JP3551089B2 - 積層型圧電トランスとこれを用いた電子機器 - Google Patents

積層型圧電トランスとこれを用いた電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えばパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、ビデオムービ等液晶画面を有する電子機器で使用される冷陰極管インバータ回路で電圧を昇圧し、冷陰極管を点灯、調光するための積層型圧電トランスとこれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の積層型圧電トランスは、図12に示すように直方体状の圧電セラミックス積層体111の長手方向の中央部から一端部に位置する複数の入力側内部電極層を交互に相対向する端面に露出するように形成し、圧電セラミックス積層体111の長手方向の中央部の両端面に入力側内部電極層と電気的に接続した入力側外部電極112と、圧電セラミックス積層体の長手方向の他端部に出力側外部電極を形成したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この構成によると、振動方向に対して垂直方向に出力側外部電極を設けているため振動を減衰させ、エネルギー変換効率を低下させるという問題点を有していた。
【0004】
そこで本発明は、高いエネルギー変換効率で電圧を昇圧できる積層型圧電トランスを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の積層型圧電トランスは、複数の圧電セラミックス層と複数の内部電極層を有するほぼ直方体状の圧電セラミックス積層体と、この内部電極層に電気的に接続すると共にこの圧電セラミックス積層体の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極層は前記圧電セラミックス積層体の長手方向の中央部から長手方向の一端面付近まで位置する複数の入力側内部電極層と、前記圧電セラミックス積層体の長手方向の他端部に位置する複数の出力側内部電極層からなり、前記入力側内部電極層は同一平面上にかつ異なる入力側外部電極と接続するように形成した二つの内部電極層からなるものであり、出力側の分極体積を大きくすることができるため、高い変換効率で電圧を昇圧することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、複数の圧電セラミックス層と複数の内部電極層を有するほぼ直方体状の圧電セラミックス積層体と、この内部電極層に電気的に接続すると共にこの圧電セラミックス積層体の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極層は前記圧電セラミックス積層体の長手方向の中央部から長手方向の一端面付近まで位置する複数の入力側内部電極層前記圧電セラミックス積層体の長手方向の他端部に位置する複数の出力側内部電極層からなり、前記入力側内部電極層は同一平面上にかつ異なる入力側外部電極と接続するように形成した二つの内部電極層からなる積層型圧電トランスであり、これにより、入力側内部電極層の形成面積を大きくすることができ、出力側の分極体積を大きくすることができるため高いエネルギー変換効率で電圧を昇圧することができるものである。
【0013】
請求項に記載の発明は、複数の外部電極は入力側内部電極層に接続する入力側外部電極と出力側内部電極層に接続する出力側外部電極とからなり、前記入力側外部電極と前記出力側外部電極とを圧電セラミックス積層体の同一端面上に設けた請求項1記載の積層型圧電トランスであり、振動を阻害しない構造になると共に、外部電極の形成工程を短くできるものである。
【0024】
請求項に記載の発明は、電力供給手段と、この電力供給手段にその入力側を接続したインダクタンス手段と、このインダクタンス手段の出力側にその入力側を接続したスイッチング手段と、このスイッチング手段の出力側にその入力側を接続した請求項1記載の積層型圧電トランスとを備えた電子機器であり、高いエネルギー変換効率で電圧を昇圧できる積層型圧電トランスを用いることにより、消費電力を小さくすることができる。
【0025】
以下本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1における積層型圧電トランスの斜視図、図2は図1のA−B断面図、図3は図1のC−D断面図、図4は図1に示す積層型圧電トランスの外部電極形成前の分解斜視図、図5は図1に示す積層型圧電トランスの製造工程図である。
【0027】
1は圧電セラミックス積層体、1aは圧電セラミックス層、2aは入力側内部電極層、2bは入力側内部電極層、2cは出力側内部電極層、3aは入力側外部電極、3bは出力側外部電極である。
【0028】
このような積層型圧電トランスの製造方法を図5に示す製造工程図に従って説明する。
【0029】
まず、圧電セラミックス層1aの原料としてPbO(酸化鉛)、ZrO(二酸化ジルコニウム)、TiO(二酸化チタン)を主原料とし、副原料を所定の割合に原料配合し(図5の100)、この原料をボールミルにて所定時間混合することにより(図5の101)、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系圧電材料を得るように調合する。
【0030】
次いで、この原料粉体を仮焼後(図5の102)、有機結合材、可塑剤、有機溶媒を所定量配合し、スラリー混合を行い(図5の103)、シート成形用スラリーを得る。
【0031】
その後、ドクターブレード法によってシート成形を行い(図5の104)、圧電セラミックス層1aとなる所定厚みのセラミックグリーンシートを得る。
【0032】
次に、このセラミックグリーンシート上に図4に示す形状の入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cとなる例えばAg−Pdを主成分とし、副成分として少なくともセラミックシートの原料粉体を含有した内部電極ペーストを所望の形状に印刷した(図5の105)。
【0033】
次いで、内部電極ペーストを印刷していないセラミックグリーンシートを所望の枚数積層したもの(以下無効層とする)の上に、内部電極ペーストを印刷したセラミックグリーンシートを所望の特性を得るように積層し、再び無効層を形成してほぼ直方体状の圧電セラミックス積層体1を得た(図5の106)。
【0034】
この時、図4に示すように一層の圧電セラミックス層1aの上において、長手方向のほぼ中央部から一端部側に入力側内部電極層2a,2bを短手方向で対向するように、かつその一端部が圧電セラミックス積層体1の短手方向の両端面に露出するようにした。しかしながら、ショート不良を防止するために長手方向の端面には入力側内部電極層2a,2bが露出しないようにした。つまり、長手方向の端面に入力側内部電極層2a,2bが露出していると、水分などが付着すると入力側内部電極層2a間でマイグレーションが発生することにより入力側内部電極層2a間がショートするのを防止するためである。
【0035】
また、出力側内部電極層2cは、一層の圧電セラミックス層1aの上において、長手方向の他端部に形成すると共に、圧電セラミックス積層体1の短手方向の端面にそれぞれ露出するようにした。
【0036】
次に、この圧電セラミックス積層体1中の有機結合材を除去後、1000〜1200℃で1時間焼成し(図5の107)、圧電セラミックス積層体1の外表面全体を研磨して端部が曲面状となるように加工すると共に、入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cが圧電セラミックス積層体1の短手方向の端面に完全に露出するように加工した(図5の108)。
【0037】
次いで、入力側内部電極層2a,2bが露出した圧電セラミックス積層体1の短手方向の両端面に入力側外部電極3aを、出力側内部電極層2cの露出した圧電セラミックス積層体1の短手方向の一端面に出力側外部電極3bをそれぞれ形成した(図5の109)。
【0038】
次に、入力側外部電極3a間に電圧を印加することにより、入力側内部電極層2a間の圧電セラミックス層1aを分極し、その後入力側外部電極3aをマイナス側、出力側外部電極3bをプラス側として電圧を印加して、出力側内部電極層2cと入力側内部電極層2a,2b間の圧電セラミックス層1a全体を分極して(図5の110)、積層型圧電トランスを得た。
【0039】
(実施の形態2)
図6は本実施の形態2における積層型圧電トランスの斜視図である。
【0040】
実施の形態1では、入力側外部電極3a及び出力側外部電極3bを積層体の短手方向の端面のみに形成しているが、本実施の形態においては、入力側及び出力側外部電極3a,3bを圧電セラミックス積層体1の短手方向の端面だけでなく、この端面に隣接する圧電セラミックス積層体1の上、下面にも設けている。
【0041】
この構成とすることにより、圧電セラミックス積層体1と入力側及び出力側外部電極3a,3bとの接着強度が向上すると共に、圧電セラミックス積層体1の強度が向上する。
【0042】
更に、圧電セラミックス積層体1の上、下面の入力側及び出力側外部電極3a,3bと圧電セラミックス積層体1の上、下面の最外層の圧電セラミックス層1aも分極されるので、昇圧比が向上する。昇圧比の向上を考慮すると、入力側及び出力側外部電極3a,3bは、圧電セラミックス積層体1の表面にできるだけ大きく形成することが望ましい。
【0043】
(実施の形態3)
図11は本実施の形態3における電子機器の回路図であり、300は直流入力電源、301は直流入力電源300の出力側に入力側を接続したコイル、302はコイル301の出力側に入力側を接続した電界効果トランジスタ(以下FETとする)、303はFET302に接続した発振回路、304はコイル301に接続した本発明の積層型圧電トランス、305は積層型圧電トランス304の出力側にその入力側を接続した冷陰極管である。
【0044】
また、積層型圧電トランス304とコイル301とは並列接続されていると共に、積層型圧電トランス304の入力側静電容量とコイル301で共振回路を構成している。
【0045】
この電子機器の動作について説明する。
【0046】
直流入力電源300の出力電圧は、発振回路303からの信号を受けたFET302によりON−OFF制御され、共振回路が共振する例えば半波正弦波の駆動電圧となって積層型圧電トランス304の入力側に印加される。そして積層型圧電トランス304において、この入力電圧を昇圧してその出力電圧が冷陰極管305に印加され点灯する。
【0047】
ここで用いる本発明の積層型圧電トランスは、高いエネルギー変換効率で電圧を昇圧することができるので、消費電力を小さくすることができると共に、電子機器を小型化することができる。
【0048】
以下、本発明のポイントとなることについて説明する。
【0049】
(1)圧電セラミックス積層体1の短手方向の長さは、入力側内部電極層2a,2b及び出力側内部電極層2cを形成した部分すなわち圧電セラミックス層1aと入力側内部電極層2a,2b及び出力側内部電極層2cを交互に積層した部分よりも、入力側内部電極層2a,2b及び出力側内部電極層2cの非形成部分すなわち圧電セラミックス層1aのみの部分を短くすることにより、出力側の静電容量を小さくすることができ、例えばインバータ回路に組み込んだ時脈流が小さくなり、冷陰極管のちらつきを抑制することができる。
【0050】
(2)圧電セラミックス積層体1の厚み方向の長さは、入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cを形成した部分すなわち圧電セラミックス層1aと入力側内部電極層2a,2b及び出力側内部電極層2cを交互に積層した部分よりも、入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cの非形成部分、すなわち圧電セラミックス層1aのみを短くすることにより、出力側の静電容量を小さくすることができ、例えばインバータ回路に組み込んだ時脈流が小さくなり、冷陰極管のちらつきを抑制することができる。
【0051】
(3)入力側内部電極層2bを形成しなくても積層型圧電トランスとして機能するのであるが、上記実施の形態においては、入力側内部電極層2bを入力側内部電極層2aと同一平面上にかつ入力側内部電極層2aと異なる入力側外部電極3aと接続するように形成することにより、入力側内部電極層2a,2bの面積を大きくすることができ、出力側の圧電セラミックス層1aの分極体積を大きくしているのである。
【0052】
また圧電セラミックス積層体1の形成時に、圧電セラミックス積層体1を上、下面から加圧する場合、入力側内部電極層2bを形成したことにより、圧電セラミックス積層体1をより均一に加圧することができる。
【0053】
(4)上記実施の形態では、同一平面上に二つの入力側内部電極層2a,2bを形成したが、三つ以上形成しても構わない。
【0054】
例えば四つ形成する場合、図7に示すように入力側内部電極層2a,2bを圧電セラミックス積層体1の長手方向で二つに分割して、同一平面上に四つの入力側内部電極層2a,2bを形成することにより、積層型圧電トランスの駆動時に、最大応力が加わる圧電セラミックス積層体1の長手方向の中央部分の強度を向上させることができる。この入力側内部電極層2a,2bの分割位置は、振動の節となる部分で行うことが望ましい。
【0055】
(5)同一面上の入力側内部電極層2a,2b間の距離を、圧電セラミックス積層体1の厚み方向の入力側内部電極層2a,2b間の一層の圧電セラミックス層1aの厚みより短くすることにより、入力側内部電極層2a,2bを大きくすることができ、出力側の分極体積を大きくすることができる。しかしながら、入力側内部電極層2a,2b間の距離を短くしすぎると、同一面上の入力側内部電極層2a,2b間で絶縁破壊してしまうので、少なくとも圧電セラミックス積層体1の厚み方向の入力側内部電極層2a,2b間の一層の圧電セラミックス層1aの厚みの1/4よりも長くすることが好ましい。
【0056】
(6)入力側、出力側内部電極層2a,2cの端部は、図3に示すように圧電セラミックス積層体1の厚み方向において少なくとも一部分が圧電セラミックス層1aを介して対向していないようにすることにより、入、出力側内部電極層2a,2cの端部での分極歪みの集中を抑制することができる。また分極歪みの集中は、圧電セラミックス層1aを介して対向していない部分が多いほど抑制できる。
【0057】
(7)入力側及び出力側外部電極3a,3bを、圧電セラミックス積層体1の短手方向の同一端面に設けることにより、振動を阻害しない構造となるのでエネルギー変換効率が向上する。
【0058】
また、入力側及び出力側外部電極3a,3bが同時に形成できるので外部電極形成工程を短くできる。
【0059】
(8)入力側、出力側内部電極層2a,2b,2cの表面荒さを数μmとすることより、圧電セラミックス層1aと入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cの接着強度を向上させることができる。
【0060】
入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cの表面荒さを、数μmとする方法の一つとして、入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cを形成する内部電極ペースト中に圧電セラミックス層1aと同一成分を含有させる方法がある。この場合、入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cを介する圧電セラミックス層1aを連結して、更に圧電セラミックス層1aと入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cの接着強度を向上させることができる。
【0061】
また上記効果を得るためには、内部電極ペーストにセラミックグリーンシートの原料粉体と同じ原料粉体を、内部電極ペースト中の金属成分100wt%に対して、10〜100wt%添加することが望ましい。
【0062】
(9)入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2c中の金属成分の平均粒径よりも圧電セラミックス層1aの平均粒径の方を大きくすることにより、圧電セラミックス層1aと入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cの接着強度を向上させることができる。
【0063】
(10)圧電セラミックス積層体1の端部表面を曲面状にすることにより、圧電セラミックス積層体1の端部への応力集中を抑制でき、破壊強度、駆動時の破損電力の向上ができるものである。
【0064】
(11)入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cの外周部を図8に示すように曲線状とすることにより、入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cの外周部に発生する分極歪みが集中するのを抑制し、駆動時の耐電力を向上させることができる。
【0065】
(12)入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2c間の圧電セラミックス層1aの平均粒径よりも、入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cの非形成部分の圧電セラミックス層1aの平均粒径を大きくすることにより、分極歪みを緩和して強度を向上させることができる。
【0066】
(13)無効層の厚みは、入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2c間の圧電セラミックス層1aの厚みと同等以下とすることにより、昇圧比、変換効率を大きく下げることなく、駆動時に振動する圧電セラミックス層1aを保護することができる。
【0067】
(14)圧電セラミックス積層体1の各辺のなす角は非直角とする、つまり図2に示すように短手方向断面がほぼ台形状とすることにより、図9に示すように積層型圧電トランスをケース200に組み込む際、ケース200内に積層型圧電トランスを固定し、電気的に接続を取る導電ゴム201との接触を確実に行うことができ、振動、衝撃が加わった場合でも接続をはずれにくくすることができる。この場合、ケース200の底面側に長辺がくるようにする方が好ましい。
【0068】
(15)入力側内部電極層2aは、図10に示すように中央部分より端部の厚みを薄くすることにより、入力側内部電極層2aの端部と圧電セラミックス層1aとの界面の接着強度を向上させることができる。もちろん他の入力側、出力側内部電極層2b,2cについても同様のことが言える。
【0069】
(16)入力側内部電極層2a,2bの圧電セラミックス積層体1の長手方向の長さは、圧電セラミックス積層体1の長手方向の長さの1/2より長くしている。これは、圧電セラミックス積層体1の長手方向において、分極境界と最大応力がかかる部分とが重なるのを防止するためである。つまり、入力側内部電極層2a,2bの端部は振動の節と重ならないようにすることが望ましい。
【0070】
(17)入力側及び出力側内部電極層2a,2b,2cの圧電セラミックス積層体1の短手方向端面に露出する長さは、入力側及び出力側外部電極3a,3bの幅よりも長い。これは、入力側及び出力側外部電極3a,3bの方が長くなると、これら入力側及び出力側外部電極3a,3b間で分極がかかり、入力側及び出力側外部電極3a,3bの端部に電界集中が生じて特性が低下するのを防止するためである。
【0071】
【発明の効果】
以上本発明によると、高いエネルギー変換効率で電圧を昇圧できる積層型圧電トランスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における積層型圧電トランスの斜視図
【図2】図1のA−B断面図
【図3】図1のC−D断面図
【図4】図1に示す積層型圧電トランスの外部電極形成前の分解斜視図
【図5】図1に示す積層型圧電トランスの製造工程図
【図6】本発明の実施の形態2における積層型圧電トランスの斜視図
【図7】同電極パターンを示す上面図
【図8】本発明の一実施の形態における積層型圧電トランスの電極パターンの上面図
【図9】本発明の一実施の形態における積層型圧電トランスの断面図
【図10】本発明の一実施の形態における積層型圧電トランスの要部拡大断面図
【図11】本発明の一実施の形態における電子機器の回路図
【図12】従来の積層型圧電トランスの斜視図
【符号の説明】
1 圧電セラミックス積層体
1a 圧電セラミックス層
2a 入力側内部電極層
2b 入力側内部電極層
2c 出力側内部電極層
3a 入力側外部電極
3b 出力側外部電極
200 ケース
201 導電ゴム
300 直流入力電源
301 コイル
302 FET
303 発振回路
304 積層型圧電トランス
305 冷陰極管

Claims (3)

  1. 複数の圧電セラミックス層と複数の内部電極層とを積層したほぼ直方体状の圧電セラミックス積層体と、この内部電極層に電気的に接続すると共にこの圧電セラミックス積層体の表面に設けた複数の外部電極とを備え、前記内部電極層は前記圧電セラミックス積層体の長手方向の中央部から長手方向の一端面付近まで位置する複数の入力側内部電極層前記圧電セラミックス積層体の長手方向の他端部に位置する複数の出力側内部電極層からなり、前記入力側内部電極層は同一平面上にかつ異なる入力側外部電極と接続するように形成した二つの内部電極層からなる積層型圧電トランス。
  2. 複数の外部電極は入力側内部電極層に接続する入力側外部電極と出力側内部電極層に接続する出力側外部電極とからなり、前記入力側外部電極と前記出力側外部電極とを圧電セラミックス積層体の同一端面上に設けた請求項1記載の積層型圧電トランス。
  3. 電力供給手段と、この電力供給手段にその入力側を接続したインダクタンス手段と、このインダクタンス手段の出力側にその入力側を接続したスイッチング手段と、このスイッチング手段の出力側にその入力側を接続した請求項1記載の積層型圧電トランスとを備えた電子機器。
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JPH11204851A (ja) 圧電トランス

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