JP3554668B2 - 画像形成装置の転写装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、電子写真方式を利用した複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置であって、像担持体上に形成されたトナー像をシートに転写する際に、該シートを保持体に保持して転写位置へと搬送し、保持体の背面、つまりシート保持した面と反対面側に転写電位を付与させて転写を行うようにしてなる転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を利用してなる画像形成装置は、像担持体である感光層を有する感光体上に形成され静電潜像を、粉体トナーにて顕像化し、該顕像化したトナー像をシート状の用紙上に転写しており、該トナーが未定着であることから、用紙上に定着するため、熱によりトナーを溶融させて加圧することで用紙上に融着させている。
【0003】
そこで、シート上に感光体表面に形成されたトナー像を転写するために、シートを感光体と対向する転写位置へと送り込み、シート背面、つまり感光体と対向する面と反対側をコロナ放電器や転写ローラ等に所定の電圧を供給し、シート自身を帯電させてトナー像を転写するようにしている。この場合、シート上に単色によるトナー像を転写する場合には、特にトナー像の重ねずれ等の問題が生じないため、直接シートを上述した転写位置へとガイド等を介して案内し、搬送するようにし、シートを帯電させて転写するようにしている。
【0004】
しかし、近年においてはカラー化が進み、異なる色の単色トナー像をシート上に重ねて転写することで、カラー画像を形成するようにしたものが実施されるようになった。この時、シートは、転写位置へと複数回送り込まれるため、その重ね合わせる位置を正確にしないと色ずれによる画像不良が生じる。
【0005】
そのため、従来においては、シートを静電的な吸着作用により保持し、上述した転写位置へと搬送するようにすることで、正確性を増し、重ね合わせによる色ずれを無くすようにしている。そのため、シートは一旦保持体に吸着保持され、その状態で転写位置へと搬送され、この位置で保持体とシート保持面と反対面(背面)をコロナ帯電器や転写ローラ等にて保持体の背面を帯電させてトナー像を転写するようにしている。
【0006】
上記転写を行うための手段としてコロナ帯電器を用いる場合、オゾン発生率が高く、環境、消費電力などの面から見て得策ではなく。そのため、最近では転写ローラ、又は転写ブラシ等を用いてシート保持体の背面を接触させて保持体表面に保持されたシート上にトナー像を転写するようにしている。
【0007】
この接触方式による転写ローラ又は転写ブラシを備える転写装置は、導電性の弾性ローラや導電性ブラシを、感光体に対して上記シート保持体を介して接触させ、トナー像を保持されたシートに転写電位を付与させて転写するようにしている。
【0008】
上記転写装置として転写ローラを用いる場合、シートと感光体とが接触する領域(ニップ領域)を大きく(搬送方向に長く)すためには、転写ローラを弾性ゴムローラで構成し、その圧接力を大きくする必要がある。そのため、転写ローラの弾性変形などによる寿命の問題が生じる。また圧接力の関係から転写ローラを回転駆動させる必要性から、感光体及びシート保持体と共に同期させて回転させる必要があり、駆動機構が複雑化する問題、及び駆動トルクが大きくなる等の問題が生じる。
【0009】
これに対し、転写ブラシを用いる場合には、上記感光体と接触する領域を大きくできない。これを大きくするためには、転写ブラシのブラシ自身を堅いものに、搬送方向に長く設定することで、上記感光体との接触領域を所定の範囲に簡単に確保できるようになる。しかし、堅いブラシにてシート保持体の背面が削られ、シート保持体の寿命の問題が生じる。また、堅いブラシによる接触状態の問題により転写を良好に行えない場合が考えられる。
【0010】
そこで、転写ブラシを用いるものにおいて、感光体とシートを介してシート保持体との接触領域を所定の範囲に確保するために、例えば特開平9−179413号公報に記載される転写装置が提案されている。これは、転写ブラシの上流側に押圧部材を設け、シート保持体を感光体へと接触させ、その接触幅(ニップ)を大きくするようにしている。
【0011】
このように、感光体に形成されたトナー像をシートの転写するために、シートを保持するシート保持体を設け、該保持体に保持されたシートを感光体に圧接させ、この状態で保持体背面側に接触状態で設けられた転写ブラシに転写電位を付与させることでトナー像をシートに転写し、その転写効率を上げるために、さらに上記公報には転写ブラシの上流側に保持体が感光体に接触させる押圧部材を設けるようにした転写装置を構成している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来における転写装置によれば、転写ブラシを設け、シート保持体と感光体との接触幅を大きくするために押圧部材を設けることで転写効率を上げるようにしている。
【0013】
しかし、押圧部材にてシート保持体を感光体への接触幅を大きくするようにしているが、転写ブラシによるシートへのトナー像の転写を良好に行うようにした点は考慮されていない。つまり、転写ブラシは押圧部材にて感光体に圧接させるシート保持体背面に単に接触させているのみであり、その接触領域の全域で転写ブラシを接触させ転写させるもので、トナー像の転写効率が上がるとしても、良好なる転写が望めないのが現状である。つまり、トナー像は接触領域の開始点より転写が開始され、トナー乱れが生じることが考えられ、画質低下が見られる。これは、単色によるトナー像の転写であれば、差ほど問題にはならないが、カラー画像の場合には、色の滲み等による画質低下となって現れる。
【0014】
本発明は、上述したような転写装置、特に転写ブラシを用いてシート保持体に保持されたシートに、像担持体である感光体に形成されたトナー像が乱れることなく、良好なる転写を可能にしてなる転写装置を提供することを目的とする。
【0015】
さらに、本発明の目的は、上述した目的を達成すると同時に、さらにトナー像の効率効率を上げることが可能な転写装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の目的を達成するために、像担持体に形成されたトナー像をシートに転写するために、該シートを保持し上記像担持体と接触する転写位置に搬送するシート保持体と、該シート保持体にてシート保持する面と反対の背面側に転写電位を付与し、保持されたシート上に上記像担持体に形成されたトナー像を転写する転写手段とを備えた画像形成装置の転写装置において、上記転写手段は、上記像担持体にシート保持体を所定の範囲でシートを介して接触させる接触領域を確保する押圧部材と、該押圧部材の上記シート保持体の移動方向下流側で、上記接触領域のシート保持体背面に接触してなる転写ブラシとから構成され、上記転写ブラシは、上記接触領域を2分した中点の下流側で接触させるように配置したことを特徴とする。
【0017】
記によれば、シートはシート保持体に保持され、像担持体と接触する転写位置へと搬送される。その転写位置においては、転写手段がシート保持体の背面よりシート保持体を像担持体側へと押圧する。そのため、転写手段には押圧部材が設けられており、転写位置において所定の範囲で、シート保持体をシートを介して像担持体へと接触させる領域(接触領域)を確保する。この接触領域において、転写ブラシがシート保持体の背面に接触され、転写を行うことになる。この転写は、転写ブラシが上記接触領域を2分する中点の下流側で、上記シート保持体の背面に接触されるように設けられているため、シートはトナー像を担持した像担持体と接触し、十分に馴染んだ後に転写ブラシによる転写作用を受けることになる。そのため、トナー像がシートに良好に転写され、トナー像の乱れ等もなく良好なる転写が可能になる。
【0018】
このことを、図2を参照して説明すれば、転写手段(26)を構成する押圧部材(33)にて、シート保持体(13)が像担持体(23)側へと押圧され、シート(S)を介して確保された所定の接触領域(L)で接触する。そして、転写手段(26)を構成する他方の転写ブラシ(34)は、該ブラシが接触領域(L)を2分する中点(P)に対して下流側でシート保持体(13)の背面と接触するように設けられている。そのため、シート(C)は、接触領域(L)の開始点(a)から徐々に像担持体(23)側に密着され、シート保持体の搬送作用により徐々に接触領域(L)の中点(P)へと送られる。この開始点(a)側は、シートと像担持体とが接触を開始する時点であり、両者の間が不安定であり、浮きの部分が形成されることが考えられる。この開始点aから転写作用を受けると、像担持体(23)側のトナー像が浮遊しシートSに転移され始めるため、トナー像の乱れが生じる危惧がある。
【0019】
しかし、転写ブラシ(34)は、シート(S)が像担持体(23)に十分に接触し馴染んだ接触領域の中点(P)以後で転写作用を受けるため、上述したトナー像の乱れによる転写が生じることなく、良好なるトナー像の転写が可能となる。
【0020】
なお、図2において接触領域(L)において、シートが像担持体(23)より離間する終了点(b)においても、シートと像担持体(23)との隙間が生じることが考えられ、その時点での転写によるトナー像の乱れが考えられる。しかし、この時点では、先の転写作用によりトナー像の転写が完了しており、残ったトナーが転写作用により飛翔し、転写されたトナー像を乱す惧れは殆どない。従って、終了点(b)での転写ブラシ(34)のシート保持体(13)との接触における転写作用を受けても、トナー像の乱れはなく、良好なる転写が可能となる。
【0021】
上記転写ブラシを、又は押圧部材を、あるいは転写ブラシ及び押圧部材を、上記シート保持体の背面側に圧接させるように付勢手段を設けて付勢圧接させるようにしたことを特徴とする。例えば、転写ブラシを単独でシート保持体の背面へと付勢手段にて付勢させることで、押圧部材にて所定の接触領域を確保された状態で、転写ブラシをシート保持体の背面に所定の圧力でもって良好なる接触を可能にでき、これにより安定した転写を行えると同時に、さらに効率よい転写が望めるようになる。つまり、接触状態を良好に調整できる。
【0022】
また、押圧部材を単独で付勢手段を設けてシート保持体を背面より像担持体側へと付勢することで、シートを像担持体へと接触させる接触領域を任意の量に簡単に設定できる。つまり、転写ブラシに左右されずに良好なる接触領域を付勢手段の付勢力により設定できる。しかも、シートの種類、例えば厚さ、腰、材質等の違いに関係なく、シートを像担持体側へと押圧させることができ、上述したように良好な転写及び、転写効率を上げることが可能となる。
【0023】
また、転写ブラシ及び押圧部材を同一支持体に設け、その支持体に付勢手段を介して押圧付勢されるようにしておけば、所定の接触領域を確保した状態で、かつ転写ブラシをシート保持体に良好に接触させ、良好な転写及び転写効率の向上を図ることが可能となる。
【0024】
次に、上記転写ブラシは、ブラシ自身の撓みを考慮し、上記接触領域の中点に対する下流側で転写ベルトに接触させるように配置することができる。つまり、転写ブラシはシート保持体に圧接されると撓んだ状態で圧接され、良好なる接触が可能となる。そして、その撓み方向をシート保持体の移動方向になるようにしておけば、転写ブラシの一部が上記接触領域の中点の上流側に位置しても、その撓みにより転写ブラシとシート保持体との接触開始位置は、上記中点に対して下流側になる。そのため、転写ブラシの配置位置の設計に余裕が生じる。しかも、好都合にシート保持体は転写ブラシを移動方向に撓むことになり、上述した点がより良好になることが予測できる。
【0025】
また、上記転写ブラシは、シート保持体に接触する先端部分を、該シート保持体の移動方向上流側が、下流側より突出するように形成しておけば、転写ブラシの先端部分が撓みシート保持体の背面に接触する場合、転写ブラシが集中するようにしてシート保持体の背面に接触する。そのため、集中的に転写を行えるため、トナー像の転写効率が上がる。特に、転写ブラシが集中することで、各ブラシのシート保持体との接触密度を密にでき、その転写作用をさらに良好に行え、よって転写効率が向上する。
【0026】
また、上記シート保持体に転写ブラシを圧接されるための支持体に取付けられる台座を、シート保持体の移動方向の下流側に傾斜するように形成するようにしておけば、上記のものと同等の作用及び効果を得ることができる。さらに、転写ブラシの先端部分を平坦状態に形成できるため、その製造が簡単になると同時に、転写ブラシがシート保持体の移動方向に予め傾斜するため、その方向への撓みが生じ、良好なるシート保持体との良好なる接触を可能にしている。
【0027】
なお、上述した構成による転写装置によれば、当然異なる色のトナー像を順次重ねてカラー画像を得る場合において、さらに好都合となる。つまり、シート上に転写されたトナー像に、さらに次の色のトナー像を重ねて転写させる場合、先のトナー像が十分に次のトナー像と重なり馴染んだ状態でトナー像の転写が行われるため、トナー像に乱れにより色の滲み等が解消され、良好なる画質のカラー画像を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下に図面を参照して詳細に説明する。特に図1は本発明による一実施形態における転写装置を構成する転写ブラシの転写位置を示す図であり、図2は図1に示す転写装置のトナー像の転写及び本発明による良好なるトナー像の転写の原理を説明するための図である。そして、図3は転写装置の全体の構成を説明するための側面図、図4乃至図7は画像形成装置の概略の構成を示すと共に画像形成のための制御、操作等を説明に供するための図である。
【0029】
まず、図4に従って、本発明の転写装置を備える画像形成装置の構成について説明する。
【0030】
図4の画像形成装置は、デジタルカラー複写機の構成を示すものである。この複写機1本体の上部には、原稿が載置される透明な原稿台2及び操作パネルが設けられており、原稿台2の上面には該原稿台2に対して開閉可能な状態に支持され、原稿台2に対して所定の位置関係をもって自動原稿搬送装置(ADF)3が装着されている。このデジタル複写機1本体の内部には、上記原稿台2上に載置された原稿の画像を読取る読取装置4、及びその下部に画像形成部10が設けられている。
【0031】
自動原稿搬送装置3は、載置台3aに載置された原稿を1枚ずつ原稿台2へと送り込み、読取装置4による読取りが完了すれば、排出トレイ3bへと排出すると同時に次の原稿の搬送を開始し、その原稿を自動的に原稿台2へと送り込むようになっている。また、両面に画像が形成された原稿の場合には、自動原稿搬送装置3は、先に一方の面を原稿台2へと搬送し、その面の読取りが完了すれば、該原稿を排出することなく表裏面を反転させて再度原稿台2へと送り、その原稿の反対面の画像を読取った後、該原稿を排出すると共に次の原稿の一方の面を原稿台2へと送り込むようにしている。
【0032】
上記自動原稿搬送装置3にて原稿台2へと送り込まれた原稿の画像を読取るための読取装置4は、原稿台2に対して平行に往復移動される第1の走査ユニット5及び第2の走査ユニット6とを備えている。第1の走査ユニット5には、原稿を照明する露光ランプ及び原稿からの反射光を目的の位置へと反射するミラー等が支持されている。また、第2の走査ユニット6には、上記ミラーにて反射された反射光像を読取装置4を構成する結像レンズ7を介して読取素子であるCCD8へと反射する。
【0033】
第1の走査ユニット5は、原稿の画像を読取る時に、ホームポジション(図3において左側)より所定の走査速度で走行される。そして、第2の走査ユニット6は同方向に上記走査速度の1/2の速度で走行される。これにより、原稿の画像は順次CCD8に結像レンズ7を介して結像され、CCD8より光電変換された読取データが出力される。CCD8は、原稿がカラーでれば、その画像を色分解して読取るためにR,G,B用のCCDが設けられるか、また色分解フィルタ等を光路中に配置し、色分解された読取データを出力する。CCD8より出力される読取データは、後に説明するが画像形成部10にてカラー画像等を形成するための画像処理を施す処理回路を介して画像データとして画像形成部10へと転送される。
【0034】
上記読取装置4を介して得られる画像データを可視画像としてシート上に再生するための画像形成部10は、下部に給紙装置11を設けている。給紙装置11は、例えばシートSを給紙カセット又はトレイに収容し、該シートを1枚ずつ分離して送り出す給紙手段を設けている。この給紙装置11にて送り出されたシートは、画像形成位置の手前に配置されたレジストローラ12へと送り込まれる。レジストローラ12は周知の通りであり、シートを画像形成位置へとタイミングを合わせて搬送制御されるものである。
【0035】
給紙装置11の上部には、画像形成部10を構成するシート保持体である転写ベルト13を走行可能に保持する搬送ベルト機構14が設けられている。搬送ベルト機構14は、エンドレス形状の転写ベルト13を張架する駆動ローラ15と従動ローラ16を設けている。この転写ベルト13は、シートPを静電的に吸着させて搬送するように構成されている。そのため、従動ローラ16側をレジストローラ12側に対応して配置し、該従動ローラ16に転写ベルト13を介して圧接されるよに成した帯電ローラ17を設けている。
【0036】
また、上記搬送ベルト機構14の駆動ローラ15側には、後に説明するシートS上に転写されたトナー像をシートに転写するための定着装置18が配置されている。シートSは、定着装置18の定着ローラニップ間を通過しることで、表面のトナーが溶融されシート表面に融着し定着される。またシートSは、定着装置18にて定着されると共に搬送され、搬送方向切換ゲート19を経て排出ローラ20により複写機1本体の外部に突出するように設けられた排紙トレイ21に排出される。
【0037】
なお、切換ゲート19は、定着後のシートを上述したように排紙トレイ21へと排出させるか、再び画像形成部10の画像形成位置へと再供給するかを選択的に切換え、シートSの搬送経路を切換えている。もし、シートSへの両面への画像形成が選択されている場合には、上記切換ゲート19は、スイッチバック搬送経路22へと案内するように切換制御される。これにより、シートPは、スイッチバック搬送経路22を経由し、表裏面が反転された後、画像形成部10における画像形成位置手前のレジストローラ12へと再度搬送される。
【0038】
一方、画像形成部10は、上述した搬送ベルト機構14、特に転写ベルト13の直線部(水平部)の上部に、転写ベルト13に近接して搬送方向上流側から順に、第1、第2、第3及び第4画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdを並設している。転写ベルト13は、上述したように駆動ローラ15及び従動ローラ16との間に張架されており、駆動ローラ16の回転により矢印Z方向に摩擦駆動される。そして、レジストローラ12を介して搬送されてくるシートを、帯電ローラ17の作用により、転写ベルト13に静電的に吸着させるようにして保持させる。このシートPは、転写ベルト13の駆動により、上記各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdへと順次搬送されていく。
【0039】
各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdは、実質同一構成であり、図中矢印F方向に回転駆動されるドラム形状の像担持体である感光体23a,23b,23c,23dを含む構成である。各感光体23a,23b,23c,23dの周辺には、それぞれ感光体を一様に帯電する帯電器24a,24b,24c,24dと、感光体に形成された静電潜像を各色のトナーにて可視像化する現像装置25a,25b,25c,25dと、現像されたトナー像をシートへと転写するため上記転写ベルト13の背面と接触状態で設けら本発明の転写装置を構成する転写手段26a,26b,26c,26dと、転写後に感光体表面に残留するトナーを除去するクリーニング装置27a,27b,27c,27dとが、感光体の回転方向に沿って順次配置されている。
【0040】
また、各感光体23a,23b,23c,23dの上部には、画像データに応じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子、半導体レーザ素子からの光を主走査方向に偏向させる偏向装置、偏向装置により偏向されたレーザ光を感光体表面に結像(露光)させるためのf−θレンズ等から構成されるレーザ照射装置28a,28b,28c,28dが、それぞれに設けられている。上記偏向装置は、一般的に回転多面鏡を設けており、該多面鏡を高速回転させるためのミラーモータが組み込まれている。
【0041】
レーザ照射装置28aには、例えばカラー原稿画像のイエロー成分像に対応する画像データが入力され、レーザ照射装置28bにはカラー原稿画像のマゼンタ成分像に対応する画像データが入力され、レーザ照射装置28cにはカラー原稿画像のシアン成分像に対応する画像データが入力され、そしてレーザ照射装置28dにはカラー原稿画像のブラック成分像に対応する画像データが入力される。
【0042】
これにより、各画像形成位置の感光体23a,23b,23c,23d上には、色変換された原稿の色に応じた静電潜像が形成される。そして、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdの現像装置25aにはイエロートナーが、現像装置25bにはマゼンタトナーが、現像装置25cにはシアントナーが、現像装置25dにはブラックトナーが、それぞれ収容されている。そのため、上述した各色に応じた潜像は、それぞれの色のトナーにて現像され、原稿の色画像に応じたトナー像として再現される。
【0043】
また、第1の画像形成ステーションPaと、レジストローラ12との間には、上述したように転写ベルト13にシートを吸着させるための帯電ローラ17が設けられているため、レジストローラ12を介して送り込まれてきたシートSは、転写ベルト13に確実に静電的に吸着され、その状態で搬送ベルト機構14の駆動により、上述した第1乃至第4画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdへとずれることなく順次搬送される。そのため、シートSは、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにて形成された感光体23a,23b,23c,23d上の各色のトナー像が順次重ねらるようにして転写され、カラー画像の再現が成される。
【0044】
そして、第4の画像形成ステーションPdと定着装置18との間には、搬送ベルト機構14の駆動ローラ15のほぼ真上部分に除電器29が設けられている。そのため、第4の画像形成ステーションPdを通過したシートSには、イエロー、マゼンタ、シアンの3色、又はブラックを含む4色のトナー像が重ねて転写されており、上記除電器29の作用により、転写ベルト13との静電的な吸着状態が解かれ、該シートPは転写ベルト13から分離され、定着装置18へと送り込まれる。上記除電器29が交流電圧が供給され交流コロナ放電を行い帯電電荷を除去する。
【0045】
上述のような構成によるカラー複写機1において、シート上に画像を形成するために、該シートSが給紙機構11を構成する給紙カセット又はトレイ上に収容され、該カセット等から1枚ずつ送りされる。送り出されたシートSは、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにおける画像形成位置へと送り込むためにレジストローラ12に搬送経路に設けられた搬送ローラ等を介して給送される。給送されるシートP先端は、図示しないセンサ等にて検知され、このセンサから出力される信号によって、上述したレジストローラ12の位置に一旦停止される。そして、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdとタイミングをとって、図4に示す矢印Z方向に回転している転写ベルト13側に送り込まれる。この時、帯電ローラ17の作用により、転写ベルト13は、所定の帯電が施され、シートSは転写ベルト13に静電的に吸着される。これにより、上記各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdを通過する間に、吸着された状態で安定した搬送が行われ、各ステーションで形成された各色のトナー画像が順次重ねられようにして転写されていく。
【0046】
つまり、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにおいては、各色のトナー像が感光体23a,23b,23c,23d上に形成されており、上記転写ベルト13により静電的に吸着された搬送されるシートPの表面上に順次重ね合わせられて転写される。そして、最終的に第4の画像形成ステーションPdによるトナー像の転写が完了すれば、該シートSの先端部から除電器29の作用を受け、転写ベルト13より剥離される。そして、剥離されたシートSは定着装置18へと導かれ、シートS上に重ね合わされて転写されたカラーのトナー画像が、溶融され定着され、排紙トレイ21に排出される。
【0047】
以下に、デジタル複写機1による画像形成制御、画像処理制御、及び操作制御等について簡単に説明しておく。
【0048】
(画像処理回路の説明)
デジタル複写機1は、上述したように読取装置4にて読取られた読取データを、上述した画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにてトナー像として再現できるための処理を行う処理回路について説明する。通常、読取データは、R(赤),G(緑),B(青)の色分解データであって、画像形成部10にて処理できるデータは、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の画像データであり、その変換処理等を行うために、デジタル複写機1には以下に説明する画像処理回路が備えられている。
【0049】
そのための画像処理回路について、図5を参照して説明する。図5は、図4に示すデジタル複写機1の画像形成制御を除く、画像データの処理制御を示すもので、画像処理回路は、読取装置4を構成するCCD8からの読取データ(R,G,Bデータ)を入力するデータ入力部40、入力されたデータを上述したようにY,M,C,Kデータとなる画像データに変換すると同時に、予め設定された条件に応じたデータ処理及び補正処理等を行うための画像処理部41、処理された画像データを画像形成部10における各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdを構成してなる各色のレーザ照射部28a,28b,28c,28dへと出力するための画像データ出力部42等を備え、また必要な画像データ等を逐次記憶するハードディスク装置もしくはRAM等から構成される画像メモリ43、中央処理装置44、画像編集部45、さらに外部インターフェイス部46を有している。
【0050】
読取データ入力部40は、カラー原稿の画像を読取り、R,G,Bの色成分に分解したラインデータを出力することのできる3ラインカラーCCD8、CCD8にて読取られたラインデータのライン画像レベルを補正するシェーディング補正回路40b、CCD8にて読取られら画像ラインデータのずれを補正するラインバッファなどのライン合わせ部40c、CCD8から出力される各色のラインデータの色データを補正するセンサ色補正部40d、各画素の信号の変化にめりはりを持たせるように補正するMTF補正部40e、及び画像の明暗を補正して視感度補正を行うγ補正部40f等から構成されている。
【0051】
画像処理部41は、読取データ入力部40、あるいはインターフェイスを介して入力されてくるカラー画像信号の色再現域を画像形成部10の特に画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdにてカラートナーによる色再現域に補正する色空間補正回路41a、及び入力されてくるR,G,Bデータを、Y,M,Cのデータに変換するマスキング回路41bを備えている。そして、読取データ入力部40、あるいは後に説明するインターフェイスを介して入力されるカラーデータのR,G,B信号から黒成分を検出する黒領域検出回路41c、マスキング回路41bから出力される変換されたY,M,C信号に基づいて黒領域を検出する下色除去処理と黒検出回路41cから出力される黒成分新語を添加する黒添加処理を行う下色除去・黒添加回路(UCR・BP)41d、濃度変換テーブルに基づいてカラー画像信号の濃度を調整する濃度処理回路41e等を合わせて備えている。また、画像処理部41は、予め設定されている倍率に基づいて入力された画像情報を倍率変換する変倍処理回路41f、及び入力される画像データから画像情報中の文字、写真、網点領域を検出して領域分離すると共に、画像の出力パターンを決定する分離、スクリーン回路41g等を備えている。
【0052】
次に画像データ出力部42は、各色の画像データに基づいて、パルス幅変調を行うレーザコントロールユニット42a、及びレーザコントロールユニット42aから出力される各色の画像データに応じたパルス幅変調信号に基づいてレーザによる記録走査を行う各色のレーザスキャナユニット42bを備えて構成されている。この画像データ出力部42は、図3にて説明したレーザ照射装置28e,28b,28c,28dそのものであり、上述したY,M,C,Kの各色画像データに応じたトナー像を形成するために利用される。
【0053】
画像メモリ43は、画像処理部41からシリアル出力される8ビットの4色分(32ビット)の画像データを順次受け取り、バッファに一時的に蓄えながら32ビットのデータから8ビット4色の画像データに変換して4基のハードディスクに分割管理させるためのパラレル出力を行うと共に必要なデータ等を記憶させるメモリコントロールユニット43aと、8ビット4色の画像データを色毎の画像データとして記録管理する4基のハードディスク(回転記録媒体)43bと、半導体メモリ等のRAMからなるメインメモリ43cとからなる。
【0054】
中央処理装置(CPU)44は、読取データ入力部40、画像処理部41、画像データ出力部42、画像メモリ43、さらに画像編集部45、及び外部インターフェイス部46を所定のシーケンスに基づいて制御すると共に、後に説明するデジタル複写機の画像形成部10等の制御をも合わせて行うようにしている。
【0055】
上記画像編集部45は、読取データ入力部40、画像処理部41、あるいはインターフェイスを経て一旦画像メモリ43に記憶された画像データに対して、所定の画像編集を施すためのものである。
【0056】
さらにインターフェイス部46は、デジタル複写機1とは別に設けられた外部の画像入力処理装置からの画像データを受けるための通信インターフェイス手段である。このインターフェイス部46から入力される画像データも同様にして、一旦画像処理部41に入力され、所定の画像処理が施され、画像形成部10にて記録処理できるデータレベルに変換され、ハードディスク43b〜43eに記憶管理される。
【0057】
(デジタル複写機の制御回路)
図6には、図4に示すデジタル複写機1における画像形成部10の制御及び、操作パネル部分の制御、さらに画像処理部の制御を合わせて行うための制御回路構成が示されている。
【0058】
この回路において、各部をCPU44により制御管理している状態を示しており、特に読取データ入力部40、画像処理部41、画像データ出力部42及び画像メモリ43については図5と重複する部分であり、その説明は省略する。
【0059】
CPU44は、図4において説明したADF3、読取装置4、画像形成部10、また図4においては説明していないが排紙トレイ21の位置に設けられるシートの分配処理を行うソータ部47等、デジタル複写機1を構成する各種機構部、操作部をシーケンス制御により管理すると共に、各部への制御信号を出力するようにしている。このCPU44は、また操作パネルを構成する基板ユニット48が相互通信可能な状態に接続されており、操作者が設定入力した画像形成モードや、画像形成条件等の入力条件に応じて、制御信号をCPU44側へと送り、デジタル複写機1を設定モードや設定条件に応じた制御を行うようにしている。
【0060】
また、CPU44からは、デジタル複写機の動作状態を示す制御信号を操作パネルである操作基板ユニット48へと転送する。操作基板ユニット48側では、この制御信号により装置が現在どのような状態にあるのか操作者に示すように表示部などにより動作状態を表示するようになっている。
【0061】
画像データ通信ユニットである外部インターフェイス部46は、図4において説明したように、画像情報及び画像制御信号など他のデータ画像機器との情報通信を可能にするために設けられている。
【0062】
なお、符号49は、図5にて説明したハードディスク43bの駆動を行うモータ、及びクラッチ等の駆動制御ユニットである。
【0063】
(操作パネルの構造)
図7には、上述したデジタル複写機の画像形成モードや画像形成条件等を設定するための操作パネルが示されている。この図7に示す操作パネル50は、図6にて説明した操作基板ユニット48上に設けられている。
【0064】
そこで、操作パネル50の中央部には、タッチパネル(液晶)表示装置51が配置されていて、その周囲に各種モードを設定するキー及び、条件入力を行うためのキー群が配置されている。上記タッチパネル表示装置51の画面上には、常時画像編集機能を選択するための画面に切換える画面切換指示エリアがあって、このエリアを指で直接タッチ操作することで、各種画像編集機能が選択できるように表示画面に各種編集機能が一覧表示される。その表示された編集機能の一つをタッチ操作することで、その編集機能が設定される。
【0065】
操作パネル50上に配置された各種設定キー群について簡単に説明すると、52は表示装置51の画面の明るさを調整するダイヤルである。また、表示装置51の左側に設けられている符号53は倍率を自動的に選択させるモードを設定する倍率自動設定キー、54は倍率を1%きざみで設定可能となるズームキー、55及び56は予め設定されている固定倍率を読出し選択するための固定倍率キー、57は倍率を標準倍率、つまり等倍に設定するための等倍キーである。
【0066】
またタッチパネル表示装置51の下部に設けられている58は、コピー濃度調整を自動から手動、または写真モードへと切換えるための濃度切換キー、59は手動モード又は写真モード時に濃度レベルを任意に切換えるための濃度調整キー、、60は複写機の給紙機構11の位置にセットされている用紙サイズを希望する用紙サイズに選択するための用紙選択キーである。
【0067】
そして、タッチパネル表示装置51の右側に設けられているキー群、つまり61はコピー枚数を設定するための枚数設定キー、62は設定したコピー枚数等をクリアしたり、連続コピーと途中でやめる時に操作するクリアキー、63はコピーの開始を指示するためのスタートキー、64は現在設定されているモードや条件をすべて解除し表示状態に復帰させるための全解除キー、65は連続コピー中に別の原稿に対するコピーを行いたい時に操作する割り込みキー、66は複写機の操作が理解できない時に操作することで複写機の操作方法をメッセージ表示するための操作ガイドキー、67は操作ガイドキーの操作により表示されたメッセージの続きを表示させるためのメッセージ順送りキーである。
【0068】
また、符号68は両面コピーモードを設定するための両面モード設定キー、69は複写機本体より排出される画像形成済みシートを仕分ける後処理にかかるモード、例えばステープル、ソート、ブループ等の選択をを行う後処理モード設定キーである。
【0069】
さらに符号70から71は、プリンタモード、ファクシミリモードに関する設定キーであり、70は送信原稿を一旦メモリに蓄えてから送信するメモリ送信モードキー、71はデジタル複写機のモードをコピーとファックス、プリンタの間で切換えるためのコピー/ファックス・プリンタモード切換キー、72は送信先電話番号を予め記憶させておき送信時にワンタッチ操作で送信先に電話を発信させるためのワンタッチダイヤルキーである。
【0070】
続いて、本発明にかかるシートへのトナー像を転写するための転写装置の一実施形態について説明する。
【0071】
(本発明の一実施形態)
本発明によるトナー像の転写装置は、図4において説明したように画像形成部10を構成する感光体23(23a,23b,23c,23d)にシートSを接触させるようにして搬送する転写ベルト13、転写ベルト13に吸着されたシートに感光体23に形成されたトナー像を転写するための転写手段26(26a,26b,26c,26d)等から構成される。
【0072】
その転写装置の詳細を図3に示すように、転写ベルト13を張架し移送駆動する駆動ローラ15及び従動ローラ16等を含んで構成される搬送ベルト機構14を備えている。搬送ベルト機構14は、転写ベルト13にレジストローラ12を介して送られてくるシートを静電的に吸着させるための帯電ローラ17を設けており、シートを転写ベルト13に吸着した状態で安定した搬送を行うようにしている。そして、転写ベルト13に吸着されたシートに、4基を並設した画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdを構成する感光体23a,23b,23c,23dに形成されたトナー像を順次転写していくために、感光体23a,23b,23c,23dの真下に対応して転写手段26a,26b,26c,26dを設けている。
【0073】
この転写手段26a,26b,26c,26dは、転写ベルト13の背面、つまりシートを吸着する面と反対面側に接触し、合わせて転写ベルト13を感光体23a,23b,23c,23d側へとシートを介して接触させるようにしている。
【0074】
そこで、上記駆動ローラ15及び従動ローラ16は、搬送ベルト機構14の相対向(図2における手前と奥側)して配置されたフレーム14F(14R)間に回転可能に支持されている。また、フレーム14F(14R)には、該フレームに対して図3において上下移動可能に移動部材30が設けられている。この移動部材30には、回転可能に支持された2本のローラ31が転写ベルト13の背面側に位置するように設けられている。
【0075】
上記移動部材30は、長孔30aにフレーム14F(14R)側に設けられたピン14aにガイドされるように、その範囲で移動可能に設けられており、該移動部材30とフレーム14F(14R)との間に付勢手段であるスプリング32が設けられている。これにより、移動部材30を図2において下方向に移動付勢するようにしている。そのため、移動部材30に設けられている2本の回転ローラ31は、転写ベルト13を背面より図3において下方向に押下するように作用する。その結果、転写ベルト13は、駆動ローラ15と従動ローラ16との間に適度の張力が付加されるようにて張架され、駆動ローラ16の回転によりスリップすることなく安定した状態で転写ベルト13を移送駆動できる。
【0076】
上述したようにして安定して駆動される転写ベルト13は、その表面にシートを帯電ローラ17の作用にて静電的に吸着して搬送し、各画像形成ステーションPa,Pb,Pc,Pdのそれぞの感光体23a,23b,23c,23dに接触させて搬送する。その接触位置で感光体23a,23b,23c,23dに形成された各色のトナー像が静電的に転写される。その転写を行う手段が、転写手段26a,26b,26c,26dである。
【0077】
次の上記転写手段26a,26b,26c,26dについて説明すれば、該転写手段26a,26b,26c,26dは、それぞれ転写ベルト13の背面に当接すると共に、所定の圧力でもって転写ベルト13を感光体23a,23b,23c,23dのトナー像担持面に向かって押圧する押圧部材33a,33b,33c,33dと、該押圧部材3a,33b,33c,33dに対し、転写ベルト13の移送方向の下流側に配置され、感光体23a,23b,23c,23dに向かって転写ベルト13の背面に当接する転写ブラシ34a,34b,34c,34dとから構成されている。
【0078】
上述した各転写手段26a,26b,26c,26dは同一構成であり、以下一つの転写手段26を例に説明することにする。
【0079】
図1には本発明の転写装置を構成する転写手段26の詳細を示すように、転写手段26は、上述した押圧部材33と転写ブラシ34とで構成されており、それらは転写効率を上げるために、互いに所定の位置関係を保った状態で設けられている。この位置関係は後に説明する。
【0080】
図1において、転写部材26を構成する押圧部材33及び転写ブラシ34は、例えば絶縁性部材からなるL字形状に形成された支持板35に、固定支持されており、該支持板35は、搬送ベルト機構14のフレーム14F及び14R間に固定された絶縁性の取付部材36に対して移動可能、つまり図1において上下移動可能に取付けられている。この取付部材36には、その底面と支持板35との間に転写部材26を上方向に移動付勢するための付勢手段である圧縮スプリング37が介在されようにして設けられている。
【0081】
したがって、支持板35は、スプリング37の付勢力により上方向に移動するため、押圧部材33は転写ベルト13の背面を感光体23側へと上記スプリング37の付勢力でもって押圧することになる。そのため、感光体23の表面と転写ベルト13のシート吸着面側との間に所定の幅の接触領域(ニップ部)が形成される。その接触領域内で転写ベルト13背面に、転写部材26の転写ブラシ34が上記スプリング37の付勢力により当接される。
【0082】
なお、転写ブラシ34は導電性のブラシであり周知の材料により構成されている。そして、その導電性の転写ブラシ34には、所定の転写電位が制御回路を介して供給、停止制御が行われるようになている。また、押圧部材33は、導電性又は絶縁性部材に限定されるものでなく、任意の材質のものが選ばれる。
【0083】
このような構成の転写手段26を設けることで、転写ベルト13を介してシートを感光体23表面に所定の幅の領域で接触させることができ、その領域内で転写ブラシ34が接触されるため、トナー像の転写を良好に行えるようになる。つまりシートと感光体23との接触幅を所定領域に上記押圧部材33を設けることで、任意に設定可能となり、その領域内での効率のよい転写を可能にできる。
【0084】
なお、支持板35は感光体の回転軸方向に複数の長孔が形成されており、その長孔部に取付部材36に固定した段ビス38等のボス部が挿入され、取付部材36に対して長孔の範囲内で移動可能、つまり図1において上下移動可能に設けられている。このような、構成ではなく、従来周知のよな移動機構を任意に利用すればよい。
【0085】
そこで、図1に示すような構成による転写手段26を設けることで、以下にトナー像の転写が良好に行われる原理、つまり理由を説明する。つまり、本発明の転写装置の構成によるトナー像の転写が良好に行うための押圧部材33と転写ブラシ34との位置関係の設定、及びその時にトナー像が良好にかつ効率よく転写が行われる理由、特に原理を説明する。そのため、押圧部材33と転写ブラシ34との位置関係を以下に説明するように設定し、転写ブラシ34を配置する必要がある。
【0086】
そこで、図2に示すように図1において説明した本発明の転写手段26は、転写ベルト13を感光体23へとシートSを介して所定の領域における接触領域(ニップ部)の幅Lを設定できるように押圧部材33を設けている。この接触領域Lの範囲は、押圧部材33の取り付け位置、付勢状態等にて任意に設定可能となる。
【0087】
上記転写ベルト13がシートを介して感光体23に接触領域Lにおいて、それを2分する中点P以降の下流側において転写ブラシ34が接触するように、押圧部材33と転写ブラシ34が離間するような位置関係を保ってそれぞれが取付部材36に取付けらている。つまり転写ブラシ34は、押圧部材33にて転写ベルト13を接触させる初期の上流側に接触させることなく、上記P点を境にして、下流側で接触させるように配置構成されている。
【0088】
このように、転写ブラシ34を設けることで、転写ベルト13にてシートSが感光体23と接触を開始してから十分に馴染んが状態で、転写ブラシ34が転写ベルト13に接触し、その接触時点から転写が開始される。つまり、感光体23のトナー像は、転写ベルト13上のシートと、押圧部材33の位置から徐々に接触するようになり、その接触状態が馴染んだ後に転写ブラシ34による転写作用を受けるため、トナー像はそのままシートに乱されることなく良好なる状態での転写が行われる。これにより、トナーの乱れによる画質低下を招くことなく、良好なる転写が行える。
【0089】
特に、本発明において説明したようにカラー画像を形成する時には、先のトナー像がシートに転写され、次のトナー像が先のトナー像に重ねられて転写される場合、先に転写されているトナー像に次のトナー像が十分に重なり、馴染んだ後に、転写ブラシ34によるトナー像の転写が行える。これより、転写時にずれや、トナー乱れ等により画質劣化が生じるのを防止でき、良質の画像を得ることができる。
【0090】
さらに、本発明による転写状態が優れる点を、図2を参照して説明する。図2に示すように押圧部材33にて転写ベルト3を感光体23へと押圧しても、接触領域Lにおける開始点aでは図に示すように両者が良好なる状態で接触せず、多少の隙間による浮き等が生じることがある。そのため、転写ブラシ34がその接触領域Lの開始点aより転写ベルト13に接触し、転写作用を行えば、感光体23側に形成されたトナー像がシートS側に吸引され転写される。この時、隙間等の浮による離間部分で転写が行われると転写位置がずれたり、飛翔トナーを十分に制御できる、異なる位置へ転移され、良好なる転写が行われず、トナー像の乱れを生じる。
【0091】
しかし、図2に示すように本発明においては転写ブラシ34を、転写ベルト13と感光体23との接触領域Lの中点P以降で接触させるようにしており、シートSが感光体23と完全に接触し、十分に接触状態が馴染んだ状態の後に、転写作用が開始されるため、トナー像の上述した乱れが生じることなく、良好なる転写を行えることになる。
【0092】
また、転写ベルト13と感光体23との接触領域Lの下流、特に転写領域Lの終了点bにおいても、開始点aと同様に離間点が生じても、その位置で転写ベルト13に転写ブラシ34が接触し、転写作用が継続して行われるようになっていても、先の中点P以後の転写ブラシ34との接触時点で十分に転写が完了、つまりシート側への転写が完了している(大方の転写が完了している)。そのため、転写作用が離間部分で継続していても、トナー像の転写が行われず、何ら問題はない。
【0093】
つまり、下流側での両者の接触が終了する終了点bでの離間部分において、転写ブラシ34が転写ベルト13に接触し、転写作用を継続しようとも、大方のトナー像の転写が完了しているため、トナー像がこの時点で転写されることはなく、トナー像の転写乱れが生じることはなく、良好なる転写が行われる結果となる。そのため、転写ブラシ34が転写ベルト13と感光体23との接触領域Lより下流側に接触されるような場合においても同様の効果を望める。従って、転写ブラシ34の中点P下流以後においては、転写ブラシ34の配置位置の精度をあまり向上させる必要もなく、簡単に配置構成で達成できる。また、転写ベルト13と感光体23との接触領域Lを十分に確保できない場合、どうしても接触領域Lを外れた下流側にも接触することがあり、このような場合にも特に問題なく良好なる転写を行えることになる。
【0094】
次に、本発明においてシートSを介して感光体23と転写ベルト13との接触領域Lにおいて、その中点Pの下流側で転写ブラシ34が接触する状態での各種態様について以下に説明する。
【0095】
転写ブラシ34は、接触領域Lの中点P以後にブラシ先端が当接するように配置すればよいことは図2において説明した通りである。そのため、図8(a)に示すように、転写ブラシ34の一端部側、つまり転写ベルト13の移動方向の上流端を、接触領域Lの中点Pに対応させて転写ブラシ34を配置している。このときに転写ブラシ34は、転写ベルト13に圧接されるように設けられているため、ブラシの撓みにより転写ベルト13との接触点が更に中点Pの下流側になる。このような場合でも、当然転写状態を良好に行える。この場合、転写ブラシ34の下流側においては、転写ベルト13と感光体23との接触状態か解除された時点、つまり接触領域Lから外れた点でも転写ベルト13に転写ブラシ34が接触するようなことがあっても、上述したように転写不良が生じることはなく、良好なる転写が可能となる。
【0096】
また、図8(b)に示すように、転写ブラシ34の一部(転写ベルトの搬送方向に対する上流端)が、中点Pよりも上流側も位置する状態で転写ブラシ34を配置した場合、転写ブラシ34が転写ベルト13に圧接されて撓むため、ブラシ34先端の転写ベルト13の接触位置が上記中点Pの下流側で接触することになる。このような場合でも。上述したように転写状態を良好に行える。さらに、転写ベルト13はシートSを搬送する方向に駆動されることで、転写ブラシ34により転写作用がなされるため、転写ブラシ34が摩擦にて搬送方に全体がベルト13の移動方向に倒れる。
【0097】
したがって、転写ブラシ34においては、その配置位置の設定に余裕が生じ、シビアな設計等は必要なく、簡単は配置構成により、本発明の目的を十分に達成できる。
【0098】
(本発明の一実施形態による転写手段の他の態様)
図1に示すような転写手段26は、その押圧部材33及び転写ブラシ34を同一の支持板35に支持し、同一付勢手段37にて転写ベルト13の背面側より付勢押圧するように構成している。こような構成ではなく、例えば図9(a)及び(b)に示すような構成としてもよい。
【0099】
特に、図1に示す転写部材26によれば、押圧部材33及び転写ブラシ34を同時に転写ベルト13の背面側より感光体23側へと付勢するようにしているが、図9(a)のものは、それぞれの押圧部材33と転写ブラシ34とを個別に付勢するようにしたものである。また、図9(b)に示すものは、押圧部材33側を一定状態で押圧させ、転写ブラシ34側のみを付勢するようにして構成したものである。
【0100】
まず、図9(a)の構成を説明すれば、押圧部材33は、例えば絶縁材にて形成された取付部材36に直接移動可能に取付られている。そのため、押圧部材33には感光体23の回転軸方向に複数の長孔が形成されている。この長孔をガイドするように脱落止を有したピン38aが取付部材36に固定しており、そのピン38aに沿って長孔の範囲内で押圧部材33が上下移動可能に設けている。そして、取付部材36の底板と押圧部材33の端部を折り曲げた底との間に付勢スプリング37aを介在させている。これにより、押圧部材33の屈曲させた先端部分で転写ベルト33を感光体23側へと付勢するようにしている。
【0101】
また、転写ブラシ34は、転写ベルト13と対向する支持体35aに固定され、該支持体35aは、図1にて説明したように取付部材36に対して上下移動可能にピン38bにガイドされるように設けられている。そのため、支持体35aの立設片には、長孔が感光体23の回転軸方向に間隔を設けて複数形成されており、該長孔が脱落防止部材を設けた上記ピン38bに挿入されている。そして、取付部材36の底板と転写ブラシ34を固定した支持体35aの裏面との間に上方向に付勢するスプリング37bが介在されている。したがって、支持体35aが、スプリング37bの付勢により転写ベルト13側へと付勢され、転写ブラシ34が適度の圧力でもって転写ベルト13の背面に圧接される。
【0102】
このように構成しておけば、押圧部材33及び転写ブラシ34の転写ベルト13への背面との圧接状態を個別に設定できる。つまり、押圧部材33においては、転写ベルト13と感光体23とがシートを介して接触する接触領域Lを所定の幅に容易に設定できる。また、転写ベルト13と感光体23とが所定の幅で接触している範囲において、転写ブラシ34を適度の圧力でもって転写ベルト13に圧接させることがき、さらに転写効率の向上が望めるようになる。
【0103】
この図9(a)に示す構造のものでれば、押圧部材33が単独で転写ベルト13を押圧付勢でき、シートSの材質の違い、例えば厚さ、腰の強さ、材質等に左右されずに、感光体23との間で形成できる接触領域Lにおいて、シートSを感光体23へと良好に接触させることができ、安定した転写を可能にできる。しかも、転写ブラシ34においても単独で転写ベルト13に圧接されるため、その圧接状態を良好に保つことが可能となり、転写効率を向上できる一つの要因ともなる。
【0104】
また、図8(b)の構造による転写部材26は、図8(a)のものと押圧部材33を転写ベルト13の背面へと付勢する構成が異なるのみで、その他の構成は同一である。つまり、この転写部材26は、押圧部材33が自身の弾性、又はバネ性を利用して転写ベルト13を背面から感光体23側へと押圧するようにしている。そのため、押圧部材33を弾性部材又はバネ部材にて形成し、転写ベルト13を押圧する先端部と反対側の端部を折り曲げた部分を、例えば取付部材36の底面に固定し、先端の自由端側を転写ベルト13の背面に押圧するように設ける。
【0105】
このような構成においても、同様に転写ベルト13の背面を押圧部材33にて感光体23側へと付勢し、転写ベルト13と感光体23との接触領域(ニップ部)の幅を所定状態に維持でき、その接触領域Lにおいて転写ブラシ34を程度の圧力でもって圧接させるこができる。これにより、図8(a)の場合と同様の転写効率を望むことができる。
【0106】
(本発明の一実施形態における転写ブラシの別態様)
図1等にて説明した転写ブラシ34は、転写ベルト13と接触する先端部をフラット形状に形成し、そのフラットな部分を転写ベルト13に圧接させるようにしている。そのため、転写ブラシ34は、その幅、つまり転写ベルト13の移動方向に対してそのままの幅で接触する。
【0107】
そこで、転写ブラシ34をさらに良好にし、転写効率をさらに向上できる態様を図10を参照して説明する。つまり、図1に示すような転写ブラシ34の形状ではなく、図10に示すような形状に転写ブラシ34を形成してもよい。
【0108】
まず、図10(a)の転写ブラシ34は、転写ベルト13の背面側に当接する先端部分を、転写ベルト13の移動方向上流側で長く、下流側に向かって徐々に短くなるようにしている。このような形状の転写ブラシ34を転写ベルト13に接触させ、転写ベルト13が移動駆動されると、その移動方向に転写ベルト34が倒れ、転写ブラシ34が転写ベルト13の接触領域Lの中間Pより下流側に集中するようにして接触される状態となる。
【0109】
そのため、転写ベルト13と転写ブラシ34との接触状態の密度が密状態になり、かつ接触部分が集中できることから、転写作用が転写ベルト13上のシートと感光体23との接触状態が良好に馴染んが状態で良好なる転写が行われ、その転写効率を上げることが可能となる。その集中する部分は、上述したように接触領域Lの中点Pの下流であり、接触位置であるため、その転写効率が上がることは勿論で、シートにトナー像を良好に、かつ画質の乱れもなく、良好なる転写が可能となる。
【0110】
また、図10(b)は、転写ブラシ34の先端は、そのままフラットな状態に形成されている。この転写ブラシ34を取付ける支持体35側の台座35aを転写ベルト13の移動方向に沿って下傾斜になるように設けている。この台座35aに転写ブラシ34を固定して構成しても、図10(a)の構成のものと同様の作用効果を奏する。つまり、図10(a)にように転写ブラシ34を形成した場合と同様に、ブラシ34の先端部が転写ベルト13に集中的に接触し、良好かつ転写効率を上げることが可能となる。
【0111】
ただ、図10(b)の構成によれば、転写ブラシ34が転写ベルト13の移動方向に沿って傾斜しているため、その方向への撓みが良好に行われ転写ベルト13の背面との接触状態が良好に行われることが予測できる。また転写ブラシ34先端がフラットに形成できるため、その製造が簡単になる点でも有利となる。この図10(a)及び(b)に示すものは、必要に応じて選択すればよいことで、いずれかのみに限るものではない。
【0112】
【発明の効果】
本発明の画像形成装置の転写装置によれば、像担持体に転写ベルトを介してシートを接触させ、転写ベルトの背面より転写ブラシを当接させて転写する時の転写状態を良好にしたものであって、特に像担持体とシートとを転写ベルトを介して接触させる接触領域を確保するために上流側に押圧部材を設け、転写ブラシを接触領域の中点に対して下流側で接触させるようにしているため、像担持体上のトナー像が乱されることなく、シートに密着して馴染んだ後に転写が行われるため、その転写が良好に、かつ効率よく行われる。
【0113】
しかも、転写ブラシは、転写ベルトとの接触において接触領域の中点下流側で行えばよく、ブラシの撓み及び転写ベルトの移動等を考慮すれば、上記中点下流で接触させる配置位置の設定がシビアになることはなく、良好なるテナー像の転写を行うために簡単な配置設定で行える。
【0114】
また、転写ブラシの先端を傾斜又は転写ブラシを取付ける台座等を傾斜させるように設けるようにしておけば、転写ベルトとの感光体の接触領域での集中したした接触が可能となり、さらに転写効率が上がり、良好なる転写が望める。
【0115】
ここで、本発明の転写装置をカラー画像を形成するための装置に適用すれば、先に転写されたトナー像と、次に転写されるトナー像とが良好に馴染んだ後の転写が行われるため、色の滲みや乱れ等もなく良好なる転写、及び良好なる画質を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における転写装置の一実施形態にかかるもので、転写装置を構成する転写手段の一構成例を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態における転写装置を構成する転写手段の位置関係を示すと同時に、転写が良好に行われる理由を説明するための断面図である。
【図3】本発明における転写装置の全体の構成を示す側面図である。
【図4】本発明の転写装置を備えたカラー画像形成装置としてデジタル複写機の内部構成を示す図である。
【図5】図4に示すデジタル複写機のカラー画像処理回路の制御構成を示すブロック図である。
【図6】図4に示すデジタル複写機の全体の制御回路構成を示すブロック図である。
【図7】図4に示すデジタル複写機の各種条件、モード等を任意に設定するための操作パネルの一例を示す平面図だある。
【図8】本発明の一実施形態における転写手段のそれぞのれ態様例を示す断面図である。
【図9】本発明の一実施形態における転写手段を構成する押圧部材及び転写ブラシの押圧付勢態様を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態における転写手段を構成する転写ブラシの他の形態による構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1 デジタル複写機
2 原稿台
3 原稿自動搬送装置(ADF)
4 読取装置
10 画像形成部
11 給紙機構
13 転写ベルト(シート保持体)
14 搬送ベルト機構(転写ベルトの保持機構)
15 駆動ローラ
16 従動ローラ
17 帯電ローラ
23 感光体(像担持体)
26 転写手段
29 除電器
33 押圧部材
34 転写ブラシ
35 支持体
35a 台座
36 取付部材
37 スプリング(付勢手段)
S シート
L 接触領域
P 中点

Claims (3)

  1. 像担持体に形成されたトナー像をシートに転写するために、該シートを保持し上記像担持体と接触する転写位置に搬送するシート保持体と、該シート保持体の直線部分においてシート保持する面と反対の背面側に転写電位を付与し、保持されたシート上に上記像担持体に形成されたトナー像を転写する転写手段とを備えた画像形成装置の転写装置において、
    上記転写手段は、上記像担持体にシート保持体を所定の範囲でシートを介して接触させる接触領域を確保する押圧部材と、該押圧部材の上記シート保持体の移動方向下流側で、上記接触領域のシート保持体背面に接触してなる転写ブラシとから構成され、上記転写ブラシは、上記接触領域を2分した中点の下流側で上記シート保持体に接触するように配置されるとともに、シート保持体に接触する先端部分において該シート保持体の移動方向上流側が下流側より上記シート保持体側に向かって突出するように形成されたことを特徴とする画像形成装置の転写装置。
  2. 上記転写ブラシを、又は押圧部材を、あるいは転写ブラシ及び押圧部材を、上記シート保持体の背面側に圧接させるように付勢手段を設けて付勢圧接させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の転写装置。
  3. 上記転写ブラシは、ブラシ自身の撓みを考慮し、上記接触領域の中点に対する下流側で転写ベルトに接触させるように配置したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の転写装置。
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