JP3551762B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる応答を持つ2軸のサーボ系において、第1のサーボ系のモータの動作状態を第2のサーボ系のモータに反映し追従させることにより、2軸のサーボ系間の同期制御を実現するモータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の2軸の同期制御は、図2に示すように、第1のサーボ系21のサーボモータ22により動作させる機械23の剛性や摩擦などと、第2サーボ系24のサーボモータ25により動作させる機械26の剛性や摩擦などを均一とし、かつ第1サーボ系21のサーボアンプ27と第2のサーボ系24のサーボアンプ28のマイナーループゲイン29を同じとすることにより、2軸間のサーボ系の応答を一致させ、上位コントローラ30より同じ位置指令パルスをサーボアンプ27,28に入力する方法があった。
【0003】
または簡易的な追従制御では、図3に示すように、コントローラ30より第1のサーボ系21のサーボアンプのみに位置指令パルスを入力し、第1のサーボ系21の位置検出信号31を第2のサーボ系21のサーボアンプ24に位置指令パルスとして与えることによる方法があった。
【0004】
なお、図2,図3において、32,33は各サーボモータ22,25の回転を検出するロータリーエンコーダである。
【0005】
さらに高度な2軸の追従制御では、第1のサーボ系の位置検出信号をサンプリングしてデジタル演算処理をした信号を、速度の閉回路制御系をマイナループとして持つ第2のサーボ系の位置指令信号とすることにより、第2のサーボ系の挙動を第1のサーボ系の挙動に追従させる方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、前者の場合において機械の摩擦などを経時変化や温度変化を考慮すると均一に保つことは困難であり、実際には完全な同期制御は不可能であった。
【0007】
また後者の場合においては、第1のサーボ系の位置検出信号を第2のサーボ系の位置指令とするので、原理的に第1のサーボ系に対し第2のサーボ系は遅れが生じ、完全な同期制御は不可能であった。
【0008】
また高度な2軸の追従制御では、専用の追従制御コントローラが必要なためシステムが高価なものであった。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、第1のサーボ系のモータの動作状態を第2のサーボ系のモータに反映し追従させる2軸のサーボ系間の同期制御に近い追従制御を実現するモータ制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、第1のサーボ系の位置検出信号と、第2のサーボ系の位置検出信号を、第2のサーボ系のモータ制御装置の位置制御を行なう偏差カウンタとは別に設けた補助偏差カウンタに入力することにより、第1のサーボ系と第2のサーボ系の動作位置偏差を検出可能とし、この値に係数を乗じた値により第2のサーボ系の速度偏差を補正するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
上記の課題を解決するために本発明は、第1のサーボ系の位置検出信号と、第2のサーボ系の位置検出信号を第2のサーボ系のモータ制御装置の位置制御を行なう偏差カウンタとは別に設けた補助偏差カウンタに入力することにより、第1のサーボ系と第2のサーボ系の動作位置偏差を検出可能とし、この値に係数(K)を乗じた値により第2のサーボ系の速度偏差を補正するものである。
【0012】
そして、マイクロプロセッサを用いたディジタルサーボアンプにおいては、上記2軸間の位置偏差量により補正ゲイン(K)を変化させることが容易である。
【0013】
また本発明は、上記2軸間の位置偏差量により、第2のサーボ系のサーボアンプの位置ゲイン(KP)を変化させるものである。
【0014】
さらに本発明は、上記2軸間の位置偏差量により、第2のサーボ系の位置フィードフォワード(FF)を変化させるものである。
【0015】
このように第1のサーボ系と第2のサーボ系の動作位置偏差を検出し、その値に係数を乗じ速度偏差の補正を行なうことは、第2のサーボ系の応答を第1のサーボ系の応答に応じて常に変化させることが可能となり、より同期制御に近い追従制御を実現することができる。
【0016】
また2軸間の位置偏差量により、第2のサーボ系のサーボアンプの位置ゲイン(KP)を変化させることも、第2のサーボ系の応答を第1のサーボ系の応答に応じて変動させる一つの方法である。
【0017】
また2軸間の位置偏差量により、第2のサーボ系のサーボアンプの位置フィードフォワード(FF)を変化させることも、第2のサーボ系の応答を第1のサーボ系の応答に応じて変動させる一つの方法である。
【0018】
上記手段によって、第2のサーボ系の動作に第1のサーボ系の動作状態を反映することが可能となり、完全な同期制御に近い追従制御を実現することができる。
【0019】
【実施例】
以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0020】
図1に示すサーボシステムは、位置指令を出力する上位コントローラ1、第1のサーボ系2におけるサーボアンプ3、サーボモータ4、位置検出器であるロータリーエンコーダ5、駆動する機械6、第2のサーボ系7におけるサーボアンプ8、サーボモータ9、位置検出器のロータリーエンコーダ10、駆動する機械11、サーボアンプ3,8に与えられる位置指令パルス12、第1のサーボ系2の位置検出信号13、第2のサーボ系7の位置検出信号14、第2のサーボ系7のサーボアンプ8における偏差カウンタ15、補助偏差カウンタ16、マイクロコンピュータ17からなる。
【0021】
上位コントローラ1からそれぞれのサーボアンプ3,8に同じ位置指令パルス信号を入力する。指令に従い動作した第1のサーボ系2のサーボモータ4に取り付けられたロータリーエンコーダ5から位置検出信号が出力され、第2のサーボ系7のサーボアンプ8の補助偏差カウンタ16に入力される。また、第2のサーボ系7の位置検出信号14も同様に得られるので、これを第2のサーボ系7のサーボアンプ8の補助偏差カウンタ16に入力する。
【0022】
これにより2軸間の位置偏差が検出できる。この2軸間の位置偏差量をマイコン17に入力し、ソフトウェアにて補正ゲインKを乗じた偏差量にて速度偏差の補正を行なう。
【0023】
第1のサーボ系2の動作状態により第2のサーボ系7の応答を変化させるためにサーボ系の位置ゲインKP、位置フィードフォワードFFは2軸間の位置偏差量にて可変可能とする。これにより、第2のサーボ系7の応答を第1のサーボ系2の応答に応じて常に変化させることが可能となり、完全な同期制御に近い追従制御を実現することができた。
【0024】
またこのモータ制御装置のハードウェアは標準的な位置制御サーボアンプに対し、補助偏差カウンタ16があればおおむね設計可能である。さらにリニアスケールなどを用いた機械の実位置を検出・制御することが可能なフルクローズ制御用サーボアンプは、通常の位置偏差カウンタの他に補助カウンタを備えている場合が多く、この場合はこの補助カウンタを補助偏差カウンタとして用いることにより、サーボ制御ソフトウェアの書き換えのみで、この2軸追従制御が容易に可能となる。
【0025】
【発明の効果】
上記実施例の記載から明らかなように、請求項1記載の発明により、応答の異なる2軸間の追従制御について、片方の位置検出信号を他方のサーボアンプにフィードバックすることで、2軸間の位置偏差を検出し速度偏差を補正することで容易に実現可能である。
【0026】
さらに補助偏差カウンタの値により、第2のサーボ系のサーボアンプの位置ゲイン(KP)あるいは位置フィードフォワード(FF)を変化させることにより、より正確な追従制御を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すサーボ系のブロック図
【図2】従来の実施例を示すサーボ系のブロック図
【図3】従来の実施例を示すサーボ系のブロック図
【符号の説明】
2 第1のサーボ系
7 第2のサーボ系
13 第1のサーボ系の位置検出信号
14 第2のサーボ系の位置検出信号
15 偏差カウンタ
16 補助偏差カウンタ
Claims (2)
- 位置検出器を備えたモータからの位置検出信号をフィードバックし、位置制御を行うモータ制御装置において、位置指令と位置フィードバック量の比較を行う偏差カウンタとは別に設けた補助偏差カウンタを備えることにより、異なる応答を持つ2軸のサーボ系に対し、第1のサーボ系の位置検出信号と第2のサーボ系の位置検出信号を、第2のサーボ系の補助偏差カウンタに入力することにより、第1のサーボ系と第2のサーボ系の動作状態での位置偏差を検出可能とし、上記補助偏差カウンタの値に補正ゲイン(K)を乗じた信号を、第2のサーボ系の速度マイナーループに加算し、第2のサーボ系の速度偏差を補正すると共に、補助偏差カウンタの値により、第2のサーボ系のサーボアンプの位置ゲイン(KP)を変化させることにより、2軸のサーボ系を追従動作させるモータ制御装置。
- 位置検出器を備えたモータからの位置検出信号をフィードバックし、位置制御を行うモータ制御装置において、位置指令と位置フィードバック量の比較を行う偏差カウンタとは別に設けた補助偏差カウンタを備えることにより、異なる応答を持つ2軸のサーボ系に対し、第1のサーボ系の位置検出信号と第2のサーボ系の位置検出信号を、第2のサーボ系の補助偏差カウンタに入力することにより、第1のサーボ系と第2のサーボ系の動作状態での位置偏差を検出可能とし、上記補助偏差カウンタの値に補正ゲイン(K)を乗じた信号を、第2のサーボ系の速度マイナーループに加算し、第2のサーボ系の速度偏差を補正すると共に、補助偏差カウンタの値により、第2のサーボ系の位置フィードフォワード(FF)を変化させることにより、2軸のサーボ系を追従動作させるモータ制御装置。
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JP14270098A JP3551762B2 (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | モータ制御装置 |
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JP14270098A Expired - Fee Related JP3551762B2 (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | モータ制御装置 |
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