JPH10102207A - 表面硬化Fe−Ni−Al系合金及びその製造方法 - Google Patents
表面硬化Fe−Ni−Al系合金及びその製造方法Info
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- JPH10102207A JPH10102207A JP25266496A JP25266496A JPH10102207A JP H10102207 A JPH10102207 A JP H10102207A JP 25266496 A JP25266496 A JP 25266496A JP 25266496 A JP25266496 A JP 25266496A JP H10102207 A JPH10102207 A JP H10102207A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工が容易であり且つ熱処理により母材及び
表面を高硬度化できるようにする。 【解決手段】 Niを含有するFeを主成分とする合金
の基材の表面に純AlあるいはAlを主成分とするAl
合金よりなる表面層を積層し、その後、600℃以上の
温度に加熱保持することにより、上記基材を構成する元
素と表面層を構成する元素とを相互拡散させ、表面層の
Al元素濃度が50重量%以上存在する状態で、100
0℃以上の温度に加熱保持し、その後1℃/秒以上の速
度で急冷することで製造する。そしてNi:5重量%〜
25重量%、Al:3重量%〜15重量%を含有したF
eを主成分とし、表面層にAl−Fe系の金属間化合物
が形成されて高硬度になり、母材にはNi−Al系の金
属間化合物が微細分散析出されて高硬度になった表面硬
化Fe−Ni−Al系合金を得る。
表面を高硬度化できるようにする。 【解決手段】 Niを含有するFeを主成分とする合金
の基材の表面に純AlあるいはAlを主成分とするAl
合金よりなる表面層を積層し、その後、600℃以上の
温度に加熱保持することにより、上記基材を構成する元
素と表面層を構成する元素とを相互拡散させ、表面層の
Al元素濃度が50重量%以上存在する状態で、100
0℃以上の温度に加熱保持し、その後1℃/秒以上の速
度で急冷することで製造する。そしてNi:5重量%〜
25重量%、Al:3重量%〜15重量%を含有したF
eを主成分とし、表面層にAl−Fe系の金属間化合物
が形成されて高硬度になり、母材にはNi−Al系の金
属間化合物が微細分散析出されて高硬度になった表面硬
化Fe−Ni−Al系合金を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、母材が高い剛性を
必要としさらに表面が高い硬度や耐摩耗性を必要とする
部品、例えば歯車や軸受などの機構部品や刃物、特に摺
動を繰り返すバリカンや電気かみそりの刃などに利用で
きる表面硬化Fe−Ni−Al系合金及びその製造方法
に関するものである。
必要としさらに表面が高い硬度や耐摩耗性を必要とする
部品、例えば歯車や軸受などの機構部品や刃物、特に摺
動を繰り返すバリカンや電気かみそりの刃などに利用で
きる表面硬化Fe−Ni−Al系合金及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯車や軸受などの機構部品や刃物、特
に、摺動を繰り返すバリカンや電気かみそりの刃などに
は、炭素鋼、高炭素ステンレス鋼、析出硬化型ステンレ
ス鋼などが使用されてきたが、表面硬度が高くないため
に耐摩耗性が悪く消耗が大きい。このため、硬度の高い
セラミックスの利用も考えられるが、靭性に欠け、また
加工が困難であるという欠点がある。そこで上記炭素
鋼、高炭素ステンレス鋼、析出硬化型ステンレス鋼など
の合金の表面にアルミナなどのセラミックスをPVD、
CVDでコーティングしたり、基材を構成するFeやC
rの窒化物や炭化物を浸炭・窒化法などで形成する手法
がとられている。しかしこれらの手法は工程が複雑であ
ったり、下地との密着性に問題があった。
に、摺動を繰り返すバリカンや電気かみそりの刃などに
は、炭素鋼、高炭素ステンレス鋼、析出硬化型ステンレ
ス鋼などが使用されてきたが、表面硬度が高くないため
に耐摩耗性が悪く消耗が大きい。このため、硬度の高い
セラミックスの利用も考えられるが、靭性に欠け、また
加工が困難であるという欠点がある。そこで上記炭素
鋼、高炭素ステンレス鋼、析出硬化型ステンレス鋼など
の合金の表面にアルミナなどのセラミックスをPVD、
CVDでコーティングしたり、基材を構成するFeやC
rの窒化物や炭化物を浸炭・窒化法などで形成する手法
がとられている。しかしこれらの手法は工程が複雑であ
ったり、下地との密着性に問題があった。
【0003】一方、我々は、表面にアルミナを形成で
き、母材はNi−Al金属間化合物の微細分散析出で高
強度・高硬度化できるFe−Cr−Ni−Al系合金を
特開平3−150337号で開示した。しかしこの合金
は溶解時点からAlを多量に含有するために加工性が悪
く、溶解・鍛造・圧延工程で割れるなどの問題があり、
量産が大変困難であった。
き、母材はNi−Al金属間化合物の微細分散析出で高
強度・高硬度化できるFe−Cr−Ni−Al系合金を
特開平3−150337号で開示した。しかしこの合金
は溶解時点からAlを多量に含有するために加工性が悪
く、溶解・鍛造・圧延工程で割れるなどの問題があり、
量産が大変困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
実を考慮し、加工が容易であり且つ熱処理により母材及
び表面を高硬度化できる表面硬化Fe−Ni−Al系合
金及びその製造方法を提供することを課題とする。
実を考慮し、加工が容易であり且つ熱処理により母材及
び表面を高硬度化できる表面硬化Fe−Ni−Al系合
金及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の表面硬化Fe−
Ni−Al系合金及びその製造方法は、Niを含有する
Fe系合金の基材に純AlあるいはAl合金からなる表
面層を、場合によっては中間層も形成し、その後、熱処
理で基材を構成せる元素と表面層(や中間層)を構成す
る元素を相互拡散させることにより、微細分散析出した
Ni−Al系金属間化合物で母材(基材)を硬化、高強
度化すると同時に、表面にAl−Fe系金属間化合物を
形成して表面硬化するものである。
Ni−Al系合金及びその製造方法は、Niを含有する
Fe系合金の基材に純AlあるいはAl合金からなる表
面層を、場合によっては中間層も形成し、その後、熱処
理で基材を構成せる元素と表面層(や中間層)を構成す
る元素を相互拡散させることにより、微細分散析出した
Ni−Al系金属間化合物で母材(基材)を硬化、高強
度化すると同時に、表面にAl−Fe系金属間化合物を
形成して表面硬化するものである。
【0006】そこで本発明の表面硬化Fe−Ni−Al
系合金は、Ni:5重量%〜25重量%、Al:3重量
%〜15重量%を含有したFeを主成分とせるFe−N
i−Al系合金であって、表面層にAl−Fe系の金属
間化合物が形成されて高硬度であり、また母材にはNi
−Al系の金属間化合物が微細分散析出されて高硬度で
あることを特徴とする。このように表面層にAl−Fe
系の金属間化合物が形成されると共に母材にNi−Al
系の金属間化合物が微細分散析出されて高硬化・高耐摩
耗化ができる また本発明の表面硬化Fe−Ni−Al系合金の製造方
法は、Niを含有するFeを主成分とする合金の基材の
表面に純AlあるいはAlを主成分とするAl合金より
なる表面層をクラッド圧延或は溶解メッキ法によって積
層し、その後、600℃以上の温度に加熱保持すること
により、上記基材を構成する元素と表面層を構成する元
素とを相互拡散させ、表面層のAl元素濃度が50重量
%以上存在する状態で、1000℃以上の温度に加熱保
持し、その後1℃/秒以上の速度で急冷することで表面
及び母材が硬化したFe−Ni−Al系合金を得ること
を特徴とする。このようして上記の表面硬化Fe−Ni
−Al系合金が得られるが、この表面硬化Fe−Ni−
Al系合金の表面層にはAl−Fe系の金属間化合物が
熱拡散を利用して傾斜組成的に形成されて高硬度となる
と共に下地の基材と高密着する。また母材は基材に含有
されていたNiと表面から熱拡散で固溶したAl元素で
形成されたNi−Al系の金属間化合物が微細分散析出
して高硬度となる。
系合金は、Ni:5重量%〜25重量%、Al:3重量
%〜15重量%を含有したFeを主成分とせるFe−N
i−Al系合金であって、表面層にAl−Fe系の金属
間化合物が形成されて高硬度であり、また母材にはNi
−Al系の金属間化合物が微細分散析出されて高硬度で
あることを特徴とする。このように表面層にAl−Fe
系の金属間化合物が形成されると共に母材にNi−Al
系の金属間化合物が微細分散析出されて高硬化・高耐摩
耗化ができる また本発明の表面硬化Fe−Ni−Al系合金の製造方
法は、Niを含有するFeを主成分とする合金の基材の
表面に純AlあるいはAlを主成分とするAl合金より
なる表面層をクラッド圧延或は溶解メッキ法によって積
層し、その後、600℃以上の温度に加熱保持すること
により、上記基材を構成する元素と表面層を構成する元
素とを相互拡散させ、表面層のAl元素濃度が50重量
%以上存在する状態で、1000℃以上の温度に加熱保
持し、その後1℃/秒以上の速度で急冷することで表面
及び母材が硬化したFe−Ni−Al系合金を得ること
を特徴とする。このようして上記の表面硬化Fe−Ni
−Al系合金が得られるが、この表面硬化Fe−Ni−
Al系合金の表面層にはAl−Fe系の金属間化合物が
熱拡散を利用して傾斜組成的に形成されて高硬度となる
と共に下地の基材と高密着する。また母材は基材に含有
されていたNiと表面から熱拡散で固溶したAl元素で
形成されたNi−Al系の金属間化合物が微細分散析出
して高硬度となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の表面硬化Fe−Ni−A
l系合金は、Niを含有するFeを主成分とする合金の
基材の表面に純AlあるいはAlを主成分とするAl合
金よりなる表面層をクラッド圧延或は溶解メッキ法によ
って積層し、その後、600℃以上の温度に加熱保持す
ることにより、上記基材を構成する元素と表面層を構成
する元素とを相互拡散させ、表面層のAl元素濃度が5
0重量%以上存在する状態で、1000℃以上の温度に
加熱保持し、その後1℃/秒以上の速度で急冷すること
で製造されるものであり、Ni:5重量%〜25重量
%、Al:3重量%〜15重量%を含有したFeを主成
分とし、表面層にAl−Fe系の金属間化合物が形成さ
れて高硬度になり、母材にはNi−Al系の金属間化合
物が微細分散析出されて高硬度になったものである。
l系合金は、Niを含有するFeを主成分とする合金の
基材の表面に純AlあるいはAlを主成分とするAl合
金よりなる表面層をクラッド圧延或は溶解メッキ法によ
って積層し、その後、600℃以上の温度に加熱保持す
ることにより、上記基材を構成する元素と表面層を構成
する元素とを相互拡散させ、表面層のAl元素濃度が5
0重量%以上存在する状態で、1000℃以上の温度に
加熱保持し、その後1℃/秒以上の速度で急冷すること
で製造されるものであり、Ni:5重量%〜25重量
%、Al:3重量%〜15重量%を含有したFeを主成
分とし、表面層にAl−Fe系の金属間化合物が形成さ
れて高硬度になり、母材にはNi−Al系の金属間化合
物が微細分散析出されて高硬度になったものである。
【0008】このFe−Ni−Al系合金の最終形態は
図1のようになっている。この図で符号1に示す部分は
表面層のAl−Fe系の金属間化合物が形成された部
分、2は母材中のNi−Al系の金属間化合物が微細分
散析出された部分、3は母材中のNi−Al系の金属間
化合物である。このように形成されたFe−Ni−Al
系合金の表面のAl−Fe系の金属間化合物は、Al3
Fe,Al2 Fe,AlFe、AlFe3 などの平衡相
だけでなく非平衡相もX線回折で確認されており、マイ
クロヴィッカース硬度Hv=800〜1500の値を示
す。極表面から硬度分布を測定すると、表面層が最も硬
度が高く、深さ方向に徐々にて低減して母材中硬度に連
続的に近づく。Alの元素濃度分布は、極表面が最も高
く内部に行くにつれて低減して母材中濃度に近づく。一
方、Feの元素濃度はAlと逆に表面が最も低く内部に
入るにつれて増加して母材中濃度に近づく。このように
成分元素濃度や硬度が母材−表面間で滑らかに連続的に
変化しているために、従来のコーテイング法などによる
不連続性とは根本的に異なり、表面硬化層の密着性が改
善されている。また母材は図1に示すように基材に含有
されていたNiと表面から熱拡散で固溶したAl元素で
形成されたNi−Al系の金属間化合物が微細分散析出
して高硬度となる。またX線回折ではNi−Al系の金
属間化合物として同定される析出物のサイズは(走査電
子顕微鏡観察)直径が数μあるいはそれ以下であり、母
材の強化・硬化に寄与している。
図1のようになっている。この図で符号1に示す部分は
表面層のAl−Fe系の金属間化合物が形成された部
分、2は母材中のNi−Al系の金属間化合物が微細分
散析出された部分、3は母材中のNi−Al系の金属間
化合物である。このように形成されたFe−Ni−Al
系合金の表面のAl−Fe系の金属間化合物は、Al3
Fe,Al2 Fe,AlFe、AlFe3 などの平衡相
だけでなく非平衡相もX線回折で確認されており、マイ
クロヴィッカース硬度Hv=800〜1500の値を示
す。極表面から硬度分布を測定すると、表面層が最も硬
度が高く、深さ方向に徐々にて低減して母材中硬度に連
続的に近づく。Alの元素濃度分布は、極表面が最も高
く内部に行くにつれて低減して母材中濃度に近づく。一
方、Feの元素濃度はAlと逆に表面が最も低く内部に
入るにつれて増加して母材中濃度に近づく。このように
成分元素濃度や硬度が母材−表面間で滑らかに連続的に
変化しているために、従来のコーテイング法などによる
不連続性とは根本的に異なり、表面硬化層の密着性が改
善されている。また母材は図1に示すように基材に含有
されていたNiと表面から熱拡散で固溶したAl元素で
形成されたNi−Al系の金属間化合物が微細分散析出
して高硬度となる。またX線回折ではNi−Al系の金
属間化合物として同定される析出物のサイズは(走査電
子顕微鏡観察)直径が数μあるいはそれ以下であり、母
材の強化・硬化に寄与している。
【0009】次に本発明のFe−Ni−Al系合金の構
成元素について述べる。Niは5重量%〜25重量%で
ある。このNiが5重量%未満であると、Ni−Al系
の金属間化合物の形成量が少なく、母材の強化・硬化が
不十分である。また、Niが25重量%を越えるとNi
−Al系の金属間化合物を形成しないNiが母材に固溶
し、逆に母材が軟化するので25重量%以下が好まし
い。
成元素について述べる。Niは5重量%〜25重量%で
ある。このNiが5重量%未満であると、Ni−Al系
の金属間化合物の形成量が少なく、母材の強化・硬化が
不十分である。また、Niが25重量%を越えるとNi
−Al系の金属間化合物を形成しないNiが母材に固溶
し、逆に母材が軟化するので25重量%以下が好まし
い。
【0010】Alは3重量%〜15重量%である。Al
が3重量%未満であるとNi−Al系の金属間化合物の
形成量が少なく、母材の強化・硬化が不十分である。ま
たAlが15重量%を越えると母材が脆化するので15
重量%以下が好ましい。Ni,Al以外の残部はFeか
らなる。このように本発明のFe−Ni−Al系合金は
Fe,Ni,Al元素を含有するが、Crなどの市販の
ステンレス鋼の構成元素、あるいは不可避に混入する
C,Si,Mn,P,S等を含有していてもよい。Cr
はステンレス鋼の主たる構成元素であり、また、本発明
の製造方法ではCrを含んでいると、Al−Cr系の金
属間化合物を表面層に形成して表面層の硬化にFe同様
寄与することを確認できている。
が3重量%未満であるとNi−Al系の金属間化合物の
形成量が少なく、母材の強化・硬化が不十分である。ま
たAlが15重量%を越えると母材が脆化するので15
重量%以下が好ましい。Ni,Al以外の残部はFeか
らなる。このように本発明のFe−Ni−Al系合金は
Fe,Ni,Al元素を含有するが、Crなどの市販の
ステンレス鋼の構成元素、あるいは不可避に混入する
C,Si,Mn,P,S等を含有していてもよい。Cr
はステンレス鋼の主たる構成元素であり、また、本発明
の製造方法ではCrを含んでいると、Al−Cr系の金
属間化合物を表面層に形成して表面層の硬化にFe同様
寄与することを確認できている。
【0011】次に本発明のFe−Ni−Al系合金の製
造方法についてさらに詳しく述べる。Niを含有するF
eを主成分とする合金を圧延などの加工方法により所望
の厚さの板や柱形状にする。Niを含有するFeを主成
分とする合金とは、例えばオーステナイト系のステンレ
ス鋼や、Niを含有するFe−Cr−Niフェライト系
のステンレス鋼が好適であるが、必ずしもこれに限定す
るものでない。
造方法についてさらに詳しく述べる。Niを含有するF
eを主成分とする合金を圧延などの加工方法により所望
の厚さの板や柱形状にする。Niを含有するFeを主成
分とする合金とは、例えばオーステナイト系のステンレ
ス鋼や、Niを含有するFe−Cr−Niフェライト系
のステンレス鋼が好適であるが、必ずしもこれに限定す
るものでない。
【0012】このNiを含有するFeを主成分とする合
金の基材の表面に純AlあるいはAlを主成分とするA
l合金よりなる表面層を積層する。Alを主成分とする
合金とは、ジュラルミンなどの市販のAl合金でよい
が、特に限定しない。積層方法はクラッド圧延や溶融A
lあるいは溶融Al合金メッキなどがある。その量は、
得られる成分構成比にあわせることが好ましい。構成比
から外れると上述のようにその効果が充分でなくなる。
金の基材の表面に純AlあるいはAlを主成分とするA
l合金よりなる表面層を積層する。Alを主成分とする
合金とは、ジュラルミンなどの市販のAl合金でよい
が、特に限定しない。積層方法はクラッド圧延や溶融A
lあるいは溶融Al合金メッキなどがある。その量は、
得られる成分構成比にあわせることが好ましい。構成比
から外れると上述のようにその効果が充分でなくなる。
【0013】上記のように積層した後、600℃以上の
温度に加熱・保持することにより基材を構成する元素
と、表面層を構成する元素を相互拡散させる。加熱温度
が高い程元素の拡散速度が大きくなる。そのため、60
0℃以上は必要であり、好ましくは、Al元素の融点で
ある660℃以上ある。雰囲気は大気中でも問題なく、
特に限定するものでない。
温度に加熱・保持することにより基材を構成する元素
と、表面層を構成する元素を相互拡散させる。加熱温度
が高い程元素の拡散速度が大きくなる。そのため、60
0℃以上は必要であり、好ましくは、Al元素の融点で
ある660℃以上ある。雰囲気は大気中でも問題なく、
特に限定するものでない。
【0014】上記のようにAl元素が基材内部(母材)
まで拡散し、且つ極表面のAl元素濃度が50重量%以
上存在する状態で、1000℃以上の温度に加熱・保持
し、その後1℃/秒以上の速度で急冷する。表面のAl
元素濃度が50重量%以上存在しないと、1000℃以
上の温度に加熱した時Alの拡散速度が極めて大きくて
母材に完全に固溶し、表面の硬化層を形成できない。ま
た、1000℃以上に加熱しないと、母材中にすでに形
成されて析出したNi−Al系の金属間化合物が母材中
に再び固溶せず、大きなサイズ(直径が数μ以上)のま
ま急冷で固結されるために母材を硬化できない。この場
合、加熱温度が1250℃以上になると、母材の結晶粒
が粗大化し脆化するので1250℃未満が好ましい。こ
のときの雰囲気は大気中でもよく、特に限定するもので
ない。さらに急冷速度は、1℃/秒未満では、急冷時に
Ni−Al系の金属間化合物が再析出・粗大化するので
1℃/秒以上必要である。
まで拡散し、且つ極表面のAl元素濃度が50重量%以
上存在する状態で、1000℃以上の温度に加熱・保持
し、その後1℃/秒以上の速度で急冷する。表面のAl
元素濃度が50重量%以上存在しないと、1000℃以
上の温度に加熱した時Alの拡散速度が極めて大きくて
母材に完全に固溶し、表面の硬化層を形成できない。ま
た、1000℃以上に加熱しないと、母材中にすでに形
成されて析出したNi−Al系の金属間化合物が母材中
に再び固溶せず、大きなサイズ(直径が数μ以上)のま
ま急冷で固結されるために母材を硬化できない。この場
合、加熱温度が1250℃以上になると、母材の結晶粒
が粗大化し脆化するので1250℃未満が好ましい。こ
のときの雰囲気は大気中でもよく、特に限定するもので
ない。さらに急冷速度は、1℃/秒未満では、急冷時に
Ni−Al系の金属間化合物が再析出・粗大化するので
1℃/秒以上必要である。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 [実施例1]オーステナイト系ステンレス鋼SUS30
4の厚さ0.25mmの板の両面にそれぞれ厚さ0.0
2mmの純Alホイルをクラッド圧延し、0.28mm
の厚さの積層板を得た。この積層板を大気中で700℃
で3分加熱・空冷後、1150℃で15秒加熱し、10
℃/秒の速度で空冷した。これにより表面から0.01
mmの厚さの硬化層を得た。
する。 [実施例1]オーステナイト系ステンレス鋼SUS30
4の厚さ0.25mmの板の両面にそれぞれ厚さ0.0
2mmの純Alホイルをクラッド圧延し、0.28mm
の厚さの積層板を得た。この積層板を大気中で700℃
で3分加熱・空冷後、1150℃で15秒加熱し、10
℃/秒の速度で空冷した。これにより表面から0.01
mmの厚さの硬化層を得た。
【0016】[実施例2]オーステナイト系ステンレス
鋼SUS304の厚さ0.25mmの板の両面に厚さ
0.03mmのAl−10重量%Fe合金の溶融メッキ
を行い、0.31mmの厚さの積層板を得た。この積層
板を660℃で10分加熱・空冷後、1200℃で5秒
加熱し、2℃/秒の速度で空冷した。これにより表面か
ら0.01mmの厚さの硬化層を得た。
鋼SUS304の厚さ0.25mmの板の両面に厚さ
0.03mmのAl−10重量%Fe合金の溶融メッキ
を行い、0.31mmの厚さの積層板を得た。この積層
板を660℃で10分加熱・空冷後、1200℃で5秒
加熱し、2℃/秒の速度で空冷した。これにより表面か
ら0.01mmの厚さの硬化層を得た。
【0017】[実施例3]オーステナイト系ステンレス
鋼SUS304の厚さ0.25mmの板の両面にそれぞ
れ厚さ0.02mmのAl−10重量%Fe合金ホイル
をクラッド圧延し、0.28mmの厚さの積層板を得
た。この積層板を1100℃で45秒加熱後、5℃/秒
の速度で空冷した。これにより、表面から0.005m
mの厚さの硬化層を得た。
鋼SUS304の厚さ0.25mmの板の両面にそれぞ
れ厚さ0.02mmのAl−10重量%Fe合金ホイル
をクラッド圧延し、0.28mmの厚さの積層板を得
た。この積層板を1100℃で45秒加熱後、5℃/秒
の速度で空冷した。これにより、表面から0.005m
mの厚さの硬化層を得た。
【0018】[実施例4]フェライト系のFe−20重
量%Cr−18重量%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面にそれ
ぞれ厚さ0.1mmの純Alホイルをクラッド圧延し、
0.75mmの厚さの積層板を得た。この積層板を70
0℃で10分加熱・空冷後、1050℃で3分加熱し、
5℃/秒の速度で空冷した。これにより表面から0.0
5mmの厚さの硬化層を得た。
量%Cr−18重量%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面にそれ
ぞれ厚さ0.1mmの純Alホイルをクラッド圧延し、
0.75mmの厚さの積層板を得た。この積層板を70
0℃で10分加熱・空冷後、1050℃で3分加熱し、
5℃/秒の速度で空冷した。これにより表面から0.0
5mmの厚さの硬化層を得た。
【0019】[実施例5]フェライト系のFe−20重
量%Cr−18重量%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面に厚さ
0.075mmのAl−10重量%Fe合金の溶融メッ
キを行い、0.85mmの厚さの積層板を得た。この積
層板を900℃で1分加熱・空冷後、1200℃で45
秒加熱し、10℃/秒で空冷した。これにより表面から
0.04mmの厚さの硬化層を得た。
量%Cr−18重量%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面に厚さ
0.075mmのAl−10重量%Fe合金の溶融メッ
キを行い、0.85mmの厚さの積層板を得た。この積
層板を900℃で1分加熱・空冷後、1200℃で45
秒加熱し、10℃/秒で空冷した。これにより表面から
0.04mmの厚さの硬化層を得た。
【0020】[実施例6]フェライト系のFe−20重
量%Cr−18重量%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面に厚さ
0.075mmの純Alの溶融メッキを行い、0.85
mmの厚さの積層板を得た。この積層板を1100℃で
2分加熱し、1℃/秒の速度で空冷した。これにより表
面から0.07mmの厚さの硬化層を得た。
量%Cr−18重量%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面に厚さ
0.075mmの純Alの溶融メッキを行い、0.85
mmの厚さの積層板を得た。この積層板を1100℃で
2分加熱し、1℃/秒の速度で空冷した。これにより表
面から0.07mmの厚さの硬化層を得た。
【0021】[比較例1]フェライト系のFe−18重
量%Cr−2重量%Ni合金の厚さ0.25mmの板の
両面にそれぞれ厚さ0.02mmの純Alホイルをクラ
ッド圧延し、0.28mmの厚さの積層板を得た。この
積層板を大気中で700℃の温度で1分加熱・空冷後、
1150℃で15秒加熱し、10℃/秒の速度で空冷し
た。これにより表面から0.01mmの厚さの硬化層を
得た。
量%Cr−2重量%Ni合金の厚さ0.25mmの板の
両面にそれぞれ厚さ0.02mmの純Alホイルをクラ
ッド圧延し、0.28mmの厚さの積層板を得た。この
積層板を大気中で700℃の温度で1分加熱・空冷後、
1150℃で15秒加熱し、10℃/秒の速度で空冷し
た。これにより表面から0.01mmの厚さの硬化層を
得た。
【0022】[比較例2]Fe−30重量%Ni合金の
厚さ0.25mmの板の両面にそれぞれ厚さ0.02m
mの純Alホイルをクラッド圧延し、0.28mm厚の
積層板を得た。この積層板を大気中で660℃の温度で
2分加熱・空冷後、1100℃で30秒加熱し、5℃/
秒の速度で空冷した。これにより表面から0.01mm
の厚さの硬化層を得た。
厚さ0.25mmの板の両面にそれぞれ厚さ0.02m
mの純Alホイルをクラッド圧延し、0.28mm厚の
積層板を得た。この積層板を大気中で660℃の温度で
2分加熱・空冷後、1100℃で30秒加熱し、5℃/
秒の速度で空冷した。これにより表面から0.01mm
の厚さの硬化層を得た。
【0023】[比較例3]オーステナイト系ステンレス
鋼SUS304の厚さ0.25mmの板の両面にそれぞ
れ厚さ0.05mmの純Alホイルをクラッド圧延し、
0.28mmの厚さ積層板を得た。この積層板を大気中
で660℃の温度で2分加熱・空冷後、1050℃で1
分加熱し、5℃/秒の速度で空冷した。これにより表面
から0.02mmの厚さの硬化層を得た。
鋼SUS304の厚さ0.25mmの板の両面にそれぞ
れ厚さ0.05mmの純Alホイルをクラッド圧延し、
0.28mmの厚さ積層板を得た。この積層板を大気中
で660℃の温度で2分加熱・空冷後、1050℃で1
分加熱し、5℃/秒の速度で空冷した。これにより表面
から0.02mmの厚さの硬化層を得た。
【0024】[比較例4]フェライト系のFe−20重
量%Cr−18重量%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面にそれ
ぞれ厚さ0.02mmの純Alホイルをクラッド圧延
し、0.72mmの厚さの積層板を得た。この積層板を
700℃で10分加熱・空冷後、1050℃で3分加熱
し、5℃/秒の速度で空冷した。これにより表面から
0.002mmの厚さの硬化層を得た。
量%Cr−18重量%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面にそれ
ぞれ厚さ0.02mmの純Alホイルをクラッド圧延
し、0.72mmの厚さの積層板を得た。この積層板を
700℃で10分加熱・空冷後、1050℃で3分加熱
し、5℃/秒の速度で空冷した。これにより表面から
0.002mmの厚さの硬化層を得た。
【0025】[比較例5]オーステナイト系ステンレス
鋼SUS304の厚さ0.25mmの板の両面にそれぞ
れ厚さ0.02mmの純Alホイルをクラッド圧延し、
0.28mmの厚さの積層板を得た。この積層板を大気
中で700℃の温度で3分加熱・空冷後、950℃で2
分加熱し、10℃/秒の速度で空冷した。これにより表
面から0.01mmの厚さの硬化層を得た。
鋼SUS304の厚さ0.25mmの板の両面にそれぞ
れ厚さ0.02mmの純Alホイルをクラッド圧延し、
0.28mmの厚さの積層板を得た。この積層板を大気
中で700℃の温度で3分加熱・空冷後、950℃で2
分加熱し、10℃/秒の速度で空冷した。これにより表
面から0.01mmの厚さの硬化層を得た。
【0026】[比較例6]フェライト系のFe−20重
量%Cr−18重要%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面に厚さ
0.075mmの純Alの溶融メッキを行い、0.85
mmの厚さの積層板を得た。この積層板を1100℃で
2分加熱し、0.5℃/秒の速度で空冷した。これによ
り表面から0.07mmの厚さの硬化層を得た。
量%Cr−18重要%Ni合金を真空溶解し、熱間鍛造
・圧延で厚さ0.7mmの板を作製し、この両面に厚さ
0.075mmの純Alの溶融メッキを行い、0.85
mmの厚さの積層板を得た。この積層板を1100℃で
2分加熱し、0.5℃/秒の速度で空冷した。これによ
り表面から0.07mmの厚さの硬化層を得た。
【0027】上記の実施例1乃至実施例6、比較例1乃
至比較例6の母材並びに表面層の硬度の測定結果を表1
に示す。
至比較例6の母材並びに表面層の硬度の測定結果を表1
に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明は叙述のように微細分散析出した
Ni−Al系の金属間化合物で母材を硬化、高硬度化す
ると同時に、表面にAl−Fe系の金属間化合物を形成
して表面硬化することができて、表面層並びに母材が高
硬化・高耐摩耗化ができるものであり、また表面層には
Al−Fe系の金属間化合物が熱拡散を利用して傾斜組
成的に形成されて高硬度となるために表面層と母材の密
着性が確保できるものであり、さらに熱処理法により表
面硬化Fe−Ni−Al系合金を容易に製造できるもの
である。
Ni−Al系の金属間化合物で母材を硬化、高硬度化す
ると同時に、表面にAl−Fe系の金属間化合物を形成
して表面硬化することができて、表面層並びに母材が高
硬化・高耐摩耗化ができるものであり、また表面層には
Al−Fe系の金属間化合物が熱拡散を利用して傾斜組
成的に形成されて高硬度となるために表面層と母材の密
着性が確保できるものであり、さらに熱処理法により表
面硬化Fe−Ni−Al系合金を容易に製造できるもの
である。
【図1】本発明の表面硬化Fe−Ni−Al系合金の最
終形態を説明する説明図である。
終形態を説明する説明図である。
1 表面層のAl−Fe系の金属間化合物が形成された
部分 2 母材中のNi−Al系の金属間化合物が微細分散析
出された部分 3 母材中のNi−Al系の金属間化合物
部分 2 母材中のNi−Al系の金属間化合物が微細分散析
出された部分 3 母材中のNi−Al系の金属間化合物
Claims (2)
- 【請求項1】 Ni:5重量%〜25重量%、Al:3
重量%〜15重量%を含有したFeを主成分とせるFe
−Ni−Al系合金であって、表面層にAl−Fe系の
金属間化合物が形成されて高硬度であり、また母材には
Ni−Al系の金属間化合物が微細分散析出されて高硬
度であることを特徴とする表面硬化Fe−Ni−Al系
合金。 - 【請求項2】 Niを含有するFeを主成分とする合金
の基材の表面に純AlあるいはAlを主成分とするAl
合金よりなる表面層を積層し、その後、600℃以上の
温度に加熱保持することにより、上記基材を構成する元
素と表面層を構成する元素とを相互拡散させ、表面層の
Al元素濃度が50重量%以上存在する状態で、100
0℃以上の温度に加熱保持し、その後1℃/秒以上の速
度で急冷することで表面及び母材が硬化したFe−Ni
−Al系合金を得ることを特徴とする表面硬化Fe−N
i−Al系合金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25266496A JPH10102207A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 表面硬化Fe−Ni−Al系合金及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25266496A JPH10102207A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 表面硬化Fe−Ni−Al系合金及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10102207A true JPH10102207A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17240518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25266496A Withdrawn JPH10102207A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 表面硬化Fe−Ni−Al系合金及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10102207A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018211740A1 (ja) * | 2017-05-16 | 2018-11-22 | 住友電気工業株式会社 | アルミニウムめっき膜及びアルミニウムめっき膜の製造方法 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP25266496A patent/JPH10102207A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018211740A1 (ja) * | 2017-05-16 | 2018-11-22 | 住友電気工業株式会社 | アルミニウムめっき膜及びアルミニウムめっき膜の製造方法 |
CN110546312A (zh) * | 2017-05-16 | 2019-12-06 | 住友电气工业株式会社 | 一种镀铝膜及用于制备镀铝膜的方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |