JPH07132438A - ボールねじの熱変位補正方法 - Google Patents

ボールねじの熱変位補正方法

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JPH07132438A
JPH07132438A JP30131293A JP30131293A JPH07132438A JP H07132438 A JPH07132438 A JP H07132438A JP 30131293 A JP30131293 A JP 30131293A JP 30131293 A JP30131293 A JP 30131293A JP H07132438 A JPH07132438 A JP H07132438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball screw
temperature
thermal displacement
change
correction amount
Prior art date
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Pending
Application number
JP30131293A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Yoshii
吉井秀一
Haruhisa Yamashita
山下晴央
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enshu Ltd
Original Assignee
Enshu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Enshu Ltd filed Critical Enshu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実際のボールねじの稼働状況に対応してその
温度変化を時々刻々と捉えた補正量をNC制御装置のメ
モリに入れて書き替え、常に正しいボールねじの熱変位
補正量の補正値にてボールねじの熱変位補正を行なうこ
とを目的とするものである。 【構成】 ボールねじ2の標準温度での累積精度測定
と、ボールねじの任意温度に対する累積精度測定と、上
記標準温度と任意温度との差温に対する補正量を求めそ
の変化の度合いを決定し、この後の運転開始で、前記ボ
ールねじ2に係合する軸受部材群3,4,5の温度測定
により標準温度との差温に対する変化割合に応ずる補正
量を所定の温度変化毎に決定し、この補正量にNC制御
装置10のピッチ誤差データを随時書き替えるボールね
じの熱変位補正方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械等のボールね
じの熱変位補正方法に関するもので、室温との差温によ
り温度補正をする方式の改良したものである。
【0002】
【従来技術と問題点】従来、工作機械等のボールねじの
熱変位補正方法は、特開昭63ー256336号等に見
るものが提供されている。しかし、ボールねじの熱変位
の変化を時間と共に変動するものとして捉えていから、
実際のボールねじの稼働状況によりその温度変化が時間
に関係無く大幅に変動するにも係らず、時間管理したボ
ールねじの熱変位補正量により刻々とその補正係数、補
正量をNC制御装置のメモリに入れ書き替えられ、正し
いボールねじの熱変位補正量に対して誤差のある補正値
にて補正制御される欠点問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,目的】本発明は、前記
従来の問題点に鑑みこれを解消することを課題とし、実
際のボールねじの稼働状況に対応してその温度変化を時
々刻々と捉え、その補正係数、補正量をNC制御装置の
メモリに入れて書き替え、常に正しいボールねじの熱変
位補正量の補正値にてボールねじの熱変位補正を行なう
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の具体的手段は、
ボールねじの標準温度での累積精度測定と、ボールねじ
の任意温度に対する累積精度測定と、上記標準温度と任
意温度との差温に対する補正量を求めてその変化の度合
いを決定し、この後の運転開始で、前記ボールねじに係
合する軸受部材群の温度測定により標準温度との差温に
対する変化割合に応ずる補正量を所定の温度変化毎に決
定し、この補正量にNC制御装置のピッチ誤差データを
随時書き替え、常に正しい補正値にてボールねじの熱変
位補正を実行することを特徴とするボールねじの熱変位
補正方法である。
【0005】
【作用】本発明によると、工作機械等における、実際の
ボールねじの稼働状況に対応してボールねじ全域からそ
の温度変化を時々刻々と正確に捉え、その補正係数、補
正量をNC制御装置のメモリに入れて書き替えられる。
そして、常に正しいボールねじの熱変位補正量の補正値
にてボールねじの熱変位補正を実行することができる。
【0006】
【実施例】以下、図面に示す実施例にて説明する。図1
は本発明に係る工作機械のボールねじの熱変位補正系を
示す概要の正面図であり、図2は本発明に係るボールね
じの熱変位傾向線図を示している。図3は本発明に係る
工作機械のボールねじの熱変位補正方法を示すフローチ
ャート図である。
【0007】図1において、1は工作機械等のベツド
で、この上面に配置した移動体Tは裏面のナット5をボ
ールねじ2に螺合させ、このボールねじ2の一端に装備
したサーボモータMにより左右に移動する。上記ボール
ねじ2は、両端を軸受3,4により支持されており、サ
ーボモータMの回転力を円滑に受けると共に前記移動体
Tに伝達する。尚、前記移動体Tは図示されていない
が、摺動面によって支持され且つ円滑に移動する。三軸
直交の工作機械では上記移動体Tが三組み備えている。
【0008】続いて、サーボモータMの駆動系は、NC
制御装置10と、これから発する移動制御指令でサーボ
モータMを駆動するドライバーDと、サーボモータMの
回転量を検出しNC制御装置10へフイードバックする
エンコーダEとからなる。
【0009】本発明は、上記サーボモータMの駆動系に
対して装備するもので、ボールねじ2の温度を間接的に
ではあるが正確に測定する為、ボールねじに係合する軸
受部材群となるナット5のほか各軸受3,4にも温度セ
ンサS1,S3,S4を備える。そして、機体温度を測
定する温度センサS2を機体のベッド1等の温度変化の
少ない部分(室温を間接的に測定する為)に装着する。
上記四つの温度センサS1,S2,S3,S4からの情
報は、演算処理部Cに入力される。この演算処理部C
は、図2に示すように、ボールねじの標準(基準)温度
での累積精度測定(実測値)と、ボールねじの任意温度
(温度差1℃ごと)に対する累積精度測定(実測値)
と、上記標準温度と任意温度との差温に対する補正量を
求めてその変化の度合いを決定する。そして、運転開始
になると、前記ボールねじ2に螺合するナット温度の測
定により標準温度との差温に対する変化割合に応ずる補
正量を所定の温度変化毎に決定する。この補正量により
NC制御装置10のピッチ誤差データを随時書き替え、
常に正しい補正値にてボールねじの熱変位補正を実行す
るよう構成されている。
【0010】次に、図3,1で本発明のボールねじの熱
変位補正方法を説明する。先ず、運転開始に先立ち、
「ボールねじの標準温度での累積精度の測定」(ア)
と、「ボールねじの任意温度(温度差1℃ごと)に対す
る累積精度測定」(イ)と、「標準温度と任意温度との
差温に対する補正量を求め」(ウ)と、「差温に対する
変化の度合いを決定」(エ)する。続いて、運転開始に
なると、ボールねじ2に螺合する「軸受群温度の測定」
(カ)を行い、例えば標準温度に対する任意温度の温度
差1℃ごとの「差温に対する変化割合に応ずる補正量を
決定」(キ)する。そして、この補正量に基づき、NC
制御装置10の「ピッチ誤差データを随時書き替え」
(ク)ることで、常に正しい補正値にてボールねじの熱
変位補正を実行することが出来る。
【0011】上記四つの温度センサS1,S2,S3,
S4からの情報により演算処理部Cは、ボールねじの標
準(基準)温度での累積精度測定(実測値)と、ボール
ねじの任意温度(温度差1℃ごと)に対する累積精度測
定(実測値)などの温度を高精度に求めてその変化の度
合いを正確に決定する。
【0012】本発明は、上記各実施例に限定されること
なく考案の要旨内での設計変更が可能であること勿論で
ある。例えば、工作機械の軸数には問われない。
【0013】
【効果】本発明によると、ボールねじの標準温度での累
積精度測定と、ボールねじの任意温度に対する累積精度
測定と、上記標準温度と任意温度との差温に対する補正
量を求めてその変化の度合いを決定し、この後の運転開
始で、前記ボールねじに係合する軸受部材群の温度測定
により標準温度との差温に対する変化割合に応ずる補正
量を所定の温度変化毎に決定し、この補正量にNC制御
装置のピッチ誤差データを随時書き替え、常に正しい補
正値にてボールねじの熱変位補正を実行するから、工作
機械等のように環境の温度変化や機械の温度変化の激し
いものにおいて、移動体の精密送りを高精度に保証でき
る最適作用の効果が得られる。
【0014】特に、実際のボールねじの稼働状況に対応
してボールねじ全域からその温度変化を時々刻々と捉え
ることができ、この正確な補正量をNC制御装置のメモ
リに入れて書き替え、常に正しいボールねじの熱変位補
正量の補正値にてボールねじの熱変位補正を行なえる効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工作機械のボールねじの熱変位補
正系を示す概要の正面図である。
【図2】本発明に係るボールねじの熱変位傾向線図であ
る。
【図3】本発明に係る工作機械のボールねじの熱変位補
正方法を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 ベッド 2 ボールねじ 3,4 軸受 5 ナット 10 NC制御装置 11 メモリ C 演算処理部 T 移動体 M サーボモータ S1,S2,S3,S4 温度センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールねじの標準温度での累積精度測定
    と、ボールねじの任意温度に対する累積精度測定と、上
    記標準温度と任意温度との差温に対する補正量を求めて
    その変化の度合いを決定し、この後の運転開始で、前記
    ボールねじに係合する軸受部材群の温度測定により標準
    温度との差温に対する変化割合に応ずる補正量を所定の
    温度変化毎に決定し、この補正量にNC制御装置のピッ
    チ誤差データを随時書き替え、常に正しい補正値にてボ
    ールねじの熱変位補正を実行することを特徴とするボー
    ルねじの熱変位補正方法。
JP30131293A 1993-11-05 1993-11-05 ボールねじの熱変位補正方法 Pending JPH07132438A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458453B1 (ko) * 2002-06-26 2004-11-26 (주)넥스턴 자동 선반의 보정장치 및 보정방법
JP2013252589A (ja) * 2012-06-07 2013-12-19 Jtekt Corp 位置決め装置
JP2020062705A (ja) * 2018-10-16 2020-04-23 株式会社ツガミ 工作機械、プログラム及び補正量算出方法

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