JP3551749B2 - 表面硬化部品の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高い剛性、靱性と高い表面硬度、耐摩耗性を必要とする部品、例えば歯車や軸受等の機構部品や刃物、特に摺動を繰り返す刃物、工具等に利用することができる表面硬化部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歯車や軸受などの機構部品や刃物、特に摺動を繰り返すような刃物や工具には工具鋼、高炭素ステンレス鋼、析出硬化型ステンレス鋼等が利用されてきたが、これらの材料は靱性には優れるが、表面硬度はあまり高くないため、耐摩耗性が悪く、消耗が激しかった。このため、表面硬度が高いセラミックスの利用も考えられているが、靱性に欠け、また加工も困難であるため利用は難しい。そこで上記合金にアルミナなどをPVDやCVD等によりコーティングした材料も存在するが、形成される表面硬質層の厚さが0.1μmのオーダーであり、密着性等の問題もあるため、耐摩耗性等の表面硬質層が関係する特性の改善には至っていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、剛性、靱性に優れ、且つ耐摩耗性にも優れる厚さが1〜10μmで密着性の強い表面硬質層を有する表面硬化部品の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の表面硬化部品の製造方法は、鋼で形成される基材1の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材2を設けると共に内側クラッド素材2の表面にFeあるいはFe合金で形成される外側クラッド素材3を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とするものである。
【0005】
本発明の請求項2に記載の表面硬化部品の製造方法は、鋼で形成される基材1の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材2を設けると共に内側クラッド素材2の表面にCuあるいはCu合金で形成される外側クラッド素材3を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とするものである。
【0006】
本発明の請求項3に記載の表面硬化部品の製造方法は、鋼で形成される基材1の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材2を設けると共に内側クラッド素材2の表面にNiあるいはNi合金で形成される外側クラッド素材3を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とするものである。
本発明の請求項4に記載の表面硬化部品の製造方法は、鋼で形成される基材の表面に純Cuあるいは純Niから選ばれる材料で形成される中間層となる中間クラッド素材を設け、この中間クラッド素材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にFeあるいはFe合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とするものである。
本発明の請求項5に記載の表面硬化部品の製造方法は、鋼で形成される基材の表面に純Cuあるいは純Niから選ばれる材料で形成される中間層となる中間クラッド素材を設け、この中間クラッド素材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にCuあるいはCu合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とするものである。
本発明の請求項6に記載の表面硬化部品の製造方法は、鋼で形成される基材の表面に純Cuあるいは純Niから選ばれる材料で形成される中間層となる中間クラッド素材を設け、この中間クラッド素材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にNiあるいはNi合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とするものである。
【0007】
本発明の請求項に記載の表面硬化部品の製造方法は、請求項1又は4の構成に加えて、基材1となる鋼が、10〜15重量%のCrと2.5重量%以下のMoと0.35〜1.2重量%のCとを含む焼入硬化型ステンレス鋼、あるいは0.4〜1.0重量%のCと0.3〜1.0重量%のMnとを含むばね鋼、あるいは0.4〜1.2重量%のCを含む炭素鋼であり、外側クラッド素材3と内側クラッド素材2の厚みの比が1:1〜1:4の範囲内であり、焼鈍温度が700〜800℃であり、所定の形状に加工した後の加熱が950〜1150℃で15秒〜10分であることを特徴とするものである。
【0008】
本発明の請求項に記載の表面硬化部品の製造方法は、請求項2又は5の構成に加えて、基材1となる鋼が、10〜15重量%のCrと2.5重量%以下のMoと0.35〜1.2重量%のCとを含む焼入硬化型ステンレス鋼、あるいは0.4〜1.0重量%のCと0.3〜1.0重量%のMnとを含むばね鋼、あるいは0.4〜1.2重量%のCを含む炭素鋼であり、外側クラッド素材3と内側クラッド素材2の厚みの比が1:1〜1:5の範囲内であり、焼鈍温度が700〜800℃であり、所定の形状に加工した後の加熱が950〜1050℃で15秒〜10分であることを特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項に記載の表面硬化部品の製造方法は、請求項3又は6の構成に加えて、基材1となる鋼が、10〜15重量%のCrと2.5重量%以下のMoと0.35〜1.2重量%のCとを含む焼入硬化型ステンレス鋼、あるいは0.4〜1.0重量%のCと0.3〜1.0重量%のMnとを含むばね鋼、あるいは0.4〜1.2重量%のCを含む炭素鋼であり、外側クラッド素材3と内側クラッド素材2の厚みの比が3:2〜1:4の範囲内であり、焼鈍温度が700〜800℃であり、所定の形状に加工した後の加熱が950〜1150℃で15秒〜10分であることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
基材1としては、靱性や剛性などを備えている任意の合金を使用することができるが、焼入硬化型ステンレス鋼、ばね鋼、高炭素鋼などの炭素鋼等の鋼で板状(帯状)に基材1を形成するのが好ましい。焼入硬化型ステンレス鋼としては、10〜15重量%のCrと、0〜2.5重量%のMoと、0.35〜1.2重量%のCと、0〜0.4重量%のVと、微量の不純物とを含み、残部をFeで構成されるものなどを用いることができる。ばね鋼としては、0.4〜1.0重量%のCと、0.3〜1.0重量%のMnと、0〜1.5重量%のCrと、0〜0.4重量%のVあるいはMoと、微量の不純物とを含み、残部をFeで構成されるものなどを用いることができる。炭素鋼としては、0.4〜1.2重量%のCと、微量の不純物とを含み、残部をFeで構成されるものなどを用いることができる。
【0011】
内側クラッド素材2は合金でないTi(純Ti)あるいはTi合金で板状(帯状)に形成されるものを用いることができる。Ti合金としては、例えば、Ti−0.2Pdなどの組成を有するものを用いることができる。
外側クラッド素材3は、合金でないFe(純Fe)、Fe合金、合金でないCu(純Cu)、Cu合金、合金でないNi(純Ni)、Ni合金から選ばれる材料で板状(帯状)に形成されるものを用いることができる。Fe合金としては、例えば、Fe−17Cr−0.3Si−0.3Mnなどの組成を有するもの(SUSなど)を用いることができる。またCu合金としては、例えば、Cu−5Znなどの組成を有するものを用いることができる。またNi合金としては、例えば、Ni−30Cu−2Feなどの組成を有するもの(モネルメタルなど)を用いることができる。
【0012】
そして上記基材1と内側クラッド素材2と外側クラッド素材3を用いて表面硬化部品を製造するにあたっては、まず、図2に示すように、基材1の表面(片面あるいは両面)に内側クラッド素材2を重ね合わせて設けると共に内側クラッド素材2の表面に外側クラッド素材3を重ね合わせて設ける。次に、基材1と内側クラッド素材2と外側クラッド素材3を重ね合わせたものをクラッド圧延(圧延加工)することによって、基材1と内側クラッド素材2と外側クラッド素材3を密着させて接合一体化して積層材(クラッド材)を形成する。次に、この積層材を冷間圧延などでさらに圧延して厚さ1mm以下、好ましくは0.5mm以下にする。厚さが1mmを超えると、基材1と内側クラッド素材2と外側クラッド素材3の密着性が不足して積層材に層間剥離が生じる恐れがある。尚、基材1と内側クラッド素材2と外側クラッド素材3の密着性を高めるために、積層材をより薄く圧延するのが好ましいが、実際には、厚さ0.02mmに圧延するのが限界である。
【0013】
この後、厚さ1mm以下の積層材をArガス(アルゴンガス)の雰囲気中で焼鈍する。積層材を厚さ1mm以下にする上記のような圧延を行った後では、基材1の加工硬化(加工歪み)や内側クラッド素材2及び外側クラッド素材3の加工硬化(加工歪み)により積層材を所定の形状に塑性加工するのは困難である。従って、この焼鈍工程によって基材1や内側クラッド素材2及び外側クラッド素材3の加工硬化を除去する必要がある。この焼鈍は使用する材料によっても異なるが、700〜800℃(800℃が最適)の温度条件で15秒〜15分間保持するように設定することが好ましい。焼鈍の際の温度が700℃未満であれば、基材の加工硬化を除去するには不十分であり、焼鈍の際の温度が800℃を超えると、外側クラッド素材3のFeやCuやNiの拡散が進行し過ぎて積層材の表面が硬化し、塑性加工の際に積層材の表面にクラックが生じる恐れがある。また焼鈍の際の保持時間が15秒未満であれば、基材1の内部の加熱が不十分となって加工硬化の除去にむらが生じる恐れがあり、焼鈍の際の保持時間が15分を超えると、外側クラッド素材3と内側クラッド素材2の界面において、化合物が形成されて曲げ等の塑性加工の際に積層材の表層部分が剥離する可能性がある。尚、上記積層材を厚み1mm以下に圧延する工程と焼鈍工程とは、連続的に交互に繰り返し行うようにしてもよい。
【0014】
この後、積層材を必要に応じて切断し、曲げや深絞りなどの塑性加工を施すことによって、所定の形状の部品材料に形成する。次に、部品材料を不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950〜1200℃、5秒〜10分間加熱し、次に、室温による空冷(自然放熱による冷却)以上の冷却速度で冷却することによって、図1に示すように、表面に表面硬化層4を有する表面硬化部品を形成することができる。上記の不活性雰囲気中での加熱は、真空あるいはArガスなどの不活性ガス中で加熱処理を行うものであり、上記の還元性雰囲気中での加熱は、水素ガス中で加熱処理を行うものである。
【0015】
また上記の加熱温度の最適値は外側クラッド素材3の種類などによって異なるものであり、外側クラッド素材3がFeあるいはFe合金、又はNiあるいはNi合金である場合には、上記加熱温度は、950〜1150℃に設定するのが好ましく、外側クラッド素材3がCuあるいはCu合金である場合には、上記加熱温度は、950〜1050℃に設定するのが好ましい。加熱温度が950℃未満であれば、焼入れ不十分により表面硬化層4の強度や基材1の部分の硬度を十分に得ることができない恐れがあり、加熱温度が1200℃を超えると、基材1の部分の再結晶が進行し過ぎて結晶粒が粗大化し、表面硬化部品の靱性が低下する恐れがある。また加熱時間が5秒未満であれば、部品材料に熱を均一にかけることが困難であり、焼入れが入らない部分ができたり、拡散によるTi−Fe系金属間化合物、あるいはTi−Cu系金属間化合物、あるいはTi−Ni系金属間化合物の生成が不十分となって表面硬化層4の硬度が低下したりする恐れがある。加熱時間が10分を超えると、内側クラッド素材2で形成されるTi層への基材1のCの拡散(後述の中間層6が存在する場合は中間層6の成分の拡散も)が進行して基材1のCの濃度が低下し過ぎ、焼入れによる基材1の部分の硬化を果たすことができなくなる恐れがある。そこで上記加熱条件の中でも950〜1100℃で5秒〜10分間加熱処理するのが好ましく、最も好ましい条件は1050℃で1〜2分間に設定される。また空冷に満たないような冷却速度で冷却した場合も基材1の焼入れは困難であるので、例えば、5℃/分以上の冷却速度で冷却するのが好ましい。
【0016】
上記のように形成される表面硬化部品は、塑性加工後の加熱による熱処理によって基材1を焼入れすることができ、剛性を高めるように改善することができる。また塑性加工後の加熱による熱処理によって、外側クラッド素材3と内側クラッド素材2の間で相互に拡散が進み、表面にFeあるいはCuあるいはNiとTiの金属間化合物、つまりTiFe、TiFe、TiCu、TiCu、TiNi、TiNiなどの金属間化合物を含む表面硬化層4を形成することができ、この表面硬化層4によって表面硬度が高くなって耐磨耗性等を高くすることができるものである。さらに塑性加工後の加熱による熱処理によって、基材1と内側クラッド素材2の間で相互に拡散が進み、表面硬化層4と基材1の間にTiとCの金属間化合物、つまりTiCなどの金属間化合物を含む密着層5を形成することができると共にTi、Zr、Ta、Nbなどの金属間化合物を含む密着層5を形成することができ、この密着層5によって表面硬化層4と基材1の密着性を高くすることができると共に表面硬化層4と基材1を剥離しにくくすることができるものである。尚、用いる材料の成分によって密着層5は図3に示すように生成されない場合があるが、この場合でも、相互拡散によって表面硬化層4と基材1の密着性を高めることができる。
【0017】
表面硬化層4の厚みは1〜10μmであることが好ましい。表面硬化層4の厚みが1μm未満であれば、耐磨耗性を高くすることができなくなる恐れがあり、表面硬化層4の厚みが10μmを超えると、耐磨耗性は大きく向上するものの、靱性を損なうようになって、工具等の使用に適さなくなる恐れがある。つまり表面硬化層4の厚みを1〜10μmにすることによって、耐磨耗性が充分で靱性に優れる表面硬化部品を形成することができる。そして表面硬化層4の厚みを1〜10μmにするために、基材1の成分や外側クラッド素材3の成分、内側クラッド素材2と外側クラッド素材3の各厚み、焼鈍や塑性加工後の加熱の温度条件などを諸処理条件を設定する必要があるが、これら諸処理条件は表面硬化層4の種類などによっても異なってくる。例えば、外側クラッド素材3がFeあるいはFe合金である場合、外側クラッド素材3と内側クラッド素材2の厚みの比は1:1〜1:4の範囲内にするのが好ましく、外側クラッド素材3がCuあるいはCu合金である場合、外側クラッド素材3と内側クラッド素材2の厚みの比は1:1〜1:5の範囲内にするのが好ましく、外側クラッド素材3がNiあるいはNi合金である場合、外側クラッド素材3と内側クラッド素材2の厚みの比は3:2〜1:4の範囲内にするのが好ましい。
【0018】
上記の実施の形態において、基材1と内側クラッド素材2の間にさらに中間層6を挟んで設けることができる。つまり図4に示すように、基材1の表面(片面あるいは両面)に中間層6を設け、この中間層6の表面に内側クラッド素材2を重ね合わせると共に内側クラッド素材2の表面に外側クラッド素材3を重ね合わせる。次に、基材1と中間層6と内側クラッド素材2と外側クラッド素材3を重ね合わせたものをクラッド圧延(圧延加工)することによって、基材1と中間層6と内側クラッド素材2と外側クラッド素材3を密着させて接合一体化して積層材(クラッド材)を形成する。この後は上記実施の形態と同様にして図1や図3のような表面硬化部品を形成するのである。中間層6は合金でないFe(純Fe)、合金でないCu(純Cu)、合金でないNi(純Ni)から選ばれる材料で板状(帯状)に形成されるものを用いることができる。
【0019】
このように中間層6を設けて形成される表面硬化部品は、塑性加工後の加熱による熱処理によって、基材1と中間層6と内側クラッド素材2の間で相互に拡散が進み、表面硬化層4と基材1の間に中間層6に含まれるFeあるいはCuあるいはNiと内側クラッド素材2のTiとの金属間化合物、あるいはTiとCの金属間化合物、つまりTiFe、TiFe、TiCu、TiCu、TiNi、TiNi、TiCなどの金属間化合物を含む密着層5を形成することができると共にTi、Zr、Ta、Nbなどの金属間化合物を含む密着層5を形成することができ、この密着層5によって表面硬化層4と基材1の密着性を上記実施の形態よりもさらに高くすることができると共に表面硬化層4と基材1を上記実施の形態よりもさらに剥離しにくくすることができるものである。尚、用いる材料の成分によって密着層5は図3に示すように生成されない場合があるが、この場合でも、相互拡散によって表面硬化層4と基材1の密着性を高めることができる。
【0020】
尚、図2、4に示す外側クラッド素材3である最表面層のFe、Cu、Niあるいはその合金層がなくても、内側クラッド素材2のTiあるいはTi合金が基材1や中間層6とが加熱により反応して表面硬化層4を形成することは可能である。しかし、TiあるいはTi合金の層が最表面にあると、連続炉で達成できるレベルのAr雰囲気純度では、焼鈍時に酸素、窒素がTiあるいはTi合金中に吸収され、表面層の延性を損なう。その結果、曲げ等の塑性加工でクラックを生じる恐れが出てくる。また、バッチ式の炉で、ガス置換を十分に行い、密封を完全に行えば、TiあるいはTi合金中への酸素、窒素の吸収は十分に抑制される。しかし、本発明のような0.5mm以下の厚さでは、巻付ければ相互に焼付く恐れがあり、フリーに近い状態で焼鈍を行うと変形は避けられない。従って、バッチ炉での生産は困難である。以上の点から外側クラッド素材3の層がなければ延性の確保は困難である。
【0021】
次に、上記実施の形態の具体例を示す。基材1としてはFe−Cr−C系の焼入硬化型ステンレス鋼で形成されるものを用い、その組成はFe−13.5Cr−0.4C−1.2Moであった。この基材1の表面に中間層6としてNi層を形成し、Ni層の表面に内側クラッド素材2としてTi層を形成し、Ti層の表面に外側クラッド素材3としてFe層を形成する。次に、これをクラッド圧延して接合して密着させることによって積層材を形成すると共にさらに積層材を、Fe層の厚みが2μm、Ti層の厚みが3μm、Ni層の厚みが1μm、全体の厚みが厚み100μmとなるまで圧延した。
【0022】
次に、99.99%Arガス雰囲気中で700〜800℃(800℃が最適)の温度条件で15秒〜15分間保持して積層材を焼鈍する。次に、これを切断したり塑性加工したりして所定の形状の部品材料に形成する。次に、部品材料を不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950〜1200℃、5秒〜10分間加熱し、次に、空冷(自然放熱による冷却)以上の冷却速度で冷却することによって、図1に示すように、表面に表面硬化層4を有する表面硬化部品を形成することができる。この表面硬化層4はTi−Fe系金属間化合物層であり、またこの内側にはFeとTiCが相互に拡散し結合して表面のTi−Fe系金属間化合物層が基材1に密着するための密着層5が形成されている。
【0023】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって詳述する。
[実施例1]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−1.2Mo−0.4C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Feで形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さが0.2mm、片側のNi層、Ti層、Fe層の厚さがそれぞれ0.5μm、4μm、2μmとなったシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、1分間焼鈍してから所定の形に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部(曲げ屈曲部)にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を、99.99%のAr雰囲気中で1050℃×5分加熱後、空冷した。これにより表面に約5μmのTiFeとTiFeの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0024】
[実施例2]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−0.15Mo−0.6C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設け、内側クラッド素材2の外側にSUS430(Fe−17Cr−0.3Si−0.3Mn)で形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さが0.5mm、片側のTi層、SUS430層の厚さがそれぞれ2μm、2μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で800℃、2分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で950℃×1分加熱後、空冷した。これにより表面に約3μmのTiFeとTiFeの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0025】
[実施例3]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−14.0Cr−1.25Mo−0.4C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Cuで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Cuで形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さが0.4mm、片側のCu層、Ti層、Cu層の厚さがそれぞれ1μm、3μm、1μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で700℃、5分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で1000℃×4分加熱後、空冷した。これにより表面に約4μmのTiCu、TiCuの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0026】
[実施例4]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−0.3C−0.4Si−0.5Mn)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Cuで形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さ0.5mm、片側のNi層、Ti層、Cu層の厚さがそれぞれ1μm、4μm、2μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、4分間焼鈍してから所定の形に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で1000℃×4分加熱後、空冷した。これにより表面に約5μmのTiCu、TiCuの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0027】
[実施例5]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−0.15Mo−0.6C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設け、内側クラッド素材2の外側にC2100(Cu−5Zn)を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さ0.05mm、片側のTi層、C2100層の厚さがそれぞれ4μm、2μmのシートフープを形成した。これを99.99%Arガスフローの連続炉で800℃、5秒間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で950℃×15秒加熱後、空冷した。これにより表面に約5μmのTiCu、TiCuの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0028】
[実施例6]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−0.15Mo−0.6C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面にに純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Niで形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さが0.1mm、片側のNi層、Ti層、Ni層の厚さがそれぞれ0.2μm、2μm、3μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で800℃、2分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で1150℃×10分加熱後、空冷した。これにより表面に約4μmのTiNiの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0029】
[実施例7]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−10.5Cr−0.5C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Niで形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さが0.1mm、片側のNi層、Ti層、Ni層の厚さがそれぞれ0.2μm、4μm、1μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、30秒間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で1200℃×5分加熱後、空冷した。これにより表面に約4μmのTiNiの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0030】
[実施例8]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−10.5Cr−0.5C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Niで形成されるを中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側にモネルメタル(Ni−30Cu−2Fe)を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さ0.1mm、片側のNi層、Ti層、モネルメタル層の厚さがそれぞれ0.2μm、4μm、1μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、1分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で1100℃×5分加熱後、空冷した。これにより表面に約4μmのTiNi、TiCu、TiCuの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0031】
[実施例9]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−1.2Mo−0.4C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面にTi合金(Ti−0.2Pd)で形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Feで形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さ0.5mm、片側のNi層、Ti合金層、Fe層の厚さがそれぞれ0.5μm、7μm、4μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、5分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で1050℃×5分加熱後、空冷した。これにより表面に約10μmのTiFeとTiFeの金属間化合物からなる表面硬化層を有する表面硬化部品を得た。
【0032】
[実施例10]
ばね鋼(Fe−2.0Si−0.9Mn−0.6C)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Feで形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さ0.5mm、片側のNi層、Ti層、Fe層の厚さがそれぞれ2μm、6μm、4μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、1分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で1050℃×10分加熱後、空冷した。これにより表面に約10μmのTiFeとTiFeの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0033】
[実施例11]
炭素鋼(Fe−0.55C)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Feを重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さ0.5mm、片側のNi層、Ti層、Fe層の厚さがそれぞれ1μm、5μm、5μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で790℃、4分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で950℃×2分加熱後、空冷した。これにより表面に約10μmのTiFeとTiFeの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0034】
[実施例12]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−1.2Mo−0.4C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Feを重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さが0.2mm、片側のNi層、Ti層、Fe層の厚さがそれぞれ0.5μm、4μm、2μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、1分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で1250℃×5分加熱後、空冷した。これにより表面に約5μmのTiFeとTiFeの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。但し、この表面硬化部品の基材1の靭性がやや落ちる。
【0035】
[実施例13]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−1.2Mo−0.4C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Feを重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さ1.0mm、片側のNi層、Ti層、Fe層の厚さがそれぞれ1μm、6μm、4μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、5分間焼鈍してから所定の形に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして形状の得られた部品を99.99%Ar雰囲気中で1050℃×10分加熱後、空冷した。これにより表面に約9μmのTiFeとTiFeの金属間化合物からなる表面硬化層4を有する表面硬化部品を得た。
【0036】
[比較例1]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−1.2Mo−0.4C−0.3Si−0.3Mn)の厚さ0.1mmのシートを圧延加工により用意し、99.99%水素ガスフローの連続炉で800℃、2分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料をAr:50%、窒素:50%の混合ガス雰囲気中で1050℃×1分保持後、空冷した。これにより鋼を基材とする部品を得た。
【0037】
[比較例2]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−1.2Mo−0.4C−0.3Si−0.3Mn)の厚さ0.1mmのシートを圧延加工により用意し、99.99%水素ガスフローの連続炉で800℃、2分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料をAr:50%、窒素:50%の混合ガス雰囲気中で1050℃×1分保持後、空冷した。この部品にスパッタリングで表面にAlをコーティングした。これにより表面に約0.2μmのAlの表面硬化層を有する部品を得た。
【0038】
[比較例3]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−0.6C−0.2Mo−0.2V)の基材1の両側の表面に純Tiをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さ0.1mm、片側のTi層の厚さが4μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で800℃、2分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックが発生した。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で950℃×30秒加熱後、空冷した。これにより表面に約6μmのTiFeとTiFeの金属間化合物からなる表面硬化層を有する部品を得た。
【0039】
[比較例4]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−1.2Mo−0.4C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Feで形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さが0.2mm、片側のNi層、Ti層、Fe層の厚さがそれぞれ0.5μm、7μm、4μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、1分間焼鈍してから所定の形に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で900℃×10分加熱後、空冷した。これにより、TiFeとTiFeの金属間化合物からなる表面硬化層4がFeとTiの界面には生成したが、表面には達せず、表面が軟質の鋼を基材とする部品となり、基材1の硬度も不足していた。
【0040】
[比較例5]
焼入硬化型ステンレス鋼(Fe−13.5Cr−1.2Mo−0.4C−0.3Si−0.3Mn)の基材1の両側の表面に純Niで形成される中間層6を重ね合わせて設け、中間層6の表面に純Tiで形成される内側クラッド素材2を重ね合わせて設けて基材1と内側クラッド素材2の間に中間層6を挟み、内側クラッド素材2の外側に純Feで形成される外側クラッド素材3を重ね合わせて設け、これらをクラッド圧延により接合して積層材とした。この積層材を圧延して全体の厚さ0.2mm、片側のNi層、Ti層、Fe層の厚さがそれぞれ0.5μm、7μm、4μmのシートフープを形成した。次に、これを99.99%Arガスフローの連続炉で750℃、1分間焼鈍してから所定の形状に切断し、曲げ加工を行った。この際、曲げR部にクラックは確認されなかった。このようにして所定の形状に形成した部品材料を99.99%Ar雰囲気中で1050℃×3秒加熱後、空冷した。これにより、TiFeとTiFeの金属間化合物からなる硬化層がFeとTiの界面には生成したが、表面には達せず、表面が軟質の鋼を基材とする部品となり、基材1の硬度も局所的にしか焼きが入らずに、全体的には不足していた。
【0041】
上記実施例1乃至13及び比較例1乃至5の諸性能を表1に示す。尚、表1の「素材構成」の欄は積層材の層の構成及び各層の成分を示し、左側から、外側クラッド素材3/内側クラッド素材2/中間層6/基材1の順に並べて記載した。また、表1の「部品構成」の欄は実施例1乃至13及び比較例1乃至5の層の構成及び各層の成分を示し、左側から、表面硬化層4/密着層5(これは無い場合がある)/基材1の順に並べて記載した。
【0042】
【表1】
Figure 0003551749
【0043】
表1から明らかなように、実施例1乃至13では、塑性加工の時にクラックが発生せず、表面硬化層4の厚みが十分に得られ、表面硬化層4と基材1の密着性が高く、基材1の硬度や表面硬化層の硬度が高くなった。一方、比較例1では内側クラッド素材2や外側クラッド素材3からなる表面硬化層4が形成されないので、表面硬度が低くなり、比較例2ではスパッタリングで表面硬化層4を形成したので、表面硬化層4の厚みが薄くなり、基材1と表面硬化層4の密着性が低くなり、比較例3では外側クラッド素材3を使用しなかったために、塑性加工の際にクラックが発生し、比較例4、5では塑性加工後の加熱による熱処理が不足したために、基材1の硬度や表面硬化層4の硬度が低くなった。
【0044】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1、2、3に記載の発明は、鋼で形成される基材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にFeあるいはFe合金、またはCuあるいはCu合金、またはNiあるいはNi合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱したので、塑性加工後の加熱による熱処理によって基材を焼入れすることができ、剛性を高めるように改善することができるものである。また塑性加工後の加熱による熱処理によって、外側クラッド素材と内側クラッド素材の間で相互に拡散が進み、表面にFeあるいはCuあるいはNiとTiの金属間化合物、つまりTiFe、TiFe2 、Ti2 Cu、TiCu、TiNi3 、Ti2 Niなどの金属間化合物を含む表面硬化層を形成することができ、この表面硬化層によって表面硬度が高くなって耐磨耗性等を高くすることができるものである。さらに塑性加工後の加熱による熱処理によって、基材と内側クラッド素材の間で相互に拡散が進み、表面硬化層と基材の間にTiとCの金属間化合物、つまりTiCなどの金属間化合物を含む密着層を形成することができると共にTi、Zr、Ta、Nbなどの金属間化合物を含む密着層を形成することができ、この密着層によって表面硬化層と基材の密着性を高くすることができると共に表面硬化層と基材を剥離しにくくすることができるものである。
また、請求項4、5、6に記載の発明では、中間層を設けて形成される表面硬化部品は、塑性加工後の加熱による熱処理によって、基材と中間層と内側クラッド素材の間で相互に拡散が進み、表面硬化層と基材の間に中間層に含まれるCuあるいはNiと内側クラッド素材のTiとの金属間化合物、あるいはTiとCの金属間化合物、つまりTiFe、TiFe 2 、Ti 2 Cu、TiCu、TiNi 3 、Ti 2 Ni、TiCなどの金属間化合物を含む密着層を形成することができると共にTi、Zr、Ta、Nbなどの金属間化合物を含む密着層を形成することができ、この密着層によって表面硬化層と基材の密着性をさらに高くすることができると共に表面硬化層と基材を上記実施の形態よりもさらに剥離しにくくすることができるものである。また、用いる材料の成分によって密着層は生成されない場合があるが、この場合でも、相互拡散によって表面硬化層と基材の密着性を高めることができるものである。
【0045】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項1又は4の発明において、基材となる鋼が、10〜15重量%のCrと2.5重量%以下のMoと0.35〜1.2重量%のCとを含む焼入硬化型ステンレス鋼、あるいは0.4〜1.0重量%のCと0.3〜1.0重量%のMnとを含むばね鋼、あるいは0.4〜1.2重量%のCを含む炭素鋼であり、外側クラッド素材と内側クラッド素材の厚みの比が1:1〜1:4の範囲内であり、焼鈍温度が700〜800℃であり、所定の形状に加工した後の加熱が950〜1150℃で15秒〜10分であるので、剛性を高める効果や、耐磨耗性等を高くする効果や、表面硬化層と基材の密着性を高くする効果や、表面硬化層と基材を剥離しにくくする効果を確実に得ることができるものである。
【0046】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項2又は5の発明において、基材となる鋼が、10〜15重量%のCrと2.5重量%以下のMoと0.35〜1.2重量%のCとを含む焼入硬化型ステンレス鋼、あるいは0.4〜1.0重量%のCと0.3〜1.0重量%のMnとを含むばね鋼、あるいは0.4〜1.2重量%のCを含む炭素鋼であり、外側クラッド素材と内側クラッド素材の厚みの比が1:1〜1:5の範囲内であり、焼鈍温度が700〜800℃であり、所定の形状に加工した後の加熱が950〜1050℃で15秒〜10分であるので、剛性を高める効果や、耐磨耗性等を高くする効果や、表面硬化層と基材の密着性を高くする効果や、表面硬化層と基材を剥離しにくくする効果を確実に得ることができるものである。
【0047】
また本発明の請求項に記載の発明は、請求項3又は6の発明において、基材となる鋼が、10〜15重量%のCrと2.5重量%以下のMoと0.35〜1.2重量%のCとを含む焼入硬化型ステンレス鋼、あるいは0.4〜1.0重量%のCと0.3〜1.0重量%のMnとを含むばね鋼、あるいは0.4〜1.2重量%のCを含む炭素鋼であり、外側クラッド素材と内側クラッド素材の厚みの比が3:2〜1:4の範囲内であり、焼鈍温度が700〜800℃であり、所定の形状に加工した後の加熱が950〜1150℃で15秒〜10分であるので、剛性を高める効果や、耐磨耗性等を高くする効果や、表面硬化層と基材の密着性を高くする効果や、表面硬化層と基材を剥離しにくくする効果を確実に得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。
【図2】同上の積層材を示す一部の断面図である。
【図3】同上の他の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。
【図4】同上の他の積層材を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
1 基材
2 内側クラッド素材
3 外側クラッド素材

Claims (9)

  1. 鋼で形成される基材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にFeあるいはFe合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とする表面硬化部品の製造方法。
  2. 鋼で形成される基材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にCuあるいはCu合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とする表面硬化部品の製造方法。
  3. 鋼で形成される基材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にNiあるいはNi合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とする表面硬化部品の製造方法。
  4. 鋼で形成される基材の表面に純Cuあるいは純Niから選ばれる材料で形成される中間層となる中間クラッド素材を設け、この中間クラッド素材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にFeあるいはFe合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とする表面硬化部品の製造方法。
  5. 鋼で形成される基材の表面に純Cuあるいは純Niから選ばれる材料で形成される中間層となる中間クラッド素材を設け、この中間クラッド素材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にCuあるいはCu合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とする表面硬化部品の製造方法。
  6. 鋼で形成される基材の表面に純Cuあるいは純Niから選ばれる材料で形成される中間層となる中間クラッド素材を設け、この中間クラッド素材の表面にTiあるいはTi合金で形成される内側クラッド素材を設けると共に内側クラッド素材の表面にNiあるいはNi合金で形成される外側クラッド素材を設け、これらをクラッド圧延により密着させ、次に、これを厚さ1mm以下に圧延すると共にArガスの雰囲気中で焼鈍し、これを塑性加工により所定の形状に加工した後、不活性雰囲気中あるいは還元性雰囲気中で950℃以上に5秒以上加熱することを特徴とする表面硬化部品の製造方法。
  7. 基材となる鋼が、10〜15重量%のCrと2.5重量%以下のMoと0.35〜1.2重量%のCとを含む焼入硬化型ステンレス鋼、あるいは0.4〜1.0重量%のCと0.3〜1.0重量%のMnとを含むばね鋼、あるいは0.4〜1.2重量%のCを含む炭素鋼であり、外側クラッド素材と内側クラッド素材の厚みの比が1:1〜1:4の範囲内であり、焼鈍温度が700〜800℃であり、所定の形状に加工した後の加熱が950〜1150℃で15秒〜10分であることを特徴とする請求項1又は4に記載の表面硬化部品の製造方法。
  8. 基材となる鋼が、10〜15重量%のCrと2.5重量%以下のMoと0.35〜1.2重量%のCとを含む焼入硬化型ステンレス鋼、あるいは0.4〜1.0重量%のCと0.3〜1.0重量%のMnとを含むばね鋼、あるいは0.4〜1.2重 量%のCを含む炭素鋼であり、外側クラッド素材と内側クラッド素材の厚みの比が1:1〜1:5の範囲内であり、焼鈍温度が700〜800℃であり、所定の形状に加工した後の加熱が950〜1050℃で15秒〜10分であることを特徴とする請求項2又は5に記載の表面硬化部品の製造方法。
  9. 基材となる鋼が、10〜15重量%のCrと2.5重量%以下のMoと0.35〜1.2重量%のCとを含む焼入硬化型ステンレス鋼、あるいは0.4〜1.0重量%のCと0.3〜1.0重量%のMnとを含むばね鋼、あるいは0.4〜1.2重量%のCを含む炭素鋼であり、外側クラッド素材と内側クラッド素材の厚みの比が3:2〜1:4の範囲内であり、焼鈍温度が700〜800℃であり、所定の形状に加工した後の加熱が950〜1150℃で15秒〜10分であることを特徴とする請求項3又は6に記載の表面硬化部品の製造方法。
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