JP3555118B2 - ペースト式電極の製造法 - Google Patents
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ペースト式電極板、例えば水酸化ニッケル電極板、水酸化亜鉛電極板、水素吸蔵合金電極板等の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種の電源として広く使用されている蓄電池としてはアルカリ蓄電池、例えばニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池、ニッケル−亜鉛蓄電池等が実用化されている。そして、これらの電池の電極板としては、従来のパンチングメタルにニッケルスラリーを塗布し高温炉にて焼結し、得られた基体に活物質を化学的あるいは電気的に含浸する焼結式電極板が一般的であった。
【0003】
近年、蓄電池の高容量化の要求にこたえるため、より多くの活物質を充填することが可能な繊維状、発泡状のニッケル等の導電性物質により作られた多孔性支持体に、水酸化ニッケルや水素吸蔵合金等を含むペースト状物質を充填して加圧成形したペースト式電極が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ペースト式電極板においては、その基体として用いている繊維状或いは発泡状の導電性多孔性支持体の端部が電極板の表面より突出し、セパレータを貫通することにより工程中或いは完成した電池において短絡が発生する。本発明は、このような課題を解決するもので、簡便な方法で電池の内部短絡を防止するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の第1の製造法は、ペースト式電極板の集電端子より電圧100V以上、望ましくは200V以上で、特に上限は規制されないが実用上の危険性に鑑み400V以下、電流0.05〜0.2Aの直流電圧を印加し、電極板表面より0.1〜0.5mm、望ましくは0.1〜0.3mmの距離に、アースを取った導電性のある板を配置して、電極板表面より突出している導電性の多孔性支持体の端部をスパークにより焼き飛ばすことにより消失させることとしたものである。
【0006】
また、本発明の第2の製造法は、ペースト式電極板の表面に導電性の多孔性支持体の基体となる物質、例えばニッケルや鉄等の溶融点より高い温度を加えることにより、電極板表面より突出している多孔性支持体の端部を溶断又は溶融することとしたものである。
【0007】
【作用】
本発明の製造法により得られたペースト式電極板では、電極板表面より突出する多孔性支持体の0.1mmを超える長さの端部が消失するため、使用されるセパレータの厚さが0.1mm以上の電池において該端部による短絡が生じなくなる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の詳細について実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
水酸化ニッケル粉末にメチルセルロースを結着剤水溶液として加えた活物質ペーストを、厚さ1.5mm,多孔度95%、面密度500g/m2 のニッケル繊維状多孔性支持体に充填した。その後、この活物質を充填したニッケルの繊維状多孔性支持体を乾燥して0.80mmに加圧した。
【0009】
続いて図1に示す如く、この様にして得られた電極板1を、隙間を0.85mm開けた2枚のアースされたニッケル板2、3の間の中央に、ニッケル板2、3に接触しないように挿入し、電極板端子4とニッケル板2、3の間に250V,0.1Aの直流電流を印加した。なお、図1において、5は電源、6は導線である。その結果、電極板1m2 当り平均4箇所の突出した端部がスパークにより焼き飛び消失した。
【0010】
(実施例2)
実施例1と同様にして作製した電極板を温度900℃の高温炉に還元雰囲気下で2分間保持した。その結果、実施例1と同様に電極板1m2 当り平均4箇所の突出した端部が溶断又は溶融により消失した。
【0011】
この実施例1及び実施例2の電極板を用いてそれぞれ積層タイプの角型電池を作製し、短絡不良検査を実施したところ、多孔性支持体から突出した端部の短絡による不良率は0%となり、従来の電池の短絡による不良率0.2%に比べて大幅に減少した。
【0012】
【発明の効果】
上述の如く本発明の製造法を用いて作製した電極板を使用した電池では、従来に比べて短絡による不良を大幅に減少することができる。従って、本発明の工業的価値は大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により電極板へ電圧を印加している状態の一部切断斜視図である。
【産業上の利用分野】
本発明は、ペースト式電極板、例えば水酸化ニッケル電極板、水酸化亜鉛電極板、水素吸蔵合金電極板等の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種の電源として広く使用されている蓄電池としてはアルカリ蓄電池、例えばニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池、ニッケル−亜鉛蓄電池等が実用化されている。そして、これらの電池の電極板としては、従来のパンチングメタルにニッケルスラリーを塗布し高温炉にて焼結し、得られた基体に活物質を化学的あるいは電気的に含浸する焼結式電極板が一般的であった。
【0003】
近年、蓄電池の高容量化の要求にこたえるため、より多くの活物質を充填することが可能な繊維状、発泡状のニッケル等の導電性物質により作られた多孔性支持体に、水酸化ニッケルや水素吸蔵合金等を含むペースト状物質を充填して加圧成形したペースト式電極が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ペースト式電極板においては、その基体として用いている繊維状或いは発泡状の導電性多孔性支持体の端部が電極板の表面より突出し、セパレータを貫通することにより工程中或いは完成した電池において短絡が発生する。本発明は、このような課題を解決するもので、簡便な方法で電池の内部短絡を防止するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の第1の製造法は、ペースト式電極板の集電端子より電圧100V以上、望ましくは200V以上で、特に上限は規制されないが実用上の危険性に鑑み400V以下、電流0.05〜0.2Aの直流電圧を印加し、電極板表面より0.1〜0.5mm、望ましくは0.1〜0.3mmの距離に、アースを取った導電性のある板を配置して、電極板表面より突出している導電性の多孔性支持体の端部をスパークにより焼き飛ばすことにより消失させることとしたものである。
【0006】
また、本発明の第2の製造法は、ペースト式電極板の表面に導電性の多孔性支持体の基体となる物質、例えばニッケルや鉄等の溶融点より高い温度を加えることにより、電極板表面より突出している多孔性支持体の端部を溶断又は溶融することとしたものである。
【0007】
【作用】
本発明の製造法により得られたペースト式電極板では、電極板表面より突出する多孔性支持体の0.1mmを超える長さの端部が消失するため、使用されるセパレータの厚さが0.1mm以上の電池において該端部による短絡が生じなくなる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の詳細について実施例により説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
水酸化ニッケル粉末にメチルセルロースを結着剤水溶液として加えた活物質ペーストを、厚さ1.5mm,多孔度95%、面密度500g/m2 のニッケル繊維状多孔性支持体に充填した。その後、この活物質を充填したニッケルの繊維状多孔性支持体を乾燥して0.80mmに加圧した。
【0009】
続いて図1に示す如く、この様にして得られた電極板1を、隙間を0.85mm開けた2枚のアースされたニッケル板2、3の間の中央に、ニッケル板2、3に接触しないように挿入し、電極板端子4とニッケル板2、3の間に250V,0.1Aの直流電流を印加した。なお、図1において、5は電源、6は導線である。その結果、電極板1m2 当り平均4箇所の突出した端部がスパークにより焼き飛び消失した。
【0010】
(実施例2)
実施例1と同様にして作製した電極板を温度900℃の高温炉に還元雰囲気下で2分間保持した。その結果、実施例1と同様に電極板1m2 当り平均4箇所の突出した端部が溶断又は溶融により消失した。
【0011】
この実施例1及び実施例2の電極板を用いてそれぞれ積層タイプの角型電池を作製し、短絡不良検査を実施したところ、多孔性支持体から突出した端部の短絡による不良率は0%となり、従来の電池の短絡による不良率0.2%に比べて大幅に減少した。
【0012】
【発明の効果】
上述の如く本発明の製造法を用いて作製した電極板を使用した電池では、従来に比べて短絡による不良を大幅に減少することができる。従って、本発明の工業的価値は大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により電極板へ電圧を印加している状態の一部切断斜視図である。
Claims (2)
- 導電性の多孔性支持体にペースト状物質を充填するペースト式電極の製造法において、電極板と0.1〜0.5mmの間隔を隔てて導電性部材を配置し、前記電極板と導電性部材の間に100〜400Vの電圧を印加して、電極板より突出した端部にスパークを飛ばすことにより、該端部を消失させることを特徴とするペースト式電極の製造法。
- 導電性の多孔性支持体にペースト状物質を充填するペースト式電極の製造法において、電極板表面を還元性雰囲気下において高温に曝すことにより、電極板より突出した端部を溶断又は溶融することを特徴とするペースト式電極の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02402195A JP3555118B2 (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | ペースト式電極の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02402195A JP3555118B2 (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | ペースト式電極の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08222212A JPH08222212A (ja) | 1996-08-30 |
JP3555118B2 true JP3555118B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=12126889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02402195A Expired - Fee Related JP3555118B2 (ja) | 1995-02-13 | 1995-02-13 | ペースト式電極の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3555118B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010079754A1 (ja) * | 2009-01-07 | 2010-07-15 | パナソニック株式会社 | 電気化学素子用電極の製造方法、電気化学素子用電極、および電気化学素子 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4524042Y1 (ja) * | 1970-04-16 | 1970-09-21 | ||
JPS5228093A (en) * | 1975-08-27 | 1977-03-02 | Inoue Japax Res Inc | Burr removing equipment |
JPS5862614U (ja) * | 1981-10-06 | 1983-04-27 | 凸版印刷株式会社 | プラスチツク成形におけるバリ除去用バ−ナ−ガイド |
JPH0275155A (ja) * | 1988-09-08 | 1990-03-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 電池用極板の製造方法 |
JP2772840B2 (ja) * | 1989-11-06 | 1998-07-09 | 株式会社プラコー | 合成樹脂製成形品のバリ取り方法及びその装置 |
JPH0714576A (ja) * | 1993-06-25 | 1995-01-17 | Yuasa Corp | 非焼結式電極の製造法 |
-
1995
- 1995-02-13 JP JP02402195A patent/JP3555118B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08222212A (ja) | 1996-08-30 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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