JP2001023605A - 電池の製造方法 - Google Patents

電池の製造方法

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JP2001023605A JP11195125A JP19512599A JP2001023605A JP 2001023605 A JP2001023605 A JP 2001023605A JP 11195125 A JP11195125 A JP 11195125A JP 19512599 A JP19512599 A JP 19512599A JP 2001023605 A JP2001023605 A JP 2001023605A
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welding
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電気抵抗の小さい集電体を用いて、該集電体と
電極群とが高い溶接強度を有する電池を製造する電池の
製造方法を提供する。 【解決手段】電極群と集電体との間に、前記集電体の電
気抵抗より高い抵抗値の金属を主体とする高抵抗部材を
介在させ、抵抗溶接にて前記電極群に集電体を取り付け

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極板の端部に集電
体を溶接する電池の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニッケル/カドミウム蓄電池またはニッ
ケル/水素蓄電池等のアルカリ蓄電池や、リチウム電
池、リチウムイオン電池等は、各種機器の電源として広
く使用されてきた。特にアルカリ蓄電池やリチウムイオ
ン電池は、比較的経済的でしかも優れた高出力性能のた
めに小型の携帯機器を中心に多くの需要が続いている。
しかし近年は使用する機器の小型化、高出力化の方向が
目覚ましくそれにともなってアルカリ蓄電池やリチウム
イオン電池も一層の高性能化の要求が強くなっている。
【0003】アルカリ蓄電池やリチウムイオン電池の高
率放電性能は、電極群はもちろん、電極群につながる集
電体の抵抗を小さくする事で向上する。これらの蓄電池
では、平板状極板を積層した電極群または長い帯状の極
板を巻回した電極群の端面に集電体を取り付けるなどに
より集電する。
【0004】アルカリ蓄電池の極板には、ニッケルメッ
キをした薄い穿孔鋼板に活物質と導電助材、結着材の混
合物を塗布した方式、三次元多孔構造の発泡ニッケル基
板中に活物質を充填した方式あるいはニッケルメッキを
した穿孔鋼板の両面にニッケル粉末で多孔性の焼結体を
形成し、そこにニッケルやカドミウム等の活物質を含浸
した方式の物が使われている。また、リチウムイオン電
池においては、極板の基体にはアルミニウムや銅のシー
トが使用されている。
【0005】集電体には、ニッケルあるいはニッケルメ
ッキ鋼板から成形加工した物等が使用されているが、高
率放電性能を向上させるためには、集電体の抵抗を小さ
くすればよく、そのために集電体はできる限り厚みの大
きい材料が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、上記のよ
うな抵抗の小さい集電体を用いると、溶接部に電流が流
れても、薄い穿孔鋼板や金属シートあるいは微細な構造
のニッケル発泡体でできた基板の方は非常に温度の上昇
が速くて溶融し易いが、集電体の方は相対的に肉厚で低
抵抗のために、発熱し難く、溶融し難いという食い違い
が発生する。そのため、極板側の基板部分の方が一方的
に溶融するが、集電体側は十分に溶融しないということ
に陥り、その結果、半田付けでのいわゆる芋半田の状態
となり、接続部で互いの金属が溶け合って溶接部が形成
するという良好状況が得られないために、強度の低い不
十分な溶接となるという問題があった。
【0007】三次元多孔構造の発泡ニッケル基板が多く
用いられる傾向にあるが、発泡ニッケル自体は高多孔体
であるがゆえに機械的強度に劣り、集電体の取り付けに
於いては溶接部に補強と溶接性を確保するために、帯状
のニッケル材を取り付けたり、あるいは溶接部の発泡ニ
ッケルを電極の幅方向に圧縮して発泡ニッケルの密な層
を形成して集電体の溶接強度の向上を図る方法がとられ
てきた。しかしこれらの対策では極板の加工工数や、追
加の部材が増えることなどでコスト的に不利なものとな
り、好ましい方法ではなかった。
【0008】そこで、本発明の課題は、電気抵抗の小さ
い集電体を用いて、該集電体と電極群とが高い溶接強度
を有する電池を製造する電池の製造方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電池の製造方法
は、活物質合剤層の無い無地部が設けられた電極の該無
地部において集電体が溶接された構造を有する電池の製
造方法であって、集電体と無地部との間に集電体より電
気抵抗の高い高抵抗部材を介在させ、これらを溶接する
ことを特徴とする。
【0010】介在させた高抵抗部材において集中的に生
じる発熱によって集電体、電極ともに均一的に溶融し、
強度の高い溶接が可能となる。
【0011】好ましくは、少なくとも一端部に活物質合
剤層の無い無地部が設けられた正極板および負極板と隔
離体と集電体とを備え、前記無地部を正極板または負極
板ごとに各々一方向に揃え、かつ正極板と負極板が接触
することのないように電極群を構成し、該電極群の合材
層の無い部分に集電体を取り付けることにより電池を製
作する電池の製造方法であって、前記電極群と集電体と
の間に、前記集電体の電気抵抗より高い抵抗値の金属を
主体とする高抵抗部材を介在させ、抵抗溶接にて前記電
極群に集電体を取り付けることを特徴とする、電池の製
造方法である。
【0012】集電体と電極とが多数の接点を得られ、し
かも作業工数を増加させることなく強度の高い接続とな
るからである。
【0013】前記集電体には少なくとも二箇所の突出部
を設け、該突出部と極板の活物質合剤層の無い部分とを
接続することが好ましい。
【0014】溶接接続する場合に、2つの溶接用電極を
前記突出部の付け根二箇所に当て、両電極間に電圧を印
可することにより電流を流し、効率よく溶接することが
できるからである。
【0015】好ましい前記高抵抗部材は鉄、ニッケル、
およびクロムの中の2種以上の金属を主体とする合金で
ある。高抵抗率の金属であり、溶接時に温度の上昇が速
く、溶融しやすいからである。
【0016】また好ましい前記集電体は、鋼板、ニッケ
ルメッキ鋼板、またはニッケルを主体とする素材であ
る。抵抗値が低く、電池の容量向上に適しているからで
ある。
【0017】さらに好ましくは、高抵抗部材が鉄、ニッ
ケル、およびクロムの中の2種以上の金属を主体とする
合金であり、集電体が、鋼板、ニッケルメッキ鋼板、ま
たはニッケルを主体とする素材を用いることである。電
池の内部抵抗を増加させること無く、効率的に溶接する
ことが可能だからである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明にかかる電池は、特に限定
されるわけではなく、ニッケルカドミウム電池やニッケ
ル水素電池などのアルカリ電池、リチウム電池、リチウ
ムイオン電池などである。
【0019】これらの電池の電極は、特に限定されるも
のではなく電池の種類に応じて適宜選択することができ
るが、一部活物質合剤層の無い無地部を有したものであ
り、電極基板としては、ニッケルメッキ鋼板、三次元構
造の連続気泡を有する発泡ニッケル基板、アルミニウム
や銅のシートなどが使用可能である。
【0020】集電体は、電池の種類に応じて適宜選択す
ればよく特に限定されるわけではないが、電池の内部抵
抗低減から低電気抵抗率のものが好ましい。単一の材質
に限定されるわけではなく、複合材料であっても良い。
溶接性と耐アルカリ性電解質、あるいは耐非水電解質の
点から、鋼板、ニッケルメッキ鋼板、またはニッケルを
主体とするものが好ましい。
【0021】平板状極板を使用する場合には、正極板お
よび負極板には少なくとも一端部に活物質合剤層の無い
無地部を存在させ、その電極合剤の無い部分を互いに重
ならないように突出させて正極板および負極板を隔離体
を介して積層させて電極群を構成させ、前記正極板およ
び負極板の無地部に各々集電体を溶接して取り付けると
いう方法が好ましい。
【0022】また、帯状極板を使用する場合には、正極
板および負極板の長尺方向の少なくとも一端部に活物質
合剤層の無地部を存在させ、帯状の隔離体を介して正極
板および負極板をそれぞれ幅方向にずらし、正極板およ
び負極板の長尺方向の電極合剤の無い部分が互いに重な
らず、反対方向に突出するように積層し、巻回して電極
群を製作し、前記正極板および負極板の無地部に各々集
電体を溶接して取り付けるという方法が好ましい。
【0023】これによって集電体と極板は多数の接点で
接続出来るために、接点毎の電流が小さくなって電圧降
下を小さく出来るからである。また巻回した電極群の場
合には、長い帯状極板の長さ方向に対しても多数の接点
が得られるために高率放電に好都合な結果を得る事が可
能だからである。さらに、集電体を抵抗溶接するため
に、集電体には少なくとも2か所の突起部を備えている
ものが好ましい。溶接接続する場合、集電体の突出部と
電極群の電極合剤の無い無地部との間に高抵抗部材を介
して接触させ、2つの溶接用電極を集電体の例えばV字
形状の前記突出部の付け根二か所に当て、両電極間に電
圧を印加して電流を流して発熱させるためである。溶接
用電極が三つ以上ある場合には、そのうちの少なくとも
ひとつの溶接用電極と他の溶接用電極の極性を変えてお
けばよい。なお、集電体のV字形状の突出部は、図3に
示したように、集電体に平行に取り付けているが、これ
に限定されるわけではなく、集電体に二つの突出部が離
れて取り付けられてさえあればよい。
【0024】本発明の高抵抗部材には、前記集電体の電
気抵抗より高い抵抗値の材料を用いる。これにより、接
続が良好なものとなる。好ましくは、金属を主体とした
ものである。容易に溶接が可能だからである。金属を主
体としたものとは、金属元素からなる単体もしくは合金
や、金属元素以外の例えば炭素などを含有させた鋼など
である。適切に抵抗溶接できるからである。好ましく
は、集電体および無地部の電気抵抗値よりも高い抵抗値
の高抵抗部材を介在させる。より均一で適切な接続が可
能となるからである。溶接部の好ましい抵抗値として
は、電気抵抗率で30μΩcm以上である。良好な溶接
が行えるからである。好ましい材料としては、金属材料
であり、より好ましくは、鉄、ニッケル、クロムの中の
2種以上の金属を主体とする合金である。
【0025】上記電極で構成される電池の電極群の形態
は特に限定されるものではなく、帯状極板を巻回した渦
巻型や、平板状電極を積層した形状などの電極群を使用
することが可能である。その場合、平板状正極板および
平板状負極板を、正極板および負極板をセパレーターを
介して、正極板および負極板の電極合剤の無い部分が互
いに重ならないように突出させて積層するとよい。な
お、正極板および負極板の無地部を突出させる方向は、
異なっていてもよいし、互いに重ならなければ同じ方向
でもよい。
【0026】上述した、集電体と電極の無地部との間に
高抵抗部材を介在させて、抵抗溶接を行う。
【0027】本発明の実施の形態を、巻回型電極群を備
えたアルカリ蓄電池を例にとり、図面を参照してさらに
具体的に説明する。
【0028】アルカリ蓄電池の巻回型電極群は、例えば
以下に説明する様に、周知の方法で製造することができ
る。正極は、焼結式基板の場合には穿孔した厚さ80μ
mの帯状のニッケルメッキ鋼板に、一端部が無地部、す
なわち活物質合材層のない部分となるように表面に多孔
質のニッケル層を焼結によって形成し、更にニッケル、
コバルト等の活物質を含浸して製造したものを用いるこ
とができる。別の方法で作製した正極としては、三次元
構造の連続気泡を有する発泡ニッケル基板に水酸化ニッ
ケル、酸化コバルト、導電助材、結着材等の混合物を充
填し、一端部には活物質合材層の無い部分を有するペー
スト式極板を用いることができる。
【0029】負極には、焼結式基板の場合には正極同様
の多孔質のニッケル層にカドミウムを含浸して製造し、
又、ニッケル水素電池では、厚さ80μm程度の帯状の
ニッケルメッキ鋼板に、水素吸蔵合金と導電助材、結着
材等の混合物を塗布して、一端部には活物質合材層の無
い部分を設けたペースト式極板を用いることができる。
【0030】上述の方法で製造した正負極板を、帯状の
セパレーターを介して図2に示したように、正極板およ
び負極板をそれぞれ幅方向にずらし、正極板の長尺方向
の電極合剤のない部分と負極板の長尺方向の電極合剤の
ない部分が互いに重ならず、反対方向に突出するように
積層し、巻回して電極群を製作することができる。図2
において、1は正極板、2は負極板、3は正極板の電極
活物質合剤層の無い無地部、4は負極板の電極活物質合
剤層の無い無地部、5はセパレータである。
【0031】次に上記電極群に集電体を取り付ける。集
電体の平面図と断面図を図3に示す。図3−Aは平面
図、図3−Bは断面図である。図3において、7は先端
部円弧状のV字形状の突出部、8は集電体、6はスリッ
トである。極板と接続する溶接部である先端部円弧状の
V字形状の突出部7を平行に形成したものである。図1
に示すように、集電体8と電極群10の活物質合材の無
い部分との間に高抵抗部材9を介在させて、抵抗溶接を
行う。
【0032】図4は、集電体と極板群とを溶接接続する
様子を、正極板の場合を例に示したものである。図4に
おいて、1は正極板、3は正極板の無地部、8は集電
体、11は溶接用電極、そして9が高抵抗部材である。
集電体8には、少なくとも2箇所の突出部を設け、次の
ように接続するのが好ましい。溶接接続は図4に示すよ
うに、集電体8の突出部7、高抵抗部材9、電極群の電
極合剤の無い無地部3を当接し、溶接用電極11を集電
体のV字形状の突出部付け根二か所に平行に当て、両電
極間に電圧を印加して抵抗溶接する。その結果、図5に
示すように、集電体8の突出部7が正極板1の無地部3
に溶接接続される。
【0033】このようにして、図6に示すような、集電
体を接続した電極群を作製することができる。なお、図
6において、2は負極板、4は負極板の活物質合剤層の
ない部分、5はセパレータ、8は集電体、10が電極群
である。
【0034】前記電極群を電池容器に収納し、電解液を
注入して図7に示すような電池を製作する。図7におい
て、20は封口板、30はパッキング、40は円筒型電
池容器である。
【0035】集電体と電極の接続部との間に高抵抗率の
材料を介在させることによって、溶接に際して電圧を印
可して電流を流すと、高抵抗率の材料部分で集中して発
熱し温度上昇が生じる。厚手の金属からできた集電体と
薄手の金属でできた電極側の接続部のように、互いに発
熱や温度上昇のバランスが悪い場合であっても、前述の
介在させた高抵抗率の高抵抗部材において集中的に発熱
が生じることによって集電体、電極ともにバランスよく
昇温から溶融の条件を確立することができ、互いに均等
に溶け合って安定した強度の高い溶接が可能となり、信
頼性に優れた電池を製造することができる。
【0036】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、比較例とあわせ
て、説明する。
【0037】[実施例1]巻回型電極群を備えたニッケ
ル水素電池を製作した。断面構造は図7に示したのと同
様である。
【0038】正極板は、目付け重量が500g/m2
発泡ニッケルに、コバルトを含有した水酸化ニッケルと
酸化コバルトとフッ素樹脂粉末とをCMC水溶液で混練
したペーストを含浸、乾燥、プレスの工程を経て製作し
た。寸法は幅34mm、長さ210mm厚さ0.6mm
とした。負極板は、片側4ミクロンのニッケルメッキを
施した厚さ0.08mmで開口率45%の穿孔鋼板に、
水素吸蔵合金、カーボン粉末、有機結着材をCMC水溶
液で混練したペーストを塗布し、乾燥、プレスして製作
した。寸法は幅34mm、長さ260mm、厚さ0.5
mmとした。
【0039】正極板および負極板には、長尺方向(長さ
方向)にそって設けた幅1.5mmの活物質合剤層の無
い無地部を設け、正極板および負極板を、ポリプロピレ
ンを主体とする繊維の不織布で厚さ0.18mm、幅3
5mmのセパレータを介して、図2に示したように、正
極板の無地部3と負極板の無地部4を互いに反対方向に
突出させて巻回し、電極群を製作した。
【0040】次に、図3に示したような、厚さ0.4m
mのニッケルメッキ鋼板を無効電流を小さくするために
中央部にスリット6を設け、電極との接続効率を高める
ために、側部に平行に極板と接続する溶接部が先端部円
弧状のV字形状の突出部7を設けた集電体8を形成し
た。
【0041】集電体と極板の接続は、図1および図4に
示したように、集電体の突出部7と電極の接続部集電体
を、電極群の端面すなわち正極板および負極板の各電極
の無地部(図4では、極板1の無地部3)に当接し、溶
接用電極11を集電体のV字形状の突出部付け根二か所
に平行に当て、両溶接用電極間に電圧を印加して抵抗溶
接で接続する。
【0042】このようにして、図5に示したように、集
電体と極板の合剤の無い部分が溶接接続される。そし
て、図6に示した集電体8を接続した電極群10が完成
する。
【0043】次に、図7に断面構造を示したように、電
極群10を円筒型の電池容器40に収納し、水酸化カリ
ウム水溶液を主体とする電解液を注入し、ガス放出用の
安全弁を組み込んだ正極端子兼用の封口板20をナイロ
ン樹脂性の絶縁性パッキング30を介して電池容器開口
部に挿入し、カシメによって固定した。作製した電池は
SCサイズの円筒型ニッケル水素電池であり、寸法は直
径が22.2mm、高さ42mmとした。
【0044】[比較例1]集電体と電極の間の接続部
に、高電気抵抗率の高抵抗部材を介在させていない点を
除いては、前記の実施例と同じ方法で円筒型ニッケル水
素電池を製作した。
【0045】[比較例2]集電体として、厚みが0.2
mmのニッケルメッキ鋼板を素材に使用し、図8に示すよ
うな側部に突起23を、中央部にスリット6を設けたも
のを集電体22とし、集電体と電極の間の接続部には高
抵抗率の高抵抗部材を介在させないこと以外は実施例と
同じ方法で円筒型ニッケル水素電池を製作した。
【0046】つぎに、本発明の実施例1によって製作し
た電池10個と、比較例1および比較例2によって製作
した電池各10個について、集電体の溶接工程での品質
と電池の内部抵抗を測定した。その結果を表1に示す。
なお、表1における「電池の内部抵抗」は10個のセル
の最大値と最小値を示した。
【0047】表1の結果から明らかなように、本発明に
よる実施例の電池では、集電体と電極の接続部には、集
電体8と電極の間に高抵抗率の鉄/ニッケル合金の高抵
抗部材9を介在させているので、溶接においては接続部
分で発熱が集中し、これによって電極群への集電体の溶
接は良好になされる。また、集電体の大部分が低電気抵
抗のニッケルであるために、電池の内部抵抗も低い。
【0048】
【表1】
【0049】一方、比較例1の電池では、集電体が厚さ
は0.4mmと実施例1と同じであるにもかかわらず、
集電体と電極の間に高抵抗率の高抵抗部材を介在させな
い従来の方法であったため、電極側との接続部分を含め
た電気抵抗が全体に小さいために、溶接に際しては通電
で相対的に電気抵抗が大きい電極の基板側が多く発熱し
て、この部分のみが溶融し、接続部における集電体側は
発熱不足で、双方の温度差が過大になって互いに溶け合
うまでに至らず、接触しているだけであったり、いわゆ
る片方だけが溶けていも付けの状態などで、良好な溶接
がなされなかった。このため内部抵抗の値は高く、ばら
つきが大きくなった。
【0050】比較例2の電池では、集電体8に厚さ0.
2mmのニッケルメッキ鋼板を使用した。この条件では
集電体の厚さが薄いために、接続部における電極側との
抵抗値の差が小さくなって溶接に際しての発熱も比較的
均等になって、良好な溶接がなされた。しかし集電体自
体は実施例に比べて高抵抗であり、電池全体の内部抵抗
が大きくなってしまった。
【0051】上述のように、集電体と電極の間に高抵抗
率の高抵抗部材を介在させることで本発明の目的が達成
できるが、該高抵抗率の金属層は集電体と電極の間の接
続部に有ればよく、その形態は図9に示す様な接続部分
のみでもよいし、取り扱い易くするために図10に示す
ように必要部分を一体化してもよいし、あるいは図11
のように一体化したものに、接続部分を絶縁テープ50
等で接合した方式のものなども本発明の目的は達成でき
る。図9から図11中の鎖線部分は集電体と電極の接続
箇所を示す。 また、集電体の形状は実施例で示した電
極群と接続する接続部が突起部で接する形状を持つこと
で、溶接面積が大きくなる為に溶接強度が大きくなる。
このことは鋼板等に比べ強度の低いニッケル発泡体等を
基板に使った極板に於いては、溶接強度が大きくなって
好ましいが、比較例で示した図8(Aは平面図、Bは断
面図)のような従来の形状の集電体であっても、形は異
なるが電極との間に高抵抗率の高抵抗部材を介在させる
ことにより、良好な接続を行うことができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電池の製
造方法により、電気抵抗の小さい集電体を用いて、該集
電体と電極群との接続強度を高めることができる。ま
た、製造そのものも容易でなおかつ作業効率の向上を図
ることができる。
【0053】本発明の効果を説明するに当たって、正極
基体にはニッケル発泡体、負極にはペースト式極板を実
施例に用いたが、穿孔鋼板の表面にニッケルの焼結体を
形成し活物質を含浸してなる焼結式極板を使ったアルカ
リ蓄電池でも同じ効果を得ることができるし、また、負
極活物質にカドミウムを使ったニッケルカドミウム蓄電
池に適用しても本発明の効果を得ることができる。
【0054】さらに本発明は、リチウムイオン電池に使
用されるような、アルミニウムや銅のシートの両面に電
極合剤を塗布したような極板を使用した非水電解質電池
においても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す図であって、電池の
製造過程を示す図。
【図2】本発明の1実施形態を示す図であって、極板と
セパレータの位置関係を示す図。
【図3】本発明の1実施形態を示す図であって、集電体
の平面図および断面図。
【図4】本発明の1実施形態を示す図であって、集電体
と極板の溶接方法を示す図。
【図5】本発明の1実施形態を示す図であって、集電体
と極板の溶接状態を示す図。
【図6】本発明の1実施形態を示す図であって、電池の
電極群の外観を示す図。
【図7】本発明の1実施形態を示す図であって、電池の
外観および内部を示す図。
【図8】従来の集電体の平面図および断面図。
【図9】本発明の1実施形態を示す図であって、電極群
と集電体との間に介在させる高抵抗部材を示す図。
【図10】本発明の別の実施形態を示す図であって、電
極群と集電体との間に介在させる高抵抗部材を示す図。
【図11】本発明の別の実施形態を示す図であって、電
極群と集電体との間に介在させる高抵抗部材を示す図。
【符号の説明】
1 正極板 2 負極板 3 正極板の無地部 4 負極板の無地部 5 セパレータ 6 スリット 7 集電体の突出部 8 集電体 9 高抵抗部材 10 電極群

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活物質合剤層の無い無地部が設けられた電
    極の該無地部において集電体が溶接された構造を有する
    電池の製造方法であって、集電体と無地部との間に集電
    体より電気抵抗の高い高抵抗部材を介在させ、これらを
    溶接することを特徴とする電池の製造方法。
  2. 【請求項2】前記高抵抗部材が鉄、ニッケル、およびク
    ロムの中の2種以上の金属を主体とする合金であること
    を特徴とする請求項1に記載の電池の製造方法。
  3. 【請求項3】前記集電体が、鋼板、ニッケルメッキ鋼
    板、またはニッケルのいずれかを主体とする素材である
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の
    電池の製造方法。
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