の形態によるオフセット印刷機のインキ着けローラーを示す平面図。
【符号の説明】
3 圧胴
6 ゴム胴
7 版胴
7a 第1版領域部
7b 第2版領域部
7c 第1カム
7d 第2カム
7e 第1カム面
7f 第2カム面
7g 第3カム面
7h 第4カム面
10 インキ供給装置
101 インキ壺
102 インキ元ローラ
103 インキ呼出しローラ
104 インキ練りローラ
105 インキ往復ローラ
110 第1インキ着けローラー
112 第1インキ着けローラー支承アーム
113 調整カラー
116 着脱アーム
117 カムフォロアー
119 インキ着けローラー着脱カム
130 第2インキ着けローラー
132 第2インキ着けローラー支承アーム
133,153 調整カラー
136 着脱アーム
137 カムフォロアー
139 インキ着けローラー着脱カム
150 第3インキ着けローラー
152 第3インキ着けローラー支承アーム
174、178 アーム
176、183 リンク
180 エアシリンダー
184 連動リンク
186、187 ローラ

Claims (1)

  1. 一の版胴が複数の版領域部を備え、それぞれの該版領域部毎に異なる色のインキを供給するインキ供給装置とフレームとが設けられ、該インキ供給装置には該版領域部に接触可能なインキ着けローラーが設けられたオフセット印刷機において、
    版へのインキ供給時に一の該版領域部に接触可能な該インキ着けローラーを他の該版領域部から離間させるインキ着けローラー離接手段を有し、
    各々の該インキ供給装置には、該インキ着けローラーが複数設けられ、版へのインキ供給停止時に、複数の該インキ着けローラーを該版胴から同時に離間させ、また、複数の該インキ着けローラーを該版胴に同時に接触させる連動手段を備え、
    該複数のインキ着けローラーは、それぞれ一端が該フレームに回動可能に支承されるローラー支承アームの他端寄りの位置に回転可能に支承され、
    該連動手段は、エアシリンダーと該エアシリンダーの駆動により所定の軸を中心に回動又は揺動するアーム、リンク及びローラとを備え、
    該エアシリンダーの駆動によりアーム、リンク及びローラが回動又は揺動することによって該ローラー支承アームが押圧され、該複数のインキ着けローラーは、該ローラー支承アームが押圧されて回動することによって、該版胴が何れの回転位置にあるかにかかわらず該版胴に対して同時に離間することを特徴とするオフセット印刷機。
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