JP3556040B2 - 既設管路のライニング工法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、既設管路のライニング工法に関し、特に非開削で分岐枝管も同時にライニング施工する既設管路のライニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
既設配管系の老朽化対策として、管内面に樹脂液をライニングして管路を再生させる更生修理工法は、これまでに種々の提案が数多くなされている。
この種の樹脂ライニングによる更生修理工法としては、管内に導入される樹脂液を空気流により吹き飛ばして管内をライニングする方式のもの(例えば特公昭61−24067号公報参照)、また管内に樹脂液をプラグ状に導入させ、樹脂プラグの前後の管内に圧力差を生起させて樹脂プラグの流動進行により管内面をライニングする方式のもの(例えば特開昭63−65983号公報参照)等が 知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで更生修理の対象となる既設配管系は、ガス管について説明すると低圧導管が多く、この種の管路は一般的に、道路下に敷設された導管路としての本管,支管より多数分岐されている枝管を含む形態が多い。
【0004】
このような分岐枝管を有する本支管経路を更生修理する場合、分岐部のある位置を開削して分岐部を露出させ、一旦,本支管と枝管とを分離させ、本支管と枝管とを別々に更生修理している。
【0005】
しかしながら、上述のような作業形態で施工すると、分岐部の開削作業,分離作業,復旧作業,埋戻し作業といった作業工程が多くなり、施工時間が長くなり施工費用が割高になってしまう問題点が派生する。
【0006】
本発明は、上述の問題点の発生に鑑み、非開削にて本支管及び分岐枝管を同時に更生修理ができる既設管路のライニング工法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、一方側に第1開口部と他方側に第2開口部とを有する本支管経路に、分岐開口部より分岐する枝管を有する既設管路のライニング工法において、
第1工程では、前記第1開口部より管内にライニングピグ,ライニング樹脂団,樹脂搬送ピグとを順次導入し、該樹脂搬送ピグより後段に、一端が第1開口部に固定された内張りチューブを裏返しに反転させた状態で管内に挿入し、
前記内張りチューブ内に流体圧を付加し、その加圧作用により前記分岐開口部を塞ぐようにチューブを本支管路内壁面に添接させると共に、該チューブの反転折返し部にて前記ライニングピグ,ライニング樹脂団,樹脂搬送ピグを前記第1開口部側から第2開口部側へ向けて移送し、
第2工程では、前記枝管の開口部に切換バルブを設け、該切換バルブに吸引ポンプと樹脂供給手段とを連通し、まず吸引ポンプを駆動させて枝管内を略真空状態にし、次に該枝管内に樹脂団を導入して該樹脂団を前記分岐開口部まで移動させて枝管内壁面にライニング樹脂膜を形成し、
第3工程では、前記第1工程で添接した内張りチューブを回収すると共に、前記ライニングピグ,ライニング樹脂団,樹脂搬送ピグを前記第1開口部側へ向けて移動させ、前記本支管内壁面にライニング樹脂膜を形成するようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、上記樹脂供給手段は、樹脂を収容する筒状本体と、樹脂の上段に設けられ,上記枝管の内径より若干小さい外径を有するライニングピグと、前記筒状本体の上端部に設けられる空気流入孔と、前記筒状本体の下端部に開口する樹脂及びライニングピグ排出口とを備えていることを特徴とする。
【0009】
さらに、上記本支管の第1開口部に吸引ポンプを連通し、上記第3工程施工時に前記吸引ポンプを駆動し、ライニングピグ,ライニング樹脂団を第1開口部側へ移動するようにしたことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、上記樹脂搬送ピグは、少なくと管路内径より大きい外径を有し、変形自在なスポンジ材で形成されていることを特徴とする。
【0011】
またさらに、上記チューブは、柔軟性を有するエラストマ層で形成されている一層構造のチューブであることを特徴とする。
【0012】
【作用】
上述した本発明によるライニング工法によると、第1工程では、本支管の第1開口部より、内張りチューブを反転させながら管路内壁面に添接していき、そしてライニングピグ,ライニング樹脂,樹脂搬送ピグを、内張りチューブの管路内進行に伴う押作用よって第2開口部側へ移送する。この時、本支管の内壁面に介在する分岐開口部は、内張りチューブにより塞がれる。
またこの際、前記内張りチューブは、管路内への挿通性がよく、特にエラストマ層で形成されている一層構造のチューブを用いた場合には、柔軟性に富むことから、エルボ等の曲がり部の多い管路に対しても十分な挿通性を有するため、ライニングピグ,ライニング樹脂,樹脂搬送ピグを適正に移送することができる他、前記分岐開口部を密着して塞ぐようになる。
【0013】
また第2工程では、前記枝管の開口部に3方弁等の切換バルブを設け、該切換バルブに吸引ポンプと樹脂供給手段とを連通させる。
そしてまず切換バルブを操作して吸引ポンプと枝管とを連通状態にし、該吸引ポンプを駆動させて枝管内を真空状態にする。この際、枝管の分岐開口部はチューブで密着して塞がれているため、枝管内は気密に保たれている。
そして次に切換バルブを操作して樹脂供給手段と枝管とを連通状態にする。ここで樹脂供給装置の上端部には空気流入孔が設けられているため、樹脂供給装置に内装されている樹脂を境に差圧が生起するようになり、前記樹脂供給装置内に該空気流入孔より空気が流入し、樹脂は枝管内壁面にライニング膜を形成しながら分岐開口部まで移動する。この際樹脂供給装置内において、樹脂の上段にライニングピグを配設すると、該ライニングピグが樹脂をライニングしながら、移動するようになり、ライニング膜が均一になる他、樹脂の吹き抜けを防止することができる。
【0014】
さらに第3工程では、前記第1工程で添接した内張りチューブを回収するが、この際、前記樹脂搬送ピグ及び樹脂は管路内面に気密に密着しているため、チューブ回収に伴い搬送ピグとチューブとの間には負圧が生起する。
そのため、チューブを回収すると、ライニング樹脂,樹脂搬送ピグは第一開口部側へ移動するようになり、また、第1開口部側より吸引ポンプで吸引すればライニングピグは樹脂をライニングしながら第1開口部側へ移動し、本支管内壁面に均一な樹脂ライニング膜が形成されるようになる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図1は本発明のライニング工法を施工するための機材構成を示した概要図である。図において、符号1は、地下に埋設されている既設管路であり、該管路1には、一方側に開口する第1開口部1aと、他方側に開口する第2開口部1bとが設けられており、また該管路1の経路に介在する分岐開口部2から枝管3が分岐されている。また管路1と枝管3とは割スリーブ等の分岐具21によって連結されている。
【0016】
上記枝管3を含む管路1をライニング施工するに際し、まず図1に示すように、樹脂注入装置11を管路1の第1開口部1aに接続できるように用意すると共に、チューブ送出/収納装置12を同じ開口部1aに接続できるように準備しておく。また、流体注入制御装置13と、流体ポンプ14とをチューブ送出/収納装置12に順次直列に接続させておく。
【0017】
ここで上記樹脂注入装置11には、管内を補修するエポキシ樹脂等のライニング樹脂Aが充填してあり、上端部に開口部11aが設けられており、該開口部11aより圧力流体を導入することで樹脂Aが下端部より排出されるようになっている。また、上記チューブ送出/収納装置12には、柔軟性および遮水性を有し平状でリール(図示せず)に巻回されたチューブ15が収納されている。該チューブ15は、柔軟性を有するエラストマ層(例えばポリウレタン層)で形成されている一層構造のチューブで、チューブ送出/収納装置12内のリール等に巻装されている。
【0018】
また、上記枝管3の端部開口部31に3方弁等の切換バルブ32を配設し、該バルブ32の一方側に吸引ポンプ33を連通させ、バルブ32の他方側に樹脂供給装置34を装着する。該樹脂供給装置34は、筒状に形成されており、下端面に枝管3の内径と略同程度の径を有する樹脂排出口を備えており、また上端面に空気流入孔34aを備えている。また内部には枝管3の内壁面をライニングするエポキシ樹脂等のライニング樹脂Bが充填されており、さらに該樹脂Bの上段には、前記枝管3の内径より若干小さい外径を有するライニングピグ35が配設されている。
【0019】
上述した設備構成を用いて、本発明のライニング工法を実施する作業を次のように説明する。
まず第1工程では、図1,図2に示すように、管路1の第1開口部1aより管路1内に、管路1の内径より若干小さい直径を有するライニングピグ4を導入し、次に樹脂注入装置11を利用して必要量のライニング樹脂Aを管内にプラグ状に注入し、そして管路1の内径よりやや大きい直径を有し,スポンジ等の弾力材質で作られた樹脂搬送ピグ5を、樹脂Aの直後に位置させるように第1開口部1aより管路1内に挿入する。
【0020】
その後、チューブ送出/収納装置12を、管路1の第1開口部1aに接続する。この際、チューブ15の端部を折り返して固定しているので、後方からの流体圧力Fによりチューブ15は、裏返されながら既設管路1へ反転進行できるようになっている。次に、流体ポンプ14を稼働することによって、流体圧を流体注入制御装置12を介してチューブ送出/収納装置12に注入する。この流体圧力によりチューブ15は、チューブ送出/収納装置12から順次送出されて管路1内に沿って反転進行する。
そして前記チューブ15は、管路1内壁面に反転しながら添接していくと共に、ライニングピグ4,ライニング樹脂A,樹脂搬送ピグ5を、内張りチューブ15の管路内進行に伴う押作用よって第1開口部1a側から第2開口部1b側へ移送する。この時、管路1の内壁面に介在する分岐開口部2は、内張りチューブ15により塞がれる。
またこの際、前記チューブ15は、柔軟性に富むエラストマ層で形成されている一層構造であるため、管路1内への挿通性がよく、特に、エルボ等の曲がり部でも適正に挿通して、管路1内を反転進行していく。
【0021】
次に第2工程では、切換バルブ32を操作して吸引ポンプ33と枝管3とを連通状態にし、該吸引ポンプ33を駆動させて枝管3内を略真空状態にする。この際、枝管3の分岐開口部2チューブ15で密着して塞がれているため、枝管3内は気密に保たれている。
次に図3に示すように、切換バルブ32を操作して樹脂供給装置34と枝管3とを連通状態にする。ここで樹脂供給装置34の上端部には空気流入孔34aが設けられており、大気に連通しているため、樹脂供給装置34に内装されている樹脂Bを境に差圧が生起する。そのため、差圧がゼロになるまで,すなわち枝管3内の圧力が大気圧になるまで前記樹脂供給装置34内に該空気流入孔34aより空気が流入し、樹脂Bは枝管3の内壁面にライニング膜Mを形成しながら分岐開口部2まで移動する。この際樹脂供給装置34内において、樹脂Bの上段にライニングピグ35を配設すると、該ライニングピグ35が樹脂Bをライニングしながら、移動するようになり、ライニング膜が均一になる他、樹脂の吹き抜けを防止することができる。
【0022】
さらに第3工程では、図4で示すように、前記第1工程で添接した内張りチューブ15を回収する。この際、前記樹脂搬送ピグ5及び樹脂Aは管路1内面に気密に密着しているため、チューブ15の回収に伴い搬送ピグ5とチューブ15との間には負圧が生起する。
そのため、チューブ15を回収すると、ライニング樹脂A,樹脂搬送ピグ5は第一開口部1a側へ移動するようになる。一方、チューブ15を回収した後に、第1開口部1a側に吸引ポンプを接続し、該吸引ポンプを駆動すると、ライニングピグ4は樹脂Aをライニングしながら第1開口部1a側へ移動し、管路1内壁面に均一な樹脂ライニング膜Nが形成されるようになる。
【0023】
また、枝管3をライニングしたライニングピグ35を回収する手段として、前記樹脂供給装置34の空気流入孔34aに送風ポンプ6を連通させ、搬送ピグ5が分岐開口部2を通過した直後に前記送風ポンプ6を駆動する。すると分岐開口部2の近傍にあるライニングピグ35は管路1内に押し出されるようになり、該ライニングピグ35は、管路1をライニングするライニングピグ4と共に第1開口部1a側で回収されるようになる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の工法によれば、本支管と該本支管より分岐される枝管とを非開削で同時に補修することができる。
その結果、開削による労力を削減することができ、作業コストを低減させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る概略を説明する説明図
【図2】本発明に係る第1工程時の説明図
【図3】本発明に係る第2工程時の説明図
【図4】本発明に係る第3工程時の説明図
【符号の説明】
1 既設管路
1a 既設管路の第1開口部
1b 既設管路の第2開口部
11 樹脂注入装置
12 チューブ送出/収納装置
13 液体注入制御装置
14 流体ポンプ
15 内張りチューブ
2 分岐開口部
3 枝管
31 端部開口部
32 切換バルブ
33 吸引ポンプ
34 樹脂供給装置
34a 空気流入孔
35 ライニングピグ
4 ライニングピグ
5 樹脂搬送ピグ
6 送風ポンプ
A ライニング樹脂
B ライニング樹脂
M ライニング膜
N ライニング膜
【産業上の利用分野】
本発明は、既設管路のライニング工法に関し、特に非開削で分岐枝管も同時にライニング施工する既設管路のライニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
既設配管系の老朽化対策として、管内面に樹脂液をライニングして管路を再生させる更生修理工法は、これまでに種々の提案が数多くなされている。
この種の樹脂ライニングによる更生修理工法としては、管内に導入される樹脂液を空気流により吹き飛ばして管内をライニングする方式のもの(例えば特公昭61−24067号公報参照)、また管内に樹脂液をプラグ状に導入させ、樹脂プラグの前後の管内に圧力差を生起させて樹脂プラグの流動進行により管内面をライニングする方式のもの(例えば特開昭63−65983号公報参照)等が 知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで更生修理の対象となる既設配管系は、ガス管について説明すると低圧導管が多く、この種の管路は一般的に、道路下に敷設された導管路としての本管,支管より多数分岐されている枝管を含む形態が多い。
【0004】
このような分岐枝管を有する本支管経路を更生修理する場合、分岐部のある位置を開削して分岐部を露出させ、一旦,本支管と枝管とを分離させ、本支管と枝管とを別々に更生修理している。
【0005】
しかしながら、上述のような作業形態で施工すると、分岐部の開削作業,分離作業,復旧作業,埋戻し作業といった作業工程が多くなり、施工時間が長くなり施工費用が割高になってしまう問題点が派生する。
【0006】
本発明は、上述の問題点の発生に鑑み、非開削にて本支管及び分岐枝管を同時に更生修理ができる既設管路のライニング工法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、一方側に第1開口部と他方側に第2開口部とを有する本支管経路に、分岐開口部より分岐する枝管を有する既設管路のライニング工法において、
第1工程では、前記第1開口部より管内にライニングピグ,ライニング樹脂団,樹脂搬送ピグとを順次導入し、該樹脂搬送ピグより後段に、一端が第1開口部に固定された内張りチューブを裏返しに反転させた状態で管内に挿入し、
前記内張りチューブ内に流体圧を付加し、その加圧作用により前記分岐開口部を塞ぐようにチューブを本支管路内壁面に添接させると共に、該チューブの反転折返し部にて前記ライニングピグ,ライニング樹脂団,樹脂搬送ピグを前記第1開口部側から第2開口部側へ向けて移送し、
第2工程では、前記枝管の開口部に切換バルブを設け、該切換バルブに吸引ポンプと樹脂供給手段とを連通し、まず吸引ポンプを駆動させて枝管内を略真空状態にし、次に該枝管内に樹脂団を導入して該樹脂団を前記分岐開口部まで移動させて枝管内壁面にライニング樹脂膜を形成し、
第3工程では、前記第1工程で添接した内張りチューブを回収すると共に、前記ライニングピグ,ライニング樹脂団,樹脂搬送ピグを前記第1開口部側へ向けて移動させ、前記本支管内壁面にライニング樹脂膜を形成するようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、上記樹脂供給手段は、樹脂を収容する筒状本体と、樹脂の上段に設けられ,上記枝管の内径より若干小さい外径を有するライニングピグと、前記筒状本体の上端部に設けられる空気流入孔と、前記筒状本体の下端部に開口する樹脂及びライニングピグ排出口とを備えていることを特徴とする。
【0009】
さらに、上記本支管の第1開口部に吸引ポンプを連通し、上記第3工程施工時に前記吸引ポンプを駆動し、ライニングピグ,ライニング樹脂団を第1開口部側へ移動するようにしたことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、上記樹脂搬送ピグは、少なくと管路内径より大きい外径を有し、変形自在なスポンジ材で形成されていることを特徴とする。
【0011】
またさらに、上記チューブは、柔軟性を有するエラストマ層で形成されている一層構造のチューブであることを特徴とする。
【0012】
【作用】
上述した本発明によるライニング工法によると、第1工程では、本支管の第1開口部より、内張りチューブを反転させながら管路内壁面に添接していき、そしてライニングピグ,ライニング樹脂,樹脂搬送ピグを、内張りチューブの管路内進行に伴う押作用よって第2開口部側へ移送する。この時、本支管の内壁面に介在する分岐開口部は、内張りチューブにより塞がれる。
またこの際、前記内張りチューブは、管路内への挿通性がよく、特にエラストマ層で形成されている一層構造のチューブを用いた場合には、柔軟性に富むことから、エルボ等の曲がり部の多い管路に対しても十分な挿通性を有するため、ライニングピグ,ライニング樹脂,樹脂搬送ピグを適正に移送することができる他、前記分岐開口部を密着して塞ぐようになる。
【0013】
また第2工程では、前記枝管の開口部に3方弁等の切換バルブを設け、該切換バルブに吸引ポンプと樹脂供給手段とを連通させる。
そしてまず切換バルブを操作して吸引ポンプと枝管とを連通状態にし、該吸引ポンプを駆動させて枝管内を真空状態にする。この際、枝管の分岐開口部はチューブで密着して塞がれているため、枝管内は気密に保たれている。
そして次に切換バルブを操作して樹脂供給手段と枝管とを連通状態にする。ここで樹脂供給装置の上端部には空気流入孔が設けられているため、樹脂供給装置に内装されている樹脂を境に差圧が生起するようになり、前記樹脂供給装置内に該空気流入孔より空気が流入し、樹脂は枝管内壁面にライニング膜を形成しながら分岐開口部まで移動する。この際樹脂供給装置内において、樹脂の上段にライニングピグを配設すると、該ライニングピグが樹脂をライニングしながら、移動するようになり、ライニング膜が均一になる他、樹脂の吹き抜けを防止することができる。
【0014】
さらに第3工程では、前記第1工程で添接した内張りチューブを回収するが、この際、前記樹脂搬送ピグ及び樹脂は管路内面に気密に密着しているため、チューブ回収に伴い搬送ピグとチューブとの間には負圧が生起する。
そのため、チューブを回収すると、ライニング樹脂,樹脂搬送ピグは第一開口部側へ移動するようになり、また、第1開口部側より吸引ポンプで吸引すればライニングピグは樹脂をライニングしながら第1開口部側へ移動し、本支管内壁面に均一な樹脂ライニング膜が形成されるようになる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図1は本発明のライニング工法を施工するための機材構成を示した概要図である。図において、符号1は、地下に埋設されている既設管路であり、該管路1には、一方側に開口する第1開口部1aと、他方側に開口する第2開口部1bとが設けられており、また該管路1の経路に介在する分岐開口部2から枝管3が分岐されている。また管路1と枝管3とは割スリーブ等の分岐具21によって連結されている。
【0016】
上記枝管3を含む管路1をライニング施工するに際し、まず図1に示すように、樹脂注入装置11を管路1の第1開口部1aに接続できるように用意すると共に、チューブ送出/収納装置12を同じ開口部1aに接続できるように準備しておく。また、流体注入制御装置13と、流体ポンプ14とをチューブ送出/収納装置12に順次直列に接続させておく。
【0017】
ここで上記樹脂注入装置11には、管内を補修するエポキシ樹脂等のライニング樹脂Aが充填してあり、上端部に開口部11aが設けられており、該開口部11aより圧力流体を導入することで樹脂Aが下端部より排出されるようになっている。また、上記チューブ送出/収納装置12には、柔軟性および遮水性を有し平状でリール(図示せず)に巻回されたチューブ15が収納されている。該チューブ15は、柔軟性を有するエラストマ層(例えばポリウレタン層)で形成されている一層構造のチューブで、チューブ送出/収納装置12内のリール等に巻装されている。
【0018】
また、上記枝管3の端部開口部31に3方弁等の切換バルブ32を配設し、該バルブ32の一方側に吸引ポンプ33を連通させ、バルブ32の他方側に樹脂供給装置34を装着する。該樹脂供給装置34は、筒状に形成されており、下端面に枝管3の内径と略同程度の径を有する樹脂排出口を備えており、また上端面に空気流入孔34aを備えている。また内部には枝管3の内壁面をライニングするエポキシ樹脂等のライニング樹脂Bが充填されており、さらに該樹脂Bの上段には、前記枝管3の内径より若干小さい外径を有するライニングピグ35が配設されている。
【0019】
上述した設備構成を用いて、本発明のライニング工法を実施する作業を次のように説明する。
まず第1工程では、図1,図2に示すように、管路1の第1開口部1aより管路1内に、管路1の内径より若干小さい直径を有するライニングピグ4を導入し、次に樹脂注入装置11を利用して必要量のライニング樹脂Aを管内にプラグ状に注入し、そして管路1の内径よりやや大きい直径を有し,スポンジ等の弾力材質で作られた樹脂搬送ピグ5を、樹脂Aの直後に位置させるように第1開口部1aより管路1内に挿入する。
【0020】
その後、チューブ送出/収納装置12を、管路1の第1開口部1aに接続する。この際、チューブ15の端部を折り返して固定しているので、後方からの流体圧力Fによりチューブ15は、裏返されながら既設管路1へ反転進行できるようになっている。次に、流体ポンプ14を稼働することによって、流体圧を流体注入制御装置12を介してチューブ送出/収納装置12に注入する。この流体圧力によりチューブ15は、チューブ送出/収納装置12から順次送出されて管路1内に沿って反転進行する。
そして前記チューブ15は、管路1内壁面に反転しながら添接していくと共に、ライニングピグ4,ライニング樹脂A,樹脂搬送ピグ5を、内張りチューブ15の管路内進行に伴う押作用よって第1開口部1a側から第2開口部1b側へ移送する。この時、管路1の内壁面に介在する分岐開口部2は、内張りチューブ15により塞がれる。
またこの際、前記チューブ15は、柔軟性に富むエラストマ層で形成されている一層構造であるため、管路1内への挿通性がよく、特に、エルボ等の曲がり部でも適正に挿通して、管路1内を反転進行していく。
【0021】
次に第2工程では、切換バルブ32を操作して吸引ポンプ33と枝管3とを連通状態にし、該吸引ポンプ33を駆動させて枝管3内を略真空状態にする。この際、枝管3の分岐開口部2チューブ15で密着して塞がれているため、枝管3内は気密に保たれている。
次に図3に示すように、切換バルブ32を操作して樹脂供給装置34と枝管3とを連通状態にする。ここで樹脂供給装置34の上端部には空気流入孔34aが設けられており、大気に連通しているため、樹脂供給装置34に内装されている樹脂Bを境に差圧が生起する。そのため、差圧がゼロになるまで,すなわち枝管3内の圧力が大気圧になるまで前記樹脂供給装置34内に該空気流入孔34aより空気が流入し、樹脂Bは枝管3の内壁面にライニング膜Mを形成しながら分岐開口部2まで移動する。この際樹脂供給装置34内において、樹脂Bの上段にライニングピグ35を配設すると、該ライニングピグ35が樹脂Bをライニングしながら、移動するようになり、ライニング膜が均一になる他、樹脂の吹き抜けを防止することができる。
【0022】
さらに第3工程では、図4で示すように、前記第1工程で添接した内張りチューブ15を回収する。この際、前記樹脂搬送ピグ5及び樹脂Aは管路1内面に気密に密着しているため、チューブ15の回収に伴い搬送ピグ5とチューブ15との間には負圧が生起する。
そのため、チューブ15を回収すると、ライニング樹脂A,樹脂搬送ピグ5は第一開口部1a側へ移動するようになる。一方、チューブ15を回収した後に、第1開口部1a側に吸引ポンプを接続し、該吸引ポンプを駆動すると、ライニングピグ4は樹脂Aをライニングしながら第1開口部1a側へ移動し、管路1内壁面に均一な樹脂ライニング膜Nが形成されるようになる。
【0023】
また、枝管3をライニングしたライニングピグ35を回収する手段として、前記樹脂供給装置34の空気流入孔34aに送風ポンプ6を連通させ、搬送ピグ5が分岐開口部2を通過した直後に前記送風ポンプ6を駆動する。すると分岐開口部2の近傍にあるライニングピグ35は管路1内に押し出されるようになり、該ライニングピグ35は、管路1をライニングするライニングピグ4と共に第1開口部1a側で回収されるようになる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の工法によれば、本支管と該本支管より分岐される枝管とを非開削で同時に補修することができる。
その結果、開削による労力を削減することができ、作業コストを低減させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る概略を説明する説明図
【図2】本発明に係る第1工程時の説明図
【図3】本発明に係る第2工程時の説明図
【図4】本発明に係る第3工程時の説明図
【符号の説明】
1 既設管路
1a 既設管路の第1開口部
1b 既設管路の第2開口部
11 樹脂注入装置
12 チューブ送出/収納装置
13 液体注入制御装置
14 流体ポンプ
15 内張りチューブ
2 分岐開口部
3 枝管
31 端部開口部
32 切換バルブ
33 吸引ポンプ
34 樹脂供給装置
34a 空気流入孔
35 ライニングピグ
4 ライニングピグ
5 樹脂搬送ピグ
6 送風ポンプ
A ライニング樹脂
B ライニング樹脂
M ライニング膜
N ライニング膜
Claims (5)
- 一方側に第1開口部と他方側に第2開口部とを有する本支管経路に、分岐開口部より分岐する枝管を有する既設管路のライニング工法において、
第1工程では、前記第1開口部より管内にライニングピグ,ライニング樹脂団,樹脂搬送ピグとを順次導入し、該樹脂搬送ピグより後段に、一端が第1開口部に固定された内張りチューブを裏返しに反転させた状態で管内に挿入し、
前記内張りチューブ内に流体圧を付加し、その加圧作用により前記分岐開口部を塞ぐようにチューブを本支管路内壁面に添接させると共に、該チューブの反転折返し部にて前記ライニングピグ,ライニング樹脂団,樹脂搬送ピグを前記第1開口部側から第2開口部側へ向けて移送し、
第2工程では、前記枝管の開口部に切換バルブを設け、該切換バルブに吸引ポンプと樹脂供給手段とを連通し、まず吸引ポンプを駆動させて枝管内を略真空状態にし、次に該枝管内に樹脂団を導入して該樹脂団を前記分岐開口部まで移動させて枝管内壁面にライニング樹脂膜を形成し、
第3工程では、前記第1工程で添接した内張りチューブを回収すると共に、前記ライニングピグ,ライニング樹脂団,樹脂搬送ピグを前記第1開口部側へ向けて移動させ、前記本支管内壁面にライニング樹脂膜を形成するようにしたことを特徴とする既設管路のライニング工法。 - 上記樹脂供給手段は、樹脂を収容する筒状本体と、樹脂の上段に設けられ,上記枝管の内径より若干小さい外径を有するライニングピグと、前記筒状本体の上端部に設けられる空気流入孔と、前記筒状本体の下端部に開口する樹脂及びライニングピグ排出口とを備えていることを特徴とする請求項1記載の既設管路のライニング工法。
- 上記本支管の第1開口部に吸引ポンプを連通し、上記第3工程施工時に前記吸引ポンプを駆動し、ライニングピグ,ライニング樹脂団を第1開口部側へ移動するようにしたことを特徴とする請求項1記載の既設管路のライニング工法。
- 上記樹脂搬送ピグは、少なくと管路内径より大きい外径を有し、変形自在なスポンジ材で形成されていることを特徴とする請求項1記載の既設管路のライニング工法。
- 上記チューブは、柔軟性を有するエラストマ層で形成されている一層構造のチューブであることを特徴とする請求項1記載の既設管路のライニング工法。
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